JP3321026B2 - 測距方法、測距装置、測距方法を用いた車間距離測距方法、及び車間距離測距装置 - Google Patents

測距方法、測距装置、測距方法を用いた車間距離測距方法、及び車間距離測距装置

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JP3321026B2
JP3321026B2 JP15101097A JP15101097A JP3321026B2 JP 3321026 B2 JP3321026 B2 JP 3321026B2 JP 15101097 A JP15101097 A JP 15101097A JP 15101097 A JP15101097 A JP 15101097A JP 3321026 B2 JP3321026 B2 JP 3321026B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス光を測定対
象物へ向けて発光する一方、測定対象物からの反射光を
受光し、発光から受光までの時間を距離に換算すること
により、測定対象物までの距離を計測する測距方法、及
び測距装置に係り、特に、相互に反射率が相違する測定
対象物までの距離を計測した場合であっても、高精度の
測距値を得ることができる測距方法、及び測距装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パルス光を測定対象物へ向け
て発光照射する一方、測定対象物からの反射光を受光
し、発光から受光までの時間を距離に換算することによ
り、測定対象物までの距離を計測する測距装置が一般に
知られている。
【0003】この測距装置の応用例として、例えば特開
平5−38991号公報には、自車の前部などに取り付
けられ、発光部と受光部とを備えたレーザレーダヘッド
より、パルスレーザ光を先行車へ向けて発光照射する一
方、先行車の後部リフレクタ等からの反射光を自車の受
光部で受光し、発光から受光までの時間を車間距離に換
算することにより、自車と先行車との車間距離を計測す
る車間距離測距装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の測距装置にあっては、測定対象物へ向けて発光
照射されたパルス光の強度に対する反射光の強度の割
合、すなわち反射率が、測定対象物における表面の形
状、材質、又は姿勢等の要因に起因して相違するため
に、計測された測距データが誤差を含むものとなるおそ
れがあるという解決すべき課題を内在していた。
【0005】これについて詳述すると、図8には、ある
強度で発光されたパルス光の発光信号波形と、相互に反
射率が相違する2種類の測定対象物からの反射光の信号
波形と、2種類の反射光のアナログ信号波形が増幅され
るとともにデジタル化されたパルス信号波形とがそれぞ
れ示されているが、この図中において、相互に反射率が
相違する2種類の測定対象物からの反射光の信号波形に
注目すると、高反射率の測定対象物からの反射光の信号
波形は、波高ピーク値が多少減衰しているものの発光信
号波形をほぼ忠実に再現しているのに対し、低反射率の
測定対象物からの反射光の信号波形は、波高ピーク値が
大きく減衰しているとともに立ち上がりもなまっている
ことがわかる。したがって、パルス光が発光されてか
ら、反射光の信号波形が所定の閾値レベルを越える迄に
要する時間を両者間で比較すると、低反射率の反射時間
の方が高反射率のものよりも図8中に示す反射率の相違
による時間誤差分だけ長くなり、この結果、低反射率の
測定対象物までの距離を計測した場合には、実際の距離
よりも遠い測距データ値となってしまうのである。
【0006】このような実情に鑑みて、相互に反射率が
相違する測定対象物までの距離を計測した場合であって
も、高精度の測距データを得ることができる新規な測距
装置の開発が関係者の間で久しく待ち望まれていた。
【0007】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、パルス光を、その発光強度が順次
複数に切り換わる如く発光させ、各発光強度時における
各々の測距データを所定周期毎に順次取り込み、取り込
んだ各々の測距データ同士の大小関係を比較し、この比
較結果から測定対象物の反射率の高低を推定するととも
に、この推定結果に基づいて測距データ中に含まれる誤
差を補正することにより、相互に反射率が相違する測定
対象物までの距離を計測した場合であっても、高精度の
測距データを得ることができる測距方法、及び測距装置
を提供することを課題とする。
【0008】また、本発明は、相互に反射率が相違する
先行車までの車間距離を計測した場合であっても、高精
度の車間距離データを得ることができる車間距離測距方
法、及び車間距離測距装置を提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、パルス光を測定対象物へ向けて
発光する一方、測定対象物からの反射光を受光し、発光
から受光までの時間を距離に換算することにより、測定
対象物までの距離を計測する測距方法であって、パルス
