JP3314930B2 - 抗生物質a40926エステル誘導体 - Google Patents

抗生物質a40926エステル誘導体

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は式I [式中、 R2は水素又はアミノ官能基の保護基を示し、 Mは水素、α−D−マンノピラノシル又は6−O−アセ
チル−α−D−マンノピラノシルを示し、 R'は(C10−C11)アルキルを示し、 R3は(C1−C6)アルキル、ヒドロキシ(C1−C6)アルキ
ル、又はハロ(C1−C6)アルキルを示す] の新規抗生物質A40926エステル誘導体及びその付加塩を
目的とする。
単独で、又は他の置換基と組み合わせて本文で用いる
「アルキル」という用語は直鎖状及び分枝鎖状炭化水素
基の両方を含み、特に「(C1−C6)アルキル」は炭素数
が1−6の直鎖状もしくは分枝鎖状脂肪族炭化水素鎖、
例えばメチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、
ブチル、1−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、
ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、ヘキ
シル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、1
−エチルブチル、4−メチルペンチル、3−メチルペン
チルなどを示す。
「ハロ(C1−C6)アルキル」という用語は炭素数が1
−6のモノ−又はポリ−ハロゲン化アルキル基を示し、
ハロ原子はクロロ、フルオロ又はブロモであることがで
き、アルキル鎖のどの炭素原子上に位置することもでき
る。
「ハロ(C1−C6)アルキル」基は1−3の範囲の数の
ハロ原子を含むことが好ましく、モノ置換であることが
最も好ましい。
「ハロ(C1−C6)アルキル」基の例は:2−クロロエチ
ル、1−クロロエチル、2−ブロモエチル、2,2−ジク
ロロエチル、2,2−ジブロモエチル、2−フルオロエチ
ル、3−クロロプロピル、3−ブロモプロピル、3,3,3
−トリブロモプロピル、3−フルオロプロピル、2−ク
ロロプロピル、2−ブロモプロピル、2−フルオロプロ
ピル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル、4−フル
オロブチル、3−ブロモブチル、3−クロロブチルなど
である。
「ヒドロキシ(C1−C6)アルキル」という用語は炭素
数が1−6のモノ−又はポリ−ヒドロキシアルキル基を
示し、ヒドロキシ基はアルキル鎖のどの炭素原子上にあ
ることもでき、但し各炭素は1個以上のヒドロキシ基を
含むことはできない。
「ヒドロキシ(C1−C6)アルキル」基は1−3の範囲
の数のヒドロキシ原子を含むのが好ましく、モノ置換が
最も好ましい。
「ヒドロキシ(C1−C6)アルキル」基の例は:2−ヒド
ロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキ
シプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、4−ヒドロ
キシブチル、2−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシブ
チルなどである。
本発明で用いることができるN−保護基は、参照文献
(例えばT.W.Greene,“Protective Groups in Organ
ic Chemistry",John Wiley and Sons,New York,19
81,p.323−326,及びM.Mc.Omie“Protecting Groups i
n Organic Chemistry",Plenum Press,New York,197
3を参照)に記載されており、式Iの抗生物質の15位の
第1アミノ基と結合を形成することができる当該技術に
おいて既知のN−保護基の1つである。
好ましいN−保護基はベンジルである。
抗生物質A40926は、アクチノマデュラ(Actinomadur
a)sp.ATCC39727と命名された、炭素、窒素及び無機塩
の同化源を含む培地中のアクチノマデュラの培養物から
単離された糖ペプチド抗生物質である(欧州特許出願公
開(EP−A)第177882号明細書を参照)。上記の特許に
