JP3315584B2 - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP3315584B2
JP3315584B2 JP10480696A JP10480696A JP3315584B2 JP 3315584 B2 JP3315584 B2 JP 3315584B2 JP 10480696 A JP10480696 A JP 10480696A JP 10480696 A JP10480696 A JP 10480696A JP 3315584 B2 JP3315584 B2 JP 3315584B2
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハ等の被露光
基板上に高精度に焼付転写する露光装置であって、特に
X線を使用した露光に好適な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路は、近年、ますます高集
積化が進められており、それを製造するための露光装置
(アライナ)も転写精度のより高いものが要求されてい
る。
【0003】このような超微細パターン焼き付け用の露
光装置として、軌道放射光(SR光−X線)を利用して
いわゆるプロキシミティ露光を行うものが提案されてい
る。このSR光を利用したX線露光装置では、従来の紫
外線露光に比べ、光源部やX線照明系が被露光基板であ
るウエハを位置決めする位置決めステージと、別体に支
持されている点が大きな違いの一つである。これは現
在、光源やX線照明系の配置上、必須とされている。
【0004】図5に光源等と位置決めステージが別体に
支持されている構成でのX線露光装置として特開平3−
120712号公報の構成図を示す。
【0005】図5において、100はX線を発生させる
SR光源ユニットであり、光源架台101上にSR発光
装置102が載置されており、発光点103よりX線1
04を放射する。105はX(水平)方向に細長いシー
トビーム状のSR−X線104をY(鉛直)方向に拡大
するため、その反射面を凸状に加工された第1ミラー、
106は第1ミラー105で発散されたX線束107を
その中心軸が水平となるように反射する第2ミラーであ
る。第2ミラー106で反射されたX線束は露光用の照
明光108としてアライナ本体109に入射される。
【0006】110は第1ミラー105および第2ミラ
ー106の周囲を所望の真空雰囲気とするためのミラー
チャンバ、111は第1ミラー105の姿勢を調節する
ために用いられる第1ミラー駆動装置、112は第2ミ
ラー106の姿勢を調節するために用いられる第2ミラ
ー駆動装置である。これらを含むミラーユニット113
はミラー架台114に載置されている。
【0007】115は露光量を制御するシャッタユニッ
トである。このシャッタユニット115は、シャッタス
テー116、シャッタステー116に取り付けられたシ
ャッタ軸117および118、ならびに各シャッタ軸1
17、117間および118、118間に張架されたシ
ャッタ膜119および120により構成されている。シ
ャッタ膜119および120はそれぞれ各辺が露光領域
の寸法より長い長方形の開口(シャッタアパーチャ)1
21および122を有するエンドレスのスチール(SU
S)ベルトにより構成されている。
【0008】109はアライナ本体、123は金等のX
線不透過材料により転写パターンが形成されたマスク、
124はマスク123を搭載して移動可能なマスクステ
ージ、125はマスク123をマスクステージ124上
に固定するためのマスクチャック、126はマスク12
3の像を転写しようとするウエハ、127はウエハ12
5を搭載して移動可能なウエハステージ、128はウエ
ハ125をウエハステージ127上に固定するためのウ
エハチャック、139はマスクステージ124に固定さ
れたマスク123とウエハ126の位置ずれを高精度に
測定するオートアライメントユニット(以下、AAユニ
ットという)、129はマスクステージ124およびウ
エハステージ127等を取り付けるためのアライナフレ
ーム、130はアライネフレーム129が載置されるア
ライナベースである。アライナベース130は少なくと
も3つのエアバネ131により、少なくとも3箇所で支
持されている。またエアバネ131には空気量調節機構
140を併設している。132はアライナベース130
の床138に対する位置変動を検出するための非接触変
位計であり、位置変動を検知して空気量調節機構140
にフィードバックしている。133はシャッタユニット
