JP3316924B2 - 内燃機関の電子制御装置 - Google Patents

内燃機関の電子制御装置

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JP3316924B2
JP3316924B2 JP09767293A JP9767293A JP3316924B2 JP 3316924 B2 JP3316924 B2 JP 3316924B2 JP 09767293 A JP09767293 A JP 09767293A JP 9767293 A JP9767293 A JP 9767293A JP 3316924 B2 JP3316924 B2 JP 3316924B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に熱式空気流量計の
検出結果を用いて内燃機関の制御を行う内燃機関の電子
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の吸入空気量を測定する
熱式空気流量計(以下、AFMとする)からは、測定し
た空気量Gに対応した空気量信号としてVGを出力す
る。この空気量信号VGと空気量Gとの関係をVG−G
特性という。AFMを電子制御内燃機関(特に車両)等
に使用する場合、一般的に、特開昭56−24521号
公報に記載のように、電子制御装置(ECU)内のメモ
リに空気量Gと空気量信号VGを対応させた基本マップ
を記憶させておき、AFMからの空気量信号VGに基づ
き、空気量Gを求めている。
【0003】図2は、一般的なAFM−ECU間のイン
ターフェース回路である。ここでは、空気量信号VG
は、AFM端子VGT1から車両ハーネスを通してEC
U端子VGT2へ伝えられ、さらに、ECU内でA/D
変換器によってディジタル信号に変換され、前述のよう
にマップにより空気量Gに変換された後、内燃機関の制
御に用いられる。
【0004】また、前述のVG−G特性マップにはAF
M単体を空気量測定装置にかけ、空気量Gと空気量信号
VGとの関係を測定した関係特性が記憶されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のAFMでは、A
FM単体の基本特性をそのままECUに記憶させ、内燃
機関の制御に用いている。このような場合、ECUとA
FMとの間のハーネス類による電位の変動が問題とな
る。すなわち、図2のように、AFMからECUへは、
AFMが消費した電流i1 をECUのE2 端子を通し、
1 端子からGNDへ流している。このとき、AFM−
ECU間のハーネスには抵抗R1 が存在するため、AF
Mからi1 が流れると図3に示すような、R1 ×i1
いう電位が発生する。この電位をV1 とする(V1 =R
1 ×i1 )。
【0006】いま、ECUのGNDであるE1 とA/D
変換器のGNDとがほぼ同じと仮定した場合、真のGN
D(0V)からは、ECU,AFMともに(AFM消費
電流i1 とECU消費電流i2 とR2 に相当する)電位
2 が生じている。そしてAFMのGNDはさらにV1
分高い電位となる。ここで、AFMから出力される空気
量信号VGが真の値(図3中Aで示す)とすると、EC
UのA/D変換器には、V1 分だけずれた値(図3中B
で示す)が入力されることになる。ECUは、このずれ
た空気量信号Bをマップで空気量Gに変換するため、空
気量Gは真の値からずれる(この場合、真の値より大き
くなる)。このずれが内燃機関の制御上、空燃比のずれ
として生じ、制御性を大きく悪化させる。
【0007】次に、もう一つの問題点を述べる。前述し
たように、ECUのVG−G特性マップに、AFM単体
でのVG−G特性を入れておいた場合と、車両搭載時の
ようにAFMの上流側にエアクリーナ等の吸気系が接続
された場合とでは、AFMの特性が異なってしまう。こ
の違いが生じるのは、AFM単体を空気量測定装置で測
定する場合、AFMの入口から見て、全面的に均一に空
気が流れるような装置であるが、エアクリーナ等が接続
されると、AFM入口での流れがみだれ、空気の分布が
均一でなくなる。このような状況において、多くの熱式
AFMの場合、空気通路の一部で空気量を測定し、この
値から全空気量を求めるという局所流量測定方法である
