JP3316146B2 - データ通信用電源供給装置 - Google Patents

データ通信用電源供給装置

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JP3316146B2 JP25637996A JP25637996A JP3316146B2 JP 3316146 B2 JP3316146 B2 JP 3316146B2 JP 25637996 A JP25637996 A JP 25637996A JP 25637996 A JP25637996 A JP 25637996A JP 3316146 B2 JP3316146 B2 JP 3316146B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信を利用し
たデータ通信システムに用いて好適なデータ通信用電源
供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、固定通信網を介して遠隔地に
おける各種データの収集を自動的に行うデータ通信シス
テムが開発、運用されている。このようなデータ通信シ
ステムでは、通常、遠隔地(無人測定点)の測定点側装
置において、CPUを包含した制御装置が温度センサや
湿度センサ等の各種測定機器を制御・管理し、モデムを
介して各種測定機器からの測定データを固定通信網へ送
出している。一方、収集側装置では、モデムを介して固
定通信網に接続されたコンピュータが各測定点側装置か
ら供給される測定データを収集している。
【0003】測定点側装置の各種測定機器、制御装置、
およびモデムは、通常、当該測定点に供給されている商
用電源(AC100V)から、専用の電圧変換器を介し
て個別に駆動電力の供給を受けている。なお、測定機器
によっては、内蔵の電池により十分に長い期間(例え
ば、数年)だけ動作可能なものがあり、このような機器
には、商用電源から電力を供給する必要はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、固定通信網
を使用したデータ通信システムでは、人家のない山岳部
や砂丘部などの固定通信網が敷設されていない地点では
測定を行うことができないという欠点があった。また、
測定点を変更する場合には、加入者線の再敷設が必要と
なり、場合によっては、加入者線の延長や交換が必要と
なることもある。さらに、測定点が移動するような場合
には、加入者線が引きずられることになり、周囲に障害
物が全く存在しないような特殊な環境下でなければ使用
できないという欠点がある。すなわち、固定通信網を使
用したデータ通信システムはシステム構成の自由度が低
いという問題があった。
【0005】そこで、移動通信網を利用して上述したよ
うなデータ通信システムを構築することが考えられる。
移動通信網の場合、サービスエリア内であればどこでも
通信可能であり、また、測定点を自由に移動させること
もできる。ところで、人家のない山岳部や砂丘部などで
は、固定通信網が敷設されていないだけでなく、商用電
源も供給されていない場合が多い。商用電源が供給され
ていない場合、測定点側装置の各機器は、それぞれ内蔵
あるいは外付けの専用バッテリにより駆動される。通
常、携帯電話機およびアダプタは、それぞれ低消費電力
の待機状態と高消費電力の通信可能状態とを自動的に切
り換える機能を有している。また、制御装置に用いるC
PUには、外部からの入力信号に基づいて低消費電力の
スリープ状態から高消費電力の駆動状態(以後、通信可
能状態)へ切り換える機能と、自らの判断により通信可
能状態からスリープ状態へ移行する機能とを備えたもの
がある。
【0006】したがって、このような携帯電話機、アダ
プタ、および制御装置を使用すれば、使用形態によって
は、内蔵あるいは外付けの専用バッテリのみでも、ある
程度の期間の動作を実現できる。しかしながら、制御装
置内のCPUがスリープ状態にある場合には、制御装置
は収集側装置からの発信信号を受けとることができな
い。すなわち、収集側から測定点側装置の制御装置へ指
示を与える際にはCPUが通信可能状態にある必要があ
るため、このような用途にあっては、CPUをスリープ
