JP3321926B2 - 自己同期型半導体集積回路装置 - Google Patents
自己同期型半導体集積回路装置Info
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Description
ようなデータ処理装置またはメモリのようなデータ記憶
装置である半導体集積回路装置に関し、データ伝送時に
データの通過の有無を自己検知し、自己同期をとりなが
ら伝送動作を行うことを特徴とする半導体集積回路装置
である。
従来技術は、クロック信号によって、複数の論理機能ブ
ロックを制御する半導体集積回路装置について記載され
ている。
た構成になっている。例えば、1ビット目の各機能ブロ
ックF11,F12,F13の前後はラッチで仕切られ、各機
能ブロックはクロックに同期して動作する。2ビット
目,nビット目も同様の構成である。動作のタイミング
チャートを図18で説明する。1ビット目に着目すると
論理機能ブロックF11は、クロックaの立上がりのタ
イミングでラッチ150からデータを取り込み、クロッ
ク周期Tよりも短い時間でデータを終了し、ラッチ15
1の入力のデータを確定しなくてはならない。次の論理
ブロックF12も同様に、クロックの立上りのタイミン
グでラッチ151からデータを取り込み、クロック周期
Tよりも短い時間でデータ処理を終了し、ラッチ152
の入力データを確定しなくてはならない。2ビット目,
nビット目も図示するように同様のタイミングで動作す
る。ところで、実際には、クロックの分配は、2次元的
に金属配線にて行われるため、異なる位置のクロックに
はタイミングのズレが生じる。このズレ幅をスキュtsk
とすると、ラッチ150のクロックが立上がってから、
ラッチ151の入力が確定するまでの時間をtF11 とす
ると、
ックも同様の関係 tFnn<T−tsk を満足する必要がある。
ロックの中の最も大きいデータ処理時間によって決ま
る。よって、各論理ブロックのデータ処理時間をほぼ等
しくすれば、クロックTを最も短かくすることができ
る。
るものに替って、自己同期型の演算器が、例えば、テー
ウイリアムズ著;“セルフータイムド リングズ ア
ンドゼイアー アプリケーション ツー デビジョ
ン,”スタンフォード テクニカル レポート CSL−T
R−91−482,May 1991に提案されている(図10)。
のブロックF3のリセットが完了したという情報を受け
ると演算を開始する。ブロックF3はリセットの完了を
自己検出して前段のブロックに検出信号を伝える。この
ような自己同期システムを用いることによって、クロッ
クスキュによる遅延をなくすことが可能となる。
は、各論理機能ブロックがクロックに同期して動作す
る。これによれば、クロック周期Tは、前述の(数1)
式にしたがって、各機能ブロックのデータ処理時間とク
ロックスキュの和となる。したがって、クロック周期T
の逆数で示される動作周波数はクロックスキュ分低くな
る。
数に比例するため、すなわちクロックスキュによって性
能が低下するという問題がある。(数1)式から明らか
な様に、クロック周期Tがクロックスキュtskだけ大き
くなってしまうためである。さらに、各機能ブロックの
データ処理に要する時間をほぼ等しく設計しなければな
らないので、設計が複雑となる。
の従来例は、1つのデータパスについて、プリチャ−ジ
機能ブロックをデータの通過の有無によって、プリチャ
ージあるいはディスチャージ状態することしか述べられ
ていない。つまり、複数のデータパス、例えばnビット
のデータパスの同期をとるということに関しては何も述
べられていない。
して動作し、かつこれらのデータパスがクロックスキュ
の影響を受けない構成を提供することである。
に、本発明は、論理演算を行う少なくとも2つ以上の論
理回路ブロックを有し、上記論理回路ブロック間はデー
タパスによって接続され、上記データパス又は上記論理
回路ブロックのデータの入力部又は出力部にはデータの
通過を検出するデータ通過検出部を有し、第n(nは1
以上の整数)番目の論理回路ブロックから上記データパ
スを介して上記データが出力され、上記データパスをデ
ータが通過すると第n番目の上記データ通過検出部はデ
