JP3314472B2 - 自走式掃除機 - Google Patents

自走式掃除機

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JP3314472B2 JP20933093A JP20933093A JP3314472B2 JP 3314472 B2 JP3314472 B2 JP 3314472B2 JP 20933093 A JP20933093 A JP 20933093A JP 20933093 A JP20933093 A JP 20933093A JP 3314472 B2 JP3314472 B2 JP 3314472B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は清掃機能と移動機能とを
備えた自走式掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、掃除機に移動機能を付加して
清掃時の操作性の向上を図った掃除機が開発されてお
り、一般にはマイクロコンピューターと各種センサ類を
塔載することにより、清掃場所を自分で判断しながら移
動し清掃する、いわゆる自立誘導型の自走式掃除機の開
発が行われている。また最近では特開平2−20912
1号公報に開示のようにタイマーを設けて、清掃作業の
自動化に加えて、これに付随する充電作業や清掃開始・
終了時の操作まで自動化する自走式掃除機も考案されて
いる。
【0003】図11に特開平2−209121号公報に
開示の自走式掃除機の断面図を、図12に同自走式掃除
機の清掃経路を示し、以下簡単に動作を説明する。
【0004】図中、1は進行方向の前方に存在する障害
物を検知する距離センサ、2は自走式掃除機本体(以
下、本体と称す)で、前記距離センサ1からの信号を処
理し、本体2の移動方向や移動状態を制御する駆動装置
(図示せず)を内蔵している。また本体2の下部には、
前記駆動装置からの信号で左右それぞれ独立に駆動され
る一対の操舵兼駆動輪3と、首振り自在な補助輪4と、
障害物から本体2を保護するためのバンパー5が設けら
れて、移動機能を構成している。また、本体2の下部に
はさらに吸い込みノズルや回転ブラシなどを(図示せ
ず)を備え、それぞれを清掃モータで駆動する清掃機能
を構成している。6は本体2に備えられた充電端子、7
はこれに対向する位置の充電装置8に備えられた給電端
子である。また9は充電装置8に内蔵された充電回路、
10は清掃開始時刻を設定するタイマーである。なお、
本体2には電源として蓄電池などの充電可能な電源が内
部(図示せず)に備えられている。また11はこの本体
2が清掃を行う床面である。
【0005】以上の構成で、充電装置8のタイマー10
に清掃開始時刻をあらかじめ設定しておき、設定時刻に
なるとタイマー10からの信号が本体2に伝達され本体
2は清掃動作を開始する。本体2は距離センサ1で、ま
ず図12の様に側壁との距離を一定に保ちながら壁に沿
って床面11を清掃しながら矢印実線で示すように一周
する。その後、慣性航法手段などを利用して本体2の走
行制御を行い、その内部を進行方向の障害物が距離セン
サ1で検知されるまで床面11を清掃しながら前進し、
障害物を検知した時点で方向を変えながら前進して清掃
区域を隈なく清掃する。清掃が終了すると元の充電装置
8の位置まで誘導され、本体2は充電装置8と連結し、
充電回路9にて充電が開始される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の自
走式掃除機では、(1)タイマー10にて清掃開始時刻を
設定し、(2)時刻になると清掃が開始され、外周清掃の
後に内部清掃を行い、(3)清掃終了により充電装置8に
自動的に戻る、という動作を行うが、一般にタイマー1
0設定時に清掃開始時刻を設定して以降は無人になる。
清掃中に電源の電圧低下など清掃作業の継続が困難な状
況が発生した場合には、清掃途中であってもその場所で
止まって清掃続行不能を報知したり、充電装置8に戻り
清掃続行不能を報知したりするが、その報知で清掃が終
わったと期待して人が来て初めて何かのトラブルにより
全区域の清掃を行なうことができなかったということが
わかるなど完全な全自動清掃システムを構成する上での
課題があった。
【0007】本発明はこのような従来の課題を解決する
もので、充電不足により清掃作業が継続不能となるのを
