JP3322052B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP3322052B2
JP3322052B2 JP1867495A JP1867495A JP3322052B2 JP 3322052 B2 JP3322052 B2 JP 3322052B2 JP 1867495 A JP1867495 A JP 1867495A JP 1867495 A JP1867495 A JP 1867495A JP 3322052 B2 JP3322052 B2 JP 3322052B2
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paper
sheet
roller
head
ink jet
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謙一 宮崎
勝彦 飯田
一夫 斉藤
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットプリンタ
に関する。より詳しくは、用紙を紙送りローラによって
送り、その用紙の表面にインクジェットヘッドからイン
クを吐出して印字するインクジェットプリンタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットプリンタとしては
図15に示すようなものが知られている。
【0003】同図において、1は紙送りローラであり、
この紙送りローラ1に用紙が巻回されて送り出される。
【0004】2はインクジェットヘッド(以下単にヘッ
ドともいう)であり、図15の紙面と直交する方向に往
復動しながらインクを吐出し、紙送りローラ1から送り
出された用紙Pの表面に印字する。なお、Aはヘッド2
による印字領域である。
【0005】3は紙ガイドであり、図15の紙面と直交
する方向に伸びるガイド面3aを有している。ガイド面
3aは水平な面であり、用紙Pの裏面と当接し、インク
ジェットヘッド2と用紙Pとの間隔を規定する。
【0006】印字された用紙は、排紙ローラ4によって
排出される。
【0007】このようなプリンタにおいては、印字領域
Aに用紙Pがない状態でインクが吐出されるいわゆる空
打ちが発生しても、インクは紙ガイド3で遮断されるの
で、紙送りローラ1に達する前の用紙がインクによって
汚されてしまうということがない。また、ガイド面3a
は水平であるから、このガイド面3aに吐出されたイン
クが垂れて紙送りローラ1等を汚してしまうということ
もない。ガイド面3aに付着したインクは、その後乾燥
して固化してしまう。
【0008】なお、空打ちは、例えば、ヘッド2より用
紙搬送方向上流に配置されている用紙検出センサ(図示
せず)が用紙を検出した後、用紙送り不良等によって用
紙が印字領域に達しない場合に生じる。用紙検出センサ
が用紙を検出すると、印字領域に用紙があるものとして
ヘッド2が作動してしまうからである。
【0009】また、従来のインクジェットプリンタとし
ては図16に示すようなものも知られている(特開平3
−128268号公報)。
【0010】同図において、1’は紙送りローラであ
り、この紙送りローラ1’に用紙が巻回されて送り出さ
れる。
【0011】2’はインクジェットヘッドであり、図1
6の紙面と直交する方向に往復動しながら、ノズル2
a’からインクを吐出し、紙送りローラ1’から送り出
された用紙Pの表面Paに印字する。
【0012】3’は規定部材であり、図16の紙面と直
交する方向に伸びる規定面3cを有している。規定面3
cはフラットな面であり、用紙Pの裏面Pbと当接し、
インクジェットヘッド2と用紙Pとの間隔を規定する。
【0013】さらに、従来のインクジェットプリンタと
しては図17に示すようなものも知られている(特開平
4−341848号公報)。
【0014】このインクジェットプリンタは、搬送した
用紙Pにインクジェットヘッド5から噴射させたインク
を付着させて印字する印字領域Parをほぼ平面状の給
紙経路内に形成することによって、用紙Pを薄紙、厚紙
に関係なく確実に給紙して所定の位置に印字できるよう
にし、また、給紙ローラ8と排紙ローラ9に共に挟持さ
れて印字領域Parを搬送される用紙Pから案内面6a
が離間した位置になり、その間の間隔Sが搬送下流側に
向かって狭くなる用紙先端誘導案内部材6を設けて、た
とえ案内面6aにインクが付着していたとしても搬送さ
れる用紙の紙面が汚れないようにしたものである。案内
部材6は図18に示すようにリブ状に構成されており、
その下方にはインク吸収部材7が配置されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のインク
ジェットプリンタには次のような課題がある。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】すなわち、従来のいずれのインクジェット
プリンタにおいても、高密度印字、すなわち用紙Pにイ
ンクドットが高密度に形成されると、インクの水分で用
紙が波打ち、用紙がヘッド2に当接して擦れ、印字面が
汚れてしまうことがあるという問題があった。特に、ヘ
ッドから複数色のインクを吐出させてカラー印字を行な
う場合には、インクドットの上にさらにインクドットが
形成されるため、その水分による用紙の波打ち状態が大
きくなり、用紙がヘッドに当接し易くなるという問題が
あった。
【0027】本発明の目的は、このような問題点を解決
し、インクドットによる高密度印字がなされ、その水分
で用紙が波打った場合でも、用紙がヘッドに当接しない
ようにすることのできるインクジェットプリンタを提供
することにある。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため
請求項記載のインクジェットプリンタは、用紙を送
る紙送りローラと、この紙送りローラにより送られた用
紙を前記紙送りローラによる送り速度に比べて僅かに増
速された速度で搬送する搬送ローラと、これら紙送りロ
ーラと搬送ローラとの間に配置され、搬送される用紙の
表面にインクを吐出して印字するインクジェットヘッド
と、前記紙送りローラと搬送ローラとの間に配置され、
用紙を前記インクジェットヘッド側に付勢するようにし
て用紙の裏面と当接し前記インクジェットヘッドと用紙
との間隔を規定する規定部材とを備え 前記搬送ローラ
は、互いに圧接して回転するローラ対単体が用紙幅方向
に複数配置されて構成され、さらに、この搬送ローラを
構成するローラ対単体同士の間でかつ搬送される用紙の
表面側に配置され、用紙を、前記ローラ対単体の圧接位
置よりも前記インクジェットヘッドから遠ざかる方向に
付勢する中間ギザローラを備えたことを特徴とする。
【0033】請求項記載のインクジェットプリンタ
は、請求項記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記規定部材には、用紙の搬送方向に伸びかつ用紙の裏
面と当接して前記インクジェットヘッドと用紙との間隔
を規定するリブが用紙の搬送方向と直交する方向に複数
