JP3320063B2 - 多重伝送式電気施解錠システム - Google Patents

多重伝送式電気施解錠システム

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JP3320063B2
JP3320063B2 JP03478390A JP3478390A JP3320063B2 JP 3320063 B2 JP3320063 B2 JP 3320063B2 JP 03478390 A JP03478390 A JP 03478390A JP 3478390 A JP3478390 A JP 3478390A JP 3320063 B2 JP3320063 B2 JP 3320063B2
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control unit
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一仁 栢木
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多重伝送を利用した電気施解錠システムに
係り、更に詳しくは、2本の多重信号線を敷設するだけ
で電気錠の施、解錠制御に加えて、錠状態表示、開戸表
示などを行えるようにしたことに特徴を有したものに関
する。
【0002】
【従来の技術】
近時、住戸内に設けられた電気錠操作制御器から遠隔
操作によって玄関などの門扉に取り付けられた電気錠の
施錠、解錠操作を行ない、また、玄関先に設置されたシ
ークレット操作器から暗証番号を入力して電気錠を解錠
させるようにした電気施解錠システムが開発され使用さ
れている。
【0003】 第6図は、このような電気施解錠システムの基本構成
例をブロック図で示したもので、電気錠操作制御器100
と電気錠200との間を制御信号線l1と信号線l2,l3で接続
し、電気錠操作制御器100には更に信号線l4を介してシ
ークレット操作器300を接続して構成されており、電気
錠操作制御器100側あるいはシークレット操作器300側か
ら電気錠200の施、解錠を行うようにされている。
【0004】 この電気錠操作制御器100は、跳ね返り型のスイッチ
で成る施錠操作スイッチ101aおよび解錠操作スイッチ10
1bを有した施解錠操作制御部101と、電気錠200の施、解
錠状態を表示するための施錠表示灯102a及び解錠表示灯
102bを有した錠状態表示回路102と、電気錠200が取り付
けられた門扉の開戸時に点灯表示を行うための開戸表示
灯103aを有した開戸表示回路103とを備えている。一方
の電気錠200は、極性を反転させた直流電源を通電する
ことによってデッドボルト(不図示)を進退させて施、
解錠を行う錠ソレノイド201と、デッドボルトの施、解
錠に応じて施、解錠検知信号を出力する錠状態検知回路
202と、電気錠200の取り付けられた門扉の開戸時を検知
して開戸検知信号を出力する開戸検知回路203とを備え
ている。また、シークレット操作器300は暗証番号を入
力するためのテンキー(不図示)、暗証番号の入力操作
の開始時および終了時に操作するためのスタートスイッ
チ、エンドスイッチ(不図示)を備えている。
【0005】 このような構成の電気施解錠システムでは、電気錠操
作制御器100の施錠操作スイッチ101aを操作すると、施
解錠操作制御部101から制御信号線l1を介して電気錠200
の錠ソレノイド201に直流電源が通電され、錠ソレノイ
ド201の駆動によってデッドボルトが施錠される。デッ
ドボルトが施錠状態になると錠状態検知回路202の錠状
態検知スイッチ202aが接点a側に切換接続され、信号線
l2を介して錠状態検知回路202から錠状態表示回路102に
施錠検知信号が伝送されて施錠表示灯102aが点灯する。
【0006】 逆に、電気錠操作制御器100の解錠操作スイッチ101b
を操作すると、施解錠操作制御部101から制御信号線l1
を介して電気錠200の錠ソレノイド201に、施錠時とは逆
極性の直流電源が通電され、錠ソレノイド201の駆動に
よってデッドボルトが解錠される。デッドボルトが解錠
状態になると錠状態検知回路202の錠状態検知スイッチ2
02aが接点b側に切換接続され、信号線l2を介して錠状
態検知回路202から錠状態表示回路102に解錠検知信号が
伝送されて解錠表示灯102bが点灯する。
【0007】 一方、シークレット操作器300側から電気錠200の解錠
操作を行う場合には、シークレット操作器のスタートス
イッチ(不図示)を操作してから予め定められた暗証番
号をテンキー(不図示)で入力し、その後にエンドスイ
ッチ(不図示)を操作する。この操作によってシークレ
ット操作器300から電気錠操作制御器100の施解錠操作制
御部101に暗証番号を含んだ錠制御信号が伝送され、伝
送された暗証番号が予め施解錠操作制御部101で設定さ
れた暗証番号と一致しているときには、解錠スイッチ10
1bが操作された場合と同様にして錠ソレノイド201へ直
流電源が通電されて解錠操作が行われるようになってい
る。
【0008】 また、このシステムでは電気錠200の取り付けられた
門扉が閉じられているときには開戸検知回路203の開戸
検知スイッチ203aが閉成しており、門扉が開かれて開戸
検知スイッチ203aが開成すると開戸表示回路103に開戸
検知信号が伝送されて開戸表示灯103aが点灯表示される
ようになっている。
【0009】 このように、来客などがあった場合には住戸内にいな
がらにして門扉の解錠、施錠などを遠隔操作できるとと
もに施、解錠状態や門扉の開閉状態を表示させることが
できるのでスムーズな応対を行うことが可能であり、ま
た、住戸人が帰宅したときなどにはシークレット操作器
で暗証番号を入力して解錠できるので、鍵を携帯する必
要がなく使い勝手の良いシステム構成とされている。
【0010】 ところが、このような電気施解錠システムでは、上述
