JP3318902B2 - 船外機の操舵ハンドル - Google Patents
船外機の操舵ハンドルInfo
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- Japan
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- outboard motor
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船外機の操舵ハンド
ルに関する。
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大出力エンジンを搭載した大型船
外機を操舵ハンドルにて操舵したいという要望がある。
しかし、大型船外機は元来リモコン仕様、つまりステア
リングホイールが設置された船体の運転席側方に操作レ
バーなどを設置し、この操作レバーによって2本のプッ
シュプルケーブルを介し船外機エンジンのスロットルバ
ルブの開度を調整し、また、船外機本体内部のシフト機
構を操作する仕様で設計されている。このため、大型船
外機に取付けられる上記操舵ハンドルには、船外機本体
に設置されたスロットルバルブ操作機構及びシフト機構
の構造をリモコン仕様のままにして、取付けられること
が要請される。
外機を操舵ハンドルにて操舵したいという要望がある。
しかし、大型船外機は元来リモコン仕様、つまりステア
リングホイールが設置された船体の運転席側方に操作レ
バーなどを設置し、この操作レバーによって2本のプッ
シュプルケーブルを介し船外機エンジンのスロットルバ
ルブの開度を調整し、また、船外機本体内部のシフト機
構を操作する仕様で設計されている。このため、大型船
外機に取付けられる上記操舵ハンドルには、船外機本体
に設置されたスロットルバルブ操作機構及びシフト機構
の構造をリモコン仕様のままにして、取付けられること
が要請される。
【0003】図3は、上記要請を満たす操舵ハンドルの
第1従来例を示す。図3(A)に示すように、この第1
従来例の操舵ハンドル1は、船外機本体2に固定される
固定ハンドル部3Aと、この固定ハンドル部3Aに対し
鉛直方向(図3(A)の紙面に対し垂直方向)に折り畳
み可能な可動ハンドル部3Bと、を有してなり、この固
定ハンドル部3Aにシフトレバー4が設置されている。
このシフトレバー4にシフト機構のシフトロッド5が連
結されて、シフトレバー4の操作によりシフト機構が作
動され、前後進いずれかへシフトされる。
第1従来例を示す。図3(A)に示すように、この第1
従来例の操舵ハンドル1は、船外機本体2に固定される
固定ハンドル部3Aと、この固定ハンドル部3Aに対し
鉛直方向(図3(A)の紙面に対し垂直方向)に折り畳
み可能な可動ハンドル部3Bと、を有してなり、この固
定ハンドル部3Aにシフトレバー4が設置されている。
このシフトレバー4にシフト機構のシフトロッド5が連
結されて、シフトレバー4の操作によりシフト機構が作
動され、前後進いずれかへシフトされる。
【0004】また、スロットルバルブ操作機構は、スロ
ットルグリップ6が可動ハンドル部3Bの先端部に配置
されているため、スロットルケーブル7を用いて操作さ
れる。つまり、スロットルグリップ6の回転運動をグリ
ップシャフト8を介して、このグリップシャフト8のギ
ア9へ伝え、先端にコイル10が巻かれたスロットルケ
ーブル7を作動させて、スロットルバルブの開度を調整
している。
ットルグリップ6が可動ハンドル部3Bの先端部に配置
されているため、スロットルケーブル7を用いて操作さ
れる。つまり、スロットルグリップ6の回転運動をグリ
ップシャフト8を介して、このグリップシャフト8のギ
ア9へ伝え、先端にコイル10が巻かれたスロットルケ
ーブル7を作動させて、スロットルバルブの開度を調整
している。
【0005】図4は、第2従来例の操作ハンドルを示す
分解斜視図である。この第2従来例の操舵ハンドル11
は、スロットルグリップ12に連結されたグリップシャ
フト13に凸形状の螺旋部14を設け、スロットルケー
ブル15の先端部に凹溝16が形成されたスロットルエ
ンド17を取付け、この凹溝16を螺旋部14に嵌合さ
せたものであり、操舵ハンドル11の回転運動をスロッ
トルケーブル15の往復運動に変換するものである。
分解斜視図である。この第2従来例の操舵ハンドル11