光を、その発光強度が順次複数に切り換わる如く発光さ
せ、各発光強度時における各々の測距データを順次取り
込み、当該取り込んだ各々の測距データ同士の大小関係
を比較し、当該比較結果から測定対象物の反射率の高低
を推定するとともに、該推定結果に基づいて測距データ
中に含まれる誤差を補正することを要旨とする。
【0010】請求項1の発明によれば、まず、パルス光
を、その発光強度が順次複数に切り換わる如く発光さ
せ、各発光強度時における各々の測距データを順次取り
込む。次に、この取り込んだ各々の測距データ同士の大
小関係を比較する。そして、この比較結果から測定対象
物の反射率の高低を推定するとともに、該推定結果に基
づいて測距データ中に含まれる誤差を補正する。これに
より、測定対象物の反射率が低い場合に生じる誤差が除
去された測距データを得ることができる。
【0011】また、請求項2の発明は、パルス光を測定
対象物へ向けて発光する一方、測定対象物からの反射光
を受光し、発光から受光までの時間を距離に換算するこ
とにより、測定対象物までの距離を計測する測距装置で
あって、複数の発光強度でパルス光を発光する発光手段
と、前記発光手段に対し、パルス光の発光強度が順次複
数に切り換わる如くパルス光を発光させる発光制御手段
と、各発光強度時における各々の測距データを算出する
測距データ算出手段と、当該測距データ算出手段で算出
された各々の測距データ同士の大小関係を比較する比較
手段と、当該比較手段での比較結果から測定対象物の反
射率の高低を推定するとともに、該推定結果に基づいて
測距データ中に含まれる誤差を補正する補正手段と、を
備えてなることを要旨とする。
【0012】請求項2の発明によれば、まず、発光手段
は、発光制御手段からの発光制御手順にしたがって、パ
ルス光の発光強度が順次複数に切り換わる如くパルス光
を発光する。これを受けて、測距データ算出手段は、各
発光強度時における各々の測距データを算出する。次
に、比較手段は、測距データ算出手段で算出された各々
の測距データ同士の大小関係を比較する。そして、補正
手段は、比較手段での比較結果から測定対象物の反射率
の高低を推定するとともに、該推定結果に基づいて測距
データ中に含まれる誤差を補正する。これにより、測定
対象物の反射率が低い場合に生じる誤差が除去された測
距データを得ることができる。
【0013】さらに、請求項3の発明は、パルス光を先
行車へ向けて発光する一方、先行車からの反射光を受光
し、発光から受光までの時間を距離に換算することによ
り、自車と先行車間の車間距離を計測する車間距離測距
方法であって、パルス光を、その発光強度が順次複数に
切り換わる如く発光させ、各発光強度時における各々の
車間距離データを順次取り込み、当該取り込んだ各々の
車間距離データ同士の大小関係を比較し、当該比較結果
から先行車の反射率の高低を推定するとともに、該推定
結果に基づいて車間距離データ中に含まれる誤差を補正
することを要旨とする。
【0014】請求項3の発明によれば、まず、パルス光
を、その発光強度が順次複数に切り換わる如く発光さ
せ、各発光強度時における各々の車間距離データを順次
取り込む。次に、取り込んだ各々の車間距離データ同士
の大小関係を比較する。そして、この比較結果から先行
車の反射率の高低を推定するとともに、該推定結果に基
づいて車間距離データ中に含まれる誤差を補正する。こ
れにより、先行車の反射率が低い場合に生じる誤差が除
去された車間距離データを得ることができる。
【0015】そして、請求項4の発明は、パルス光を先
行車へ向けて発光する一方、先行車からの反射光を受光
し、発光から受光までの時間を距離に換算することによ
り、自車と先行車間の車間距離を計測する車間距離測距
装置であって、複数の発光強度でパルス光を発光する発
光手段と、前記発光手段に対し、パルス光の発光強度が
順次複数に切り換わる如くパルス光を発光させる発光制
御手段と、各発光強度時における各々の車間距離データ
を算出する車間距離データ算出手段と、当該車間距離デ
ータ算出手段で算出された各々の車間距離データ同士の
大小関係を比較する比較手段と、当該比較手段での比較
結果から先行車の反射率の高低を推定するとともに、該
推定結果に基づいて車間距離データ中に含まれる誤差を
補正する補正手段と、を備えてなることを要旨とする。
【0016】請求項4の発明によれば、まず、発光手段
は、発光制御手段からの発光制御手順にしたがって、パ
ルス光の発光強度が順次複数に切り換わる如くパルス光
を発光する。これを受けて、車間距離データ算出手段
は、各発光強度時における各々の車間距離データを算出
する。次に、比較手段は、車間距離データ算出手段で算
出された各々の車間距離データ同士の大小関係を比較す
る。そして、補正手段は、比較手段での比較結果から先
行車の反射率の高低を推定するとともに、該推定結果に
基づいて車間距離データ中に含まれる誤差を補正する。
これにより、先行車の反射率が低い場合に生じる誤差が
除去された車間距離データを得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る測距方法、
及び測距装置について、これを自車と先行車間の車間距
