JP3317595B2 - 感放射線性樹脂組成物 - Google Patents

感放射線性樹脂組成物

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JP3317595B2
JP3317595B2 JP24114594A JP24114594A JP3317595B2 JP 3317595 B2 JP3317595 B2 JP 3317595B2 JP 24114594 A JP24114594 A JP 24114594A JP 24114594 A JP24114594 A JP 24114594A JP 3317595 B2 JP3317595 B2 JP 3317595B2
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克巳 猪俣
将宏 秋山
利幸 大田
昭 辻
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ可溶性樹脂お
よび1,2−キノンジアジド化合物を含有する感放射線
性樹脂組成物に関する。さらに詳しくは紫外線、遠紫外
線、X線、電子線、分子線、γ線、シンクロトロン放射
線、プロトンビーム等の放射線に感応する高集積回路作
製用レジストとして好適な感放射線性樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポジ型レジストは、高解像度のレジスト
パターンが得られるため、集積回路の製造において多く
用いられているが、近年における集積回路の高集積化に
伴って、より解像度の向上したレジストパターンを形成
できるポジ型レジストが望まれている。一般にポジ型レ
ジストの解像度を向上させる方法としては、含有される
アルカリ可溶性樹脂の分子量を低下させる方法がある
が、レジストの耐熱性が低下するといった問題が生じ
る。また、キノンジアジド化合物の添加量を増やすこと
が考えられるが、しかしながらキノンジアジド化合物の
添加量が多くなると、現像性が悪化するというように、
一方の性能を向上させると他方の性能低下が生じてしま
う。そのため、高解像度、耐熱性および微細なパターン
での良好な現像性を備えたポジ型レジストが望まれてい
る。
【0003】特開平3−179353号公報には、下記
【0004】
【化2】
【0005】[式中、Rはアルキル基またはアルコキシ
ル基であり、nは0以上3以下の数である。]で表わさ
れるフェノール化合物を含有するアルカリ可溶性樹脂と
1,2−キノンジアジド化合物とを含有するポジ型感放
射線性レジスト組成物が開示されている。
【0006】また、特開平4−1650号公報には、下
記式
【0007】
【化3】
【0008】[式中、Aはアルキレン基、置換アルキレ
ン基、アルケニレン基、置換アルケニレン基、アリーレ
ン基または置換アリーレン基であり、R1〜R8は同一も
しくは異なり、水素、ハロゲン、C1〜C4のアルキル
基、C1〜C4のアルコキシル基、C2〜C4のアルケニル
基または水酸基である。]で表わされる化合物、アルカ
リ可溶性フェノール樹脂およびキノンジアジドスルホン
酸エステル系感光剤を含有するポジ型レジスト組成物が
開示されている。しかし、これらのポジ型レジスト組成
物では、感度、解像度、現像性、耐熱性のバランスがと
れ、それぞれの特性に優れた組成物は得られていなかっ
た。
【0009】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は新規な感放射
線性樹脂組成物を提供することにある。本発明の他の目
的は、特にスカムの発生が有効に抑制され、現像性に優
れているとともに高解像度で、耐熱性に優れたポジ型レ
ジストとして好適な感放射線性樹脂組成物を提供するこ
とにある。本発明のさらに他の目的および利点は以下の
説明から明らかになろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、後述する式(3−1)〜(3
−24)
【0011】
【0012】のそれぞれで表されるフェノール化合物よ
りなる群から選ばれる少なくとも1種のフェノール化合
物、アルカリ可溶性樹脂および1,2−キノンジアジド
化合物を含有する感放射線性樹脂組成物によって達成さ
れる。
【0013】以下、本発明を具体的に説明するが、これ
により、本発明の目的、構成および効果が明確となるで
あろう。
【0014】アルカリ可溶性樹脂 本発明において用いられるアルカリ可溶性樹脂(以下、
「樹脂(A)」という。)としては、例えばノボラック
樹脂、ポリビニルフェノールまたはその誘導体、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、ポリビニルヒドロキシベ
ンゾエート、カルボキシル基含有メタアクリル酸系樹脂
等を挙げることができる。
【0015】樹脂(A)は、前記例示に代表される樹脂
を単独でまたは2種以上組み合わせて用いることができ
る。
【0016】好ましい樹脂(A)としては、ノボラック
樹脂を挙げることができる。このようなノボラック樹脂
は、下記式(2)
【0017】
