JP3319834B2 - カラー図形印刷における色分離方法 - Google Patents

カラー図形印刷における色分離方法

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  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はたとえばインクジェット
印刷システム等の液体インク印刷システムの分野に関
し、より詳細には4色インクジェット印刷システムにお
ける解像度と印刷品質を向上させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のインクジェット印刷システムには
たとえばシアン、マゼンタおよび黄(”CMY”)の3
色の印刷ヘッドあるいは”ペン”が用いられる。黒が必
要なときは、これらの3色のすべてが組み合わされてコ
ンポジットブラック(composite blac
k)(”プロセスブラック”ともいう)が形成される。
しかし、以下の理由からコンポジットブラックより(真
の)黒を印刷することが好適である。
【0003】1.黒はコンポジットブラックより仕上が
りがよいためである。コンポジットブラックは三つの色
からなっており、色の濃淡があることが多い。コンポジ
ットブラックはたとえば緑がかった黒あるいは青みがか
った黒に見える。またコンポジットブラックの印刷品質
には紙の種類、温度および湿度によってばらつきがあ
る。 2.通常のコンピュータシステムにおいては、印刷デー
タがホストコンピュータからプリンタに送られ、CMY
Kの4色のそれぞれの印刷が制御される。ここでKは
(青の色との混乱を避けるために)黒を表す。ページ上
のある領域をコンポジットブラックで印刷する場合、C
MYのインクに関する情報をプリンタに送らなければな
らない。同じ領域を黒のペン(真の黒)で印刷する場
合、Kインクのデータだけを送ればよい。したがって黒
のペンを使用するということはホストとプリンタの間の
データ転送において3対1の低減が可能であることを意
味する。
【0004】3.コンポジットブラックの印刷には真の
黒の印刷に要するインク量の3倍を印刷媒体に着けるこ
とを要する。これは動作上の経費がかさむだけではなく
媒体、特に普通紙の場合に紙が巻上がったり、大量のイ
ンクが着けられる場所で他の不規則な摂動が発生するこ
とがある。 4.コンポジットブラックを印刷するときは、カラーペ
ンが同じ領域を3度通過しなければならない。最初の通
過でシアンのインクを着け、次にマゼンタを着け、最後
に黄色を着ける。同じ領域を黒ペンを用いて印刷する場
合、黒ペンは黒のインクを着けるのにこの領域を1度通
過するだけでよい。これは印刷速度の大幅な向上を意味
する。
【0005】インクジェットプリンタの中にはカラーペ
ンと黒のペンの両方を用いるものがあるが、これは同時
に使用するためのものではない。つまり、かかるプリン
タでは一度に一方のペンだけを用いることができる。市
販されている例として、Hewlett−Packar
dのDeskWriter CTMおよびDeskJet
500 CTMがある。一度に一つのペンしか用いるこ
とができないため、ページはカラーあるいは黒のいずれ
かで印刷され、同じページにカラーと黒が混じることは
ない。ユーザーはプリンタに間違ったペンがあるとき、
ページの印刷の前に手作業でペンを交換しなければなら
ない。カラーペンが用いられているとき、黒でなければ
ならない領域はコンポジットブラックを用いて印刷され
る。これは上述したような理由から印刷品質と印刷速度
の妥協である。
【0006】4色プリンタは一つのページ中で使用でき
る3つの原色と黒(CMYK)を有するものである。し
かし、周知の4色(CMYK)インクジェットプリンタ
の解像度は限られており、特殊な光沢紙に印刷しなけれ
ばならない。たとえば、Hewlett−Packar
dのPaintJet XLTMはCMYとKにそれぞれ
一つずつ計4つの印刷ヘッドを有する。このプリンタは
コンポジットブラックを使用する必要はないが、解像度
は180ドット/インチ(DPI)にすぎない。Kod
akのDOCONIX Color 4プリンタもまた
CMYK用の四つの印刷ヘッドを有し、その解像度は1
92DPIにすぎない。SharpのJX−730カラ
ーインクジェットプリンタは216DPIの別の4色プ
リンタである。KodakとSharpのプリンタはい
ずれも色に隣接して黒を印刷することができるが、やは
りその解像度ははるかに低く、また特殊紙上にのみ印刷
可能である。
【0007】一つの印刷ページに真の黒とカラーインク
を混合することができ、通常の光沢のない紙に高い解像
度で印刷を行うことのできる液体インク印刷システムが
必要とされている。普通紙、すなわちタイプライターに
使用されるボンド紙等の光沢のない紙の上でたとえば3
00DPI(ドット/インチ)の高解像度で印刷を行う
ための新しいインクが開発されている。しかし、インク
の化学的性質上の制約から、カラーインクと黒のインク
はページ上で接触することができず、実際にページ上で
互いの最小距離内に入ることができない。インクが最小
距離内に入ると、カラーインクが黒のインクからダイを
引き出し、黒のインクが薄くなる。ページ上で黒のイン
クが薄くなることによって印刷品質が悪くなり、これは
避けねばならない。したがって、印刷されたページには
黒のインクとカラーのインクの間に所定の最小間隔を維
持する必要がある。
【0008】黒のインクとカラーインクの間に必要な最
小間隔を維持する方法の一つとして、ページ上のそれぞ
れのカラードットを調べ、デルタ内に黒の周囲ドットが
あるかどうかを見て、黒があればそれらをプロセスブラ
ックに変換する。このような方法は以下の理由から現在
の技術を用いては実用的ではない。8.5×11インチ
のページには約800万のドットがある。それぞれのド
ットについて、最小間隔−デルタ(図1参照)中に13
8のそれを取り囲むドットがあり、そのそれぞれを調べ
なければならない。また、ドットが黒からコンポジット
ブラックに変換されると、それはCMY(カラー)のイ
ンクからなっている。したがって、このアルゴリズムは
この新しく合成されたドットの周囲の138のドットを
調べてKインクのものがあるかどうかを見る。これらの
手順にはページあたり優に何億ドットのチェックを必要
とし、あるいは何十億ものドットのチェックを必要とす
る。このため処理時間が長くなりすぎ、したがってこの
ような方法は実用的ではない。
【0009】処理上の問題は画像が少しずつ生成される
ときのように画像全体を一度に評価することができない
ときにより複雑になる。画像を少しずつ生成するのは、
通常、画像を生成するためのメモリ量に制限のあるコン
ピュータにおいて行われる。一度に画像の1つの部分だ
けを生成することによって、コンピュータは生成される
画像の1つの部分を操作するのに十分なメモリを持って
いればよく、かかる部分はバンドとして知られる。コン
ピュータは信号バンドを画像化した後、この画像の次の
バンドの形成を開始する前にプリンタにこのバンドを送
る。このようにして、画像全体を画像全体を一度に生成
するのに要する量よりかなり少ないメモリ量(メモリ量
の約1/N。Nは用いられるバンドの数)で生成するこ
とができる。
【0010】Microsoft Windowsとい
ったコンピュータ動作環境の多くにおいて、コンピュー
タにページ全体を画像化するのに十分なメモリが存在す
る場合にも、ページの画像化に使用することのできるメ
モリ量は限られている。さらに、使用できるメモリの量
はメモリを現在消費している他のプログラムの数によっ
て変動する。画像をバンドの形態で生成することによっ
て、バンディング処理はコンピュータ中で使用可能なメ
モリの量に見合うようにバンドのサイズを動的に調整す
ることができる。
【0011】色分離処理の難しさは隣り合うバンドの境
界部分で発生する。一度に1つのバンドだけが画像化さ
れるため、このバンディング処理には隣り合うバンド中
の画素の色特性がわかっていない。たとえば、現在のバ
ンドにおいて、垂直方向の黒の線がバンドの境界上で終
わる場合、現在のバンドにはこの黒の線の最小間隔内の
隣り合うバンドに色があるかどうかを判定するための情
報はない。その結果、先のバンドに関する知識なしには
線を真の黒で印刷するかあるいはコンポジットブラック
で印刷するかの決定はできない。
【0012】
【発明の目的】本発明の目的は一つの印刷ページ中でカ
ラーと真の黒の印刷の高解像度での混合を可能とするこ
とである。他の目的は光沢のない普通紙上での4色液体
インク印刷の解像度を増すことである。また他の目的は
4色(CMYK)印刷システムにおいてコンポジットブ
ラックではなく真の黒のインクの使用を最大限にしつ
つ、真の黒のインクとカラーインクの間の所定の最小間
隔を維持して印刷品質を保つことである。また他の目的
はバンディングを用いる印刷システムにおいてバンドの
境界上で真の黒インクとカラーインクの間に所定の最小
間隔を維持することである。さらに他の目的は2ペン4
色印刷システムにおいてペンの位置ずれを補償すること
である。
【0013】他の目的はビットマップカラープレーンデ
ータの処理速度を上げてカラー印刷システムの印刷速度
を向上させることである。他の目的は印刷速度を下げる
ことなく真の黒のインクの使用を最大限にしつつ、黒の
インクとカラーインクの間の最小間隔を維持するよう
に、ビットマップカラープレーンデータを変更するため
の非常に高速の方式を設計し実施することである。本発
明のさらに他の目的はユーザーが同じ印刷ページ上でカ
ラーと黒を混合することを可能にすることである。たと
えば、ユーザーがテキストのページの中央にカラーグラ
フの入ったビジネス文書を印刷することを可能にする。
黒インクは黒ペン、色インクはカラーペンから出る。
【0014】
【発明の概要】本方法ではまず黒を表すデータを色を表
すデータから分離する。黒を表すデータはCMYプレー
ンから”K”プレーンに移動される。4色インクジェッ
トプリンタでは、CMYプレーンはカラーペン中の対応
する色を制御し、KプレーンはKペンを制御する。
【0015】一般に、本発明の方法ではまずプロセスブ
ラックを表す(すなわち対応するビットが三つのCMY
プレーンのすべてにおいてオンされる)カラー(CM
Y)プレーン中のカラー図形データを識別し、次にその
データをKプレーン中のデータに置き換えることが必要
である。これはKプレーンビットとカラープレーンビッ
トの間の所定の最小間隔−デルタを維持する方法で行わ
れる。まず、コンポジットブラックデータがCMYプレ
ーンからKプレーンに移され、これによってこのデータ
はコンポジットブラックを表すものから(真の)黒を表
すものに変更される。しかし、これはむやみに行うこと
はできない。なぜなら、新しいKプレーンデータが最小
間隔の制限を破ることがあるためである。このような場
合、コンポジットブラックを用いなければならない。し
たがって、この方法では次に最小間隔の侵害を検出およ
び修正する。次のステップはデータを再チェックしてこ
の修正その他の結果発生する新しい間隔の侵害を検出す
るステップである。この再チェックは帰納的に実施する
ことができるが、必ずしも帰納的に行う必要はない。こ
れらの方法を高速で実行して印刷のスループットを最大
限にする態様をより詳細に開示する。
【0016】バンド化された画像においては、画像情報
のすべてを簡単に用いることができないためこの処理は
複雑なものとなる。したがって、各バンドについて、現
在のバンドがページ上の末端のバンドでない場合、この
バンドの最下部の列の黒データを初めに疑問符として知
られる不確定な状態にしなければならない。疑問符ビッ
トは黒を示すが、それが最終的に真の黒として印刷され
るかコンポジットブラックとして印刷されるかはまだ決
定することができない。疑問符は次のバンドのの少なく
とも最上部の列を調べるまでは解くことができない。さ
らに、疑問符は最終的には色(コンポジットブラックは
