JP3319719B2 - 容器の漏洩検査方法及びその装置 - Google Patents

容器の漏洩検査方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、上部に開口部を
有する容器の漏洩検査方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属缶、ポリ容器等の漏洩検査に
は、容器開口部周辺をシールして圧縮空気を容器内に
充填し、設定圧力に達したらバルブを閉じて、所定時間経
過後の圧力減衰を測定し、その差がある数値以上あれば
漏洩していると判定して不合格とする方法や、容器内
を負圧にして、所定時間後の真空度の減衰をもって漏洩
を検知する方法、容器外周を覆うチャンバーに入れ、容
器内には一定圧力の空気を供給し続け、チャンバー内の
圧力上昇を検知して漏洩を検査する方法等が行なわれて
いる。上記従来方式のは、圧縮空気を充填して圧空を
遮断した後、容器内の空気は漏洩がなくても、断熱膨張に
よりしばらく圧力降下が続き、ことに18リッター缶のよ
うに大容量の場合には、圧縮空気の充填時間が長く掛か
る上に安定時間も極めて長くなるので、短時間では漏洩
による圧力降下か自然的な圧力降下か判別できない欠点
がある。の容器内を真空にする方法は、容器強度との
関係があるのでどんな容器にも適用するわけにはいかな
い。のチャンバーで覆う方式も容器内に入れた圧縮空
気のため容器が膨張しチャンバー内圧力が安定するまで
結構時間が掛かる。以上の如く容器がある程度大きい場
合、又は容器強度が外圧に弱い場合には、従来知られてい
る方法で漏洩を検知するのは、極めて困難であるか又は
非能率であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、缶容器の漏
洩検査において、容器内に圧縮空気を封入する方法を廃
し、容器内は大気と導通させておき、容器を覆う密封チャ
ンバー内の僅かな空間を真空にすることによって、検査
真空度までの到達時間を短縮すると共に容器の弱い部分
の膨張変形を抑制して容器に永久歪みを残さない検査方
法及び装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明検査方法は、上部
に開口部を有し自立可能な容器を対象とするもので、定
置台上に載置した被検容器をチャンバーで覆うと共に前
記容器の開口部周面及び前記チャンバー下端縁と前記定
置台面との間を気密に保持し且つ容器内を大気に連通さ
せた状態で前記チャンバー内空気を脱気して脱気後の真
空度と所定時間経過後の真空度変化を検知して判別する
ものであり、チャンバー内面を被検容器の外周面に近接
するように形成することによって測定時のチャンバー内
空間の容積を小さくして短時間検査を行なうものであ
る。本発明装置は、回転台の周辺部に定角度間隔で設け
た被検容器載置台の外周にシールパッキンが固設され、
前記各載置台上方に下端が開口されて被検容器を覆うチ
ャンバーが昇降シリンダに連結されて吊り下げられ、チ
ャンバー下端縁が前記シールパッキンに密着すると共に
前記チャンバーの上部に被検容器の開口部周面に密着す
るリングパッキンと、その中心に大気連通部を備えた可
動筒体が昇降可能に設けられ、前記各チャンバーは真空
計と電磁開閉弁を介して真空源に接続され、前記回転台
が1周する時間内において前記各チャンバー内の真空度
低下を計測することによって漏洩検査を行なうものであ
る。チャンバーと可動筒体の昇降手段にはエアシリンダ
が用いられ、チャンバーの支持手段は垂直動作を確保す
るため支柱とガイド棒が用いられる。真空計からの判別
信号手段としては各チャンバー毎に設けるランプ又は測
定値のデジタル伝送器等公知の手段が適用可能である。
また、計測中の真空又は減圧下において容器の器壁が膨
出変形するのを防止するためチャンバー上部内面に押え
部を突設しておくのがよい。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、18リッター角型缶を被検容
器Aとして直径約3mの回転台に24個載置した検査装置の
回転台上面図である。1は回転台であって図示しない駆
動装置によって定速回転している。2は容器載置台、3は
位置規制片、4は載置台の周囲を囲むように台板に埋設し
たシールパッキンである。5は、各載置台2に対応して垂
設された支柱、6は並設されたガイド棒、7は上板である。
8は上板に下向き固定された昇降シリンダ、8aは上板を貫
通しているロッドであって、先端はチャンバー9の上面部
に連結している。チャンバー9の内周面9aは、容器の外周
との間に僅かの間隙例えば2〜3mmの間隙を確保できるよ
うに形成されている。従ってチャンバーの形状は、下端
が開口9dし、容器の外形とほぼ等しい形状になる。10は
チャンバーの下端縁であってシールパッキン4に密着す
る。11はチャンバー側面に突設した昇降案内用ベアリン
グユニットであってガイド棒6に嵌合している。12は、真
空ホース13に接続する吸引口、14は図示しない真空源と
の間に設けられている電磁開閉弁、15は真空計である。1
6はチャンバー9の上部内面9bに突設した押え部であって
容器上面が減圧によって膨出するのを抑止する。9cは容
器開口部の受容部である。17は缶口周面に密着するリン
グパッキンであって、中心に大気連通部19を備えた可動
筒体18の下端にリング状に固定され、可動筒体18はホル