状態にすることはできない。
【0007】一般に、CPUの消費電力は、スリープ状
態にあっては数十μA、通信可能状態にあっては数百m
Aとなる。数百mAの電流を十分な期間(少なくとも数
日)だけ供給するには、極めて大容量のバッテリが必要
となり、設置の容易性やコスト面等を考慮すると現実的
ではない。本発明はこのような背景の下になされたもの
で、測定点側装置における消費電力を低減することがで
きるとともに、自由度の高いデータ通信システムを構築
することができるデータ通信用電源供給装置を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載のデータ通信用電源供給装置は、
移動通信網を用いたデータ通信システムの各構成要素へ
電力を供給するデータ通信用電源供給装置であって、電
池と、前記電池からの電流を出力する複数の電源出力端
子と、所定の信号を入力するための信号入力端子と、前
記信号入力端子から入力された信号に基づいて、前記複
数の電源出力端子の少なくとも一つから出力する電流を
変動させる電流制御手段とを具備し、 前記データ通信シ
ステムはデータ処理手段と、該データ処理手段と移動通
信網とを無線接続する通信手段とを備え、 前記電流制御
手段は、前記信号入力端子から入力される信号が移動通
信網からの着信を示す信号である場合には、前記通信手
段から着信を示す信号が前記データ処理手段に供給され
る前に前記データ処理手段に接続された電源出力端子か
ら出力する電流を変動させることを特徴としている。
【0009】請求項2記載のデータ通信用電源供給装置
は、請求項1に記載のものにおいて、信号出力端子と、
前記信号入力端子から入力された信号に応じた信号を前
記信号出力端子から出力する着信通知手段とを具備する
ことを特徴としている。
【0010】請求項3記載のデータ通信用電源供給装置
は、請求項1または2に記載のものにおいて、前記電池
は蓄電池であり、所定の電流を入力する電源入力端子
と、前記電源入力端子から入力された電流により前記蓄
電池を充電する充電手段と、前記電源入力端子に接続さ
れ前記電源入力端子へ所定の電流を供給する給電手段と
具備することを特徴としている。
【0011】請求項4記載のデータ通信用電源供給装置
は、請求項1または2に記載のものにおいて、電圧変換
手段を備え、前記電圧変換手段は前記複数の電源出力端
子の出力電圧を電源出力端子毎に設定することを特徴と
している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。 (1)第1実施形態 第1実施形態の構成 図1は本発明の第1実施形態によるデータ通信用電源供
給装置を使用した測定点側装置の構成を示すブロック図
である。この図に示される構成の測定点側装置は各測定
点毎に設けられ、それぞれ移動通信網を介して収集側装
置により制御・管理される。
【0013】図1において、11は一般的な携帯電話機
(移動通信端末)、12は携帯電話機11に接続された
外付アンテナであり、携帯電話機11はアンテナ12を
介して基地局(図示略)との間でデータを送受する。携
帯電話機11の動作モードは自動応答モード以外の通常
モードに設定されている。なお、携帯電話機11は自ら
のアンテナを介してデータの送受を行うようにしてもよ
いが、測定点側装置は電波状態が良好でない地点に配置
される可能性が高く、自らのアンテナのみでは十分な通
信品質を確保できないことが予想されるので、ここでは
アンテナ12を用いるようにしている。また、携帯電話
機11は、通常は低消費電力(例えば、10mA)の待
機状態となり、着信時や発信時には自動的に高消費電力
の通信可能状態となる。なお、携帯電話機11は、着信
時に所定の周期で発光するLED(発光ダイオード)を
備えている。
【0014】13は9600ビット/秒のデータ通信を
可能とするアダプタであり、携帯電話機11側からのア
ナログ信号をディジタル信号に変換して出力するととも
に、入力されたディジタル信号をアナログ信号に変換し
て携帯電話機11側へ供給する。また、アダプタ13
は、一般的なモデム制御コマンドを実行して自らの状態
の設定や所定の信号の送出等を行う機能と、自らの設定
状態を記憶する不揮発性メモリと、当該不揮発性メモリ