ータが通過した情報を示す第n番目のデータ通過信号を
生成し、生成された上記第n番目のデータ通過信号は第
n−1番目又は第n+1番目の上記論理回路ブロックに
入力され、上記第n−1番目又は第n+1番目の論理回
路ブロックの制御に用いられることを特徴とする。
て、他のデータパスの論理機能ブロックを制御できるの
で、クロック信号に依存しないデータ処理を実行する自
己同期型の回路装置が達成できる。
って説明する。
F12,F13が直列に接続されている。データはまず論理
機能ブロックF11に入力され順次F12,F13へと流れて
いく。1ビット目の各論理機能ブロックの出力にはデー
タ通過検出器が設けられている。このデータ通過検出器
は、1ビット目の各論理機能ブロックの出力に新しいデ
ータが通過したことを検出し、データが通過したことを
示す信号を出力するという機能を有する。2ビット目以
降の他のビットの各論理機能ブロックの間にはラッチが
設けられている。
目のデータ通過信号が伝搬する信号線に接続される。例
えば2ビット目の論理機能ブロックF21の出力に接続さ
れるラッチ150の制御端子は、1ビット目の論理機能
ブロックF11の出力を検知してデータ通過信号が出力さ
れる制御線bに接続され、2ビット目の次段の論理機能
ブロックF22の出力に接続されるラッチ151の制御端
子は、1ビット目の論理機能ブロックF12の出力を検知
してデータ通過信号が出力される制御線Cに接続され
る。この構成がビット列の数だけ繰り返される。すなわ
ち、2ビット目以降の同一行の各論理機能ブロックの出
力に接続されるラッチの制御線は1ビット目が出力する
同一の制御線に接続される。例えば論理機能ブロックF
11…Fn1…の出力に接続されるラッチの制御端子は全て
制御線bに接続され、F22…Fn2…の出力に接続される
ラッチの制御端子は全て制御線Cに接続される。かかる
構成により、2ビット目以降の各論理機能ブロックが、
1ビット目が出力するデータ通過信号に同期して動作す
ることが可能となる。また、1ビット目の各論理機能ブ
ロックの間には、クロックに同期して動作するラッチが
存在しないので、すなわちクロックスキュの影響は受け
ない。
タイムチャートによって説明する。1ビット目の各論理
機能ブロックF11,F12,F13…はクロックに同期する
ラッチによって仕切られていないので、データが各論理
機能に依存する遅れ時間をもって流れていく。例えば図
17に示すように、F11をデータが通過する時間は長
く、F12,F13を通過する時間はF11よりも短いという
ぐあいである。1ビット目に設けられたデータ通過検出
器は、論理機能ブロックF11の前段の論理機能ブロック
の出力にデータが通過したことを検知して通過信号aを
出力する。同様に、論理機能ブロックF11の出力にデー
タが通過したことを検知して通過信号bを出力し、論理
機能ブロックF12の出力にデータが通過したことを検知
して通過信号cを出力する。したがって、通過信号aが
立上がってから通過信号bが立上がるまでの時間Tabよ
りも通過信号bが立上がってから通過信号cが立上がる
までの時間Tbcの方が短い。このように2ビット目以降
のデータのタイミングを制御する信号a,b,cはクロ
ック周期のように一定の間隔でなく、1ビット目の各論
理ブロックのデータ処理時間に依存して変化する。次
に、2ビット目以降の各論理ブロックは1ビット目から
出力されるデータ通過信号に同期して動作する。すなわ
ち2ビット目の論理機能ブロックF21は通過信号aの立
上がりに同期してデータを入力し、論理ブロックF22は
データ通過信号bの立上がりに同期してデータを入力す
る。したがって、2ビット目の論理機能ブロックF21の
データ処理に要する時間をtF21 とすると、
ット目の論理機能ブロックは、
(数3)式を前述した従来技術による関係式(数1)
(tF11<T−tsk)と比較すれば明らかように、本発明
手段によれば、ある論理機能ブロックに要する処理時間
をクロックスキュtskとは無関係に設計できること、ま
た一定のクロック周期Tに無関係であるため各論理ブロ
ックに要する処理時間が各ステージ毎に変化できること
がわかる。すなわち、従来例では関係式(数1)より最