115、マスクステージ124上のマスク123および
ウエハステージ127上のウエハ126の周囲を所望の
ヘリウム雰囲気とするためのヘリウムチャンバである。
また134および135はミラーチャンバ110とヘリ
ウムチャンバ133すなわちアライナ本体109とをそ
れぞれの雰囲気を保って接続するための配管スプール、
136はミラーチャンバ110とアライナ本体109と
を柔軟に接続するためのベローズB、137は照明光1
08を透過してかつミラーチャンバ110内の真空雰囲
気とヘリウムチャンバ133内のヘリウム雰囲気とを絶
縁するベリリウム窓である。
【0009】上記構成において、ウエハ126に露光す
る際は、1ショットごとにウエハステージ127をステ
ップ駆動し、AAユニット139とウエハステージ12
7でマスク123とウエハ126の位置合わせを行い、
ウエハ126内に複数個のマスクパターンを転写する
が、上記した特開平3−120712号公報では、SR
光源ユニット100とミラーユニット113、およびア
ライナ本体109がすべて別の支持系で構成されている
ことによる3者の相対位置変動、例えばSR光源ユニッ
ト100とミラーユニット113を経たX線光軸とアラ
イナ本体109の基準姿勢とのずれ(特にアライナ本体
109のステージ移動による姿勢変動)について、角度
ずれおよび面内ずれの2つの問題点に対して、それぞれ
以下に示す解決手段を講じている。 <角度ずれの解決手段>アライナ本体109とX線光軸
に角度ずれが生じると(特にアライナ本体109がずれ
た場合)、マスクに対してX線が斜めに入射され、ラン
アウト誤差が発生する。そこで、このアライナ本体10
9のX線光軸との角度ずれに対して図5に示されるよう
に、非接触変位計132でずれ量姿勢を検知し、角度姿
勢コントロールを介して空気量調節機構140にフィー
ドバックすることでランアウト誤差を防止している。 <面内ずれ(特にY方向)の解決手段>このX線露光装
置において、露光光としてのX線は、強度(照度)が水
平方向(X方向)には均一であるが、鉛直方向(Y方
向)には、照明光108の中央で強度が高く、そこから
上下に離れるにしたがって低くなるという強度むらを有
しているため、2枚のシャッタアパーチャ121,12
2を有する遮蔽板(シャッタ膜119,120)を用い
て、それらのY方向への移動速度を独立に制御すること
によって露光領域の各部における露光量を制御してい
る。すなわちY方向の各部分について遅れて進む側の遮
蔽板の開口の先縁が通過して露光光が透過し始めてから
先行する側の遮蔽板の開口の後縁が通過して露光光を遮
蔽するまでの時間を制御し、露光領域全体を適正かつ均
一に露光している。ここでX線光軸に対するアライナ本
体109がY方向にずれるとあらかじめ設定していた強
度分布がずれてしまい露光量むらが発生してしまう。も
ちろん前記角度姿勢コントロールでY方向のずれを補正
できれば良いが、取り切れなかったアライナ本体109
のX線光軸との露光平面内のずれ(Y方向)に対して
は、シャッタユニット115内であらかじめ測定したX
線のプロファイル(照明光強度分布)から、アライナ本
体109が平面内でずれてもその分の露光量ムラを算出
し、シャッタ駆動曲線をコントロールして露光量むらの
ないようにシャッタの駆動を補正する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、X線光軸とアライナ本体109の基準姿勢との
ずれ、特にステージ127の移動によるアライナ本体1
09の姿勢(角度)変動について、エアバネ131の空
気量調節機構140で姿勢再現駆動しているが、スルー
プットを考慮すると姿勢再現駆動に伴う駆動時間は非露
光時間となり、1チップ当たりのコストに大きく影響し
てしまう。
【0011】また姿勢再現駆動に伴う駆動時間を短縮す
るために、エアバネの代わりにリニアモータ等を使用し
たアクティブダンパも提案されているが、これはユニッ
ト自体が高価である。
【0012】本発明は、上記した姿勢変動に対して従来
と同様の効果を奏し、かつ装置コスト的にもチップコス
ト的にも低価格な露光装置を提供し、また同時に光軸側
がずれても、ランアウトエラーの生じない露光装置を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の露光装置は、発光部からの露光光でマスクに形
成されているパターンをウエハ上の複数の領域に順次
付ける露光装置において、前記ウエハを保持および搬送
するウエハステージ部を有する本体部と、前記本体部を
前記発光部と支持する第1の支持系、前記ウエ