ため、前述のように、空気が均一と不均一とでは値が異
なってくる。
【0008】本発明では、熱式空気流量計を用いて内燃
機関を正確に制御することのできる電子制御装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、図1に
示したように、内燃機関に空気を取り入れる吸気系に配
設され、前記内燃機関に吸入される空気量を検出して、
その空気量に応じた信号を出力する熱式空気流量計と、
前記熱式空気流量計の出力信号とそのときの空気量との
特性を記憶している記憶手段と、前記熱式空気流量計の
出力信号に応じた空気量を前記記憶手段から求め、この
空気量を用いて前記内燃機関を制御する内燃機関制御手
段とを備える内燃機関の電子制御装置において、前記記
憶手段に記憶されている前記特性は、前記熱式空気流量
計より上流側の吸気系全部または空気を浄化するエアク
リーナまでを前記熱式流量計に取り付けたときに測定し
た特性であることを特徴とする内燃機関の電子制御装置
を提供する。
【0010】
【作用】内燃機関に空気を取り入れる吸気系に配設さ
れ、内燃機関に吸入される空気量を検出して、その空気
量に応じた信号を出力する熱式空気流量計の出力信号に
したがって、前記熱式空気流量計より上流側の吸気系全
部または空気を浄化するエアクリーナまでを前記熱式流
量計に取り付けたときの前記熱式空気流量計の出力信号
と空気量との特性を記憶している記憶手段から、空気量
を求め、この空気量に基づいて、内燃機関制御手段は前
記内燃機関を制御する。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面にし
たがって説明する。図4は内燃機関1の燃料制御装置の
概略構成を示す図である。多気筒内燃機関(以下、エン
ジンという)1はシリンダ2内にピストン3を備えてお
り、このピストン3の上方にはシリンダヘッド1a、シ
リンダブロック1bにより区画された燃焼室4が形成さ
れている。燃焼室4には点火プラグ16が設けられてい
る。また、シリンダブロック1bには、エンジン1の冷
却水温を検出する冷却水温センサ19が配設されてい
る。そして、燃焼室4は、吸気バルブ5および排気バル
ブ6を介して吸気通路7および排気通路8と連通してい
る。
【0012】各気筒毎の燃料噴射弁9は吸気通路7に設
けられ、燃料噴射弁9の上流側の吸気通路7には、吸入
時の空気の脈動を抑えるためのサージタンク10が設け
られている。サージタンク10の上流側には、アクセル
ペダル(図示しない)の操作に連動して開閉されるスロ
ットルバルブ11が設けられており、このスロットルバ
ルブ11の開閉により吸気通路7への吸気量が調節され
る。スロットルバルブ11の近傍には、スロットルバル
ブ11の開度を検出するスロットルセンサ12が設けら
れている。スロットルバルブ11の上流側には、熱式空
気流量計(AFM)13が設けられており、AFM13
により吸気通路7に導入される実測吸気量GAVが検出さ
れる。
【0013】AFM13とスロットルバルブ11との間
には吸気温を検出するための吸気温センサ14が設けら
れている。また、AFM13の上流側にはエアクリーナ
15が設けられている。従って、エアクリーナ15から
吸入された空気は、AFM13、スロットルバルブ1
1、サージタンク10を介して吸気通路7の下流側に向
かって送られ、吸気通路7の下流側において、燃料噴射
弁9から噴射される燃料と混合されて混合気となる。そ
の混合気は吸気バルブ5を介して燃焼室4内へ導入され
る。そして、エンジン1は点火プラグ16により混合気
を燃焼室4内で爆発させて駆動力を得たあと、その排気
ガスを排気バルブ6を介して排気通路8へ排出する。
【0014】前記吸気通路7にはスロットルバルブ11
を迂回し、かつスロットルバルブ11の上流側とサージ
タンク10とを連通する補助空気通路としてのバイパス
通路17が設けられている。このバイパス通路17の途
中には補助空気量調整用アクチュエータとしてのアイド
ル回転数制御弁(以下、ISC弁という)18が設けら
れている。
【0015】ISC弁18は、スプリング(図示しな
い)により常に弁体18aがシート部18bを閉じる方
向に付勢されているが、コイル18cを励磁することに
より弁体18aがシート部18bを開くようになってい
る。従って、ISC弁18のコイル18cの励磁により
