JP3319075B2 - 薄スラブの熱間圧延設備 - Google Patents

薄スラブの熱間圧延設備

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JP3319075B2
JP3319075B2 JP24032393A JP24032393A JP3319075B2 JP 3319075 B2 JP3319075 B2 JP 3319075B2 JP 24032393 A JP24032393 A JP 24032393A JP 24032393 A JP24032393 A JP 24032393A JP 3319075 B2 JP3319075 B2 JP 3319075B2
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慶則 片山
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄スラブの熱間圧延設備
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄スラブを圧延する熱間圧延設備におい
ては、所定の温度に加熱された薄スラブを圧延機に供給
する必要があるので、従来では、キャスターで成形され
た薄スラブを加熱炉に入れて加熱する方式がとられてい
る。すなわち、従来の薄スラブの熱間圧延設備は、図5
に一例を示す如く、キャスター1と圧延機群2との間に
横スライド式の加熱炉3を配置したり、あるいは、図6
に示す如く、キャスター1と圧延機群2との間に一列式
の加熱炉4を配置した構成として、キャスター1にて成
形されてシャー(図示せず)にて所定の長さに切断され
た薄スラブ5を、加熱炉3や4に入れて所定の温度に加
熱(均熱)してから圧延機群2へ送り出すようにしてあ
る。6は巻取機を示す。
【0003】上記熱間圧延設備では、加熱炉の上流や下
流でトラブルが発生すると、圧延機群2への薄スラブ5
の供給が間に合わなくなったり、加熱炉へ薄スラブ5を
入れられなくなったりする事態が生じる。そのため、複
数の薄スラブ5をストックできるように、横スライド式
の加熱炉3や一列式の加熱炉4が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、横スライド
式の加熱炉3の場合、長手方向に搬入させた薄スラブ5
を横方向へ送ってから長手方向へ搬出させる方式である
ため、搬送機構の構造が複雑となるばかりでなく、ウォ
ーキングビーム等を用いた場合には、薄スラブ5の受け
渡し用のスキッドによるスキッドマークがスラブ表面に
付く問題がある。又、一列式の加熱炉4の場合、搬送機
構の構造を簡単にでき且つスキッドマーク等の疵発生問
題は生じないが、ライン長が長くなる問題がある。
【0005】そこで、本発明は、加熱炉の搬送機構の構
造を簡単にでき、疵発生の問題もなく、しかもライン長
を短くすることができるようにしようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するために、薄スラブを成形するキャスターと薄スラ
ブを圧延する圧延機群との間に、所定長さの薄スラブを
長手方向に搬入、搬出させるロールの列を上下方向に複
数段備えてなる縦型の加熱炉を配置し、且つ該加熱炉の
入口部に、上記キャスター側から搬送されてきた薄スラ
ブを加熱炉の各段のロール上へ傾動して振り分けるよう
に導くための導入用傾動テーブルを設けると共に、上記
加熱炉の出口側に、加熱炉の各段のロール上から搬出さ
れた薄スラブを上記圧延機群へ導くための導出用傾動テ
ーブルを、傾動して加熱炉の各段のロールの位置に対応
するように設けた構成とする。
【0007】又、キャスターから導入用傾動テーブル、
加熱炉に至るラインを複数として並べ、導出用傾動テー
ブルを、上記複数のラインが並ぶ横方向へシフト可能な
シフトテーブルとした構成とする。
【0008】更に、導出用傾動テーブルを、回転可能な
ターンテーブルとした構成としてもよい。
【0009】
【作用】キャスターで成形されて所定長さに切断された
薄スラブが加熱炉の入口部まで搬送されると、導入用傾
動テーブルの傾動操作により搬入すべきロール列の段が
選ばれて、その段のロール列上に導入用傾動テーブルを
介し薄スラブが搬入され、一方、加熱炉から圧延機へ薄
スラブを供給する場合も、導出用傾動テーブルの傾動操
作により搬出すべきロール列の段が選ばれてその段のロ
ール列上の薄スラブが搬出され、導出用傾動テーブルを
介し圧延機群側へ送られる。この際、加熱炉に対する薄
スラブの搬入、搬出動作はロールの回転によって行われ
るため、スラブ表面に疵が付くようなことはなく、加熱
中は薄スラブを寸動にて前後させることによってスキッ