本形成されていることを特徴とする。
【0034】請求項記載のインクジェットプリンタ
は、用紙を送る紙送りローラと、互いに圧接して回転す
るローラ対単体が用紙幅方向に複数配置されて構成さ
れ、前記紙送りローラにより送られた用紙を搬送する搬
送ローラと、これら紙送りローラと搬送ローラとの間に
配置され、搬送される用紙の表面にインクを吐出して印
字するインクジェットヘッドと、前記紙送りローラと搬
送ローラとの間でかつ搬送される用紙の裏面側に配置さ
れ、用紙の搬送方向に伸びかつ用紙の裏面と当接して前
記インクジェットヘッドと用紙との間隔を規定するリブ
が用紙の搬送方向と直交する方向に複数本形成された規
定部材と、前記搬送ローラを構成するローラ対単体同士
の間でかつ搬送される用紙の表面側に配置され、用紙
を、前記ローラ対単体の圧接位置よりも前記インクジェ
ットヘッドから遠ざかる方向に付勢する中間ギザローラ
と、を備えたことを特徴とする。
【0035】
【0036】請求項記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1,2,または3記載のインクジェットプリ
ンタにおいて、前記中間ギザローラの外周部は、用紙の
搬送方向において、前記ローラ対の圧接部よりも前記イ
ンクジェットヘッド側に位置する部位を有していること
を特徴とする。
【0037】請求項記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1,2,3,または4記載のインクジェット
プリンタにおいて、前記中間ギザローラは、弾性部材に
より支持されていることを特徴とする。
【0038】請求項載のインクジェットプリンタは、
請求項2,3,4,または5記載のインクジェットプリ
ンタにおいて前記リブは側面視ほぼ台形状であることを
特徴とする。
【0039】なおここで、「側面視ほぼ台形状」とは、
用紙の搬送方向と直交する方向からみてほぼ台形状」の
意である。
【0040】請求項記載のインクジェットプリンタ
は、請求項載のインクジェットプリンタにおいて、前
記搬送ローラの用紙搬送方向上流側には、用紙搬送方向
において前記リブより下流側に位置し、用紙の先端を前
記搬送ローラに向けて案内するガイド部が設けられてい
ることを特徴とする。
【0041】請求項記載のインクジェットプリンタ
は、請求項記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記ガイド部は、搬送ローラを構成するローラ対単体の
上流側近傍にのみ設けられていることを特徴とする。
【0042】請求項記載のインクジェットプリンタ
は、請求項からのうちいずれか1項に記載のインク
ジェットプリンタにおいて、前記搬送ローラにより搬送
される用紙を受ける排出トレイを備え、この排紙トレイ
の用紙先端と当接する部位が、用紙搬送方向に進むにし
たがって、用紙搬送方向と交差する方向に傾斜している
ことを特徴とする。
【0043】請求項10記載のインクジェットプリンタ
は、請求項からのうちいずれか1項に記載のインク
ジェットプリンタにおいて、前記インクジェットヘッド
は、複数色のインクを吐出することによりカラー印字を
行なうことのできるインクジェットヘッドであることを
特徴とする。
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【作用】 請求項記載のインクジェットプリンタによれ
ば、用紙は紙送りローラによって送り出され、さらに搬
送ローラによって搬送される。搬送ローラによる搬送速
度は、紙送りローラによる送り速度に比べて僅かに増速
されているので、用紙は紙送りローラと搬送ローラとの
間で張られるような状態で搬送されることとなる。
【0058】紙送りローラと搬送ローラとの間には、用
紙の裏面と当接してインクジェットヘッドと用紙との間
隔を規定する規定部材が配置されているので、搬送され
る用紙は、その裏面が規定部材と当接することによりイ
ンクジェットヘッドとの間隔が規定され、インクジェッ
トヘッドによりその表面にインクが吐出されて印字され
る。
【0059】そして、用紙は紙送りローラと搬送ローラ
との間で張られたような状態となっているので、用紙に
インクドットが高密度に形成され、インクの水分で用紙
が波打った場合でも、用紙の膨らみは、用紙に作用して
いる張力により低減され、しかも規定部材は、用紙をイ
ンクジェットヘッド側に付勢するようにして用紙の裏面
と当接しているので、用紙の膨らみは、相対的にインク
ジェットヘッドから遠ざかる方向に位置せしめられるこ
ととなる。
【0060】このため、用紙が波打ったとしても、用紙
がヘッドに当接して擦れてしまうということがなくな
る。しかも、搬送ローラが、互いに圧接して回転するロ
ーラ対単体が用紙幅方向に複数配置されて構成され、さ
らに、この搬送ローラを構成するローラ対単体同士の間
には、搬送される用紙の表面側に配置され、用紙を前記
ローラ対単体の圧接位置よりも前記インクジェットヘッ
ドから遠ざかる方向に付勢する中間ギザローラが設けら
れているので、この中間ギザローラによって、用紙が一
層確実にヘッドから遠ざけられることとなる。したがっ
て、用紙が波打ったとしても、用紙がヘッドに当接して
擦れてしまうということが一層確実に防止される。
【0061】請求項記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項記載のインクジェットプリンタにおい
て、前記規定部材には、用紙の搬送方向に伸びかつ用紙
の裏面と当接して前記インクジェットヘッドと用紙との
間隔を規定するリブが用紙の搬送方向と直交する方向に
複数本形成されているので、さらに次のような作用が
られる。すなわち、搬送される用紙は、その裏面が規定
部材のリブと当接することによりインクジェットヘッド
との間隔が規定され、インクジェットヘッドによりその
表面にインクが吐出されて印字される。規定部材のリブ
は、用紙の搬送方向に伸びているので、このリブが用紙
の搬送を妨げるということがない。そして、リブは、用
紙の搬送方向と直交する方向に複数本形成されているの
で、用紙にインクドットが高密度に形成され、インクの
水分で用紙が波打った場合でも、用紙の膨らみはリブ同
士の間の空間に入り込むように作用する。このため、用
紙が波打ったとしても、用紙がヘッドに当接して擦れて
しまうということがなくなる。先に従来技術として説明
した特開平4−341848号のインクジェットプリン
タは、図18に示したように、リブ6を有している。し
かしながら、このリブ6は平面部から突設されているの
ではなく、枠体6cに架設されて形成されている。この
ため、高密度印字によって用紙が波打ってリブ6同士の
間の空間に入り込んだ場合には、用紙の先端が枠体6c
の縁部6dに突き当たって紙送り不良となるおそれがあ
る。これに対し、請求項2記載のインクジェットプリン
タによれば、リブが規定部材の平面部から突設されてい
るので、用紙に高密度印字がなされ、用紙が波打って、
その膨らみがリブ同士の間の空間に入り込んだとして
も、その先端の進行が阻害されることはない。