離を計測する車間距離測距装置に応用した実施形態を例
示して、図に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の第1実施形態に係る測距
装置のブロック構成図、図2は、本発明の第1実施形態
に係る測距装置の一構成要素であるレーザレーダヘッド
のブロック構成図、図3は、本発明の第1実施形態に係
る測距装置の動作説明に供するフローチャート図、図4
乃至図6は、本発明の第1実施形態に係る測距装置の動
作説明に供する図、図7は、本発明の第2実施形態に係
る測距装置の動作説明に供する図である。
【0019】まず、本発明の第1実施形態に係る測距装
置の概略構成について、本測距装置の応用例である車間
距離測距装置を例示して図1を参照しつつ説明する。
【0020】同図に示すように、車間距離測距装置1は
CPU3を備えており、このCPU3は、パルスレーザ
光を、その発光強度、すなわちレーザ出力電力が例えば
微弱電力(LOW)及び弱電力(MID)、又は弱電力
(MID)及び強電力(HIGH)のいずれか一方の組
み合わせで順次切り換わる如く発光させ、この組み合わ
せに係る各発光強度時における一対の車間距離データを
所定周期毎に順次取り込み、取り込んだ一対の車間距離
データ同士の大小関係を比較し、この比較結果から測定
対象物としての先行車の反射率の高低を推定するととも
に、この推定結果に基づいて車間距離データ中に含まれ
る誤差を補正する等の制御を順次実行する。
【0021】上記CPU3には、上述したような各種処
理プログラム等を格納するROM5と、各種処理データ
等を格納するRAM7とが接続されており、RAM7に
は、次述するレーザレーダヘッド9からCPU3を介し
て取り込まれた車間距離データが順次更新記憶される。
また、CPU3には、自車と先行車間の車間距離を所定
周期毎に計測するとともに、計測した車間距離データを
CPU3へ順次転送するレーザレーダヘッド9と、自車
の走行速度を所定周期毎に検出し、検出した車速データ
をCPU3へ転送する車速センサ11と、電源スイッ
チ、各種モードの切換スイッチ、及びレーザパワーの切
換スイッチなどの操作スイッチ群13が接続されてい
る。なお、この操作スイッチ群13としては、後述する
ブザ19の鳴動又は消音を選択的に切り換えるブザ消音
スイッチと、危険度を判定する際に用いられる減速度定
数を高速道路用と市街地用との間で切り換える高速/市
街地モード切換スイッチと、雨天時に操作されてレーザ
出力の上昇を指示する雨天用レーザパワー切換スイッチ
と、車間距離測距装置1の各構成部材への電源の供給又
は遮断を切り換える電源スイッチとなどがあげられる。
【0022】さらに、CPU3には、CPU3から転送
された車間距離データを表示する車間距離表示部15
と、CPU3において車速データ、及び車間距離データ
等を参照して求められた危険度を、例えば赤黄緑の3色
のLEDを使用して、赤は危険、黄色は注意、緑は先行
車ありなどの形態で表示する危険度表示部17と、危険
度に対応づけてあらかじめ定められた鳴動パターンで鳴
動するブザ19とが接続されている。
【0023】次に、上記レーザレーダヘッド9の内部構
成について、図2を参照しつつ説明すると、同図に示す
ように、レーザレーダヘッド9はコントローラ21を備
えており、このコントローラ21は、CPU3からの指
令に従ってパルスレーザ光の受発光タイミング、及び発
光強度の選択切り換え等を制御し、パルスレーザ光を発
光照射してからその反射光を受光するまでの反射時間デ
ータを取り込み、この取り込んだ反射時間データを車間
距離データに換算し、得られた車間距離データをCPU
3へ送出する等の制御を実行する。
【0024】上記コントローラ21には、パルスレーザ
光の受発光タイミング、及び発光強度の選択切り換えに
係る駆動制御を行うパルスレーザドライバ23を介し
て、図示しない半導体パルスレーザ発振器などの発光素
子、レンズ、ミラー等を適宜組み合わせて構成された照
射用光学系25が接続されている。照射用光学系25に
内蔵された半導体パルスレーザ発振器は、CPU3から
の指令に従ってパルスレーザドライバ23から送出され
る駆動制御信号による受発光タイミング及び発光強度
で、例えば最大10KHzの点灯周期、及び3〜15W
の間で適宜のレーザ出力電力を選択的に切り換えてパル
スレーザ光を発光照射する如く構成されている。具体的
には、本第1実施形態で採用されるパルスレーザ光の発
光強度、すなわちレーザ出力電力は、3W程度の微弱電
力(LOW)、7W程度の弱電力(MID)、及び15
W程度の強電力(HIGH)の3段階の発光強度が選択
的に切り換え可能に構成されている。
【0025】前記照射用光学系25から照射されたパル
スレーザ光の反射光を受光するために、レーザレーダヘ
ッド9には、図示しないフォトコンダクタ又はフォトト
ランジスタなどの受光素子、レンズ、ミラー等を適宜組
み合わせて構成された受光用光学系27が設けられてい
る。この受光用光学系27において、受光した反射光は
光電変換されて、反射光の強度を表すアナログ信号形態
の電気信号(以下、アナログ反射光信号と言う。)とし