は、スロットルグリップ12に連結されたグリップシャ
フト13に凸形状の螺旋部14を設け、スロットルケー
ブル15の先端部に凹溝16が形成されたスロットルエ
ンド17を取付け、この凹溝16を螺旋部14に嵌合さ
せたものであり、操舵ハンドル11の回転運動をスロッ
トルケーブル15の往復運動に変換するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図3に示す
上記第1従来例では、スロットルケーブル7がハンドル
軸心1aに対し直角方向に配索されているため、このス
ロットルケーブル7の耐久性を確保するために曲率半径
を大きく設定すると、スロットルケーブル7が操舵ハン
ドル1の外側へ著しくはみ出してしまう。このため、ス
ロットルケーブル7に網や釣糸等が引っ掛かり易く、ま
た外観も良好でない。
上記第1従来例では、スロットルケーブル7がハンドル
軸心1aに対し直角方向に配索されているため、このス
ロットルケーブル7の耐久性を確保するために曲率半径
を大きく設定すると、スロットルケーブル7が操舵ハン
ドル1の外側へ著しくはみ出してしまう。このため、ス
ロットルケーブル7に網や釣糸等が引っ掛かり易く、ま
た外観も良好でない。
【0007】図4に示す第2従来例では、グリップシャ
フト13の螺旋部14と凹溝16との嵌合によって、ス
ロットルグリップ12の回転運動をスロットルケーブル
15の往復運動に変換しているため、スロットルケーブ
ル15のストロークを大きく設定することができない。
このストロークを大きくするためには、スロットルグリ
ップ12の回転量を増加させるべく運転者がスロットル
グリップを握り変えたり、また、螺旋部14のリード角
を大きく設定しなければならない。このリード角を大き
く設定すると、スロットルケーブル15の操作荷重が増
大して、螺旋部14やスロットルエンド17の摩耗が著
しくなってしまう虞れがある。
フト13の螺旋部14と凹溝16との嵌合によって、ス
ロットルグリップ12の回転運動をスロットルケーブル
15の往復運動に変換しているため、スロットルケーブ
ル15のストロークを大きく設定することができない。
このストロークを大きくするためには、スロットルグリ
ップ12の回転量を増加させるべく運転者がスロットル
グリップを握り変えたり、また、螺旋部14のリード角
を大きく設定しなければならない。このリード角を大き
く設定すると、スロットルケーブル15の操作荷重が増
大して、螺旋部14やスロットルエンド17の摩耗が著
しくなってしまう虞れがある。
【0008】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、スロットルケーブルの耐久性を確保しつ
つスロットルケーブルの引っ掛かりを防止できるととも
に、スロットルケーブルの操作荷重を増大させることな
くスロットルケーブルのストロークを大きくできる船外
機の操作ハンドルを提供することを目的とする。
たものであり、スロットルケーブルの耐久性を確保しつ
つスロットルケーブルの引っ掛かりを防止できるととも
に、スロットルケーブルの操作荷重を増大させることな
くスロットルケーブルのストロークを大きくできる船外
機の操作ハンドルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、船外機の船
外機本体に設置されて、この船外機本体を操舵可能とす
る船外機の操舵ハンドルにおいて、上記ハンドル内にハ
ンドル軸心に沿って収容されて、スロットルグリップの
回転運動を伝えるグリップシャフトと、上記ハンドル内
に収容されるとともに上記グリップシャフトに連結さ
れ、上記回転運動を上記ハンドル軸心に対する垂直軸を
中心とする回転運動に変換する方向変換機構と、この方
向変換機構に連結されるとともに、上記方向変換機構の
回転中心からこの方向変換機構の外径を越えた所定位置
にスロットルケーブルが接続されるストローク増大機構
と、を有し、方向変換機構は、グリップシャフトに固定
されるドライブピニオンと、ハンドルに支持されたドリ
ブンシャフトに固定されてドライブピニオンに噛合うド
リンブンギアとからなり、ドリブンシャフトの長さをド
ライブピニオンの外径寸法より長くし、ドリブンギアは
ドリブンシャフトの両端部のいずれか一方に択一的に固
定可能とされ、ドリブンギアをドリブンシャフトの両端
部に択一的に固定することによって該ドリブンギアの回
