JP3321446B2 - コルゲータにおけるトリム片除去方法及び装置 - Google Patents

コルゲータにおけるトリム片除去方法及び装置

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JP3321446B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、段ボールシート
を長さ方向に切断する際にその縁部に生じるトリム片を
吸引除去するコルゲータにおけるトリム片除去方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コルゲータにより製造される段ボールシ
ートは、図7(a)に示すように、その移送路中に置か
れたスリット装置11のスリッタ13により、走行中に
長さ方向に切断されて製品となるべき所要幅の製品シー
トS1 、S2 、S3 にされ、ほぼ水平方向へ走行され
る。この際、両側部のスリッタ13は段ボールシートS
両側部のトリム片TM 形成用として使用される。連続状
のトリム片TM は、スリット装置11の下流側に設けた
トリム片除去手段14の吸引口14aへ吸引されて、下
方向へ走行させられながら不要部として除去される。な
お、製品シートS1、S2 、S3 には必要に応じて長さ
方向に罫線が入れられ、また、スリット装置11の下流
側に設けられたロータリカッタ(図示省略)で所要の長
さに切断されて、さらに下流へ搬送される。
【0003】図示省略してあるが、スリット装置はもう
1台設置されており、このスリット装置の各スリッタは
次回のオーダによる製品となるべきシートの切断所要幅
とトリム片幅に合わせた位置へ位置決めされた状態で待
機しており、段ボールシートSを走行させたままで、オ
ーダ変更の指令信号に基づいて切換えられて、このスリ
ット装置が作動するようになっている。このオーダ変更
によって、段ボールシートSは次のオーダでの製品シー
トとしての所要幅とトリム片としての所要幅で切断され
る。
【0004】この際、段ボールシートSのオーダ変更部
での前回と次回とのトリム片TM のスリッタ13による
切断位置が不連続となって、次回のトリム片TM がトリ
ム片除去手段14で除去されることなく、製品シートと
共に水平方向へ移送されることになるので、これを防止
するためにスリット装置11の上流側に設けてあるトリ
ムカッタ(図示省略)で、段ボールシートSのオーダ変
更部において予めトリム片となるべき位置を横断するよ
うに段ボールシートSの幅方向の全体又は一部を必ず切
断しており、このような装置として特開平10−315
351号公報や実公平5−2314号公報に記載のもの
が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の装置
においては、図7(b)に示すように、次回のオーダの
トリム片TM の先端には切断部ができ、トリム片TM
高速で移動しており、また段ボールであって剛性を持っ
ているため、その切断部が吸引口14aへスムーズに吸
引されることなく製品シートS3 と同じ水平方向へ走行
してしまったり、又は吸引口14a部へ引掛ったり、詰
まったりするという不都合がある。
【0006】この発明は、オーダ変更時のトリム片を吸
引除去手段の吸引口へスムーズに吸引できるようにして
上記不都合を解消し、作業効率のよいコルゲータにおけ
るトリム片除去方法及び装置を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決する手段として、前回と次回のオーダとにより段
ボールシート両側部のトリム片の幅寸法とトリム片を除
いた製品となるべき段ボールシート(以下製品シートと
いう)の幅寸法とを変更して段ボールシートの長さ方向
にそれぞれスリットを入れることのできるスリッタと、
スリッタの上流側に設けられ、段ボールシートのオーダ
変更部に上記トリム片を横断するように切断することの
できるトリムカッタと、スリッタの下流側に設けられ上
記スリッタにより形成されたトリム片を吸引口へ吸引す
ることにより、ほぼ水平方向へ走行する上記製品シート
とは異なる方向へ走行させながら除去するトリム片除去