に記憶された設定状態に従って作動する機能とを備えて
いる。さらに、アダプタ13は、通常は低消費電力の待
機状態となり、携帯電話機11側からの信号入力時やデ
ィジタル信号入力時には、自動的に高消費電力の通信可
能状態となる。
【0015】14は、CPU(中央処理装置)やROM
(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memor
y)、クロック、RS−232C等の各種インタフェー
ス等を内蔵したワンチップマイコンであり、アダプタ1
3と温度、湿度、距離等を測定するための各種センサ
(図示略)とが接続されている。なお、本実施形態で
は、各種センサはワンチップマイコン14からの指示に
従ってデータを測定するものであり、内蔵電池により作
動するものとする。
【0016】ワンチップマイコン14は、アダプタ13
から供給されたディジタル信号やROMに格納された動
作プログラム、各種センサから供給されるデータに基づ
いて、アダプタ13や各種センサへ後述する各種信号を
供給するともに、自らの電源を制御する信号(電源制御
信号)を出力する。なお、ワンチップマイコン14中の
CPUはスリープ状態と通信可能状態との間を移行する
ものであり、スリープ状態にあっては自らの電源、通信
可能状態にあっては外部電源によって駆動される。
【0017】15は所定の容量(例えば、8.4V,1
700mAH)のバッテリ15a(後述する)を備えた
電源供給装置であり、DC12Vの電源入力端子15b
とDC3.2V,DC4V,DC5Vの電源出力端子1
5c〜15eと、ワンチップマイコン14からの電源制
御信号を入力するための信号入力端子15fと、携帯電
話機11における着信を検出するための着信センサ15
gと、携帯電話機11とアダプタ13とを接続するため
の切換部15hとを備えている。なお、バッテリ15a
としては、ニッケル水素バッテリやリチウムイオンバッ
テリ等の一般的なものを適宜選択可能である。
【0018】着信センサ15gは、例えば、フォトトラ
ンジスタから構成され、携帯電話機11が所定の位置に
装着されている場合に携帯電話機11のLEDからの光
を受光できるよう設けられる。この着信センサ15g
は、携帯電話機11のLEDの発光光を受光し、受光光
のレベル(光パワー)に応じた信号を入力する。なお、
着信センサ15gとしては、着信音に対応した電流を出
力可能なコンデンサマイクを用いてもよい。さらに、携
帯電話機11が振動して着信を知らせるタイプであれ
ば、圧力を電圧あるいは電流に変換する圧電型加速度ト
ランスデューサを用いることも可能である。また、これ
らを組み合わせて、多数決により着信を検出するように
してもよい。なお、圧電型加速度トランスデューサとし
ては直径が7.9mm、高さが5.1mm程度の超小
型、軽量のものが適している。
【0019】また、切換部15hは、携帯電話機11に
接続可能なコネクタとアダプタ13に接続可能なコネク
タとを備え、両コネクタ中の対応する各ピンを結線する
とともに、携帯電話機11側の所定のピンをオープンに
するかアースするかを使用者が選択可能なスイッチ(図
示略)を備えてなる。このスイッチにて状態を選択可能
な携帯電話機11側のピンは、音声通話時とデータ通信
時とにおいてオープン/アースを切り換える必要がある
ピンである。すなわち、上記スイッチは音声通話とデー
タ通信との切り換えを行うスイッチとして機能する。な
お、切換部15hを電源供給装置15本体と切り離して
設けてもよいが、本実施形態では、アースの容易性や一
体化による操作性の向上等を考慮して、電源供給装置1
5本体と一体形成してある。
【0020】また、各電源出力端子15c〜15eは、
それぞれ、アダプタ13、携帯電話機11、ワンチップ
マイコン14に対応して設けられた端子であり、最大
で、150mA程度、1000mA程度、200mA程
度の電流を出力することができる。もちろん、電源出力
端子の数、各出力電圧、および各最大出力電流等は、適
用するシステムに応じて適宜設計可能である。また、電
源供給装置15は、ワンチップマイコン14からの電源
制御信号および着信センサ15gからの着信通知信号に
基づいて電源出力端子15eから出力する電流を制御す
