JP3320077B2 - デジタルコンバージェンス式ディスプレイ - Google Patents

デジタルコンバージェンス式ディスプレイ

Info

Publication number
JP3320077B2
JP3320077B2 JP02389991A JP2389991A JP3320077B2 JP 3320077 B2 JP3320077 B2 JP 3320077B2 JP 02389991 A JP02389991 A JP 02389991A JP 2389991 A JP2389991 A JP 2389991A JP 3320077 B2 JP3320077 B2 JP 3320077B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
convergence
display
correction data
interpolation
memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02389991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04250787A (ja
Inventor
正規 荻野
健勇 山田
美幸 池田
高嗣 東
知 大伴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP02389991A priority Critical patent/JP3320077B2/ja
Priority to US07/893,944 priority patent/US5194783A/en
Publication of JPH04250787A publication Critical patent/JPH04250787A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3320077B2 publication Critical patent/JP3320077B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CRT(陰極線管)を
用いたディスプレイのデジタルコンバージェンス補正回
路にかかり、更に詳しくは、マルチスキャン式投写形デ
ィスプレイに用いて好適なデジタルコンバージェンス式
ディスプレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】投写形ディスプレイにおいては、赤,
緑,青の3本の投写管を投写レンズと共に水平に並置し
て、1枚のスクリーン上にカラー画像を投写合成するの
が一般である。赤,青の画像は、スクリーンに対して斜
め方向から投写されるため、射影幾何学にもとづき、図
2に示す台形歪みを発生し、これによって色ずれが発生
する。
【0003】この色ずれを補正するために従来から偏向
ヨークと類似の電子ビーム補助偏向のためのコンバージ
ェンスヨーク(以下CYと略記することがある)を投写
管のネック部にマウントしコンバージェンス増幅部の出
力をCYに印加して色ずれの補正を行っていた。
【0004】CYに印加する補正信号としては、偏向走
査周期に同期し、かつ色ずれ模様を高精度に補正できる
ものが望ましい。補正波形発生手段としては、アナログ
方式とデジタル方式とがある。アナログ式は、簡単では
あるが精度が粗いという欠点があった。デジタル式は補
正精度は高いが必要メモリ容量が多く、従って高価であ
るという欠点があった。該必要メモリ容量を低減するた
めに、画面を約16×16の代表点(格子点とも云う)
で表し、該代表点の補正情報のみをメモリし、残余の領
域は、代表点データから補間するという方法が、米国特
許第4422019号(1983年登録)及び特公昭6
1−55310号公報に記されている。
【0005】上記従来例に記載されたコンバージェンス
信号発生回路は、画面水平方向には通常のLPF(ロー
パスフィルタ)で補間し、垂直方向には、内挿計算をデ
ジタル的もしくはアナログ的に行ない補正信号を作成し
ている。
【0006】しかし乍らこの種従来技術は、特定のひと
つの走査フォーマット用には適しているが、複数の例え
ば、水平周波数、画面サイズが異なる方式のフォーマッ
トを映出できるような、いわゆるマルチスキャンディス
プレイへの応用に際しては、多大のメモリ容量を必要と
するという欠点があった。また大なる調整工数を要する
という問題があった。
【0007】図3を用いて具体的に該問題点を説明す
る。同図は、従来技術によるデジタルコンバージェンス
式ディスプレイの構成を示し、2重線矢印はデジタル信
号、単線矢印はアナログ信号または1ビットのデジタル
信号を示す。同図の構成は次の通りである。
【0008】1は水平帰線パルス信号入力端子、2は位
相検波器(Δφ)、3は電圧制御発振器(VCO)、4
は水平アドレス信号発生器用カウンタ(HAD)であ
る。2,3,4は周知のPLL(Phase Locked Lo
op)回路を形成する。カウンタ4の出力であるXは、4
bitの水平アドレス信号で、入力水平走査周波数の16
倍である。5は、垂直帰線パルス信号入力、6は、垂直
アドレス信号発生用カウンタ(VAD)である。該カウ
ンタ6には、1の水平帰線パルス信号が入力され、該パ
ルスの数をカウントする。
【0009】該カウンタ6の出力であるY,yは、垂直
アドレス信号である。Yは、上位4bitの垂直アドレス
信号であり、yは下位8bitの垂直アドレス信号であ
る。Y,y両者共、垂直帰線パルス信号入力5により、
リセットされる。また、垂直アドレス信号発生用カウン
タ6には、別途、後述のアドレス信号発生部(GEN)
12からyの最大値yM が入力される。カウンタ6の下
位8bitをカウントする部分は、カウント出力yがyM
至る度に出発点(零)にリセットされる。その際、出力
Yの値は1増加する。
【0010】水平アドレスXと垂直アドレスYとは、図
4に示すように、画面上の代表格子点を決定する座標の
働きをする。図4において、実線格子模様は有効表示画
面領域を表し、点線格子模様は、オーバスキャン部また
は帰線期間部を表す。yM は、垂直方向の格子1区間当
りの現実の走査線の本数である。該yM の値は、ディス
プレイへの入力信号のフォーマット(水平周波数,垂直
周波数,走査線数,etc)に依存して相異なる値を持
つ。例えば、走査線数1000本,800本,600
本,450本の各方式に対して、各々yM の値は、約8
0,60,50,38となる。
【0011】図3にもどって、7,8,9はそれぞれ入
力選択スイッチ、10はE2PROM(Electrically
Erasable and Programmable Read OnlyMemor
y)、11はマイクロプロセッサ、12,13は各々マ
イクロプロセッサ11のアドレス信号発生部(GEN)
及び垂直直線補間用計算部(VLI)である。14は大
容量のE2PROM、15はDA変換器、16は増幅
器、17はCRT、18は垂直補助偏向コイル、19は
水平補助偏向コイルである。18,19は既述CY(コ
ンバージェンスヨーク)を構成する。14,15,1
6,17は、CRT1色分についてのみ同図には示して
ある。他の2色用にも、同様の構成が必要とされる。1
〜13の部分は、3色共用部である。
【0012】大容量E2PROM14の必要容量は、走
査線数約1000本のフォーマットの場合、1フォーマ
ット当り次の通りである。 1000×16×12bit×2方向×3色≒1.2Mbit 従って、約20種のフォーマットに対応できるマルチス
キャンディスプレイを構成するためには、上記の約20
倍、即ち24Mbitもの大容量の高価なE2PROMが必
要とされる。
【0013】一方、E2PROM10は、図4に示す、
16×12(192)の格子点におけるデータだけを格
納する。各格子点当り、8bitのデータを2方向(水
平,垂直)、3色(R,G,B)の各々について要す
る。従って全容量は、 8bit×192×2方向×3色≒10Kbit 即ち、1フォーマット当り10Kbitと小容量である。
【0014】各入力信号フォーマット毎の、コンバージ
ェンスの調整は、予め製造工程においてなされる。該調
整を終了した後のディスプレイ実用状態では、入力選択
スイッチ7,8,9は、図3においてすべて左側に接続
される。従って、図3の10,11,12,13の部分
は、休んでいる。従ってカウンタ4,6の出力のアドレ
ス信号X,Y,yは、E2PROM14に印加される。
2PROM14からは、既に格納されているデータの
中から、入力信号のフォーマットに対応したデータが選
択され、出力される。この出力は、DAコンバータ15
でアナログ信号に変換され増幅器16を経て、CRT1
7の補助偏向コイル18(水平)及び19(垂直)に印
加される。
【0015】一方、ディスプレイの製造工程の中のコン
バージェンス調整工程においては、図4に示した、実線
の各格子点(X,Y)毎に、図3のE2PROM10の
(X,Y)アドレスに格納されているデータが、マイク
ロプロセッサ11の指示に基き書き改められる。該書き
改められデータに基き、垂直直線補間計算部(VLI)
13は補間計算を行う。
【0016】垂直直線補間計算部13の動作、即ち、そ
の入出力関係は次式で表わされる。Dの添字Xは略して
示す。 Dy={(yM−y)DY+yDY+1}/yM ……(1) ここに、yM は垂直1区間当りの走査線本数で、アドレ
ス信号発生部12から計算部13に与えられる。
【0017】上式で、Dyは、計算部13の出力、
Y,DY+1は各々、E2PROM10から入力されるデ
ータである。DY はアドレス(X,Y)におけるデータ
であり、DY+1 はアドレス(X,Y+1)におけるデー
タである。マイクロプロセッサ11の中のアドレス信号
発生部12は、アドレス信号X,Y,yを発生する。マ
イクロプロセッサ11は、7,8,9の入力選択スイッ
チを、暫時右側へ切り換え、上記式(1)のDyをE2
PROM14に書き込む。マイクロプロセッサ11の上
記作用は、周知の別途の制御端子を経由して行われる。