【0062】したがって、波打った用紙がヘッドに当接
して擦れてしまうことが一層確実に防止される。
【0063】請求項載のインクジェットプリンタによ
れば、用紙は紙送りローラによって送り出され、インク
ジェットヘッドにより印字され、搬送ローラによって搬
送される。
【0064】紙送りローラと搬送ローラとの間には、用
紙の裏面と当接してインクジェットヘッドと用紙との間
隔を規定するリブが配置されているので、搬送される用
紙は、その裏面がリブと当接することによりインクジェ
ットヘッドとの間隔が規定され、インクジェットヘッド
によりその表面にインクが吐出されて印字される。
【0065】そして、リブは用紙の搬送方向と直交する
方向に複数本形成されているので、用紙にインクドット
が高密度に形成され、インクの水分で用紙が波打った場
合でも、用紙の膨らみはリブ同士の間の空間に入り込む
ように作用する。
【0066】このため、用紙が波打ったとしても、用紙
がヘッドに当接して擦れてしまうということがなくな
る。
【0067】しかも、搬送ローラは、互いに圧接して回
転するローラ対単体が用紙幅方向に複数配置されて構成
されており、そのローラ対単体同士の間には、搬送され
る用紙の表面側に配置され、用紙を前記ローラ対単体の
圧接位置よりも前記インクジェットヘッドから遠ざかる
方向に付勢する中間ギザローラが設けられているので、
この中間ギザローラによって、用紙が一層確実にヘッド
から遠ざけられることとなる。したがって、用紙が波打
ったとしても、用紙がヘッドに当接して擦れてしまうと
いうことが一層確実に防止される。
【0068】
【0069】請求項記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項1,2,または3記載のインクジェット
プリンタにおいて、前記中間ギザローラの外周部は、用
紙の搬送方向において、前記ローラ対の圧接部よりも前
記インクジェットヘッド側に位置する部位を有している
ので、用紙の先端は、搬送ローラによって搬送が開始さ
れるのに先立ってこの中間ギザローラによって案内され
ることとなり、用紙がヘッドに当接して擦れてしまうと
いうことがより一層確実に防止される。
【0070】請求項記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項1,2,3,または4記載のインクジェ
ットプリンタにおいて、前記中間ギザローラが弾性部材
により支持されているので、より円滑でかつ確実に用紙
が付勢されることとなる。
【0071】請求項記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項2,3,4,または5記載のインクジェ
ットプリンタにおいて、前記リブが側面視ほぼ台形状と
なっているので、さらに次のような作用が得られる。
【0072】すなわち、プリンタの種類、例えば1行単
位の印字データをホストコンピュータから順次受け取っ
て1行分毎に印字を行なうシリアルプリンタにおいて
は、用紙を逆方向に搬送する(すなわち逆送する)必要
が生じることがある。
【0073】仮に、リブが側面視台形状ではなく、例え
ば側面視矩形状であったとすると、用紙の裏面に逆送を
阻害する部分(例えば封筒のフラップ等)がある場合に
は、その部分が逆送時にリブに引っかかってしまい、ピ
ッチ不良すなわち逆送すべき行間距離およびその直後の
正方向への送り量に狂いが生じるというおそれがある。
【0074】これに対し、請求項記載のインクジェッ
トプリンタによれば、リブが側面視ほぼ台形状をしてい
るので、封筒等を逆送したとしてもそのフラップ等が引
っかかるということがなく、したがってピッチ不良を生
じるということもなくなる。
【0075】請求項記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項記載のインクジェットプリンタにおい
て、搬送ローラの用紙搬送方向上流側には、用紙搬送方
向において前記リブより下流側に位置し、用紙の先端を
搬送ローラに向けて案内するガイド部が設けられている
ので、リブが側面視ほぼ台形状に形成されているにも拘
らず、用紙の先端が確実に搬送ローラに向けて案内され
ることとなる。
【0076】請求項記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項記載のインクジェットプリンタにおい
て、前記ガイド部は、搬送ローラを構成するローラ対単
体の上流側近傍にのみ設けられているので、用紙の先端
が確実に搬送ローラに向けて案内されると同時に、用紙
がヘッドに当接して擦れてしまうということが確実に防
止される。
【0077】請求項記載のインクジェットプリンタ
は、請求項からのうちいずれか1項に記載のインク
ジェットプリンタにおいて、搬送ローラにより搬送され
る用紙を受ける排出トレイを備え、この排紙トレイの用
紙先端と当接する部位が、用紙搬送方向に進むにしたが
って、用紙搬送方向と交差する方向に傾斜しているの
で、用紙がヘッドに当接して擦れてしまうということが
より一層確実に防止される。
【0078】上述したような中間ギザローラが設けられ
ている場合において、搬送ローラから排出された用紙が
その自重で垂れ下がると、中間ギザローラの上流側すな
わちヘッド側において用紙の屈曲部が形成され、この屈
曲部の影響で用紙がヘッドに当接して擦れてしまうおそ
れがある。
【0079】請求項記載のインクジェットプリンタに
よれば、用紙先端が排紙トレイによって受けられ、しか
も用紙先端と当接する当接する部位が、用紙搬送方向に
進むにしたがって、用紙搬送方向と交差する方向に傾斜
しているので、上述した用紙の屈曲部の屈曲角が緩和さ
れ、結果として用紙がヘッドに当接して擦れてしまうと
いうことが防止される。
【0080】前述したように、ヘッドから複数色のイン
クを吐出させてカラー印字を行なう場合には、インクド
ットの上にさらにインクドットが形成されるため、用紙
の波打ち状態が特に大きくなる。
【0081】したがって、上述した請求項からのう
ちいずれか1項に記載のインクジェットプリンタは、前
記インクジェットヘッドが複数色のインクを吐出するこ
とによりカラー印字を行なうことのできるインクジェッ
トヘッドである場合に特に有効である。
【0082】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0083】図1は本発明に係るインクジェットプリン
タの一実施例の内部構造を示す側面図、図2は同じく部
分省略拡大正面図、図3は同じく部分省略拡大平面図、
図4は図1の部分拡大図であって図2におけるIV−I
V視図、図5は図2におけるV−V視図、図6は規定部
材を示す図で、(a)は平面図、(b)は左側面図、
(c)は右側面図である。
【0084】図1において、10は印字すべき用紙が積
層保持される給紙トレイ、20は給紙トレイ10から1
枚ずつ用紙を給送する給紙ローラである。
【0085】給紙ローラ20により給送された用紙は、
紙送りローラ30に巻き回されて反転し、ピンチローラ
40によってその送り角が規定されて紙送りローラ30