【化5】
【0018】(式(2)中、は1〜3の整数であ
る。)で表わされるフェノール類とモノアルデヒド化合
物やビスアルデヒド化合物で示されるアルデヒド類とを
重縮合することによって得られる。
【0019】上記フェノール類としては、例えばo−ク
レゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,3−
キシレノール、2,5−キシレノール、3,4−キシレノ
ール、3,5−キシレノール、2,3,5−トリメチルフ
ェノール、3,4,5−トリメチルフェノール等を挙げる
ことができる。特にo−クレゾール、m−クレゾール、
p−クレゾール、2,3−キシレノール、2,5−キシレ
ノール、3,4−キシレノール、3,5−キシレノールお
よび2,3,5−トリメチルフェノールが好ましい。これ
らのフェノール類は、単独でまたは2種以上組み合わせ
て用いられる。この場合、m−クレゾール/2,3−キ
シレノール/3,4−キシレノール=20〜95/5〜
80/0〜75(重量比)、またはm−クレゾール/
2,3,5−トリメチルフェノール/2,3−キシレノー
ル=20〜95/5〜80/0〜75(重量比)の組み
合わせが特に好ましい。
【0020】また、上記フェノール類と重縮合させるモ
ノアルデヒド類としては、例えばホルムアルデヒド、ト
リオキサン、パラホルムアルデヒド、ベンズアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、フェニル
アセトアルデヒド、α−フェニルプロピルアルデヒド、
β−フェニルプロピルアルデヒド、o−ヒドロキシベン
ズアルデヒド、m−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−
ヒドロキシベンズアルデヒド、o−クロロベンズアルデ
ヒド、m−クロロベンズアルデヒド、p−クロロベンズ
アルデヒド、o−ニトロベンズアルデヒド、m−ニトロ
ベンズアルデヒド、p−ニトロベンズアルデヒド、o−
メチルベンズアルデヒド、m−メチルベンズアルデヒ
ド、p−メチルベンズアルデヒド、p−エチルベンズア
ルデヒド、p−n−ブチルベンズアルデヒド、フルフラ
ール等を挙げることができる。ビスアルデヒド類として
は、グリオキサール、グルタルアルデヒド、テレフタル
アルデヒド、イソフタルアルデヒド等を挙げることがで
きる。これらのうち、ホルムアルデヒドを特に好適に用
いることができる。
【0021】なお、ホルムアルデヒド発生源としては、
例えばホルマリン、トリオキサン、パラホルムアルデヒ
ド、メチルヘミホルマール、エチルヘミホルマール、プ
ロピルヘミホルマール、ブチルヘミホルマール、フェニ
ルヘミホルマール等を挙げることができる。これらのう
ち、ホルマリンとブチルヘミホルマールを特に好適に用
いることができる。
【0022】これらのアルデヒド類も単独でまたは2種
以上を組み合わせて用いることができる。アルデヒド類
の使用量は、フェノール類1モルに対し、0.7〜3モ
ルが好ましく、より好ましくは0.8〜1.5モルであ
る。
【0023】フェノール類とアルデヒド類との重縮合反
応には、通常、酸性触媒が使用される。この酸性触媒と
しては、例えば塩酸、硝酸、硫酸、ギ酸、シュウ酸、酢
酸等を挙げることができる。これらの酸性触媒の使用量
は、通常、フェノール類1モルに対し、1×10-5〜5
×10-1モルである。
【0024】重縮合反応においては、通常、反応媒質と
して水が使用されるが、重縮合反応に用いられるフェノ
ール類がアルデヒド類の水溶液に溶解せず、反応初期か
ら不均一系になる場合は、反応媒質として親水性溶媒を
使用することもできる。これらの親水性溶媒としては、
例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール等のアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等の環状エーテル類が挙げられる。これらの反応媒質
の使用量は、通常、反応原料100重量部当り、20〜
1,000重量部である。重縮合反応の温度は、反応原
料の反応性に応じて、適宜調整することができるが、通
常10〜200℃である。重縮合反応の方法としては、
フェノール類、アルデヒド類、酸性触媒等を一括して仕
込む方法および酸性触媒の存在下にフェノール類、アル
デヒド類等を反応の進行とともに加えていく方法を採用
することができる。重縮合反応の終了後、系内に存在す
る未反応原料、酸性触媒、反応媒質等を除去するため
に、一般的には、反応系の温度を130〜230℃に上
昇させ、減圧下で揮発分を留去し、ノボラック樹脂を回
収する。
【0025】本発明において使用する樹脂(A)のポリ
スチレン換算重量平均分子量(以下、「Mw」とい
う。)は、本発明の組成物を基材へ塗布する際の作業
性、組成物の現像性、感度および耐熱性の点から、2,
000〜20,000であることが好ましく、3,000
〜15,000であることが特に好ましい。
【0026】なお、Mwの高いノボラック樹脂を得るた
めには、上記等の方法により得られたノボラック樹脂