て出力される。受光用光学系27には、前記アナログ反
射光信号を増幅するパルスアンプ29が接続されてお
り、ここでアナログ反射光信号は適宜の振幅に増幅され
る。このパルスアンプ29には、アナログ反射光信号を
デジタル形態の信号(以下、デジタル反射光信号と言
う。)に変換してこれをトリガ信号として出力するトリ
ガ発生回路31が接続されており、ここでアナログ反射
光信号はデジタル反射光信号に変換されて、変換後の信
号が受光タイミングを表すトリガ信号とされる。このト
リガ発生回路31には、距離計測回路33が接続されて
おり、この距離計測回路33において、パルスレーザド
ライバ23からのパルスレーザ光の発光タイミング等に
係る駆動制御信号と、トリガ発生回路31からのトリガ
信号とを同一時間軸上に重畳させ、発光から受光までの
反射時間が計測され、ここで計測された時間が反射時間
データとして出力される。この距離計測回路33は、前
述したコントローラ21に接続されており、このコント
ローラ21は、距離計測回路33から出力された反射時
間データを取り込み、取り込んだ反射時間データを車間
距離データに換算して、得られた車間距離データをCP
U3へ送出する如く構成されている。
【0026】次に、上述した本発明の第1実施形態に係
る車間距離測距装置の概略動作について、図1乃至図2
に示すブロック構成図、及び図4乃至図6を参照しなが
ら、図3に示す動作フローチャート図に沿って詳細に説
明する。
【0027】図3に示すように、まず、CPU3は、レ
ーザレーダヘッド9に対し、弱電力(MID)のレーザ
出力電力で計測された車間距離データを要求し、この要
求に応答して得られた弱電力での車間距離データ(MI
D値)をRAM7の所定のアドレスに格納する(ステッ
プS1)。次に、CPU3は、ステップS1で取得した
MID値と、予め定められる第1所定距離との大小関係
を比較する(ステップS2)。なお、第1所定距離は、
本第1実施形態のように、3段階のパルスレーザ光の発
光強度が選択的に切り換え可能に構成されている場合
に、弱電力(MID)との組み合わせ対象となるレーザ
出力電力として、微弱電力(LOW)又は強電力(HI
GH)のいずれか一方を選択する際の基準となる距離で
あり、各発光強度での有効測距範囲等を参照して、例え
ば30mなどの適宜の距離に設定される。ステップS2
の比較処理の結果、微弱電力(LOW)と弱電力(MI
D)とを交互に切り換えて各発光強度時の車間距離デー
タを取得する近距離モードと、弱電力(MID)と強電
力(HIGH)とを交互に切り換えて各発光強度時の車
間距離データを取得する遠距離モードとの間で測距モー
ドの振り分けがなされる。また、2段階のパルスレーザ
光の発光強度が選択的に切り換え可能に構成されている
場合には、ステップS2の比較処理を省略することがで
きる。さらに、3段階以上のパルスレーザ光の発光強度
を選択的に切り換え可能に構成した場合には、距離モー
ドの振り分けに使用する基準距離を、発光強度の段階数
に応じた種類だけ準備すればよい。
【0028】ステップS2の比較処理の結果、MID値
が第1所定距離より大きい場合、すなわち、測距モード
は遠距離モードであり、弱電力(MID)との組み合わ
せ対象として強電力(HIGH)を採用するのが適当で
ある場合には、CPU3は、レーザレーダヘッド9に対
し、弱電力(MID)から強電力(HIGH)へ切り換
え後のレーザ出力電力で計測された車間距離データを要
求し、この要求に応答して得られた強電力での車間距離
データ(HIGH値)をRAM7の所定のアドレスに格
納する(ステップS3)。ここで、レーザ出力電力が強
電力(HIGH)時における車間距離データの計測につ
いて、図5を参照して説明する。図5には、レーザ出力
電力が弱電力(MID)時における反射光信号波形と、
レーザ出力電力が強電力(HIGH)時における反射光
信号波形とが示してある。同図に示すように、MIDと
HIGHのそれぞれの反射光信号波形に注目すると、パ
ルスレーザ光の発光時には、半導体パルスレーザ発振器
に大電流を流すことから必然的にノイズが発生し、この
ノイズレベルは、MIDよりもHIGHの方が大きくな
っていることがわかる。そこで、このノイズの影響を除
去するために、図5に示すように、ノイズが収束すると
考えられる時間だけ反射光信号波形を非検出とする不感
帯を設けることにより、発光時のノイズが除去された反
射光信号波形に基づいて、高精度で車間距離データを計
測し得るようにしている。
【0029】次に、CPU3は、ステップS1で取得し
たMID値からステップS3で取得したHIGH値を減
算する演算処理を実行するとともに、この演算結果、す
なわち同一の測定対象物に対し、弱電力(MID)と強
電力(HIGH)の2段階のレーザ出力電力を用いて計
測した一対の車間距離データ同士の差分と、予め定めら
れる第2所定距離との大小関係を比較する(ステップS
4)。ここで、ステップS4において、MID値からH
IGH値を減算するようにしたのは、一般に、反射光の
受光強度波形のうち、有効な信号とみなす基準となる閾
値レベルを一定値に設定した場合には、発光強度が弱い
方の反射光の受光強度波形が閾値レベルを越えるのに要