色である)となる可能性があるため、疑問符データの最
小間隔中の黒のデータはすべて疑問符データとしても指
定し直さねばならない。この疑問符を伝播する処理は上
述した色を伝播する処理に類似している。
【0017】必要な色の分離を行うさいの課題は、調べ
なければならないビットプレーン中の厖大な数のビット
を克服することである。本発明ではまずデータを8ドッ
ト×8ドットのデータブロックに圧縮する。これらのブ
ロックはそれぞれバイト境界上にあり、このアルゴリズ
ムが一つの機械語命令を用いて一度に8ドットを見るこ
とを可能にしている。さらに、それぞれの8×8のブロ
ックはわずか一つのビットによってカラーテーブルある
いは黒テーブルのいずれかに表される。カラーテーブル
あるいは黒テーブル上のバイト演算では一つの機械語命
令においてページ上の512ドットを考慮する(この表
のバイト中の8ビットのそれぞれがもとの8×8ブロッ
クからの64ドットを表す。64×8=512)。もと
のCMYプレーン(それぞれが約1メガバイト)を(そ
れぞれが16キロバイトである)カラーテーブルあるい
は黒テーブルに圧縮することによって、この色分離技術
ではCMYインクの隣にKインクがある場所を迅速に判
定することができる。この処理はカラーブロックに隣接
する黒ブロックがなくなったとき完了する。
【0018】この方法は真の黒のデータとカラーデータ
を調査してカラードットの所定の最小間隔内の黒のドッ
トを表わすデータを検出するステップに進む。かかるデ
ータが検出されると、有害な黒のデータをカラーインク
で印刷するためのコンポジットブラックのデータとして
指定し直すことによってこれを修正する。しかし、この
新しい色データは黒のデータに近すぎる可能性がある。
したがって、この方法ではカラードットの最小間隔内に
黒のドットが検出されなくなるまでこの調査および再指
定ステップを繰り返すことを必要とする。同様に、色の
所定の最小間隔内にあるものはすべてカラーで印刷しな
ければならないため疑問符データは色データに変換され
る。
【0019】同様のステップが疑問符データにも適用さ
れる。黒のデータが疑問符データの最小間隔内にある場
合、この黒のデータは疑問符データとして再指定され
る。疑問符データが調査された後、かかるデータがない
場合、このバンドの処理は終了し、このバンドは印刷を
行うためにプリンタに送ることができる。データの印刷
は、黒インクを用いて真の黒のデータを印刷し、カラー
インクを用いてコンポジットブラックのビットを含むカ
ラーデータを印刷し、それによって印刷されるページ上
の黒のドットとカラードットの間に少なくとも最小間隔
を維持する。
【0020】まだ解決していない疑問符がある場合、不
確定のバンドが追加情報を待っている(ディスクドライ
ブ等の)二次記憶装置に一時的に記憶、すなわちスプー
ルされる。バンドを記憶する前に、疑問符ビットは黒ビ
ットに変換される。これは、疑問符ビットが最終的には
黒になる可能性が高いためである。しかし、この過程が
偽であり、いずれかの疑問符ビットがカラービットに変
わる場合、スプールされたバンドは放棄されねばなら
ず、このバンドは画像化し直される。さらに、このバン
ドを二次記憶装置にスプーリングする前に、このバンド
に圧縮、色のマッチング、インク抜き、エッジの強調等
の通常バンドに行われる任意の追加処理が完了してい
る。
【0021】次に、二次記憶装置に未解決のスプールさ
れたバンドがあるかどうかが調べられる。これらは現在
のバンドの処理に基づいて解像された可能性がある。未
解決のバンドがあり、疑問符が残っている場合、未解決
のバンドについてそれ以上の調査は行われない。これは
情報がさらに必要であり、したがって次のバンドが要求
される。新しい色が未解決のバンドの1つに伝播され
る、すなわち疑問符が黒に変わるものと誤って仮定して
いた場合、未解決のバンドを放棄せねばならず、このバ
ンドは画像化し直される。しかし、仮定が正しく、疑問
符が黒に変わった場合、未解決のバンドが上述した方法
で印刷を行うためにプリンタに送られる。この処理は未
解決のすべてのバンドが調査されるまで繰り返される。
【0022】より詳細には、このデータを調べるステッ
プはまず垂直方向と水平方向のいずれにおいても少なく
ともこの最小間隔に等しいブロックサイズを選択するこ
とによって迅速に行われる。次は入力データを分割して
選択されたブロックサイズの一連のブロックを形成する
ステップである。この一連のブロックのそれぞれは色の
一つ、黒あるいは白として指定される。その後、ブロッ
ク指定を調べてカラーブロックに隣接する黒ブロックを
検出する。検出された黒ブロックはカラーブロックとし
て再指定される。これらのステップはカラーブロックに
隣接する黒ブロックが検出されなくなり、それによって
少なくともカラーデータと黒データの間の最小間隔が保
証されるまで繰り返される。その後、黒インクを用いた
黒ブロックの印刷とカラーインクを用いたカラーブロッ
クの印刷が行われて印刷処理が完了する。処理されたデ
ータはもちろんファイルに記憶する、あるいはたとえば
印刷動作の延長あるいは遠隔印刷動作を行うために転送
することができる。
【0023】カラー、白黒、あるいは疑問符といった各
ブロックの指定はそれぞれカラーテーブル、黒テーブル
あるいはその両方に示す。黒テーブルは一連のビットを
有し、各黒テーブルビットはKプレーンブロックの1つ
に対応し、その2値状態によって対応するKプレーンブ
ロックが黒ブロックであるか否かを示す。同様に、カラ
ーテーブルは一連のビットを有し、各カラーテーブルビ
ットはカラープレーンブロックのうちの1つに対応し、
この対応するカラープレーンブロックがカラーブロック
であるかどうかを示す。疑問符については、カラーテー
ブルと黒テーブルの両方の対応するビットが用いられ
る。これはこれら2つのテーブルは他の場合には相互に
排他的であるためである。これらのステップによってカ
ラーテーブルと黒テーブルの項目を調べることによって
データを高速に暗黙で調べることができる。
【0024】カラーブロックを表すカラーテーブルのそ
れぞれのオンビットについて、この方法では黒テーブル
の隣接するビットを以下のように調べることを必要とす
る。まず、このカラーテーブルビットの左あるいは右の
黒ブロックの表示を検出するための対応する黒テーブル
バイトのテストが行われ、それによってこのカラーブロ
ックに隣接する黒ブロックが間接的に検出される。この
方法はさらに隣接する黒ブロックを示す任意の隣接する
オンビットを検出するための対応する黒テーブルバイト
の上下の黒テーブルバイトのテストを含む。黒テーブル
内の対角線的に隣接する位置も同様に試験される。
【0025】この処理はカラーブロックに隣接する疑問
符ブロックにも同様に適用され、その結果得られる疑問
符ブロックはカラーブロックに変換される。同様に、疑
問符ブロックに隣接する黒ブロックは簡単に確認するこ
とができる。したがって、本発明は適切な色の分離を行
いつつ高い解像度の出力を得るための図形入力データの
処理方法を含む。得られる出力データはCRTその他の
カラー表示装置の駆動、あるいは実施例に示すような液
体インクプリンタの制御に用いることができる。この新
しい方法は一つの”色”(この例では黒)を少なくとも
最小間隔だけ他の色から分離することが望ましい任意の
出力あるいは表現アプリケーションに有効である。
【0026】
【実施例】A.序論および用語 シアン、マゼンタおよび黄の色をCMYとする。黒は
(この色を青と混同しないように)BではなくKとす
る。本発明に用いられるプリンタの一例には二つのペン
が設けられており、一つはカラーインクCMYを含み、
他方は黒インクを含む。これらはそれぞれカラーペンと
黒ペンと呼ばれる。カラーペンを用いてページに印刷さ
れた黒(すなわちCMYの組合せ)はコンポジットブラ
ックあるいはプロセスブラックと呼ばれる。
【0027】ドット(画素ともいう)はペンがインクを
配することのできるページ上の最小の単一の領域であ
る。たとえば、本発明の実施例は垂直および水平の両方
向に300ドット/インチ(DPI)の解像度での印刷
を可能とする。印刷システムへの入力データあるいは印
刷データは印刷されるページのどこにインクを配するか
をビットマッププレーンの形式で示す。プレーンは概念
的には印刷すべき特定のページに対応するビットの2次
元配列である。それぞれのプレーンには一つの色のデー
タが含まれる。たとえば上述したようにCMYの三つの
カラープレーンがある。これらの色の組合せによって任
意の所望の色を得ることができる。他のシステムではビ
デオ表示システムにおいて一般的なRGB(赤−緑−
青)カラープレーンを用いることができる。
【0028】プレーンのそれぞれのビットはページ上の
一つのドット位置を表す。ビットがオン(値1)である
とき、そのドットのためのカラープレーンのインクが印
刷される。このビットがオフ(値0)であるとき、その
ドットのカラープレーンについては何も印刷されない。
これら三つのカラープレーンは本明細書ではまとめて考
察されることが多いため、”カラープレーン中のビッ
ト”は三つのカラープレーンのすべてにおける対応する
ビット(すなわち同じ行/列位置を有するもの)を意味
するものとする。同様に、”カラープレーン中のデータ
ブロック”は三つのカラープレーンのすべてにおける対
応するデータブロックを意味するものとする。ある種の
システムでは、入力データはCMYに対して一つずつ、
黒(K)に対して一つの計四つのプレーンからなる。画
像は画像の別個のセグメントあるいはバンドから構成す
ることができる。画像は通常コンピュータあるいはプリ
ンタに画像全体がメモリ中に一度に存在することができ
ないようなメモリ上の制約があるときにバンドに分割さ
れる。
【0029】B.インクドット位置決め上の制限 CMYインクと黒インクは相互に排他的である。すなわ
ち一つのドットはCMYのインクの組合せあるいはKの
インクを持つ、あるいはインクがないかのいずれかであ
り、CMYインクと黒インクの組合せを持つことは決し
てできない。したがって、一つのドットには以下の中の
いずれか一つだけを印刷することができる。 1.印刷されない。ドットは白あるいは空き。 2.カラーペンからのインクすなわちC、MあるいはY
の組合せ。ただしこの3色すべての組合せではない。こ
れがカラードットである。 3.カラーペンからの3色のインクすなわちC、Mおよ
びYの組合せ。これはコンポジットブラックドットであ
る。 4.黒ペンからのインク。これは黒ドットである。
【0030】C.最小間隔 ページ上のCMYインクおよびKインクを配することの
できる位置にはさらに制限がある。同じドットに配する
ことができないことに加えて、CMYおよびKのインク
は互いの所定の最小距離内に配することができない。こ
の最小間隔条件は印刷環境(たとえば紙の品質、温度、
湿度その他)によって異なる。有用な最小距離は2−3
ドットである。しかし、CMYインクをKインクにどれ
だけ近くできるかという問題は、二つのペンが実際にプ
リンタ内に位置決めされるとき位置ずれを起こす可能性
があることから複雑になる。その結果、この実施例では
CMYインクとK(黒)インクの間の最小間隔は6ドッ
ト(あるいは画素)である。一般に、この最小間隔はデ
ルタと呼ばれる。ドットの実数はアプリケーションによ
って異なる。
【0031】この距離6ドットはたとえば(300DP
Iにおいて)1/50インチの直線距離であり、これは
対角線寸法にも用いられる。図1は紙のようにほぼ平坦
な基板の上のドット位置の配列を示す。それぞれのドッ
ト位置は、小さな空白の円で表され、ただし円が黒であ
るドット位置を除く。黒のドット位置の周囲の円は6ド
ットの半径を示す。たとえば、表されたドット配列が3
00DPIである場合、円の半径は約1/50インチで
ある。黒のドット位置が黒インクのドットを表す場合、
この円は周囲のドットのどれがカラーあるいはコンポジ
ットブラックでありえないかを示す。したがって、この
円上のあるいは円内のいかなるドット位置もカラーペン