る機能を備えている。
【0021】以下、図2を参照して切換部15hを除い
た電源供給装置15の構成について説明する。図2は電
源供給装置15の一部構成を示す回路図であり、この図
において、21はバッテリ15aの充電回路であり、一
般的な充電器の回路構成を採用している。また、充電回
路21は、バッテリ15aの出力端子間電圧が8.4V
を下回った場合に自動的に充電を開始するための充電開
始電圧検出回路21aと、強制的に充電を開始するため
の強制充電スタートスイッチ21bとを備えている。
【0022】図2において、22c〜22eはそれぞ
れ、バッテリ15aの出力電圧を所定の電圧に低下させ
て出力するステップダウン回路(電圧変換手段)であ
り、各ステップダウン回路22c〜22eの出力は、フ
ィルタ23c〜23eを介して電源出力端子15c〜1
5eへ供給される。ただし、フィルタ23eと電源出力
端子15eとの間には、出力制御回路24が介挿されて
おり、電源出力端子15eから出力される電流は出力制
御回路24によって制御されるよう構成されている。
【0023】また、25は検出回路であり、着信センサ
15gから入力される信号の電圧(電流)が予め設定さ
れた閾値を超過しているか否かを判断し、超過している
場合には着信通知信号を出力する。検出回路25を設け
るのは、着信通知信号が実際の着信があったことをより
確実に表すようにするためであり、これにより、後段の
回路の誤動作を低減することができる。
【0024】出力制御回路24には、信号入力端子15
fを介して入力される電源制御信号と、検出回路25か
らの着信通知信号とが供給されるよう構成されており、
出力制御回路24は、これらの信号に基づいて、電源出
力端子15eからの電流出力のオン/オフを決定する。
【0025】次に、図3を参照して、電源供給装置15
の電源入力端子15bに電力を供給する給電手段17
(図1参照)の一例について説明する。図3において、
31は受光面で受光した太陽光を電力に変換して出力す
る太陽電池であり、受光面の広さは測定点側装置の各要
素が必要とする電力等に応じて適宜決定される。また、
32は充電器としての機能を有する電源コントローラ、
33はバッテリであり、電源コントローラ32は太陽電
池31から出力された電力によりバッテリ33を充電す
るとともに、バッテリ33から出力される電力(DC1
2V)を電源供給装置15へ供給する。
【0026】電源入力端子15bを介して電源供給装置
15に電力を供給する装置としては、商用電源からのA
C100Vの電力をDC12Vに変換して出力するAC
アダプタや、自動車のシガーライタソケットからDC1
2Vの電力を取り出すカープラグ等、様々な態様の装置
を適用可能であるが、本実施形態では、商用電源が供給
されておらず、しかも自動車で進入することすら困難な
地点が測定点となり得ることを考慮し、太陽電池を用い
た装置を給電手段17として採用している。
【0027】第1実施形態の動作 次に、上述した構成の測定点側装置を用いたデータの測
定・収集処理について説明する。ただし、アダプタ13
の不揮発性メモリには、予め、着信があった旨の信号を
ワンチップマイコン14へ出力するまでのリング数が設
定されているものとする。なお、当該リング数は、検出
回路25が携帯電話機11における着信を検出し、電源
出力端子15eからワンチップマイコン14へ電流が供
給され、ワンチップマイコン14が、着信があった旨の
信号を正常に受け取ることができるようになるのに十分
な数である必要がある。ここでは、5回目のリング時に
ワンチップマイコン14へ着信があった旨の信号を出力
するようにしている。
【0028】また、ワンチップマイコン14のROMに
格納された動作プログラムには、所定の時間毎に各種セ
ンサによりデータを測定し、収集側装置へ送信する旨の
記述があるものとする。さらに、電源供給装置15中の
バッテリ15aの充電は随時行われており、バッテリ1
5aの出力端子間電圧は8.4Vを維持しているものと
する。
【0029】α.通常の動作 通常、携帯電話機11,アダプタ13,およびワンチッ
プマイコン14は待機状態あるいはスリープ状態にあ
る。したがって、電源供給装置15から各要素11,1