バイパス通路17が開き、コイル18cの消磁によりバ
イパス通路17が閉じるようになっている。このISC
弁18はパルス幅変調に基づくデューティ比制御により
開度調節される。
【0016】ディストリビュータ20は、イグナイタ2
1から出力される高電圧をエンジン1のクランク角に同
期して各点火プラグ16に分配するためのものであり、
各点火プラグ16の点火タイミングはイグナイタ21か
らの高電圧出力タイミングにより決定される。ディスト
リビュータ20には、ディストリビュータ20のロータ
の回転からクランク角を検出してパルス信号を出力する
回転数センサ22が設けられている。
【0017】電子制御装置(以下、ECUという)26
には、スロットルセンサ12、AFM13、吸気温セン
サ14、冷却水温センサ19および回転角センサ22が
接続され、各センサからの信号が入力されるとともに、
各燃料噴射弁9、ISC弁18およびイグナイタ21が
接続され、各駆動部へ駆動信号を出力する。また、これ
ら各種の信号の入出力は、A/D変換器とD/A変換器
とを有する入出力ポート26bを介して行われている。
【0018】さらに、このECU26はメモリ26aを
有しており、このメモリ26aの中には熱式空気流量計
の出力信号VGに応じた吸入空気量Gを求めるVG−G
特性を記したマップが記憶されている。このマップに記
憶されているVG−G特性は、AFM13より上流の吸
気系全部をAFM13に取り付けたときの特性を空気量
測定装置で測定したものであるので、エアクリーナ15
を取り付けることにより生じる空気の流れの変化や、A
FM13の取り付け位置によって生じる誤差(放熱特性
の違いや、空気の流れが不均一なために生じる誤差)が
生じない。
【0019】以下、このVG−G特性の測定方法を図5
に示した概略測定システム図にしたがって説明する。こ
の測定システムは、AFM13とこのAFM13より上
流の車両搭載時の吸気系(エアクリーナ15および吸気
管25)と流量調節装置30と真空ポンプ37とコント
ローラ38とからなる。流量調節装置30は仕切り板3
1により吸気室32と排気室33とに分けられている。
この仕切り板31には多数の通気孔34が設けられてお
り、この通気孔34を遮断・開放するソニックノズル3
5が通気孔34の数だけ排気室33に設けられている。
また、このソニックノズル35は流量制御装置36によ
り遮断・開放の制御が行われている。つまり、各ソニッ
クノズル36の遮断・開放の組み合わせにより、吸気室
32から排気室33に流れることのできる最大流量が決
定される。また、吸気室32にはAFM13の空気流出
口が接続管39を介して取り付けられている。
【0020】流量調節装置30の排気室33には排気管
40が接続されており、その他端には真空ポンプ37が
接続されている。この真空ポンプ37は、常に流量調節
装置30の吸気室32から排気室33に最大流量が流れ
るようにこの排気室33から空気を吸い出している。コ
ントローラ38はAFM13に電源を供給するととも
に、測定した流量に応じてAFM13から出力される出
力信号を検出する。また、流量調節装置30の流量制御
装置36は、コントローラ38からの出力信号に応じた
最大流量が流れるように各ソニックノズル35を制御す
る。また、AFM13の空気流入口にはエアクリーナ1
5が、さらに、このエアクリーナ15には吸気管25が
車両搭載時の配置で設置されている。
【0021】以上のような測定装置を用いて、次のよう
な測定手順でVG−G特性の測定を行う。コントローラ
38はAFM13からの出力値が所定値となるように流
量制御装置36を制御する。そして、AFM13の出力
値が所定値となったときに流量制御装置36に出力した
出力信号値から、流量制御装置36が流した空気量を求
める。
【0022】この測定手順で、VG−G特性の測定をA
FM13の使用可能範囲で行う。本実施例では、AFM
13の出力値が0V〜5Vとなる範囲で行う。具体的に
は、まず、AFM13の出力値が0Vとなるように、コ
ントローラ38は流量制御装置36を制御し、このとき
に流れた空気量を、流量制御装置36に出力した出力電
圧より求め、このときのAFM13出力値と、空気量と
をプリントアウトする。
【0023】以下、AFM13の出力値が0.0390
625V(0V〜5Vを128分割した値)ずつ増加す