する時間は、発光強度が強い方の上記時間よりも長くか
かるために、MID値の方がHIGH値よりも大きくな
る傾向があるからであるが、しかし、この傾向は普遍的
なものではないため、上記一対の車間距離データ同士の
差分の絶対値と第2所定距離との大小関係を比較するよ
うに構成することもできる。なお、第2所定距離は、測
定対象物としての先行車の反射率の高低を推定する際の
基準となる距離であり、本車間距離測距装置1で用いら
れている半導体パルスレーザ発振器での測距精度等を考
慮して、例えば2mなどの適宜の値に設定される。
【0030】ステップS4の比較演算処理の結果、一対
の車間距離データ同士の差分が第2所定距離より小さい
場合、すなわち、測定対象物の反射率が高いと推定され
た場合には、CPU3は、補正値ADJとして「0」を
設定し(ステップS5)、HIGH値から補正値ADJ
を減算する演算処理を実行し、この演算結果を測距デー
タの表示値として車間距離表示部15に表示させる(ス
テップS6)。つまり、測定対象物の反射率が高いと推
定された場合には、HIGH値に対して補正を行うこと
なしに、HIGH値をそのまま測距データの表示値とし
て採用する。
【0031】一方、ステップS4の比較演算処理の結
果、一対の車間距離データ同士の差分が第2所定距離よ
り大きい場合、すなわち、測定対象物の反射率が低いと
推定された場合には、CPU3は、下記の(式.1)に
示す演算を行うことで補正値ADJを求める(ステップ
S7)。なお、補正値ADJを求める際に用いられる計
算式(式.1)は、種々の実験データに基づいて適宜の
関係式を採用することができる。
【0032】 補正値ADJ=X*HIGH値+Y (式.1) (X=0.02,Y=1) ただし、上記X,Yは、ともに反射率の推定結果から導
出される係数であり、種々の実験データに基づいて適宜
の値を採用することができる。
【0033】さらに、CPU3は、HIGH値からステ
ップS7で求められた補正値ADJを減算する演算処理
を実行し、この演算結果を測距データの表示値として車
間距離表示部15に表示させる(ステップS6)。つま
り、測距モードが遠距離モードであり、かつ測定対象物
の反射率が低いと推定された場合には、HIGH値に対
して所定の計算式で求められる補正値ADJを減算する
補正を行うことにより、測定対象物の反射率が低い場合
に生じる誤差が除去された測距データを得ることができ
る。
【0034】ステップS2へさかのぼって説明を続ける
と、ステップS2の比較処理の結果、MID値が第1所
定距離より小さい場合、すなわち、測距モードは近距離
モードであり、弱電力(MID)との組み合わせ対象と
して微弱電力(LOW)を採用するのが適当である場合
には、CPU3は、レーザレーダヘッド9に対し、弱電
力(MID)から微弱電力(LOW)へ切り換え後のレ
ーザ出力電力で計測された車間距離データを要求し、こ
の要求に応答して得られた微弱電力での車間距離データ
(LOW値)をRAM7の所定のアドレスに格納する
(ステップS8)。
【0035】次に、CPU3は、ステップS1で取得し
たMID値と、予め定められる第3所定距離との大小関
係を比較する(ステップS9)。なお、第3所定距離
は、ステップS2において測距モードは近距離モードと
判定された車間距離が、さらに、極近距離か否かを判定
する際の基準となる距離であり、例えば14mなどの適
宜の距離に設定される。
【0036】ステップS9の比較処理の結果、MID値
が第3所定距離より小さい場合、すなわち、車間距離が
極近距離である場合には、CPU3は、ステップS8で
取得したLOW値からステップS1で取得したMID値
を減算する演算処理を実行するとともに、この演算結
果、すなわち同一の測定対象物に対し、弱電力(MI
D)と微弱電力(LOW)の2段階のレーザ出力電力を
用いて計測した一対の車間距離データ同士の差分と、予
め定められる第4所定距離との大小関係を比較する(ス
テップS10)。なお、第4所定距離は、車間距離が極
近距離である場合において、測定対象物としての先行車
の反射率の高低を推定する際の基準となる距離であり、
本車間距離測距装置1で用いられている半導体パルスレ
ーザ発振器での車間距離が極近距離である場合の測距精
度等を考慮して、例えば1.5mなどの適宜の値に設定
される。
【0037】ステップS10の比較演算処理の結果、一
対の車間距離データ同士の差分が第4所定距離より小さ
い場合、すなわち、測定対象物の反射率が高いと推定さ
れた場合には、CPU3は、補正値ADJとして「0」
を設定し(ステップS11)、MID値から補正値AD
Jを減算する演算処理を実行し、この演算結果を測距デ
ータの表示値として車間距離表示部15に表示させる
(ステップS12)。つまり、車間距離が極近距離であ
り、かつ測定対象物の反射率が高いと推定された場合に
は、MID値に対してなんらの補正を行うことなしに、
MID値をそのまま測距データの表示値として採用す
る。
【0038】一方、ステップS9の比較処理の結果、M
ID値が第3所定距離より大きい場合、すなわち、車間
距離が極近距離でない場合には、CPU3は、ステップ