から送り出される。送り出された用紙Pは、先ずその先
端が、ガイド部材としての役割も果たす規定部材50に
よって案内され、次いで図4に示すように、裏面Pb
が、規定部材50の上面に形成されているリブ51の最
上面51aと当接しつつ案内されることにより、インク
ジェットヘッド60との間隔が規定され、その表面Pa
にヘッド60からインクが吐出されて印字される。印字
された用紙Pは、搬送ローラを構成するローラ対単体で
ある排紙ローラ対71,72を経て排紙トレイ80上に
排出される。排出トレイ80の用紙先端と当接する部位
(本実施例では排紙トレイの上面81)は、用紙搬送方
向に進むにしたがって、用紙搬送方向と交差する方向
(水平方向より上方)に傾斜している 規定部材50は、紙送りローラ30と排紙ローラ対7
1,72とによって搬送される用紙Pの裏面側に配置さ
れており、図3から図6に示すように、ヘッド60との
対向部分において、平面部を形成している水平部51f
と、この水平部51fから上方に向かって一体的に突設
されたリブ51とを有している。
【0086】リブ51は用紙Pの搬送方向と直交する方
向に複数本形成されている。図示のものは比較的幅の大
きなもの3本(符号に「’」を付してある)と、比較的
幅の小さなもの12本の計15本形成されている。な
お、本明細書において「リブ51」といった場合には、
特に断りがない限りリブ51’も含んでいる。
【0087】リブ51は、傾斜面51bと、この傾斜面
51bに連なる最上面51aと、この最上面51aに連
なる下り傾斜面51dとを有する側面視ほぼ台形状(図
4,図5参照)をなして用紙の搬送方向に伸びている。
【0088】傾斜面51bには、インク溜溝51cが2
つ形成されている。
【0089】そして、傾斜面51bは、紙送りローラ3
0により送られる用紙Pの先端をすくうようにして案内
し、最上面51aは用紙の裏面Pbと当接してインクジ
ェットヘッド60と用紙Pとの間隔を規定するようにな
っている。
【0090】また、排紙ローラ対71,72の用紙搬送
方向上流側には、用紙搬送方向においてリブ51より下
流側に位置し、用紙Pの先端を排紙ローラ対71,72
に向けて案内するガイド部51’eが設けられている。
このガイド部51’eは、搬送ローラを構成するローラ
対単体71,72の上流側近傍にのみ設けられており、
他の部位には設けられていない。
【0091】図6に示すように、規定部材50の左端に
は、固定部52、および位置決め部54,55が形成さ
れている。固定部52は、可撓部53を介してこの可撓
部53と一体的に形成されている。位置決め部54は断
面U字形をなす棒状であり、位置決め部55は丸棒状で
ある。フレーム90の上縁91には、これら位置決め部
54,55の下部と適合するようなほぼ半円状の凹部9
4,95が形成されており、これら凹部94、95と位
置決め部54,55とがそれぞれ密に嵌まり合うことに
より、規定部材50が、矢印Y方向およびZ方向(図6
(b)参照)においてフレーム90に対して位置決めさ
れるようになっている。固定部52は、ほぼ円板状に形
成されており、中心にネジ穴52aを有している。可撓
部53は固定部52と同一高さを有する板バネ状に計4
本形成されている。フレーム90の、固定部52と対向
する位置には、取付部92が折曲げ形成されている。
【0092】規定部材50は図示のように長い部品であ
るから、温度変化が生じるとその長手方向(図(a)矢
印X方向)に伸縮する。そこで本実施例では、この伸縮
を可撓部53で吸収し得るように、その伸縮方向(矢印
X方向)対して直交する方向(矢印Z方向)に可撓部5
3を形成してある。
【0093】図6(a)(c)に示すように、規定部材
50の他端には、フランジ付き位置決め部56と、ピン
状位置決め部57と、フレーム90に対してネジで固定
される固定片58とが形成されている。フレーム90の
他方の上縁96には、フランジ付き位置決め部56と嵌
まり合ってその周縁がフランジ56aで挟まれる半円状
の凹部96aと、ピン状位置決め部57と嵌まり合う半
円状の凹部97、固定片58とネジ止めされる取付部9
8とが形成されている。そして、凹部96a、97と位
置決め部56,57とがそれぞれ密に嵌まり合うことに
より、規定部材50は、矢印X、Y、Z方向(図6
(a)(c)参照)においてフレーム90に対して位置
決めされるようになっている。
【0094】以上のような規定部材50は、フレーム9
0に対して矢印Y方向から載置するようにしてセットす
る。この際、位置決め部54,55をフレームの凹部9
4,95に嵌め合わせ、位置決め部56,57をフレー
ム90の凹部96a,97と嵌め合わせるようにしてセ
ットする。その後、固定部52および固定片58をフレ
ームの取付部92,98にそれぞれネジで固定すること
により、規定部材50がフレーム90に固定される。
【0095】このような規定部材50の固定構造によれ
ば、固定部52は、可撓部53を介してこの可撓部53
と一体的に形成されているので、固定部52をフレーム
90に対してネジで強固に固定した場合において、温度
変化が生じて規定部材50が矢印X方向に比較的大きく
伸縮しても、この伸縮は固定部52との間に介在してい
る可撓部53の弾性変形(撓み)によって吸収されるこ
ととなる。
【0096】したがって、固定部52を強固に固定して
も、規定部材50に矢印Y方向へのそり等の変形が生じ
るということがなくなり、用紙の先端をリブ51の傾斜
面51bで確実に案内することができるとともに、用紙
Pとヘッド60との間隔を精度よく規定することができ
る。
【0097】排紙ローラ対71,72は、図2に示すよ
うに、用紙幅方向に複数(図示のものは4対)配置され
ている。排紙ローラ対71,72の一方のローラ71は
図示しない駆動機構によって回転駆動されるゴムローラ
で構成され、他方のローラ72はローラ71に圧接して
従動回転するギザローラで構成されている。図2,図3
において、73は、ギザローラ72のホルダーであり、
ガイドレール63に固定されている。排紙ローラ対7
1,72の周速すなわち用紙の搬送速度は、紙送りロー
ラ30による送り速度に比べて僅かに増速されている。
このため、用紙Pは紙送りローラ30と搬送ローラ対7
1,72との間で張られるような状態で搬送される。
【0098】また、規定部材50のリブ51の最上面5
1aは、仮にリブ51がないとした場合に用紙が通過す
る位置よりもインクジェットヘッド60側に僅かに変位
しており、結果として、用紙Pをヘッド60側に付勢す
るようにして用紙の裏面と当接する。別言すれば、用紙
Pは、規定部材50を介してその前後が、紙送りローラ
30およびピンチローラ40と、排紙ローラ対71,7
2にとにより、規定部材51に対して押し下げられるよ
うにして搬送され、これによってその裏面Pbが確実に
リブ51の最上面51aに対して当接されるようになっ
ている。
【0099】図2,図3に示すように、用紙幅方向の左
端および排紙ローラ対同士の間には、中間ギザローラ7
4が設けられている。
【0100】中間ギザローラ74は、図4,図5にも示