記載の方法に従うと、その因子が因子A、因子B、因子
B0、因子PA及び因子PBと命名された抗生物質複合体の回
収は、発酵ブロスを濾過又は一次精製法の後に固定D−
アラニル−D−アラニル上のアフィニティークロマトグ
ラフィーにかけることを含む。
A40926因子は、R2及びR3が水素であり、R'が(C10−C
11)アルキル基であり、Mがα−D−マンノピラノシル
又は6−O−アセチル−α−D−マンノピラノシル基で
ある上式Iにより示すことができる。
さらに特定すると抗生物質A40926因子Aは、R'がn−
デシルであり、Mがα−D−マンノピラノシルである上
式Iの化合物であり、因子Bの主成分である抗生物質A4
0926因子B0はR'が9−メチルデシルであり、Mがα−D
−マンノピラノシルである上式Iの化合物である。
抗生物質A40926因子PA及び因子PBは、マンノース単位
が6−O−アセチル−α−D−マンノピラノシル単位に
置換されている点で対応する因子A及びBと異なる。
抗生物質A40926因子PA及びPBは、少なくともある発酵
条件下でA40926生産微生物の主要抗生物質産物である。
抗生物質A40926因子A及びBは主にそれぞれ抗生物質
A40926因子PA及びPBの変換産物であり、多くの場合発酵
ブロス中にすでに存在する。
糖部分はすべてO−グリコシド結合を介して抗生物質
A40926核に結合している。
塩基性条件下でアミノグルクロニル単位のアシル基を
置換することなくマンノース単位のアセチル基を除去
し、抗生物質A40926因子PAを抗生物質A40926因子Aに変
換し、抗生物質A40926因子PBを抗生物質A40926因子Bに
変換できることが見いだされた。
従って発酵ブロス、又はその抗生物質A40926含有抽出
物あるいは濃縮物を塩基性条件下である時間放置すると
(例えばpH>9の求核的塩基の水溶液中で終夜)、抗生
物質A40926因子A及び因子Bの豊富な抗生物質A40926複
合体が得られるであろう。
抗生物質A40926複合体の精製法の間に、因子PA及びPB
は大半が因子A及びBに変換される。
さらに糖部分の1つを制御下で酸加水分解することに
より、抗生物質A40926複合体(complex)、その単一の
因子又は該因子のいずれかの割合の混合物を、対応する
N−アシルアミノグルクロニルアグリコン複合体AB、N
−アシルアミノグルクロニルアグリコン因子A、N−ア
シルアミノグルクロニルアグリコン因子Bならびにマン
ノシルアグリコンに変換できることが見いだされた(欧
州特許出願公開第240609号及び欧州特許出願公開第2280
15号明細書を参照)。N−アシルアミノグルクロニルア
グリコンの製造のための好ましい加水分解条件には、40
℃−80℃の温度でジメチルスルホキシド/濃塩酸の8:2
から9.5:0.5の混合物を用いることが含まれる。
抗生物質A40926N−アシルアミノグルクロニルアグリ
コンは、R2、R3及びMが水素であり、R'が(C10−C11
アルキルである上式Iにより示される。
A40926抗生物質のすべての糖部分を完全に切断すると
アグルコンを与える。この加水分解法は欧州特許出願公
開第240609号明細書に記載されている。
抗生物質A40926、その因子、対応するN−アシルアミ
ノグルクロニルアグリコン、脱アシル化誘導体、マンノ
シルアグリコン、アグリコン、いずれかの割合のそれら
の混合物は、主にグラム陽性バクテリア及びナイセリア
(Neisseriae)に対して活性である。
抗生物質A40926複合体及びそのN−アシルアミノグル
クロニルアグリコンは式Iの抗生物質A40926誘導体の製
造に適した出発材料である。
本発明の化合物は酸性及び塩基性官能基を有し、従来
の方法に従って有機及び無機対イオンと塩を形成するこ
とができる。
本発明の化合物の代表的で適した酸付加塩には、有機
及び無機酸の両方、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リ
ン酸、酢酸、三フッ化酢酸、三塩化酢酸、コハク酸、ク
エン酸、アスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、フマル酸、
パルミチン酸、コリン酸、パモ酸(pamoic acid)、粘
液酸、グルタミン酸、樟脳酸、グルタル酸、グルコール
酸、フタル酸、酒石酸、ラウリン酸、ステアリン酸、サ