で印刷することができない。逆に、この円の中心のドッ
トがカラーあるいはコンポジットブラックを表す場合、
円上あるいは円内には黒ペンで印刷されるドットがあっ
てはならない。
【0032】あるページ上のドットの有効な配列はKイ
ンクのデルタドット内にCMYインクを有しないもので
ある。図2から図4はページ上のインクの液滴の有効な
配列の例を示す。これらの図では、黒の円は黒のドット
(Kインク)を表し、陰のついたあるいは斜線のついた
円はカラードットあるいはコンポジットブラックドット
(CMYインク)を表し、空白の円は白のドット(イン
クなし)を表す。図5から図6は無効な配列を示す。こ
れらの図のそれぞれにおいて、黒ドットのデルタ(ここ
では6ドット)内に少なくとも一つのCMYインクのド
ットがある。印刷システムへの入力データが、無効な、
すなわち上記の制限のいずれかに違反するインク滴の配
列を表す場合、印刷品質を維持するために印刷の前にこ
のデータを変更しなければならない。
【0033】ビットプレーンデータはページに印刷され
るインクを表すため、カラーインクと黒インクの間の重
複および最小間隔に関する上述した制限はビットプレー
ン中の対応するデータに適用することによって好適に実
施することができる。たとえば、同じドットについてC
プレーンとMプレーン上でオンされるビットがありう
る。対応するドットについてKプレーンとC、M、ある
いはYプレーンのいずれかにおいてオンされる(あるい
は印刷時間にオン状態にしておかれる)ビットはありえ
ない。なぜなら、これはCMYインクとKインクは互い
に排他的でなければならないという制限に反するからで
ある。CMYの三つのプレーンのすべてにおいて同じビ
ットがオンである場合、これはコンポジットブラックド
ットを表す。あるドットについていずれのプレーンにも
オンのビットがない場合、これは空きドット(白スペー
ス)である。最後に、この最小間隔の制限を実施するに
は、Kプレーンにオンされるビットがある場合、対応す
るビット位置の6ドット以内にC、MあるいはYプレー
ンでオンされるビットがあってはならない。
【0034】D.データ構造 この方法は好適にはソフトウエアで実施されるが、特殊
なハードウエアあるいはこの両者の組合せを用いること
もできる。適当なコードを実行して任意の場所にある印
刷データを処理することができる。たとえば、これはコ
ンピュータの”プリンタドライバー”プログラムあるい
はプリンタ自体のソフトウエアで実施することができ
る。この実施例では、三つの主要なデータ構造を定義す
る。すなわちKプレーン、カラーテーブルおよび黒テー
ブルである。これらについて詳細に説明する。
【0035】1.Kプレーン 前述したようにKプレーンはページ上で黒ペンを用いる
べき場所を表す。Kプレーン中のそれぞれのビットは印
刷されるページ上の一つのドットを表す。したがってK
プレーンはカラープレーンと同じ寸法を有する。Kプレ
ーンのあるビットがオンである場合、CMYプレーンの
対応するビットはオンではありえず、またいかなるCM
YプレーンビットもKプレーンビットのデルタ内でオン
ではありえない。Kプレーンは図10では参照符号60
で示す。バンディングが用いられる場合、KプレーンとC
MYプレーンはいずれもバンドの大きさと同じ寸法であ
る。
【0036】2.カラーテーブル カラーテーブルはCMYプレーンの圧縮された表現であ
る。カラーテーブルとCMYプレーンの間の関係を理解
することが重要である。カラーテーブル中のそれぞれの
ビットはCMYプレーンの所定の部分集合を表す。特
に、それぞれのテーブルビットはブロックと呼ばれるC
MYプレーン中のビットの連続的な矩形の配列を表す。
この概念を説明すると、カラープレーンの寸法が50×
100ビットである場合、カラープレーンはたとえばそ
れぞれ25×50ビットの等しい連続的な矩形の配列
(ブロック)に分割することができる。つまり、それぞ
れのブロックはこれらのカラープレーンの四分区間であ
る。かかるブロックのそれぞれをカラーテーブル中の一
つのビットで表す場合、カラーテーブルは2×2ビット
となる。色データはこの説明では1250(すなわち2
5×50ビットから1ビットへ)の係数で圧縮されると
いうことができる。(さらに、三つのカラープレーン
(CMY)が一つに圧縮されることから3の係数が加わ
り、合わせて3750:1の”圧縮”となる)。
【0037】しかし、処理を最も高速にするにはカラー
プレーンをハードウエアバイトサイズに基づく方法で”
圧縮”することが有効である。つまり、コンピュータ科
学に精通する者にはよく知られているように、特定のア
プリケーションのためのブロックを機械命令サイクルが
最小限になるように定義する。多くのプロセッサは8ビ
ットバイトを使用するため、この実施例のカラーテーブ
ルのそれぞれのビットはCMYプレーン中の一つの8ビ
ット×8ビットの配列を表す。したがって、この実施例
のブロックのサイズは8ビット×8ビットである。個々
のカラープレーンは図10において参照符号54、56
および58で表される。このカラーテーブルは同図では
62である。
【0038】さらに、ブロックサイズは少なくともカラ
ードットと黒ドットの間に必要な最小間隔に等しくなる
よう選択される。カラープレーンとKプレーン中のそれ
ぞれのデータビットは印刷されるページのドット位置に
対応することを想起されたい。したがって、8ビット×
8ビットのブロックサイズは垂直および水平の両方向の
寸法において上述した6ドットの最小インク間隔の条件
を越えているため適切である。したがって、カラーブロ
ックと黒ブロックの間に白のブロックがあることによっ
て、少なくともこの最小間隔が保証される。たとえば、
カラーテーブルがゼロビットを有し、特定のブロックに
対するカラービットを示していない場合、そのブロック
の一方の側に黒のインク、そのブロックの他の側にカラ
ーインクを配することが可能である。これはその中間
(介在するブロック)に少なくとも8個の白ドットがあ
るためである。これは6ドットのデルタ最小間隔条件を
越えており、介在するビットの一つ一つを明示的にチェ
ックする必要がなくなる。
【0039】図7Aは”組合せられた”カラープレーン
の概念を示す。このようなデータの組み合せられたプレ
ーンは実際には形成されないかもしれないが、本発明に
したがってデータがどのように処理されるかを説明する
のに有効である。組み合わせられたプレーンは三つの
(CMY)カラープレーンすべての論理和関数を表す。
ただし、三つのカラープレーンのすべてにおいてオンで
あるビットを除く(すなわちゼロあるいはオフとして表
示する)。この点について、これは正確には論理関数C
OR M OR Yではない。むしろ、これは論理関
数C OR MOR Y AND NOT(C AND
M AND Y)である。したがって、三つのカラー
プレーンのいずれかにおいて特定のビットがオンである
が三つのカラープレーンのすべてにおいてオンではない
場合、対応するビットは組み合せられたカラープレーン
ではオンになる。したがって、この組み合せられたプレ
ーンは色を示すが、コンポジットブラックを示すもので
はない。データが分割されてブロックの規則的な配列が
形成される。この図では、この配列は3行(1−3の番
号がついている)×8列の構成である。それぞれのブロ
ックは8バイトのデータからなる。
【0040】図7Bは図7Aの組み合せられたカラープ
レーンに対応するカラーテーブルの三つのバイトを示
す。図7Bのそれぞれのバイトは図7Aの行に対応し、
それぞれのビットは1ブロックのデータに対応する。図
7Aにおいて、たとえばカラープレーンの行1、列1の
8×8ブロックがオンされたビット(値1)を有し、し
たがってカラーテーブルのそのブロックを表すビットも
またオンされることに注意しなければならない。オンさ
れたビットを有しない(値0)カラープレーン中のブロ
ックはこのカラーテーブルでは上述したようにゼロで表
される。行3、列2に見られるようにあるブロックで一
つのビットしかオンされない場合にも、カラーテーブル
中の対応するビットがオンされる。図7Bのカラーテー
ブルはしたがってCMYカラープレーンのどのブロック
が色を有しコンポジットブラックを有しないかを示す。
【0041】3.黒テーブル 黒テーブルはKプレーンデータの圧縮された表現であ
る。カラーテーブルと同じ8ビット×8ビットのブロッ
クサイズを用いる。したがって、黒テーブルとカラーテ
ーブルは同じサイズであり、それぞれのテーブルのそれ
ぞれのビット位置はそれぞれKプレーンとカラープレー
ン中の同じブロック位置に対応する。図8はKプレーン
(図8A)と対応する黒テーブル(図8B)の関係を示
す。この関係は基本的には図7に関し説明したものと同
じである。ただし、三つのカラープレーン(個々には示
さない)のすべてがカラーテーブルに影響し、黒テーブ
ルは一つのKプレーンだけを反映する。カラーと黒は相
互排他的であるが、対応するビットがカラーテーブルと
黒テーブルの両方でオンであることもありうる。あるブ
ロックが疑問符の状態であるときはそのように表示し、
この場合、このブロックがカラーであるか黒であるかを
決定することはできない。しかし、これは印刷の前に解
決される一時的な状態にすぎない。
【0042】一実施例では、カラーテーブルと黒テーブ
ルの両方を(配列の上下左右の端部に沿って)追加のバ
イトで囲むことが有効である。これらの追加バイトは必
須のものではなく、単にテーブルの端に沿った間隔チェ
ック(以下に詳述)を行う特殊な場合を取り扱うもので
ある。基本的には、テーブルの端に沿って追加バイトを
設ける場合、実データはすべて次に説明するように実デ
ータの端に沿った”データを失うことなく”処理するこ
とができる。これらの端バイトあるいはマージンバイト
の使用についてはこの明細書と添付図面からコンピュー
タ科学に精通する者には理解されるであろう。
【0043】E.バンド化された画像における間隔の侵
害を排除する方法の概略 図9は画像の各バンドが受け取られたときに実行される
全シーケンスの概略を示す。この処理はCMY画像デー
タの現在のバンドがメモリにロードされるステップ201
から始まる。まずステップ209でこのバンドについてそ
れが初めてロードされるものであるか、それとも“新し
い色”の現在のバンドへの伝播の結果である(ステップ
214参照)かが調べられる。この状態は各テーブルがす
でに現在のバンドを反映しているかどうか、すなわちテ
ーブルが“完了している”かどうかによって示される。
現在のバンドのためのテーブルがすでに構築されている
場合、CMYデータのコンポジットブラックはステップ211
において黒テーブルにしたがってKプレーンに直接移動
され、その結果発生するデータがステップ213で印刷を
行うためにプリンタに送られる。
【0044】テーブルが“完了して”いない場合、ステ
ップ203でカラーテーブルと黒テーブルが現在のバンド
を含むように更新される。ステップ205でこの新しい画
像情報からKプレーンが構築される。次に、ステップ207
で現在のバンドをチェックしてそれがページ上の最後の
バンドであるかどうかが調べられる。そうでなければ、
ステップ212で現在のバンドの最下部の列の黒ブロック
がカラーテーブルの対応するカラービットをオンにする
ことによって疑問符に変換される。次にステップ214で
隣接するブロックへの侵害を検出するためにこれらのテ
ーブルを調べ、検出された場合、カラーブロックに隣接
する黒のブロックをCMYプレーンに戻すことによってこ
れを修正する。
【0045】次に、ステップ214と同様に、ステップ216
において疑問符ブロックに隣接する黒ブロックを検出す
るためにテーブルを調べ、検出された場合、テーブルは
疑問符ブロックに設定される。テーブルが新しいバンド
を反映して更新された後、この方法ではスプールされた
バンドをチェックし、スプールされたバンドが検出され
ると、ステップ218で最も古いバンドからスプールされ
たそれぞれのバンドに必要な動作を判定する。ステップ
218において、バンドが間違った画像データでスプール
