JP3316124B2 - 携帯無線機用アンテナ装置および携帯無線機 - Google Patents

携帯無線機用アンテナ装置および携帯無線機

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JP3316124B2
JP3316124B2 JP03064696A JP3064696A JP3316124B2 JP 3316124 B2 JP3316124 B2 JP 3316124B2 JP 03064696 A JP03064696 A JP 03064696A JP 3064696 A JP3064696 A JP 3064696A JP 3316124 B2 JP3316124 B2 JP 3316124B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話機やト
ランシーバ等の携帯無線機,及びこれに内蔵して用いら
れる携帯無線機用アンテナ装置に関し、詳しくは、手動
で引き出さなくても自動的にアンテナが出て来る携帯無
線機用アンテナ装置および携帯無線機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯無線機は、アンテナが内蔵さ
れている。このアンテナは、不使用時に携帯無線機内に
収納されていて、通話時には携帯無線機外へ引き出され
て伸びた状態で使用される。一般に、片手で携帯無線機
を押えておいて、もう一方の手でアンテナを引出してか
ら、通話が行われる。この場合、アンテナ引出に両手を
用いる必要がある。
【0003】これに対し、アンテナ引出を片手操作で可
能として取扱便利とし、さらに危険の無いよう緩やかに
アンテナを伸長させるものが、特公昭54−6347号
公報等に開示されている。これは、要するに、ばね力で
伸長するアンテナと、このアンテナを収納する小径で可
動のアンテナスリーブと、これを中に押し込んで収納す
る大径で固定のスリーブと、押し込んだアンテナスリー
ブをロックするロック機構と、アンテナスリーブの伸長
時に固定スリーブ内に流れ込む空気量を絞る空気弁とを
備えものである。
【0004】可動アンテナスリーブはその押し込み時に
も上方の端部が大径スリーブの外に出ているようになっ
ており、ロック機構は、この上方端部と係止することで
押込時のアンテナスリーブをロックするように、上方に
配置されている。また、片手でロックを解除してアンテ
ナ伸長を行わせるために、ロック機構と一体形成された
ロックボタンも設けられている。空気弁は、アンテナス
リーブで塞がれないように、大径スリーブの側面下部に
配設されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の携帯
電話機等は、PDC(パーソナルデジタルセルラー)や
PHS(パーソナルハンディホンシステム)のめざまし
い普及に伴って利便性やコスト低減の追求が激化し、よ
り小型化が進んでいる。制御回路や送受信回路等の電子
回路の高集積化などにより、ポケットタイプの小型機も
出現している。これに対し、アンテナ本体は通信電波の
波長に基づく制約があって単純に小さくする訳には行か
ない。このため、より小さくなった携帯無線機の中に上
述の従来形伸長アンテナを内蔵させることが困難となっ
てきた。
【0006】具体的には、ロック機構の配置が限定され
ていて、内蔵電池や回路基板等の他の部品の自由な配置
が妨げられるので、一層の小型化を進めるには、設計自
由度が足りなくなってきた。そこで、利便性のため片手
操作で自動的に且つ安全のため緩やかにアンテナを押し
出す機能を確保した上で、ロック機構の配置自由度が高
くなるように、アンテナ押出機構の構造を工夫すること
が具体的な課題となる。
【0007】また、従来装置はロック対象のアンテナス
リーブが装置の内外を出入りするようになっていた。こ
のため、手動引出の物と同様にしてアンテナを引き出そ
うとすると、ロック機構が働いていて、期待に反した
り、係止部分等に負担が掛かったりすることがあった。
そこで、アンテナを自動的に押し出すことばかりか手動