したように電気錠制御回路100と電気錠200との間に制御
信号線l1と信号線l2、l3を敷設する必要があるととも
に、シークレット操作器300と電気錠操作制御器100との
間には、電源供給線やテンキーに対応した信号を伝送す
るための多数の信号線(従来では電源供給線を含めて12
本構成のものがある)l4を接続しなければならず、配線
数が増加してコスト高になるとともに配線処理が困難で
施工が面倒であった。
【0011】 また、第7図に示したように、電気錠200がデッドボ
ルト200aを左右に突出させて施、解錠を行う面付型電気
錠の場合には、電気錠200を取り付ける扉400が右勝手の
場合(第7図(a)参照)と左勝手の場合(第7図
(b)参照)とでデッドボルト200aの施、解錠状態が逆
になる。このため、一旦システムの配線接続を施してか
ら電気錠200の試験通電を行って施、解錠動作の確認を
行い、施、解錠動作や表示が逆の場合には制御信号線l
1、信号線l2の配線接続を逆転させるなどの作業を行わ
なければならず、施工が面倒で誤配線を生じ易かった。
【0012】 このような問題に加えて、第6図に示したシステムの
電気錠200では、開戸検知回路203の開戸検知スイッチ20
3aにリードスイッチを使用しており、扉が閉じられてい
るときには扉枠側に取り付けられたマグネットによって
開戸検知スイッチ203a(リードスイッチ)を閉成させ、
逆に開戸状態では開戸検知スイッチ203a(リードスイッ
チ)を開成させる構成とされているので、電気錠操作制
御器100側の開戸表示回路103が、開戸検知スイッチ203a
が閉成したときに開戸表示灯103aを点灯させる回路構成
の場合には、開戸表示が逆になってしまい対処すること
ができなかった。
【0013】 更に、シークレット操作器300では、テンキーの入力
操作に応じて暗証番号の表示を行わせる構成のものや、
テンキー自体の番号を固定せずに7セグメントのLED表
示器などによってランダムに変更設定させる構成のもの
があるが、これらの暗証番号あるいはテンキーの番号表
示のための消費電流が非常に大きいため、シークレット
操作器300を複数台接続したシステムでは、複数のシー
クレット操作器300が同時に操作された場合に消費電流
が増大して電気錠200への通電電流が規定レベルになら
ず施、解錠制御を行うことができないという問題が生じ
ていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記事情に鑑みて提案される本発明の第1の目的は、
電気錠操作制御器と電気錠との間を2本の多重信号線で
接続し、この多重信号線にシークレット操作器を接続し
て、これら相互の信号のやりとりを多重信号で行わせる
ことにより、施工を容易にするとともに誤配線を未然に
防止することのできる多重伝送式電気施解錠システムを
提供することを目的としている。
【0015】 また、第2の目的は、電気錠側において錠状態検知信
号などの信号極性を各信号毎に反転可能にすることによ
って、信号極性の異なる検知信号などが入力された場合
でも切換設定するだけで信号極性を合致させることがで
きるようにし、施工性を向上させた多重伝送式電気施解
錠システムを提供することにある。
【0016】 更に、第3の目的は、電気錠の施、解錠操作時にはシ
ークレット操作器側の表示を停止させることによって消
費電流を減少させ、アクチュエータ側に充分な電流を供
給できるようにして安定した施、解錠動作を行わせるこ
とのできる多重伝送式電気施解錠システムを提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を設定するために提案される請求項1に記載
の本発明は、電気錠操作制御器に特徴を有した2線式電
気錠制御システムを提案するもので、玄関などに取り付
けられる電気錠と、住戸内に取り付けられる電気錠操作
制御器とを多重信号線で接続するとともに、この多重信
号線にシークレット操作器を接続して構成され、上記電
気錠操作制御器側あるいは上記シークレット操作器側の
操作に応じて上記電気錠の施、解錠を行なわせるととも
に、該電気錠の施、解錠状態を上記電気錠操作制御器側
及び上記シークレット操作器側で表示させるようにした
多重伝送式電気施解錠システムにおいて、上記電気錠操
作制御器は、施錠、解錠操作のための施錠、解錠操作ス
イッチを有し、上記電気錠の施錠、解錠のために必要な
電源を供給する構成とされており、上記電気錠を駆動す
るための直流電源と、解錠のための暗証番号を設定する
暗証番号設定部と、上記多重信号線上に直流電源を重畳
させた錠制御信号を多重信号として送り出すとともに、
上記多重信号線上を伝送される多重信号を受信復調して
暗証番号の付加された錠制御信号及び錠状態判別信号を
取り出す多重伝送制御部と、上記多重伝送制御部で受信
された錠状態判別信号を受けて、上記電気錠の施、解錠
状態の表示を少なくとも行うための表示部と、上記多重
伝送制御部で錠状態判別信号が受信復調される毎に、そ
の錠状態判別信号を更新して記憶するためのメモリ部
と、上記多重伝送制御部で受信された錠状態判別信号に
応じた施、解錠表示信号を生成して上記表示部に出力す
る一方、上記多重伝送制御部が暗証番号を付加した錠制
御信号を受信する毎に、この受信された暗証番号を上記
暗証番号設定部で設定された暗証番号と比較してその一
致を判別し、一致が確認された後は上記メモリ部に記憶
された錠状態判別信号を参照して錠制御信号を上記多重
伝送制御部に送り出すとともに、上記施錠操作スイッチ
または解錠操作スイッチが操作される毎に、上記メモリ
部に記憶された錠状態判別信号を参照して錠制御信号を
上記多重伝送制御部に送り出す信号処理回路とを備えた
構成としている。
【0018】 また、請求項2は、電気錠に特徴を有したもので、特
に、デッドボルトを進退させて施、解錠させる構成とさ
れており、上記多重信号線上を伝送される多重信号を受
信復調して、錠制御信号と重畳させた直流電源を分離さ