3,14へ供給される電力は極めて少ない。
【0030】このような状態で、予め設定された所定の
時間が経過すると、ワンチップマイコン14は電源制御
信号を電源供給装置15へ供給する。電源制御信号が供
給されると、出力制御回路24は、電源出力端子15e
からの電流出力をオンにする。これにより、ワンチップ
マイコン14は、電源供給装置15から例えば150m
Aの電力供給を受け、自らを通信可能状態とし、接続さ
れた各種センサへ制御信号を供給する。この結果、各種
センサから当該制御信号に応じたデータがワンチップマ
イコン14に供給される。
【0031】ワンチップマイコン14がアダプタ13へ
上記データの送信開始を指示すると、アダプタ13およ
び携帯電話機11が通信可能状態となるとともに、収集
側装置に着呼し、通信が開始される。以後、各種センサ
により測定されたデータが収集側装置へ送信され、この
送信が終了すると、ワンチップマイコン14は回線を切
断し、スリープ状態に移行する。具体的には、ワンチッ
プマイコン14から電源供給装置15へ電源制御信号が
供給され、これにより、出力制御回路24が電源出力端
子15eからの電流出力をオフにするとともに、自らの
状態をスリープ状態とする。また、携帯電話機11およ
びアダプタ13は、通信終了後、所定の時間経過後に待
機状態となるため、測定点側装置全体の消費電力は低下
する。
【0032】β.着信時の動作 携帯電話機11,アダプタ13,およびワンチップマイ
コン14が待機状態あるいはスリープ状態にある時に、
携帯電話機11に着信があると、携帯電話機11は通信
可能状態となり、着信を意味するLEDを点灯させると
ともに、アダプタ13へリング(呼出音)信号を供給す
る。携帯電話機11におけるLEDの点灯は着信センサ
15gにより検出され、着信通知信号が出力制御回路2
4へ供給される。
【0033】着信通知信号を受け取った出力制御回路2
4は、電源出力端子15eからの電流出力をオンとし、
これにより、ワンチップマイコン14へ例えば150m
Aの電力供給を行う。当該電力供給を受けたワンチップ
マイコン14は、通信可能状態に移行する。この後、ア
ダプタ13においてリング数が所定の回数(例えば5
回)に達し、着呼があった旨の信号がワンチップマイコ
ン14へ供給される。以後、自動的に接続処理が行わ
れ、収集側装置との間でデータの送受が開始される。
【0034】さらに、ワンチップマイコン14は収集側
装置から供給された指示に基づいた制御信号を各種セン
サへ供給し、これに呼応するデータを取得し、アダプタ
13および携帯電話機11を介して収集側装置へ送信す
る。その後、ワンチップマイコン14および収集側装置
のいずれかが回線を切断し、ワンチップマイコン14は
スリープ状態に移行する。以後、通常の場合と同様に、
携帯電話機11およびアダプタ13が待機状態に移行
し、測定点側装置全体の消費電力が低下する。
【0035】以上説明したように、本発明の第1実施形
態によれば、着信を検出して、アダプタ13からワンチ
ップマイコン14へ着信があった旨の信号が供給される
前にワンチップマイコン14を通信可能状態にすること
ができるため、通信時以外の時にはワンチップマイコン
14を低消費電力のスリープ状態にしておくことができ
る。スリープ状態における消費電力(例えば、50μ
A)と通信可能状態における消費電力(例えば、150
mA)とは著しく相違しており、よって、測定点側装置
全体の消費電力を著しく低減することができる。
【0036】また、携帯電話機11を用いるとともに、
給電手段16として太陽電池を使用可能としたことによ
り、測定点側装置をコードレスとすることができる。ま
た、給電手段16としてカープラグ使用可能としたこと
により、測定点側装置を搭載した自動車をコードレスと
することができる。したがって、測定点の変更や移動に
も柔軟に対応することができる。
【0037】なお、データを観測する手段はセンサに限
定されるものではなく、例えば、常に測定対象を観測し
落石や洪水等の異常事態を報知する警報装置を用いても
よい。この際、電源供給装置15にメモリ等の記憶手段
を設け、警報装置からの報知信号を入力し、当該報知信
号の入力があった旨を上記記憶手段に記憶し、電源出力