すように、ギザローラ72よりもヘッド60側でかつ下
方に配置されており、インクで伸びて波打った用紙Pを
排紙ローラ対71,72の圧接位置よりも下方(ヘッド
60から遠ざかる方向)へ撓ませることにより、用紙P
がヘッド60に接触することを一層確実に防止するよう
になっている。図4,図5に示すように、中間ギザロー
ラ74の外周部は、用紙の搬送方向において、排紙ロー
ラ対71,72の圧接部よりもヘッド60側に位置する
部位74aを有しているので、用紙の先端は、排紙ロー
ラ対71,72によって搬送が開始されるのに先立って
この中間ギザローラ74によって案内されることとな
り、用紙がヘッド60に当接して擦れてしまうというこ
とがより一層確実に防止される。中間ギザローラ74は
図2および図7に示すように、棒バネ75によってホル
ダー73に対し弾性的に懸架されている。したがって、
中間ギザローラ74は、用紙Pが薄紙である場合や、高
密度印字により水分を多く含んだ用紙である場合には、
その用紙を円滑かつ確実に押し下げることができるとと
もに、用紙が厚紙である場合や、乾いた紙である場合に
は、用紙を極端に押さえることなく図7(b)に示すよ
うに上方に逃げて紙送り精度を低下させないようになっ
ている。なお、中間ギザローラ74の棒バネ75の弾性
力による用紙の押さえ力は、最大で、すなわち、中間ギ
ザローラ74の下端74bが用紙と当接することによっ
て排紙ローラ対71,72の圧接部とほぼ同じ高さまで
押し上げられた状態で、11g程度に設定してある。
【0101】図3に示すように、紙送りローラ30は、
1本の丸棒状のゴムローラにより構成されており、図示
しない駆動機構により回転駆動され、ヘッドによる印字
時には、ヘッド60により1行分の印字がなされる毎
に、用紙を行間分搬送する。
【0102】ピンチローラ40は金属製の丸棒状ローラ
で構成されており、紙送りローラ30に対して4本設け
られている。ピンチローラ40の両端部は、ホルダー4
1のアーム部42によって回転可能に支持されている。
ホルダー41は、図4に示すように、紙ガイドを兼ねて
おり、紙送りローラ30に対向する湾曲面43にて用紙
を案内するようになっている。ホルダー41の背部には
フック44が設けられており、このフック44とフレー
ム90との間に引っ張りバネ45が設けられている。ホ
ルダー41は、その両側に設けられた軸46が、フレー
ム90に形成された支持片99の凹溝99aに回転可能
に支持され、かつその上面の幅方向において中央に設け
られた1つの円弧状突片47がフレーム90の下面に当
接している。
【0103】したがって、ピンチローラ40は、引っ張
りバネ45による、ホルダー41に対する反時計方向へ
の付勢力によって、自動調心機能をもって紙送りローラ
30に当接し、これに従動して回転する。図3におい
て、48はフレーム90に取り付けられた板バネ状の接
地板であり、その先端48aが、ピンチローラ40の中
央部に設けられた環状溝部40aと当接していることに
より、ピンチローラ40は接地されている。
【0104】インクジェットヘッド60は、複数色のイ
ンクを吐出することによりカラー印字を行なうことので
きるヘッドであり、図1に示すようにキャリッジ61に
取り付けられている。キャリッジ61は、ガイド軸62
およびガイドレール63に案内され、図示しないキャリ
ッジモータの駆動によって図1の紙面と直交する方向に
往復動する。キャリッジ61上には、図示しないモノク
ロ用のインクタンクと、カラー用のインクタンクとが同
時に搭載される。
【0105】以上のようなインクジェットプリンタによ
れば、次のような作用効果が得られる。
【0106】(i)紙送りローラ30により送られる用
紙Pは、その先端が規定部材50の傾斜面51bによっ
てすくわれるようにして案内され、その裏面Pbがリブ
51の最上面51aと当接することによりインクジェッ
トヘッド60との間隔が規定されて、ヘッド60により
その表面Paにインクが吐出されて印字される。
【0107】紙送りローラ30により送られる用紙の先
端は、傾斜面51bによってすくわれるようにして案内
されるから、確実に案内される。すなわち、用紙Pが湿
気等の影響によって湾曲していたり、あるいは紙送りロ
ーラ30に巻き回されることによって湾曲してしまうこ
とによって、用紙Pの先端が本来送り出されるべき方向
(紙送りローラ30とピンチローラ40との共通接線方
向)よりも下方に向かって送り出されたとしても、傾斜
面51bによってすくわれるようにして案内されるか
ら、確実に案内される。
【0108】したがって、このような構造は、本実施例
のように、紙送りローラ30が用紙を巻き付けて送る紙
送りローラである場合に特に有効である。さらに、紙送
りローラを複数個の短ローラに分割する必要がなく、1
本の長い棒状ローラによって構成することができたか
ら、確実で安定した紙送り動作が得られる。
【0109】そして、傾斜面51bには、インク溜溝5
1cが設けられているから、空打ちが生じて傾斜面51
bにインクが吐出されても、このインクは傾斜面に沿っ
て流れ落ちることなく、インク溜溝51cによって止め
られる。したがって、紙送りローラ30等がインクで汚
れてしまうということがなくなる。
【0110】(ii)インク溜溝51cを設けたことに
よって、傾斜面51bをインクジェットヘッド60と対
向する位置に設けた構成とすることが可能となり、これ
によって、ヘッド60を可及的に紙送りローラ30に近
づけて配置することが可能となった。したがって、用紙
Pの後端部分における印字不能領域を小さくすることが
できる。
【0111】すなわち、傾斜面はできるだけなだらかな
方が用紙先端を円滑に案内することができる。しかしな
がら例えば図15からも明らかなように、傾斜面3a’
をなだらかにすると傾斜面はヘッドの印字領域Aにさし
かかることとなるから、仮にインク溜溝がないとしたな
らば、空打ちされたインクが垂れ易い状態となり望まし
くない。したがって、このような事態を回避しつつ傾斜
面をなだらかにしようとすれば、ヘッド2を図15にお
いて、もっと左側に配置し、ガイド面の水平部分におい
て印字領域が形成されるようにしなければならない。し
かしながら、ヘッド2を左側に配置すると、印字領域A
が紙送りローラ1およびピンチローラ1aから遠ざかる
こととなるから、用紙の後端部分における印字不能領域
が増大してしまうという問題が生じる。紙送りローラ1
とピンチローラ1aとによる用紙の挟持が解除される
と、用紙表面とヘッドとの間隔が極めて不安定となり、
所望の印字状態が得られなくなるからである。
【0112】これに対し、本実施例のインクジェットプ
リンタによれば、インク溜溝51cを設けたことによっ
て、傾斜面51bをヘッド60(より正確にはヘッドに
よる印字領域A)と対向する位置に設けた構成とするこ
とが可能となったから、ヘッド60を可及的に紙送りロ
ーラ30に近づけて配置することが可能となり、これに
よって、用紙Pの後端部分における印字不能領域を小さ
くすることができる。
【0113】(iii)搬送される用紙Pは、その裏面
が規定部材50のリブ51と当接することによりヘッド