リチル酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ソ
ルビン酸、ピクリン酸、安息香酸、ケイ皮酸などの酸と
の標準的反応により形成される塩が含まれる。
本発明の化合物と塩を形成することができる塩基の代
表的例は:アルカリ金属又はアルカリ土類金属ヒドロキ
シド、例えばナトリウム、カリウム、カルシウム、マグ
ネシウム、バリウムヒドロキシド;アンモニア及び脂肪
族、脂環式又は芳香族有機アミン、例えばメチルアミ
ン、ジメチルアミン、トリメチルアミン及びピコリンで
ある。
本発明の「非−塩」(non−salt)化合物の対応する
付加塩への変換、及びその逆、すなわち本発明の化合物
の付加塩から非−塩形態への変換は、通常の技術的熟練
の範囲内であり、本発明に含まれる。
例えば式Iの化合物は水性溶媒中に非−塩の形態を溶
解し、小モル過剰量の選ばれた酸又は塩基を加えること
により対応する酸又は塩基との塩に変換することができ
る。得られた溶液又は懸濁液をその後凍結乾燥して所望
の塩を回収する。
最終的塩が、非−塩の形態が溶解性の有機溶媒中に不
溶性の場合、化学量論的量又は小モル過剰量の選ばれた
酸又は塩基を加えた後に非−塩の形態の有機溶液から濾
過により塩を回収する。
非−塩の形態は水性溶媒中に溶解した対応する塩から
製造することができ、それをその後中和して非−塩の形
態を遊離させる。その後これは例えば有機溶媒を用いた
抽出により回収するか、あるいは選ばれた酸又は塩基を
加え、上記の通りに仕上げることにより他の付加塩に変
換する。
中和の後に脱塩が必要な場合、通常の脱塩法を用いる
ことができる。
例えば孔径制御ポリデキストラン樹脂(Sephadex L
H 20など)又はシラン化シリカゲル上のカラムクロ
マトグラフィーを簡便に用いることができる。望ましく
ない塩を水溶液を用いて溶離した後、水と極性又は非極
性溶媒の混合物の直線勾配又は段階的−勾配、例えばア
セトニトリル/水50:50から約100%アセトニトリルを用
いて所望の生成物を溶離する。
当該技術において既知の通り、製薬学的に許容し得る
酸及び塩基、あるいは製薬学的に許容し得ない酸及び塩
基との塩形成を簡単な精製法として用いることができ
る。生成及び単離の後、式Iの化合物の塩の形態を対応
する非−塩又は製薬学的に許容し得る塩に変換すること
ができる。
しかし式Iの化合物及びその塩の性質の類似性の観点
から、式Iの化合物の生物学的活性に関連して本出願中
で言われていることはその製薬学的に許容し得る塩にも
当てはまり、逆も真である。
本発明の化合物は主にグラム−陰性バクテリア及びナ
イセリアに活性な半−合成抗バクテリア剤として有用で
ある。
好ましい化合物は式IにおいてR'が(C10−C11)アル
キルであり、R2が水素又はベンジルであり、R3が(C1
C4)アルキル、ヒドロキシ(C1−C4)アルキル、ハロ
(C1−C4)アルキルであり、Mが水素又はα−D−マン
ノピラノシルである化合物である。
より好ましい化合物は式IにおいてR'が(C10−C11
アルキルであり、R2が水素であり、R3がメチル又は2−
ヒドロキシエチルであり、Mがα−D−マンノピラノシ
ルである化合物により示される。
式Iの化合物のエステル化法に一般的方法を適用する
ことができるが、もちろん式Iの化合物のエステル化法
の場合、N−アシルアミノグルクロニル部分のカルボキ
シ基及びペプチドコアの38位のカルボキシ基の2個のカ
ルボキシ基が存在し、これらの反応性は全く異なる。
本発明のエステル誘導体の製造のための一般的方法
は、N15−保護又は遊離−アミノA40926基質又はその脱
マンノシル誘導体(すなわちN−アシルアミノグルクロ
ニルアグリコン)を酸性媒体中でアルコールと反応させ
る、あるいはN15−保護A40926誘導体又はその脱マンノ
シル類似体を場合によりハロゲン化水素酸受容体の存在
下でアルキルハライド(好ましくはブロミド、クロリド
又はヨーダイド)と反応させることを含む。
特にA40926エステル誘導体及び脱マンノシルA40926エ
ステル誘導体の製造に有用な制御されたエステル化法に
は、A40926基質を0℃−室温の温度の濃無機酸の存在下
で過剰の選ばれたアルカノールと、導入するべき基の立
体的複雑さにより変化する時間接触させるエステル化反
応(例えばN−アシルアミノグルクロニル部分に存在す
るカルボキシ基においてエステル化されたA40926 6B