防止する自走式掃除機を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るため本発明の自走式掃除機は、次のような技術的手段
により構成されている。
【0009】第一の技術的手段は、本体と、前記本体の
電源を充電する充電装置を備え、前記本体には、前記本
体を移動させる走行部および操舵部と、清掃手段を駆動
する動部と、前記走行部および前記操舵部および前記
駆動部に電力を給電する電源を設けた自走式掃除機であ
って、前記本体による清掃作業を開始する時刻を設定す
る予約時刻設定部と、前記電源の電圧を検知する電源電
圧検知部と、前記電源電圧検知部の出力を受け満充電に
要する時間を計算する充電時間演算部と、前記電源への
充電を短時間に行う急速充電制御部と、前記電源への充
電を通常時間行う通常充電制御部と、前記予約時刻設
定部の設定により決定される充電時間と前記充電時間演
算部の満充電に要する時間との比較により、前記急速充
電制御部による充電方式と前記通常充電制御部による充
電方式とを切り替える充電方式選択部とを備えている。
【0010】また第二の技術的手段は、本体と、前記本
体の電源を充電する充電装置を備え、前記本体には、前
記本体を移動させる走行部および操舵部と、清掃用のフ
ァンモータと、前記ファンモータを駆動するファンモー
タ駆動部と、前記走行部および前記操舵部および前記フ
ァンモータ駆動部に電力を給電する電源を設けた自走式
掃除機であって、前記本体による清掃作業を開始する時
刻を設定する予約時刻設定部と前記ファンモータ駆動
部に一定時間駆動信号を出力する出力部と、前記電源の
電圧を検知する電源電圧検知部と、前記出力部による駆
動信号が出力されたときの前記電源電圧検知部の出力に
応じて前記電源の満充電に要する時間を計算する充電時
間演算部と、前記電源への充電を短時間に行う急速充電
制御部と、前記電源への充電を通常時間行う通常充電
制御部と、前記予約時刻設定部の設定により決定される
充電時間と前記充電時間演算部の満充電に要する時間と
の比較により、前記急速充電制御部による充電方式と前
記通常充電制御部による充電方式とを切り替える充電方
式選択部とを備えている。
【0011】また第三の技術的手段は、本体と、前記本
体の電源を充電する充電装置を備え、前記本体には、前
記本体を移動させる走行部および操舵部と、清掃用のフ
ァンモータと、前記ファンモータを駆動するファンモー
タ駆動部と、前記走行部および前記操舵部および前記フ
ァンモータ駆動部に電力を給電する電源を設けた自走式
掃除機であって、前記本体による清掃作業を開始する時
刻を設定する予約時刻設定部と前記電源を一定電流で
放電させる放電部に一定時間駆動信号を出力する出力
と、前記電源の電圧を検知する電源電圧検知部と、前記
出力部による駆動信号が出力されたときの前記電源電圧
検知部の出力に応じて前記電源の満充電に要する時間を
計算する充電時間演算部と、前記電源への充電を短時間
に行う急速充電制御部と、前記電源への充電を通常時間
行う通常充電制御部と、前記予約時刻設定部の設定に
より決定される充電時間と前記充電時間演算部の満充電
に要する時間との比較により、前記急速充電制御部によ
る充電方式と前記通常充電制御部による充電方式とを切
り替える充電方式選択部とを備えている。
【0012】さらに第四の技術的手段は、本体と、前記
本体の電源を充電する充電装置を備え、前記本体には、
前記本体を移動させる走行部および操舵部と、清掃手段
を駆動する駆動部と、前記走行部および前記操舵部およ
び前記駆動部に電力を給電する電源を設けた自走式掃除
機であって、前記本体による清掃作業を開始する時刻を
設定する予約時刻設定部と、前記電源の電圧を検知する
電源電圧検知部と、前記電源電圧検知部の出力を受け満
充電に要する時間を計算する充電時間演算部と、前記予
約時刻設定部の設定により決定される充電時間と前記充
電時間演算部の満充電に要する時間との比較し、前記充
電時間演算部の満充電に要する時間が前記予約時刻設定
部の設定により決定される充電時間より大きい場合に
は、前記予約時刻設定部の設定による予約時刻を前記充
電時間演算部の満充電に要する時間が確保できるように
再設定する予約時刻変更部を備えている。
【0013】また第五の技術的手段は、前記予約時刻変
更部により設定者が設定した時刻から変更があることを
表示する表示部を充電装置に備えている。
【0014】
【作用】前記第一の技術的手段によれば、充電時間演算
により電源電圧検知部の出力により満充電に要する時
間を計算し、予約時刻設定時の設定により決定される充