を、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、ジオキサン、メタノール、酢酸エチル等の良溶媒に
溶解したのち、水、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の貧
溶媒を混合し、次いで析出する樹脂溶液層を分離し、高
分子量のノボラック樹脂を回収すればよい。
【0027】フェノール化合物 本発明の組成物は下記式(3−1)〜(3−24)で表
わされるフェノール化合物(以下、「化合物(a)」と
いう。)を含有する。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【化6】
【0032】
【化7】
【0033】
【化8】
【0034】本発明の組成物においては、化合物(a)
を樹脂(A)100重量部当り、5〜50重量部、特に
10〜40重量部の割合で使用することが好ましい。ま
た、化合物(a)は、単独であるいは2種以上を組合せ
て使用することができる。
【0035】本発明においては、化合物(a)と併用し
て、化合物(a)以外のフェノール化合物(以下、「化
合物(b)」という。)を配合することができる。この
ような化合物(b)としては、ベンゼン環数が2〜6の
フェノール化合物またはMwが300〜1,000であ
る低分子量のアルカリ可溶性ノボラック樹脂等を挙げる
ことができる。かかる化合物(b)または低分子量のア
ルカリ可溶性ノボラック樹脂の配合量は、通常、樹脂
(A)100重量部当り、50重量部以下である。
【0036】1,2−キノンジアジド化合物 本発明で用いられる1,2−キノンジアジド化合物とし
ては、例えば1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スル
ホン酸エステル、1,2−ナフトキノンジアジド−4−
スルホン酸エステル、1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホン酸エステル等の1,2−キノンジアジド化
合物が挙げられる。このような1,2−キノンジアジド
化合物は公知の方法、例えばナフトキノンジアジドスル
ホン酸ハロゲン化合物とフェノール化合物とを弱塩基の
存在下で縮合することにより得られる。ここで、フェノ
ール化合物の例としては、2,3,4−トリヒドロキシベ
ンゾフェノン、2,3,4,4'−テトラヒドロキシベンゾ
フェノン、2,3,4,2'4'−ペンタヒドロキシベンゾ
フェノン、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、
1,3,5−トリス(4−ヒドロキシ−α,α−ジメチル
ベンジル)ベンゼン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1−[4−{1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1−メチルエチル}フェニル]エタン、2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,4,4−トリメチル−2−
(2,4−ジヒドロキシフェニル)−7−ヒドロキシク
ロマン等の化合物を挙げることができる。
【0037】上記以外の1,2−キノンジアジド化合物
の配合量は、樹脂(A)100重量部に対して、好まし
くは100重量部以下である。
【0038】また、本発明の組成物中に占める1,2−
キノンジアジドスルホニル残基の総重量は、組成物中の
全固形分に対する割合として、好ましくは5〜50重量
%、より好ましくは10〜30重量%となるように調節
される。
【0039】各種配合剤 本発明の組成物には、必要に応じ、増感剤、界面活性剤
等の各種配合剤を配合することができる。
【0040】前記増感剤は、レジストの感度を向上させ
るために配合されるものである。このような増感剤とし
ては、例えば2H−ピリド−[3,2−b]−1,4−オ
キサジン−3(4H)−オン類、10H−ピリド−
[3,2−b]−(1,4)−ベンゾチアジン類、ウラゾ
ール類、ヒダントイン類、パルビツール酸類、グリシン
無水物類、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール類、アロ
キサン類、マレイミド類等が挙げられる。これらの増感
剤の配合量は、樹脂(A)100重量部に対し、好まし
くは50重量部以下である。
【0041】また、前記界面活性剤は、組成物の塗布性
や現像性を改良するために配合されるものである。この
ような界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン
ラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエチレ
ングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジ
ステアレート、メガファックF171、F172、F1
73(商品名、大日本インキ化学工業社製)、フロラー
ド FC430、FC431(商品名、住友スリーエム