せるとともに、錠状態判別信号を多重信号として上記多
重信号線上に送出させる多重伝送制御部と、この多重伝
送制御部で分離出力された直流電源をアクチュエータに
通電することによってデッドボルトを施、解錠させるた
めの施解錠制御部と、上記デッドボルトの動作状態を検
知して、施錠検知信号あるいは解錠検知信号を出力する
錠状態検知部と、上記多重伝送制御部が錠制御信号を受
ける毎に、上記錠状態検知部を参照し、錠状態を反転さ
せるための施錠制御信号あるいは解錠制御信号を生成し
て上記施解錠制御部に出力する一方、上記錠状態検知部
から伝送された施錠検知信号あるいは解錠検知信号を、
錠状態判別信号として上記多重伝送制御部に送出する信
号処理回路と、入力信号に対応した出力信号の信号極性
を反転させる極性反転スイッチを有しており、このスイ
ッチの操作によって入力される上記錠状態検知信号など
の各信号に対応した出力信号の信号極性を反転させるイ
ンターフェース回路を更に備えた構成としていいる。
【0019】 請求項3は、シークレット操作器に特徴を有したもの
で、特に、暗証番号の入力操作によって上記電気錠を少
なくとも解錠操作できる構成とされており、解錠のため
の暗証番号を入力する操作スイッチを設けた暗証番号入
力部と、上記多重信号線上を伝送される多重信号を受信
復調して、錠状態判別信号と多重信号に重畳させた直流
電源を分離出力するとともに、暗証番号を付加した錠制
御信号を多重信号として上記多重信号線上に送出させる
多重伝送制御部と、上記多重伝送制御部で受信された錠
状態判別信号に応じて施、解錠状態の表示を少なくとも
行うための表示部と、上記操作スイッチによって暗証番
号が入力される毎に、その暗証番号を付加した錠制御信
号を生成して上記多重伝送制御部に出力する一方、上記
多重伝送制御部が錠状態判別信号を受信復調する毎に、
その錠状態判別信号に対応した施錠表示信号あるいは解
錠表示信号を上記表示部に出力する信号処理回路とを備
え、上記多重伝送制御部が錠制御信号を受信復調したと
きには、上記表示部の表示を停止させる構成としてい
る。
【0020】 [作用] 請求項1〜3に記載の本発明では、電気錠の解錠を行
うためにシークレット操作器の暗証番号入力部で暗証番
号を入力すると、信号処理回路ではその暗証番号を付加
した錠制御信号を生成して多重伝送制御部に出力し、多
重伝送制御部ではこの錠制御信号を多重信号として多重
信号線に出力する。 電気錠操作制御器側では、多重信号線を介してシーク
レット操作器側から暗証番号の付加された錠制御信号が
伝送されると、多重伝送制御部で受信復調して信号処理
回路に出力する。信号処理回路では、暗証番号の付加さ
れた錠制御信号を受けて、受信した暗証番号を暗証番号
設定部で設定された暗証番号と比較判別する。この判別
の結果一致が判別されたときには、次に信号処理回路で
はメモリ部に記憶されている錠状態判別信号を参照し、
これが施錠判別信号であるときには多重伝送制御部に錠
制御信号を出力する。そして、多重伝送制御部は、この
錠制御信号を多重信号として多重信号線に出力する。し
かし、メモリ部に記憶されている錠状態判別信号が解錠
判別信号であるときには錠制御信号を出力しない。
【0021】 また、電気錠操作制御器側の施錠操作スイッチが操作
されると信号処理回路には施錠制御信号が入力され、信
号処理回路ではメモリ部に記憶されている錠状態判別信
号を参照し、これが解錠判別信号であるときには錠制御
信号を多重伝送制御部に出力するが施錠判別信号である
ときには錠制御信号を出力しない。
【0022】 逆に、電気錠操作制御器側の解錠操作スイッチが操作
されると信号処理回路には解錠制御信号が入力され、信
号処理回路ではメモリ部に記憶されている錠状態判別信
号を参照し、これが施錠判別信号であるときには錠制御
信号を多重伝送制御部に出力するが解錠判別信号である
ときには錠制御信号を出力しない。そして、多重伝送制
御部は、信号処理回路から出力された錠制御信号を多重
信号として多重信号線に出力する。
【0023】 一方の電気錠では、多重信号線を介して電気錠操作制
御器側から錠制御信号が伝送されると、多重伝送制御部
で受信復調して信号処理回路に出力する。信号処理回路
では、この錠制御信号を受信すると錠状態検知部からイ
ンターフェース回路を通じて信号処理回路に入力されて
いる錠状態検知信号を参照し、この錠状態検知信号が施
錠検知信号であるときには解錠制御信号を施解錠制御部
に出力する一方、錠状態検知信号が解錠検知信号である
ときには施錠制御信号を施解錠制御部に出力する。 施解錠制御部では信号処理回路から施錠制御信号ある
いは解錠制御信号を受けると、多重伝送制御部で分離出
力された直流電源をアクチュエータに通電することによ
ってデッドボルトを施、解錠させる。デッドボルトが駆
動されて施、解錠が完了すると錠状態検知部からインタ
ーフェース回路を通じて信号処理回路に施錠検知信号あ
るいは解錠検知信号の錠状態検知信号が入力され、信号
処理回路はこの錠状態検知信号を受けて錠状態判別信号
として多重伝送制御部に出力し、多重伝送制御部ではこ
の錠状態判別信号を多重信号として多重信号線に出力す
る。
【0024】 更に、シークレット操作器側では、多重信号線を介し
て電気錠側から錠状態判別信号が伝送されると、多重伝
送制御部で受信復調して信号処理回路に出力する。信号
処理回路では、この錠状態判別信号を受信して対応した
施錠表示信号あるいは解錠表示信号を表示部に出力して
施、解錠状態を表示させる。
【0025】 また同様に、電気錠操作制御器側では、多重信号線を
介して電気錠側から錠状態判別信号が伝送されると、多
重伝送制御部で受信復調して信号処理回路に出力する。
信号処理回路では、この錠状態判別信号を受信してメモ
リ部に記憶させるとともに、錠状態判別信号に対応した
施錠表示信号あるいは解錠表示信号を生成して表示部に
出力して施、解錠状態を表示させる。
【0026】 請求項2に記載の本発明では、上記電気錠のインター