手段とによってトリム片を除去する方法において、前回
と次回のオーダの段ボールシート側部の対応するトリム
片形成用の上記スリット間の寸法が所定値より大きい場
合にのみ上記トリムカッタを切断動作させて、次回のオ
ーダのトリム片の先端部を上記吸引口へ新たに吸引し、
上記トリムカッタを切断動作させない場合には、上記ト
リム片と上記製品シートとの異なる方向への走行力の作
用で上記スリット間を破断することによって前回と次回
のオーダのトリム片を連続させた状態で上記吸引口へ吸
引してトリム片を除去するコルゲータにおけるトリム片
除去方法としたのである。
【0008】この方法を実施する装置として、前回と次
回のオーダとにより段ボールシート両側部のトリム片の
幅寸法とトリム片を除いた製品となるべき段ボールシー
トの幅寸法とを変更して段ボールシートの長さ方向にそ
れぞれスリットを入れることのできるスリッタと、スリ
ッタの上流側に設けられ、段ボールシートのオーダ変更
部に上記トリム片を横断するように切断することのでき
るトリムカッタと、スリッタの下流側に設けられ、上記
スリッタにより形成されたトリム片を吸引口へ吸引する
ことによりほぼ水平方向へ走行する上記製品シートとは
異なる方向へ走行させながら除去するトリム片除去手段
とを備えたトリム片除去装置において、前回と次回のオ
ーダの段ボールシート側部の対応するトリム片形成用の
上記スリット間の寸法が所定値より大きい場合のみ切断
動作をさせる信号を上記トリムカッタの駆動部へ与える
制御部を有するコルゲータにおけるトリム片除去装置の
構成を採用することができる。
【0009】上記トリム片除去手段及び装置において
は、前回と次回のオーダの段ボールシート側部の対応す
るトリム片形成用のスリット間の寸法が所定値より小さ
い場合にはトリムカッタを切断動作させないで、しかも
前回と次回のオーダのトリム片形成用スリットは不連続
であっても、トリム片と製品シートとの異なる方向への
走行力の作用で上記スリット間を破断してスリット間を
つなげて連続させることによって、前回と次回のオーダ
のトリム片を連続させたままでトリム片除去手段により
吸引、除去する。
【0010】従って、次回のオーダのトリム片には前回
のオーダのトリム片と切り離された先端部がトリムカッ
タで形成されることはないので、次回のオーダのトリム
片も連続してスムーズにトリム片除去手段へ吸引され
る。
【0011】ただし、上記スリット間の寸法が所定値よ
り大きい場合には、トリム片と製品シートとの異なる方
向への走行力の作用では、前回と次回のオーダのトリム
片形成用スリットを連続させる程まで上記スリット間を
破断できないので、従来通り段ボールシートのオーダ変
更部にトリム片を横断して切断するようトリムカッタを
動作させ、次回のオーダのトリム片の先端部をトリム片
除去手段の吸引口へ新たに吸引して除去する。従って、
従来の場合より、トリムカッタを切断動作させない場合
においてトリム片の吸引口への引掛りや詰まり等による
トラブルを削減できる。
【0012】なお、段ボールシートの紙質や段形状の種
類によって破断できる程度が異なるので、上記スリット
間の寸法に係わる上記所定値は、製造する段ボールシー
トの種類毎に経験的、実験的に予め定めればよく、ま
た、どのような段ボールシートであってもスリット間を
破断できる程度の共通した所定値として予め定めてもよ
い。
【0013】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図
面を参照して説明する。図1は段ボールシートを製造す
るコルゲータのトリム片を除去する部分の概略平面図を
示し、トリムカッタ10、2組のスリット装置11、1
2、トリム片除去手段14とをこの順に備えている。ス
リット装置11、12の上下一対の回転刃から成るスリ
ッタ13は段ボールシート(以下シートと略称する)S
を製品となるべき複数枚の所要幅の製品シートS1 、S
2 、S3 などに切断(スリット)するための装置であ
り、製品シートS1 、S2 、S3 に罫線を入れる場合に
は、このスリット装置11、12に罫線を入れるロール
を設ければよい。
【0014】一方のスリット装置12のスリッタ13で
走行中のシートSを所要幅に切断して製品シートS1