で引き出すことも自由に選んで行えるような構造のアン
テナ装置を案出することも課題となる。
【0008】さらに、従来装置では、先ずアンテナ伸長
のためにアンテナのロック解除ボタンを押し、次に通話
スイッチも押してから通話が可能となる構成だった。こ
のため、片手で操作可能とは言っても、少なくとも2回
の操作が必要であった。そこで、利便性・操作性を向上
させるため、ワンタッチでアンテナ押出および通話開始
を可能とすることも、さらなる課題となる。
【0009】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、緩速で自動的にアンテナを押
し出し得ることに加えてロック機構の配置自由度が高い
携帯無線機用アンテナ装置を実現することを目的とす
る。また、本発明は、緩速での自動アンテナ押出に加え
て手動での引出も可能な携帯無線機用アンテナ装置を実
現することをも目的とする。さらに、本発明は、緩速で
の自動アンテナ押出に加えて通話開始もワンタッチで可
能な携帯無線機用アンテナ装置を実現することをも目的
とする。また、本発明は、自動アンテナ押出に加えて通
話開始もワンタッチで可能な携帯無線機用アンテナ装置
および携帯無線機を実現することをも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために提案されたものであって、以下の構
成を具備するものである。
【0011】請求項1に係る発明としては、押出移動可
能なアンテナと、摺動可能な可動筒と固定筒との筒内閉
空間の容積変化を伴って前記アンテナを押し出すアンテ
ナ押出機構と、前記アンテナの押出をロックするロック
機構とを備えた携帯無線機用アンテナ装置であって、前
記可動筒は、前記固定筒の外側に嵌合し且つ外周面に係
止部が形成されたものであり、前記ロック機構は、前記
係止部と係合してロックするものであることを特徴とす
るものである。
【0012】このような携帯無線機用アンテナ装置にあ
っては、アンテナが携帯無線機内へ押し込まれてロック
機構によってロックされているときに、ロック機構に対
する操作等に応じてロックが解除されると、アンテナ押
出機構によってアンテナが押し出される。これにより、
アンテナ押出が自動的に行われる。また、この押出は、
可動筒が固定筒に対して摺動しながら、筒内閉空間の容
積変化を伴って行われる。そして、そのときの可動筒の
移動速度が筒内閉空間の容積変化速度に依存し、この容
積変化速度はその閉空間へ隙間や絞り等を介して流入す
る空気の流量によって規定される。これにより、可動筒
が緩やかに摺動するので、アンテナは穏やかに押し出さ
れる。
【0013】しかも、この携帯無線機用アンテナ装置に
あっては、固定筒の外側に可動筒が嵌合し、その外周面
に係止部が形成されているので、係止部がアンテナ押出
機構の最外周部分に位置する。そこで、内筒である固定
筒と関係なく外筒である可動筒の外周面上任意箇所に係
止部を設けることが可能である。そして、アンテナが携
帯無線機内へ押し込まれると、この係止部とロック機構
とが係合する。そのためには、アンテナ押込時の係止部
とロック機構との相対位置が対応していればよい。これ
により、ロック機構の配置可能な部位が、アンテナ押出
機構との関係では、押し込み時の外筒の概ね全長域に亘
って自由に選択し得るようになる。
【0014】したがって、この発明によれば、緩速で自
動的にアンテナを押し出し得ることに加えて、ロック機
構の配置自由度を高めることができる。その結果、携帯
無線機の小型化を容易に達成することが可能となる。
【0015】さらに、ロック機構との係止のために内筒
端部を外筒から出しておく必要もなくなって、アンテナ
押出機構の長さが短縮されるので、その分だけ一層の装
置小型化を達成できるという付随効果もある。
【0016】請求項2に係る発明としては、上記の請求
項1に記載の携帯無線機用アンテナ装置を前提として、
前記アンテナは、前記可動筒と当接/離脱可能なもので
あり、前記可動筒は、前記アンテナに当接してこれを押
し出すものであることを特徴とする。