但し、図3においては、表現の簡潔化のため、該制御端
子を省略してある。以上で、図3に示す従来技術の構成
と動作の説明を終る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】次に該従来技術の問題
点について述べる。ひとつの問題点は、前記した通り、
マルチスキャン式ディスプレイを構成する際に、高価で
かつ大容量のメモリE2PROM14が各フォーマット
毎に必要とされるということである。何故各フォーマッ
ト毎に必要かと云うと、既述式(1)の計算に多大の時
間を要するからである。例えば、上記式(1)の計算を
マイクロプロセッサが1回行うに要する時間を1msと
すると、1フォーマット分の計算に要する総時間は次の
通りとなる。 1ms×16×1000×2方向×3色=96s 即ち、約96sもの長時間を要する。
【0019】マルチスキャン式ディスプレイにおいて
は、相異なるフォーマットの信号源(各種コンピュー
タ)を瞬時、(約2s以内)に切り換えてディスプレイ
できることが要求される。従って上記96sは許容でき
ないものである。従って、多数のフォーマットのデータ
を各フォーマット毎に予め、E2PROM14に格納し
ておくことにより、瞬時に選択することが行われてい
た。代替手段として、上記(1)を1個のROMに置き
換えることも考えられたが、該1個のROMの必要容量
は次記の通り、やはり過大であった。 必要アドレス数=27(y)×27(yM)×28(DY)≒4Mアドレス 各アドレスのデータの桁数は12bit、よって48Mbit
の極めて大容量のROMが必要とされる。
【0020】従来技術のもうひとつの欠点は、再生画面
(ディスプレイ画面)上にステップ状の輝度むらを発生
する場合が多いということである。従来技術における該
輝度むら発生原理を図5に示す。同図で23は、上記式
(1)のDyのグラフで、Dyの正極方向は、画面を上
方に補助偏向することを意味する。24は、該補助偏向
に伴って発生する走査線密度の変化,即ち輝度変化であ
る。
【0021】同図から判るように、Yが整数値となる格
子点を横切る際に、ステップ状の輝度変化を発生する。
ステップ状の輝度変化妨害の許容限スレシホルドは約3
%である。例えば、1区間当りの走査線数が80本の場
合において、D1 ,D3 の値が0でD2 の値が1. 2本
相当の場合、Y=1〜2の区間では、1. 5%輝度Ly
が増加し、Y=2〜3の区間では逆に1. 5%減少す
る。従って合計3%のステップ変化がY=2を境として
発生する。尚、特開昭63−43485号(サンプル点
補間方式)には、ラグランジュ形曲線補間手段が示され
ている。しかし乍ら周知の通り、ラグランジュ形は、画
面枠近傍での補間精度が不充分であり、かつ、過大な演
算時間を要することが知られている。
【0022】本発明の一般的目的は、前記従来技術の問
題点を克服し、より優れたデジタルコンバージェンス式
ディスプレイを提供することにある。本発明の具体的な
目的のひとつは、高価なE2PROMの使用を最小限に
して、しかも、最大限の種類の信号源フォーマットに対
応できるデジタルコンバージェンス式ディスプレイを提
供することにある。
【0023】本発明のもうひとつの具体的な目的は、ス
テップ状輝度変化の問題を解消することのできるデジタ
ルコンバージェンス式ディスプレイを提供することにあ
る。本発明の更にもうひとつの具体的な目的は、多種の
フォーマットの各々毎に必要とされる調整に要する工数
(日数)を低減することのできるデジタルコンバージェ
ンス式ディスプレイを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明においては、従来
技術における、マイクロプロセッサによる垂直補間計算
時間過大の問題を克服するために、少なくとも2個の縦
続されたROM(Read Only Memory )手段を使
用する。また、更に、実走査線本数に依存した相対座標
系に加えて、画面上の垂直方向の絶対位置を表わす絶対
座標系に基く新測度手段を採用する。更に、ステップ状
輝度変化妨害の問題を克服するために、新規な、曲率演
算形曲線補間手段を採用する。
【0025】更に、表示すべき映像信号の走査フォーマ
ット切替時の、新フォーマット用デジタルコンバージェ
ンス補正データの転送期間において、ディスプレイ画面
の異常状態が観察されるのを防止するためのブランキン
グ手段を有する。更に、新フォーマットに対応する格子
点データの集合を、新フォーマットのパラメータに基づ
き、既格納の旧フォーマット格子点データの集合から、
導出する2次元補間手段を備える。
【0026】
【作用】該少なくとも2個のROM手段の中、第1のR
OM手段は、走査線本数に基く、整数値のみを有する相
対座標を、絶対位置座標に基づく新測度手段における小
数点以下の桁を有する新変数に変換する作用をする。第
2のROM手段は、上記新変数の値に基き、補間演算を
行う。該補間演算の公式は、1区間当りの走査線本数に
依存しない。従ってフォーマット毎に別々のROMを使
用する必要がない。
【0027】該少なくとも2個のROMの使用によっ
て、補間演算の速度は、従来の約100倍に高速化され
る。従って約1秒間で、1フォーマット当り2方向(水
平,垂直)、3色(R,G,B)の全演算を終了でき
る。従って従来フォーマット毎に必要とされた大容量の
2PROMを各フォーマット共通の中容量のRAM
(Random Access Memory)で置き換え得る。
【0028】更に、前記新規の曲率演算形曲線補間手段
は、その補間出力の垂直方向座標に関する第1次微係数
の各格子点近傍でのステップ状不連続変化を解消して、
実質的に連続化する。即ち従来技術におけるステップ状
不連続輝度変化妨害を解消し、より優れたコンバージェ
ンス方式を構成する。
【0029】更に、前記2次元補間手段は、本発明の2
次元補間原理に基き、近似値として使用し得る新フォー
マット用格子点データの集合を短時間に導出する。
【0030】
【実施例】図1に本発明の第1の実施例を示す。同図
で、図3の従来技術と同機能の部分は、同一番号を付し
てある。それらの部分の説明は重複を避けるため省略す
る。図1において、20は座標系変換用ROM、21は
垂直スロープ補間用の補間器(VSI)、22はRAM
である。
【0031】座標系変換用ROM20は、入力信号y,
Mによって、そのアドレスが指定され、該アドレスに
格納されているデータzが次式に基き出力される。 z=y/yM ……(2)
【0032】上式において、yM は、格子1区間当りの
走査線本数で約20〜80の間の整数でフォーマットに
依存して決まる定数である。yは0〜(yM−1)の整
数値をとる変数であり、各格子区間内における相対垂直
位置座標を表す。該変数yの値は、同一垂直位置であっ
ても、yM に依存して変るために「相対」的な変数であ
ると云える。
【0033】一方、上記式(2)で決まるzの値は、1
以下の小数値であるが、yM の値に依存しない。即ちフ
ォーマットに依存しない。即ち、同一垂直位置に対して
は同一値となる。従って「絶対」垂直位置を記述する測
度として使用できる。zは、当然2進数で表わされる。
必要とされる有効桁数n即ち必要bit数は次式による。 n ≧ log2M ……(3)
【0034】即ち、1区間当りの走査線本数yM の最大
のものより若干大き目に選定する。全走査線最大100
0本までの各種フォーマットに対応させる用途のディス
プレイにおいては、yM の値の最大値は約80故、nの
値は7または8に選定する。上記式(3)を満たす必要
がある理由は、上記(2)式において、同一の出力値z
に対して(yM を固定した場合に)ふたつ以上の入力値
yが対応しないようにするためである。換言すれば、y
の増分1によって出力zの値が有限の変化を持つように
するためである。こうすることが滑かな補間を達成する
ための必要条件である。
【0035】従って座標変換用ROM20の必要容量は
次の通りである。 80×80×8bit≒6.4kByte ……(4) 即ち、小容量のROMで足りる。以上で、座標変換用R
OM20の説明を終り、次にスロープ補間器21につい
て説明する。
【0036】図1における補間器21の入出力関係の典
型例を次式に示す。Dの添字Xを略して示す。以下同様
である。 Dz={(DY+DY+1)/2}+(ΔD/2)・f(z) ……(5) f(z)=−cosπz ,ΔD=DY+1−DY ……(6) ここでDzが出力、DYとDY+1とzが入力である。
【0037】図6に、上記補間式(5)の様子を示す。
同図で25は、上式の出力Dzを示す。Dzの正極方向
は、画面を上方向に補助偏向することを意味する。26
はDzの第1次微係数、即ち、相対輝度変化Lzを示
す。同図から判るように(図5と比較して)、相対輝度
の変化が平滑化されていることが判る。即ち、既述従来
技術である図5の24における、有害なステップ状輝度
変化妨害が解消されていることが判る。
【0038】上記式(5),(6)のスロープ補間部即
ち図1の21の詳細を図7に示す。同図で、27はデジ
タル加算器、28は1/2の除算を行うための桁シフ
ト、従って28の出力にはD とD Y+1 の平均値D
(バー)が得られる。29はデジタル減算器、30はR
OM、31は加算器である。同図のスロープ補間用RO
M30には、アドレス入力ΔD(8biti.e. 2
56種類のアドレス)及びz(8biti.e. 25
6種類のアドレス)に対応して、12bitの次記スロ
ープ補間用データが格納されている。 (ΔD/2)・sin(πz/2) 従って、そのメモリ容量は 256×256×12bit≒64k×12bit となる。
【0039】次に、ROM20及びスロープ補間器21
の演算速度について説明する。ROM20及びROM3
0としてはマスクROM,E2PROM,PROMの内
いずれを用いても良い。いずれを用いても、読み出しに
要するサイクルタイムは、約0.5μs以下のものを容
易に入手できる。また、スロープ補間器21を構成する
図7の加算器,減算器,ROMも、サイクルタイム0.