ダ20内において気密に摺動可能で押圧シリンダ21によっ
て駆動される。リングパッキン付可動筒体18は容器開口
部に対応する位置に設けられ、開口部周面を各容器毎一
定の押圧力で気密に保持すると共に真空チャンバー内を
大気に解放する機能を併有している。
【0006】容器Aは送給コンベア30によって搬送され、載置
用突出シリンダ31と位置規制片3によって載置台2上に定
置される。回転台は1分間に2〜4周の速さで回転してい
て、容器Aが載置台2上に定置された後昇降シリンダ8が作
動してチャンバー9を下降させ図3の状態とする。この状
態においてチャンバーの下端縁10はシールパッキン4と
密着すると共に缶口Bの周面にリングパッキン17が密着
し、チャンバー上部内面の押え部16は容器上面に接す
る。リングパッキンの押圧力は押圧シリンダ21の圧力で
各容器一定に制御される。続いて電磁開閉弁14が開かれ
てチャンバー内の空隙空間が減圧され一定の真空度に達
した後電磁開閉弁が閉止されて測定が開始される。所定
時間、例えば10〜15秒後の真空度低下が真空計15の出力
に基づいて計測され容器の漏れが判定される。計測終了
後押圧シリンダ21が作動してリングパッキン17を缶口か
ら離すことによってチャンバー内に空気が導入され、続
いて昇降シリンダ8が作動してチャンバー9を図2の待機
状態に戻す。容器の不良品は排出シュート33に排出され
正常品はシュート32に移送される。34は取出し装置であ
る。図4は、上記装置においてチャンバー内の真空度を24
0mmHgとし、正常容器A1と50μmピンホールのある容器A2
の真空度低下を計測したグラフである。この実験例の場
合、容器A2のチャンバー内圧力は測定開始から約10秒後
に235mmHgになり、良品A1のチャンバー圧力との差は約3m
mHg、15秒後では約6mmHgである。
【0007】
【効果】本発明方法によれば、検査環境を負圧にして行
なうので、正圧環境よりも圧力安定時間が極めて短時間
で済むから短時間測定が可能になる。また、薄肉容器の
外部負圧による膨張も、チャンバー内壁に拘束されるの
で検査後に変形を残さない。更に容器の膨張も、圧縮空
気封入式のように徐々に膨張していくのでなくて、缶の
外周部の脱気により瞬時に膨張が終わるから脱気後検査
開始までの時間が大幅に短縮される。容器の膨張によっ
て器壁の一部がチャンバー内壁に密着するが、例えば18
リッター缶の場合、漏洩する箇所は天板、底板の巻締め部
分、胴板の角の溶接部分に集中しており、それらの部分は
比較的強度があり240mmHg程度の真空度では変形しな
い。また、缶体の膨張によりチャンバー空間の容積は減
少するので、真空センサー又は真空計が敏感に感応する
ようになり、缶体の膨張が検査精度向上につながる利点
もある。また容器外周とチャンバー内周の僅かな空間を
脱気するのであるから小能力の真空ポンプで間に合うの
で極めて経済的であり、従来方式に比べ格段の効果が期
待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置のチャンバーを除去した装置の全体
上面図。
【図2】検査待機状態のチャンバー断面図。
【図3】検査時のチャンバー断面図。
【図4】チャンバー内圧力変化を示すグラフ。
【符号の説明】
1 回転台 2 容器載置台 3 位置規制片 4 シールパッキン 5 支柱 6 ガイド棒 7 上板 8 昇降シリンダ 9 チャンバー 10 下端縁 11 ベアリングユニット 12 吸引口 13 真空ホース 14 電磁開閉弁 15 真空計 16 膨出押え部 17 リングパッキン 18 可動筒体 19 大気連通部 20 ホルダ 21 押圧シリンダ A 被検缶体 B 缶体開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/34 G01M 3/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に開口部を有し自立可能な容器を定
    置台上に載置してチャンバーで覆うと共に前記容器の開
    口部周囲及び前記チャンバー下端縁と前記定置台面との
    間を気密に保持し且つ容器内を大気に解放した状態で前
    記チャンバー内空気を脱気し、脱気後の真空度と所定時
    間経過後の真空度変化を検知して判定することを特徴と
    する容器の漏洩検査方法。
  2. 【請求項2】 上部に開口部を有し自立可能な容器を対
    象とする漏洩検査装置であって、回転台の周辺部に定角
    度間隔で設けた被検容器載置台の外周にシールパッキン
    が固設され、前記各載置台上方に下端が開口されて被検
    容器を覆うチャンバーが昇降シリンダに連結され、チャ
    ンバー下端縁が前記シールパッキンに密着すると共に前
    記チャンバーの上部に被検容器の開口部周面に密着する
    リングパッキンと、その中心に大気連通部を備えた可動
    筒体が昇降可能に設けられ、前記各チャンバーは真空計
    と電磁開閉弁を介して真空源に接続され、前記回転台が1
    周する時間内において前記各チャンバー内の真空度低下
    を計測することによって漏洩検査を行なう装置。
  3. 【請求項3】 チャンバー上部内面に容器の膨出抑止押
    え部を設けた請求項2記載の装置。
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