るように流量制御装置36を制御し、各出力値になるよ
うに流した各流量と各出力値とをプリントアウトする。
この測定をAFM13の出力値が5Vとなるまで繰り返
し行う。そして、この測定結果からVG−G特性マップ
を作成し、このマップをECU26のメモリ26aに記
憶させる。
【0024】以上の測定処理をフローチャートで示した
ものが図6である。以下、このフローチャートにしたが
って説明する。なお、このフローチャートを実行する前
に初期値としてAFM13目標出力値VGT(0V)
と、AFM13目標出力最大値VGmax (5V)と、所
定測定幅C1(0.0390625V)と、所定待ち時
間C2(5sec)とをあらかじめ設定しておく。
【0025】まず、VG−G特性の測定が開始される
と、ステップ100においてAFM13の空気量出力値
VGを測定する。はじめは、流量制御装置36は通気孔
34を全て閉じた状態で測定が開始されるので、空気量
出力値VGは0である。次に、ステップ101でこの測
定した空気量出力値VGが目標出力値VGTから微小誤
差±αの範囲内にあるかを判定する。始めは、初期値と
して目標出力値VGT=0としているので、範囲内にあ
るとして次にステップ102に進む。
【0026】ステップ102ではこのときのAFM13
目標出力値VGTとそのときの空気量Gとを出力する。
次にステップ103に進み、目標出力値VGTが初期設
定していた目標出力最大値VGmax 以上であるかを判定
し、そうでないときはステップ104に進む。ステップ
104では目標出力値VGTに所定測定幅C1を加えた
ものをあらたに目標出力値VGTとする。そして、ステ
ップ100に戻る。
【0027】次に、ステップ101で、ステップ100
において測定された空気量出力値VGが目標範囲外であ
ったときは、ステップ105に進む。ステップ105で
は空気量測定値VGが目標出力値VGTより小さかった
かを判定する。そうであればステップ106に進み空気
量Gを増やすように、コントローラ38は流量制御装置
36に信号を送る。ステップ105で、そうでなかった
ときにはステップ107に進む。そして、ここではコン
トローラ38は流量を減らすように流量制御装置36に
信号を送る。
【0028】そのあと、ステップ108に進み、タイマ
をスタートさせる。次にステップ109でタイマの値が
所定待ち時間C2になるまで待機する。これは、流量制
御装置により流量を変化させたときに、その変化させた
流量に落ちつくまでの時間である。タイマの値が所定待
ち時間になるとステップ110に進み、タイマをリセッ
トする。そして、ステップ100に戻り、以上の処理を
ステップ103において、目標出力値VGTが目標出力
最大値VGmax になるまで繰り返す。
【0029】以上の処理を実行することにより、VG−
G特性を得ることができる。なお、本実施例では吸気系
としてエアクリーナ15と吸気管25とを設置している
が、エアクリーナ15のみを設置したときの特性を測定
してもよい。また、本実施例ではAFM13の出力値が
所定値となるように流量制御装置36により空気量を制
御しているが、以下のような方法でAFM13の特性を
測定してもよい。
【0030】図5において、コントローラ38はAFM
13測定可能範囲の空気量のVG−G特性を測定するよ
うにAFM13と流量制御装置36とを制御する。ま
ず、この空気量の範囲に最小空気量が流れる用に流量制
御装置36に信号を送る。流量制御装置36は、この信
号に応じた空気量だけ流れるようにソニックノズル35
を制御する。以上の操作により、AFM13にはコント
ローラ38が指示しただけの空気量が流れる。そして、
このときのAFM13出力信号をコントローラ38は読
み込み、その空気量と出力信号とをプリントアウトす
る。
【0031】以上の手順を所定間隔ずつ空気量を変化さ
せながらAFM13の測定可能範囲の最大空気量とその
ときのAFM13の出力とをコントローラ38がプリン
トアウトするまで行う。そして、この結果からVG−G
特性マップを作成し、このマップをECU26のメモリ
26aに記憶させる。また、別の方法として、メモリ2
6a内にAFM13単体で測定して作成したVG−G基
本特性マップと、AFM13より上流の吸気系を取り付
けたときに生じる空気量の誤差分のVG−G誤差特性マ