60との間隔が規定されて印字される。
【0114】リブ51は、用紙の搬送方向に伸びている
ので、このリブ51が用紙の搬送を妨げるということが
ない。
【0115】そして、リブ51は、用紙の搬送方向と直
交する方向に複数本形成されているので、用紙Pにイン
クドットが高密度に形成され、インクの水分で用紙Pが
波打った場合でも、用紙の膨らみはリブ51同士の間の
空間51s(図3参照)に入り込むように作用する。
【0116】このため、用紙Pが波打ったとしても、用
紙Pがヘッド60に当接して擦れてしまうということが
なくなる。
【0117】この点について図8(a)(b)(c)を
参照して詳しく説明する。図8(a)(b)(c)はい
ずれも作用を分かりやすく説明するための概略正面図で
ある。
【0118】図(a)において、Lは、用紙Pが波打た
ないとした場合のヘッド60と用紙との理想的な間隔で
ある。図8(a)に示すように、仮に規定部材にリブが
形成されておらず、平面部51fによって用紙Pとヘッ
ド60との間隔を理想的な間隔Lに規定した場合、イン
クの水分で用紙Pが波打つと、波打った用紙Pの山部P
cとヘッド60のインク吐出面60aとが擦れてしまう
ことがある。
【0119】このような問題を解決するためには、図8
(b)に示すように、ヘッド60と平面部51fとの間
隔を大きな間隔L1とすることが考えられる。
【0120】しかしながら、間隔を大きくすると、用紙
が波打たず平面状である場合には、平面部51fによっ
て案内される用紙とヘッドとの距離(すなわちL1と略
同距離)が大きくなりすぎ、理想的な印字状態が得られ
なくなるという別の問題が生じる。ヘッド60から吐出
されたインク滴が用紙上に着弾するまでの距離が大きく
なるために、理想的な着弾地点と実際の着弾地点との間
の誤差が大きくなるからである。
【0121】これに対し、本実施例によれば、図8
(c)に示すように、用紙をリブ51で案内するように
したので、印字密度が比較的小さい通常の場合、すなわ
ち用紙が波打たない場合には、平面状の用紙P’をリブ
51の上面で案内して、用紙とヘッド60との距離を理
想的な距離Lに設定することができ、用紙Pにインクド
ットが高密度に形成され、インクの水分で用紙Pが波打
った場合には、用紙の膨らみ(谷部Pd)は自重でリブ
51同士の間の空間51sに入り込むように作用するか
ら、用紙Pが波打ったとしても、その山部Pcがヘッド
60に当接して擦れてしまうということがなくなる。
【0122】さらに、搬送ローラを構成するローラ対単
体71,72のうち用紙の下方に配置されているゴムロ
ーラ71は、一本の長い丸棒状のローラによってではな
く、用紙幅方向に複数配置された短いローラによって構
成されているので、インクの水分を含んで波打った用紙
の膨らみ(谷部Pd)がより効果的に垂れ下がることと
なる。ゴムローラ71の幅は、用紙搬送力が著しく低下
しない範囲でできるだけ小さく設定することが望まし
い。図9(a)に示すように、仮にゴムローラが長いロ
ーラ71’であるとすると、波打った用紙Pの谷部Pd
がローラ71’上に乗ってしまい、ギザローラ72で用
紙を押さえたとしても、山部Pcが浮いた状態となって
しまうからである。
【0123】そこで、図9(b)に示すように、本実施
例におけるゴムローラ71は、その幅Wを、波打った用
紙の波型のピッチP1よりも小さく設定してある。これ
によって、波打った用紙の谷部Pdが一層効果的に垂れ
下がることとなる。
【0124】先に従来技術として説明した特開平4−3
41848号のインクジェットプリンタは、図18に示
したように、リブ6を有している。しかしながら、この
リブ6は平面部から突設されているのではなく、枠体6
cに架設されて形成されている。このため、高密度印字
によって用紙が波打ってリブ6同士の間の空間に入り込
んだ場合には、用紙の先端が枠体6cの縁部6dに突き
当たって紙送り不良となるおそれがある。
【0125】これに対し、本実施例のインクジェットプ
リンタによれば、リブ51が規定部材の平面部51fか
ら突設されているので、用紙に高密度印字がなされ、用
紙が波打って、その膨らみがリブ同士の間の空間51s
に入り込んだとしても、その先端の進行が阻害されるこ
とはない。
【0126】(iv) 用紙Pは紙送りローラ30と排
紙ローラ対71,72との間で張られたような状態とな
っているので、用紙Pにインクドットが高密度に形成さ
れ、インクの水分で用紙Pが波打った場合でも、用紙P
の膨らみは、用紙Pに作用している張力により低減され
る。さらにまた、規定部材50は、用紙Pをインクジェ
ットヘッド側に付勢するようにして用紙Pの裏面Pbと
当接しているので、用紙Pの膨らみは、相対的にヘッド
60から遠ざかる方向に位置せしめられることとなる。
【0127】このため、用紙が波打ったとしても、用紙
がヘッドに当接して擦れてしまうということがなくな
る。
【0128】しかも、上述したように、用紙の膨らみは
リブ51同士の間の空間51sに入り込むように作用す
るので、波打った用紙Pがヘッド60に当接して擦れて
しまうことが一層確実に防止される。
【0129】さらに、搬送ローラは、ローラ対単体7
1,72が用紙幅方向に複数配置されて構成されてお
り、そのローラ対単体同士の間には、搬送される用紙の
表面側に配置され、用紙をローラ対単体71,72の圧
接位置よりもヘッド60から遠ざかる方向に付勢する中
間ギザローラ74が設けられているので、この中間ギザ
ローラによって、図10(a)に示すように、用紙Pが
一層確実にヘッド60から遠ざけられることとなる。し
たがって、用紙Pが波打ったとしても、用紙がヘッド6
0に当接して擦れてしまうということが一層確実に防止
される。
【0130】中間ギザローラ74に対しては、排紙ロー
ラ対のゴムローラ71に相当するローラが設けられては
いない。仮に図10(b)に示すように、中間ギザロー
ラ74に対してゴムローラ76を設けたとすると、用紙
Pはゴムローラ76の上端の高さまで持ち上げられしま
うこととなり、用紙Pをリブ51で支持することとした
効果が低減してしまうからである。
【0131】なお、図10(c)に示すように、図10
(b)に示した構成にさらに中間ギザローラ74’を設
けたとしても、ゴムローラ71と76との間隔が小さい
ために、用紙の自重による落ち込みが十分に得られず、
ゴムローラの近傍で用紙の浮き上がりが発生してしま
う。逆に、図10(d)に示すように、中間ギザローラ
を全く設けないとしたならば、印字密度が比較的小さく
て用紙が波打たない場合や、用紙が封筒である場合に
は、同図に示すように用紙Pが浮き上がってしまうこと
がある。そこで、本実施例においては、高密度に印字さ
れてインクの水分を多く含んだ用紙Pがその自重で落ち
込むことができるように、排紙ローラ対71,72の配
置間隔を設定し、かつ、ローラ対単体71,72の圧接
位置よりもヘッド60から遠ざかる方向に用紙を付勢す
る中間ギザローラ74を設けてある。
【0132】中間ギザローラ74の外周部は、用紙の搬
送方向において、排紙ローラ対71,72の圧接部より
もヘッド60側に位置する部位74aを有しているの