ハと前記マスクの位置合せのための計測を行うアライ
メント計測部と、前記アライメント計測部を保持するア
ライメントステージ部と、前記アライメントステージ部
を前記本体部とは別に支持する第2の支持系と、前記ア
ライメントステージ部を前記露光光の光軸に対して垂直
で且つ互いに直交する2軸のそれぞれの軸回りで回動さ
せることができ、前記アライメントステージ部を回動さ
せることにより前記露光光の光軸に対して前記アライメ
ント計測部の姿勢を合わせる補正手段とを有することを
特徴とする。
【0014】より具体的には、本発明では、従来アライ
ナユニット(ステッパ本体)に構成されていたAAユニ
ット(アライメント計測部)をアライナユニットを支持
しているアライナベースとは別の支持系に載置して、ウ
エハステージの移動によるアライナ本体の姿勢変動を、
AAユニットに内蔵されたマスクとウエハの位置合わせ
を行う計測手段によりAAユニットとマスクとの間の位
置ずれとして計測し、位置ずれ信号をマスクステージの
角度調整機構にフィードバックする。さらにマスクステ
ージの角度調整機構の駆動によってマスクとウエハとの
間の位置ずれが生じないように、ウエハステージの角度
調整機構にも同じ駆動量を与える。
【0015】またAAユニットを同様にアライナベース
とは別の支持系に載置して、かつマスクを含むマスクユ
ニットもAAユニットに固定し(アライナベースとは別
の支持系となる)、ステージ移動によるアライナ本体の
姿勢変動をAAユニットに内蔵のマスクとウエハの位置
合わせを行う計測手段でマスクとウエハとの間の位置ず
れとして計測し、その位置ずれ信号をウエハステージの
角度調整機構にフィードバックしてもよい。
【0016】さらにAAユニットには露光光軸に対して
垂直な面と角度をなすように移動可能なAA角度調整機
構を配設し、さらに露光光軸AA光軸(AAユニット
の光軸)に対するずれを随時計測できるSR光軸モニタ
を併設している。
【0017】本発明によれば、アライメント計測部をス
テッパ本体と別の支持系で支持するようにしたため、ウ
エハステージの移動によるアライナ本体の姿勢変動が発
生しても、光軸とAA光軸はずれることはなく、ランア
ウトエラーは生じない。その代わりにAAユニットとア
ライナ本体との関係がずれることになるが、これについ
ては、そのずれをAAユニットとマスクとの間の位置ず
れとして計測し、位置ずれ信号をマスクおよび/または
ウエハの各角度調整機構にフィードバックすることで、
アライナ本体の姿勢変動がエアダンパによって回復しな
くても、その分をマスクおよび/またはウエハの各角度
調整機構で補正することにより、姿勢変動前と変わらな
い重合せ精度で焼き付けることができる。
【0018】いうまでもなく、マスクおよびウエハの各
角度調整機構での補正時間は、応答性が良いので、エア
バネの姿勢補正時間に比べて十分速く、またアクティブ
ダンパを使用した時よりも低価格で同様の効果を得るこ
とができる。
【0019】さらにX線光軸側がずれても、光軸のAA
ユニット(光軸)に対するずれを随時計測できる光軸モ
ニタで検知し、AAユニットのAA角度調整機構で補正
することにより、ランアウトエラーが生じることはな
く、高精度な重ね合せ露光を可能にしている。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
るX線アライナの構成を示す。同図において100はX
線を発生させるSR光源ユニットであり、光源架台10
1上にSR発光装置102が載置されており、発光点1
03よりX線104を放射する。
【0021】105はX(水平)方向に細長いシートビ
ーム状のSR−X線104をY(鉛直)方向に拡大する
ため、その反射面が凸状に加工された第1ミラー、10
6は第1ミラー105で発散されたX線束107をその
中心軸が水平となるように反射する第2ミラーである。
第2ミラー106で反射されたX線束は露光用の照明光
108としてアライナ本体(本体部)109に入射され
る。
【0022】110は第1ミラー105および第2ミラ
ー106の周囲を所望の真空雰囲気とするためのミラー
チャンバ、111は第1ミラー105の姿勢を調節する
ために用いられる第1ミラー駆動装置、112は第2ミ
ラー106の姿勢を調節するために用いられる第2ミラ
ー駆動装置である。これらのミラーユニット113はミ
ラー架台114に載置されている。
【0023】115は露光量を制御するシャッタユニッ
トで、シャッタ固定台141に取り付けられたシャッタ
軸117および118、ならびに各シャッタ軸117、