アルキルエステルの製造の場合);及びA40926基質を酸
の不在下で過剰のハロアルカノールと接触させるエステ
ル化反応(例えばA40926 6B−ハロアルキルエステルの
製造の場合)が含まれる。
ある場合にはA40926出発材料の15位の第1アミノ官能
基を保護して起こり得る望ましくない副反応を減少させ
るのが便利である。これはT.W.Greene,“Protective G
roups in Organic SynthesisF,John Wiley and S
ons,New York,1981,及びM.Mc Omie“Protecting Gro
ups in Organic Chemistry"Plenum Press,New Yor
k,1973などの参照文献に記載されているような当該技術
においてそれ自体既知の方法により行うことができる。
これらの保護基は反応法の条件にて安定でなければなら
ず、主反応と好ましくない抵触があってはならず、主反
応の最後に容易に切断されなければならない。
tert−ブトキシカルボニル(tBOC)、カーボベンジル
オキシ(Cbz)及びアリールアルキル基が適したアミノ
保護基の例である。おそらく立体障害のために、カルバ
メート形成試薬を用いた保護は15位に遊離のアミノ基を
有するリストセチンの種類の他の糖ペプチド抗生物質の
場合より困難である。逆に塩基の存在下で場合により置
換されたベンジルハライドを用いたベンジル化は定量的
収率で順調に起こり、カルボキシ基のアラルキルエステ
ルの形成を伴わずに対応するN15−ベンジル誘導体のみ
を形成する。
15位におけるアミノ酸の選択的保護は、ハロゲン化水
素受容体(すなわち第3アミン)の存在下でベンジルブ
ロミドとの反応により2個のカルボキシ基のエステル化
を伴わずに行うのが好ましい。
N15−保護基の除去の条件は、アミノ保護基の除去の
ための当該技術において既知の条件の範囲内であり、分
子内に存在する他の基の反応性の評価の後に開始しなけ
ればならない。式Iの最終化合物が酸性条件下で不安定
な基を含む場合、例えばG及びMが酸性媒体中で加水分
解される上記で定義された糖部分を示す場合は明らか
に、例えばパラジウムカーボンを触媒として用いた接触
水添などの他の除去条件を用いて正しい保護基を除去し
なければならない。しかしこの場合、接触水添により変
化する基の存在に注意しなければならない。
さらに式Iの化合物のマンノース部分を選択的に除去
し、マンース残基が水素で置換された式Iの他の化合物
にそれを変換することができる。
Mがα−D−マンノピラノシル又は6−O−アセチル
−α−D−マンノピラノシルであり、R3がアルキルであ
る式Iの化合物は、選択的酸加水分解を用いてR3が上記
の通りであり、Mが水素である対応する化合物に変換す
ることができる。欧州特許出願第240609号明細書に開示
されている通り、脱マンノシルA40926複合体(すなわち
N−アシルアミノグルクロニルアグリコン)の製造のた
めの好ましい加水分解条件は、65℃の温度における8:2
(v/v)から9.5:0.5(v/v)のジメチルスルホキシド/
濃塩酸の混合物の利用を含む。従ってA40926のエステル
の脱マンノシル誘導体は対応するアグリコンとの混合物
として得られ、これは分取HPLCにより分離することがで
きる。
加水分解条件を適当に修正し、得られる生成物の比率
を変えることができる。例えばN−アシルアミノグルク
ロニル部分の6B位がエステル化されたA40926から出発
し、78:1の溶媒/塩酸比を用い、反応温度を60℃以下に
保ち、反応時間を約7日に増すことにより、A40926の望
ましくないアグリコンに対するN−アシルアミノグルク
ロニル部分の6B位がエステル化された所望の脱マンノシ
ルA40926の比率は約1.4:1.0となる。
反応経路は当該技術において既知の方法に従いHPLCに
より監視することができる。
これらの分析の結果に基づき、当該技術における熟練
者は反応経路を評価し、反応を停止してそれ自体既知の
方法により反応塊の仕上げを開始する時を決定すること
ができ、仕上げの方法は例えば溶媒を用いた抽出、非溶
媒による沈澱を、さらに行われるクロマトグラフィーに
よる分離及び精製と組み合わせて含む。
本発明の化合物の抗バクテリア活性は、標準的微量ブ
ロス希釈法(microbroth dilution methodology)を