もデータ処理時間の長い論理ブロックのデータ遅延時間
とクロックスキュの和によってクロック周期が決まり、
このクロック周期の逆数に性能が比例していたが、本発
明では、最もデータ処理時間の長い論理ブロックによっ
て全体のデータ処理時間が律速される訳ではなく、性能
は各ビットの各論理ブロックに要する処理時間の和であ
る全体のデータ処理時間にのみ依存すること、更には、
クロックスキュには無関係であり、クロックスキュによ
って性能が低下することは無いことがわかる。
は、論理機能ブロックF10,F11,F12,F13およびデ
ータ検出器102,103,104によって構成され
る。各論理機能ブロックF10〜F13は各々直列に接続さ
れ、論理機能ブロックF10の入力にラッチ100が接続
され、論理機能ブロックF13の出力にラッチ101が接
続される。論理機能ブロックF10,F11,F12の出力に
は各々データ通過検出器102,103,104が接続
される。これらのデータ通過検出器の出力信号は、制御
線a,b,cに各々接続される。ラッチ100,101
の制御端子はクロック線に接続される。2ビット目は、
論理機能ブロックF20,F21,F22,F23およびラッチ
105,106,150,151,152によって構成
される。論理機能ブロックF20の入力にラッチ105が
接続され、F20の出力にラッチ106,F21の出力にラッチ
150,F22の出力にラッチ151,F23の出力にラッ
チ152が各々直列接続される。ラッチ105,152
の制御端子はクロック線に接続され、ラッチ106,1
50,151の制御端子は各々、制御線a,b,cに接
続される。nビット目の構成は2ビット目と同様であ
り、2ビット目の構成がビット数だけ繰り返される。
トを用いて説明する。1ビット目のデータはラッチ10
0から入力され、ラッチ101から出力される。ラッチ
100はクロックの立上がりに同期してデータを入力す
る。入力されたデータは論理ブロックF10,F11,
F12,F13を通って、ラッチ101に入力される。ラッ
チ101はクロックの立上りに同期してデータを出力す
る。1ビット目の各論理機能ブロックF10,F11,
F12,F13に要する遅延時間を各々tF10,tF11,t
F12,tF13とし、クロックスキュをtsk、クロック周期
をTckとすると、
は、論理機能ブロックF10の出力にデータが通過したこ
とを検出してデータ通過信号aを制御線aに出力する。
同様にデータ通過検出103,104は各々、データ通
過信号b,cを制御線b,cに出力する。次に2ビット
目では、クロックの立上がりのタイミングでラッチ10
5よりデータを入力し、ラッチ152より出力する。入
力データは各論理機能ブロックとラッチをそれぞれ、F
20,ラッチ106,F21,ラッチ150,F22,ラッチ15
1,F23,ラッチ152の順に通過していく。ラッチ1
06は制御信号aの立上がりのタイミングでデータを入
力し、ラッチ150,151はそれぞれ、制御信号b,
cの立上がりのタイミングでデータを入力する。したが
って、2ビット目の各論理機能ブロックは1ビット目の
対応するステージの各論理機能ブロックに同期して動作
することになる。また、各論理機能ブロックの遅延時間
をそれぞれ、tF20,tF21,tF22,tF23とし、クロッ
クおよび各通過信号の立上がりの時間間隔を順次T0,
T1,T2,T3とすると、
目の動作と同様である。結局、本実施例では、1ビット
目で(数4)式、2ビット目以降では(数5)〜(数
8)式が満足されればよいことになる。この条件式を前
述の第1の実施例と比較してみる。従来技術では、全ビ
ットの各論理機能ブロックが1クロック周期以内に収ま
っていなければならない。したがって、例えば1ビット
目を例にとると、
り、
を比較すれば明らかな通り、
影響が、本実施例と第1の従来技術とは4倍も異なる。
本実施例の2ビット目以降は、(数5)〜(数8)式を
満足すれば、1ビット目に同期して動作する。全ビット
が1ビット目に同期して動作することによって、ビット
間のデータの分枝,合流がある場合にでも容易にパイプ
ラインを組むことが可能となる。前記第2の従来技術で
は、ビット間の同期について何も述べられていない。