転方向を逆向きにでき、ドリブンシャフトの、ドリブン
ギアを固定する部位より外側にストローク増大機構を連
結してなるものである。
外機本体に設置されて、この船外機本体を操舵可能とす
る船外機の操舵ハンドルにおいて、上記ハンドル内にハ
ンドル軸心に沿って収容されて、スロットルグリップの
回転運動を伝えるグリップシャフトと、上記ハンドル内
に収容されるとともに上記グリップシャフトに連結さ
れ、上記回転運動を上記ハンドル軸心に対する垂直軸を
中心とする回転運動に変換する方向変換機構と、この方
向変換機構に連結されるとともに、上記方向変換機構の
回転中心からこの方向変換機構の外径を越えた所定位置
にスロットルケーブルが接続されるストローク増大機構
と、を有し、方向変換機構は、グリップシャフトに固定
されるドライブピニオンと、ハンドルに支持されたドリ
ブンシャフトに固定されてドライブピニオンに噛合うド
リンブンギアとからなり、ドリブンシャフトの長さをド
ライブピニオンの外径寸法より長くし、ドリブンギアは
ドリブンシャフトの両端部のいずれか一方に択一的に固
定可能とされ、ドリブンギアをドリブンシャフトの両端
部に択一的に固定することによって該ドリブンギアの回
転方向を逆向きにでき、ドリブンシャフトの、ドリブン
ギアを固定する部位より外側にストローク増大機構を連
結してなるものである。
【0010】
【作用】従って、この発明にかかる船外機の操舵ハンド
ルによれば、方向変換機構によってスロットルグリップ
のハンドル軸心を中心とする回転運動が、ハンドル軸心
に対する垂直軸を中心とする回転運動に変換されたの
で、スロットルケーブルをハンドル軸心に対し垂直方向
に配索する必要がない。このため、スロットルケーブル
の曲率半径を大きく設定でき、スロットルケーブルの他
への引っ掛かりを防止しつつ、その耐久性を向上させる
ことができる。
ルによれば、方向変換機構によってスロットルグリップ
のハンドル軸心を中心とする回転運動が、ハンドル軸心
に対する垂直軸を中心とする回転運動に変換されたの
で、スロットルケーブルをハンドル軸心に対し垂直方向
に配索する必要がない。このため、スロットルケーブル
の曲率半径を大きく設定でき、スロットルケーブルの他
への引っ掛かりを防止しつつ、その耐久性を向上させる
ことができる。
【0011】また、方向変換機構にストローク増大機構
が連結されたので、スロットルグリップのわずかな回転
量でスロットルケーブルのストロークを大きくでき、ス
ロットルグリップの操作荷重を増大させることなくスロ
ットルストロークを大きく設定できる。
が連結されたので、スロットルグリップのわずかな回転
量でスロットルケーブルのストロークを大きくでき、ス
ロットルグリップの操作荷重を増大させることなくスロ
ットルストロークを大きく設定できる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1(A)は、この発明にかかる船外機の操舵
ハンドルの一実施例を一部を切欠いて示す平面図であ
り、図2は、上記操舵ハンドルが適用された船外機を示
す全体側面図である。
明する。図1(A)は、この発明にかかる船外機の操舵
ハンドルの一実施例を一部を切欠いて示す平面図であ
り、図2は、上記操舵ハンドルが適用された船外機を示
す全体側面図である。
【0013】図2に示すように、船外機21は、プロペ
ラ22を備えた推進ユニット23と、この推進ユニット
23上に設置されたエンジン24と、スイベルブラケッ
ト25及びクランプブラケット26と、を有して構成さ
れる。エンジン24はカウリング27にて覆われ、これ
らエンジン24、カウリング27及び推進ユニット23
が船外機本体21Aを構成する。
ラ22を備えた推進ユニット23と、この推進ユニット
23上に設置されたエンジン24と、スイベルブラケッ
ト25及びクランプブラケット26と、を有して構成さ
れる。エンジン24はカウリング27にて覆われ、これ
らエンジン24、カウリング27及び推進ユニット23
が船外機本体21Aを構成する。
【0014】推進ユニット23は、スイベルブラケット
25に水平方向に操舵可能に軸支され、このスイベルブ
ラケット25は、クランプブラケット26にチルト軸2
8を介して鉛直方向に傾動可能に軸支される。船外機2
1は、クランプブラケット26にて船体29に取付可能
に構成され、エンジン24の出力をプロペラ22へ伝
え、船体29を前進、停止、後進可能としている。