されている場合、このバンドが画像化し直される。次
に、この処理ではステップ220で現在のバンドに対して
必要な動作を判定する。ステップ220において、既存の
疑問符がある場合、このバンドがスプールされる。現在
のバンドに対する最終ステップはステップ222におい
て、これらのテーブルに対する疑問符を取り除くことで
ある。現在のバンドがページの最終バンドである場合
(ステップ224)、この処理は終了する(ステップ22
6)。あるいは上述のステップが繰り返される。図9に
示す各ステップを次に詳細に説明する。
【0046】F.現在のバンドを含めるカラーテーブル
と黒テーブルおよびKプレーンの更新(ステップ203、20
5、207および212) 図10は上記のデータ構造およびそのデータ構造とこの
新しい色分離法の主要なステップとの関係の概観を提供
するものである。一般にはその主要なステップは以下の
通りである。まず、ステップ52において印刷されるペ
ージ上のCMY領域とK(黒)領域を、圧縮されたフォ
ーマットで表すカラーテーブルと黒テーブルが構成され
る。また、初期Kデータプレーンが構成される。次に、
ステップ66はカラーテーブルと黒テーブルを調べて黒
ブロックに隣接するカラーブロックを検出するステップ
である。このような隣接が検出されると、対応するKプ
レーンデータをコンポジットブラックを印刷するための
カラープレーンに移動することによってこの隣接する黒
ブロックがカラーブロックに変更され(ステップ66の
一部でもある)、それによって最小インク間隔条件が増
強される。カラーブロックに隣接する黒ブロックがなく
なった後、処理が完了し、色分離が行われる(ステップ
68)。
【0047】まず、ウィンドーシステムあるいはアプリ
ケーションによってCMYプレーン(54、58、5
6)に印刷すべき画像がロードされる。黒を印刷すべき
ときはC、MおよびYプレーンで同じビットがオンにな
る。ステップ52において、次に詳述するようにCMY
プレーンが読み出され、カラーテーブルと黒テーブルが
作成される。また初期Kプレーン60が作成される。こ
の初期Kプレーンは色分離を行う上での第1の試みであ
るが後で変更を加えることができる。
【0048】CMYプレーンは新しいバンドが受け取られ
るたびに書き直されるが、カラーテーブルと黒テーブル
はもとのままであり、単に新しい情報で更新されるだけ
である。これらのテーブルは完全な画像あるいはページ
を表わす大きさであるが、一度に1つのバンドだけが操
作される。初めに、各ブロックが黒、カラーあるいは白
として正しく指定される。この段階(ステップ52)で
は、隣接するブロック、すなわち黒ブロックの次のカラ
ーブロックを見ることはなく、またバンドの境界の不確
定性も考慮されない。次に、これらの手順について詳細
に説明する。
【0049】カラーテーブル、黒テーブルおよびKプレ
ーンの更新にさいして、CMYプレーンが8ビット×8ビ
ットのブロックごとに調べられる。初めに、各ブロック
が次の3つの状態のうちの1つ(1つだけ)として指定
される。 1.カラー。”カラーブロック”はCMYプレーンの少
なくとも一つの画素上にC、MあるいはYのインクのな
んらかの組合せを有するが、これら三つすべての組合せ
であることはない。このブロックの一つのドットがカラ
ーである場合、このブロック全体がカラーである。カラ
ーブロックはカラーテーブル上の1あるいはオンビット
で示される。 2.黒。”黒ブロック”においては、三つのカラープレ
ーンのすべてにおいて同じ(対応する)画素がオン状態
である。黒ブロックは黒テーブル中の1あるいはオンビ
ットで示される。 3.白。白ブロックにオンの画素がない。”白ブロッ
ク”はカラーテーブルと黒テーブルの両方の対応する位
置にゼロあるいはオフビットで示される。
【0050】図11はこれらの状態の判定を行ってカラー
テーブルと黒テーブルを構成する手順のフローチャート
である。第1のバンドについては、カラーテーブルと黒
テーブルの両方が初めはすべてゼロに設定される。図11
のフローチャートに示す手順はデータの8×8のブロッ
クのそれぞれに対して一度実行される。ブロック中の各
バイトはそのブロックがカラー、黒あるいは白の3つの
状態のうちのどれであるかが判定されるまで調べられ
る。この説明において、調査中のブロックは“現在のブ
ロック”と呼ばれる。
【0051】図11において、行と呼ばれる変数は(現
ブロックの)どのバイトを調べているかを示す。この表
示されるバイトは”現バイト”と呼ばれる。この手順は
ステップ70で行を現ブロックの第1のバイトを表す1
に設定することによって始まる。ステップ72ではブロ
ックが8行しか有しないと仮定したときブロックの終了
のテストを行う。行は9に等しくないため、この方法は
ステップ74に進む。ステップ74ではC、Mあるいは
Yバイト≠0であるかどうかを判定する。C、Mあるい
はYプレーンのそれぞれの現バイトがゼロである場合、
現バイトは白のスペースを表す。この場合、ステップ9
6を経てステップ92で行を増分することによってこの
ブロックの次のバイトに進む。
【0052】あるいは、C、MあるいはYのいずれかの
プレーンの現バイトがゼロに等しくない場合、この現バ
イトはカラーバイトあるいは黒バイトのいずれかであ
る。ステップ76ではそのどちらであるかが判定され
る。CプレーンバイトがMプレーンバイトとYプレーン
バイトの両方に等しい場合、このバイトはコンポジット
ブラックである。現コンポジットブラックブロックに対
応するデータは現在はCMYプレーンに表される。ステ
ップ78でCプレーンのデータをKプレーンにコピーす
る。これでKプレーンにデータがあるため、黒テーブル
中の対応するビットがオンされる(ステップ78)。ス
テップ80でCMYプレーン中の対応するバイトがゼロ
にされる(クリアされる)。これは、データがこのとき
Kプレーンに表されるためである。したがって、現バイ
トについては、データはCMYプレーンからKプレーン
に移されたことになる。この方法では次に(ステップ8
4)現ブロック中の次のバイトを調べる。上述のステッ
プ92、72、74、76、78および80はコンポジ
ットブラックバイトが見つかる限り繰り返される。
【0053】ステップ76で現バイトがカラーバイトで
ある、すなわちC、MあるいはYのプレーンにこの三つ
のプレーンで同じではないオンのビットがある場合(あ
るとき)、現ブロック全体は明らかにカラーブロックと
して指定されねばならない。したがって、ステップ84
でこのブロックに対応するカラーテーブル中のビットが
オンされる。次に、ステップ86で現ブロック中で前に
黒が検出されているかどうかを(たとえばフラグによっ
て)テストする。(”黒検出済み”フラグは各ブロック
の後クリアされる。)前のいずれかのバイトで黒が見つ
かっている場合、二つのことがすでに発生していること
に注意しなければならない。第1に、それ以前のバイト
で黒を表したCMYデータがKプレーンに移され、CM
Yプレーンから消去済みである。第2に、現ブロックを
表す黒テーブル中にビットはすでにオンされている。
【0054】カラープレーンからKプレーンへ黒データ
を早く移動することは可能な限り(コンポジットブラッ
クより)黒を用いることが好適であることと一致してい
る。しかし、ここで同じブロック内に色があることをす
でに判定している。黒は色と同じブロックにあることが
許されないため、このブロック内の黒にはすべてコンポ
ジットブラックを用いなければならない。カラーペン
(CMY)を用いてこのデータを印刷しなければならな
い。したがって、次のステップ88では前のバイトで黒
と判定されたデータをKプレーンからCMYプレーンに
コピーする。また、ステップ88ではこのブロックを表
す黒テーブル中のビットをオフする。色が見つかるとこ
の処理は現ブロックについては完了する(ステップ9
4)。ブロックがCMYプレーンにデータを有しない場
合、この手順はステップ72、74、96、92を巡回
し、何も発見されない。
【0055】図11に示す手順がCMYプレーンのそれ
ぞれのブロックに適用されたとき、それぞれのブロック
はカラー、黒あるいは白として指定されている。あるブ
ロックがカラーである場合、カラーテーブルにおいての
み対応するビットがオンである。黒である場合、黒テー
ブルにおいてのみ対応するビットがオンである。白であ
る場合、カラーテーブルと黒テーブルの両方において対
応するビットはオフである。それぞれのデータブロック
の状態が正しく判定され、テーブルに入力されたため、
これらのテーブルはこのデータを高速でさらに処理する
ために有効に用いることができる。
【0056】次に、ステップ207において最終バンドの
テストが行われる。現在のバンドがページの最終バンド
である場合、このバンドの最下部の列の中の黒ブロック
は不確定の状態(疑問符と呼ばれる)に設定されねばな
らない。これはこれらのブロックが次のバンドの最上部
の列のカラーブロックに隣接しているとは(まだ)判定
することができないためである。この最下部の列中の各
黒ブロックはステップ212においてカラーテーブル中の
対応するカラービットをオンにすることによって疑問符
状態に設定される。これは単に黒テーブルの最下部の列
の各ビットとカラーテーブル中の対応するビットとの論
理和をとることによって行われる。このタスクを実行す
るための関数の実施は当業者には明白であろう。
【0057】G.テーブルの調査による間隔の侵害の検
出(ステップ214) 本発明の次のステップ214は各カラーブロックを調べ、
それに隣接する黒ブロックがあるかどうかを判定するこ
とである。カラーブロックに隣接する黒ブロックがない
場合、このデータによれば1ブロックのカラーインク中
(すなわち8ドットあるいは8画素中)に黒インクは印
刷されない。この基準は印刷されるページ上のインクに
対する悪影響を与えないために要求される6ドットの最
小間隔よりさらに満足なものである。
【0058】隣接する黒ブロックはカラーブロックに対
する8つのそれを取り囲む位置、すなわち、いずれかの
側、(同じ列の)上あるいは下、あるいは斜め隣(すな
わち四つの斜め方向のいずれかに1行と1列だけずれた
位置)のいずれかに発生しうる。データブロックは、対
応するテーブルを調べることによって暗黙に調べられ、
それぞれのブロックは一つのビットで表される。図12
Aのカラーテーブルでは一つのビットがオンされる。図
12Bは1によって表される周囲ビットを示し、これら
のビットは黒テーブルでチェックしなければならない。
黒テーブル中の周囲ビットのいずれか一つがオンあるい
は1である場合、これはカラーブロックに隣接する黒ブ
ロックがあることを表す。したがって、カラーテーブル
と黒テーブルはカラーブロックが黒ブロックに隣接する
場所を迅速に判定するのに用いることができる。
【0059】しかし、カラーテーブル中のそれぞれのビ
ットを調べてどのビットがオンされているかを判定し、
次に黒テーブル中でどの周囲ビットを見るべきかを識別
し、次にそれらの周囲ビットのそれぞれを明示的に調べ
ることは非常に時間がかかる。カラーブロックが黒ブロ
ックに隣接している場合にこれをより速く判定する方法
には、次のようにカラーテーブルと黒テーブル中のビッ
トのかわりにバイトを調べることが必要である。
【0060】1.隣接バイトの使用 図12において、カラーテーブルのある1ビットについ
て、三つの上のビットと三つの下のビットを黒テーブル
でチェックしなければならない。さらに、対応するカラ
ービットの左右の二つのビットを黒テーブルでチェック
しなければならない。これは次のように”マスク”を用
いて迅速かつ効率的に行うことができる。
【0061】カラーテーブル中のある1ビット(”カラ
ービット”)に対して第1のステップでそのカラービッ
トの左右のビットをオンする。これをカラービットの”
スミアリング”と呼ぶ。その結果得られるバイトを隣接
バイトと呼ぶ。次のステップはこの隣接バイトをカラー
テーブル中の現バイトの上の行、同じ行および下の行の