フェース回路に設けられた極性反転スイッチを切換設定
すると、インターフェース回路に入力される施、解錠検
知信号などに対応して出力される出力信号極性が反転す
るので、インターフェース回路に入力される信号極性と
信号処理回路側に出力すべき信号極性とを極性反転スイ
ッチの切換設定によって合致させることができる。
【0027】 請求項3に記載の本発明では、電気錠操作制御器側か
ら多重信号線に錠制御信号が出力されると、シークレッ
ト操作器側では多重伝送制御部を介して信号処理回路で
この錠制御信号を受信して表示部の表示を停止させる。 このため、シークレット操作器側における消費電流が減
少するので、電気錠側へ充分な通電電流を供給すること
ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0029】 第1図は、本発明のシステム構成を示したもので、電
気錠1、電気錠操作制御器3及びシークレット操作器2
を多重信号線lによって接続した構成とされている。本
実施例では、電気錠操作制御器3は外部から直流電源の
供給を受けており、この直流電源を多重信号線lを介し
て電気錠1側及びシークレット操作器2側に供給すると
ともに、定電圧電源回路で安定化して内部回路へ供給し
ている。
【0030】 尚、図ではシークレット操作器2を1台だけ接続した
構成で示しているが、2台以上接続することも可能であ
る。
【0031】 第2図は、電気錠1の内部構成をブロック図をもって
示したもので、図において、11は多重信号線l上を伝送
される多重信号を受信復調して、錠制御信号と多重信号
に重畳させた直流電源を分離出力するとともに、錠状態
判別信号を多重信号によって多重信号線上に送出する多
重伝送制御部であり、多重信号受信回路11a、多重信号
送信回路11b、多重信号線lを介して伝送される直流電
源を取り出すためのブリッジ回路11cおよびブリッジ回
路11cで取り出された直流電源を安定化する定電圧電源
回路11dを備えている。12は、アクチュエータ駆動回路1
2aとアクチュエータ12bで成る施解錠制御部であり、ア
クチュエータ駆動回路12aに施錠制御信号または解錠制
御信号が入力される毎に多重伝送制御部11のブリッジ回
路11cで分離出力された直流電源が対応した極性でアク
チュエータ12bに通電され、これによってデッドボルト
(不図示)が進退して施、解錠が行われる。13はデッド
ボルトの施錠状態あるいは解錠状態を検知して施錠検知
信号あるいは解錠検知信号を出力する錠状態検知部、14
は錠状態検知部13から出力される錠状態検知信号や別設
置された開戸検知センサー(不図示)から端子Taを通じ
て伝送される開戸検知信号あるいは端子T2を介して伝送
されるフリーロック信号(後述する)などの各信号を信
号処理回路に適合した信号レベルで入力するためのイン
ターフェース回路(以下、I/F回路と記載)である。ま
た、10は信号処理回路であり、多重伝送制御部11の多重
信号受信回路11aが多重信号線lを介して伝送される錠
制御信号を受信復調する毎に、錠状態検知部13から入力
されている錠状態検知信号を参照し、現在の錠状態を反
転させるための施錠制御信号あるいは解錠制御信号を生
成して施解錠制御部に出力する一方、錠状態検知部13か
ら伝送された施錠検知信号あるいは解錠検知信号を受け
て、錠状態判別信号として多重伝送制御部11の多重信号
送信回路に送出する動作を行う。 尚、本実施例では、多重伝送制御部11を介して多重信
号線l上に送出される多重信号は、7ビットのシリアル
信号で構成されており、3ビットは伝送する信号の種別
(錠状態判別信号など)を表し、残る4ビットはデータ
(施錠判別信号、解錠判別信号など)を示している。ま
た、各ビットは0,1のコードで伝送され、0は多重信号
線lのライン間電圧12Vを40KHzの周波数の信号で0.25ms
間変調した後に0.75ms間の休止期間を持つ1msの信号で
形成され、1はライン間電圧12Vを40KHzの周波数の信号
で0.25ms間変調した後に1.75ms間の休止期間を持つ2ms
の信号で形成されている。このように、電気錠1側から
多重信号線l上に送出される錠状態判別信号などは、全
て信号処理回路10で7ビットのコードに変換されて送出
される構成となっている。
【0032】 第3図は、シークレット操作器2の内部構成をブロッ
ク図をもって示したもので、図において、21は多重信号
線l上を伝送される多重信号を受信復調して、錠状態判
別信号と多重信号に重畳させた直流電源を分離出力する
とともに、暗証番号を付加した錠制御信号を多重信号と
して多重信号線lに送出する多重伝送制御部であり、多
重信号受信回路21a、多重信号送信回路21b、多重信号線
lを介して伝送される直流電源を取り出すためのブリッ
ジ回路21cおよびブリッジ回路21cで分離された直流電源
を安定化する定電圧電源回路21dを備えている。22は暗
証番号入力操作の開始時に操作するスタートスイッチ
(不図示)と、暗証番号を入力するための操作スイッチ
であるテンキー(不図示)と、暗証番号入力操作の終了
時に操作するエンドスイッチとを備えた暗証番号入力
部、23は多重伝送制御部21の多重信号受信回路21aで受
信された錠状態判別信号に応じて施、解錠状態の表示を
行う表示部である。また、20は信号処理回路であり、暗
証番号入力部22の操作スイッチによって暗証番号が入力
される毎に、その暗証番号を付加した錠制御信号を生成
して多重伝送制御部21の多重信号送信回路21bに出力す
る一方、多重伝送制御部21の多重信号受信回路21aで錠
状態判別信号を受信復調する毎に、対応した施錠表示信
号あるいは解錠表示信号を生成して表示部23に出力する
動作を行う。 尚、シークレット操作器2から多重信号線l上に送出さ
れる多重信号も、上述した電気錠の場合と同様に7ビッ
トのシリアル信号で構成されている。
【0033】 第4図は、電気錠操作制御器3の内部構成をブロック