25に水平方向に操舵可能に軸支され、このスイベルブ
ラケット25は、クランプブラケット26にチルト軸2
8を介して鉛直方向に傾動可能に軸支される。船外機2
1は、クランプブラケット26にて船体29に取付可能
に構成され、エンジン24の出力をプロペラ22へ伝
え、船体29を前進、停止、後進可能としている。
【0015】上記推進ユニット23に操舵ハンドル30
が取付けられて、推進ユニット23が水平方向に操舵さ
れる。この操舵ハンドル30は、図1(A)に示すよう
に、推進ユニット23に固定された固定ハンドル部30
Aと、この固定ハンドル部30Aに対し鉛直方向(図1
(A)における紙面に垂直方向)に折り畳み可能に固定
ハンドル部30Aに軸支された可動ハンドル部30B
と、を有する。
が取付けられて、推進ユニット23が水平方向に操舵さ
れる。この操舵ハンドル30は、図1(A)に示すよう
に、推進ユニット23に固定された固定ハンドル部30
Aと、この固定ハンドル部30Aに対し鉛直方向(図1
(A)における紙面に垂直方向)に折り畳み可能に固定
ハンドル部30Aに軸支された可動ハンドル部30B
と、を有する。
【0016】可動ハンドル部30Bは、ハンドルハウジ
ング31の先端にスロットルグリップ32が配置され、
ハンドルハウジング31内にグリップシャフト33が収
容されたものである。グリップシャフト33は、操舵ハ
ンドル30のハンドル軸心30aに沿ってハンドルハウ
ジング31内に配設され、先端部にスロットルグリップ
32が連結される。スロットルグリップ33の基端部に
ドライブピニオン34が固着される。
ング31の先端にスロットルグリップ32が配置され、
ハンドルハウジング31内にグリップシャフト33が収
容されたものである。グリップシャフト33は、操舵ハ
ンドル30のハンドル軸心30aに沿ってハンドルハウ
ジング31内に配設され、先端部にスロットルグリップ
32が連結される。スロットルグリップ33の基端部に
ドライブピニオン34が固着される。
【0017】ハンドルハウジング31内には、ドリブン
シャフト35が、ハンドル軸心30aを含む水平面内で
ハンドル軸心30aに対し直交して配置される。このド
リブンシャフト35の一端部に、ドライブピニオン34
に噛み合うドリブンギア36がピン37を用いて固定さ
れる。これらドライブピニオン34及びドリブンギア3
6は傘歯車であり、ハンドル軸心30a回りのドライブ
ピニオン34の回転運動が、ドリブンシャフト軸35a
回りの回転運動に変換される。従って、ドライブピニオ
ン34及びドリブンギア36が方向変換機構として機能
する。
シャフト35が、ハンドル軸心30aを含む水平面内で
ハンドル軸心30aに対し直交して配置される。このド
リブンシャフト35の一端部に、ドライブピニオン34
に噛み合うドリブンギア36がピン37を用いて固定さ
れる。これらドライブピニオン34及びドリブンギア3
6は傘歯車であり、ハンドル軸心30a回りのドライブ
ピニオン34の回転運動が、ドリブンシャフト軸35a
回りの回転運動に変換される。従って、ドライブピニオ
ン34及びドリブンギア36が方向変換機構として機能
する。
【0018】ドリブンシャフト35の他端部に揺動レバ
ー38が固着される。この揺動レバー38は、図1
(B)に示すように、ドリブンギア36の外径より大き
な軸長を有し、先端部にスロットルケーブル39が接続
される。このように、揺動レバー38の軸長が大きく設
定されているので、ドリブンギア36の回転に基づく揺
動レバー38の回転によって、スロットルケーブル39
のストロークを大きく設定できる。従って、この揺動レ
バー38がストローク増大機構として機能する。
ー38が固着される。この揺動レバー38は、図1
(B)に示すように、ドリブンギア36の外径より大き
な軸長を有し、先端部にスロットルケーブル39が接続
される。このように、揺動レバー38の軸長が大きく設
定されているので、ドリブンギア36の回転に基づく揺
動レバー38の回転によって、スロットルケーブル39
のストロークを大きく設定できる。従って、この揺動レ
バー38がストローク増大機構として機能する。
【0019】上記ドライブピニオン34、ドリブンシャ
フト35、ドリブンギア36及び揺動レバー38は、グ
リップシャフト33とともに、ハンドルハウジング31
内に収納され、スロットルケーブル39の一部もハンド
ルハウジング31内に収納される。また、スロットルグ