11に示す。130はプロセッサ、131は2次キャッ
シュメモリ、132はメインメモリである。130のプ
ロセッサは、1次命令キャッシュ135,1次データキ
ャッシュ137,浮動小数点演算器134,整数演算器
136,制御論理ユニット133,インタフェースユニ
ット138等を内蔵している。本発明を適用することに
よって、装置全体がクロック信号を全く用いない回路を
提供することもできるが、装置又は回路の一部分、例え
ば、プロセッサ130,2次キャッシュメモリ131,
メインメモリ132相互のデータ転送に関わる回路や、
それぞれの内部データ処理に関わる回路に用いて、クロ
ックスキュの影響を受けやすい部分を減らす、又は、無
くすことができる。
タパスが合流する場合の実施例を図4に示す。
ロックDの出力が共に論理回路ブロックBに入力され、
データが合流する。この場合は、論理回路ブロックAの
出力及び論理回路ブロックDの出力の遅い方からデータ
通過信号を検出し、2ビット目以降にステージ開始信号
を送る必要がある。
する時間と及び論理回路ブロックDの出力が確定する時
間のどちらが遅いかをあらかじめ特定できるとは限らな
い。したがって、図4の102,107に示すように論
理回路ブロックAの出力と論理回路ブロックDの出力の
双方からデータ通過を検出し、その和信号を生成するこ
とにより、どちらか遅い方の出力のタイミングでステー
ジF開始信号が生成される。
は、論理回路ブロックAの出力が確定する時間と及び論
理回路ブロックDの出力が確定する時間の遅い方に同期
して動作する。
タパスが分岐する場合の実施例を示す。
ロックB及び論理回路ブロックDに分岐する。この場合
は、論理回路ブロックBの出力が確定する時間と論理回
路ブロックDの出力が確定する時間のどちらが遅いかを
あらかじめ特定できるとは限らない。
ように論理回路ブロックBの出力と論理回路ブロックD
の出力の双方からデータ通過を検出し、その和信号を生
成することにより、どちらか遅い方の出力のタイミング
でステージH開始信号が生成される。これにより、2ビ
ット目の論理ブロックHは、論理回路ブロックBの出力
が確定する時間と及び論理回路ブロックDの出力が確定
する時間の遅い方に同期して動作する。
な部分の制御に用いられる他、データパス全体の制御に
も適用可能である。
レジスタファイル139,加算器140,乗算器14
1,除算器142、がソースバス143とターゲットバ
ス144とで結合されている。レジスタファイル139
から読み出したデータは、ソースバス143を通して各
演算器140〜142に読み込まれる。各演算器140
〜142で演算を終了したデータはターゲットバス14
4を通してレジスタファイル139に書き込まれる。各
演算器140〜142はソースバス143にデータが通
過したことをデータ通過検出器145で検出し、検出の
タイミングに同期して動作を開始する。各演算器140
〜142は、1つだけが動作する場合もあれば、複数の
演算器が同時に動作することもある。
ップで構成される半導体集積回路装置112の中には、
位置的に分離した少なくとも2つ以上の論理ブロック群
リージョンA(113)とリージョンB(114)があ
る。リージョンA(113)とリージョンB(114)
は離れた位置にあり、長い信号線115で接続されてお
り、リージョン間で正確なクロック同期をとることは困
難である。また、離れた位置にあるために、リージョン
A(113)からリージョンB(114)へのデータ転
送に要する遅延時間が大きい。
データ転送を行うことは困難である。
ない自己同期方式によるデータ受信の一例である。リー
ジョンA(113)からはクロックに同期してデータ転
送が開始される。データは長い信号線115を通して、
リージョンB(114)へ転送される。リージョンB(1
14)にデータが到着するとこれを検出し、同期信号B
1を生成する。データは論理ブロックB1及び論理ブロ
ックB2を通りラッチに入力される。その間、論理ブロ
ックB1及び論理ブロックB2の出力からデータ到着を
検出し、それぞれ同期信号B2及び同期信号B3を生成
する。リージョンB(114)内で、このデータパスと関
連する他の論理ブロック155,156は、これらの同