図をもって示したもので、図において、31は多重信号線
l上に直流電源を重畳させた錠制御信号を多重信号とし
て送出するとともに、多重信号線l上を伝送される多重
信号を受信復調して暗証番号の付加された錠制御信号及
び錠状態判別信号を取り出す多重伝送制御部であり、多
重信号受信回路31a、多重信号送信回路31bおよび直流電
源重畳回路31cを備えている。32はシークレット操作器
2側で入力する暗証番号を予め設定するための暗証番号
設定部、33は多重伝送制御部31の多重信号受信回路31a
で受信された錠状態判別信号を受けて、電気錠1側の
施、解錠状態の表示を行うための表示部、34は多重伝送
制御部31の多重信号受信回路31aで受信された錠状態判
別信号を受ける毎に、その錠状態判別信号を更新記憶す
るためのメモリ部である。36は施錠操作スイッチ37及び
解錠操作スイッチ38の操作に応じて出力される施錠制御
信号、解錠制御信号を後述する信号処理回路に適合した
信号で出力するためのインターフェース回路(以後、I/
F回路と記載)、35は端子Tcを通じて外部から供給され
る直流電源を安定化して各回路部に供給するための定電
圧電源である。また、30は信号処理回路であり、多重伝
送制御部31の多重信号受信回路31aで受信された錠状態
判別信号に応じた施、解錠表示信号を生成して表示部33
に出力する。 一方、多重伝送制御部31の多重信号受信回路31aが暗証
番号を付加した錠制御信号を受信する毎に、この受信さ
れた暗証番号を暗証番号設定部で設定された暗証番号と
比較してその一致を判別し、一致が確認されればメモリ
部34に記憶された錠状態判別信号を参照して、施錠判別
信号が記憶されているときには錠制御信号を多重伝送制
御部31の多重信号送信回路31bに送出する。しかし、解
錠判別信号が記憶されているときには錠制御信号の出力
を行わない。また、施錠操作スイッチ37が操作されてI/
F回路36を介して施錠制御信号が入力されたときには、
メモリ部34に解錠判別信号が記憶されているときには錠
制御信号を多重伝送制御部31の多重信号送信回路31bに
送出するが、施錠判別信号が記憶されているときには錠
制御信号を出力しない。逆に、解錠操作スイッチ38が操
作されてI/F回路36を介して解錠制御信号が入力された
ときには、メモリ部34に施錠判別信号が記憶されている
ときには錠制御信号を多重伝送制御部31の多重信号送信
回路31bに送出するが、解錠判別信号が記憶されている
ときには錠制御信号を出力しない。
【0034】 尚、本実施例では、電気錠操作制御器3から出力され
る錠制御信号は、多重信号線lのライン間電圧を20ms毎
に12Vと24Vとに交互に繰り返してパルス状に5回変化さ
せた後に1秒間24Vを継続させる信号で形成されてお
り、最初のパルス状の変化を電気錠1側で検出して制御
を行うようにしている。
【0035】 このような構成の本発明のシステム動作を、第2図〜
第4図を参照して説明する。
【0036】 まず、シークレット操作器2の操作によって解錠を行
う場合について説明する。 シークレット操作器2の暗証番号入力部22でスタート
スイッチを操作してから操作スイッチであるテンキーで
暗証番号を入力してエンドスイッチを操作すると、信号
処理回路20では暗証番号を付加した錠制御信号を生成し
て多重伝送制御部21の多重信号送信回路21bに送出し、
多重送信回路21bではこの暗証番号を付加した錠制御信
号を多重信号によって多重信号線l上に送出する。 電気錠操作制御器3側では、多重信号線lを介してシ
ークレット操作器2側から暗証番号を付加した錠制御信
号が伝送されると、多重伝送制御部31の多重信号受信回
路31aで受信復調して信号処理回路30に伝送する。信号
処理回路30では、受信した暗証番号を暗証番号設定部32
で予め設定された暗証番号と比較判別し、一致が判別さ
れると、次に信号処理回路30はメモリ部34に記憶されて
いる錠状態判別信号を参照し、施錠判別信号が記憶され
ているときには多重伝送制御部31の多重信号送信回路31
bに錠制御信号を出力し、多重信号送信回路31bはこの錠
制御信号を多重信号として多重信号線lに送出する。し
かし、メモリ部34に記憶されている錠状態判別信号が解
錠判別信号であるときには信号処理回路30は錠制御信号
を出力しない。 電気錠1側では、多重信号線lを介して電気錠操作制
御器3側から錠制御信号が伝送されると、多重伝送制御
部11の多重信号受信回路11aで受信復調して信号処理回
路10に伝送する。信号処理回路10では、錠状態検知部13
からI/F回路14を通じて入力されている施錠検知信号を
参照してこの錠状態を反転させるための解錠制御信号を
施解錠制御部12のアクチュエータ駆動回路12aに出力す
る。アクチュエータ駆動回路12aはこの解錠制御信号を
受けて、ブリッジ回路11cで取り出された直流電源をア
クチュエータ12bに通電することによってデッドボルト
を駆動して解錠させる。 デッドボルトが駆動されて解錠が完了すると錠状態検
知部13が解錠状態を検知してI/F回路14を通じて信号処
理回路10に解錠検知信号を出力する。信号処理回路10は
この解錠検知信号を受けて、対応した解錠判別信号を多
重伝送制御部11の多重信号送信回路11dに伝送し、多重
信号送信回路11dはこの解錠判別信号を多重信号として
多重信号線l上に送出する。 シークレット操作器2側では、多重信号線lを介して
電気錠1側から解錠判別信号が伝送される。多重伝送制
御部21の多重信号受信回路21aで受信復調して信号処理
回路20に伝送する。信号処理回路20では、この解錠判別
信号を受けて解錠表示信号を生成して表示部23に出力
し、表示部23では解錠表示信号を受けて解錠状態を表示
する。 電気錠操作制御器3側でも、多重信号線lを介して電
気錠1側から解錠判別信号が伝送されると、多重伝送制
御部31の多重信号受信回路31aで受信復調して信号処理
回路30に伝送する。信号処理回路30では、この解錠判別