端子15eからの電流出力をオンとした後に上記記憶手
段に記憶したデータをワンチップマイコン14へ供給す
るよう電源供給装置15を構成するとともに、ワンチッ
プマイコン14を、電源供給装置15から報知信号の入
力があった旨のデータを受け取ると収集側装置へ当該デ
ータを送信するよう構成することにより、異常状態を迅
速に検出するシステムを構築することができる。
【0038】また、着信の検出手法は前述した例に限定
されるものではない。例えば、携帯電話機11に電流検
出器を接続し、この電流検出器により携帯電話機11の
消費電流を測定して着信を検出するようにしてもよい。
携帯電話機11を通常モード(自動応答モード以外のモ
ード)にした場合、着信時の携帯電話機11の消費電流
は図4に示されるように変化する。図4に示される例で
は、携帯電話機11の消費電流は、待機中では10m
A、着信信号を受信した時点Aから当該着信信号に対応
した着信応答信号の送信が終了する時点Bまでの数ms
の期間ではピーク値が1.3Aとなる。したがって、所
定期間での消費電流の平均値が10msより十分に大と
なった場合に着信があったものと判断することができ
る。なお、呼出音信号は着信応答信号の送信後に送出さ
れるため、通話開始(オフフック)時点Cに先立ってワ
ンチップマイコン14を通信可能状態とすることができ
る。
【0039】また、上述した電源供給装置15は、各種
センサや警報装置のみならず、ビデオカメラやディジタ
ルスチルカメラ、マイク等の機器を制御するシステムに
も適用可能である。例えば、収集側装置からの指示によ
り測定点側装置のビデオカメラが撮影した画像を収集側
装置へ送信する場合には、図5に示されるように、ビデ
オカメラが出力する映像信号をディジタルデータに変換
してワンチップマイコンへ入力するディジタル化回路
と、ワンチップマイコン側からの指示に応じてビデオカ
メラを制御する制御回路とを設け、ワンチップマイコン
からビデオカメラに電源を供給するようにすればよい。
なお、ビデオカメラの定格電圧がワンチップマイコンと
異なる場合には、電源供給装置からビデオカメラへ直接
電力を供給するようにし、当該電力供給を着信に応じ
て、あるいはワンチップマイコンからの指示に応じて行
うようにすればよい。
【0040】さらに、第1実施形態では、ワンチップマ
イコン14が所定の時間間隔で自動的にデータを送信す
るよう電源供給装置15を制御する例を示したが、電源
供給装置15にクロックおよびカウンタ等を設け、電源
供給装置15がデータ送信のタイミングをワンチップマ
イコン14に指示するようにしてもよい。また、第1実
施形態では、ワンチップマイコン14はスリープ状態用
の電源を内蔵しているが、スリープ状態においても電源
供給装置15からの電力供給を受けるようにしてもよ
い。さらに、アダプタ13の機能を実現する回路を電源
供給装置15に組み込み、配線の手間を低減するように
してもよい。
【0041】(2)第2実施形態 図6は本発明の第2実施形態による電源供給装置を使用
した測定点側装置の構成を示すブロック図であり、この
図に示す構成が図1のものと大きく異なる点は、ワンチ
ップマイコン14および電源供給装置15に代えてワン
チップマイコン17および電源供給装置18を設けた点
と、電源供給装置18の信号出力端子18aがワンチッ
プマイコン17に接続されている点と、携帯電話機11
の動作モードが自動応答モードに設定されている点と、
着信センサ15gが削除された点である。
【0042】まず、電源供給装置18の構成について、
図7を参照して説明する。図7に示す構成が図2のもの
と大きく異なる点は、出力制御回路24および検出回路
25に代えて出力制御回路26および判定回路27が設
けられている点である。判定回路27は電流検出回路を
内包しており、携帯電話機11の消費電流を計測し、予
め設定された単位時間内の平均消費電流が待機時の平均
消費電流(例えば、10mA)より十分に大であるか否
かを判定し、大であれば着信通知信号を出力制御回路2
6へ供給する。
【0043】出力制御回路26が出力制御回路24と異
なる点は、判定回路27から着信通知信号が供給される
と、電源出力端子15eを介してワンチップマイコン1
7へ電流を供給し、信号出力端子18aを介してワンチ