S8で取得したLOW値からステップS1で取得したM
ID値を減算する演算処理を実行するとともに、この演
算結果、すなわち同一の測定対象物に対し、弱電力(M
ID)と微弱電力(LOW)の2段階のレーザ出力電力
を用いて計測した一対の車間距離データ同士の差分と、
予め定められる第5所定距離との大小関係を比較する
(ステップS13)。なお、第5所定距離は、車間距離
が近距離であるが極近距離ではない場合において、測定
対象物としての先行車の反射率の高低を推定する際の基
準となる距離であり、本車間距離測距装置1で用いられ
ている半導体パルスレーザ発振器での測距精度等を考慮
して、例えば2mなどの適宜の値に設定される。
【0039】ここで、ステップS10で用いた第4所定
距離と、ステップS13で用いた第5所定距離とを、相
互に異なる値に設定した趣旨について図4を参照して説
明する。図4には、同一の測定対象物に対し、微弱電力
(LOW)と弱電力(MID)のレーザ出力電力を用い
てそれぞれの車間距離を計測した際の各信号波形の一例
が示してある。同図に示すように、反射光信号の波形の
うち、有効な信号とみなす基準となる閾値レベルを一定
値に設定した場合には、発光開始時点を基準として、発
光強度が弱い方(LOW)の反射光信号が閾値レベルを
越えるのに要する時間Taは、発光強度が強い方(MI
D)の上記時間Tbよりも時間Ta−Tbだけ長くかか
るために、したがって、LOW値とMID値との間には
必然的に誤差が生じるのである。そして、この誤差は、
車間距離が長くなるほど大きくなる傾向がある。そこ
で、この車間距離の長短に起因して必然的に発生する誤
差の大小に応じて、反射率の高低を判定する際の基準値
を相互に異なる値に設定することにより、反射率の高低
についての推定を高精度で実行し得るようにしている。
【0040】さらに、測距データの補正値ADJを決定
する過程について、図4及び図6を参照して説明する。
図6には、補正の要否を決定する過程が模式的に示して
ある。図4中の時間Ta−Tbは、測定対象物の反射率
の高低に依存する変数であり、また、測定対象物の反射
率の高低と測距データに含まれる誤差とは、反射率高の
場合は誤差は少なくなる一方、反射率低の場合は誤差は
多くなる如く、両者は密接な関係にあることがわかって
いる。そこで、図6に示すように、時間Ta−Tb、す
なわち弱電力(MID)と微弱電力(LOW)のレーザ
出力電力を用いてそれぞれ計測した一対の車間距離デー
タ同士の差分を反射率とみなして、差分値が充分に小さ
い場合には、反射率高と推定されるために測距データの
補正は行わない一方、差分値が大きい場合には、この差
分値の大きさの程度に応じた補正値ADJを求めるよう
にしている。そして、一般的に高精度とみなすことがで
きる発光強度が強い方(MID)の時間Tbから、補正
値ADJを減算することで実際の車間距離に相当する時
間cを求め、この時間cを車間距離に換算することによ
り、反射率低の場合に測距データ中に含まれる誤差が除
去された補正後の測距データを得るようにしている。
【0041】さて、フローチャートの説明に戻ると、ス
テップS13の比較演算処理の結果、一対の車間距離デ
ータ同士の差分が第5所定距離より大きい場合、すなわ
ち、車間距離は近距離範囲にあるが極近距離ではない場
合において、測定対象物の反射率が低いと推定された場
合には、CPU3は、ステップS1で取得したMID値
と、予め定められる第6所定距離との大小関係を比較す
る(ステップS14)。なお、第6所定距離は、ステッ
プS2で近距離範囲と判定された車間距離が、さらに、
どの程度の近距離かを判定する際の基準となる距離であ
り、例えば20mなどの適宜の距離に設定される。
【0042】ステップS14の比較処理の結果、MID
値が第6所定距離より大きい場合、すなわち、車間距離
が近距離範囲において遠距離に属する場合には、CPU
3は、下記の(式.2)に示す演算を行うことで補正値
ADJを求める(ステップS15)。なお、補正値AD
Jを求める際に用いられる計算式(式.2)は、種々の
実験データに基づいて適宜の関係式を採用することがで
きる。
【0043】 補正値ADJ=X・MID値+Y (式.2) (X=0.25,Y=−1.4) ただし、上記X,Yは、ともに反射率の推定結果から導
出される係数であり、種々の実験データに基づいて適宜
の値を採用することができる。
【0044】一方、ステップS14の比較処理の結果、
MID値が第6所定距離より小さい場合、すなわち、車
間距離が近距離範囲において遠距離に属しない場合に
は、CPU3は、ステップS1で取得したMID値と、
予め定められる第7所定距離との大小関係を比較する
(ステップS16)。なお、第7所定距離は、ステップ
S2で測距モードは近距離モードと判定された車間距離
が、さらに、どの程度の近距離かを判定する際の基準と
なる距離であり、例えば10mなどの適宜の距離に設定
される。
【0045】ステップS16の比較処理の結果、MID
値が第7所定距離より大きい場合、すなわち、車間距離
が近距離範囲において中距離に属する場合には、CPU
3は、既述した(式.2)にX=0.21,Y=−0.