リップ32のグリップ軸心32aは、操舵ハンドル30
のハンドル軸心30aと同軸に設定され、船外機本体2
1Aにおけるスロットルケーブル引出口40に向かって
設定される。尚、符号41は、スロットルケーブル39
を固定するためのケーブル固定部である。
フト35、ドリブンギア36及び揺動レバー38は、グ
リップシャフト33とともに、ハンドルハウジング31
内に収納され、スロットルケーブル39の一部もハンド
ルハウジング31内に収納される。また、スロットルグ
リップ32のグリップ軸心32aは、操舵ハンドル30
のハンドル軸心30aと同軸に設定され、船外機本体2
1Aにおけるスロットルケーブル引出口40に向かって
設定される。尚、符号41は、スロットルケーブル39
を固定するためのケーブル固定部である。
【0020】上記実施例によれば、ドライブピニオン3
4及びドリブンギア36によって、スロットルグリップ
32のハンドル軸心30aを中心とする回転運動が、こ
のハンドル軸心30aに対し垂直に位置するドリブン軸
心35aを中心とする回転運動に変換されたので、スロ
ットルケーブル39をハンドル軸心30aに対し垂直に
配索する必要がなく、ハンドルハウジング31内に収納
できる。更に、ハンドル軸心30aは、船外機本体21
Aのケーブル固定部41に向かって設定されている。こ
れらのことから、スロットルケーブル39の曲率半径を
大きく設定でき、スロットルケーブル39の引出し方向
の曲げ角度θを小さく設定できる。このため、スロット
ルケーブル39が網や釣糸に引っ掛かるのを防止しつ
つ、耐久性を向上させることができ、更に操舵ハンドル
30の外観も良好にできる。
4及びドリブンギア36によって、スロットルグリップ
32のハンドル軸心30aを中心とする回転運動が、こ
のハンドル軸心30aに対し垂直に位置するドリブン軸
心35aを中心とする回転運動に変換されたので、スロ
ットルケーブル39をハンドル軸心30aに対し垂直に
配索する必要がなく、ハンドルハウジング31内に収納
できる。更に、ハンドル軸心30aは、船外機本体21
Aのケーブル固定部41に向かって設定されている。こ
れらのことから、スロットルケーブル39の曲率半径を
大きく設定でき、スロットルケーブル39の引出し方向
の曲げ角度θを小さく設定できる。このため、スロット
ルケーブル39が網や釣糸に引っ掛かるのを防止しつ
つ、耐久性を向上させることができ、更に操舵ハンドル
30の外観も良好にできる。
【0021】また、スロットルグリップ32の回転運動
がドライブピニオン34及びドリブンギア36によって
方向変換され、このときギアの噛み合いによる面圧が低
いので、第2従来例の操舵ハンドル11のように、螺旋
部14及び凹溝16の嵌合を利用する場合に比べ摩耗が
少なく、スロットルケーブル39の操作荷重を低減でき
るとともに、信頼性も向上させることができる。
がドライブピニオン34及びドリブンギア36によって
方向変換され、このときギアの噛み合いによる面圧が低
いので、第2従来例の操舵ハンドル11のように、螺旋
部14及び凹溝16の嵌合を利用する場合に比べ摩耗が
少なく、スロットルケーブル39の操作荷重を低減でき
るとともに、信頼性も向上させることができる。
【0022】更に、ドリブンギア36の外径より大きな
軸長を有する揺動レバー38を用いたので、スロットル
グリップ32のわずかな回転によってもスロットルケー
ブル39を大きく操作させることができ、スロットルケ
ーブル39のストロークを増大させることができる。
軸長を有する揺動レバー38を用いたので、スロットル
グリップ32のわずかな回転によってもスロットルケー
ブル39を大きく操作させることができ、スロットルケ
ーブル39のストロークを増大させることができる。
【0023】また、一般に、船外機21にはスロットル
ケーブル39を押すことによってスロットルバルブが開
くもの(プッシュ トゥ オープン)と、スロットルケ
ーブル39を引くことによってスロットルバルブが開く
もの(プル トゥ オープン)とがある。上記実施例で
は、前者プッシュ トゥー オープンの場合を述べた
が、船外機21が後者プル トゥ オープンの場合に
は、ドリブンギア36を図1(A)の2点鎖線位置に配
置すれば、揺動レバー38の回転方向を反転させること
ができ、部品変更を必要としない。
ケーブル39を押すことによってスロットルバルブが開