5μs以下のものを容易に入手できる。
【0040】従って、1フォーマットのコンバージェン
ス情報を、E2PROM10に格納されている代表点デ
ータに基き、ROM20及びスロープ補間器21によっ
て補間演算し、各走査線毎に必要とされるデータを得る
に要する時間はほゞ次の通りとなる。 0.5μs×1000本×16点/1本×2方向×3色≒48ms 従って、RAM22へ該データをマイクロプロセッサ1
1を経由して書き込むに要する時間として約200ms
を加えても十分、1秒以内に終了できる。
【0041】従ってディスプレイに表示すべき入力映像
信号の走査フォーマットが切り換わった直後に、約1秒
間の間、図1の入力切替スイッチ7,8,9を右側(マ
イクロプロセッサ11側)へ切り替えることにより、必
要情報(作成された所要のコンバージェンス補正デー
タ)のRAM22への転送を完了できる。従って、本発
明においては、フォーマット毎に別々のメモリを22の
メモリとして用いる必要がない。
【0042】従ってRAM22に必要とされる容量は次
の通りである。 1000本×16点/本×2方向×3色×12bit≒1.2Mbit これは、従来技術における既述24Mbitに比べて、
大幅に合理化されている。入力切替スイッチ7,8,9
を、入力映像信号のフォーマット切替直後に約1秒間マ
イクロプロセッサ側に切り換えるための手段を第2の実
施例として図8に示す。
【0043】同図で、32は1から20までの20種類
のフォーマット番号を表す5bitの信号で、外部からマ
イクロプロセッサ11(図1)に供給される。33,3
4は時定数約1msecのLPF(ローパスフィルタ)を
形成する抵抗(約1KΩ)とキャパシタ(約1μF)で
ある。35は排他的(Exclusive)ORゲートである。
36は、ORゲートである。37は出力パルス幅約1s
のモノマルチバイブレータである。38は出力端子であ
り、該端子は、図1の入力選択スイッチへと別途伝送さ
れる。
【0044】図8において、抵抗33,キャパシタ3
4,排他的ORゲート35の働きで、その入力の変化に
応じて、その出力に約1ms幅のパルスが発生する。入
力映像信号のフォーマットが切り替えられれば5bit中
の少なくとも1bitが変化する。従って、それに応じて
出力端子38に約1sのパルスが現れ、少なくともその
期間は、図1の入力選択切替スイッチはマイコン11側
に切り替えられる。
【0045】該出力パルス38は、更にビデオ回路中の
ブランキング回路47へと伝送され、約1秒間の期間画
面を消す。図8において、45は映像(ビデオ)信号入
力端子、46は前置増幅器、47はブランキング回路、
48は出力増幅器で、その出力はCRT17のカソード
電極に印加される。従って、フォーマット切替直後の約
1秒間、カソード電流をカットオフすることによって、
コンバージェンスデータ転送期間における画面の過渡的
な異常状態が画面に現れるのを防止できる。よって視聴
者に違和感を与えることなく、円滑な切替が可能とな
る。
【0046】図8の点線の回路部分は、電流投入直後の
+B電圧の立入上りを検出して、PNPトランジスタの
コレクタ側にパルスを発生し、フォーマット切替時と同
様に、コンバージェンス補正データの転送と、表示画像
のブランキングを行うためのものである。49の中のダ
イオードは、電源OFF時にキャパシタの電荷を速かに
放電させるためのものである。一般にマルチスキャンデ
ィスプレイの偏向回路は、フォーマット切替直に過渡状
態にあり、表示画像が落ち着くまで暫時(0.5sない
し2s)を要する。従って本案のブランキング期間は該
暫時に合わせて予め設定しておけば良い。以上で、第2
の実施例の説明を終る。
【0047】次に、本発明の第3の実施例の要部を図9
の(a)に、またその特性を(b)に示す。本実施例の
目的は、より高性能な垂直補間方式の提供にある。同図
の図1との相違点は、39,40,41の部分故、以下
これらについて説明する。39は、直線補間用ROM、
40は曲線補間用ROM、41は加算器である。
【0048】直線補間用ROM39の変換特性は次の通
りである。但し、Dの添字Xを略して示す。以下同様で
ある。 ROM39の出力=ΔD(z−0.5) ……(7) ここに、ROM39の出力は12bit、ΔDは8bit、z
は、既述(2)式で与えられる8bitの小数である。 ΔD=DY+1−DY 従ってROM39の必要容量は 256×256×12bit=64k×12bit である。
【0049】曲線補間用ROM40の変換特性は次式で
表わされる。但し、D,Cの添字Xを略して示す。以下
同様である。 Cz=−{CY+1・z+CY・(1−z)}・{z(1−z)}/2 …(8) CY≡DY+1+DY-1−2DY ……(9) z≡y/yM ……(2)
【0050】上記式(9)から判るように、CY はDY
のYに関する第2次の変分であり、いわゆるLaplacian
に相当する。幾何学的には曲率に相当する。従って式
(8)を曲率演算形曲線補間と称する。上記式(9)の
定義において、図4の端点Y=0,Y=11に対しては
次の通り定義する。 C0 ≡C1 , C11=C10 ……(10)
【0051】上記式(10)は、端部でのミスコンバー
ジェンスの曲率が保存されることを想定した外挿条件で
ある。該想定は、CRTの電子ビームの偏向原理の物理
によれば合理的なものと考えられる。該物理について
は、必要があればD.G.Fink著のTelevision Engin
eering Hand Bookを参照されたい。
【0052】図9の(a)の回路全体の補間特性は次の
通りである。D,Cの添字Xを略して示す。以下同様で
ある。 Dz=D(バー)+ΔD(z−0.5) −{CY+1z+C(1−z)}・{z(1−z)/2 ……(11 )ここにD(バー)はD とD Y+1 の平均値である。
【0053】これの特性を、図9の(b)に例示する。
点線43は上式Dzを示す総合補間波形であり、点線4
4はDzのzによる1次微分波形、i.e. 輝度分布Lz
である。本図から判るように、輝度分布Lzは第1の実
施例に対応する、既述図6の26に比べて更になめらか
となっている。
【0054】解析的には、式(11)のDzをzで微分し
て、z→+0,z→−0 での値を求めると、両者は合
致し、次式となる。0 ´=ΔD−0. 5CY =( DY+1 −DY-1 ) /{( Y+1) −( Y−1 ) } …(12)
【0055】即ち、Dz´は各格子点で両隣りの格子点
の間の平均勾配を有し、連続である。即ち、本発明の補
間手段は、直線補間手段と曲線補間手段とから構成さ
れ、該補間手段の出力の垂直方向座標(Z)に関する第
1次微係数の各格子点近傍での値が、ステップ状輝度変
化妨害を含まない。即ち、実質的に連続化されているこ
とが了解される。また、上記式(11)は、CY =CY+1
=Cの場合、 Dz=D( バー) +ΔD( z−0. 5) −Cz( 1−z) ・( 1/2) …(13) i.e. 2次式となる。
【0056】上記式(13)において、最後の項の最大値
はz=0.5で発生し、その値はC/8である。従っ
て、コンバージェンス変位データDY の最下位bit(L
SB)の大きさと、CY/8のLSBの大きさとをそろ
えるか、またはCY/8のLSBを若干小さくしておけ
ば良い。従ってDY 表現用に8bitを割り当て、CY表現
用に4bitを割り当てると、CY のダイナミックレンジ
はDY のダイナミックレンジの約半分となる。
【0057】具体的な数値例を次に示す。次式におい
て、hは画面の高さの約0.1%即ち、ほゞ1走査線間
隔に相当する。 DY のダイナミックレンジ:50h DY のLSB :0.2h CY のダイナミックレンジ:25h〜12h CY のLSB :1.6h〜0.8h
【0058】従って図9のROM40に必要とされる容
量は、上記式(8)から、 24(CY)×24(CY+1)×28(z)×8bit=64kByte となる。第2の実施例においても、1フォーマット当り
のRAM22へのデータ転送は約1秒間以内に完了でき
る。
【0059】尚、図9のE2PROM42の全必要容量
は次の通りである。 16×12×8bit×2方向×3色×20フォーマット +16×12×4bit×2方向×3色×20フォーマット ≒280kbit ……(13A) 以上で、本実施例の説明を終る。次に若干の変形につ
いて第3の実施例として述べる。
【0060】第1の実施例(図1)の説明に用いた上記
式(5)中の区間補間関数f(z)の形は必ずしも sine
状である必要はない。その要件は、次の通りである。 f(z)≒f(−z) ……(14) f(z)+f(1−z)≒0 ……(15) f´(0)≒0 ……(16)
【0061】上記式(15)はD1=D2=D3……の場合
において、補正量の波打ちを防止する条件である。この
条件を本発明では相補性と称する。上記式(16)は既述
の通り、ステップ状輝度偏差妨害を解消する条件であ
る。上記式(14)は対称条件(偶関数)である。
【0062】本発明は投写形マルチスキャンディスプレ
イを対象として開陳したが、直視形CRTディスプレイ
にも応用できる。また、E2PROM10または42
は、バッテリでバックアップされたSTATIC RA
M(一般には書き換え可能な不揮発性ROM)で置き換
え得る。上式の前提条件は、E2PROMに各格子点の