【0017】このような携帯無線機用アンテナ装置にあ
っては、上述の作用と併せて、ロック機構によるロック
が解除された場合、可動筒が摺動してアンテナに当接す
るとこれを押し出す。これにより、緩速での自動アンテ
ナ押出が行われる。
【0018】一方、ロック機構によるロックが掛かって
いるときにアンテナを手で引っ張ると、アンテナは可動
筒から離脱して引き出される。このとき、可動筒はロッ
クされていて動かないので、アンテナの引っ張り力は可
動筒およびロック機構に伝達されない。これにより、係
止部分等に負担を掛けることなく、手動引出の装置と同
様にしてアンテナを引き出すことも可能となる。
【0019】したがって、この発明によれば、アンテナ
を自動で緩やかに押し出すことばかりか手動で引き出す
ことも自由に選んで行うことができる。
【0020】請求項3に係る発明としては、請求項1又
は2に記載の携帯無線機用アンテナ装置を前提として、
動作状態を通話可能状態とするための通話スイッチを備
え、前記通話スイッチの操作に応じて前記ロック機構に
ロックを解除させる手段を備えたことを特徴とする。
【0021】このような携帯無線機用アンテナ装置にあ
っては、上述の作用と併せて、通話スイッチが操作され
ると、動作状態が通話可能状態になるとともに、ロック
機構によるロックが解除される。そして、アンテナ押出
機構によってアンテナが自動で緩やかに押し出される。
これにより、ロック解除スイッチ等を操作しなくても、
通話スイッチを押すだけで、アンテナ押出済みの良好な
通信状態で通話を開始することが可能となる。
【0022】したがって、この発明によれば、緩速での
自動アンテナ押出に加えて通話開始もワンタッチで併せ
行うことができる。
【0023】請求項4に係る発明としては、上述の携帯
無線機用アンテナ装置を備えた携帯無線機であって、押
出移動可能なアンテナと、摺動可能な可動筒と固定筒と
の筒内閉空間の容積変化を伴って前記アンテナを押し出
すアンテナ押出機構と、前記アンテナの押出をロックす
るロック機構とを備えたアンテナ装置を備え、前記可動
筒は、前記固定筒の外側に嵌合し且つ外周面に係止部が
形成されたものであり、前記ロック機構は、前記係止部
と係合してロックするものであり、前記ロック機構の解
除を通話スイッチの操作に応じて行うことを特徴とす
る。
【0024】このような携帯無線機にあっては、通話ス
イッチが操作されると、動作状態が通話可能状態になる
とともに、これに連動したアンテナ押出機構によってア
ンテナが自動で押し出される。これにより、ロック解除
スイッチ等を操作しなくても、通話スイッチを押すだけ
で、アンテナ押出済みの良好な通信状態で通話を開始す
ることが可能となる。したがって、この発明によれば、
自動アンテナ押出に加えて通話開始もワンタッチで併せ
行うことができる。
【0025】
【0026】
【発明の実施の形態】このような構成を備えた本発明の
携帯無線機用アンテナ装置について、これを実施するた
めの形態を説明する。
【0027】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
形態にあっては、押し込み押し出しによる移動が可能な
状態で携帯無線機に挿着されたアンテナと、前記携帯無
線機に固定して支持された固定筒と、前記固定筒に対し
摺動可能に嵌め合わされ摺動時に前記アンテナを押動可
能な可動筒と、前記固定筒と前記可動筒とが作る筒内閉
空間に圧縮状態で収納されて前記可動筒を前記アンテナ
の押し出し方向に付勢するスプリングとを具備したアン
テナ押出機構と、前記アンテナの押し込み時にその押し
出しをロックするロック機構と、を備えた携帯無線機用
アンテナ装置であって、前記可動筒は、前記固定筒の外
側に嵌合するものであり、且つその外周面に前記ロック
機構との係止部が形成されたものであり、前記ロック機
構は、ロック時に前記可動筒の前記係止部と係合するこ
とでロックするものであることを特徴とする。
【0028】[第2の実施の形態] 本発明の第2の実施形態にあっては、押し込み押し出し
による移動が可能な状態で携帯無線機に挿着されたアン