2 、S3 を製造し、他方のスリット装置11のスリッ
タ13を次のオーダでの所要幅の位置に設定して、上部
のスリッタ13を上方の非切断位置で待機させておき、
オーダ変更の指令信号に基づいて、この待機中のスリッ
タ13を下方の切断位置へ直ちに移動させて、次のオー
ダでの切断に切換える。この際切断中であったスリット
装置12の上部のスリッタ13は上方の非切断位置へ直
ちに移動する。なお、スリット装置11、12が2台並
設されているのは、上記のように、オーダ変更の指令信
号に基づいてシートSの走行中に直ちに切換えて交互に
使用するためである。
【0015】オーダ毎に製品シートS1 、S2 、S3
よびトリム片TM の幅は異なる。本実施の形態において
は、シートSから両側のトリム片TM を取り除いて3丁
の製品シートS1 、S2 、S3 を製造するために、4つ
の上下一対のスリッタ13を使用する場合を示している
が、製造する製品シートの丁取数に応じた数のスリッタ
を使用すればよく、いずれの場合であっても、シートS
両側部のスリッタ13は耳断ちして不要部となるトリム
片TM 形成用として使用され、形成されたトリム片TM
の幅寸法は、両側部においてそれぞれほぼ同じである。
【0016】オーダ変更指令に基づく、2台のスリット
装置11、12の切換えのタイミングは、シートSのオ
ーダ変更部の前後方向において、前回と次回のオーダ分
がわずかにオーバーラップしたスリット13での切断と
なるようなタイミングである。従って、このオーバーラ
ップした部分においては、前回と次回のオーダによるそ
れぞれのトリム片TM とがわずかにオーバーラップして
形成されることになり、また製品シートの部分も同様で
ある。
【0017】シートSのオーダ変更部に前回と次回分と
がオーバーラップして形成された上記トリム片TM を横
断する切断部を予め形成できるトリムカッタ10がスリ
ット装置11、12から所定距離だけ離れた上流側のシ
ートSの両側部位置に設けてある。シートSのオーダ変
更部におけるスリッタ13での切断の上記オーバーラッ
プ部は、下流側に設けてある図示しないロータリカッタ
でその前後が切断され、不要部として除去される。
【0018】トリム片TM を吸引、除去するための吸引
口14aを有するトリム片除去手段14が、トリム片T
M の走行位置に合わせてシートSの幅方向に位置調整で
きるよう、スリット装置11、12の下流側位置に設け
てある。本実施の形態においては、ほぼ水平に走行する
製品シートS1 、S2 、S3 の走行方向とは異なる、下
方向へトリム片TM を走行させて吸引、除去できるよう
に、吸引口14aは上向きの開口としたトリム片除去手
段14を製品シートS1 、S2 、S3 の走行路の下方に
設けているが、下向きの開口とした吸引口を有するトリ
ム片除去手段を製品シートの走行路の上方に設けて、ト
リム片を上方向へ吸引、除去するようにしてもよい。
【0019】上記トリムカッタ10は図3にその概略を
示すように公知のギロチン形式のものであって、最大幅
のトリム片TM であってもその部分に相当する全幅にわ
たって横断するように予め切断部を形成することのでき
る長さを有する切断刃10aと、この切断刃10aを上
下動させる駆動部としてのシリンダ10bを備えてお
り、その全体はシートSの幅方向へ位置調整できるよう
になっている。
【0020】図4に基づいて、トリムカッタ10の切断
動作を段階的に次に示す。シートSの前回と次回のオー
ダ変更部にトリムカッタ10で切断部を形成する必要の
ある場合に、前回と次回のオーダのトリム片のオーバー
ラップ部に相当する位置を横断して切断することのでき
る上方の位置に位置決めされて待機している切断刃10
aを、後述の制御部20からの信号でシリンダ10bを
作動させることによって走行中のシートSの下方へ垂直
に瞬時に移動させて、トリム片の上記オーバーラップ部
に相当する位置を切断する(図4(a))。
【0021】次に、図4(b)に示すように、シートS
の下方に位置するこの切断刃10aは、シートSの幅方
向へ水平に移動させられてシートS側部の外方へ移動さ
せられた後、シリンダ10bの作動によってシートSの
上方へ垂直に移動させられる(図4(c))。この切断