で、用紙の先端は、排紙ローラ対71,72によって搬
送が開始されるのに先立ってこの中間ギザローラ74に
よって案内されることとなり、用紙がヘッド60に当接
して擦れてしまうということがより一層確実に防止され
る。
【0133】さらに、中間ギザローラ74は弾性部材に
より支持されているので、より円滑でかつ確実に用紙が
付勢される。
【0134】(v)リブ51が側面視ほぼ台形状となっ
ているので、さらに次のような作用効果(a)〜(d)
が得られる。
【0135】(a) プリンタの種類、例えば1行単位
の印字データをホストコンピュータから順次受け取って
1行分毎に印字を行なうシリアルプリンタにおいては、
用紙を逆方向に搬送する(すなわち逆送する)必要が生
じることがある。
【0136】例えば、ある標準文字を印字した後、次の
行に拡大文字を印字する場合で、この拡大文字の頂部が
前行で印字した標準文字の頂部より上に位置するような
場合、用紙を逆方向に搬送してから、ヘッドの走査によ
る印字と図4に示す印字領域Aの高さ分の紙送りとを複
数回にわたって繰り返す分割印字を行なって拡大文字と
する。このような場合には、用紙を逆送する必要があ
る。
【0137】仮に、リブが側面視台形状ではなく、例え
ば側面視矩形状(図13(a)の51’’参照)であっ
たとすると、用紙の裏面に逆送を阻害する部分(例えば
封筒のフラップ等)がある場合には、その部分が逆送時
にリブに引っかかってしまい、ピッチ不良すなわち逆送
すべき行間距離およびその直後の正方向への送り量に狂
いが生じるというおそれがある。
【0138】これに対し、本実施例のインクジェットプ
リンタによれば、リブ51が側面視ほぼ台形状をしてい
るので、封筒等を逆送したとしてもそのフラップ等が引
っかかるということがなく、したがってピッチ不良を生
じるということもなくなる。
【0139】(b) 仮にリブ51’’が、図11
(a)に示すような形状のものであるとすると、用紙P
がカールした厚紙(例えばハガキ等)である場合、これ
を排紙する際に、同図に示すように用紙Pの後端Peが
リブ51’’の上面で支持される状態となるため、用紙
Pによって排紙ローラ対のギザローラ72が持ち上げら
れてしまい、十分な排紙力が確保されなくなるおそれが
ある。
【0140】これに対し、本実施例のリブ51は、側面
視ほぼ台形状となっているので、図11(b)に示すよ
うに、用紙の後端Peがリブの最上面51aからすぐに
外れることとなり、したがって用紙Pによって排紙ロー
ラ対のギザローラ72が持ち上げられることもなくなる
から、十分な排紙力が確保される。
【0141】(c) 図12(a)に示すように、用紙
Pの先端近傍に印字を行なった場合、用紙によっては、
その先端近傍が同図に示すように湾曲することがある。
【0142】このような場合、仮にリブ51’’が、図
12(a)に示すような形状のものであるとすると、用
紙の先端Pfが排紙ローラ対71,72に達するまで
は、用紙Pの先端Pfがリブ51’’の上面で支持され
る状態となるため、用紙が浮いてヘッド擦れを生じ易
い。
【0143】これに対し、本実施例のリブ51は、側面
視ほぼ台形状となっているので、図12(b)に示すよ
うに、用紙の先端Pfがリブの最上面51aからすぐに
外れることとなり、したがって用紙Pの浮きが低減され
てヘッド擦れが生じ難くなる。
【0144】(d) 前述したように、本実施例におい
ては、用紙をローラ対単体71,72の圧接位置よりも
下方に付勢する中間ギザローラ74が設けられている。
【0145】したがって、仮にリブ51’’が、図13
(a)に示すような形状のものであるとすると、用紙の
先端Pfが中間ギザローラ74に強く突き当たってしま
い、円滑な紙送り動作が得られなくなってしまうおそれ
がある。
【0146】これに対し、本実施例のリブ51は、図1
3(b)に示すように、側面視ほぼ台形状となっている
ので、用紙の先端Pfが中間ギザローラ74の下方に入
り込み易くなり、したがって円滑な紙送り動作が得られ
る。
【0147】(vi)搬送ローラ71,72の用紙搬送
方向上流側には、用紙搬送方向においてリブ51より下
流側に位置し、用紙Pの先端を排紙ローラ対71,72
に向けて案内するガイド部51’eが設けられているの
で、リブ51が側面視ほぼ台形状に形成されているにも
拘らず、用紙Pの先端が確実に排紙ローラ対71,72
に向けて案内されることとなる。
【0148】そして、ガイド部51eは、搬送ローラを
構成するローラ対単体71,72の上流側近傍にのみ設
けられており他の部位には設けられていないので、用紙
Pの先端が確実に排紙ローラ対71,72に向けて案内
されると同時に、用紙Pがヘッド60に当接して擦れて
しまうということが確実に防止される。
【0149】(vii)排出される用紙を受ける排出ト
レイ80の用紙先端と当接する部位(本実施例では排紙
トレイの上面81)が、用紙搬送方向に進むにしたがっ
て、用紙搬送方向と交差する方向に傾斜しているので、
用紙Pがヘッド60に当接して擦れてしまうということ
がより一層確実に防止される。
【0150】上述したような中間ギザローラ74が設け
られている場合において、図14に示すように排紙ロー
ラ対71,72から排出された用紙Pがその自重で垂れ
下がると、中間ギザローラ74の上流側すなわちヘッド
60側において用紙Pの屈曲部Pgが形成されることが
あり、この屈曲部Pgの影響で用紙がヘッド60に当接
して擦れてしまうおそれがある。
【0151】本実施例のインクジェットプリンタによれ
ば、用紙先端Pfが排紙トレイ80によって受けられ、
しかも用紙先端Pfと当接する当接する部位81が、用
紙搬送方向に進むにしたがって、用紙搬送方向と交差す
る方向に傾斜しているので、上述した用紙の屈曲部Pg
の屈曲角が緩和され、結果として用紙Pがヘッド60に
当接して擦れてしまうということが防止される。
【0152】しかも、中間ギザローラ74は排紙ローラ
対71,72よりもヘッド60側に位置しているので、
上記屈曲部Pgの屈曲角が一層緩和されると同時に、屈
曲部のPgの頂点高さが抑えられ、用紙Pがヘッド60
に当接して擦れてしまうということが一層確実に防止さ
れる。
【0153】(iix)ヘッド60から複数色のインク
を吐出させてカラー印字を行なう場合には、インクドッ
トの上にさらにインクドットが形成されるため、用紙の
波打ち状態が特に大きくなるが、上述した(iii)〜
(vi)の作用により、波打った用紙Pがヘッド60に
当接して擦れてしまうことが確実に防止される。
【0154】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0155】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0156】
【0157】
【発明の効果】 請求項1から10のうちいずれか1項に
記載の発明によれば、インクドットによる高密度印字が
なされ、その水分で用紙が波打った場合でも、用紙がヘ
ッドに当接することを防止することができるという効果
が得られる。