117間および118、118間に張架されたシャッタ
膜119および120により構成されている。シャッタ
膜119および120はそれぞれ各辺が露光領域の寸法
より長い長方形の開口(シャッタアパーチャ)121お
よび122を有するエンドレスのスチール(SUS)ベ
ルトにより構成されている。
【0024】AA架台145に支持されている143
は、シャッタユニット115、AAユニット139等を
取付けるためのAAフレームである。このAAフレーム
143は、アライナ本体109と柔軟に接続するベロー
ズA144でアライナ本体109に連通しており、シャ
ッタユニット115、AAユニット139、マスクステ
ージ124上のマスク123およびウエハ6軸ステージ
142上のウエハ126の周囲を所望のヘリウム雰囲気
に保つことが可能なチャンバ構成となっている。もちろ
んチャンバ内を減圧状態にしてもアライナ本体109と
AAフレーム143との間のベローズA144が収縮し
ないように工夫がなされている。
【0025】134および135はミラーチャンバ11
0とAAフレーム143およびアライナ本体109とを
それぞれの雰囲気を保って接続するための配管スプー
ル、136はミラーチャンバ110とAAフレーム14
3とを柔軟に接続するためのベローズB、137は照明
光108を透過してかつミラーチャンバ110内の真空
雰囲気とAAフレーム143およびアライナ本体109
内のヘリウム雰囲気とを絶縁するベリリウム窓であり、
ビームライン固定架台148に支持されている。109
はアライナ本体、123は金等のX線不透過材料により
転写パターンが形成されたマスク、124はマスク12
3を搭載して露光光軸に対してチルト(Tilt)方向
に移動可能なマスクステージでアライナ本体109に固
定されている。
【0026】125はマスク123をマスクステージ1
24上に固定するためのマスクチャック、126はマス
ク123の像を転写しようとするウエハ、142はウエ
ハ126を搭載して移動可能なウエハ6軸ステージ、1
28はウエハ125をウエハ6軸ステージ142上に固
定するためのウエハチャック、139はAAフレーム1
43に固定され、露光光軸に対してチルト方向に駆動可
能なAAチルトステージ147上に配設されたオートア
ライメントユニット(以下、AAユニットという)であ
り、AAユニット139に対するマスク123、および
マスク123に対するウエハ126の位置ずれを高精度
に測定する。
【0027】146a,146bは照明光108の露光
光軸ずれを監視するSR光軸モニタである。SR光軸モ
ニタは、露光光軸上の離れた少なくとも2地点でSR光
の位置をモニタすることにより、SR光軸の位置および
角度を検出するものである。各地点のSR光の位置をモ
ニタするには、例えば、2個以上のSR光強度センサ
を、SR光を挟み込むように配置し、それらからの出力
を比較することにより行うことができる。2個のSR光
強度センサを用いることにより、SR光の位置を1次元
の情報として求めることができる。3個あるいはそれ以
上のSR光強度センサを用いることによりSR光の位置
は2次元の情報として完全に求めることができる。
【0028】146aはSR光軸を2地点でモニタする
場合の片方のセンサ群であり、AAユニット139に固
定されている。もう一方のセンサ群146bは第1ミラ
ー106で発散した直後のミラーチャンバ110上に固
定されている。この二つのセンサ群でそれぞれ強度プロ
ファイルを測定することにより、所定の位置からのSR
光軸ずれ(XY、チルト方向)監視を可能にしている。
【0029】129はマスクステージ124およびウエ
ハ6軸ステージ142等を取り付けるためのアライナフ
レームであり、AAフレーム143と連通して所望の雰
囲気に保つことが可能なチャンバ構成となっている。
【0030】130はアライナフレーム129が載置さ
れるアライナベースであり、アライナベース130は少
なくとも3つのエアバネ131により、3箇所で支持さ
れている。
【0031】上記構成において、ウエハ126に露光す
る際は、1ショットごとにウエハ6軸ステージ142を
ステップ駆動し、AAユニット139とウエハ6軸ステ
ージ142でマスク123とウエハ126の位置合わせ
を行い、ウエハ126内に複数個のマスクパターンを転
写するが、SR光源ユニット100とミラーユニット1
13、およびアライナ本体109がすべて別の支持系で
構成されていることによる三者の相対位置変動、つまり
SR光源ユニット100とミラーユニット113を経た
X線光軸とアライナ本体109の基準姿勢とのずれに対