期信号B1,B2,B3に同期して動作する。
ョンA(113)内にある始点ラッチ116からリージ
ョンB(114)内にある終点ラッチ117迄のトータ
ル遅延時間のみを注意すれば、クロックスキュやタイミ
ングの制約は小さい。
マイクロプロセッサ130には、データキャッシュ13
7,命令キャッシュ135,浮動小数点演算器134,
整数演算器136,制御ユニット133,インタフェー
スユニット138等が内蔵されており、それぞれが信号
線で結合されている。整数演算器136からデータキャ
ッシュ137にアドレスが送られると、アドレスが到着
したことを信号到着検出器146が検出し、このタイミ
ングに同期して、データキャッシュ137はデータを出
力する。すなわち、データキャッシュ137に含まれる
少なくとも1つ以上のラッチが、信号到着検出器146
が出力する到着信号によって制御される。出力されたデ
ータは整数演算器136や浮動小数点演算器134に送
られる。また、自己同期の制御は、本実施例のデータキ
ャッシュのみに限らず、プロセッサ130に含まれる他
のユニットにも適用できる。
適用した一実施例である。チップA(118)は、例え
ばマイクロプロセッサであり、チップB(119)はメ
モリである。チップA(118)からチップB(11
9)にアドレスを転送する。チップB(119)にアド
レスが到着すると、これを検出し、同期信号B1を生成
する。アドレスは論理ブロックB1,論理ブロックB2
及び論理ブロックB3を通りラッチ121に入力され
る。その間、論理ブロックB1,論理ブロックB2及び
論理ブロックB3の出力からデータ到着を検出し、それ
ぞれ同期信号B2,同期信号B3及び同期信号B4を生
成する。チップB(119)内の論理ブロック152,
153,154は同期信号B2,同期信号B3及び同期
信号B4に同期してそれぞれ動作する。
(118)に、アドレスに対応するデータを転送する。
アドレスを出力するラッチ120とデータを入力するラ
ッチ121を制御するクロックは、図6の実施例と同様
に制御信号によって制御され、所望のデータのみをラッ
チする。
適用した他の実施例である。チップA(118)からチ
ップB(119)にアドレスを転送する。チップB(1
19)にアドレスが到着すると、これを検出し、同期信
号123を生成する。チップB(119)のクロック
は、位相調整回路122により位相調整され、同期信号
123と同期したクロックBを生成する。チップB(1
19)はクロックBをソースクロックとして動作する。
位相調整回路122は例えばPLL(Phase Locked Loo
p)により構成される。
で構成した一例である。論理ブロックA1及び論理ブロ
ックB1は、データ到着検出機能を有する1ビット目の
構成要素であり、論理ブロックA2及び論理ブロックB
2は、2ビット目の構成要素である。
相補出力が双方共ロウの場合には、ステージB開始信号
はロウであり、論理ブロックB2の演算は開始されな
い。論理ブロックA1の出力が確定している場合は、相
補出力の一方がハイなので、ステージB開始信号はハイ
となり、論理ブロックB2の演算が開始される。
ムに適用される。本発明を適用した複数のLSIを有す
るワークステーション147,148とプリンタ149
が複数個ネットワーク結合されている。本発明は、ワー
クステーション147を構成するLSI内部の回路に用
いられる他、これら複数のLSI間のインタフェースに
適用できる。また、ワークステーション147と148
の間のインタフェースにも適用できる。例えば、ワーク
ステーション147から148にデータが転送される場
合、ワークステーション148は、147からのデータ
が到着したことを検知し、データ到着信号を内部発生す
る。ワークステーション148は、検知したデータ到着
信号に同期してデータ処理を開始する。
期して動作し、かつこれらのデータパスがクロックスキ
ュの影響を受けないので高性能化がはかれる。図2に示
した第1の実施例では、1ビット目の4つの論理機能ブ
ロックがクロック同期する2つのラッチの間に直列接続
されている。この場合のデータパス遅延設計条件式は前
記(数4)式で示される。一方、従来技術による条件式