曲率値CY をも格納しておく条件である。代案として、
Y の値を格納せずに、フォーマット切替時に上記式
(9),(10)から計算しても良い。その場合の必要メモ
リ容量は、上記式(13A)の2/3となる。以上で第3の
実施例の説明を終る。
【0063】高性能マルチスキャンディスプレイにおい
ては、顧客使用予定の各フォーマット毎に、予め製造工
程において、コンバージェンス調整を完了し、格子点デ
ータをE2PROM42に蓄積しておく。一方、顧客が
当初使用予定していなかった別種のコンピュータと組み
合わせて使用する場合には、それに対応する補正データ
をE2PROM42に書き込む必要がある。該別種のフ
ォーマットに従って16×12の格子点についての再調
整を実施する必要がある。該再調整が、製造工程におけ
る熟練者にとっては容易であるが、顧客にとっては容易
でない。顧客にとっても容易とするための手段を第4の
実施例として次述する。
【0064】第4の実施例は、既調整済みのひとつの旧
フォーマットに対応する格子点データDY の集合から、
新フォーマットに対応する格子点データDY´ の集合を
マイクロプロセッサで計算する。但し、新フォーマット
のラスタサイズは、旧フォーマットのラスタサイズより
甚だ大きくはないものと仮定する。導出原理は、次述す
るように、線型座標変換原理に基く。記号と説明の簡略
化のために、当面、X=X´ と仮定する。
【0065】旧格子点データDY から新格子点データD
Y´ を求めるには、まず、(Y+z)をY´ の1次関
数として表現し、次に既述補間原理に基き、DY´ を求
める。各新格子点、即ち、Y´ の各整数値に対応する
(Y+z)の値を求める演算を簡潔化するために、図1
0に示す、アドレス原点シフト回路(VCM)50,5
1の採用が推しょうされる。
【0066】同図で、1,2,5,6は、図1,図3に
おけるものと同じであり、各々、水平帰線パルス、位相
検波器(Δφ)、垂直帰線パルス、垂直アドレス発生器
(VAD)である。50は電圧制御モノマルチバイブレ
ータ(VCM)で、その目的は、垂直帰線期間TVBのほ
ぼ中央部に、タイミングを設定するためのものである。
その動作は同図下部の波形5,52に示されている。5
1も電圧制御モノマルチバイブレータ(VCM)で、水
平帰線期間THBのほゞ中央にタイミングを設定するため
のものである。詳細には、コンバージェンス増幅器16
(図1)の遅延時間tdを考慮してその分だけ短かめに
そのパルス幅が設定される。
【0067】11はマイクロプロセッサであり、54
は、その中のタイミングデータ発生部(GEN)であ
る。55,56はDAコンバータ部である。DAコンバ
ータ55の出力に応じて、マルチバイブレータ50のパ
ルス幅が制御され、その結果、垂直アドレス発生器6の
出力の垂直アドレスY,Y´の原点をフォーマット毎に
独立にシフトできる。
【0068】図11に、垂直アドレスY,Y´の具体例
を示す。同図で57は、ディスプレイのスクリーン枠で
ある。この枠内の部分のみを観察可能である。Yはオー
バスキャンフォーマットの場合を示し、Y´はアンダス
キャンフォーマットの場合を示す。Y,Y´の各整数値
は、画面上のクロスハッチ格子の水平線の番号を示す。
図10の原点シフト用マルチバイブレータ50のパルス
幅は、6番目の水平格子線が、ほゞ画面の中央に来るよ
うに合わせる。すると、残りの操作は、Yの1区間当り
のスクリーン上の寸法S1 及び走査線数yMとY´の1
区間当りのスクリーン上の寸法S1´及び走査線数yM´
の導出である。
【0069】これらは次式で求まる。但し、Sは、図1
1に記したように、スクリーン高を1と基準化して測
る。 Y+z≡f(Y´)=(S1/S1´)・(Y´−6)+6 ……(17) S1=(SR/NR)・yM ,S1´=(SR´/NR´)・yM´ ……(18) NR=Nt−(TVB/TH) ,NR´=Nt´−(TVB/TH´) ……(19) yM≒Nt/12 ,yM´≒Nt´/12 ……(20) TV=NtH ,TV´=Nt´TH´ ……(21) ここに、f( ) は関数記号 SR,SR´はラスタサイズ NR,NR´はラスタ部の走査線本数 Nt,Nt´は総走査線本数 TVB は垂直偏向回路の帰線期間で、フォーマット
に依存しない定数 TH,TH´は水平走査周期 TV,TV´は垂直走査周期
【0070】上記式(18),(19),(20),(21)を上記式(1
7)に代入して、次式を得る。 Y+z=[{SR・yM・Nt´・(1−TVB/TV´)}/{SR´・yM´・Nt( 1−TVB/TV)}]・(Y´−6)+6 ……(22) 上式の右辺の分数因子はフォーマット情報としてマイ
クロプロセッサへ入力される。新格子のクロスハッチの
各水平線に対応するY´ の整数値を上記式(22)の右辺
に代入し、計算した結果の整数部が左辺のYの値であ
り、小数部がzの値である。但し、yM 及びyM´は、
上記式(20)に最も近い整数値として、マイコン内で計算
しても良い。
【0071】図11に例示した例では上記式(22)は次式
である。 Y+z={(Y´−6)/2}+6 小数部を表すzと、これに対応する旧フォーマットにお
ける1区間内詳細アドレスyとの関係は既述式(2)に
よって次式で求まる。 y=[zyM] ……(23) ここに、[ ]はガウス記号で非過大最大整数を表す。
【0072】新フォーマットの各整数Y´ 値に対応す
る旧フォーマットの(Y,y)の値が求め得たのでその
値をアドレスとして用いて図9のRAM22から目的と
するデータDY´を読み出し、該データを図9のE2PR
OM42の新フォーマット用データ記録領域に書き込め
ば良い。即ち、次の経路で旧フォーマットデータDY
ら新フォーマットデータDY´を導出した。 DY´=DY+z=補間(DY,DY+1
【0073】また、RAM22を経由せずに直接(Y,
z)から,マイクロプロセッサで補間演算をして、E2
PROM42へ書き込んでも良い。以上で動作説明を終
えたので本発明の第4の実施例が既に理解されたと思わ
れるが念のため、図12に構成の要部を示す。図12に
おいて、11,12,22,42は既述のマイクロプロ
セッサ,アドレス発生部(GEN),RAM,E2PR
OMである。RAM22には旧フォーマットに対応する
各走査線毎の補正データが、本発明の第3の実施例に従
って、既に書き込まれた状態にある。58は、外部から
マイクロプロセッサ11へ入力されるフォーマットデー
タである。59,60,61は各々、既述の式(20),(2
2),(23)を計算する部分である。また、62は、図9の
補間回路部全体である。これを、式(23)の演算及びRA
M22の代替手段として利用できる。以上で、第4の実
施例の説明を終る。
【0074】第4の実施例によれば、フォーマットデー
タ58を入力するだけで、既存の旧フォーマットに対応
する補正データから新フォーマットに対応する近似的な
格子点補正データを短時間で得ることができる。第5の
実施例として、上記フォーマットデータ58の大部分を
ディスプレイの内部で検出する手段を図13に提示す
る。
【0075】本実施例においては次の関係式が利用さ
れ、上記式(22)の分数計算を易しくする。 Nt´(1−TVB/TV´)=Nt´−NB´=NR´ Nt(1−TVB/TV)=Nt−NB=NR ……(24) ここに、NR,NR´,NB,NB´は新旧フォーマット
のラスター期間及び帰線期間の走査線数である。
【0076】図13において、1は水平帰線パルス、5
は垂直帰線パルス、63はカウンタ、64,65,67
は各々Nt´,NB´,NR´用のレジスタである。66
は減算器、68は垂直サイズ設定用レジスタ、69はD
Aコンバータ、59,79は上記式(20),(25)を演算す
る演算部で、これらは、マイクロプロセッサ11の一部
である。上記式(24)を利用して上記式(22)を書き直す
と、 Y+z={(SR・yM・NR´)/(SR´・yM´・NR)}・(Y´−6)+6 ……(25)
【0077】図13は、新フォーマットに対応する記号
で示した。各旧フォーマット毎のSR,yM,NRの値は
別途のE2PROMに記録保管されている。従って新フ
ォーマットに対するSR´,yM´,NR´が、図13の
構成によって自動的に測定把握され、79の出力として
所望のY,z値が求まる。該Y,z値は、図12で既述
の原理の基き、所望のDY´を求めるために使用され
る。以上で図13の上半分の説明を終る。
【0078】図13の下半分は、垂直偏向回路部であ
る。72,73,74,75,76,77は通常のもの
である。70,71は、垂直サイズ安定化用負帰還ルー
プを構成するためのものである。70は、積分器で、そ
の基準値入力端子にDAコンバータ69のサイズ設定用
電圧が印加される。71は垂直偏向サイズ検出用検波
器、72は垂直偏向コイル、73は電流検出抵抗、74
は帰線期間共振用キャパシタ、75は出力増幅器、76
は垂直のこぎり波発生器、77は垂直同期信号入力であ
る。
【0079】垂直サイズが基準値より大きくなると、7
1の出力が過大となり、従って70の出力が降下し、従
って76の出力ののこぎり波振幅が減少し、従って75
の出力振幅が減少し、従って、垂直サイズの過大が抑制
される。即ち、ループ71,70,76,75,72,
73の負帰還ループ作用によって、垂直サイズは、基準
値に合致するよう制御される。該基準値は、使用者によ
る端子80からマイクロプロセッサ11への入力操作に