電時間と充電時間演算部の満充電に要する時間から、急
速充電制御か通常充電制御かを充電方式選択部により選
択できる。
【0015】また前記第二の技術的手段によれば、前記
第一の技術的手段による作用に加えて、電源の残容量を
ファンモータ駆動時の値から求めることができ、充電時
間演算部ではより正確な充電所要時間を推定できる。
【0016】また前記第三の技術的手段によれば、前記
第一の技術的手段による作用に加えて、電源の残容量を
一定電流放電時の値から求めることができ、充電時間演
算部ではさらに正確な充電所要時間を計算できる。
【0017】さらに前記第四の技術的手段によれば、
電時間演算部の満充電に要する時間が予約時刻設定部の
設定により決定される充電時間より大きい場合には、前
記予約時刻設定部の設定による予約時刻を前記充電時間
演算部の満充電に要する時間が確保できるように再設定
する予約時刻変更部を備えたので、満充電になるまで清
掃動作を開始することがない
【0018】また前記第五の技術的手段によれば、充電
時間との兼ね合いで予約時刻の変更があったかどうかを
設定者に知らせることができる。
【0019】
【実施例】図1および図2に基づいて本発明の第一の技
術的手段の一実施例について説明をする。
【0020】図1において、21は自走式掃除機の本体
でその底部には走行モータ(図示せず)で駆動される走
行輪22と従輪23が配置されて走行部を構成してい
る。24は走行モータ及び走行輪22を取り付けたケー
スで、これに取り付けられた操舵軸25及び操舵減速機
26を介して操舵モータ27と接続し左右に回転して走
行方向を変える。そしてこれらにより操舵部を構成して
いる。また28は誘導制御部で、ジャイロを用いて方向
指示を行う慣性方向手段などからなる。29はファンモ
ータ、30はファンモータ駆動部、31は集塵室、32
はその内部に設けたフィルター、33は本体21の底部
に設けた床ノズルで、回転ブラシ34を備え、接続パイ
プ35を介して集塵室31と接続され、これらにより清
掃部を構成している。36は蓄電池などからなる充電可
能な電源で、各部に電力を供給している。37は操作ス
イッチ38及び表示素子39を備えた操作部、40は本
体21の周囲に設けた衝撃吸収用のバンパーである。4
1は本体21の下部に設けた受電部、44は本体21と
着脱自在に接続する充電装置で、図のように床面に設置
され、本体21が矢印Aの方向に後退して連結する。ま
た45は送電部で、本体21との連結時に前記受電部4
1と対応して電気的に接続する。
【0021】充電装置44は図2の回路ブロック図に示
すような構成となっている。すなわち、48は清掃作業
を開始する時刻を設定する予約時刻設定部、49は現在
時刻を設定する現在時刻設定部であり、時間差演算部5
0にて前記予約時刻設定部48と現在時刻設定部49に
設定された時間差を計算する。また、51は電源36の
電圧を検知する電源電圧検知部であり、充電時間演算部
52は前記電源電圧検知部51の出力を受け電源36の
充電に要する時間を計算する。また、53は前記時間差
演算部50および充電時間演算部52の出力値とを比較
し、充電方式を選択する充電方式選択部である。また、
54は前記電源36への充電を短時間に行う急速充電制
御部、55は前記電源36への充電を通常時間行う通
常充電制御部であり、いずれかの充電制御部54、55
が前記充電方式選択部53により選択されることにな
る。通常時は通常充電制御部55が選択され、また、時
間差演算部50は誘導制御部28にも接続されている。
【0022】前記のように構成した自走式掃除機の動作
を具体例をあげて以下説明する。例えば、現在時刻が
8:00、清掃を開始したい時刻が14:00、電源電
圧が22V(定格24V)とする。この時、清掃を開始
したい時刻14:00を予約時刻設定部48により、現
在時刻8:00を現在時刻設定部49により入力する。
双方の時刻が確定入力された時点で時間差演算部50は
清掃開始までの時間すなわち電源36への充電可能な時
間を計算する。ここでは、14:00−8:00=6時
間となる。同時に、電源電圧検知部51はその時点での
電源36の電圧を検知し、充電時間演算部52にて予め
入力された電源充電曲線に基づくデータから満充電に要
する時間を計算する。図3に電源充電曲線のデータの一
例を示す。これより、充源電圧22Vでは充電所要時間
が4時間であることがわかる。そして、充電方式選択部
54に、これら時間差演算部50の計算結果6時間及び
充電時間演算部52の計算結果4時間が出力され、充電