は(数13)式で示される。両式を比較して明らかな様
に、クロックスキュの影響が本実施例では1/4に低減
されることがわかる。また、他の実施例では、クロック
に同期する2つのラッチの間に直列接続または並列接続
される論理機能ブロックの数は限定されるものではな
い。各々のケースに対応して、スキュの影響の低減の程
度も変化する。また、ここで1ビット目に設けた構成は
他のビットでもよいし、複数ビットあってもよい。ビッ
ト間でデータの分枝や合流もあり得る。ここでビット列
と表現した構成は、ビットに対応するものに限定されず
ある論理機能列と表現される構成でもよい。いずれの場
合もクロックスキュの遅延時間に対する影響を小さくす
ることができる。また、例えば前記第1の実施例の場合
には、1ビット目にデータ到着検出機能を設けるだけ
で、2ビット目以降にはデータ到着検出機能を設けない
ので、トランジスタ数をほとんど増かすことなく本実施
例を実現することが可能である。
20,121…ラッチ回路、102,103,104,
107,108,109,124,125…データ到着
検出器、112,118,119…1チップ半導体集積
回路装置、113,114…論理回路ブロック群、115…
信号線、122…クロック位相調整回路、123…デー
タ到着信号、130…プロセッサ、131…2次キャッ
シュメモリ、132…メインメモリ、133…制御論理
ユニット、134…浮動小数点演算器、135…1次命
令キャッシュメモリ、136…整数演算器、137…1
次データキャッシュメモリ、138…インタフェースユ
ニット、139…レジスタファイル、140…加算器、
141…乗算器、142…除算器、143…ソースバ
ス、144…ターゲットバス、145,146…データ
到着検出器、147,148…ワークステーション、1
49…プリンタ、150,151,152…ラッチ、1
53,154,155,156,157…論理ブロッ
ク。
Claims (13)
- 【請求項1】直列に接続されたn個の第1の機能ブロッ
クと、直列に接続されたn個の第2の機能ブロックとを
有し、 第1番目に接続された上記第1の機能ブロックは、入力
された信号に基づいて論理演算を実行するとともに結果
として出力信号を出力し、第2番目からn番目に接続さ
れた上記第1の機能回路ブロックは、前段からの入力さ
れる信号に応じて論理演算を実行し、結果として出力信
号を出力し、 第1番目に接続された上記第2の機能ブロックは、入力
された信号に基づいて論理演算を実行するとともに結果
として出力信号を出力し、第2番目からn番目に接続さ
れた上記第2の機能回路ブロックは、前段からの入力さ
れる信号に応じて論理演算を実行し、結果として出力信
号を出力し、 それぞれの上記第1の機能ブロックは、対応する上記第
2の機能ブロックの出力タイミングを制御する論理演算
装置。 - 【請求項2】直列に接続されたn個の第1の機能ブロッ
クと、直列に接続されたn個の第2の機能ブロックとを
有し、 第1番目に接続された上記第1の機能ブロックは、入力
された信号に基づいて論理演算を実行するとともに結果
として出力信号を出力し、第2番目からn番目に接続さ
れた上記第1の機能ブロックは、前段からの入力される
信号に応じて論理演算を実行し、結果として出力信号を
出力し、 第1番目に接続された上記第2の機能ブロックは、入力
された信号に基づいて論理演算を実行するとともに結果
として出力信号を出力し、第2番目からn番目に接続さ
れた上記第2の機能回路ブロックは、前段からの入力さ
れる信号に応じて論理演算を実行し、結果として出力信
号を出力し、 それぞれの上記第1の機能ブロックから出力される信号
は、それぞれの上記第2の機能ブロックが出力するタイ
ミングを制御する論理演算装置。 - 【請求項3】請求項1又は2において、 それぞれの上記第2の機能ブロックはラッチを有し、上
記ラッチは対応する上記第1の機能ブロックの出力によ
って制御される論理演算装置。 - 【請求項4】直列に接続されたn個の第1の機能ブロッ
クと、直列に接続されたn個の第2の機能ブロックとを
有し、 第1番目に接続された上記第1の機能ブロックは、入力
された信号に基づいて論理演算を実行するとともに結果