用いて試験管内で決定した。最小阻止濃度(MIC)は、3
7℃にて18−24時間インキュベートした後に目に見える
成長を示さない最低の濃度と考えられる。クロスツリジ
ウム ディフィシレ(Clostridium difficile)、プロ
ピオニバクテリウム アクネス(Propionibacterium a
cnes)、及びバクテロイデス フラギリス(Bacteroide
s fragilis)に関するMICを寒天希釈法により決定し
た。他に指示がなければ接種量は1スポット当たり約10
4cfu(コロニー形成単位)/mlであった。N.ゴノロエア
エ(N.gonorrhoeae)、ヘモフィルス インフルエンザ
(Haemophilus influenzae)、クロスツリジウム デ
ィフィシレ、プロピオニバクテリウム アクネス及びバ
クテロイデス フラギリス(48時間)の場合を除いてイ
ンキュベーション時間は18−24時間であった。すべての
生物を37℃でインキュベートした。ナイセリア ゴノロ
エアエ及びヘモフィルス インフルエンザは5%のCO2
雰囲気中でインキュベートし、嫌気性生物は嫌気性気体
混合物中でインキュベートした。用いた培地は:Oxoid
Iso−sensitestブロス(スタフィロコックス(Staphylo
cocci)、エンテロコックス ファエカリス(Enterococ
cus faecalis)、エシェリキア コリ(Escherichia
coli));Difco Todd−Hewittブロス(ストレプトコッ
クス(Streptococci));N.ゴノロエアエのための1%
のBBL IsoVitalexを含むDifco GCベースブロス;H.イ
ンフルエンザのための1%のDifco補足物Cを含むDifco
Brain−Heart Infusionブロス;クロスツリジウム
ペルフリンゲンス(Clostridium perfringens)のため
の寒天を含まないDifco AC培地;他の嫌気性生物のた
めのOxoid Willkins−Chalgren寒天であった。
式Iの代表的化合物の抗バクテリア試験の結果を下表
Iにまとめる。
調べた化合物はA40926と同等か又はそれ以下の試験管
内抗バクテリア活性を示した。
2つの脱マンノシル誘導体(化合物VIII及びX)はコ
アギュラーゼ−陰性スタフィロコックスに対して親化合
物(X対I及びVIII対VII)より優れた試験管内活性を
有した。
驚くべきことにいくつかのエステル誘導体は、A40926
と比較した場合にマウス中のストレプトコックス性敗血
症に対して向上した生体内の結果を示した。
これらの生体内試験の場合、標準及び処理グループに
は体重が18−22gの5匹のCD−1マウス(Charles Rive
r)が含まれた。それらを、滅菌ペプトン化食塩水を用
いて終夜培養したストレプトコックス ピオゲネス(St
reptococcus pyogenes)C203を希釈することにより調
製した0.5mlのバクテリア懸濁液に腹腔内感染させた。
接種量は未処理動物が48時間以内に敗血症で死ぬように
調節した。感染の直後に抗生物質を皮下投与した。7日
目にSpearman及びKaerberの方法(D.J.Finney,“Statis
tical Methods in Biological Assays",Griffin,pa
ge524,1952)により、各投薬量における生存動物のパー
センテージからED50をmg/kgで算出した。本発明の代表
的化合物の生体内試験の結果を下表IIにまとめる。
上記で報告された生体内の優れた抗微生物活性の観点
から、本発明の化合物は人及び獣医学で用いられる抗微
生物調剤の活性成分として、該活性成分に感受性のある
病原バクテリアによって起こる感染性疾患の予防及び処
置のために有効に用いることができる。
一般に抗バクテリア処置の場合、A40926エステル誘導
体及びA40926N−アシルアミノグルクロニルアグリコン
エステル誘導体、ならびに製薬学的に許容し得るその無
毒性塩は、局所的又は非経口的などの種々の経路により
投与することができる。一般に非経口的投与が好ましい
投与経路である。
注射用の組成物は油性又は水性ビヒクル中の懸濁液、
溶液又は乳液の形態をとることができ、懸濁剤、安定
剤、及び/又は分散剤などのアジュバンドを含むことが
できる。
別の場合活性成分は、デリバリー時に滅菌水などの適
したビヒクルをそれに加えて再構築するための粉末の形