方式選択部53に入力され、通常充電でも問題なく充電
できるため、通常充電制御部55が選択されて通常充電
が行われる。
【0023】そして充電が終了し予約時刻になると、時
間差演算部50からはスタート信号が出力され、本体2
1は誘導制御部28に伝達され本体21は動作を開始す
る。
【0024】本体21は誘導制御部28により、定めら
れた清掃経路を移動し、この移動中にファンモータ29
により塵埃を吸引して自動的に清掃を行う。なお清掃経
路は従来例の図11のごとくなる。清掃が終了すると本
体21は充電装置44の位置まで誘導され、充電装置4
4の送電部45と本体21の受電部41は電気的に接続
されることにより、電源36への充電が開始される。
【0025】ところで、清掃開始時刻を11:00と設
定すると時間差演算部50の出力は3時間となり、充電
時間演算部52の4時間を下回ってしまう。このような
場合には、急速充電制御部54が充電方式選択部53に
より選択され、急速充電が行われる。いずれの充電方式
にせよ、常に予約時刻には充電は完了しており、清掃開
始が可能である。
【0026】次に、図4に本発明の第二の技術的手段の
一実施例のブロック図を示し、以下この図に基づいて説
明をおこなう。なお、この図において図1、図2と同じ
動作を行うものには同じ符号を付け、ここでは説明
略する。図4において57は、前記予約時刻設定部48
にて予約時刻が設定された時にファンモータ駆動部30
を一定時間駆動する信号を出力すると同時に前記予約時
刻設定部48と現在時刻設定部49に設定された時間差
を計算する時間比較部である。また58は電源36の充
電時間を与える充電時間演算部であり、前記充電時間演
算部52のデータ(図3)の代わりに図5に示すデータ
を備えている。これらは、図3が単に電源電圧の値から
充電所要時間を示しているのに対して、図5は異なる放
電電流による電源電圧の値から電源36の残容量を推定
し充電所要時間を示している点が大きく異なっている。
というのも電源36に一般に用いられる蓄電池の種類に
よっては、初期品と同じ充電時間では満充電状態を確保
できない場合もあるからである。一般に、使用につれて
終始電圧までの放電時間は短くなり、満充電までの所要
時間は長くなる。
【0027】また、小電流放電時には電源電圧は使用品
でも初期品とほぼ同じ値だが、大電流放電時には初期品
より小さくなる。これは等価的に内部抵抗が増加するこ
とによるもので、本発明の第二の技術的手段の実施例で
は間接的にこれを測定するために、電源電圧検知部51
によりファンモータ29駆動時と停止時の双方の電源3
6の電圧を測定し、その電圧差から電源36の満充電に
要する時間を計算し、電源36の充電所要時間を決める
というものである。例えば、ファンモータ29停止時に
電源36の電圧が22Vであったとする。ここでファン
モータ29を駆動したとき、ある電源Aでは21V、別
の電源Bでは20Vであったとすると、図5より充電
時間は、電源Aは5時間、電源Bは6時間であること
がわかり、充電時間演算部58は電源36の特性(内部
抵抗)を推定でき、それぞれの電源に応じた充電時間を
設定する。このように使用品の電源に対しても常に満充
電状態を確保することができる。
【0028】なお、本実施例ではファンモータ29駆動
時の電源36の電圧を測定したが、ファンモータ29も
使用とともにその特性が変化するため、電源36の内部
抵抗の測定精度はやや悪い。そこで一定電流放電部を設
けてこれを駆動したときの電圧を測定することでより正
確に測定でき、それが本発明の第三の技術的手段であ
る。
【0029】図6に本発明の第三の技術的手段の一実施
例のブロック図を示し、以下この図に基づいて説明をお
こなう。なお、この図において図1〜図4と同じ動作を
行うものには同じ符号を付け、ここでは説明省略す
る。また、図5に相当する充電時間演算部のデータは図
7のごとくなる。
【0030】図6において、59は図7のデータを持ち
電源36の充電時間を与える充電時間演算部、60は一
定時間だけ時間比較部57から出力される信号により電
源36を一定電流で放電を行わせる放電部である。前記
手段と同様に、放電部60停止時に電源36の電圧が2
2Vであったとする。ここで放電部60を駆動したと
き、ある電源Aでは21V、別の電源Bでは20Vであ
ったとすると、図7より充電所要時間は、電源Aは5時
間、電源Bは7時間であることがわかり、充電時間演算
部59は電源36の特性(内部抵抗)を計算でき、それ
ぞれの電源に応じた充電時間を設定する。このように使