テナと、前記携帯無線機に固定して支持された固定筒
と、前記固定筒に対し摺動可能に嵌め合わされ摺動時に
前記アンテナを押動可能な可動筒と、前記固定筒と前記
可動筒とが作る筒内閉空間に圧縮状態で収納されて前記
可動筒を前記アンテナの押し出し方向に付勢するスプリ
ングと、前記アンテナの押し込み時にその押し出しをロ
ックするロック機構とを備えた携帯無線機用アンテナ装
置であって、前記アンテナは、一端が外部に露出し他端
が前記可動筒に当接/離脱可能となるように挿着された
ものであり、前記可動筒は、前記アンテナの押し出し方
向への摺動時に前記アンテナの前記他端に当接して前記
アンテナを押し出すものであり、前記ロック機構は、ロ
ック時に前記可動筒の摺動を規制することでロックする
ものであることを特徴とする。
【0029】[第3の実施の形態] 本発明の第3の実施形態にあっては、押し込み押し出し
による移動が可能な状態で携帯無線機に挿着されたアン
テナと、前記携帯無線機に固定して支持された固定筒
と、前記固定筒に対し摺動可能に嵌め合わされ摺動時に
前記アンテナを押動可能な可動筒と、前記固定筒と前記
可動筒とが作る筒内閉空間に圧縮状態で収納されて前記
可動筒を前記アンテナの押し出し方向に付勢するスプリ
ングと、前記アンテナの押し込み時にその押し出しをロ
ックするロック機構とを備えた携帯無線機用アンテナ装
置であって、前記携帯無線機の操作部に設けられ、送受
信回路等の動作状態を通話可能状態にするときに操作さ
れる通話スイッチと、前記ロック機構に付設され、前記
通話スイッチが操作されたことを検出する手段、及びこ
の手段によるスイッチ操作の検出を受けて前記ロック機
構のロックが解除するように前記ロック機構を駆動する
手段とを備えたことを特徴とする。
【0030】[第4の実施の形態] 本発明の第4の実施形態にあっては、前記筒内閉空間に
流入する空気流量を制限するオリフィス付開閉弁等のを
備え、この流量制限手段が、前記固定筒の端面であって
前記可動筒内に嵌挿させられた端面と対向する端面に対
して配設されていることを特徴とする。
【0031】これにより、アンテナの自動押出を緩速で
行わせるために流量制限手段を明示的に設けた場合で
も、内筒と外筒との重なり量が何等制約されないので、
内筒外周面に配置のため制約の有った従来よりも、一層
の装置小型化を達成することができる。
【0032】
【実施例】本発明の携帯無線機用アンテナ装置および携
帯無線機の最良と思う実施例について、その具体的な構
成を、図面を引用して説明する。図1は、この発明を適
用した携帯電話機についてのアンテナ押出時の正面図お
よび部分断面図である。図2は、アンテナ収納時の部分
断面図である。図3は、その係止部配置変更例である。
図4は、アンテナ引出時の部分断面図である。図5は、
ロック機構等の詳細図である。なお、発明に直接関係し
ない、制御回路や送受信回路等の図示は割愛した。
【0033】携帯電話機10は、正面部分にマイクやス
ピーカそしてプッシュボタン等の操作部が配設されたも
のであり、そのプッシュボタンの1つに通話スイッチ1
1(SW)が割当られている。通話スイッチ11が押さ
れると、これを受けた制御回路によって送受信回路等の
動作状態が待機状態から通話可能状態にされるようにな
っている。
【0034】携帯電話機10は、進退可能なアンテナ2
0に加えて、このアンテナ20を通話時に外へ自動的に
押し出すためのアンテナ押出機構30と、非通話時に中
へ収納したアンテナ20の押出をロックしておくための
ロック機構40とが内蔵されたものである。
【0035】アンテナ20は、直線状の細長いアンテナ
本体の露出側端部に飾玉21が付いた線状アンテナであ
り、支持具12の貫通穴に挿入されていて、押し込み時
や押し出し時等に端部が押引されると軸方向に移動する
ようになっている。支持具12は、アンテナへの給電の
ため金属製とされ、携帯電話機10の電気絶縁部位にネ
ジ止めして固定される。そして、アンテナ20は、支持
具12の貫通穴径に対応して少し太いアンテナ上端部2
2及びアンテナ下端部23の何れかが支持具12と嵌合
しているときに、発信等のための給電を受けることが可