ップマイコン17へ着信通知信号を供給する点である。
一方、ワンチップマイコン17は、信号出力端子18a
から着信通知信号が供給されたか否か、すなわち着信時
か発信時かで動作が異なる。ワンチップマイコン14と
大きく異なるのは着信時の動作であり、着信時にはワン
チップマイコン17は、まず手動着信処理(例えば、モ
デム制御コマンドの送出など)を行い、以後、第1実施
形態と同様の処理を行う。
【0044】次に、上述した構成の測定点側装置の動作
について、第1実施形態と異なる着信時についてのみ説
明する。なお、ワンチップマイコン17はスリープ状態
にあるものとする。携帯電話機11が着信信号を受信す
ると、携帯電話機11は着信応答信号を返送し、呼出音
を発することなくオフフックする。したがって、ワンチ
ップマイコン17がスリープ状態にある間に携帯電話機
11は通話状態となる。
【0045】この間、携帯電話機11の消費電流は、図
8に示されるように変化する。なお、図8において、時
点Aは着信信号受信時、時点Bは着信応答信号の返送完
了時、時点Cはオフフック時を示している。この図に示
されるように、時点C以降の通信状態においては十分に
大きな電流が安定して消費されるため、判定回路27
は、着信通知信号を出力制御回路26へ供給する。な
お、時点Aから時点Bまでの着信応答信号の返送期間に
おいて、判定回路27が、着信があったと判定すること
も考えられるが、当該返送期間は数msと短いため、返
送期間において着信がなかったと判定される可能性を否
定できない。よって、ここでは、時点C以降において着
信があったと判定されるものとする。
【0046】着信通知信号が供給されると、出力制御回
路26は、電源出力端子15eを介してワンチップマイ
コン17へ電流を供給し、ワンチップマイコン17を通
信可能状態とする。その後、出力制御回路26は着信通
知信号を信号出力端子18aを介してワンチップマイコ
ン17へ供給する。ワンチップマイコン17は、着信通
知信号を受け取ると、まず手動着信処理を行い、以後、
第1実施形態と同様の処理を行う。
【0047】以上説明したように、本発明の第2実施形
態によれば、電源供給装置18からワンチップマイコン
17へ着信通知信号を供給するようにしたので、携帯電
話機11が通信状態となった後にワンチップマイコン1
7を起動しても正常な通信処理を行うことができる。ま
た、図8の時点Aから時点Bまでの着信応答信号の返送
期間での着信の検出に失敗しても、時点C以降の通信状
態を検出すればよく、着信を確実に検出することができ
る。
【0048】なお、第2実施形態では、収集側装置から
の指示を携帯電話機11を介して受け取る例を示した
が、当該指示をページャを用いて受信するようにしても
よい。例えば、図9に示されるように、受信メッセージ
を出力可能なページャをワンチップマイコンに接続し、
さらにページャにおけるメッセージの受信を検出して電
源供給装置へ通知するセンサ(例えば、フォトダイオー
ド)をページャの着信報知機構(例えば、LED)近傍
に設け、ページャがメッセージを受信すると、ワンチッ
プマイコンが通信可能状態となり、ページャの出力メッ
セージに従った処理を行うようにしてもよい。
【0049】このような構成によれば、例えば、ワンチ
ップマイコンが、図示せぬディジタルスチルカメラ等に
より取得した画像をページャの出力メッセージに指定さ
れる電話番号の収集側装置へ送信するといった処理を実
現できる。よって、収集側装置の近傍にいない人間が収
集側装置によるデータ収集処理を行うことができる。ま
た、ページャの消費電力は極めて小であるので、測定点
側装置全体の消費電力をより低減することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
信号入力端子から入力された信号に基づいて電流制御手
段が複数の電源出力端子の少なくとも一つから出力する
電流を変動させるので、着信などの何らかのアクション
に応じて、データ処理手段等の外部機器への供給電流を
変動させることができる。さらに、着信がデータ処理手
段に通知される前にデータ処理手段に電力を供給するよ
うにすれば、通信時以外にはデータ処理手段へ電力を供