信号を受けてメモリ部34にこの解錠判別信号を記憶する
とともに、解錠表示信号を生成して表示部33に出力し、
表示部33では解錠表示信号を受けて解錠状態を表示す
る。
【0037】 尚、本システムでは、シークレット操作器2において
暗証番号入力部22でスタートスイッチを操作した後に暗
証番号を入力せずにエンドスイッチを操作した場合に
も、ブランクの暗証番号を付加した錠制御信号が多重信
号線lに送出され、電気錠操作制御器3側では、この錠
制御信号を信号処理回路30で受けて、メモリ部34に解錠
判別信号が記憶されている場合に限って錠制御信号を多
重伝送制御部31を介して多重信号線l上に送出して電気
錠1の施錠動作を行うようにされている。
【0038】 また、上記説明では、電気錠1側から多重信号によっ
て送出される錠状態判別信号のみをシークレット操作器
2及び電気錠操作制御器3側で受けて施、解錠状態を表
示させる構成で説明しているが、電気錠1側の端子Tbを
介して開戸検知センサー(不図示)から開戸検知信号を
入力し、I/F回路14を通じて信号処理回路10に伝送し
て、信号処理回路10で開戸判別信号を生成して多重伝送
制御部11を通じて多重信号線lに送出することにより、
同様にシークレット操作器2及び電気錠操作制御器3側
で開戸状態を表示させることが可能である。
【0039】 上述した動作は、シークレット操作器2の操作によっ
て解錠操作を行う場合の説明であるが、以下に、電気錠
操作制御器3に設けられた施錠操作スイッチ37あるいは
解錠操作スイッチ38が操作された場合の動作について説
明する。 施錠操作スイッチ37が操作されるとI/F回路36から信
号処理回路30に施錠制御信号が伝送され、信号処理回路
30ではこの施錠制御信号を受けてメモリ部34に記憶され
た錠状態判別信号を参照し、解錠判別信号が記憶されて
いるときには多重伝送制御部31を介して多重信号線l上
に錠制御信号を送出して電気錠1の解錠を行わせるが、
メモリ部34に施錠判別信号が記憶されているときには錠
制御信号を出力しない。 逆に、解錠操作スイッチ38が操作されると、同様にし
てI/F回路36から信号処理回路30に解錠制御信号が伝送
され、信号処理回路30ではこの解錠制御信号を受けてメ
モリ部34に記憶された錠状態判別信号を参照し、施錠判
別信号が記憶されているときには多重伝送制御部31を介
して多重信号線l上に錠制御信号を送出して電気錠1の
解錠を行わせるが、メモリ部34に解錠判別信号が記憶さ
れているときには錠制御信号を出力しない。 電気錠1側では、多重信号線lを介して伝送される錠
制御信号を受けて、上述した動作によって施、解錠動作
を行う。
【0040】 このように、電気錠操作制御器3側のメモリ部34に電
気錠1側の施、解錠状態を示す錠状態判別信号を常に更
新記憶しており、シークレット操作器2あるいは電気錠
操作制御器3の施、解錠操作スイッチ37,38の操作によ
って入力される錠制御信号が、電気錠1の錠状態を反転
させる場合に限って錠制御信号を出力するようになって
いるので、電気錠1が施錠状態(または解錠状態)であ
るときに更に施錠(または解錠)のための通電を行うよ
うな不都合が防止される。また、電気錠操作制御器3、
シークレット操作器2及び電気錠1の間に多重信号線l
を敷設するだけで良いので施工が簡単であり、シークレ
ット操作器2は必要に応じて複数台接続することが可能
である。
【0041】 尚、上記説明では、電気錠1が通電によって施、解錠
される場合について術べているが、例えば、電気錠1に
設けられたサムターンを手動によって施、解錠した場合
でも、電気錠1の錠状態検知部13からI/F回路14を通じ
て信号処理回路10に施錠検知信号が入力され、信号処理
回路10ではこの施錠検知信号あるいは解錠検知信号を受
けて錠状態判別信号として多重伝送制御部11を介して多
重信号線l上に送出するので、電気錠操作制御器3及び
シークレット操作器2で上述した場合と同様の動作で
施、解錠状態の表示を行う。
【0042】 第5図は、電気錠1のI/F回路14に、入力信号に応じ
て出力される出力信号の信号極性を反転させるための極
性反転スイッチSWを各々の信号毎に設けた場合の回路例
を示したものである。
【0043】 図において、EXは2つの入力端子を有した排他的論理
和回路で、双方の入力端子はプルアップ抵抗Rを介して
電源電圧VCCに接続され、このうちの一方の入力端子は
極性反転スイッチSWを介して接地されており、他方の入
力端子と接地電位との間には錠状態検知信号あるいは開
戸検知信号などの各信号が加えられる構成となってい
る。
【0044】 このような構成のI/F回路14の動作を説明するため
に、便宜上、信号処理回路10が「H」レベルの信号が入
力されたときに施錠と判別し、「L」レベルの検知信号
が入力されたときに解錠と判別するものとする。まず、
端子T1に接続された錠状態検知回路13の錠状態検知スイ
ッチ13aが、施錠時に閉成し、解錠時に開成するもので
あれば、極性反転スイッチSWを開成しておくことによっ
て、施錠状態では錠状態検知スイッチ13aが閉成して排
他的論理和回路EXの二つの入力端子のレベルが互いに異
なって「H」レベルの信号が信号処理回路10側に出力さ
れ、逆に解錠状態では錠状態検知スイッチ13aが開成し
て排他的論理和回路EXの二つの入力端子が「H」レベル
で一致して「L」レベルの信号が信号処理回路10側に出
力されるので、錠状態検知スイッチ13aの動作と信号処
理回路10の判別結果を一致させることが可能である。ま
た、逆に、錠状態検知スイッチ13aが施錠時に開成し、
解錠時に閉成するものであれば、極性反転スイッチSWを
閉成しておくことによって、上述した場合と同様に施錠
時には「H」レベルの信号、解錠時には「L」レベルの
信号が信号処理回路10側に出力されるので、錠状態検知
スイッチ13aの動作と信号処理回路10の判別結果を一致
させることが可能である。従って、電気錠1において施