用品の電源に対しても常に満充電状態を確保することが
できる。
【0031】なお、本実施例では放電部60を充電装置
44内に設けたが、放電電流は数Aと大きいため放熱手
段が必要となり、充電装置44が大きくなってしまう。
そこで、本体21に設けて充電装置44の小型化を図っ
てもよい。ちなみに前記手段ではファンモータ29が放
電部60の役割を果たしているので、放熱手段は特に必
要ではない。
【0032】さて、予約時刻が設定され急速または通常
時間で充電が開始されるが、前述の充電時間演算部5
2、58、59は通常充電時間のデータのみしか持って
いないため、予約時刻と現在時刻の時間差によっては、
急速充電でも満充電できない場合も想定される。
【0033】本発明の第四の技術的手段はこのような想
定に対応するもので、図8に一実施例のブロック図を、
図9に図3に相当する充電時間演算部のデータを示し、
以下説明を行う。なお、これらの図においても図1、図
2と同じ動作を行うものには同じ符号を付け、ここでは
説明省略する。
【0034】図8において、61は図9のように通常充
電でのデータに加えて急速充電でのデータをも持った電
源36の充電時間を与える充電時間演算部、62は前記
充電時間演算部61の出力値が時間差演算部50の出力
値より大きい場合には、現在時刻設定部49から現在時
刻を、充電時間演算部61からは急速充電所要時間を読
みとり、前記予約時刻設定部48の予約時刻は現在時刻
に急速充電所要時間を加えた時刻に再設定されるように
する予約時刻変更部である。
【0035】前記構成において、例えば、現在時刻が1
1:00、清掃を開始したい時刻が14:00、電源電
圧が22V(定格24V)とする。すると時間差演算部
50の出力は3時間となり、充電時間演算部61の4時
間(通常充電)を下回ってしまい、急速充電制御部55
が充電方式選択部54により選択される。急速充電によ
所要時間は図9より2時間であるので急速充電が行わ
れる。しかしながら、清掃を開始したい時刻を12:0
0と設定すると時間差は1時間となってしまい、図9よ
り急速充電でも満充電できないことになる。この時には
予約時刻変更部62により、現在時刻11:00に急速
充電所要時間2時間を加えて13:00を予約時刻設定
部48に出力する。これにより予約時刻は自動的に1
2:00から13:00に変更される。すなわち、予約
時刻に充電が完了すると同時に清掃が開始される。なお
本実施例では第一の技術的手段に基づいて説明を行った
が、第二や第三の技術的手段を用いても同様である。な
お、予約時刻が自動的に変更されても、設定者はその事
に気付かないこともある。
【0036】そこで第五の技術的手段として図10にそ
の一実施例を示し、以下説明する。図10において63
は予約時刻変更部が動作(自動的に予約時刻を変更)し
たかどうかを表示する表示部で、充電装置44の予約時
刻設定部48、現在時刻設定部49の付近に配置されて
いる。前記の例において、清掃開始時刻が14:00の
場合には予約時刻変更部62動作しないため表示部6
3は駆動されないが、12:00の場合には予約時刻変
更部62が動作するため表示部63は駆動される。清掃
開始時刻は自動的に13:00に変更されるが表示部6
3は駆動されたままなので、設定者は清掃開始時刻に変
更があったことがわかる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1記載の発
明によれば、速充電制御か通常充電制御かを充電方式
選択部により選択できるため、常に予約時刻には充電が
完了し清掃開始が可能となる。
【0038】また、本発明の請求項2記載の発明によれ
ば、ファンモータ駆動時の電源電圧から電源の残容量を
求めることができるため、使用につれて劣化してくる電
源に応じたより正確な充電所要時間を推定することがで
きる。また、電源の放電をファンモータにて行うため特
に放熱手段を必要としない。
【0039】また、本発明の請求項3記載の発明によれ
ば、放電部の駆動時の電源電圧から電源の残容量を求め
ることができるため、直接内部抵抗を計算できるので、
使用につれて劣化してくる電源に応じたさらに正確な充
所要時間を計算することができる。
【0040】さらに、本発明の請求項4記載の発明によ
れば、常に予約時刻には充電が完了し清掃開始が可能と
なるため、予約時刻を設定すれば無人で清掃を行わせる
ことができる。
【0041】また、本発明の請求項5記載の発明によれ
ば、設定した人が意図通りの時刻に清掃が開始されるの