態であることができる。
投与の経路に依存してこれらの化合物は種々の投薬形
態に調製することができる。
ある場合には本発明の化合物を経口投与用の腸用−被
覆(enteric−coated)投薬形態に調製することがで
き、これは当該技術において既知の通りに製造すること
ができる(例えば“Remington's Pharmaceutical Sci
ences",fifteenth edition,Mack Publishing Compan
y,Easton,Pennsylvania,USA,page 1614を参照)。
これは特に抗微生物物質が胃管を変化せずに通過し、
腸管で吸収されるのが特に望ましい場合に当てはまる。
投与するべき活性成分の量は、処置される患者の大き
さ及び状態、投与の経路及び頻度ならびに含まれている
作用薬剤などの種々の因子に依存する。
本発明の抗生物質、すなわち抗生物質A40926複合体6B
−メチルエステル及び製薬学的に許容し得るその塩は一
般に、場合により1日当たり1−4回の投与に分けた患
者の体重1kg当たり約0.5−50mgの活性成分という1日の
投薬量で有効である。
特に望ましい組成物は、単位当たり約100−約5,000mg
を含む投薬単位で調製された組成物である。
当該記述において既知の通り、種々の機構に基づいて
作用持続性調剤を調製することができる。
抗生物質A40926 6B−メチルエステルを含む作用持続
性調剤の調製のための好ましい方法は、水性又は油性媒
体中に懸濁した非水溶性の形態のこの抗生物質の使用を
含む。これらの形態、すなわち不溶性塩又は遊離の酸と
しての形態は、実際に筋肉内注射するとその水への溶解
度の低さのために放出が非常に遅く、抗生物質の血液量
を持続する。
製薬学的組成物の調製 筋肉内注射用の単位投薬形態を、8%のプロピレング
リコール及び500mgの抗生物質A40926 6B−モノメチル
エステルの製薬学的に許容し得る塩基付加塩を含む5ml
の滅菌懸濁液USPを用いて調製する。
筋肉内注射用の単位投薬形態を、5mlの注射用の滅菌
水中に懸濁した非水溶性の酸の形態の1,000mgの抗生物
質A40926 6B−モノメチルエステルを用いて製造する。
実施例 実施例1:抗生物質A40926複合体6B−モノメチルエステル
(化合物I)の製造 欧州特許出願第177882号明細書に従って得た抗生物質
A40926複合体(150mg;0.0866ミリモル)を無水メタノー
ル(30ml)中に溶解し、濃硫酸を用いてpHを2に調節し
た。混合物を室温で26時間撹拌した。0.15mlのトリエチ
ルアミンを用いてpHを6にすると沈澱が現れた。ジエチ
ルエーテルの添加後、沈澱を集め、ジエチルエーテルで
十分に洗浄し、乾燥した。収量:150mg(99%)。
実施例2:抗生物質A40926複合体6B−モノエチルエステル
(化合物II)の製造 無水エタノール(30ml)中の抗生物質A40926複合体
(250mg;0.144ミリモル)の撹拌溶液に、室温で2滴の
濃硫酸を加えてpHを3とした。23時間後にトリエチルア
ミンを用いてpHを7とした。ジエチルエーテルを加える
と沈澱が現れ、それを濾過により集めた。この沈澱を水
(130ml)中に懸濁し、水相をブタノールで2回抽出し
た。抽出物を合わせ、蒸発させて小体積とした。ジエチ
ルエーテルを加えた後、固体沈澱物を集め、125mgを得
た(収率:49.2%)。
実施例3:抗生物質A40926複合体6B−モノプロピルエステ
ル(化合物III)の製造 抗生物質A40926複合体(200mg;0.115ミリモル)を無
水n−プロパノール(50ml)に溶解した。40μlの濃硫
酸を用いてpHを3に調節し、溶液を室温で15時間撹拌し
た。NH4OHを用いてpHを7に調節し、ジエチルエーテル
を加えて生成物を沈澱させた。収量:267mg(91.2%)。
実施例4:抗生物質A40926複合体6B−モノブチルエステル
(化合物IV)の製造 抗生物質A40926複合体(200mg;0.115ミリモル)を無
水ブタノール(100ml)に溶解し、上記の通りにpHを調
節し、溶液を室温で3日放置した。その後40μlのNH4O
H(32%)を用いてpHを上げ、100mlの水を加え、有機層
を分離し、水相をブタノールで2回抽出した。ブタノー
ル抽出液を集め、小体積に濃縮した。ジエチルエーテル
を添加し、136mg(収率:65.9%)の標題化合物を集め
た。