刃10aはシートSの上方位置で、前回と同様に、次に
切断部を形成する必要のあるシートSのオーダ変更部の
トリム片のオーバーラップ部に相当する位置を横断して
切断することのできるシートSの幅方向の位置へ水平に
移動させられて待機する(図4(d))。以後、切断刃
10aは同様の作動を繰り返す。
【0022】トリムカッタは、実公平2−3437号公
報に記載されているように、最大幅のトリム片であって
も、これに相当する位置を横断して切断することのでき
る長さの切断刃を持っておれば、両側部にその切断刃を
有するロータリ形式であってもよく、または、シート幅
方向に全体を切断することのできる切断刃を有するロー
タリ形式であってもよい。
【0023】以上のようなトリムカッタ10やスリット
装置11、12は、図1に示す制御部20からの駆動信
号により制御される。この制御部20へは図示しない測
長センサからの信号が入力され、制御部20内でシート
Sの長さ方向での位置が検出される。又、1オーダ毎の
シートSの必要な総長(総生産長)や幅寸法のデータ、
製品シートの幅寸法や丁取数のデータが、コルゲータ全
体の作動を管理する管理装置(図示省略)から制御部2
0へ各オーダ毎に順次送られ、予め、記憶部に記憶され
ている。なお、1オーダ毎のシートSの必要な総長は、
不良として除去する長さ分を見込んでおいたり、あるい
はその都度追加補正したりする。このような信号やデー
タが入力される制御部20は、スリット装置11、12
の駆動部Mおよびトリムカッタ10のシリンダ10b
(駆動部)へ次のような制御信号を出力する。
【0024】制御部20は、次回のオーダ分のシートS
の幅寸法のデータおよび製品シートの幅寸法や丁取数の
データに基づいて、スリット装置11のスリッタ13の
シートS幅方向での設定されるべき位置を求めて、その
指令信号をスリット装置11の駆動部Mへ出力する。そ
して、この駆動部Mの駆動によって、スリット装置11
のスリッタ13は次回のオーダ分の位置へ設定され、そ
の上部のスリッタ13は上方の非切断位置で待機させら
れる。なお、両側のスリッタ13は次回のトリム片TM
形成用として使用される。
【0025】また、制御部20は、製造中の前回のオー
ダ分のシートSの総生産長のデータおよび測長センサか
らの信号に基づいて、シートSの前回のオーダ分の終了
点すなわち前回と次回のオーダ変更部が、トリムカッタ
10の位置を通過するタイミングを得ることができ、ト
リムカッタ10を切断動作させる必要のある時にはこの
タイミング信号をトリムカッタ10のシリンダ10b
(駆動部)へ出力し、オーダ変更部の前回と次回のトリ
ム片TM のオーバラップ部を横断するように切断するこ
とのできるシートSの幅方向の上方の位置へ待機させら
れている切断刃10aを瞬時に下方へ移動させて、シー
トSの両側部を予め切断する。
【0026】さらに、制御部20の記憶部には、トリム
カッタ10からスリット装置11、12までの距離が予
め設定されているので、上記オーダ変更部がトリムカッ
タ10を通過後、スリット装置11、12を通過する時
に合わせた、スリット装置12からスリット装置11へ
の切換えのタイミングも得られる。この切換えのタイミ
ング信号はスリット装置11、12の双方の駆動部Mへ
送られて、スリット装置12の上部のスリッタ13は下
方の切断位置から上方の非切断位置へ瞬時に移動させら
れ、そして、スリット装置11の上部のスリッタ13は
上方の待機位置から下方の切断位置へ瞬時に移動させら
れ、次回のオーダ分での切断が開始される。上記切換え
のタイミング信号は、前回と次回の切断がシートSの前
後方向にわずかにオーバーラップするように、ずらして
出力されるよう制御部20で設定しておけばよい。
【0027】従って、トリムカッタ10が事前に切断作
用を行っている場合には、上記オーバーラップ部での前
回と次回のトリム片TM は横断して切断された状態にな
る。制御部20内の比較判別部において、後述するよう
に前回と次回のオーダのシートS両側部のトリム片TM
形成用スリットのいずれか一方のそれぞれ対応する上記
スリット間の距離を比較し、その結果に基づいてトリム
カッタ10を切断作動させたり、あるいは非作動させた
り制御する制御信号を出力する。