よって、予め、所期のフォーマット仕様に合うよう設定
される。然る後、図13の上半分の部分を機能させる。
以上で第5の実施例の説明を終る。
【0080】第4,第5の実施例においては、X=X´
を仮定した。次に、X≠X´の場合に適用できる方式に
ついて説明する。その原理は、垂直の場合と同様、新水
平アドレス X´=0,1,2,…… に対応する旧フォ
ーマット上の水平アドレスX+xを求めること及び本発
明の後述の2次元補間原理に帰着する。
【0081】既述式(17)〜(25)に対応して次式群を得
る。 X+x=(S1/S1´)・(X´−8)+8 ……(17´) S1=16SR/NR ,S1=16SR´/NR´ ……(18´) NR=256−NB ,NR´=256−NB´ NB=THB/TC ,NB´=THB/TC´ ……(19´) xM=xM´=16 ……(20´)
【0082】 TH=256TC ,TH´=256TC´ ……(21´) X+x={SR(1−THB/TH´)/SR´(1−THB/TH)}・(X´−8)+8 ……(22´) X+x={(SR・NR´)/(SR´・NR)}・(X´−8)+8 ……(25´)
【0083】上記において、TC は水平周期の1/25
6のクロック周期であり、既述図1において、VCO3
の発振周波数を水平周波数の256倍に設定しておくこ
とにより、その周期として得られる。上記式(17´),(2
5´)の整数8は、図4の場合は9であった。しかし、既
述図10の適用により、1単位シフトさせてある。式(1
1´)〜(25´)の意味する内容を図14に例示する。図1
4は図11と平行的である。但し、図14においては端
点0と16とは、同一のものである。何故なら、水平ア
ドレスは、図1のPLL部2,3,4で生成される環状
座標系であるからである。
【0084】X≠X´の場合に適用可能な、図12の発
展形を第6の実施例として図15に示す。同図で、42
は既述図9のE2PROMで、既に、各旧フォーマット
の格子点データD(X,Y),C(X,Y)が格納されてい
る。81は外部からマイコンへ入力されるフォーマット
データである。アドレス発生部12,式(22),(22´)の
計算部82,式(20)の計算部59,水平垂直補間計算部
83はマイクロプロセッサ11の一部である。計算部8
2の出力は、上記式(22)の整数部Yと小数部z及び上記
式(22´)の整数部Xと小数部xである。
【0085】X,YはE2PROM42のアドレスに印
加され、補正データ D(X,Y),D(X+1,Y),D(X,Y+1),D(X+1,Y+1) を読み出す。同時に垂直方向曲率データ C(X,Y),C(X+1,Y),C(X,Y+1),C(X+1,Y+1) も読み出す(これらはDから計算しても良い)。82の
出力中の小数部z,xは、水平,垂直補間部83に印加
される。これらの情報に基き、水平,垂直補間部83は
次式で示される本発明の2次元補間原理に基き、目的と
するD´(X´,Y´)の値を読み出し、新フォーマット
用近似補正データとして、E2PROM42に格納す
る。
【0086】記号表現を簡潔化するために次の規約を設
ける。 ( , ) ≡ (X,Y), (+, )=(X+1,Y) ( ,+) ≡ (X,Y+1),(+,+)=(X+1,Y+1) (−,−) ≡ (X−1,Y−1) (++, )≡ (X+2,Y) etc. 補間式は次の通りである。これは、図16にその手順
を示すように、始めに垂直補間し次に水平補間するやり
方である。順序を逆にしても同じ結果に到達する。
【0087】 D1=[{D(,+)+D(,)}/2] +{D(,+)D( ,)}(z−0.5) −{C(,+)z+C(,)(1−z)}・{z(1−z)/2}……(2 6) Dz(+)=[{D(+,+)+D(+,)}/2] +{D(+,+)D(+,)}(z−0.5) −{C(+,+)z+C(+,)(1−z)}・{(1−z)/2}…(27 )
【0088】 B( ,)={D(+,+)+D(−,+)−2D( ,+)}z +{D(+,)+D(−,)−2D( ,)}(1−z) ……(28) B(+,)={D(++,+)+D( ,+)−2D(+,+)}z +{D(++,)+D( ,)−2D(+,)(1−z) ……(29) 式(28),(29)において{ }の値は水平方向の曲率であ
る。
【0089】 D(X′,Y′)={(Dz(+)+Dz)/2}+{Dz(+)−Dz}(x−0.5) −{B(+,)x+B( ,)(1−x)}・{x(1−x)/2} …(30)
【0090】上式中、(26),(27)は、図12の62で述
べた通り、図9の補間回路を利用して高速計算できる。
(28),(29)も図9の27,28,29,31,39の部
分を利用して高速計算できる。最後の式(30)も式(26),
(27)と同じく図9の補間回路を利用して高速計算でき
る。但しその際、パラメータzの代りにxを用いる。
【0091】しかし乍ら、計算の対象は、(X′=0,
1,2,…… 15)(Y′=0,1,2,…… 12)
の合計208回と少ない故、マイクロプロセッサ自体の
計算処理部を用いても、数秒間以内で計算を完了でき
る。以上で第6の実施例の説明を終る。
【0092】次に、水平系のフォーマットデータの大部
分を自動的に、ディスプレイ内部で測定,設定する方式
の要部を第7の実施例として図17に示す。図17にお
いて、90はカウンタで水平帰線パルス1の帰線期間中
のクロックの数NB′ をカウントし、レジスタ91に格
納する。クロックは既述のPLLループを構成する水平
アドレス発生器4から、受けとる。92は減算器でその
出力側レジスタ93に減算結果をNR′ として格納す
る。12は既述の通りマイクロプロセッサ11の中に含
まれるアドレス発生部でその出力に、X′=0,1,
2,…… 15を発生する。
【0093】SR′ はサイズレジスタで、その格納すべ
き値は、外部端子95から使用者が入力する。89は、
式(25′)に基き、入力NR′,X′,SR′ から整数部
Xと小数部xとを計算して出力する部分である。これら
はマイクロプロセッサ11の一部を形成する。97はD
Aコンバータであり、目標水平サイズに対応する電圧を
出力し、積分器98の基準電圧として印加する。
【0094】同図で98より下部の部分は水平サイズ安
定化用負帰還ループを備えた水平偏向回路である。10
9は水平偏向コイル、101は偏向電流検出用抵抗、1
02は共振器キャパシタ、103は電源電流供給用チョ
ークコイル、104はエミッタフォロア、105は水平
出力トランジスタ、106はダンパダイオード、107
は水平偏向処理回路、108は水平同期信号入力、99
は水平偏向サイズ検出用検波器である。
【0095】仮に水平偏向サイズが過大となったとする
と、検波器99の出力が過大となり、積分器98の出力
が降下し、エミッタフォロア104の出力が低下し、従
って偏向サイズの過大が抑制される。従って、偏向サイ
ズは、95から入力されたサイズ設定値に保持される。
本第7の実施例の計算部89の出力に得られるX,x
は、第5の実施例の図13の出力Y,zと共に、第6の
実施例の図15E2PROM42と補間計算部83に印
加される。従って、垂直サイズと水平サイズを設定する
だけで、新フォーマットに対応する補正データを旧フォ
ーマットの既保有データから高速に導出することができ
る。
【0096】この機能は、実際のフィールドにおける使
用者の立場において有用であるだけでなく、製造工程に
おける20種のフォーマットのための調整の高速化を助
ける意味でもその価値が高い。尚、応用目的に依って
は、特に高速が望まれる分野では第6の実施例における
曲線補間を省略して直線補間のみで済ませることができ
る。
【0097】第6の実施例は、単に格子点データを求め
るための手段であるからして、曲線補間を省略しても、
ステップ状輝度変化妨害を発生しない。何故なら、新フ
ォーマットに対応する格子点データが得られて後に、既
述式(9),(10)に基き、CY 値が計算され、E2PROM
42に格納され、本発明の第3の実施例に基き、なめら
かな補間が行われるからである。
【0098】但し、第6の実施例に記した通り、本発明
の曲線補間技術を新格子点データ計算用にも利用した方
が、より精度の高い近似値を得る用途には有用であるこ
とはもちろんである。尚、本発明の式(26)〜(30)の2次
元補間原理は式(17),(17′)が一般に線型写像である場
合に適用可能である。
【0099】次にコンバージェンス回路の一部を形成す
る、格子パタン(クロスハッチとも呼ぶ)処理回路につ
いて記す。クロスハッチ生成回路はアドレス信号X,Y
に基いて生成する周知のものであるが、特に本発明と組
み合わせて用いる際に推しょうされる注意事項について
述べる。クロスハッチパタンの一部をスクリーンの中央
部の十字に合致させることについては既に図10で記し
た。更に注意すべき事項としては、図1におけるコンバ
ージェンス増幅器16の遅延時間を考慮に入れることで
ある。
【0100】それを第8の実施例として図18に示す。
同図で、1,2,3,4,5,6,50,51,54,
55,56は図1,図10におけるのと同じである。1
10はクロスハッチ発生器である。111は入力切替ス
イッチ、112はビデオ信号増幅回路(同図は1色分の
み示す。)でその出力はCRT17のカソード電極に接
続される。113は、ビデオ信号入力である。114