として出力信号を出力し、第2番目からn番目に接続さ
れた上記第1の機能ブロックは、前段からの入力される
信号に応じて論理演算を実行し、結果として出力信号を
出力し、 第1番目に接続された上記第2の機能ブロックは、入力
された信号に基づいて論理演算を実行するとともに結果
として出力信号を出力し、第2番目からn番目に接続さ
れた上記第2の機能回路ブロックは、前段からの入力さ
れる信号に応じて論理演算を実行し、結果として出力信
号を出力し、 それぞれの上記第1の機能ブロックから出力される信号
はそれぞれの上記第2の機能ブロックへの入力タイミン
グを制御する論理演算装置。 - 【請求項5】請求項4において、 それぞれの上記第2の機能ブロックはラッチを有し、上
記ラッチは対応する上記第1の機能ブロックの出力によ
って制御される論理演算装置。 - 【請求項6】論理演算を行う複数の機能ブロックを有す
る第1の論理回路ブロックと、 論理演算を行う複数の機能ブロックを有する第2の論理
回路ブロックと、 上記第1の論理回路ブロックの機能ブロックと上記第2
の論理回路ブロックの機能ブロックとを接続する複数の
信号線とを有し、 上記第1の論理回路ブロックの各機能ブロックから出力
される信号に基づいて上記第2の論理回路ブロックの機
能ブロックは演算を実行し、上記第1の論理回路ブロッ
クの少なくとも1つの機能ブロックは、上記第1の論理
回路ブロックの他の機能ブロックの出力タイミングを制
御する論理演算装置。 - 【請求項7】請求項5において、 上記第2の論理回路ブロックの少なくとも1つの機能ブ
ロックは、上記第2の論理回路ブロックの他の機能ブロ
ックの出力タイミングを制御する論理演算装置。 - 【請求項8】請求項6において、 上記第1の論理回路ブロックの機能ブロックはラッチを
有し、少なくとも1つの機能ブロックは上記ラッチを制
御する論理演算装置。 - 【請求項9】論理演算を行う複数の機能ブロックを有す
る第1の論理回路ブロックと、 論理演算を行う複数の機能ブロックを有する第2の論理
回路ブロックと、 上記第1の論理回路ブロックの機能ブロックと上記第2
の論理回路ブロックの機能ブロックとを接続する複数の
信号線とを有し、 上記第1の論理回路ブロックの各機能ブロックから出力
される信号に基づいて上記第2の論理回路ブロックの機
能ブロックは演算を実行し、上記第1の論理回路ブロッ
クの少なくとも1つの機能ブロックは、上記第2の論理
回路ブロックへ入力される信号を制御する論理演算装
置。 - 【請求項10】論理演算を行う複数の機能ブロックを有
するn個の論理回路ブロックと、 それぞれの上記論理回路ブロック間を接続する複数の信
号線とを有し、 第1番目と第n番目の上記論理回路ブロックの各機能ブ
ロックは外部からの信号に同期して動作し、第2番目か
ら第n−1番目のそれぞれの上記論理回路ブロックは、
少なくとも1の機能ブロックの出力に基づいて他の機能
ブロックの出力が制御される論理演算装置。 - 【請求項11】論理演算を行う複数の機能ブロックを有
するn個の論理回路ブロックと、 それぞれの上記論理回路ブロック間を接続する複数の信
号線とを有し、 第1番目と第n番目の上記論理回路ブロックの各機能ブ
ロックは外部からの信 号に同期して動作し、第2番目か
ら第n−1番目のそれぞれの上記論理回路ブロックの機
能ブロックへの入力信号は、前段に接続された上記論理
回路ブロックの少なくとも1の機能ブロックに基づいて
制御される論理演算装置。 - 【請求項12】請求項10において、 上記論理回路ブロックの各機能ブロックはラッチを有
し、それぞれの論理回路ブロックの1つの機能ブロック
は他の機能ブロックのラッチを制御する論理演算装置。 - 【請求項13】論理演算を実行する機能ブロックを有す
る複数の論理演算装置が接続された論理演算システムで
あって、 それぞれの上記論理演算装置は、前段に接続された論理
演算装置によって演算された結果を入力し、この演算結
果に基づいて機能ブロックを動作させるクロックを生成
し、このクロックに基づいて機能ブロックで演算を実行
する論理演算システム。
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