社製)、アサヒガード AG710、サーフロン S−
382、SC−101、SC−102、SC−103、
SC−104、SC−105、SC−106(商品名、
旭硝子社製)、KP341(商品名、信越化学工業社
製)、ポリフローNo.75、No.95(商品名、共
栄社油脂化学工業社製)が挙げられる。これらの界面活
性剤の配合量は、各種配合剤を除いた組成物の固形分1
00重量部当り、好ましくは界面活性剤の有効成分が2
重量部以下である。
【0042】さらに本発明の組成物には、レジストの放
射線照射部の潜像を可視化させ、放射線照射時のハレー
ションの影響を少なくするために、染料や顔料を配合す
ることができ、また接着性を改善するために、接着助剤
を配合することもできる。さらに必要に応じて保存安定
剤、消泡剤等も配合することができる。
【0043】溶剤 本発明の組成物は、前述した樹脂(A)、1,2−キノ
ンジアジド化合物および化合物(a)並びに必要に応じ
て用いられる前述した各種配合剤を、例えば固形分濃度
が20〜40重量%となるように溶剤に溶解し、孔径
0.2μm程度のフィルターで濾過することによって調
製される。
【0044】この際に用いられる溶剤としては、例えば
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、
プロピレングリコールプロピルエーテルアセテート、ト
ルエン、キシレン、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エ
チル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メ
チルブタン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸メチ
ル、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプ
ロピオン酸エチル、3−メトキシ−2−メチルプロピオ
ン酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等を挙げることが
できる。さらに、N−メチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N−メチルホルムアニリド、N−
メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、ベンジ
ルエチルエーテル、ジヘキシルエーテル、アセトニルア
セトン、イソホロン、カプロン酸、カプリル酸、1−オ
クタノール、1−ノナノール、ベンジルアルコール、酢
酸ベンジル、安息香酸エチル、シュウ酸ジエチル、マレ
イン酸ジエチル、γ−ブチロラクトン、炭酸エチレン、
炭酸プロピレン、フェニルセロソルブアセテート等の高
沸点溶剤を添加することもできる。これらの溶剤は、単
独でまたは2種以上を組み合わせて使用される。
【0045】レジスト被膜の形成 溶液として調製された本発明の組成物は、これを回転塗
布、流延塗布、ロール塗布等によって、例えばシリコン
ウェハーまたはアルミニウム等が被覆されたウェハーに
塗布される。次いでこれをプレベークすることによりレ
ジスト被膜を形成し、所望のレジストパターンを形成す
るようにレジスト被膜に放射線を照射し、現像液で現像
することによりパターンの形成が行われる。
【0046】この際用いられる放射線としては、g線、
i線等の紫外線が好ましく用いられるが、エキシマレー
ザー等の遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電
子線等の荷電粒子線の如き各種放射線を用いることもで
きる。
【0047】また本発明の組成物は、レジスト被膜を形
成し、プレベークし放射線照射を行った後、70〜14
0℃で加熱する操作を行い、その後に現像することによ
って、本発明の効果をさらに向上させることもできる。
【0048】上記レジスト被膜に対し使用する現像液と
しては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウム、硅酸ナトリウム、メタ硅酸ナトリウム、
アンモニア水、エチルアミン、n−プロピルアミン、ジ
エチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリエチルア
ミン、メチルジエチルアミン、ジメチルエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、テトラメチルアンモニウム
ヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシ
ド、コリン、ピロール、ピペリジン、1,8−ジアザビ
シクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジア
ザビシクロ−[4.3.0]−5−ノネン等のアルカリ性
化合物を、濃度が、例えば1〜10重量%となるように
溶解してなるアルカリ性水溶液が使用される。また、前
記現像液には、水溶性有機溶媒、例えばメタノール、エ