同じ列にある黒テーブル中のそれぞれのバイトの論理積
をとるステップである。それぞれの論理積演算の結果を
マスクと呼ぶ。かかる論理積演算のそれぞれについて、
得られるマスクがゼロに等しくない値である場合、これ
はそのカラービットに対応する位置に隣接する位置の黒
テーブル中の1ビットあるいはオンビット(”黒ビッ
ト”)があることを意味する。かかる黒ビットのそれぞ
れはそのカラービットによって表されるカラーブロック
に隣接する黒ブロックを表す。
【0062】この技術を図13に示す。図13Aは二つ
のオンビットを有する(第2行の)バイトを有するカラ
ーテーブルからの抜粋を示す。図13Bは左右の隣接ビ
ットがオンされた(隣接バイト)同じカラーテーブルを
示す。図13Cは典型的な黒テーブル中の対応するバイ
トを示す。最後に、図13Dは図13Cの黒テーブル中
のそれぞれのバイトと図13Bの隣接バイトの論理積を
とった後得られるマスクを示す。
【0063】隣接バイトを作成するステップ(図13B
参照)は次のように非常に高速に実施することができ
る。カラーテーブル中のそれぞれのバイトについて25
6の可能なビットの組合せがあり、また隣接ビットがオ
ンされた後256の対応するビットのパターン(あるい
は隣接バイト)がある。これらの隣接バイトはあらかじ
め計算し、256のエントリを有するアレー(neighbor
array と呼ぶ)に記憶される。この処理がカラーテーブ
ルバイト中の一つあるいはそれ以上のオンのビットを検
出するたびに、そのカラーテーブルバイトは対応する隣
接バイトを探索するための隣接バイトアレーへの索引と
して用いることができる。この探索手順は図15のステ
ップ98に表され、この図では隣接バイトアレーはneig
hborarrayと呼ばれる。
【0064】図15(findBlack と呼ばれる手順)を見る
と、初めのステップ97でカラーテーブルのどのビットが
実際に疑問符ブロックではなくカラーブロックを表わし
ているかが判定される。真のカラーブロックは黒テーブ
ル中の対応するビットがオンであるブロックである。し
たがって、カラーテーブルバイトと対応する黒テーブル
バイトの補数の論理積をとることによって(97)、真
のカラーブロックを判定することができる(colorbyte
と呼ばれる)。
【0065】次のステップ98は現在のカラーテーブルバ
イトの隣接バイトをフェッチすることである。変数(ne
ighborと呼ばれる)には真のカラーバイト(colorbyte
)によって指定されるルックアップテーブル(neighbo
rarray )の適当な隣接バイトがロードされる。この変
数(neighbor)はカラーテーブルに現在のバイトによっ
て表わされるカラーブロックに隣接する黒ブロックがあ
るかどうかを迅速に判定するのに用いられる。すなわ
ち、ステップ100において、neighborと同じ列/行位置
(黒テーブル[列][行])にある黒テーブルバイトと
を論理積して黒ブロックに隣接するカラーブロックがあ
るかどうかが調べられる。かかるバイトはマスク(mas
k)と呼ばれる。
【0066】次のステップ102は前述の論理積動作の結
果得られるマスクがゼロに等しいかどうかを判定するテ
ストである。等しくなければ(偽であれば)、黒ブロッ
クに隣接するカラーブロックがある。このマスクのそれ
ぞれのオンビット(1)はカラーテーブル中の対応する
ビットに隣接する黒テーブルバイト中のオンビットを示
す。これはステップ120において、次に説明するfixBlac
kと呼ばれる機能を呼び出すことによって修正される。
簡単にいえば、fixBlackとはあるマスクパターンとカラ
ー/黒テーブル中の列/行対について対応するKプレー
ンデータブロックをCMYプレーンに戻す手順である。移
動された各ブロックについて、対応する黒テーブルビッ
トがオフされ、対応するカラーテーブルビットがオンさ
れる。
【0067】2.特殊なケース−カラーテーブルバイト
の左端のビット 上記の技術は黒テーブルで調べるべき隣接ビットが左あ
るいは右の異なるバイトにある場合を対象としていな
い。つまり対象とするカラーテーブルビット(”1”)
がバイトのいずれかの端にあるとき、黒テーブル中の隣
接ビットのうちの三つは(対応するバイトに隣接する)
隣接バイトにあり、明示的に調べなければならない。し
たがって、カラーテーブルバイトの左端のビットがオン
である場合、黒テーブル中の対応するバイトの左、左上
および左下の黒テーブルバイトの右端のビットをチェッ
クしなければならない。同様に、カラーテーブルバイト
の右端のビットがオンである場合、黒テーブル中の対応
するバイトの右、右上および右下の黒テーブルバイトの
左端のビットを明示的にチェックしなければならない。
図14はこの関係を示す。
【0068】図14について説明すると、図14Aはバ
イトの左端のビットがオンであるカラーテーブルを示
す。図14Bは黒テーブルの対応する部分を示し、この
部分では”1”で示し、200、202および204の
番号を付したビットをチェックして対応するブロックが
黒を含むかどうかを見なければならない。図14Cはバ
イトの右端のビットがオンである他のカラーテーブルを
示す。図14Dは黒テーブルの対応する部分を示し、こ
の部分では”1”で示し、206、208および210
の番号を付したビットをチェックして対応するブロック
が黒を含むかどうかを見なければならない。したがっ
て、隣接ビットをチェックする手順はこれらの特殊な場
合にはバイト境界を越えることができるものでなければ
ならない。
【0069】一般に、カラーテーブルバイト中のいずれ
かのビットがオンであるとき、このオンのカラーテーブ
ルビットに対応する黒テーブル中のビット位置に隣接す
るオン状態の黒テーブルビットの各発生を検出する必要
がある。ここで図15に戻ると、ステップ102の結果が真
である場合、現在のバイトには黒テーブルで矛盾するビ
ットはない。しかし、上述した特殊なケースをチェック
することはやはり必要である。まず、ステップ104は現
在のカラーテーブルバイト中の左端のビットがオンであ
るかどうかを判定する。これは現在のバイト(カラーテ
ーブル[列][行])と数128の論理積をとり、ゼロを
チェックする(ステップ104)によって好適に(また迅
速に)行うことができる。この左端のビットがオンでな
い場合(ステップ104が真である場合)、黒テーブルの
3つのバイトすべて(上、同列および下)の左方向への
チェックをスキップすることができ、制御は124に移行
する(図16)。ステップ104の結果が偽であるとき、現
在の(カラーテーブル)バイトの左端のビットはオンで
ある。したがって、次のように隣接する黒テーブルを左
方向に調べて行かねばならない。
【0070】ステップ106において、黒テーブルの索
引は〔row−1〕と〔column−1〕である。こ
の位置は図14Bのビット200に対応する。ステップ
106で黒テーブルのこのバイトが数1と論理積され、
その結果がゼロであるかどうかがチェックされる。つま
り、”マスク”は2値の1であり、これは右端のビット
だけがオンされたバイトである。ステップ106の結果
が偽である場合、カラーテーブルバイトの左端のビット
に隣接する(その上と左の)この黒テーブルバイトの右
端のビットはオンである。したがって、ステップ108
において、fixBlackが呼び出され、対応する黒ブロック
のCMYプレーンへの移動が行われる。結果が真である
場合、この黒テーブルバイトの右端のビットはオフ(ゼ
ロ)であり、fixBlackを呼び出すことなく直接ステップ
110に進む。
【0071】次に、ステップ110で、〔row〕、
〔column−1〕の黒テーブルバイトが調べられ
る。この位置は図14Bのビット202に対応する。こ
のバイトの右端のビットがオンである場合、すなわちス
テップ110の結果=偽である場合、カラーテーブルバ
イトの左端のビットに隣接する(その左の)この黒テー
ブルバイトの右端のビットはオンである。したがって、
ステップ112でfixBlackが呼び出され、対応する黒ブ
ロックがCMYプレーンに移動される。その結果が真で
ある場合、この黒テーブルバイトの右端のビットはオフ
(ゼロ)であり、fixBlackを呼び出すことなく直接ステ
ップ114に進む。
【0072】最後にステップ114において〔row+
1〕、〔column−1〕の黒テーブルバイトが調べ
られる。このバイトの右端のビットがオンである場合、
すなわちステップ114の結果=偽である場合、カラー
テーブルバイトの左端のビットに隣接する(その下と左
の)この黒テーブルバイトの右端のビットはオンであ
る。したがって、ステップ116でfixBlackが呼び出さ
れ、対応する黒ブロックがCMYプレーンに移動され
る。その結果が真である場合、この黒テーブルバイトの
右端のビットはオフ(ゼロ)であり、fixBlackを呼び出
すことなく直接ステップ124(図16)に進む。この
とき、現カラーテーブルバイトについては、黒テーブル
の同じバイトがチェック済みであり、必要であれば左の
三つのバイトがチェック済みである。あと行うべきこと
は、このカラーテーブルバイトの上、下および右のバイ
トのチェックである。
【0073】3.特殊なケース−カラーテーブルバイト
の右端のビット 次に図16について説明するが、ラベル124を参照さ
れたい。第1のステップ126は現カラーテーブルバイ
トの右端のビットを調べるステップである。これはこの
バイトと2値の数1の論理積をとり、その結果得られる
バイトがゼロであるかどうかをテストすることによって
行われる(ステップ126)。この右端のビットがオン
である場合、すなわち結果=偽である場合、黒テーブル
中の右隣りの三つのバイトのそれぞれをチェックして左
端のビットがオンであるかどうかを見なければならな
い。この処理は図14Dにおけるビット206、208
および210のチェックに対応する。カラーテーブルの
右端のビットがオンでない場合、すなわち結果=真であ
る場合、これらのチェックはスキップすることができ、
したがってラベル144(図17)に行く。
【0074】これらのバイトのそれぞれがステップ12
8(上と右)、ステップ132(同じ行−右)、および
ステップ136(下と右)で順にチェックされる。この
手順は上述した左側のバイトのチェックに用いられた手
順と同様であり、したがってその詳細については省略す
る。しかし、図16においては隣接バイトは黒テーブル
バイトの左端のビットが検出されるように数128と論
理積され、図15で用いられるマスクは右端のビットを
検出するための数1であったことに注意しなければなら
ない。それぞれの黒テーブルバイトをチェックした後、
上述したようにfixBlack手順が呼び出され、必要に応じ
てデータの移動が行われる。
【0075】4.現バイトの上下のバイトのテスト 最後に、上下のバイトをテストしなければならない。よ
り正確には、現カラーテーブルバイトに対応する黒テー
ブル位置の上下の黒テーブルバイトを調べなければなら
ない。次に図17について説明するが、まずラベル14
4から開始される。第1のステップ146において、マ
スクがカラーテーブルバイトの上の黒テーブルからのバ
イトと論理積されたneighborの値に設定される。したが
って、黒テーブルの索引は〔row−1〕〔col〕に
設定される。値neighborはたとえば図13Bに示すバイ
トに対応することを思い出していただきたい。これは隣
接ビットがオンである現カラーテーブルバイトである。
対応する黒テーブルバイトが図13Cに示すとおりであ
る場合、それぞれの黒テーブルバイトと隣接バイトを論
理積した後の結果は図13Dに示すとおりである。
【0076】次のステップ148でこの得られた値がゼ
ロに等しいかどうかがチェックされる。ゼロに等しくな
い(偽)場合、カラーブロックに隣接する黒ブロックが
あり、ステップ150で適当な値でfixBlackが呼び出さ
れる。次のステップはカラーテーブルバイトの下の黒テ
ーブルバイトを調べるステップである。ステップ148
の結果が真である場合、ステップ150でfixBlackを呼