解錠制御部12と錠状態検知部13が一体化された既存のユ
ニットなどを使用する場合に、信号極性が逆であっても
極性反転スイッチ13aを切換設定することによって使用
することが可能となり、また、別付けされる開戸検知セ
ンサーなどの信号極性やその他の入力信号についても同
様に随時極性を切換設定することができるので、既存の
ものを使用することが可能となる。更に、電気錠1が勝
手違いの扉に取り付けられて、施、解錠操作と錠状態の
表示が逆になった場合でも、極性反転スイッチSWを切換
設定するだけで錠状態を一致させることが可能である。
【0045】 尚、本実施例では、通電操作によって解錠だけを行う
フリーロックタイプの電気錠を使用できるようにするた
めに、このような電気錠を使用する場合には、電気錠側
から信号処理回路10側にフリーロック信号を常時加え
て、施解錠制御部12から解錠制御信号が出力されないよ
うにしているが、このフリーロック信号についても、信
号極性が信号処理回路10側と適合しない場合には上述し
たI/F回路14の極性反転スイッチSWで反転させて適合さ
せることが可能である。
【0046】 次に、本発明のシステムでは、シークレット操作器2
の暗証番号入力部22のテンキーには、暗証番号の入力操
作毎にランダムに番号を割り当てるための番号表示を
施、解錠表示と同時に表示部23で行わせており、この表
示部を点灯駆動するために大きな電流を消費する。従っ
て、このようなシークレット操作器2を複数台接続した
システム構成では、電気錠操作制御器3から各シークレ
ット操作器2・・に電源を供給しなければならないの
で、多数のシークレット操作器2・・が同時に操作され
た場合には電気錠1側に供給するべき電流が確保できな
くなる。このような不都合を解消するために、各シーク
レット操作器2の信号処理回路20において、多重信号線
l上に錠制御信号が伝送されているときには、多重伝送
制御部21を介してこの錠制御信号を受信することによっ
て、表示部23に伝送する施、解錠表示信号や番号表示信
号を停止する機能を有している。
【0047】 このような構成のシークレット操作器2を接続したシ
ステムであれば、多数のシークレット操作器2が同時に
操作されて消費電流が増大した場合であっても、電気錠
操作制御器3から錠制御信号が出力されれば各信号処理
回路20によって表示部23の表示が停止されるので消費電
流が減少して電気錠1側に充分な電流を供給することが
できることになり、安定した動作を行わせることが可能
である。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、電気錠操作制御器と電気錠との間を
2本の多重信号線で接続し、この多重信号線にシークレ
ット操作器を接続するだけで配線の施工を完了すること
ができるとともに、電気錠側の錠状態や開戸状態を電気
錠操作制御器及びシークレット操作器側で表示させるこ
とができるので、誤配線を未然に防止し、操作性を向上
させた多重伝送式電気施解錠システムを提供できる。
【0049】 特に、請求項1に記載した本発明によれば、電気錠操
作制御器は、多重伝送制御部で錠状態判別信号が受信復
調される毎に、メモリ部に電気錠の施、解錠状態を示す
錠状態判別信号を常に更新記憶し、シークレット操作器
あるいは電気錠操作制御器の施、解錠操作スイッチの操
作によって入力される錠制御信号が、電気錠の錠状態を
反転させる場合に限って錠制御信号を出力するようにな
っているので、電気錠が施錠状態(または解錠状態)で
あるときに更に施錠(または解錠)のための通電を行う
ような制御上の面倒さや、不都合が解消される。 また、請求項2に記載した本発明によれば、電気錠側
において錠状態検知信号などの信号極性と信号処理回路
に入力すべき信号極性とを極性反転スイッチによって切
換設定するだけで合致させることができるので、信号極
性の異なる既存のユニットやセンサーなどをそのまま接
続することができるとともに、システムの設置時に施、
解錠操作と施、解錠表示が逆になった場合でも極性反転
スイッチを切換設定するだけで一致させることができる
ので、汎用性が向上し、施工性を向上させた多重伝送式
電気施解錠システムを提供できる。
【0050】 更に、請求項3に記載した本発明によれば、電気錠の
施、解錠動作時には、シークレット操作器側の消費電流
を減少させるので、少ない電源容量で安定した施、解錠
動作を行わせることのできる多重伝送式電気施解錠シス
テムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のシステムの基本構成図、第2図はその
システムに使用される電気錠の内部構成を示したブロッ
ク図、第3図はそのシステムに使用されるシークレット
操作器の内部構成を示したブロック図、第4図はそのシ
ステムに使用される電気錠操作制御器の内部構成を示し
たブロック図、第5図は極性反転スイッチを有した電気
錠のインターフェース回路の回路例図、第6図は従来の
電気施解錠システムの構成図、第7図(a),(b)は
そのシステムの電気錠を勝手違いの扉に取り付けた場合
の説明図である。
【符号の説明】
1……電気錠 10……信号処理回路 11……多重伝送制御部 12……施解錠制御部 13……錠状態検知部 14……インターフェース回路 SW……極性反転スイッチ 2……シークレット操作器 20……信号処理回路 21……多重伝送制御部 22……暗証番号入力部 23……表示部 3……電気錠操作制御器 30……信号処理回路 31……多重伝送制御部 32……暗証番号設定部 33……表示部 34……メモリ部 l……多重信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 49/00 E05B 47/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】玄関などに取り付けられる電気錠と、住戸
    内に取り付けられる電気錠操作制御器とを多重信号線で
    接続するとともに、この多重信号線にシークレット操作
    器を接続して構成され、上記電気錠操作制御器側あるい
    は上記シークレット操作器側の操作に応じて上記電気錠
    の施、解錠を行なわせるとともに、該電気錠の施、解錠
    状態を上記電気錠操作制御器側及び上記シークレット操
    作器側で表示させるようにした多重伝送式電気施解錠シ
    ステムにおいて、 上記電気錠操作制御器は、 施錠、解錠操作のための施錠、解錠操作スイッチを有
    し、上記電気錠の施錠、解錠のために必要な電源を供給
    する構成とされており、 上記電気錠を駆動するための直流電源と、 解錠のための暗証番号を設定する暗証番号設定部と、 上記多重信号線上に直流電源を重畳させた錠制御信号を
    多重信号として送り出すとともに、上記多重信号線上を
    伝送される多重信号を受信復調して暗証番号の付加され
    た錠制御信号及び錠状態判別信号を取り出す多重伝送制
    御部と、 上記多重伝送制御部で受信された錠状態判別信号を受け
    て、上記電気錠の施、解錠状態の表示を少なくとも行う
    ための表示部と、 上記多重伝送制御部で錠状態判別信号が受信復調される
    毎に、その錠状態判別信号を更新して記憶するためのメ
    モリ部と、 上記多重伝送制御部で受信された錠状態判別信号に応じ
    た施、解錠表示信号を生成して上記表示部に出力する一
    方、上記多重伝送制御部が暗証番号を付加した錠制御信
    号を受信する毎に、この受信された暗証番号を上記暗証
    番号設定部で設定された暗証番号と比較してその一致を
    判別し、一致が確認された後は上記メモリ部に記憶され
    た錠状態判別信号を参照して錠制御信号を上記多重伝送
    制御部に送り出すとともに、上記施錠操作スイッチまた
    は解錠操作スイッチが操作される毎に、上記メモリ部に
    記憶された錠状態判別信号を参照して錠制御信号を上記
    多重伝送制御部に送り出す信号処理回路とを備えた構成
    とした多重伝送式電気施解錠システム。
  2. 【請求項2】玄関などに取り付けられる電気錠と、住戸
    内に取り付けられる電気錠操作制御器とを多重信号線で
    接続するとともに、この多重信号線にシークレット操作
    器を接続して構成され、上記電気錠操作制御器側あるい
    は上記シークレット操作器側の操作に応じて上記電気錠
    の施、解錠を行なわせるとともに、該電気錠の施、解錠
    状態を上記電気錠操作制御器側及び上記シークレット操
    作器側で表示させるようにした多重伝送式電気施解錠シ
    ステムにおいて、 上記電気錠は、 デッドボルトを進退させて施、解錠させる構成とされて
    おり、 上記多重信号線上を伝送される多重信号を受信復調し
    て、錠制御信号と重畳させた直流電源を分離させるとと
    もに、錠状態判別信号を多重信号として上記多重信号線
    上に送出させる多重伝送制御部と、 この多重伝送制御部で分離出力された直流電源をアクチ
    ュエータに通電することによってデッドボルトを施、解
    錠させるための施解錠制御部と、 上記デッドボルトの動作状態を検知して、施錠検知信号
    あるいは解錠検知信号を出力する錠状態検知部と、 上記多重伝送制御部が錠制御信号を受ける毎に、上記錠
    状態検知部を参照し、錠状態を反転させるための施錠制
    御信号あるいは解錠制御信号を生成して上記施解錠制御
    部に出力する一方、上記錠状態検知部から伝送された施
    錠検知信号あるいは解錠検知信号を、錠状態判別信号と
    して上記多重伝送制御部に送出する信号処理回路と、 入力信号に対応した出力信号の信号極性を反転させる極
    性反転スイッチと、 このスイッチの操作によって入力される上記錠状態検知
    信号などの各信号に対応した出力信号の信号極性を反転
    させるインターフェース回路とを備えた構成とされた多
    重伝送式電気施解錠システム。
  3. 【請求項3】玄関などに取り付けられる電気錠と、住戸
    内に取り付けられる電気錠操作制御器とを多重信号線で
    接続するとともに、この多重信号線にシークレット操作
    器を接続して構成され、上記電気錠操作制御器側あるい
    は上記シークレット操作器側の操作に応じて上記電気錠
    の施、解錠を行なわせるとともに、該電気錠の施、解錠
    状態を上記電気錠操作制御器側及び上記シークレット操
    作器側で表示させるようにした多重伝送式電気施解錠シ
    ステムにおいて、 上記シークレット操作器は、 暗証番号の入力操作によって上記電気錠を少なくとも解
    錠操作できる構成とされており、 解錠のための暗証番号を入力する操作スイッチを設けた
    暗証番号入力部と、 上記多重信号線上を伝送される多重信号を受信復調し
    て、錠状態判別信号と多重信号に重畳させた直流電源を
    分離出力するとともに、暗証番号を付加した錠制御信号
    を多重信号として上記多重信号線上に送出させる多重伝
    送制御部と、 上記多重伝送制御部で受信された錠状態判別信号に応じ
    て施、解錠状態の表示を少なくとも行うための表示部
    と、 上記操作スイッチによって暗証番号が入力される毎に、
    その暗証番号を付加した錠制御信号を生成して上記多重
    伝送制御部に出力する一方、上記多重伝送制御部が錠状
    態判別信号を受信復調する毎に、その錠状態判別信号に
    対応した施錠表示信号あるいは解錠表示信号を上記表示
    部に出力する信号処理回路とを備え、 上記多重伝送制御部が錠制御信号を受信復調したときに
    は、上記表示部の表示を停止させる構成としている多重
    伝送式電気施解錠システム。
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