して、以下に示す解決手段を構成している。
【0032】図2は図1の部分的な拡大図であり、X線
光軸(照明光108)とアライナ本体109との相対位
置変動に対する補正方法を示す。
【0033】まずAAユニット139をアライナ本体1
09と別支持系で構成したことにより、変動分がAAユ
ニット139に対するマスク123のずれとして現われ
る。このずれ量を、AAユニット139で計測し(マス
ク位置ずれ検知)、コントローラ201を介して、その
位置ずれ信号の角度ずれ分をマスクステージ124の角
度調整機構にフィードバックする。またマスクステージ
124の角度調整機構の駆動によるマスク123、ウエ
ハ126間の位置ずれが生じないように、ウエハ6軸ス
テージ127の角度調整機構にも同じ駆動量を与える。
【0034】次に、SR光源ユニット100やミラーユ
ニット113等のX線光軸側(照明光108)がアライ
ナ本体109に対して姿勢(角度)ずれを起こした場合
(照明光108の光軸変動)の補正は、AAユニット1
39およびミラーチャンバにけたSR光軸モニタ14
6a,146bでSR光軸ずれを検知し、そのチルトず
れ量に基づきコントローラ203を介してAAチルトス
テージ147を駆動し、ずれたX線光軸(照明光10
8)に対してAAユニット139の姿勢を合わる。そ
してこの補正によってAAユニット139とマスク12
3およびウエハ126の関係がずれないようにマスク、
ウエハそれぞれの角度調整機構にも同じ駆動量を与え
る。
【0035】ここまでの駆動で露光光軸とマスク123
およびウエハ126のチルト方向のずれ量について補正
することができたが、本来アライナ本体109の姿勢変
動(特にウエハステージの移動による姿勢変動)は、ア
ライナベース130を軸として変動しているので、ウエ
ハ6軸ステージ142の角度調整機構の回転軸との差分
がXY方向のずれとして残ってしまう。
【0036】また、SR光源ユニット100、ミラーユ
ニット113等のX線光軸側(照明光108)がアライ
ナ本体109に対してずれた場合(照明光108の光軸
変動)も同様に、AAチルトステージ147の角度調整
機構の回転軸との差分がXY方向のずれとして残ってし
まう。
【0037】このXY平面方向のずれについては、従来
と同様にあらかじめ測定したX線の強度プロファイル
(照明光強度分布)に対してそのXY方向のずれ分を考
慮し、これによる露光むらが発生しないように、シャッ
タ駆動曲線を変化させてシャッタアパーチャ121,1
22による開口時間を制御している。したがって、あら
かじめ設定された露光位置からXY方向にずれても露光
むらは増加することはない。
【0038】図3は本発明の他の実施形態に係るX線ア
ライナの構成を示す。同図中のSR光源ユニット100
およびミラーユニット113等の図1と同じ構成部分の
説明は省略する。148はビームライン固定架台であ
り、この架台148上には、ミラーチャンバ110とA
Aフレーム143およびアライナ本体109とをそれぞ
れの雰囲気を保って接続するための配管スプール13
4、および照明光108を透過しかつミラーチャンバ1
10内の真空雰囲気とAAフレーム143およびアライ
ナ本体109内のヘリウム雰囲気とを絶縁するベリリウ
ム窓137、さらにはAAユニット139やシャッタユ
ニット115等を配設したAAフレーム143が固定さ
れている。
【0039】AAユニット139には、その角度を調整
するためのAAチルトステージ147の他に、XY方向
の補正駆動を行うためのAAXYステージ149を配設
してXY平面での自由度をもたせている。150はAA
ユニット139に対してマスク123およびマスクチャ
ック125を一体的に固定するために、AAユニット1
39からマスク123側に突き出したマスク固定部であ
り、これによってマスク123はビームライン固定架台
148に支持されたことになる。
【0040】以上の構成により、図1の装置と同様に、
SR光源ユニット100とミラーユニット113を経た
X線光軸とアライナ本体109の基準姿勢との相対ずれ
に対して、以下に示す解決手段を構成している。
【0041】図4は、図3の一部の拡大図であり、X線
光軸(照明光108)とアライナ本体109の相対位置
変動に対する補正方法を示す。
【0042】まずアライナ本体109の姿勢(角度)変
動(特にステージ移動による)は、マスク123に対す
るウエハ126のずれとして現われる。その理由は、A
Aユニット139とさらにマスク123をアライナ本体
109と別支持系で構成したことにより、AAユニット
139だけでなくマスク123もアライナ本体109の