給せずに済む。また、電力を外部機器へ供給することが
できるので、消費電力が大きく内蔵の電池による長時間
の使用が困難な外部機器(例えば、移動通信端末)を十
分に長い時間だけ使用することが可能となる。よって、
装置全体の消費電力を低減することができるとともに、
自由度の高いデータ通信システムを構築することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による電源供給装置を
使用した測定点側装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態における電源供給装置15の一部
構成を示す回路図である。
【図3】 同実施形態における電源供給装置15の電源
入力端子15bに電力を供給する装置の一例を示すブロ
ック図である。
【図4】 同実施形態における携帯電話機11の着信時
の消費電流の経時変化を示す図である。
【図5】 同実施形態の応用例の構成を示すブロック図
である。
【図6】 本発明の第2実施形態による電源供給装置を
使用した測定点側装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 同実施形態における電源供給装置18の一部
構成を示す回路図である。
【図8】 同実施形態における携帯電話機11の着信時
の消費電流の経時変化を示す図である。
【図9】 同実施形態の応用例の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
11……携帯電話機、 13……アダプタ、 14,17……ワンチップマイコン、 15,18……電源供給装置、 15a……バッテリ、 15b……電源入力端子、 15c〜15e……電源出力端子、 15f……信号入力端子、 15g……着信センサ、 15h……切換部、 16……給電手段、 18a……信号出力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/00 - 7/12 H02J 7/34 - 7/36 H04B 7/24 - 7/26 H04Q 9/00 - 9/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動通信網を用いたデータ通信システム
    の各構成要素へ電力を供給するデータ通信用電源供給装
    置であって、 電池と、 前記電池からの電流を出力する複数の電源出力端子と、 所定の信号を入力するための信号入力端子と、 前記信号入力端子から入力された信号に基づいて、前記
    複数の電源出力端子の少なくとも一つから出力する電流
    を変動させる電流制御手段とを具備し、 前記データ通信システムはデータ処理手段と、該データ
    処理手段と移動通信網とを無線接続する通信手段とを備
    え、 前記電流制御手段は、前記信号入力端子から入力される
    信号が移動通信網からの着信を示す信号である場合に
    は、前記通信手段から着信を示す信号が前記データ処理
    手段に供給される前に前記データ処理手段に接続された
    電源出力端子から出力する電流を変動させる とを特徴
    とするデータ通信用電源供給装置。
  2. 【請求項2】 信号出力端子と、 前記信号入力端子から入力された信号に応じた信号を前
    記信号出力端子から出力する着信通知手段と を具備する
    ことを特徴とする請求項1に 記載のデータ通信用電源供
    給装置。
  3. 【請求項3】 前記電池は蓄電池であり、 所定の電流を入力する電源入力端子と、 前記電源入力端子から入力された電流により前記蓄電池
    を充電する充電手段と、 前記電源入力端子に接続され前記電源入力端子へ所定の
    電流を供給する給電手段と を具備することを特徴とする
    請求項1または2に 記載のデータ通信用電源供給装置。
  4. 【請求項4】 電圧変換手段を備え、 前記電圧変換手段は前記複数の電源出力端子の出力電圧
    を電源出力端子毎に設定することを特徴とする請求項1
    または2に 記載のデータ通信用電源供給装置。
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