ドマークのような局部的な温度の低下も防ぐことができ
る。又、薄スラブは加熱炉内で上下方向にストックされ
ることから、ライン長が短くなる。
【0010】更に、キャスターから導入用傾動テーブ
ル、加熱炉に至るラインを複数として並べ、導出用傾動
テーブルを、上記複数のラインが並ぶ横方向へシフト可
能なシフトテーブルやターンテーブルとすると、複数の
キャスターと1組の圧延機群とを結ぶことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0012】図1及び図2は本発明の一実施例を示すも
ので、薄スラブ5を成形するキャスター1と薄スラブ5
を圧延する圧延機群2との間に、所定長さの薄スラブ5
を長手方向に搬入、搬出させるためのロール8の列を上
下方向に複数段(図では3段)備えてなる縦型の加熱炉
7を配置し、且つ該加熱炉7の入口部に、上記キャスタ
ー1側から搬送されてきた薄スラブ5を加熱炉7の各段
のロール8上へ振り分けるように導くための導入用傾動
テーブル9を設けると共に、上記加熱炉7の出口部に、
加熱炉7の各段のロール8上から搬出された薄スラブ5
を上記圧延機群2へ導くための導出用傾動テーブル10
を設ける。
【0013】上記加熱炉7は、図2に詳細を示す如く、
各ロール8の軸11を、炉壁12を貫通させて炉外に設
置した軸受13に回転自在に支持させ、且つ上記各ロー
ル8の軸11の一端をモータ14に連結し、モータ14
の駆動でロール8を回転させることにより、薄スラブ5
を長手方向へ向けて移動させられるようにしてある。
【0014】キャスター1で成形されて図示しないシャ
ーにて所定長さに切断された薄スラブ5が加熱炉7の入
口部まで搬送されると、該薄スラブ5は加熱炉入口部の
導入用傾動テーブル9の作動により上下方向に振り分け
られて加熱炉7内の各段のロール8上に順次搬入され、
ストックされる。この場合、導入用傾動テーブル9の上
下方向傾動角度が加熱炉7の各段のロール8の位置に順
次対応させられることにより、薄スラブ5のストック位
置が上下方向に振り分けられることになる。
【0015】加熱炉7内で所定温度まで加熱(均熱)さ
れた薄スラブ5を圧延機群2に供給するときは、加熱炉
出口部の導出用傾動テーブル10の上下方向傾動角度
が、導入用傾動テーブル9の場合と同様に、加熱炉7の
各段のロール8の位置に順次対応させられることによ
り、薄スラブ5が導出用傾動テーブル10を介し圧延機
群2へ向けて送り出される。
【0016】上記において、加熱炉7は縦型であって薄
スラブ5を上下方向に複数段にわたってストックさせる
ことができるため、設備全体のライン長を短く構成する
ことができる。又、加熱炉7内での薄スラブ5の移動は
ロール8の回転で行わせるようにしてあるので、スラブ
表面に疵を付ける虞がなく、且つ加熱中は薄スラブ5を
寸動(オッシレーション)にて前後させることによって
スキッドマークのような局部的な温度の低下も防ぐこと
ができる。更に、上記各ロール8の駆動は、炉外の軸受
13に支持されるようにしたロール軸11をモータ14
で回転させるようにしてあるため、搬送機構の構造が簡
単である。
【0017】次に、図3は本発明の他の実施例を示すも
ので、上記図1及び図2の実施例と同様な構成におい
て、キャスター1から導入用傾動テーブル9、加熱炉7
に至るラインを2列平行に並べ、且つ導出用傾動テーブ
ルを、並列する加熱炉7の出口部間に至る長さのシフト
テーブル10Aとし、該シフトテーブル10Aを、薄ス
ラブ5の搬送方向と直角な横方向へシフトさせる操作と
傾動させる操作で、2つの加熱炉7から搬出される薄ス
ラブ5を圧延機群2へ供給させられるようにしたもので
ある。
【0018】図3の実施例の場合には、加熱炉7の出口
部に横方向へシフト可能なシフトテーブル10Aを傾動
可能に配置したことから、2つのキャスター1と1組の
圧延機群2とを結ぶことができて生産性を高めることが
できる利点がある。
【0019】又、図4は本発明の更に他の実施例を示す
もので、上記図1及び図2の実施例と同様な構成におい
て、キャスター1から導入用傾動テーブル9、加熱炉7
に至るラインを、加熱炉7の出口部を中心に放射状に3
列配置し、且つ導出用傾動テーブルを、上記3つのライ
ンの中心部を回転軸心部とするターンテーブル10Bと
し、該ターンテーブル10Bの回転操作と傾動操作で3
つの加熱炉7から搬出される薄スラブ5を圧延機群2へ
供給させられるようにしたものである。
【0020】図4の実施例の場合には、加熱炉7の出口
部に回転可能なターンテーブル10Bを傾動可能に配置
したことから、3つのキャスター1と1組の圧延機群2
とを結ぶことができて更に生産性を高めることができ
る。
【0021】なお、キャスター1から加熱炉7に至るラ