能なものとなっている。
【0036】アンテナ押出機構30は、上端面が解放さ
れ下端面が閉塞されたチューブ31(固定筒)をその下
端部で携帯電話機10にネジ止め等で固定し、これの内
腔にスプリング32を挿入し、その上から、上端面が閉
塞され下端面が解放されたスリーブ33(可動筒)を被
せて、構成される。その結果、チューブ31とスリーブ
33との内腔によって、筒内閉空間も作られる。スリー
ブ33の内径はチューブ31の外径よりも僅かに大きく
形成されていて、スリーブ33は、チューブ31に対し
てその外側へ摺動可能に嵌め合わされるものとなってい
る。
【0037】スリーブ33は、その上端面に、アンテナ
20のアンテナ下端部23が入るような凹み34が形成
されている。そして、アンテナ20とスリーブ33と
は、対向端面が当接/離脱可能なものとなっている。ま
た、チューブ31とスリーブ33とアンテナ20とは、
同一直線上に直列に設けられている。これにより、スリ
ーブ33は、チューブ31に対して摺動してアンテナの
押し出し方向すなわち上方へ移動するときに、アンテナ
下端部23に当接してアンテナ20の大部分を携帯電話
機10の外へ押し出すものとなっている。
【0038】チューブ31とスリーブ33とによる筒内
閉空間に収納されたスプリング32は、自然長が両筒の
長さの和よりも長くて、常時、圧縮状態で保持される。
これにより、スプリング32は、スリーブ33をアンテ
ナ20の押し出し方向に付勢して、アンテナ押出機構の
駆動力を発生するものとなっている。
【0039】ロック機構40は、スリーブ33に向けて
バネ付勢されたスプリングピン41と、駆動時にスプリ
ングピン41をバネ力に抗して後退させるソレノイド4
2等からなるものである。スプリングピン41は、筒体
41a内に摺動可能な状態で収納され、スプリング41
bによって常時矢印A方向へ付勢されている(図5参
照)。このロック機構40は携帯電話機10内の下部に
固定されている(図2参照)。一方、スリーブ33の外
周面下端部には係止部35が形成されていて、スリーブ
33の押下時には係止部35がスプリングピン41を押
し退けて進み、スリーブ33の押上力に対しては係止部
35とスプリングピン41の先端部とが係止してスリー
ブ33が上方へ移動しない。これにより、アンテナ押出
機構30は、スリーブ33の摺動を規制することで、ア
ンテナ20の押し込み時にその押し出しをロックし、そ
のロック状態を維持するものとなっている。
【0040】なお、ロック機構40を携帯電話機10内
のそのようなところに配置するのが不所望な場合は、例
えばアンテナ押出機構30の中央部あたりに配置したい
場合には、スリーブ33は、係止部35の形成位置が、
ロック機構40の移動量に対応した分だけ、上にずれた
ものとなる(図3参照)。
【0041】通話スイッチ11の出力は、ロック機構4
0に付加して設けられた駆動回路44にも入力されるよ
うになっている。駆動回路44は、通話スイッチ11が
操作されたことを検出すると、所定の駆動電流パルスを
ソレノイド42に送出するものである。ソレノイド42
が駆動されると、その磁力作用によってスプリングピン
41が瞬時に矢印B方向に後退して(図5参照)、スプ
リングピン41と係止部35との係止が外れるようにな
っている。
【0042】そして、ロック機構40では、駆動電流パ
ルス消滅後、ソレノイド42の駆動電流がフライホイー
ルダイオード43を介して還流しながら漸減して、ソレ
ノイドの力が弱まり、スプリングピン41が徐々に矢印
A方向へ前進する。この間に、アンテナ押出機構30で
は、スリーブ33がスプリング32の弾撥力で上昇して
しまう。これにより、駆動回路44は、通話スイッチ1
1の操作を受けてロック機構40によるアンテナ押出機
構30のロックが解除するようにロック機構40を駆動
するものとなっている。
【0043】チューブ31とスリーブ33との間隙には
シールリング36が配されている。一方、チューブ31
の低面に対して、すなわちスリーブ33内に嵌挿させら
れた上端面と対向する下端面に対しては、小穴が穿孔さ