び出すことなく次のテストに進む。
【0077】次のステップ152はマスクをカラーテー
ブルバイトの下の黒テーブルからのバイトと論理積をと
ったneighborの値に設定するステップである。したがっ
て、黒テーブル索引は〔row+1〕〔col〕に設定
される。ステップ154ではその結果得られる値がゼロ
に等しいかどうかがチェックされる。マスクがゼロに等
しくない(偽である)場合、カラーブロックに隣接する
黒ブロックがあることになり、ステップ156でfixBla
ckが呼び出され、この違反が訂正される。マスクがゼロ
に等しい(真である)場合この処理は完了し停止する
(158)。
【0078】このとき、この方法では現在のカラーバイ
トのみについて黒テーブル中のすべての可能な周囲ビッ
トをすでにチェックしている。カラーブロックに隣接す
る任意の黒ブロックについて、この黒ブロックはKプレ
ーンからCMYプレーンに戻されており、カラーテーブル
と黒テーブルはそれにしたがって更新されている。図15
から図17に示す以上の手順は少なくとも1つのビットが
オンであるカラーテーブル中の各バイトについて繰り返
される。
【0079】H.KプレーンからCMYプレーンへのデータ
の移動(fixBlack) 黒KプレーンからCMYカラープレーンにデータを移動
する好適な方法は上述したようにfixBlackと呼ばれる。
この方法は図18のフローチャートに示す。このfixBla
ck機能には三つのデータ−マスク、行および列が渡され
る。行と列は現バイトのアドレスあるいは索引である。
fixBlackはカラーテーブルと黒テーブルのバイトがカラ
ーに隣接する黒を表すとき呼び出される。マスクはそれ
自体はバイトであるが、これは(1によって)現バイト
のどのビットが移動すべきかを表す。マスク中で一つ以
上のビットをオンにすることができる。
【0080】図18を見ると、第1のステップ159におい
て、この列がチェックされ、それが現在のバンドの最上
部の列より小さいかどうかが調べられる。小さければ、
対応するバンドが新しい色を有するものとしてマークさ
れる(161)。この新しい色のフラグは前のバンドで
黒データがカラーデータに移動されたことを示す。この
新しい色のフラグは未解決のバンドが無効データを含
み、印刷を行うためにプリンタに送る前に画像化し直さ
ねばならないことを示す。この新しい色のフラグの使用
方法については次に詳細に説明する。無効データがある
ために、黒データをカラーデータに移動する必要はな
い。代わりに、次に説明するように、黒テーブルはステ
ップ170でカラーテーブルはステップ172で更新される。
【0081】この列が現在のバンドの最上部の列より大
きいかそれに等しい場合、ビットと呼ばれる値がステッ
プ160で128に初期設定される。これはあるバイトの左端
のビットである。このビットは右にシフトされ、各シフ
トごとに、マスク中で同じビットがオンであるかどうか
を見るのに用いられる。同じであれば、対応するブロッ
クがKプレーンからCMYプレーンに移動されなければなら
ない。ステップ162ではビットの値がまだゼロより大き
いかどうかをチェックする。大きければ、ステップ164
でビットとマスクの論理積をとる。その結果がゼロに等
しくない(偽)場合、ステップ166で黒テーブル中でこ
のビットによって表わされるKプレーンデータがCMYプレ
ーンに移動される。次に、ステップ168でこのビット値
が右に1つシフトされ、このバイトの残りについてテス
トが続けられる。
【0082】マスクの8ビットのそれぞれがテストされ
た後、黒テーブルとカラーテーブルが更新されねばなら
ない。ステップ170で、黒テーブルバイトが、それ自
体がマスクの2値の補数と論理積されたものに置き換え
られる。コンピュータ速記では次のとおりである。 blackTable[row][col]=blackTable[row][col] AND NOT
mask このステップは黒テーブルのマスクビットをオフする。
次に、ステップ172において、カラーテーブルバイト
とマスクの論理和がとられ、それによってカラーテーブ
ル中のマスクビットをオンする。
【0083】重要なことには、カラーテーブル中の現バ
イトについて、新しい入力がある。対応する新しいカラ
ーブロックが既存の黒ブロックに隣接する可能性があ
り、これは最小間隔条件に違反する。したがって、ステ
ップ174においてfindBlackを現行/列について(再
び)呼び出さねばならない。findBlack は図15〜図1
7のフローチャートを参照して上述した隣接性の違反を
発見修正する手順を指す。findBlack およびfixBlackと
呼ばれる方法は帰納的に動作するように構成することが
できるがこれは必須ではない。具体的な実施態様は、最
小間隔の違反がすべて検出され修正されるまで処理が継
続する限り設計上の選択の問題である。場合によって
は、次に示すように、データの変更はページ全体に”伝
搬する”ことがある。
【0084】I.テーブル中の疑問符の伝播(ステップ
216) 黒ブロックと疑問符ブロックの間の間隔の侵害を検出
し、疑問符を伝播するステップは黒ブロックとカラーブ
ロックの間の間隔の侵害を検出し、色を伝播するステッ
プに似ている。図19Aから図19Dを見ると、findBlack ル
ーチンは黒ブロックと疑問符ブロックの間の間隔の侵害
を検出するように変更されている。findBlack に対し
て、この疑問符の伝播法はステップ300において列アド
レスと行アドレスによって指定されるバイトに存在する
疑問符を同定することから始まる。疑問符ブロックは黒
テーブルとカラーテーブルの両方で対応するビットがオ
ンであるブロックによって簡単に同定される。それ以外
はこの方法は、findBlack をfixBlackと呼ぶこと以外は
findBlack の方法と同じである。図19Aから図19Dに示す
方法は、単にカラーテーブル中の対応するビットをオン
にする、すなわちこのビットと“1”の論理和をとって
疑問符に設定するだけである。したがって、フィンドブ
ラックルーチンは色を伝搬すべきか疑問符を伝搬すべき
かを示す追加のパラメータを加えるだけで両方のケース
を処理するように変更することができる。
【0085】J.スプールされたバンドの調査(ステッ
プ218) 前述したように、現在のバンドにおける間隔の侵害は現
在のバンド中の黒データから所定の距離内に次のバンド
のカラーデータが存在する可能性があるためにかならず
しも解決することができない。現在のバンドが解決され
ない場合、すなわち現在のバンドに疑問符がある場合、
残りのすべての疑問符ブロックは黒ブロックに変換さ
れ、現在のバンドは二次記憶装置にスプールされる。印
刷されるページには黒が多いため、また印刷を真の黒で
行うことが望ましいため、疑問符は黒に変わるものと仮
定する。
【0086】現在のバンドについて、疑問符の存在を調
べる前に、他のすべてのスプールされたバンドをスプー
ルされた順に調べる。スプールされたすべてのバンドを
調べる処理を図20に示す。第1のステップは調べるべき
バンドを最も早くスプールされたバンドに設定すること
である(228)。次に、このバンドについて、調査中
のバンドを表わす黒テーブルとカラーテーブルの領域を
調べることによって、疑問符が存在するかどうかを調べ
る(230)。このバンドに疑問符があれば、疑問符は
後続のバンドに伝搬されていなければならず(現在のバ
ンドがスプールされた後)、したがって後続のバンドは
すべて疑問符を有する。したがって他のバンドを調べる
必要はない(232)。初めに疑問符を調べることによ
って、疑問符を有するバンドを再画像化することは決し
てない。これによって、バンドが再画像化されるとき、
黒テーブルとカラーテーブルは確実に完成しており、疑
問符はない。
【0087】調査中のバンドが疑問符を持っていない場
合、ステップ234で新しい色があるかどうかをチェック
する。新しい色とは、黒に変わったと仮定された疑問符
が実際には色になったことを意味する。したがって、ス
プールされたデータは間違っており、放棄されねばなら
ない。スプールされたバンドはステップ236で再画像化
しなければならない。このバンドが再画像化されると
き、この方法では基本的にステップ201で図9に示すフ
ローチャートに再度入る、テーブルは要求されたバンド
を完全にまた正確に反映するため、テーブルは“完成”
しており、この方法はステップ211に進むことができ
る。カラーテーブルと黒テーブルは正しく、またしたが
って正しいKプレーンとCMYプレーンを迅速に再構成する
ことができる。これらのプレーンが構成されると、印刷
を行うべくステップ213で直接プリンタに送ることがで
きる。
【0088】新しい色がない場合、スプールされたバン
ドは適正にスプールされており、スプールされたバンド
はステップ240でプリンタに送られる。このバンドが最
後にスプールされたバンドであるとき(242)、この
処理はステップ244で完了する。そうでなければ、調査
すべきバンドはステップ246で次のスプールされたバン
ドに設定され、このシーケンスが繰り返される。このよ
うにして、新しいバンドが受け取られる度にスプールさ
れたバンドがすべて調べられ、解決されたものがあるか
どうかが判定され、あればバンドを適当に処理する。
【0089】K.現在のバンドの調査(ステップ 22
0) 図21において、スプールされたバンドが調べられた後、
ステップ220で現在のバンドが調べられる。現在のバン
ドの処理はきわめて簡単である。第1のステップ248は
現在のバンドに疑問符があるかどうかの判定である。疑
問符があれば、このバンドは後続のバンドを待つべくス
テップ250でスプールされねばならない。このバンドが
ディスクにスプールされる場合、このバンドはステップ
252で処理されたものとしてマークされ、これはこのバ
ンドが図9のステップ209で“完了”しているかどうか
の判定に用いられる。しかし、現在のバンドに疑問符が
ない場合、このバンドはステップ256で直接プリンタに
送られ、現在のバンドに疑問符がない場合、スプールさ
れたバンドのいずれにも疑問符がないものと考えられ
る。これは疑問符があれば現在のバンドから伝搬してい
なければならないためである。したがって、スプールさ
れたバンドのいずれにも疑問符がないため、またスプー
ルされたバンドは現在のバンドの前に調査されているた
め、スプールされたバンドはすでに印刷されているもの
と考えられる。したがって、現在のバンドは適切な順序
で印刷されるものとみなされる。
【0090】L.疑問符の除去(ステップ222) 受け取られた各バンドに対する最後の処理はステップ22
2におけるテーブルからの疑問符の除去である。疑問符
を除去する迅速な方法を図22に示す。この処理はステッ
プ262で列をスプールされたバンドの最上部の列に等し
く設定することから始まる。次に、ステップ264におい
て行が1に設定されることによって初期設定される。こ
の行が黒テーブルの幅より小さい場合、現在の疑問バイ
トがステップ274でカラーテーブルバイトと対応する黒
テーブルバイトの論理積をとることによってテーブルか
ら取り出される。現在の疑問バイトに疑問符がない場合
(ステップ276)、ステップ280で行はインクリメントさ
れ、このシーケンスが繰り返される。しかし、現在の疑
問バイトに疑問符がある場合、かかる疑問符はステップ
278でカラーテーブル中の現在のバイトとこの疑問バイ
トの補数の論理積をとることによって除去される。この
方法は行が黒テーブルの幅より小さく(ステップ26
6)、また列が現在のバンドの最下部の列より小さいか
それに等しい(ステップ268)間継続する。
【0091】M.本発明の基本的動作を説明する例 図23〜図25はこの発明の動作例を示す。図23Cは
図形画像を示す。この画像において、垂直線は黒で印刷
されねばならない。垂直線の下端はカラーインクを示す
円である。したがってこの黒い線はカラーインクに当た
る。CMYカラープレーンデータにおいては、黒の線は
コンポジットブラックとして表され、この円は所望の色