ップとを記憶させておく。そして、AFM13単体で測
定したVG−G基本特性マップから基本空気量を、VG
−G誤差特性マップから補正空気量を求め、これらの値
を加算することにより実際の空気量を算出するようにし
てもよい。
【0032】次に、ECU26とAFM13とを電気的
に接続するハーネス類による電圧の変動による不具合の
補正について説明する。この不具合は、図2に示したよ
うに、車両に用いられるハーネスや接点等の抵抗R1
原因となっている。AFM13はそれ自身の回路駆動の
ために大量の電流を消費する。このAFM消費電流i1
が、AFM13とECU26とを電気的に接続するハー
ネスの抵抗R1 で誤差の原因となる電位V1 を生じさせ
るため、このV1 を考慮して、あらかじめECU26の
VG−G特性マップを補正しておくようにする。
【0033】すなわちこの不具合は、ある車両が決定す
れば、車両ハーネスの線径、長さ等が決定するため、そ
れらの値からR1 が求められる。また、AFM消費電流
1は発明者の実験結果より、図7のように、ほぼ測定
している空気量に応じて決定することが確認されている
ため、図8に示すように、あらかじめVG−Gマップの
補正前データB(図8中実線で示す)にずれ電位分を加
算したデータA(図8中破線で示す)をメモリ26aに
記憶しておくことにより解決される。
【0034】次に、この空気量に基づいてECU26で
算出される内燃機関制御量の一つである基本燃料噴射量
TAUの算出方法について図9に示したフローチャート
にしたがって説明する。なおこのフローチャートは所定
角度(180℃A(クランク角))毎に実行される。ま
ず、ステップ1において、基本燃料噴射量を決めるのに
必要な各種信号を読み込む。次に、ステップ2において
有効噴射時間TP を算出する。この有効噴射時間TP
K×Q/Neで求める。ここで、QはAFMの出力信号
より求まる空気量であり、Neはエンジン回転数であ
る。また、Kは定数である。
【0035】ステップ3では、冷却水温THW、スロッ
トル開度TA、吸気温THA等により決まる補正係数C
OEFを求める。その後、ステップ4において、バッテ
リ電圧BAより決まる無効噴射時間TS を設定する。次
に、ステップ5において、基本燃料噴射量TAUを次式
より求める。
【0036】
【数1】TAU=TP ×COEF+TS 以上のような処理を行うことにより、基本燃料噴射量を
求める。また、本発明において、ECU26−AFM1
3間のハーネスによる電位変動に対する別の補正方法と
して、ECU26のメモリ26aに記憶されているVG
−G特性マップには電位変動に対する補正を行っていな
いAFMのVG−G補正前特性を記憶しておき、電位の
変動分に対する補正量をVG−G補正特性としてマップ
化したものもあらかじめECU26のメモリ26aに記
憶させておく。
【0037】そして、空気量を検出するときには、始め
は補正していないVG−G補正前特性マップから空気量
を求める。次に、電位の変動分に対する補正量をVG−
G補正特性マップから求め、この補正量分を先に求めた
空気量に加算するようにしてもよい。以上の処理をフロ
ーチャートとして示したものが図10である。以下、こ
のフローチャートにしたがって説明する。なお、このフ
ローチャートは所定時間毎に実行されるものとする。
【0038】まず、ステップ1において、AFM13か
らの出力電圧をA/D変換した値を読み込む。つぎに、
ステップ2では、この値に応じた基本空気量QBAをVG
−G補正前特性マップから求める。そして、ステップ3
において、AFM13からの出力電圧をA/D変換した
値から、今度はVG−G補正特性マップより補正空気量
C を求める。最後にステップ4において空気量を次式
より求める。
【0039】
【数2】Q=QBA+QC 他にも、ECU26がVG電位をA/D変換したあと
に、ずれ分V1 を減算し、それを真の空気量信号VGと
して、その後VG−G変換することも可能である。この
処理をフローチャートで示したものが図11である。以
下、このフローチャートにしたがって説明する。なお、
このフローチャートは所定時間毎に実行される。
【0040】まず、ステップ10において、AFM13
の出力電圧をA/D変換した値を読み込む。次に、ステ
ップ11にて、AFM13とECU26とを電気的に接
続するハーネスによって生じる電圧変動分を、ステップ