くもの(プッシュ トゥ オープン)と、スロットルケ
ーブル39を引くことによってスロットルバルブが開く
もの(プル トゥ オープン)とがある。上記実施例で
は、前者プッシュ トゥー オープンの場合を述べた
が、船外機21が後者プル トゥ オープンの場合に
は、ドリブンギア36を図1(A)の2点鎖線位置に配
置すれば、揺動レバー38の回転方向を反転させること
ができ、部品変更を必要としない。
【0024】これに対し、第1従来例の操舵ハンドル1
では、プッシュ トゥー オープンの場合に図3(B)
の実線に示すように、スロットルケーブル7をハンドル
ハウジング18に配置し、プル トゥ オープンの場合
には2点鎖線位置に示すように、スロットルケーブル7
をハンドルカバー19に設置する。但し、ハンドルハウ
ジング18及びハンドルカバー19に開口があっては海
水等が操舵ハンドル1内に浸入してしまうので、プッシ
ュ トゥー オープンの場合には開口のないハンドルカ
バー19を用い、プル トゥー オープンの場合には開
口のないハンドルハウジング18を用いなければなら
ず、別部品が必要となる。また、第2従来例の操舵ハン
ドル11では、プッシュ トゥー オープンとプル ト
ゥー オープンとで螺旋部14の向きを逆にしなければ
ならない。上述のように、第1及び第2従来例では、プ
ッシュ トゥー オープンとプル トゥー オープンと
で別部品が必要であるが、この一実施例では上述のよう
に別部品を必要とせず、コストを低減できる。
では、プッシュ トゥー オープンの場合に図3(B)
の実線に示すように、スロットルケーブル7をハンドル
ハウジング18に配置し、プル トゥ オープンの場合
には2点鎖線位置に示すように、スロットルケーブル7
をハンドルカバー19に設置する。但し、ハンドルハウ
ジング18及びハンドルカバー19に開口があっては海
水等が操舵ハンドル1内に浸入してしまうので、プッシ
ュ トゥー オープンの場合には開口のないハンドルカ
バー19を用い、プル トゥー オープンの場合には開
口のないハンドルハウジング18を用いなければなら
ず、別部品が必要となる。また、第2従来例の操舵ハン
ドル11では、プッシュ トゥー オープンとプル ト
ゥー オープンとで螺旋部14の向きを逆にしなければ
ならない。上述のように、第1及び第2従来例では、プ
ッシュ トゥー オープンとプル トゥー オープンと
で別部品が必要であるが、この一実施例では上述のよう
に別部品を必要とせず、コストを低減できる。
【0025】尚、上記一実施例ではストローク増大機構
として揺動レバー38を用いたが、スロットルケーブル
39を巻取り可能な巻取りドラムであってもよい。ま
た、上記実施例では、方向変換機構として傘歯車(ドラ
イブピニオン34及びドリブンギア36)を用いたが、
方向をほぼ90度変換できるものであれば、リンク機構等
他の手段を用いてもよい。
として揺動レバー38を用いたが、スロットルケーブル
39を巻取り可能な巻取りドラムであってもよい。ま
た、上記実施例では、方向変換機構として傘歯車(ドラ
イブピニオン34及びドリブンギア36)を用いたが、
方向をほぼ90度変換できるものであれば、リンク機構等
他の手段を用いてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる船外機
の操舵ハンドルによれば、スロットルケーブルの耐久性
を確保しつつスロットルケーブルの引っ掛かりを防止で
きるとともに、スロットルケーブルの操作荷重を増大さ
せることなくスロットルケーブルのストロークを大きく
設定できる。
の操舵ハンドルによれば、スロットルケーブルの耐久性
を確保しつつスロットルケーブルの引っ掛かりを防止で
きるとともに、スロットルケーブルの操作荷重を増大さ
せることなくスロットルケーブルのストロークを大きく
設定できる。
【図1】図1(A)はこの発明にかかる船外機の操舵ハ
ンドルの一実施例を一部切り欠いて示す平面図であり、
(B)は図1(A)の1B−1B線に沿う断面図であ
る。
ンドルの一実施例を一部切り欠いて示す平面図であり、
(B)は図1(A)の1B−1B線に沿う断面図であ
る。
【図2】図2は図1の操舵ハンドルが適用された船外機
を示す全体側面図。
を示す全体側面図。
【図3】図3(A)は第1従来例の操舵ハンドルを示す
平面図であり、(B)は図3(A)のIIIB−IIIB線に
沿う断面図である。