として表される。まず、コンポジットブラックデータが
すべて真の黒の印刷を行うためにカラープレーンからK
プレーンに移される。図23Aは黒テーブルの内容を示
し、図23Bはこの始めの処理が完了した後のカラーテ
ーブルの内容を示す。カラーテーブル中では一つのビッ
トだけがオン状態にとどまり、図23Cの画像中のカラ
ーインク(円)を示す。黒テーブル中の一連の1が画像
中の垂直の黒の線を表す。図10のステップ52に対応
する初期のテーブル作成が完了した。
【0092】次のステップはこれらのテーブルを調べて
カラーに隣接する黒を検出し必要な修正を行うステップ
である。一つのカラービットだけを調べるとき、この方
法では隣接する黒ビットすなわちこのカラービットに対
応する黒テーブル位置の真上の黒ビットを検出する。す
なわち、ステップ146(図17)においてmask=
0011 1000(neighbor) AND 0
001 0000(blackTable〔row−
1〕〔col〕)である。その結果は00010000
であり、したがってステップ148(マスク=ゼロ)の
結果は偽である。したがって、ステップ150におい
て、最小間隔の違反を修正するためにfixBlackが呼び出
される。fixBlackには違反しているテーブルビットを同
定するためのマスクとテーブルの行位置と列位置が渡さ
れる。この例では、fixBlackは0001 0000(マ
スク)、11(行11)、1(列1−−この例では一つ
だけの列)のパラメータを受け取る。fixBlackはKプレ
ーンからの対応するデータのブロックをカラープレーン
に移し、それに応じて黒テーブルとカラーテーブルを更
新する(図18参照)。その結果、図23Bのカラービ
ットの真上のビットがオンされる。そして、黒テーブル
中の対応するビットがオフされる。
【0093】次に、findBlack が呼び出され(すなわち
図15〜図17の手順)、(行11の)新しいカラーテ
ーブルビットを取り囲む黒テーブルビットがチェックさ
れカラーに隣接する黒が再度検出される。行11の黒テ
ーブルビットはオフであり、問題にならない。しかし、
行10の黒テーブルビットは行11のカラーテーブルビ
ットに隣接するものとして検出される。したがって、前
述したように、対応するデータのブロックがKプレーン
からカラープレーンに移される。テーブルが更新され
る。すなわち、行10のカラーテーブルビットがオンさ
れ、行10の黒テーブルビットがオフされる。
【0094】現カラーテーブルビット(現在は行10)
が再度調べられ、黒テーブル中の隣接黒ビットが検出さ
れる。行9の黒ビットが検出され、前述したように対応
するデータブロックがKプレーンからカラープレーンに
移される。上述の各ステップが繰り返され、それぞれの
サイクルでデータのブロックがKプレーンからカラープ
レーンに移されることが理解されるであろう。5サイク
ル後、データは図24A(黒テーブル)および図24B
(カラーテーブル)に示すとおりである。図24のテー
ブルに示すデータは図24Cの画像によって表される。
図24Cについて説明すると、垂直の線の太い(下の)
部分はコンポジットブラックを表し、この線の細い(上
の)部分は真の黒を表す。これはコンポジットブラック
がカラーの領域から上に”伝搬する”態様を図示するも
のである。
【0095】この処理のこの時点で最小間隔条件に対す
る違反がコンポジットブラックが黒に接触するところに
依然として存在することに注意しなければならない。こ
れはコンポジットブラックがカラーインクからなってい
るためである。図24のテーブルについていうと、行7
のカラービットは行6の同じ位置の黒ビットに隣接する
(その下)であることがわかる。したがって、上述の処
理は黒データのすべてがコンポジットブラックデータに
変換されるまで続く。この最終結果は図25A(黒テー
ブル)と図25B(カラーテーブル)のテーブルに示
す。図25のテーブルに示すデータは図25Cの画像に
よって表される。この画像では、黒のインクはカラーイ
ンクに隣接して印刷されない。この例では、始めの隣接
性の違反が修正された結果新しい違反が発生し、その修
正からさらに新しい違反が発生していき、その結果修正
が画像全体に”伝搬する”ことがわかるであろう。
【0096】N.本発明の動作を説明するバンディング
の例 図26には、印刷すべきバンド化されたページを180に示
し、バンドの境界182、184、186、188はページ上に水平
に描かれている。このページは5つの異なるバンド(バ
ンド1−5)からなり、それぞれのバンドはページの中
で必ずしも他のバンドと同じ量を占めるわけではない。
ページの構成に用いられる実際のバンド数もまた変動す
る。バンド3およびバンド4のバー194はカラーであ
る。バーの境界線を含む垂直および水平な線は黒であ
る。
【0097】バンド1のCMYKプレーンはメモリに入れら
れる。第1のステップはブロックを黒あるいはカラーと
してマーキングすることである。バンド1には黒データ
しかなく、破線190に示すようにこのバンドの境界から
一定の距離内には黒データはない。その結果得られる黒
テーブルはバンド1に対応する黒テーブルの最下部の列
にはブロックがない。したがって、このバンドは直接プ
リンタに送られる。バンド2はバンド1と同様に処理さ
れ、プリンタに送られる。しかし、バンド3は黒データ
とカラーデータの両方を有する。黒ブロックとカラーブ
ロックがバンド3中にマークされた後、黒テーブルには
このバンドの最下部の列の黒ブロックがある。バーチャ
ートの周囲の境界線は黒であり、バンドの境界186にま
たがっていることに注意しなければならない(192参
照)。疑問符がこのバンドの最下部のブロックに置かれ
る。
【0098】色と疑問符が伝搬された後、バーチャート
の境界線を含む黒ブロックのすべてに対して疑問符があ
る。このバンドには疑問符があるため、このバンド(そ
のCMYKデータ)はディスクにスプールされる。疑問符ブ
ロックは黒ブロックとしてスプールされる。すなわち、
データはKプレーンに留まる。このアルゴリズムは真の
黒が用いるべき正しいインクであると推定している。次
に、すべての疑問符が黒テーブルとカラーテーブルから
除去される。これらの疑問符ブロックは現在は黒ブロッ
クである。バンド4がメモリに入れられる。188でバン
ド4とバンド5にまたがる黒い円196はバンド3の境界
線と同様に2つのブロックに疑問符を発生させる。色と
疑問符が伝搬した後、色はバンド3に伝搬する(バーか
らの色はバンド4の境界線に伝搬し、この境界線からさ
らにバンド3に入る。)。バンド3に関するディスクに
スプールされたデータは誤っており、境界線はコンポジ
ットブラックではなく真の黒で印刷されるものと考えら
れる。
【0099】この方法はバンド3に戻り、再びCMYKプレ
ーンを受け取る。この方法は、どのバンドがディスクに
スプールされたかを追跡する。バンド3のCMYKデータが
2度目に受け取られるとき、このバンドのカラーテーブ
ルと黒テーブルが完成し、この方法によればカラーチャ
ートの境界線にどのインクを用いるべきかがわかる。こ
の段階でカラーテーブルはカラーとしてすでにマークさ
れた境界線のブロックを示し、KデータをCMYプレーンに
移動し、したがってKデータはコンポジットブラックと
して印刷される。
【0100】バンド4は再処理され、バンドの境界188
にまたがる黒の円196のためにディスクにスプールされ
る。バンド4中の疑問符が除去され、バンド5がメモリ
に入れられる。バンド5の黒ブロックとカラーブロック
をマーキングした後、このバンドの最下部の列には黒ブ
ロックはない。実際、このページの最終バンドは特殊な
ケースである。(このバンドには疑問符はありえない。
これは最終バンドの最下部の黒は色に触れないためであ
る。この段階で、色が伝搬する(伝搬すべき疑問符はな
い)。色の伝搬が終了した後、バンド4には疑問符はな
い。これはバンド5から伝搬する色がないためである。
バンド4のためのディスクにスプールされたデータは直
接プリンタに送られる。バンド5には疑問符がなく、し
たがって直接プリンタに送られる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いるこ
とにより、一つの印刷ページ中でカラーと真の黒の印刷
の高解像度での混合が可能となる。また、光沢のない普
通紙上での4色液体インク印刷の解像度も増大すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】選択されたドット位置のまわりの6ドットの間
隔を示す基板上のインクドット位置の配列を示す図であ
る。
【図2】基板に加えられたインクの液滴の有効な構成の
例を示す図である。
【図3】基板に加えられたインクの液滴の有効な構成の
例を示す図である。
【図4】基板に加えられたインクの液滴の有効な構成の
例を示す図である。
【図5】基板に加えられたインクの液滴の無効な構成の
例を示す図である。
【図6】基板に加えられたインクの液滴の無効な構成の
例を示す図である。
【図7A】3行8列のブロックを形成するように区切ら
れた組み合わせカラー(CMY)プレーンの一部を示す図
である。
【図7B】図7Aのカラープレーンから得られるカラー
テーブルの一部を示す図である。
【図8A】3行8列のブロックを形成するように区切ら
れたK(黒)プレーンを示す図である。
【図8B】図8AのKプレーンから得られる黒テーブル
の一部を示す図である。
【図9】バンド化された画像の受け取られたバンドのそ
れぞれに対してとられるステップのフローチャートであ
る。
【図10】本発明による、黒ブロックとカラーブロック
の間の所定の最小間隔を維持しながら黒インクの使用を
最大限にするようにする4色(CMYK)液体インク印刷シ
ステムによる印刷のためのCMY色データの処理方法を示
す概念図である。
【図11】あるデータブロックがカラー、白あるいは黒
のいずれであるか、すなわちあるブロックをカラーペン
で印刷すべきか黒ペンで印刷すべきかを判定するための
処理のフローチャートである。
【図12A】1つのビットがオンであるカラーテーブル
の一部を示す図である。
【図12B】図12Aのカラーテーブルに対応する黒テ
ーブル中の関係する周囲ビットを示す図である。
【図13A】2つのビットがオンであるカラーテーブル
の一部を示す図である。
【図13B】同じ列の隣接ビットがオンになった(“マ
スク”)図13Aのカラーテーブルを示す図である。
【図13C】図13Aと図13Bに対応する黒テーブルの一部
を示す図である。
【図13D】図13Cの黒テーブルと図13Bのマスクの論理
積をとることによって得られるマスクを示す図である。
【図14A】1つのバイトの左はしのビットがオンであ
るカラーテーブルの一部を示す図である。
【図14B】図14Aのカラーテーブルに対応する黒テー
ブルの一部を示す図である。
【図14C】選択されたバイトの右端のビットがオンで
あるカラーテーブルの一部を示す図である。
【図14D】図14Cのカラーテーブルに対応する黒テー
ブルの一部を示す図である。
【図15】カラーテーブルと黒テーブルを調べてカラー
ブロックに隣接する黒ブロックを検出する方法を示すフ
ローチャートである。
【図16】カラーテーブルと黒テーブルを調べてカラー
ブロックに隣接する黒ブロックを検出する方法を示すフ
ローチャートである。
【図17】カラーテーブルと黒テーブルを調べてカラー
ブロックに隣接する黒ブロックを検出する方法を示すフ
ローチャートである。
【図18】最小間隔の侵害を修正するために選択された
データを黒プレーンからカラープレーンに移動する方法
を示すフローチャートである。
【図19A】黒テーブルとカラーテーブルを調べて疑問
符ブロックに隣接する黒ブロックを検出する方法を示す
フローチャートである。
【図19B】黒テーブルとカラーテーブルを調べて疑問
符ブロックに隣接する黒ブロックを検出する方法を示す
フローチャートである。
【図19C】黒テーブルとカラーテーブルを調べて疑問