実施例5:抗生物質A40926複合体6B−(2−ヒドロキシエ
チル)エステル(化合物V)の製造 抗生物質A40926複合体(150mg;0.0866ミリモル)を室
温で撹拌しながらエチレングリコール(20ml)に溶解し
た。40μlの濃硫酸を用いてpHを2に調節し、混合物を
3日放置した。溶液を約5mlに濃縮し、0.02MのNaH2PO4
中31%のCH3CNを5l(無勾配)用いた分取HPLCによる分
離に直接用いた。通常の単離法により27mgの非常に純粋
なエステルを得た(収率:18%)。
実施例6:抗生物質A40926複合体6B−(4−ヒドロキシブ
チル)エステル(化合物VI)の製造 25mlの1,4−ブタンジオール中の抗生物質A40926複合
体(400mg;0.230ミリモル)の溶液に、室温で撹拌しな
がら60μlの濃硫酸を加え、溶液を55時間放置した。溶
液を50mlのブタノールで希釈し、ジエチルエーテルを添
加すると固体が沈澱し、それを集め、0.02MのNaH2PO4
31%のCH3CNを5l用いた分取HPLCにより調製した。通常
の単離法を用い、227mg(54.5%)の標題化合物を得
た。
実施例7:抗生物質A40926複合体6B−(2−ブロモエチ
ル)エステル(化合物VII)及びその脱マンノシル類似
体(化合物VIII)の製造 抗生物質A40926複合体(300mg;0.173ミリモル)を5ml
の2−ブロモエタノールに溶解し、溶液を0℃で22時間
撹拌した。温度を室温に上げ、撹拌を15時間続けた。出
発材料は、大量のアグリコン及びマンノシルアグリコン
を伴う2つのより親油性の化合物に完全に変換された。
溶液を0℃に冷却した。ジエチルエーテルを加えると沈
澱が現れ、それを集め(295mg)、その後0.02MのNaH2PO
4緩衝液中34%のアセトニトリルを用いた分取HPLC(RP
−18、10μm)を用いて分離した。15mg(収率4.7%)
及び27mg(収率:9.3%)の2つの留分が単離され、それ
はそれぞれA40926 6B−(2−ブロモエチル)エステル
(VII)及びその脱マンノシル誘導体(VIII)に対応し
た。
実施例8:N15−ベンジルA40926複合体(化合物IX)の製
造 抗生物質A40926複合体(1.5g;0,87ミリモル)を100ml
の乾燥DMF中に溶解し、溶液を0℃に冷却した。0.26ml
(1.83ミリモル)のトリエチルアミンを用いてpHを7に
調節した。撹拌下でベンジルブロミド(0.11ml;0.96ミ
リモル)を加え、7時間後にもう一度20.6μl(0.145
ミリモル)のこの反応物を加えた。48時間後にジエチル
エーテルを加え、沈澱を集め、ジエチルエーテルで注意
深く洗浄し、乾燥した。収量:1.53g(96.7%)。
実施例9:O42−脱マンノシルA40926 6B−メチルエステ
ル(すなわちA40926N−アシルアミノグルクロニルアグ
リコン6B−メチルエステル)(化合物X)の製造 7mlのDMSO中の650mg(0.086ミリモル)の抗生物質A40
926複合体6B−メチルエステル(I)の溶液に、50μl
の37%HClを加え、pHを2とした。混合物を50℃に24時
間加熱した。その後追加の25μlのHClを加え、48時間
後にさらに15μlを加え、かくしてpHを2に保った。7
日後にHPLCにより抗生物質A40926複合体の消失が示さ
れ、O42−脱マンノシルA40926複合体6B−メチルエステ
ル及び対応するアグリコンが1.4:1.0の比率で現れたこ
とが示された。反応混合物を15mlのジエチルエーテルと
5mlのブタノールの混合物中に注ぎ、固体沈澱(653mg)
を得、それを濾過により集め、30%CH3CN/70%0.02MのN
aH2PO4(5l)、その後33%CH3CN/67%0.02MのNaH2PO
4(2l)及び最後に40%CH3CN/60%0.02MのNaH2PO4(2
l)を用い、無勾配条件下の分取HPLCにより分離した。
所望の化合物を含む留分を集め、小体積に濃縮し、ブタ
ノールで3回抽出し、ブタノール相を小体積に濃縮し
た。ジエチルエーテルを加え、68mg(収率:11.5%)の
標題化合物を集めた。
一般的実験条件及び分析法 溶媒の蒸発は発泡を防ぐためにn−ブタノールの添加
後に回転蒸発器で真空下の45℃にて行った。他に記載が
なければ最終生成物はジエチルエーテルで洗浄し、真空
下の40℃で乾燥した。分離はシラン化シリカゲル60(0.