10で求めたAFM13の出力をA/D変換した値から
差し引く。そして、ステップ12において、ステップ1
1で求めた値から電圧変動に対する補正が行われていな
いVG−G補正前特性マップから空気量を求める。
【0041】その他にも、図5に示した測定装置におい
て、AFM13とコントローラ38とを電気的に接続す
るハーネスとして、実際に車両に搭載するときのハーネ
スを用いることにより、このハーネスに含まれる抵抗に
よって生じる電圧変動を考慮したVG−G特性を測定す
るようにしてもよい。また、本発明で、熱式空気流量計
より上流側の吸気系を取り付けたときの特性を測定し、
それより下流の吸気系を考慮していないのは、熱式空気
流量計より下流の吸気系はその特性に影響を与えないた
めである。
【0042】
【発明の効果】以上、本発明によれば、熱式空気流量計
のVG−G特性は熱式空気流量計より上流側の吸気系全
部またはエアフロメータまでを熱式空気流量計に取り付
けたときの特性を空気量測定装置にて測定した値をもと
に作成しているので、熱式空気流量計は空気流量に応じ
た出力信号を正確に出力することができる。また、内燃
機関制御装置は出力信号送信時に生じる電圧変動を考慮
して空気流量を求めるので、正確に内燃機関を制御する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】AFM−ECUインターフェースのシステム構
成図である。
【図3】AFM−ECU間を電気的に接続するハーネス
によって生じる電位変動を表した図である。
【図4】本発明を用いた一実施例の概略構成断面図であ
る。
【図5】本実施例に用いられているVG−G特性マップ
を作成するときに用いる測定装置の概略システム構成図
である。
【図6】本実施例のVG−G測定装置による処理を示し
たフローチャートである。
【図7】内燃機関に供給される空気量とAFMの消費電
流との関係を示したグラフである。
【図8】ECUのメモリに記憶される内燃機関に吸入さ
れる空気量とそのときのAFMの出力電圧との関係を表
したグラフである。
【図9】本実施例のECUで実行される基本噴射量算出
ルーチンのフローチャートである。
【図10】他の実施例のECUにて実行される空気量算
出ルーチンを示したフローチャートである。
【図11】他の実施例のECUにて実行される空気量算
出ルーチンを示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 7 吸気通路 13 熱式空気流量計 26 ECU

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に空気を取り入れる吸気系に配
    設され、前記内燃機関に吸入される空気量を検出して、
    その空気量に応じた信号を出力する熱式空気流量計と、 前記熱式空気流量計の出力信号とそのときの空気量との
    特性を記憶している記憶手段と、 前記熱式空気流量計の出力信号に応じた空気量を前記記
    憶手段から求め、この空気量を用いて前記内燃機関を制
    御する内燃機関制御手段とを備える内燃機関の電子制御
    装置において、 前記記憶手段に記憶されている前記特性は、前記熱式空
    気流量計より上流側の吸気系全部または空気を浄化する
    エアクリーナまでを前記熱式流量計に取り付けたときに
    測定した特性であることを特徴とする内燃機関の電子制
    御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関に吸入される空気量を検出し
    て、その空気量に応じた信号を出力する熱式空気流量計
    よりも上流にあり、前記内燃機関に供給する空気を取り
    入れる吸気系全部または空気を浄化するエアクリーナま
    でを前記熱式空気流量計に取り付けたときに、前記熱式
    空気流量計に流れる空気量を連続的に調節し、そのとき
    の空気量と前記熱式空気流量計の出力値との関係を記録
    し、この測定結果から前記熱式空気流量計の測定空気量
    と出力信号との関係を求めることを特徴とする内燃機関
    用熱式空気流量計の特性作成方法。
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