符ブロックに隣接する黒ブロックを検出する方法を示す
フローチャートである。
【図19D】黒テーブルとカラーテーブルを調べて疑問
符ブロックに隣接する黒ブロックを検出する方法を示す
フローチャートである。
【図20】スプールされたそれぞれのバンドを調べてそ
れぞれに対して必要な動作を判定する方法を示すフロー
チャートである。
【図21】現在のバンドに対して必要な動作を判定する
方法を示すフローチャートである。
【図22】カラーテーブルから疑問符ブロックを除去す
る方法を示すフローチャートである。
【図23A】図形画像の具体例に適用された本発明の動
作を説明するための図である。
【図23B】図形画像の具体例に適用された本発明の動
作を説明するための図である。
【図23C】図形画像の具体例に適用された本発明の動
作を説明するための図である。
【図24A】図形画像の具体例に適用された本発明の動
作を説明するための図である。
【図24B】図形画像の具体例に適用された本発明の動
作を説明するための図である。
【図24C】図形画像の具体例に適用された本発明の動
作を説明するための図である。
【図25A】図形画像の具体例に適用された本発明の動
作を説明するための図である。
【図25B】図形画像の具体例に適用された本発明の動
作を説明するための図である。
【図25C】図形画像の具体例に適用された本発明の動
作を説明するための図である。
【図26】ページ上の水平な線として示されるバンドの
境界線を有するバンド化された画像を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/21 H04N 1/46 H04N 1/60 B41J 5/30

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体インク・カラー図形印刷システムにお
    いて、印刷画像におけるカラードットと真の黒ドットと
    の間のブリードを制御する方法であって、 カラードットと真の黒ドットとの間の最小間隔を適切に
    選択して、印刷画像におけるそれらの間のブリードを制
    御するステップと、 印刷される画像を画定するビットマップカラー図形入力
    データを受信するステップであって、前記入力データは
    一連の画素を有し、各データ画素は前記画像の各画素に
    対応している、ステップと、 前記入力データを調べて、前記最小間隔要求に違反す
    る、カラー画素の前記最小間隔内にある黒画素を検出す
    るステップと、 コンポジットブラックドットとして印刷するため、前記
    検出された黒画素を指定するステップと、 真の黒ドットとして印刷するため、他の全ての黒画素を
    指定し、それにより、真の黒ドットとカラードットとの
    間のブリードを防止しつつ、真の黒インクの使用を最大
    限にするステップと、 を備えて成る方法。
  2. 【請求項2】前記入力データを調べるステップが、 印刷データ流をスプールするための記憶手段を準備する
    ステップと、 前記図形入力データのページを分割して一連のバンドを
    形成するステップであって、入力データの各バンドは、
    所定数の画素行を有している、ステップと、 前記一連のバンドのうちの第1のバンドを現行バンドと
    してローカルメモリ空間にロードするステップと、 前記現行バンドにおいて、前記入力データを調べて前記
    第1のバンドの底部に隣接する黒画素を検出するステッ
    プと、 前記現行バンドが前記第1のバンドの底部に隣接する黒
    画素を示さない場合、前記第1のバンドを印刷のための
    印刷データ流として送るステップと、 前記現行バンドが前記第1のバンドの底部に隣接する黒
    画素を示す場合、前記一連のバンド内の後続バンドから
    伝搬する潜在的な隣接違反が解決された後、前記第1の
    バンドを遅延印刷のための印刷データ流として前記記憶
    手段にスプールするステップと、 を備えて成ることを特徴とする、請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】前記入力データを調べるステップが、 垂直方向および水平方向の両方において、カラーインク
    と黒インクとの間の前記最小間隔に対応するブロックサ
    イズを選択するステップと、 前記第1のバンドを論理的に分割して前記選択されたブ
    ロックサイズの一連のブロックを画定するステップと、 前記第1のバンド内の各ブロックを、該ブロックがカラ
    ー画素を含む場合にカラーブロックとして指定し、該ブ
    ロックが黒画素を含む場合に黒ブロックとして指定し、
    該ブロックがカラー画素も黒画素も含まない場合に白ブ
    ロックとして指定し、及び該ブロックがカラー画素及び
    黒画素を含む場合に疑問符ブロックとして指定する、ス
    テップと、 カラーテーブルおよび黒テーブルに前記ブロック指定を
    記憶するステップであって、前記テーブルの各々、デ
    ータの各ロックに対応する単一ビット位置を有して
    これにより前記データを圧縮してカラー分離を行
    う、ステップと、 を備えて成ることを特徴とする、請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】データの別のバンドを現行バンドとしてロ
    ードするステップと、 前記現行バンドに関して前記分割指定ステップを繰り返
    すステップと、 先行ロードした全てのバンドのみならず、現行バンド内
    のブロックの前記指定を含むよう前記テーブルを更新す
    るステップと、 前記テーブル内の全てのブロック指定を調べて、カラー
    ブロックに隣接する黒ブロックを検出するステップと、 検出された黒ブロックをカラーブロックとして再指定し
    て、前記テーブル内の黒データを通してカラーデータを
    伝播するステップと、 前記テーブル内の全ての前記ブロック指定を調べて、疑
    問符ブロックに隣接する黒ブロックを検出するステップ
    と、 検出された黒ブロックを疑問符ブロックとして再指定し
    て、前記テーブル内の 黒データを通して疑問符データを
    伝播するステップと、 をさらに備えて成ることを特徴とする、請求項3に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 黒ブロックがカラーブロックに隣接して、
    または疑問符ブロックに隣接して検出されなくなるま
    で、前記調べるステップおよび再指定ステップを繰り返
    して、カラーデータと黒データとの間の少なくとも前記
    最小間隔を保証するステップ、 をさらに備えて成ること
    を特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ブロックを指定するステップが、 一連のビットを有するカラーテーブルを前記ローカルメ
    モリ空間に構築するステップであって、各カラーテーブ
    ルビットは、前記カラープレーンブロックの各1つに対
    応し、前記対応するカラープレーンブロックがカラーブ
    ロックであるか否かがその状態によって示される、ステ
    ップと、 一連のビットを有する黒テーブルを構築するステップで
    あって、各黒テーブルビットは、前記Kプレーンブロッ
    クの各1つに対応し、前記対応するKプレーンブロック
    が黒ブロックであるか否かがその状態によって示され
    る、ステップと、 前記テーブル内の疑問符ブロックを前記対応するテーブ
    ルビットにおいて、前記ブロックがカラーブロックおよ
    び黒ブロックの両方であることを示すことによって指示
    するステップと、 を備えて成ることを特徴とする、請求項3に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記画像データの第2のバンドをロードす
    るステップと、 前記画像データの第2のバンドにおいて、真の黒インク
    を用いて前記コンポジットブラックデータを印刷するた
    め、コンポジットブラックデータをカラーデータから分
    離するステップと、 前記分離されたデータを調べて、カラー画素の前記最小
    間隔内にある真の黒画素を有する隣接違反を検出するス
    テップと、 検出された隣接違反を、真の黒画素からの前記検出され
    た黒画素をコンポジット・ブラック画素に変更すること
    により、訂正するステップと、 前記第2のバンドの上部に隣接する所定数の行を検査し
    て、黒インクを示すデータを検出するステップと、 そのような黒インクの指示が前記第2のバンドの上部に
    隣接して見出されない場合、画像データの、スプールさ
    れた第1のバンドを印刷するステップと、 必要に応じてデータの前記第1のバンドを修正して、前
    記第2のバンド内の黒ドットに関して前記最小間隔要求
    を強いるステップと、 画像データの前記第1のバンドを印刷するステップと、 をさらに備えて成ることを特徴とする、請求項2に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 前記入力データを調べるステップが、 前記図形入力データのページを分割して一連のバンドを
    形成するステップであって、入力データの各バンドは、
    所定数のビット行を有している、ステップと、 前記一連のバンドの第1のバンドをローカルメモリ空間
    に現行バンドとしてロードするステップと、 前記データを分離してカラープレーンおよび真の黒デー
    タの初期Kプレーンを形成するステップと、 カラーテーブルを形成して前記カラープレーンを圧縮形
    態で表すステップであって、前記カラーテーブルは、最
    小間隔違反を検出するのに充分な解像度を有している、
    ステップと、 黒テーブルを形成して前記Kプレーンデータを圧縮形態
    で表すステップであって、前記黒テーブルは、最小間隔
    違反を検出するため前記カラーテーブルと同じ解像度を
    有している、ステップと、 前記一連のバンドの後続バンドをローカルメモリ空間に
    現行バンドとしてロードするステップと、 前記カラーテーブルおよび前記黒テーブルが前記現行ペ
    ージ用に受け取った全バンドに対応するビットを含むよ
    うに、データの前記現行バンドを含むよう前記カラーテ
    ーブルと前記黒テーブルとを更新するステップと、 を備えて成ることを特徴とする、請求項1に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 前記現行バンドが前記現行ページの最後の
    バンドでない場合、前記バンドの底部に沿う黒ブロック
    を疑問符ブロックに変換するステップと、 前記テーブルを調べてカラーブロックに隣接する黒ブロ
    ックを検出するステップと、 前記テーブルを通し、検出された黒ブロックをカラーブ
    ロックとして再指定して、前記テーブル内の黒データを
    通してカラーデータを伝播するステップと、 前記現行バンド内で、コンポジット・ブラックとして印
    刷するため、カラーブロックに隣接するデータの、検出
    された黒ブロックをカラープレーンに移し戻すステップ
    と、 黒ブロックが前記テーブル内のカラーブロックに隣接し
    て検出されなくなるまで、前記調べるステップ、再指定
    ステップ、および移動ステップを繰り返すステップと、 前記テーブルを調べて疑問符ブロックに隣接する黒ブロ
    ックを検出するステップと、 前記テーブルを通し、検出された黒ブロックを疑問符ブ
    ロックとして再指定して、前記テーブル内の黒データを
    通して疑問符データを伝播するステップと、 をさらに備えて成ることを特徴とする、請求項8に記載
    の方法。
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