6を代入して演算を行うことで補正値ADJを求める
(ステップS17)。
【0046】一方、ステップS16の比較処理の結果、
MID値が第7所定距離より小さい場合、すなわち、車
間距離が近距離範囲においてさらに近距離に属する場合
には、CPU3は、既述した(式.2)にX=0.1
5,Y=0を代入して演算を行うことで補正値ADJを
求める(ステップS18)。
【0047】ステップS15,S17,S18でそれぞ
れ求められた補正値ADJを受けて、CPU3は、前述
したステップS12と同様の表示値演算処理を実行後
に、全ての処理を終了させる。つまり、測距モードは近
距離モードであり、かつ測定対象物の反射率が低いと推
定された場合には、MID値に対し、近距離の範囲をさ
らに3段階に分割して各段階毎に固有に設定されたそれ
ぞれの補正モードで補正を行うことにより、測定対象物
の反射率が低い場合に生じる誤差が綿密に除去された測
距データを得ることができる。
【0048】このように、本第1実施形態に係る車間距
離測距装置1によれば、パルスレーザ光を、その発光強
度を表すレーザ出力電力が微弱電力(LOW)及び弱電
力(MID)、又は弱電力(MID)及び強電力(HI
GH)のいずれか一方の組み合わせで順次切り換わる如
く発光させ、この組み合わせに係る各発光強度時におけ
る一対の車間距離データを所定周期毎に順次取り込み、
取り込んだ一対の車間距離データ同士の大小関係を比較
し、この比較結果から測定対象物としての先行車の反射
率の高低を推定するとともに、反射率が高いと推定され
た場合には、車間距離データ中に含まれる誤差は無視で
きるほど小さいとみなして補正を行わない一方、反射率
が低いと推定された場合には、車間距離データ中に含ま
れる誤差を補正することにより、測定対象物の反射率が
低い場合に生じる誤差が除去された測距データを得るこ
とができる。
【0049】次に、本発明の第2実施形態に係る測距装
置について、図7を参照して説明する。図7には、例え
ばレーザ出力電力が弱電力(MID)のとき、同一の位
置に反射率が高い測定対象物が存在する場合と低いもの
が存在する場合の両者の反射光信号波形が重ねて示して
ある。
【0050】同図に示すように、反射光の実際の受光時
間T0は、反射率の高低にかかわらず発光時間と等しい
一定時間となる。しかし、所定の閾値に設定される動作
レベルを考慮すると、理想的な反射率高での受光認識時
間Td、及び反射率低での受光認識時間Teの両者は相
互に時間Td−Teだけ相違するものとなる。そして、
この時間Td−Teと反射率とは相関があることがわか
っている。そこで、理想的な受光時間Tdを、受光素子
の特性や諸回路での遅延等を考慮してあらかじめ設定し
ておき、理想的な受光時間Tdと、ある測定対象物まで
の距離を測定したときの受光認識時間Teの差分を求
め、この差分値に応じて補正値ADJを算出することも
できる。
【0051】なお、本発明は、上述した実施形態の例に
限定されることなく、適宜の変更を加えることにより、
その他の態様で実施することができる。
【0052】すなわち、例えば、本実施形態中、CPU
3は、レーザレーダヘッド9から送出される車間距離デ
ータを受けて、比較、補正値演算等の各種処理を実行す
る形態を例示したが、本発明はこの形態に限定されるも
のではなく、CPU3の各種処理を、レーザレーダヘッ
ド9に内蔵されるコントローラ21で実行するように構
成することもできる。
【0053】最後に、本実施形態中、本発明に係る測距
装置について、その応用例である車間距離測距装置を例
示して説明したが、本発明はこの応用例に限定されるも
のではなく、測定対象物までの距離を測定することが求
められるあらゆる形態の装置に適用することができるこ
とは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】請求項1、又は2の発明によれば、測定
対象物の反射率が低い場合に生じる誤差が除去された測
距データを得ることができる。
【0055】そして、請求項3又は4の発明によれば、
先行車の反射率が低い場合に生じる誤差が除去された車
間距離データを得ることができるというきわめて優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係る車間距離
測距装置のブロック構成図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態に係る車間距離
測距装置の一構成要素であるレーザレーダヘッドのブロ
ック構成図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施形態に係る車間距離