タノール等のアルコール類や界面活性剤を適量添加して
使用することもできる。なお、このようなアルカリ性水
溶液からなる現像液を使用した場合は、一般的には、現
像後、水で洗浄する。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例によって、なんら制約され
るものではない。なお、実施例中のMwの測定およびレ
ジストの評価は、以下の方法により行った。
【0050】Mw:東ソー社製GPCカラム(G200
0HXL:2本、G3000HXL:1本、G4000
XL:1本)を用い、流量:1.0ml/分、溶出溶
媒:テトラヒドロフラン、カラム温度:40℃の分析条
件で、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミエー
ションクロマトグラフ法により測定した。
【0051】解像度:0.4μmのライン・アンド・ス
ペースパターンを1対1に解像するときの露光量で、膜
減りすることなく分離するライン・アンド・スペースパ
ターンの最小寸法を走査型電子顕微鏡で測定した。
【0052】現像性:組成物のレジスト被膜を形成し、
パターン形成後のスカムや現像残りの程度を走査型電子
顕微鏡を用いて調べた。
【0053】耐熱性:パターンが形成されたウェハーを
オーブン中で2分間加熱し、2.0μmのライン・アン
ド・スペースパターンが熱変形を始めた温度を測定し
た。
【0054】〈樹脂(A)の合成〉合成例1 オートクレーブに、 m−クレゾール 69.2g(0.64モル) 2,3−キシレノール 9.8g(0.08モル) 3,4−キシレノール 9.8g(0.08モル) 37重量%ホルムアルデヒド水溶液 61.0g(ホルムアルデヒド:0.75モル) シュウ酸2水和物 6.3g(0.05モル) 水 52.6g および ジオキサン 182g を仕込み、オートクレーブを油浴に浸し、内温を130
℃に保持して攪拌しながら8時間縮合を行い、反応後、
室温まで冷却し、内容物をビーカーに取り出した。この
ビーカー中で2層に分離したのち、下層を取り出し、濃
縮し、脱水し、乾燥してノボラック樹脂を回収した。こ
の樹脂を、樹脂(A1)という。樹脂(A1)のMwは
8,600であった。
【0055】合成例2 オートクレーブに、 m−クレゾール 64.9g(0.6モル) 2,3−キシレノール 36.7g(0.3モル) 3,4−キシレノール 12.2g(0.1モル) 37重量%ホルムアルデヒド水溶液 77.1g(ホルムアルデヒド:0.9モル) シュウ酸2水和物 6.3g(0.05モル) 水 79.4g および ジオキサン 383.9g を仕込み、オートクレーブを油浴に浸し、内温を130
℃に保持して攪拌しながら8時間縮合を行い、反応後、
室温まで冷却し、内容物をビーカーに取り出した。この
ビーカー中で2層に分離したのち、下層を取り出し、濃
縮し、脱水し、乾燥してノボラック樹脂を回収した。こ
の樹脂を、樹脂(A2)という。樹脂(A2)のMwは
7,800であった。
【0056】〈1,2−キノンジアジド化合物の合成〉合成例3 遮光下、攪拌機、滴下ロートおよび温度計に装着したフ
ラスコに、 トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン 14.6g(0.05モル) 1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド 33.5g(0.125モル) および ジオキサン 248g を仕込み、攪拌しながら溶解させた。次いで、フラスコ
を30℃にコントロールされた水浴中に浸し、内温が3
0℃に一定となった時点で、この溶液に トリエチルアミン 13.9g(0.138モル) を、内温が35℃を越えないように滴下ロートを用いて
ゆっくり滴下した。その後、析出したトリエチルアミン
塩酸塩を濾過により取り除き、濾液を大量の希塩酸中に
注ぎ込んで析出させ、次いで析出物を濾取し、40℃に
コントロールされた加熱真空乾燥器で一昼夜乾燥して
1,2−キノンジアジド化合物(イ)を得た。
【0057】合成例4 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−{1−(4−ヒドロキ シフェニル)−1−メチルエチル}フェニル]エタン 21.2g(0.05モル) 1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド 26.8g(0.1モル) トリエチルアミン 11.1g(0.11モル) および ジオキサン 236g を使用した他は合成例3と同様にして1,2−キノンジ
アジド化合物(ロ)を得た。
【0058】合成例5 2,3,4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン 24.6g(0.10モル) 1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド 80.6g(0.30モル) および トリエチルアミン 33.3g(0.33モル) を使用した他は合成例3と同様にして1,2−キノンジ