【0028】その作動方法については、図5、図6を参
照して説明する。制御部20の比較判別部の作動につい
て図5のフローチャートに示すように、前回のオーダ変
更指令信号に基づいて開始される測長センサからの測長
信号によるシートSの走行測長が、前回のオーダでの必
要なシートSの総長に等しくなって、ステップST1
オーダ変更部Oc(図6参照)であるシートSの前回の
オーダでの終了点、すなわち次回のオーダでの開始点が
トリムカッタ10の位置に到達すると、この到達信号に
基づいてステップST2 からステップST3 またはステ
ップST4 へ移行する。
【0029】制御部20の記憶部には、前回と次回のそ
れぞれのオーダ分のシートSの幅寸法のデータおよび製
品シートの幅寸法や丁取数のデータが予め入力され、記
憶されており、制御部20の比較判別部において、これ
らのデータに基づいて、製造中の前回と次回のオーダで
のトリム片形成用のスリッタ13のそれぞれの位置およ
びシートSのいずれか一方の側部のトリム片形成用の前
回と次回のオーダでのスリット間の寸法d(図6(a)
ではda 、(b)ではdb として示す)は求められ、こ
のスリット間の寸法dと所定値δとは比較されて、寸法
dが所定値δより小さい(等しい場合を含む)かまたは
大きいかの判断は予め得られている。上記所定値δは、
前回と次回のオーダとによって不連続となるトリム片形
成用のスリット間を、ほぼ水平方向へ走行する製品シー
トS1 、S3 とこれとは異なる下方向へ走行するトリム
片TM のトリム片除去手段14部における異なる走行力
の作用によって、例えば、図6に破線Qa 、Qb で示す
位置で破断して、前回と次回のオーダのトリム片形成用
のスリットをつなげることによって、前回と次回のオー
ダのトリム片を連続させた状態にすることのできるよう
な値として、製造する段ボールシートの種類毎に経験
的、実験的に予め定めてもよく、また、どのような段ボ
ールシートであってもスリット間を破断できる程度の値
に共通して定めてもよい。
【0030】次に、上記のように、ステップST2 で予
め得られている判断において、トリム片形成用のスリッ
ト間の寸法dが上記所定値δより小さい場合には、ステ
ップST1 からのオーダ変更部のトリムカッタ10位置
への到達信号に基づいて、ステップST2 からトリムカ
ッタ10を切断動作させない非作動のステップST3
と移行し、また、トリム片形成用のスリット間の寸法d
が上記所定値δより大きい場合には、ステップST1
らの上記到達信号に基づいて、ステップST2からトリ
ムカッタ10を切断動作させるステップST4 へと移行
し、その後は元のステップに戻り、同様の作動を繰り返
し行う。
【0031】トリムカッタ10を非作動とするステップ
ST3 の場合には、制御部20からトリムカッタ10の
駆動部であるシリンダ10bへ駆動信号が送られること
はない。従って、シートSの前回と次回のオーダ変更部
Ocのトリム片相当部が切断されることはなく、前回と
次回のオーダでのそれぞれのトリム片形成用のスリット
間は不連続となるが、トリム片除去手段14部における
製品シートS1 、S3とトリム片TM の異なる方向への
走行力の作用によって、上記スリット間は破断されるの
で、前回と次回のオーダのトリム片TM は連続した状態
でスムーズに吸引口14aへ吸引される。
【0032】トリムカッタ10を切断動作させるステッ
プST4 の場合には、制御部20からトリムカッタ10
のシリンダ10bへ駆動信号が送られる。従って、シー
トSの上記オーダ変更部Ocの前回と次回のオーダのト
リム片TM のオーバーラップ相当部には、トリムカッタ
10で予めトリム片を横断するような切断が入れられる
ので、次回のオーダのトリム片TM には切断端部がで
き、この切断端部が吸引口14aへ新たに吸引されるこ
とになる。
【0033】
【発明の効果】この発明のトリム片除去方法及び装置に
おいては、前回と次回のオーダのトリム片形成用スリッ
ト間の寸法が所定値より小さい場合には、トリムカッタ
でトリム片相当部を切断しないで、前回と次回のオーダ
のトリム片を連続させるようにしたので、トリム片をト
リム片除去手段の吸引口へ連続させた状態で吸引するこ