測距装置の動作説明に供するフローチャート図である。
【図4】図4は、本発明の第1実施形態に係る車間距離
測距装置の動作説明に供する図である。
【図5】図5は、本発明の第1実施形態に係る車間距離
測距装置の動作説明に供する図である。
【図6】図6は、本発明の第1実施形態に係る車間距離
測距装置の動作説明に供する図である。
【図7】図7は、本発明の第2実施形態に係る測距装置
の動作説明に供する図である。
【図8】図8は、従来例に係る不具合の説明に供する図
である。
【符号の説明】
1 車間距離測距装置 3 CPU 5 ROM 7 RAM 9 レーザレーダヘッド 11 車速センサ 13 操作スイッチ群 15 車間距離表示部 17 危険度表示部 19 ブザ 21 コントローラ 23 パルスレーザドライバ 25 照射用光学系 27 受光用光学系 29 パルスアンプ 31 トリガ発生回路 33 距離計測回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−366785(JP,A) 特開 平7−174851(JP,A) 特開 平8−179032(JP,A) 実開 平5−87582(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/48 - 7/51 G01S 17/00 - 17/95

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス光を測定対象物へ向けて発光する
    一方、測定対象物からの反射光を受光し、発光から受光
    までの時間を距離に換算することにより、測定対象物ま
    での距離を計測する測距方法であって、 パルス光を、その発光強度が順次複数に切り換わる如く
    発光させ、 各発光強度時における各々の測距データを順次取り込
    み、 当該取り込んだ各々の測距データ同士の大小関係を比較
    し、 当該比較結果から測定対象物の反射率の高低を推定する
    とともに、該推定結果に基づいて測距データ中に含まれ
    る誤差を補正することを特徴とする測距方法。
  2. 【請求項2】 パルス光を測定対象物へ向けて発光する
    一方、測定対象物からの反射光を受光し、発光から受光
    までの時間を距離に換算することにより、測定対象物ま
    での距離を計測する測距装置であって、 複数の発光強度でパルス光を発光する発光手段と、 前記発光手段に対し、パルス光の発光強度が順次複数に
    切り換わる如くパルス光を発光させる発光制御手段と、 各発光強度時における各々の測距データを算出する測距
    データ算出手段と、 当該測距データ算出手段で算出された各々の測距データ
    同士の大小関係を比較する比較手段と、 当該比較手段での比較結果から測定対象物の反射率の高
    低を推定するとともに、該推定結果に基づいて測距デー
    タ中に含まれる誤差を補正する補正手段と、 を備えてなることを特徴とする測距装置。
  3. 【請求項3】 パルス光を先行車へ向けて発光する一
    方、先行車からの反射光を受光し、発光から受光までの
    時間を距離に換算することにより、自車と先行車間の車
    間距離を計測する車間距離測距方法であって、 パルス光を、その発光強度が順次複数に切り換わる如く
    発光させ、 各発光強度時における各々の車間距離データを順次取り
    込み、 当該取り込んだ各々の車間距離データ同士の大小関係を
    比較し、 当該比較結果から先行車の反射率の高低を推定するとと
    もに、該推定結果に基づいて車間距離データ中に含まれ
    る誤差を補正することを特徴とする車間距離測距方法。
  4. 【請求項4】 パルス光を先行車へ向けて発光する一
    方、先行車からの反射光を受光し、発光から受光までの
    時間を距離に換算することにより、自車と先行車間の車
    間距離を計測する車間距離測距装置であって、 複数の発光強度でパルス光を発光する発光手段と、 前記発光手段に対し、パルス光の発光強度が順次複数に
    切り換わる如くパルス光を発光させる発光制御手段と、 各発光強度時における各々の車間距離データを算出する
    車間距離データ算出手段と、 当該車間距離データ算出手段で算出された各々の車間距
    離データ同士の大小関係を比較する比較手段と、 当該比較手段での比較結果から先行車の反射率の高低を
    推定するとともに、該推定結果に基づいて車間距離デー
    タ中に含まれる誤差を補正する補正手段と、 を備えてなることを特徴とする車間距離測距装置。
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