れている。さらに、チューブ31の低面には、その小穴
を外側から概ね覆うようなゴム製で可撓性のダンパ栓5
1がピン止めされている。これにより、制御困難なリー
クを無くして正確に、筒内閉空間から流出する空気は自
由に流すのに対し筒内閉空間に流入する空気流量はチュ
ーブ31の低面とダンパ栓51との隙間で制限するとい
う制御を行うものとなっている。
【0044】この実施例の携帯電話機10について、使
用態様および動作を説明する。
【0045】アンテナ20を携帯電話機10内に押し込
むと、スリーブ33がロック機構40によってロックさ
れ、アンテナ20はアンテナ上端部22が送受信回路に
接続された状態となる(図2参照)。この状態の携帯電
話機10を携帯中等に着呼信号を受信して呼び出し音が
鳴った場合、通話者は、この呼び出しに応じるために先
ず通話スイッチ11を押す。なお、自分から発信する場
合は、その必要が生じたとき、やはり通話スイッチ11
を押す。
【0046】通話スイッチ11が押されると、携帯電話
機10では、これを受けた駆動回路44によってロック
機構40が駆動され、ロック機構40によるアンテナ押
出機構30のロックが解除される。具体的には、スプリ
ングピン41と係止部35との係止が外れる。
【0047】そうすると、スプリング32の力によって
スリーブ33がアンテナ20に向かって上昇する。この
とき、筒内閉空間は広がるので減圧され、チューブ31
低面の小穴から空気が吸い込まれる。ダンパ栓51も吸
い着けられて、その小穴は概ね塞がれる。そして、僅か
な隙間を通って少しずつ筒内閉空間に空気が補充され
る。これに伴って、スリーブ33はゆっくりと上昇し、
アンテナ20は緩やかに押し出される。
【0048】そして、アンテナ20は、アンテナ下端部
23が送受信回路に接続された状態となる(図1参
照)。こうして、ワンタッチで通話が可能となる。そし
て、通話終了後は、通話スイッチ11を押し、さらにア
ンテナ20を押し込んで、元の状態(図2参照)に戻せ
ばよい。このとき、ダンパ栓51がチューブ31低面の
小穴から離れるので(図5の破線参照)、スリーブ33
は速やかに下降し、アンテナ20の格納は容易である。
【0049】なお、通話スイッチ11を押す前に飾玉2
1を持ってアンテナ20を引き出した場合は、次のよう
な動作となる。スリーブ33は依然としてロック機構4
0にロックされたままである。これに対し、アンテナ2
0は、スリーブ33の凹み34から離れて、単独で突き
出て来る。そして、アンテナ20は、アンテナ下端部2
3が送受信回路に接続された状態となる(図4参照)。
【0050】その後、通話スイッチ11を押せば、通話
が可能となる。このとき、携帯電話機10内部では、ア
ンテナ20以外のアンテナ押出機構30,ロック機構4
0が上述の動作を行って、アンテナ20に影響を与える
ことなく本来の状態になる(図1参照)。こうして、手
動でアンテナを引き出した場合も、不都合なく通話する
ことができる。
【0051】したがって、この携帯電話機10に適用し
た本発明の携帯無線機用アンテナ装置は、緩速で自動的
にアンテナを押し出し得ることに加えて、ロック機構の
配置自由度が高く、しかも通話開始をワンタッチで行う
ことができ、さらにアンテナを手動で引き出してもよい
という多重の効果を奏する。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の携帯無線機用アンテナ装置にあって
は、ロック機構との係止部がアンテナ押出機構の最外周
部分へ来るようにしたことにより、緩速で自動的にアン
テナを押し出し得ることに加えて、ロック機構の配置自
由度を高めることができたという有利な効果が有る。
【0053】また、本発明の第2の解決手段の携帯無線
機用アンテナ装置にあっては、アンテナをロック対象部
材から離脱可能としたことにより、緩速での自動アンテ
ナ押出に加えて手動で引き出すこともできるという有利
な効果を奏する。
【0054】さらに、本発明の第3の解決手段の携帯無
線機用アンテナ装置にあっては、通話スイッチの操作に
連動してロックが解除されるようにしたことにより、緩