とができ、トリム片が製品シートと同じ水平方向へ走行
したり、吸引口へ引掛ったりまたは詰まったりすること
を防止できるため、作業の効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】トリムカッタ、スリット装置を含むコルゲータ
の一部概略平面図
【図2】同上の側面図
【図3】シートの走行方向から見たトリムカッタの概略
正面図
【図4】トリムカッタの切断動作を段階的に示す図
【図5】トリム片除去装置の作動のフローチャート
【図6】トリム片除去装置の作動を説明するために次回
のオーダ分で入れられる予定のスリット線も示した説明
【図7】従来のトリム片除去装置の説明図
【符号の説明】
10 トリムカッタ 11、12 スリット装置 13 スリッタ 14 トリム片除去手段 20 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−11245(JP,A) 特開 平8−11244(JP,A) 特開 平6−210772(JP,A) 特開 昭57−87943(JP,A) 特開 平9−262790(JP,A) 英国特許出願公開2040779(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B31B 1/00 - 7/02 B26D 1/00 - 11/00 WPI/L(QUESTEL)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前回と次回のオーダとにより段ボールシ
    ート両側部のトリム片の幅寸法とトリム片を除いた製品
    となるべき段ボールシート(以下製品シートという)の
    幅寸法とを変更して段ボールシートの長さ方向にそれぞ
    れスリットを入れることのできるスリッタと、スリッタ
    の上流側に設けられ、段ボールシートのオーダ変更部に
    上記トリム片を横断するように切断することのできるト
    リムカッタと、スリッタの下流側に設けられ、上記スリ
    ッタにより形成されたトリム片を吸引口へ吸引すること
    により、ほぼ水平方向へ走行する上記製品シートとは異
    なる方向へ走行させながら除去するトリム片除去手段と
    によってトリム片を除去する方法において、前回と次回
    のオーダの段ボールシート側部の対応するトリム片形成
    用の上記スリット間の寸法が所定値より大きい場合にの
    み上記トリムカッタを切断動作させて、次回のオーダの
    トリム片の先端部を上記吸引口へ新たに吸引し、上記ト
    リムカッタを切断動作させない場合には、上記トリム片
    と上記製品シートとの異なる方向への走行力の作用で上
    記スリット間を破断することによって前回と次回のオー
    ダのトリム片を連続させた状態で上記吸引口へ吸引して
    トリム片を除去するようにしたことを特徴とするコルゲ
    ータにおけるトリム片除去方法。
  2. 【請求項2】 前回と次回のオーダとにより段ボールシ
    ート両側部のトリム片の幅寸法とトリム片を除いた製品
    となるべき段ボールシート(以下製品シートという)の
    幅寸法とを変更して段ボールシートの長さ方向にそれぞ
    れスリットを入れることのできるスリッタと、スリッタ
    の上流側に設けられ、段ボールシートのオーダ変更部に
    上記トリム片を横断するように切断することのできるト
    リムカッタと、スリッタの下流側に設けられ、上記スリ
    ッタにより形成されたトリム片を吸引口へ吸引すること
    によりほぼ水平方向へ走行する上記製品シートとは異な
    る方向へ走行させながら除去するトリム片除去手段とを
    備えたトリム片除去装置において、前回と次回のオーダ
    の段ボールシート側部の対応するトリム片形成用の上記
    スリット間の寸法が所定値より大きい場合のみ切断動作
    をさせる信号を上記トリムカッタの駆動部へ与える制御
    部を有していることを特徴とするコルゲータにおけるト
    リム片除去装置。
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