平面図であり、(B)は図3(A)のIIIB−IIIB線に
沿う断面図である。
【図4】図4は第2従来例の操舵ハンドルを示す分解斜
視図である。
視図である。
21 船外機 21A 船外機本体 30 操舵ハンドル 32 スロットルグリップ 33 グリップシャフト 30a ハンドル軸心 34 ドライブピニオン35 ドリブンシャフト 35a ドリブン軸心 36 ドリブンギア 38 揺動レバー 39 スロットルケーブル
Claims (1)
- 【請求項1】 船外機の船外機本体に設置されて、この
船外機本体を操舵可能とする船外機の操舵ハンドルにお
いて、 上記ハンドル内にハンドル軸心に沿って収容されて、ス
ロットルグリップの回転運動を伝えるグリップシャフト
と、上記ハンドル内に収容されるとともに上記グリップ
シャフトに連結され、上記回転運動を上記ハンドル軸心
に対する垂直軸を中心とする回転運動に変換する方向変
換機構と、この方向変換機構に連結されるとともに、上
記方向変換機構の回転中心からこの方向変換機構の外径
を越えた所定位置にスロットルケーブルが接続されるス
トローク増大機構と、を有し、 方向変換機構は、グリップシャフトに固定されるドライ
ブピニオンと、ハンドルに支持されたドリブンシャフト
に固定されてドライブピニオンに噛合うドリンブンギア
とからなり、ドリブンシャフトの長さをドライブピニオ
ンの外径寸法より長くし、ドリブンギアはドリブンシャ
フトの両端部のいずれか一方に択一的に固定可能とさ
れ、ドリブンギアをドリブンシャフトの両端部に択一的
に固定することによって該ドリブンギアの回転方向を逆
向きにでき、 ドリブンシャフトの、ドリブンギアを固定する部位より
外側にストローク増大機構を連結してなる ことを特徴と
する船外機の操舵ハンドル。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30785092A JP3318902B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 船外機の操舵ハンドル |
US08/143,336 US5421755A (en) | 1992-10-23 | 1993-10-25 | Steering handle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30785092A JP3318902B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 船外機の操舵ハンドル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06135390A JPH06135390A (ja) | 1994-05-17 |
JP3318902B2 true JP3318902B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=17973934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30785092A Expired - Fee Related JP3318902B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 船外機の操舵ハンドル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3318902B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3946315B2 (ja) * | 1997-07-17 | 2007-07-18 | ヤマハマリン株式会社 | 船外機 |
-
1992
- 1992-10-23 JP JP30785092A patent/JP3318902B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06135390A (ja) | 1994-05-17 |
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Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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