【0158】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの一実施
例の内部構造を示す側面図。
【図2】同じく部分省略拡大正面図。
【図3】同じく部分省略拡大平面図。
【図4】図1の部分拡大図であって図2におけるIV−
IV視図。
【図5】図2におけるV−V視図。
【図6】規定部材を示す図で、(a)は平面図、(b)
は左側面図、(c)は右側面図。
【図7】(a)(b)は中間ギザローラを示す斜視図。
【図8】(a)(b)(c)はいずれも作用を分かりや
すく説明するための概略正面図。
【図9】(a)(b)はいずれもローラ部分の作用を分
かりやすく説明するための概略正面図。
【図10】(a)(b)(c)(d)はいずれも中間ギ
ザローラ部分の作用を分かりやすく説明するための概略
正面図。
【図11】(a)(b)はいずれもリブの作用を分かり
やすく説明するための概略側面図。
【図12】(a)(b)はいずれもリブの作用を分かり
やすく説明するための概略側面図。
【図13】(a)(b)はいずれもリブの作用を分かり
やすく説明するための概略側面図。
【図14】中間ギザローラおよび排紙トレイの作用を分
かりやすく説明するための概略側面図。
【図15】従来技術の説明図。
【図16】従来技術の説明図。
【図17】従来技術の説明図。
【図18】従来技術の説明図。
【符号の説明】
P 用紙 30 紙送りローラ 40 ピンチローラ 50 規定部材 51 リブ 51b 傾斜面 51c インク溜溝 51e ガイド部 51f 平面部 60 インクジェットヘッド 71 排紙ローラ 72 排紙ローラ 74 中間ギザローラ 80 排紙トレイ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−341848(JP,A) 特開 平6−32001(JP,A) 特開 平2−182643(JP,A) 特開 平2−41277(JP,A) 特開 平4−45053(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 13/00 - 13/32

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を送る紙送りローラと、 この紙送りローラにより送られた用紙を前記紙送りロー
    ラによる送り速度に比べて僅かに増速された速度で搬送
    する搬送ローラと、 これら紙送りローラと搬送ローラとの間に配置され、搬
    送される用紙の表面にインクを吐出して印字するインク
    ジェットヘッドと、 前記紙送りローラと搬送ローラとの間に配置され、用紙
    を前記インクジェットヘッド側に付勢するようにして用
    紙の裏面と当接し前記インクジェットヘッドと用紙との
    間隔を規定する規定部材とを備え、 前記搬送ローラは、互いに圧接して回転するローラ対単
    体が用紙幅方向に複数配置されて構成され、さらに、こ
    の搬送ローラを構成するローラ対単体同士の間でかつ搬
    送される用紙の表面側に配置され、用紙を、前記ローラ
    対単体の圧接位置よりも前記インクジェットヘッドから
    遠ざかる方向に付勢する中間ギザローラを備えた ことを
    特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記規定部材には、用紙の搬送方向に伸
    びかつ用紙の裏面と当接して前記インクジェットヘッド
    と用紙との間隔を規定するリブが用紙の搬送方向と直交
    する方向に複数本形成されていることを特徴とする請求
    記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 用紙を送る紙送りローラと、 互いに圧接して回転するローラ対単体が用紙幅方向に複
    数配置されて構成され、前記紙送りローラにより送られ
    た用紙を搬送する搬送ローラと、 これら紙送りローラと搬送ローラとの間に配置され、搬
    送される用紙の表面にインクを吐出して印字するインク
    ジェットヘッドと、 前記紙送りローラと搬送ローラとの間でかつ搬送される
    用紙の裏面側に配置され、用紙の搬送方向に伸びかつ用
    紙の裏面と当接して前記インクジェットヘッドと用紙と
    の間隔を規定するリブが用紙の搬送方向と直交する方向
    に複数本形成された規定部材と、 前記搬送ローラを構成するローラ対単体同士の間でかつ
    搬送される用紙の表面側に配置され、用紙を、前記ロー
    ラ対単体の圧接位置よりも前記インクジェットヘッドか
    ら遠ざかる方向に付勢する中間ギザローラと、 を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記中間ギザローラの外周部は、用紙の
    搬送方向において、前記ローラ対の圧接部よりも前記イ
    ンクジェットヘッド側に位置する部位を有していること
    を特徴とする請求項1,2,または3記載のインクジェ
    ットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記中間ギザローラは、弾性部材により
    支持されていることを特徴とする請求項1,2,3,ま
    たは4記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記リブは側面視ほぼ台形状であること
    を特徴とする請求項2,3,4,または5記載のインク
    ジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記搬送ローラの用紙搬送方向上流側に
    は、用紙搬送方向において前記リブより下流側に位置
    し、用紙の先端を前記搬送ローラに向けて案内するガイ
    ド部が設けられていることを特徴とする請求項記載の
    インクジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記ガイド部は、搬送ローラを構成する
    ローラ対単体の上流側近傍にのみ設けられていることを
    特徴とする請求項記載のインクジェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記搬送ローラにより搬送される用紙を
    受ける排出トレイを備え、この排紙トレイの用紙先端と
    当接する部位が、用紙搬送方向に進むにしたがって、用
    紙搬送方向と交差する方向に傾斜していることを特徴と
    する請求項からのうちいずれか1項に記載のインク
    ジェットプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記インクジェットヘッドは、複数色
    のインクを吐出することによりカラー印字を行なうこと
    のできるインクジェットヘッドであることを特徴とする
    請求項からのうちいずれか1項に記載のインクジェ
    ットプリンタ。
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