アジド化合物(ハ)を得た。
【0059】実施例1〜4および比較例1〜4 表1に示す組成割合で(但し、部は重量部である)、樹
脂(A)、フェノール化合物(a)あるいは化合物
(b)、1,2−キノンジアジド化合物および溶剤を混
合して、均一溶液としたのち、孔径0.2μmのメンブ
ランフィルターで濾過し、組成物の溶液を調製した。得
られた溶液をシリコン酸化膜を有するシリコンウェハー
上にスピンナーを用いて塗布したのち、ホットプレート
上で90℃にて2分間プレベークして厚さ1.1μmの
レジスト膜を形成した。その後、レチクルを介して、
(株)ニコン社製NSR−1755i7A縮小投影露光
機(レンズ開口数=0.50)で波長365nm(i
線)を用いて露光し、2.38重量%テトラメチルアン
モニウムヒドロキシド水溶液により現像し、超純水でリ
ンスし、乾燥したのち、該組成物の性能を調べた。結果
を表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】表1において、前述以外のフェノール化合
物および溶剤の種類は次のとおりである。 フェノール化合物 a−1:前記式(3−1) a−2:前記式(3−5) a−3:前記式(3−7) α :1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)
エタン β :1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1
−フェニルエタン γ :式(4)
【0062】
【化9】
【0063】溶剤 S1:2−ヒドロキシプロピオン酸エチル S2:3−エトキシプロピオン酸エチル
【0064】本発明の実施態様をまとめて示せば以下の
とおりである。 1. 上記式(3−1)〜(3−24)のそれぞれで表さ
れるフェノール化合物よりなる群から選ばれる少なくと
も1種のフェノール化合物、アルカリ可溶性樹脂および
1,2−キノンジアジド化合物を含有する感放射線性樹
脂組成物。 2. アルカリ可溶性樹脂がノボラック樹脂、ポリビニル
フェノールまたはその誘導体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、ポリビニルヒドロキシベンゾエートおよび
カルボキシル基含有メタアクリル酸系樹脂よりなる群か
ら選ばれる上記1に記載の感放射線性樹脂組成物。3. 前記フ ェノール化合物をアルカリ可溶性樹脂100
重量部当り5〜50重量部で含有する上記1に記載の感
放射線性樹脂組成物。 . 1,2−キノンジアジド化合物がフェノール類の1,
2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、
1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステ
ル、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エ
ステルおよび1,2−ナフトキノンジアジド−6−スル
ホン酸エステルよりなる群から選ばれる上記1に記載の
感放射線性樹脂組成物。 . 1,2−ナフトキノンジアジド化合物をアルカリ可
溶性樹脂100重量部当り100重量部以下で含有する
上記1に記載の感放射線性樹脂組成物。
【0065】
【発明の効果】本発明の感放射線性樹脂組成物は、現像
性に優れているとともに、高解像度で耐熱性が改善され
る。そのため本感放射線性樹脂組成物は高集積度の集積
回路作製用レジストとして好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大田 利幸 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (72)発明者 辻 昭 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−211256(JP,A) 特開 平5−34915(JP,A) 特開 平4−251849(JP,A) 特開 平4−12356(JP,A) 特開 平6−308726(JP,A) 特開 平7−92669(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 - 7/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(3−1)〜(3−24) 【化1】 【化2】 【化3】 のそれぞれで表されるフェノール化合物よりなる群から
    選ばれる少なくとも1種のフェノール化合物、アルカリ
    可溶性樹脂および1,2−キノンジアジド化合物を含有
    することを特徴とする感放射線性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 フェノール化合物が上記式(3−1)、
    (3−5)および(3−7)のいずれかで表されるフェ
    ノール化合物の少なくとも1種である請求項1に記載の
    感放射線性樹脂組成物。
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