は、クロスハッチ信号を遅延させるための遅延素子であ
り、その遅延時間は、図1のコンバージェンス増幅器の
遅延時間td(約0.5μs)にほゞ等しく設定する。
【0101】遅延素子としては、アナログ遅延素子また
は、複数のモノマルチバイブレータを使用できる。例え
ば、水平走査周波数最大128kHz(周期約8μs)ま
での領域に応用するには、水平16分割クロスハッチの
場合、1区間は0.5μsとなり、クロスハッチに伴う
マーカ信号の間隔は約0.25μsとなる。従って0.5
μs遅延させるには約3段のマルチバイブレータを縦続
して使用する。
【0102】更に、代替手段としては、同図の下部に点
線で囲った部分を充当できる。同図で115は、4の出
力水平アドレスXの最上位桁MSBパルスである。11
6はモノマルチバイブレータでその出力パルス幅は、前
記tdに等しく設定される。117はカウンタである。
118は4の出力x中の最下位桁lsbパルスである。
118はデジタル遅延器である。カウンタ117は、期
間tdの中に含まれるパルス118のパルス数をカウン
トし、該カウント数を出力する。デジタル遅延器119
は、パルス118をクロック入力として、該カウント数
だけ、クロスハッチ信号を遅延する。
【0103】上記構成によって、クロスハッチ信号と、
これに対応するコンバージェンス補正データとは、同時
に、CRTのカソード電極及び補助偏向コイル18,1
9(図1)に到達する。従って各格子点毎の製造工程に
おけるコンバージェンス調整作業が円滑化される。以上
で第8の実施例の説明を終る。
【0104】本発明の多フォーマット対応機能は、相異
なる独立のフォーマット用に用い得るばかりでなく、同
一のフォーマットにおける地磁気依存性の解消用にも使
用し得る。特に、キャスター付可搬式の投写形ディスプ
レイにおいては、設置の方角に応じて、地磁気の水平分
力が、各CRTに対応して相対的に変化するため、ミス
コンバージェンスを発生する。その定量的原理解析の詳
細と、アナログコンバージェンス方式への応用発明は、
本発明の発明者によって、1988年に既に日本国に特
許出願(特開平2−81592)されている。
【0105】該定量的原理解析結果は次の通り要約され
る。 (1)G(緑)−CRTの管軸に平行な磁界成分は、R
(赤),G(緑),B(青)の各CRTの画像を回転さ
せると共に、水平インライン配置されたR,BのCRT
に対して、図2の集中角ωに比例した水平磁界分力を与
え、その結果、R/BのCRTの画像を上/下方向にシ
フトする。 (2)G−CRTの管面内の水平方向に平行な磁界成分
は3色のCRTの画像を縦方向にシフトすると同時にR
/BのCRTに対して、ωに比例した管軸方向の磁界分
力を与え、その結果R/BのCRTの画像を右向き/左
向きに回転する。 (3)G−CRTの管面内の縦方向に平行な磁界成分
は、3色のCRTの画像を水平方向にシフトする。
【0106】上記(1),(2),(3)の性質を本発
明に応用して、第9の実施例の要部として図19に示
す。同図で42は図15のE2PROMで、42−0は
地磁気零の場合に対応する既格納済みデータ部である。
42−1,42−2,42−3は上記の(1),
(2),(3)の各単位地磁気分力に対応する補正用デ
ータ格納部である。121,122,123は上記
(1),(2),(3)の各地磁気分力入力端子であ
る。
【0107】該各地磁気分力の検出手段は、既述特許出
願(特開平2−81592)に記されている。125は
乗算器または乗算用ROMである。126,127は加
算器、82,83は図15で既述の82,83である。
加算器127は、E2PROMの42−0の部分から読
み出された各格子点データを83の出力と加算する。
【0108】該加算器の出力は小容量(8bit×13×
16×2方向×3色≒10kbit)のRAM120に書
き込まれ、図1の13または、図9の回路を経て、RA
M22へ転送される。従って任意の地磁気に対応した補
正が可能となる。以上で第9の実施例の説明を終り、そ
の変形例を第10の実施例として図20に示す。
【0109】図20で128は地磁気の水平分力の方向
θを入力する端子である。該θ値は、ディスプレイに固
定されたら針盤によって測定できる。129は、sin
θ,cosθを求めるためのROMである。42−4,4
2−5は、地磁気の水平分力の管軸射影方向成分及び管
軸射影直交方向成分の各1単位に対応する補正データ格
納部である。125,126,127,120,82,
83は既述第9の実施例と同様である。以上で第10の
実施例の説明を終る。
【0110】次に、第11の実施例を図21に示す。本
例は、設置方向の変更に伴う地磁気変化に起因する偏差
を補正するだけでなく、設置環境の床の非平面性に起因
するプロジェクタ投写用レンズ,ミラー,スクリーン等
の歪みにも対応する目的のシフトベクトル格納方式であ
る。
【0111】同図で42−0,127,120,82,
83の要素は、図20の場合と同じである。42−6
は、ディスプレイを移動する前、既格納オーバスキャン
形フォーマットのひとつに対応する補正データの集合で
ある。42−7はディスプレイを移動した後の42−6
に対応する新データである。130は減算器であり、4
2−7のデータから42−6のデータを減算することに
よって得た出力データは、42−8へ格納される。42
−8のデータは、ディスプレイの移動に伴うシフトベク
トルを意味する。これは既述の通り、唯ひとつのオーバ
スキャン形フォーマットに対して得たものであるが、本
発明の82,83の作用によって、既格納済みの任意の
フォーマットのデータの補正に高度の確度で使用し得
る。しかも、42−8からのデータ読み出しからRAM
120への格納までの所要時間は、42−8のデータの
有効桁数が約4bitと、通常データの半分で済むため
に、約0.2secと短かい。従ってフォーマット切替直後
に完了し得る。従って極めてその実用価値が高い。
【0112】本発明を汎用のマルチスキャン式ディスプ
レイに応用するに際しては、本体ディスプレイの廉価化
の目的で、本発明の各実施例の機能の一部を保守用に治
具または、独立のオプション機器に分割して搭載するこ
とができる。そのような変形は、本発明に既述された詳
細内容に基き容易に構築できる。従って本発明はそれら
の変形をも含むものである。また、本案における「相異
なるフォーマット」の定義は、必ずしも、入力信号の走
査周波数が相異なっている必要はなく、同一入力信号に
おける設置場所の相違をも含むものと解することができ
る。例えば、15°ステップの相異なる方角に対応した
20種の格子点データを20種のフォーマットデータと
して格納する形式のものへの応用も本発明に含まれる。
【0113】
【発明の効果】(1)本発明における、少なくとも2つ
の縦続接続されたROM手段を活用した垂直補間方式に
よれば、各フォーマット毎の各走査線毎に高価なE2
ROMを多用する必要がなくなる。従ってその経済効果
が大である。 (2)本発明のスロープ補間方式によれば、ステップ状
輝度変化妨害を解消できる。 (3)本発明のフォーマット切替時、コンバージェンス
データ転送兼画面ブランキング方式によれば、違和感の
少ない円滑なフォーマット切替が可能となる。
【0114】(4)本発明の曲線補間方式によれば、ス
テップ状輝度変化妨害を解消し、しかも優れた外挿方式
により画面の上下端境界部に至るまで、高性能な補正が
可能となる。 (5)本発明の新フォーマット用近似格子データ導出の
ための2次元補間原理によれば、既格納の旧フォーマッ
ト用格子データに基き、短時間に新フォーマット用近似
格子データを導出できる。
【0115】(6)本発明のフォーマットパラメータ測
定手段によれば、ディスプレイ内で自動的に該パラメー
タ値を設定できる。 (7)本発明のクロスハッチ位置設定手段とクロスハッ
チ信号遅延手段によれば、クロスハッチパタンの一部を
中央十字にほゞ合致させ、かつ、クロスハッチ信号のタ
イミングをコンバージェンス増幅回路の遅延時間に、自
動的に合致させることができる。
【0116】(8)本発明の設置場所依存シフトベクト
ル格納方式によれば、製造工程において、一度、多種
(例えば20種)のフォーマットに対応したコンバージ
ェンス調整を完了した後に、納入先において、設置場所
と方角を決めて後、唯ひとつのオーバスキャンフォーマ
ットに対して精密な再調整を実施するだけで、残りの1
9種のフォーマットに対して自動的に高精度のコンバー
ジェンス性能が確保される。 (9)本発明の地磁気シフトベクトル格納方式によれ
ば、設置の方角に依存するミスコンバージェンスを短時
間内に補正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】ミスコンバージェンス模様の説明図である。
【図3】従来技術によるデジタルコンバージェンス式デ
ィスプレイの構成を示すブロック図である。
【図4】格子パタンの説明図である。
【図5】従来技術におけるステップ状輝度変化妨害の説
明図である。
【図6】本発明の第1の実施例の効果の説明図である。
【図7】図1に示した第1の実施例の要部構成図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施例の要部を示すブロック図
である。
【図9】本発明の第3の実施例を示すブロック図及び効
果説明図である。