速での自動アンテナ押出に加えて通話開始もワンタッチ
で行うことができるという有利な効果が有る。
【0055】また、本発明の第4の解決手段の携帯無線
機用アンテナ装置,及び第5の解決手段の携帯無線機に
あっては、通話スイッチの操作に連動してアンテナ押出
が開始されるようにしたことにより、自動アンテナ押出
に加えて通話開始もワンタッチで行うことができるとい
う有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の携帯無線機アンテナ装置の実施例と
しての携帯電話機について、そのアンテナ押出時の正面
図および部分断面図である。
【図2】 そのアンテナ収納時の部分断面図である。
【図3】 その設計変更例である。
【図4】 そのアンテナ引出時の部分断面図である。
【図5】 そのロック機構等の詳細図である。
【符号の説明】
10 携帯電話機(携帯無線機) 11 通話スイッチ 20 アンテナ 21 飾玉 22 アンテナ上端部 23 アンテナ下端部 30 アンテナ押出機構 31 チューブ(内筒;固定筒) 32 スプリング 33 スリーブ(外筒;可動筒) 34 凹み 35 係止部 36 シールリング 40 ロック機構 41 スプリングピン(係止棒) 42 ソレノイド 43 フライホイールダイオード 44 駆動回路 51 ダンパ栓(緩衝機構;流量制限手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−3846(JP,A) 実開 平4−43032(JP,U) 実開 平5−23366(JP,U) 実開 平2−92241(JP,U) 実開 平5−76147(JP,U) 実開 昭50−78143(JP,U) 実開 平2−126322(JP,U) 実開 平4−71009(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/10 H01Q 1/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出移動可能なアンテナと、摺動可能な
    可動筒と固定筒との筒内閉空間の容積変化を伴って前記
    アンテナを押し出すアンテナ押出機構と、前記アンテナ
    の押出をロックするロック機構とを備えた携帯無線機用
    アンテナ装置であって、前記可動筒は、前記固定筒の外
    側に嵌合し且つ外周面に係止部が形成されたものであ
    り、前記ロック機構は、前記係止部と係合してロックす
    るものであることを特徴とする携帯無線機用アンテナ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記アンテナは、前記可動筒と当接/離
    脱可能なものであり、前記可動筒は、前記アンテナに当
    接してこれを押し出すものであることを特徴とする請求
    項1記載の携帯無線機用アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 動作状態を通話可能状態とするための通
    話スイッチを備え、前記通話スイッチの操作に応じて前
    記ロック機構にロックを解除させる手段を備えたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の携帯無線機用アンテ
    ナ装置。
  4. 【請求項4】 押出移動可能なアンテナと、摺動可能な
    可動筒と固定筒との筒内閉空間の容積変化を伴って前記
    アンテナを押し出すアンテナ押出機構と、前記アンテナ
    の押出をロックするロック機構とを備えたアンテナ装置
    を備え、前記可動筒は、前記固定筒の外側に嵌合し且つ
    外周面に係止部が形成されたものであり、前記ロック機
    構は、前記係止部と係合してロックするものであり、前
    記ロック機構の解除を通話スイッチの操作に応じて行う
    ことを特徴とする携帯無線機。
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