イン数を、図3の実施例では2列、又、図4の実施例で
は3列とした場合を示したが、これらの数は任意に変更
できること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0022】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の薄スラブの熱
間圧延設備によれば、薄スラブを成形するキャスターと
薄スラブを圧延する圧延機群との間に、所定長さの薄ス
ラブを長手方向に搬入、搬出させるロールの列を上下方
向に複数段備えてなる縦型の加熱炉を配置し、且つ該加
熱炉の入口部に、上記キャスター側から搬送されてきた
薄スラブを加熱炉の各段のロール上へ傾動して振り分け
るように導くための導入用傾動テーブルを設けると共
に、上記加熱炉の出口側に、加熱炉の各段のロール上か
ら搬出された薄スラブを上記圧延機群へ導くための導出
用傾動テーブルを、傾動して加熱炉の各段のロールの位
置に対応するように設けた構成としてあるので、薄スラ
ブを導入用傾動テーブルの傾動動作で縦型の加熱炉内の
任意の段のロール上へ直ちに搬入させることができると
共に、加熱炉で所定温度に加熱された薄スラブを導出用
傾動テーブルにより直ちに圧延機群へ供給することがで
き、加熱炉内では上下方向の各段のロール上でストック
させることができることにより、設備のライン長を短く
構成することができ、又、加熱炉内での薄スラブの移動
はロールの回転により行われることから、薄スラブ表面
にスキッドマークの如き疵を付ける虞がなく、しかも、
上記ロールの駆動を炉外で行うようにすることにより加
熱炉内をロールだけとして薄スラブを搬送させることが
できることになり、更に、キャスターから導入用傾動テ
ーブル、加熱炉までのラインを複数として、導出用傾動
テーブルを、シフトテーブルやターンテーブルとするこ
とにより、複数のキャスターと1組の圧延機群とを結ぶ
ことができて、生産性を向上させることができる、等の
優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄スラブの熱間圧延ラインの一実施例
を示す概略側面図である。
【図2】図1のII方向拡大矢視図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す概略平面図である。
【図4】本発明の更に他の実施例を示す概略平面図であ
る。
【図5】従来設備の一例を示す概略平面図である。
【図6】従来設備の他の例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 キャスター 2 圧延機群 5 薄スラブ 7 加熱炉 8 ロール 9 導入用傾動テーブル 10 導出用傾動テーブル 10A シフトテーブル 10B ターンテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/46 B21B 39/00 B21B 45/00 C21D 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄スラブを成形するキャスターと薄スラ
    ブを圧延する圧延機群との間に、所定長さの薄スラブを
    長手方向に搬入、搬出させるロールの列を上下方向に複
    数段備えてなる縦型の加熱炉を配置し、且つ該加熱炉の
    入口部に、上記キャスター側から搬送されてきた薄スラ
    ブを加熱炉の各段のロール上へ傾動して振り分けるよう
    に導くための導入用傾動テーブルを設けると共に、上記
    加熱炉の出口側に、加熱炉の各段のロール上から搬出さ
    れた薄スラブを上記圧延機群へ導くための導出用傾動テ
    ーブルを、傾動して加熱炉の各段のロールの位置に対応
    するように設けた構成を有することを特徴とする薄スラ
    ブの熱間圧延設備。
  2. 【請求項2】 キャスターから導入用傾動テーブル、加
    熱炉に至るラインを複数として並べ、導出用傾動テーブ
    ルを、上記複数のラインが並ぶ横方向へシフト可能なシ
    フトテーブルとした請求項1記載の薄スラブの熱間圧延
    設備。
  3. 【請求項3】 導出用傾動テーブルを、回転可能なター
    ンテーブルとした請求項2記載の薄スラブの熱間圧延設
    備。
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JP2008213481A (ja) * 2008-03-07 2008-09-18 Sumitomo Bakelite Co Ltd 積層板の連続製造方法および装置

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