【図10】原点シフト回路とその動作を示すブロック図
である。
【図11】座標系の説明図である。
【図12】本発明の第4の実施例の要部を示すブロック
図である。
【図13】本発明の第5の実施例の要部を示すブロック
図である。
【図14】座標系統の説明図である。
【図15】本発明の第6の実施例の要部を示すブロック
図である。
【図16】図15に示す実施例の機能原理の説明図であ
る。
【図17】本発明の第7の実施例の要部を示すブロック
図である。
【図18】本発明の第8の実施例の要部を示すブロック
図である。
【図19】本発明の第9の実施例の要部を示すブロック
図である。
【図20】本発明の第10の実施例の要部を示すブロッ
ク図である。
【図21】本発明の第11の実施例の要部を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1…水平帰線パルス、2…位相検波器、4…水平アドレ
ス発生器、5…垂直帰線パルス、6…垂直アドレス信号
発生器、11…マイクロプロセッサ、12…アドレス信
号発生部、13…垂直直線補間部、18…垂直補助偏向
用コイル、19…水平補助偏向用コイル、20…座標系
変換用ROM、21…スロープ補間器、32…フォーマ
ット切替信号、37…ブランキングパルス発生用モノマ
ルチバイブレータ、39…直線補間用ROM、40…曲
線補間用ROM、24,26,44…輝度分布、50,
51…電圧制御モノマルチバイブレータ、57…スクリ
ーン枠、62…垂直補間器、63…カウンタ、64,6
5,67,68…レジスタ、83…水平,垂直補間計算
部、91,93,94…レジスタ、71…垂直サイズ検
出器、99…水平サイズ検出器、42−1,42−2,
42−3,42−4,42−5…地磁気シフトベクトル
格納部、42−8…設置場所依存の一般シフトベクトル
格納部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 高嗣 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所情報映像工場部内 (72)発明者 大伴 知 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所情報映像工場部内 (56)参考文献 特開 昭60−130288(JP,A) 特開 昭61−69293(JP,A) 特開 昭62−234489(JP,A) 特開 平1−274581(JP,A) 特開 平3−13093(JP,A) 特開 平3−49493(JP,A) 特開 平4−159893(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/28 - 9/31

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイ画面上に予め定められた格
    子点におけるコンバージェンス補正データを格納する第
    1のメモリと、格子点と格子点との間の領域における各
    走査線毎のコンバージェンス補正データを前記第1のメ
    モリから読み出したコンバージェンス補正データに基づ
    いて補間演算する演算手段と、補間演算により求めた該
    格子点間コンバージェンス補正データを転送されて格納
    する第2のメモリと、を持ち、前記第2のメモリから読
    み出したコンバージェンス補正データを用いてディスプ
    レイ画面におけるコンバージェンス補正を行うデジタル
    コンバージェンス式の陰極線管投写形または直視形のデ
    ィスプレイにおいて、 表示すべき映像信号の走査フォーマットの変更に応じ、
    それに対応したフォーマットにディスプレイフォーマッ
    トを切り換える際、陰極線管を一時カットオフするブラ
    ンキング手段を備えると共に、前記演算手段が、該ブラ
    ンキング手段によるカットオフ期間内に、格子点間コン
    バージェンス補正データを曲率演算形曲線補間手段を含
    む補間演算により求めて前記第2のメモリへの転送を完
    了する高速演算手段から成ることを特徴とするデジタル
    コンバージェンス式ディスプレイ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタルコンバージェ
    ンス式ディスプレイにおいて、前記高速補間演算手段
    は、格子1区間当たりの走査線本数をyM とし、yを
    (0〜yM −1)の間の変数とするとき、yとyM を与
    えられてz(=y/yM )を出力する座標変換用の第1
    のROM(20)と、前記zを一つの入力として、格子
    1区間当たりの走査線本数に依存しない演算を、補間演
    算の一部として実行した結果を出力する補間用の第2の
    ROM(30)と、を含むことを特徴とするデジタルコ
    ンバージェンス式ディスプレイ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデジタルコンバージェ
    ンス式ディスプレイにおいて、前記高速補間演算手段
    は、格子1区間当たりの走査線本数をyM とし、yを
    (0〜yM −1)の間の変数とするとき、yとyM を与
    えられてz(=y/yM )を出力する座標変換用の第1
    のROM(20)と、前記zを一つの入力として、補間
    演算の一部として直線補間演算を実行した結果を出力す
    る直線補間用の第2のROM(39)と、補間演算の他
    の一部としての曲線補間演算を実行した結果を出力する
    曲線補間用の第3のROM(40)と、を含むことを特
    徴とするデジタルコンバージェンス式ディスプレイ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のデジタルコンバージェ
    ンス式ディスプレイにおいて、前記曲線補間用の第3の
    ROM(40)は、格子点における曲率データと前記z
    (=y/yM )とを与えられて各走査毎に必要とする補
    正データを出力するROMから成ることを特徴とするデ
    ジタルコンバージェンス式ディスプレイ。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のデジタルコンバージェ
    ンス式ディスプレイにおいて、前記第2のROM(3
    9)の出力と前記第3のROM(40)の出力とを総合
    して得られる総合補間データの、前記zによる、各格子
    点付近での第1次微係数が、両隣りの格子点間の平均勾
    配にほぼ等しいことを特徴とするデジタルコンバージェ
    ンス式ディスプレイ。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のデジタルコンバージェ
    ンス式ディスプレイにおいて、ディスプレイ画面におけ
    る有効表示領域以外の上端、下端の格子点における曲率
    データは、隣接する有効表示領域内の格子点の曲率デー
    タと等置されることを特徴とするデジタルコンバージェ
    ンス式ディスプレイ。
  7. 【請求項7】 ディスプレイ画面上に予め定められた格
    子点におけるコンバージェンス補正データを格納する第
    1のメモリと、格子点と格子点との間の領域における各
    走査線毎のコンバージェンス補正データを前記第1のメ
    モリから読み出したコンバージェンス補正データに基づ
    いて補間演算する演算手段と、補間演算により求めた該
    格子点間コンバージェンス補正データを転送されて格納
    する第2のメモリと、を持ち、前記第2のメモリから読
    み出したコンバージェンス補正データを用いてディスプ
    レイ画面におけるコンバージェンス補正を行うデジタル
    コンバージェンス式の陰極線管投写形または直視形のデ
    ィスプレイにおいて、表示すべき映像信号の走査フォー
    マットの変更に応じ、それに対応した新フォーマットに
    ディスプレイフォーマットを切り換える際、前記第1の
    メモリに既格納の格子点データの集合から、新フォーマ
    ット用格子点データの集合を、2次元補間原理によって
    導出する2次元補間手段を具備したことを特徴とするデ
    ジタルコンバージェンス式ディスプレイ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のデジタルコンバージェ
    ンス式ディスプレイにおいて、前記2次元補間原理の実
    行に必要なフォーマットパラメータの測定手段を具備し
    て成ることを特徴とするデジタルコンバージェンス式デ
    ィスプレイ。
  9. 【請求項9】 ディスプレイ画面上に予め定められた格
    子点におけるコンバージェンス補正データを格納する第
    1のメモリと、格子点と格子点との間の領域における各
    走査線毎のコンバージェンス補正データを前記第1のメ
    モリから読み出したコンバージェンス補正データに基づ
    いて補間演算する演算手段と、補間演算により求めた該
    格子点間コンバージェンス補正データを転送されて格納
    する第2のメモリと、を持ち、前記第2のメモリから読
    み出したコンバージェンス補正データを用いてディスプ