06−0.2mm)又はシリカゲルRP−80(LiChroprep 40−6
3μm;Merck)を用いた通常のカラムで、あるいは481UV
−検出機及び分取カラムLiChrosorb RP−18、10μm
(サイズ250x50mm、ループ5ml、流量30ml/分)を備えた
Watersモデル590を用いた分取HPLCで行った。HPLCは、2
54nmの2050UV−検出器及びカラムLichrosorb RP−8、
5μm又はRP−18、10μm(それぞれ125x4及び250x4m
m)を備えたVarian 5000機を用いて反応、クロマトグ
ラフィー留分及び化合物の純度を監視するためにも用い
た。注入体積:10μl;流量:1.5ml/分;可動相、(A)0.
02MのNaH2PO4水溶液、(B)CH3CN。
すべての化合物はN2下の140℃で乾燥後にC、H及び
Nに関して分析した。重量損失を140℃にて熱重量分析
(TGA)により決定した。試料をO2中の900℃で加熱した
後、無機残留物を決定した。存在する場合はCl及びBrを
上記の要領で乾燥した試料につき決定した。分析結果は
理論値に従っていた。
Aspect 3000コンピューターを備えたAM250又はAM500
Bruker装置を用いて1H−NMRを得た。スペクトルはTMSを
内部標準として用い、DMSO−d6溶液中の40℃にて記録し
た。
3000ダルトン質量範囲のKratos MS−50フォーカシン
グ質量分析機にて8kVの加速電圧を用い、FAB−MS陽イオ
ンスペクトルを得た。装置はコンピュータ制御下で運転
した。高品質のデータを得るために“粗データ(raw d
ata)”取得においてDS−90データ系を用いた。質量キ
ャリブレーションにはCs I及びNa Iの混合物を用い
た。FABの場合、電圧6kV及び電流1mAにてXeガス(2x10
-5トール圧)を用いたサドルフィールド(saddle fiel
d)原子銃を用いた。試料は溶解度によりメタノール又
はDMFに溶解した。1μlのこの溶液をターゲット上で
0.1μlのCH3COOHを含む1μlのチオグリセロールマト
リックスと混合した。
表IIIは本発明の代表的化合物のいくつかの物理−化
学的性質をまとめたものである(R'が(C10−C11)アル
キルであり、R2、R3及びMは示された通りである式Iの
化合物)。
フロントページの続き (72)発明者 セルバ, エンリコ イタリー国パビア・27027グロペロカイ ロリ・ビアデイビツトリオ15 (72)発明者 デナロ, マウリツイオ イタリー国ミラノ・20090オペラ・スポ ルテイング ミラゾーレ35 (56)参考文献 Journal fo Antibi otics,1987年,Vol.40,N o.11,p.1572−1587 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07K 9/00 A61K 38/14 A61P 31/04 CAPLUS(STN) MEDLINE(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I [式中、 R2は水素又はアミン官能基の保護基を示し、 Mは水素、α−D−マンノピラノシル又は6−O−アセ
    チル−α−D−マンノピラノシルを示し、 R′は(C10−C11)アルキルを示し、 R3は(C1−C6)アルキル、ヒドロキシ(C1−C6)アルキ
    ル、 又はハロ(C1−C6)アルキルを示す] の新規抗生物質A40926エステル誘導体及びその付加塩。
  2. 【請求項2】R2が水素を示し、M及びR′が請求の範囲
    第1項と同義であり、R3が(C1−C4)アルキル、ヒドロ
    キシ(C1−C4)アルキル、ハロ(C1−C4)アルキルであ
    る請求の範囲第1項に記載の化合物。
  3. 【請求項3】抗生物質A40926複合体、そのN−アシルア
    ミノグルクロニルアグリコン又はそれらのN15−保護誘
    導体を、濃無機酸の存在下で0℃ないし室温の温度に
    て、過剰の選ばれたアルカノールと、導入するべき基の
    立体的複雑さに依存する時間反応させることを特徴とす
    る請求の範囲第1又は2項に記載の化合物の製造法。
  4. 【請求項4】請求の範囲第1又は2項に記載の化合物を
    有効成分として含有することを特徴とする抗微生物剤。
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