姿勢変動の影響を受けなくなるからである。
【0043】そこで、このずれ量(ウエハ位置ずれ検
知)をAAユニット139で計測し、その位置ずれ信号
の角度ずれ分を、コントローラ301を介して、ウエハ
6軸ステージ142の角度調整機構にフィードバックす
る。つまり、通常のウエハ位置決め時のXYずれとして
マスク123とウエハ126の位置合わせを行えばよ
い。
【0044】次に、SR光源ユニット100、ミラーユ
ニット113等のX線光軸側(照明光108)がアライ
ナ本体109に対して姿勢(角度)がずれた場合(照明
光108の光軸変動)については、AAユニット139
およびミラーチャンバ110に併設したSR光軸モニタ
146a,146bでSR光軸ずれを検知し(SR光ず
れ検知)、そのチルトずれ量に基づき、コントローラ3
03を介して、マスク123をも一体的に固定している
AAチルトステージ147を駆動して、AAユニット1
39を、ずれたX線光軸側(照明光108)に合わせ
る。そしてこの補正駆動によってAAユニット139お
よびマスク123とウエハ126との関係がずれないよ
うにウエハの角度調整機構にも同じ駆動量を与え、ウエ
ハ6軸ステージ142の角度を調整する。
【0045】ここまでの駆動で露光光軸とマスク123
およびウエハ126のチルト方向のずれ量について補正
することができたが、本来アライナ本体109の姿勢変
動(特にステージ移動による)は、アライナベース13
0を軸として駆動しているので、ウエハステージ142
の角度調整機構の回転軸との差分がXY方向のずれとし
て残ってしまう。
【0046】これについては、AAユニット139およ
びマスク123がビームライン固定架台148に固定さ
れており、X線光軸、AAユニット139、およびマス
ク123の関係は変わらないため、コントローラ301
を介してウエハ6軸ステージ142をXY方向へ駆動す
ることにより、通常のウエハ位置決め時のXYずれとし
てマスクとウエハの位置合せを行えばよい。
【0047】またSR光源ユニット100、ミラーユニ
ット113等のX線光軸側(照明光108)がアライナ
本体109に対してずれた場合にも、AAチルトステー
ジ147の角度調整機構の回転軸との差分がXY方向の
ずれとして残ってしまう。
【0048】このXY方向のずれについては、図1の実
施形態ではシャッタユニット115内で露光量補正を行
ったが、本実施形態では、AAユニットにAAXYステ
ージ149を配設したので、コントローラ303を介
し、AAXYステージ149で補正する。またこの補正
により、AAユニット139およびマスク123とウエ
ハ126との位置関係がずれるが、このずれ量について
もAAユニット139およびマスク123間の関係は変
わらないので、AAXYステージ149の駆動量に応じ
てウエハ6軸ステージ142をXY方向へ駆動すること
により、通常のウエハ位置決め時のXYずれとしてマス
クとウエハの位置合わせを行えばよい。
【0049】以上、図2の実施形態について説明した
が、この形態によれば、マスクをAAユニットに固定し
たため、マスク位置決めが不要となり、マスクステージ
を省略することができる。またAAXYステージを追加
したため、シャッタユニットでの露光量制御を簡略化す
ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
ライメント計測部を保持するアライメントステージ部
ウエハステージ部を有する本体部とを異なる支持で支
持するとともに、アライメントステージ部を露光光の光
軸に対して垂直で且つ互いに直交する2軸のそれぞれの
回りで回動させることができ、アライメントステージ
部を回動させることにより露光光の光軸に対してアライ
メント計測部の姿勢を合わせる補正手段を有するように
したため、ウエハステージの移動による本体部の姿勢変
動が発生しても、露光光に対するアライメント計測部の
姿勢は変動せず、ウエハのみあるいはウエハとマスクの
みの角度調整、シャッタの駆動調整、ウエハの通常のX
Y方向位置合せ等により、姿勢変動による影響を補正す
ることができる。また、露光光の光軸が傾いた場合で
も、補正手段によりアライメント計測部の姿勢を補正す
るとともに、ウエハのみあるいはウエハとマスクのみの
角度調整、シャッタの駆動調整、ウエハの通常のXY方
向位置合せ等により、露光光軸の姿勢変動による影響を
補正することができる。したがって従来のようにアライ
メント計測部を含めたステッパ本体の全体の姿勢を制御
する必要がなくなり、スループットが向上するとともに
装置のコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るX線アライナの構
成図である。
【図2】 図1の一部を拡大して示すとともに、X線光
軸(照明光108)とアライナ本体109の相対位置変
動に対する補正方法示す図である。
【図3】 本発明の他の実施形態に係るX線アライナの
構成図である。
【図4】 図3の一部を拡大して示すとともに、X線光
軸(照明光108)とアライナ本体109の相対位置変
動に対する補正方法を示す図である。
【図5】 従来のX線アライナの構成図である。
【符号の説明】
100:SR光源ユニット、101:光源架台、10
2:SR発光装置、103:発光点、104:X線、1
05:第1ミラー、106:第2ミラー、107:X線
束、108:照明光、109:アライナ本体、110:
ミラーチャンバ、111:第1ミラー駆動装置、11
2:第2ミラー駆動装置、113:ミラーユニット、1
14:ミラー架台、115:シャッタユニット、11
6:シャッタステー、117,118:シャッタ軸、1
19,120:シャッタ膜、121,122:開口(シ
ャッタアパーチャ)、123:マスク、124:マスク
ステージ、125:マスクチャック、126:ウエハ、
127:ウエハステージ、128:ウエハチャック、1
29:アライナフレーム、130:アライナベース、1
31:エアバネ、132:非接触変位計、133:ヘリ
ウムチャンバ、134,135:配管スプール、13
6:ベローズB、137:ベリリウム窓、138:床、
139:AAユニット、140:空気量調節機構、14
1:シャッタ固定台、142:ウエハ6軸ステージ、1
43:AAフレーム、144:ベローズA、145:A
A架台、146:SR光軸モニタ、147:AAチルト
ステージ、148:ビームライン固定架台、149:A
AXYステージ、150:マスク固定部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−264712(JP,A) 特開 平3−262114(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光部からの露光光でマスクに形成され
    ているパターンをウエハ上の複数の領域に順次焼付け
    光装置において 記ウエハを保持および搬送するウエハステージ部を有
    する本体部と、前記本体部を 前記発光部と別に支持する第1の支持系
    と、 記ウエハと前記マスクの位置合せのための計測を行な
    うアライメント計測部と、前記アライメント計測部を保持するアライメントステー
    ジ部と、 前記アライメントステージ部を前記本体部とは別に支持
    する第2の支持系と、 前記アライメントステージ部を前記露光光の光軸に対し
    て垂直で且つ互いに直交する2軸のそれぞれの軸回りで
    回動させることができ、前記アライメントステージ部を
    回動させることにより前記 露光光の光軸に対して前記ア
    ライメント計測部の姿勢を合わせる補正手段とを有する
    ことを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記アライメント計測
    部もしくはその近傍に配設した、前記露光光と前記アラ
    イメント計測部間の光軸ずれを随時モニタする露光光軸
    モニタ手段を有することを特徴とする請求項1記載の露
    光装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記露光光軸モニタ手
    段で計測した光軸ずれの情報を前記アライメントステー
    ジ部と前記ウエハステージ部にフィードバックする制御
    系を有することを特徴とする請求項2記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記ウエハステージ部は角度調節機構を
    有し、 前記ウエハステージ部は、前記アライメントステージ部
    の回動に伴って前記角度調節機構により回動されること
    を特徴とする請求項1記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記発光部はシンクロトロンであり、前
    記露光光はX線であることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の露光装置。
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