    レイ画面におけるコンバージェンス補正を行うデジタル
    コンバージェンス式の陰極線管投写形または直視形のデ
    ィスプレイにおいて、各格子点毎のコンバージェンス補
    正データを得るコンバージェンス調整に際し、クロスハ
    ッチパターンをディスプレイ画面に表示するためのクロ
    スハッチパターン表示位置設定手段(110)と、該手
    段からのクロスハッチ信号を遅延させるクロスハッチ信
    号遅延手段(114)と、を備え、前記クロスハッチパ
    ターン表示位置設定手段(110)により、ディスプレ
    イ画面上に表示されるクロスハッチパターンの中央部を
    ディスプレイ画面の幾何学中央の十字線にほぼ合致さ
    せ、前記クロスハッチ信号遅延手段(114)により、
    コンバージェンス補正データによる補正信号をコンバー
    ジェンス補正用偏向コイルに印加するに先立って増幅す
    るコンバージェンス増幅回路(16)における遅延時間
    に、表示すべき映像信号の走査フォーマットに依存せ
    ず、自動的に合致させるようにしたことを特徴とするデ
    ジタルコンバージェンス式ディスプレイ。
  10. 【請求項10】 ディスプレイ画面上に予め定められた
    格子点におけるコンバージェンス補正データを格納する
    第1のメモリと、格子点と格子点との間の領域における
    各走査線毎のコンバージェンス補正データを前記第1の
    メモリから読み出したコンバージェンス補正データに基
    づいて補間演算する演算手段と、補間演算により求めた
    該格子点間コンバージェンス補正データを転送されて格
    納する第2のメモリと、を持ち、前記第2のメモリから
    読み出したコンバージェンス補正データを用いてディス
    プレイ画面におけるコンバージェンス補正を行うデジタ
    ルコンバージェンス式の陰極線管投写形または直視形の
    ディスプレイにおいて、表示すべき映像信号の走査フォーマットの変更に応じ、
    それに対応した別のフォーマットにディスプレイフォー
    マットを切り換える際、陰極線管を一時カットオフする
    ブランキング手段を備えると共に、ディスプレイ画面に
    おける少なくとも一つのオーバスキャンフォーマットに
    関し、ディスプレイの設置場所に依存して発生するミス
    コンバージェンス量を、初期の調整状態を始点とするシ
    フトベクトルと見做して不揮発性メモリである前記第1
    のメモリに格納しておき、該シフトベクトルに基づい
    て、別のフォーマットに対応するシフトベクトルを、2
    次元補間原理に基づく2次元補間手段である前記演算手
    段によって、各格子点毎に導出し、かつその導出結果に
    基づき、前記別のフォーマットの各走査線毎の補正デー
    タを導出して、RAMである前記第2のメモリへの転送
    を、前記ブランキング手段によるカットオフ期間内に、
    完了するようにしたことを特徴とするデジタルコンバー
    ジェンス式ディスプレイ。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のデジタルコンバー
    ジェンス式ディスプレイにおいて、前記シフトベクトル
    が、地磁気シフトベクトルから成ることを特徴とするデ
    ジタルコンバージェンス式ディスプレイ。
  12. 【請求項12】 ディスプレイ画面上に予め定められた
    格子点におけるコンバージェンス補正データを格納する
    メモリ手段と、格子点と格子点との間の領域における各
    走査線毎のコンバージェンス補正データを前記メモリ手
    段から読み出したコンバージェンス補正データに基づい
    て補間演算する演算手段と、を備え、該補間演算手段は
    直線補間作用と曲率演算形曲線補間作用を含み、該補間
    演算手段の出力の垂直方向座標に関する第1次微係数の
    各格子点近傍での値が実質的に連続化されていることに
    よってステップ状輝度変化妨害を解消したことを特徴と
    するデジタルコンバージェンス式ディスプレイ。
JP02389991A 1991-01-25 1991-01-25 デジタルコンバージェンス式ディスプレイ Expired - Fee Related JP3320077B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02389991A JP3320077B2 (ja) 1991-01-25 1991-01-25 デジタルコンバージェンス式ディスプレイ
US07/893,944 US5194783A (en) 1991-01-25 1992-06-04 Display apparatus based on a digital convergence scheme

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02389991A JP3320077B2 (ja) 1991-01-25 1991-01-25 デジタルコンバージェンス式ディスプレイ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04250787A JPH04250787A (ja) 1992-09-07
JP3320077B2 true JP3320077B2 (ja) 2002-09-03

Family

ID=12123313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02389991A Expired - Fee Related JP3320077B2 (ja) 1991-01-25 1991-01-25 デジタルコンバージェンス式ディスプレイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3320077B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100639636B1 (ko) * 1998-06-23 2006-10-31 톰슨 라이센싱 스무드한 컨버전스 보정을 위한 보간법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04250787A (ja) 1992-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3050986B2 (ja) ディジタルコンバーゼンス補正装置及びこれを用いた画像表示装置並びにコンバーゼンス補正データ作成方法及び装置
US5382984A (en) Digital convergence correction apparatus for color television receiver with cursor on screen
US5194783A (en) Display apparatus based on a digital convergence scheme
EP0626794B1 (en) Interpolation method and apparatus for improving registration adjustment in a projection television system
JP3034751B2 (ja) ディジタルコンバージェンス装置
US5627605A (en) Method for correcting digital convergence of multi-mode projection television
US4980614A (en) Convergence correction circuit
JPS61238190A (ja) カラービデオモニター
JP3320077B2 (ja) デジタルコンバージェンス式ディスプレイ
EP0291924B1 (en) Convergence correction circuit
KR100205493B1 (ko) 컨버전스 제어 시스템
JPH07162700A (ja) ディスプレイの一様性補正信号発生装置
JP2634160B2 (ja) 画像歪の補正方法
JP2542591B2 (ja) コンバ−ゼンス補正装置
JP3352468B2 (ja) コンバーゼンス自動調整装置
JPH0126234B2 (ja)
JP2880012B2 (ja) ディジタルコンバーゼンス装置
JPH01274581A (ja) コンバージェンス補正装置
JPH03291089A (ja) ディジタルコンバーゼンス補正データ作成方法
JPH05227536A (ja) ディジタルコンバーゼンス装置
JP3047433B2 (ja) デジタルコンバーゼンス補正装置
EP0665695A2 (en) Digital convergence apparatus
JPH0448316B2 (ja)
JPS6110384A (ja) コンバ−ゼンス装置
JPS6232875B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080621

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees