JP3319837B2 - 粉体定量供給装置 - Google Patents

粉体定量供給装置

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JP3319837B2 JP27939493A JP27939493A JP3319837B2 JP 3319837 B2 JP3319837 B2 JP 3319837B2 JP 27939493 A JP27939493 A JP 27939493A JP 27939493 A JP27939493 A JP 27939493A JP 3319837 B2 JP3319837 B2 JP 3319837B2
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一彦 梅谷
正広 田中
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  • Weight Measurement For Supplying Or Discharging Of Specified Amounts Of Material (AREA)
  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、粉体を一定量づつ計
量装置側に供給するための粉体定量供給装置に関し、特
に付着性やブリッジ性、あるいは凝固性などの性状を有
する粉体の定量供給に適した粉体定量供給装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、染料のように色の異なる各種の
粉体を定量づつ配合する場合には、各色粉をそれぞれ正
確に一定量づつ計量装置側に供給する必要があり、従来
では、図6及び図7に示すような粉体定量供給装置を使
用して粉体の定量供給を行っていた(例えば実開平2ー
135822号参照)。即ち、図6及び図7に示す従来
の粉体定量供給装置は、底部に開口13aを有するタン
ク13の下部に周方向の一部に粉体取出口10を形成し
た収容筒1を連設し、該収容筒1内に上面外周部に粉体
を受け入れる円環状溝23を形成した円盤2を設置し、
該円盤2を回転駆動装置3により一方向に回転せしめる
とともに、掻出し装置4の掻出し部材(大深度の大量掻
出し用と中深度の中量掻出し用と小深度の小量掻出し用
の3つの掻出し部材42A,42B,42Cを有してい
る)を円環状溝23内に差し込むことにより、粉体取出
口10を通過する円環状溝23内の粉体を掻出して順次
粉体取出口10から取出し得るように構成している。
尚、タンク13内の粉体は収容筒1内の粉体が減少する
につれて矢印Aで示すように収容筒1内に落下し、該収
容筒1内の粉体は撹拌羽根36,37によって矢印Bで
示すように円盤2の円環状溝23内に充填され、該円環
状溝23内に充填された粉体は粉体取出口10の直前位
置において擦り切り部材18により一定高さに均された
後、円環状溝23内の所定深さまで差し込まれている掻
出し部材42A〜42Cによって該円環状溝23内の粉
体を矢印Cで示すように粉体取出口10から取出通路5
5を通って順次計量装置9側に落下・供給し得るように
なっている。計量装置9による計量最終段階では、大量
掻出し用と中量掻出し用の各掻出し部材42A,42B
は伸縮シリンダ41によってそれぞれ上方に引き上げら
れており、小量掻出し用の掻出し部材42Cのみで掻出
し作業を行うとともに、円盤2をゆっくり回転させて粉
体を微量づつ掻出すようにして行う。そして、該計量装
置9が所定量の粉体を計量すると、直ちに円盤2の回転
を停止させて取出通路55側への粉体供給を停止させ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の粉体定量供給装置においては、タンク13あるいは
収容筒1内に大量の粉体を収容しているが、1回の計量
においては粉体を小量づつしか取出さないために、タン
ク13や収容筒1内での粉体の移動が極めて緩慢にな
り、その滞留時間が長くなるほど粉体の凝縮作用が進行
して円滑に流動しにくくなるとともに粉体が変質し易く
なるという問題があった。
【0004】又、図6及び図7に示す従来の粉体定量供
給装置では、粉体取出口10の直前において擦り切り部
材18で円環状溝23内の粉体上面が均されるようにな
っているものの、円環状溝23上にはその全周方向から
粉体が供給されて該円環状溝23上における粉体取出口
10より円盤回転方向の下手側近傍位置Z(図7)にも
粉体が常時堆積している。他方、掻出し部材42A〜4
2Cで円環状溝23内の粉体を掻出している際には、該
掻出し部材によって削り残った粉体の上面が擦り切り部
材18で均した円環状溝23内の粉体上面よりも盛り上
がることがあり、その盛り上がったままの粉体が粉体取
出口10より円盤回転方向の下手側近傍位置Zまで移送
されたときに、既に堆積している粉体に衝突して順次粉
体取出口10側に迫り出してくるようになる。そして、
その迫り出し部分の粉体が大きくなると、掻出し部材で
正規に掻出している粉体量のほかにその迫り出し部分の
粉体が点線矢印Dで示すように粉体取出口10から取出
通路55側に落下することがある。特に計量最終段階に
おいて、微量掻出しを行っている際にその迫り出し部分
の粉体が取出通路55側に供給されると、計量装置9側
に供給された粉体が重量オーバーしてしまい、定量供給
が失敗するという問題がある。
【0005】さらに、図6及び図7に示す従来の粉体定
量供給装置では、大深度の掻出し部材42Aは円環状溝
23内のかなりの深さまで差し込まれているものの、該
円環状溝23の底部付近にある粉体までは届かず、従っ
て円環状溝23の底部には古い粉体がいつまでも残った
ままとなり、その残った粉体が凝縮したり品質が劣化す
るという問題があった。
【0006】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、粉体をタンク等の容器内で常にかなりの速度で流動
させ、さらに計量最終段階において微量調整が確実に行
えるとともに、円環状溝の底部に古い粉体がいつまでも
残らないようにし得る粉体定量供給装置を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明の粉体定量供給
装置は、上記課題を解決するための手段として、次の構
成を有している。
【0008】本願請求項1の構成 本願請求項1の発明は、粉体を収容し得る筒体であって
周方向の一部に粉体取出口を形成した収容筒と、該収容
筒内に設置されていて上面外周部に粉体を受け入れる円
環状溝を形成した円盤と、該円盤を一方向に回転せしめ
る回転駆動装置と、円環状溝内の粉体を粉体取出口側に
掻出す掻出し装置とを備え、円盤を回転させながら掻出
し装置の掻出し部材を円環状溝内に差し込むことによ
り、粉体取出口を通過する円環状溝内の粉体を順次粉体
取出口から取出し得るようにした粉体定量供給装置にお
いて、円環状溝の底部に周方向に間隔をもって複数個の
開口を形成し、円盤の下側に円環状溝の底部下面に摺接
して円環状溝の開口を閉塞する閉塞部材を設け、該閉塞
部材における粉体取出口より円盤回転方向の下手側近傍
位置に円環状溝の開口と連通する連通口を形成し、該連
通口の下部に連通口を通過した粉体を収容する容器を設
置したことを特徴としている。
【0009】この請求項1の発明において、収容筒の上
部には、通常、粉体を収容したタンクが設置され、又該
タンク内には、粉体取出し量に応じて順次粉体が自動で
供給される。又、回転駆動装置は、計量装置側に供給さ
れた粉体量に応じて円盤の回転数を順次減少させるよう
に制御することが好ましい。掻出し装置としては、掻出
し量の異なる複数の掻出し部材を使用し、掻出し当初は
それぞれの掻出し部材で分担しながら大量掻出しする一
方、計量最終段階では小掻出し用の掻出し部材で粉体を
微量供給するようにすることが好ましいが、1つの掻出
し部材だけを使用することも可能である。円環状溝の底
部に形成した各開口と、その開口を閉塞する閉塞部材に
形成した連通口とは、該両開口が上下に連通したとき
に、その連通部分にある円環状溝内の粉体が両開口を通
過してスムーズに落下し得る程度の大きさを有してい
る。
【0010】本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、請求項1の粉体定量供給装置に
おいて、連通口を通過して容器内に収容された粉体を収
容筒側に還流せしめる粉体還流装置を設けたことを特徴
としている。
【0011】この請求項2の発明において、粉体還流装
置としては、容器内を真空吸引して該容器内の粉体を空
気とともにパイプを通して収容筒側に還流させるように
したものが使用可能である。尚、原料袋内に収容してい
る粉体をタンク内に移し換える際には、従来から一般に
真空吸引による移し換え方式を採用しているが、この粉
体還流装置として粉体移し換え用の真空吸引手段を利用
すると、後はパイプの接続程度の簡単な構成で粉体還流
装置を形成できる。
【0012】
【作用】本願請求項1の発明の粉体定量供給装置では、
収容筒内に粉体を収容した状態で、回転駆動装置により
円盤を一方向に回転させると、円盤の円環状溝内に粉体
が収容される。尚、円環状溝の底部には周方向に間隔を
もって複数個の開口が形成されているが、該各開口内に
も粉体が流入する。この円環状溝の各開口は、一部(連
通口と連通する部分)を除いてその下方から閉塞部材で
閉塞されており、該開口内に収容された粉体は閉塞部材
の上面に摺接しながら円盤とともに移動するようにな
る。そして、収容筒の粉体取出口部分においては、円環
状溝内の粉体上面が均された状態で送り出されるととも
に、該円環状溝内の粉体が掻出し装置の掻出し部材によ
って所定量づつ掻出されて、その掻出された粉体が順次
粉体取出口から計量装置側に供給される。他方、掻出し
部材で掻出されずに円環状溝内に残った粉体は、該円環
状溝の開口が粉体取出口より円盤回転方向の下手側近傍
位置において閉塞部材の連通口に連通したときに、順次
円環状溝の開口及び閉塞部材の連通口を通ってその下方
に設置している容器内に落下・収容されるようになる。
従って、円環状溝上における粉体取出口より円盤回転方
向の下手側近傍位置においては、粉体が堆積しないかあ
るいは堆積してもその粉体密度は小さいものとなる。と
ころで、掻出し部材による掻出し作用が行われていると
きには、該掻出し部材の幅の内外各端部付近に円環状溝
内の粉体上面の一部が当初の均し面より盛り上がった状
態で移送されるようになる。ところが、その盛り上がっ
た粉体部分が粉体取出口より円盤回転方向の下手側近傍
位置まで移送されても、該位置には上記のように粉体が
ないかあるいは粉体密度が小さいので、該盛り上がった
粉体部分が粉体取出口部分に堆積されることがなくな
り、しかも円環状溝の開口と閉塞部材の連通口とが連通
した時点でその連通部分にある円環状溝内の粉体が下方
に落下するようになる。従って、この粉体定量供給装置
では、掻出し部材による粉体掻出し量だけが計量装置側
に供給されるようになる。又、円環状溝内の粉体は、円
環状溝側の各開口が閉塞部材側の連通口に連通するたび
に下方の容器内に落下・収容されるようになるので、円
環状溝内の掻出されなかった粉体がそのまま残らなくな
る。即ち、円環状溝内の粉体は順次収容筒内のものと入
れ替わる。さらに、上記開口と連通口が連通するたびに
円環状溝内の粉体が該連通口を通って落下することによ
り、タンクや収容筒内に収容されている粉体の移動速度
が速くなり、一度に小量づづしか取出さない形式の粉体
定量供給装置であっても、該タンクや収容筒内での粉体
滞留時間を短くすることができる。
【0013】本願請求項2の発明では、上記したよう
に、連通口を通ってその下方の容器内に収容された粉体
を、粉体還流装置により収容筒側に還流させるようにし
ているので、計量装置側に供給されなかった粉体を自動
で収容筒側に戻すことができ、粉体を常時循環させるこ
とができる。
【0014】
【発明の効果】本願請求項1の発明では、上記作用の項
で説明したように、円環状溝上における粉体取出口より
円盤回転方向の下手側近傍位置において、円環状溝側の
開口と閉塞部材側の連通口とが連通したときに、円環状
溝内の粉体が該開口及び連通口を通って下方の容器内に
収容されるようになっているので、粉体取出口において
掻出し部材で掻出せなかった粉体が粉体取出口より円盤
回転方向の下手側近傍位置で堆積することがなくなり、
掻出し部材で掻出した粉体以外の粉体が不用意に粉体取
出口から計量装置側に供給されることがなくなる。従っ
て、粉体を常時安定して定量供給でき、計量装置側での
計量が失敗することがなくなるという効果がある。又、
タンクや収容筒内に収容されている粉体が常に適宜の速
度で流動するようになっているので、粉体が一箇所に長
時間滞留することがなくなって、粉体が凝縮したり変質
したりするという問題を解消できるという効果もある。
【0015】又、本願請求項2の発明では、請求項1に
おいて容器内に収容された粉体を粉体還流装置により収
容筒側に還流させるようにしているので、計量側に取出
されなかった粉体を自動で循環させることができるとと
もに、その容器内に収容された粉体がリサイクルされる
ことにより凝縮や変質等の問題を防止できるという効果
がある。
【0016】
【実施例】図1〜図5を参照して本願発明の実施例を説
明すると、この実施例の粉体定量供給装置は、基台5の
上部に適宜高さを有する円筒状の収容筒1を設け、該収
容筒1の内部に回転駆動装置3によって回転せしめられ
る円盤2を設け、収容筒1の上部に上下3つのタンク1
1,12,13を連続させている。
【0017】図1に示すように、上部タンク11には、
その上部にパイプ112を介して真空ポンプ111が接
続されていて、該真空ポンプ111によって上部タンク
11内の空気を吸引することにより、粉体入り袋113
内の粉体Pをパイプ114を介して上部タンク11内に
吸引し得るようになっている。又、上部タンク11の底
部にはダンパー115が設けられている。このダンパー
115は、中間タンク12内の粉体Pが所定量より少な
くなると開放されて上部タンク11内の粉体を中間タン
ク12内に落下・供給するようになっている。又、中間
タンク12と下部タンク13とは連続させている。尚、
図1において符号116はフイルター、117,118
はそれぞれバルブである。
【0018】下部タンク13の底部には、収容筒1が連
接されている。そして、下部タンク13の底部に形成し
た穴13aから下部タンク13内の粉体Pを収容筒1内
に供給し得るようになっている。
【0019】基台5には、回転駆動装置3の回転軸33
が上下に貫通して設置されている。この回転軸33は、
プーリ及びベルト等の動力伝達部材32を介してモータ
31により一方向に回転せしめられる。尚、モータ31
はサーボモータが使用されており、後述するように計量
装置9による計量最終段階に近づくと回転軸33の回転
速度を遅くするように設定されている。
【0020】又、基台5の上面における回転軸33の外
側部分には、円環状の凹部50が形成されている。この
凹部50の底面51は環状の平面となっている。この凹
部50の底面51は、後述するように円環状溝23の各
開口24,24・・を閉塞するものであって、特許請求
の範囲中の閉塞部材に該当するものである。
【0021】収容筒1には、その周方向の一部(例えば
図4の角度a=約70°の範囲)に粉体取出口10が形
成されている。又、基台5における凹部50の外側であ
って粉体取出口10に対応する位置には、該粉体取出口
10から取出される粉体を下方に案内する取出通路55
が形成されている。この取出通路55の下部には計量装
置(電子秤)9が設置される。
【0022】円盤2は、基台凹部50の内径とほぼ同径
かそれよりごく僅かに小さい外径に形成されている。こ
の円盤2は、回転軸33を挿通させる中心穴21を有
し、又該中心穴21の外側上面には外方に向けて下り傾
斜する傾斜面22が形成されている。円盤2の上面外周
部には、所定幅(例えば約15mmの幅)で且つ所定深さ
(例えば約10mmの深さ)の円環状溝23が形成されて
いる。さらに、円環状溝23の底部には、周方向に間隔
をもって複数個(合計10個)の開口24,24・・が
形成されている。この各開口24,24・・はかなりの
大きさを有しており、粉体Pが自由に通過し得るように
なっている。
【0023】この円盤2は、収容筒1内において円環状
溝23の下面が基台5の凹部50の底面51上に摺接す
る状態で設置されている。従って、円環状溝23の底部
に形成した各開口24,24・・は、凹部底面51よっ
て下方から閉塞されており、円環状溝23内に収容され
る粉体Pが後述する連通口52部分を除いて下方に落下
することがないようになっている。又、円環状溝23の
外周上端は粉体取出口10に位置する基台凹部50の外
周上端と同高さになっている。尚、この円盤2は、回転
駆動装置3のモータ31により、図4において左回転方
向に回転せしめられる。
【0024】回転駆動装置3の回転軸33には、下部タ
ンク13内で回転する撹拌羽根34,35と、収容筒1
内で回転する撹拌羽根36とが取付けられている。又、
収容筒1内には、撹拌羽根36と円盤2の傾斜面22と
の間に撹拌用の固定羽根37が設けられている。
【0025】粉体取出口10における円盤回転方向の上
手側近傍位置には、円環状溝23に収容される粉体Pの
上面を均すための擦り切り部材18が設けられている。
従って、粉体取出口10部分においては円環状溝23内
に収容された粉体Pの上面が平面状に均された状態で出
てくる。
【0026】粉体取出口10部分には、円環状溝23内
の粉体Pを粉体取出口10側に掻出すための掻出し装置
4が設けられている。この掻出し装置4は、伸縮シリン
ダ41によって掻出し部材42を円環状溝23内に差し
込まれる掻出し位置と円環状溝23から上方に退避する
非掻出し位置との間で上下動せしめるようにしたものが
採用されている。尚、図3においては掻出し装置4を1
つだけしか図示していないが、該掻出し装置4は図6及
び図7の従来例の場合と同様に粉体取出口10の範囲中
において合計3個設けている(図4に示すように周方向
に合計3つの掻出し部材42,42,42を有してい
る)。尚、この3個の掻出し装置4は、円盤回転方向下
手側から順に大量掻出し用(大深度)と中量掻出し用
(中深度)と小量掻出し用(小深度)となっている。
【0027】基台5側の凹部底面(閉塞部材となる)5
1には、粉体取出口10より円盤回転方向の下手側近傍
位置に円環状溝23の開口24,24・・と連通する連
通口52が形成されている。この連通口52は例えば角
度30°程度の範囲の大きさを有している。従って、円
環状溝23内の粉体Pは、円環状溝の開口24と連通口
52とが上下に連通している状態において該両開口2
4,52を通って下方に落下し得るようになっている。
【0028】連通口52の下部には、該連通口52を通
って落下した粉体を収容するための容器(収容ボック
ス)6が設置されている。この収容ボックス6の上面に
は、連通口52とほぼ同大きさの開口61が形成されて
いる。そして、この収容ボックス6は、その上面を基台
5の下面にほぼ接触状態でしかも開口61が連通口52
に全面重合する状態で設置されている。従って、円環状
溝23の開口24と連通口52が連通した状態では、該
連通部分に位置する円環状溝23内の粉体Pが該両開口
24,52を通りさらに収容ボックス上面の開口61を
通って該収容ボックス6内に落下・収容されるようにな
っている。
【0029】又、収容ボックス6には、該収容ボックス
6内に収容された粉体Pを前記上部タンク11内に還流
させるための粉体還流装置7が接続されている。この粉
体還流装置7は、収容ボックス6内と上部タンク11内
とをパイプ71で接続して構成されており、上部タンク
11内が前記真空ポンプ111で吸引されていることに
より、パイプ71を介して収容ボックス6内を吸引する
ようになっている。従って、この粉体還流装置7は、収
容ボックス6内の粉体Pを空気とともに上部タンク11
内に吸引・還流せしめ得るようになっている。
【0030】次に、図示例の粉体定量供給装置の作用を
説明する。粉体入り袋113内の粉体Pは、各バルブ1
17,118を開放した状態で真空ポンプ111を作動
させることによって該上部タンク11内に移し替えるこ
とができる。又、上部タンク11内の粉体Pは、ダンパ
ー115を開放することによって中間タンク12を経て
下部タンク13内に収容できる。尚、ダンパー115を
開放するときには真空ポンプ111側のバルブ117を
閉じておき、又、上部タンク11内に所定量の粉体Pが
収容されれば粉体入り袋113側のバルブ118を閉じ
ておく。
【0031】そして、符号117のバルブを開き、真空
ポンプ111を作動させ、且つ符号118のバルブを閉
じた状態で回転駆動装置3を作動させる。すると、下部
タンク13内の粉体Pは撹拌羽根34,35で撹拌され
ながら底部の穴13aを通って順次収容筒1内に落下
し、さらに収容筒1内に落下・収容された粉体Pは、撹
拌羽根36と固定羽根37によってほぐされながら円盤
2の傾斜面22に沿って円環状溝23内に収容される。
このとき円環状溝23の底部に形成している各開口2
4,24・・内にも粉体Pが流入されるが、この各開口
24,24・・は、一部(連通口52と連通する部分)
を除いてその下方から基台5側の凹部底面(閉塞部材)
51で閉塞されており、該開口24内に流入した粉体は
凹部底面51に摺接しながら円盤2とともに移動するよ
うになる。
【0032】そして、円環状溝23内に収容された粉体
Pは、円盤2が回転(図4において左回転)しているこ
とにより、順次擦り切り部材18で平面状に均されなが
ら粉体取出口10部分に移動せしめられる。粉体取出口
10部分においては、円環状溝23内の粉体が掻出し装
置4の掻出し部材42によって所定量づつ掻出されて、
その掻出された粉体が図2において矢印Cで示すように
順次粉体取出口10から取出通路55を通って計量装置
9側に供給される。他方、粉体取出口10より円盤回転
方向の下手側近傍位置において、円環状溝23の開口2
4と凹部底面51の連通口52とが連通したときには、
その付近の円環状溝23内にある粉体Pが開口24及び
連通口52をそれぞれ通ってその下方に設置している収
容ボックス6内に落下・収容されるようになる。このと
き収容ボックス6内は真空吸引されているので、開口2
4と連通口52とが連通したときにその付近の円環状溝
23内にある粉体Pを強制的に吸引するようになり、該
連通部分が粉体Pで目詰まりすることがない。従って、
円環状溝23上における粉体取出口10より円盤回転方
向の下手側近傍位置においては、粉体が堆積しないかあ
るいは堆積してもその粉体密度は小さいものとなる。
【0033】ところで、掻出し部材42による掻出し作
用が行われているときには、該掻出し部材42の幅の内
外各端部付近に円環状溝23内の粉体上面の一部が当初
の均し面より盛り上がった状態で移送されるようにな
る。ところが、その盛り上がった粉体部分が円環状溝2
3上における粉体取出口10より円盤回転方向の下手側
近傍位置まで移送されても、該位置では粉体がほぼ連続
的に落下しているので、該位置には粉体がないかあるい
は粉体密度が小さくなっており、該盛り上がった粉体部
分が粉体取出口10部分に堆積することがなくなる。し
かも該盛り上がった粉体部分が上記位置まで移動したと
きに、円環状溝23の開口24が連通口52に連通する
ことにより、その盛り上がった粉体部分も下方に落下す
るようになる。従って、この粉体定量供給装置では、掻
出し部材42による粉体供給量だけが計量装置9側に供
給されるようになり、計量装置9側に供給される粉体P
が重量オーバーすることがなくなる。又、円環状溝23
内の粉体Pは、円環状溝23側の各開口24,24・・
が連通口52に連通するたびに下方の収容ボックス6内
に落下・収容されるようになるので、円環状溝23内の
掻出されなかった粉体がそのまま残らなくなる。又、収
容ボックス6内に収容された粉体Pは、粉体還流装置7
により上部タンク11内に還流され、続いて再度中間タ
ンク12、下部タンク13を経て収容筒1内に供給でき
るようになっている。従って、タンク12,13や収容
筒1内に収容されている粉体Pが常時適宜の速度で移動
するようになり、粉体を小量づづしか取出さない形式の
粉体定量供給装置であっても、該タンクや収容筒内での
粉体滞留時間を短くすることができ、それによって粉体
Pの凝縮や変質等の悪影響を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかる粉体定量供給装置を
備えた全体概略図である。
【図2】図1の粉体定量供給装置部分の縦断面図であ
る。
【図3】図2の粉体定量供給装置の分解斜視図である。
【図4】図2のIV−IV矢視図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】従来の粉体定量供給装置の縦断面図である。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【符号の説明】
1は収容筒、2は円盤、3は回転駆動装置、4は掻出し
装置、5は基台、6は容器(収容ボックス)、7は粉体
還流装置、9は計量装置、10は粉体取出口、23は円
環状溝、24は開口、42は掻出し部材、51は凹部底
面(閉塞部材)、52は連通口、Pは粉体である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01G 13/00 B65G 65/48 G01G 13/04 G01G 17/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体(P)を収容し得る筒体であって周
    方向の一部に粉体取出口(10)を形成した収容筒
    (1)と、該収容筒(1)内に設置されていて上面外周
    部に粉体(P)を受け入れる円環状溝(23)を形成し
    た円盤(2)と、該円盤(2)を一方向に回転せしめる
    回転駆動装置(3)と、前記円環状溝(23)内の粉体
    (P)を粉体取出口(10)側に掻出す掻出し装置
    (4)とを備え、前記円盤(2)を回転させながら前記
    掻出し装置(4)の掻出し部材(42)を円環状溝(2
    3)内に差し込むことにより、粉体取出口(10)を通
    過する円環状溝(23)内の粉体(P)を順次粉体取出
    口(10)から取出し得るようにした粉体定量供給装置
    であって、 前記円環状溝(23)の底部に周方向に間隔をもって複
    数個の開口(24,24・・)を形成し、 前記円盤(2)の下側に円環状溝(23)の底部下面に
    摺接して円環状溝(23)の開口(24)を閉塞する閉
    塞部材(51)を設け、 該閉塞部材(51)における前記粉体取出口(10)よ
    り円盤回転方向の下手側近傍位置に円環状溝(23)の
    開口(24)と連通する連通口(52)を形成し、 該連通口(52)の下部に連通口(52)を通過した粉
    体(P)を収容する容器(6)を設置した、 ことを特徴とする粉体定量供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、連通口(52)を通
    過して容器(6)内に収容された粉体(P)を収容筒
    (1)側に還流せしめる粉体還流装置(7)を設けたこ
    とを特徴とする粉体定量供給装置。
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