か、より遅い時刻に開始されるのかを表示部により容易
に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の技術的手段による自走式掃除機
の側断面図
【図2】同作動ブロック図
【図3】同電源電圧−充電所要時間関係図
【図4】本発明の第二の技術的手段による作動ブロック
【図5】同電源電圧−充電所要時間関係図
【図6】本発明の第三の技術的手段による作動ブロック
【図7】同電源電圧−充電所要時間関係図
【図8】本発明の第四の技術的手段による作動ブロック
【図9】(a)同電源電圧−充電所要時間関係図 (b)同電源電圧−充電所要時間関係図
【図10】本発明の第五の技術的手段による作動ブロッ
ク図
【図11】従来の自走式掃除機の断面図
【図12】自走式掃除機の清掃経路図
【符号の説明】
21 本体 29 ファンモータ 30 ファンモータ駆動部 36 電源 44 充電装置 48 予約時刻設定部 49 現在時刻設定部 50 時間差演算部 51 電源電圧検知部 52 充電時間演算部 53 充電方式選択部 54 急速充電制御部 55 通常充電制御部 57 時間比較部 58 充電時間演算部 59 充電時間演算部 60 放電部 61 充電時間演算部 62 予約時刻変更部 63 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藪内 秀隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 小川 光康 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 江口 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 乾 弘文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 高木 祥史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 石橋 崇文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 黒木 義貴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−96719(JP,A) 特開 平2−209121(JP,A) 特開 平5−23264(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、前記本体の電源を充電する充電
    装置を備え、前記本体には、前記本体を移動させる走行
    部および操舵部と、清掃手段を駆動する動部と、前記
    走行部および前記操舵部および前記駆動部に電力を給電
    する電源を設けた自走式掃除機であって、前記本体によ
    清掃作業を開始する時刻を設定する予約時刻設定部
    と、前記電源の電圧を検知する電源電圧検知部と、前記
    電源電圧検知部の出力を受け満充電に要する時間を計算
    する充電時間演算部と、前記電源への充電を短時間に行
    う急速充電制御部と、前記電源への充電を通常時間
    う通常充電制御部と、前記予約時刻設定部の設定により
    決定される充電時間と前記充電時間演算部の満充電に要
    する時間との比較により、前記急速充電制御部による充
    電方式と前記通常充電制御部による充電方式とを切り替
    える充電方式選択部とを備えた自走式掃除機。
  2. 【請求項2】 本体と、前記本体の電源を充電する充電
    装置を備え、前記本体には、前記本体を移動させる走行
    部および操舵部と、清掃用のファンモータと、前記ファ
    ンモータを駆動するファンモータ駆動部と、前記走行部
    および前記操舵部および前記ファンモータ駆動部に電力
    を給電する電源を設けた自走式掃除機であって、前記本
    体による清掃作業を開始する時刻を設定する予約時刻設
    定部と前記ファンモータ駆動部に一定時間駆動信号を
    出力する出力部と、前記電源の電圧を検知する電源電圧
    検知部と、前記出力部による駆動信号が出力されたとき
    の前記電源電圧検知部の出力に応じて前記電源の満充電
    に要する時間を計算する充電時間演算部と、前記電源へ
    の充電を短時間に行う急速充電制御部と、前記電源への
    充電を通常時間行う通常充電制御部と、前記予約時刻
    設定部の設定により決定される充電時間と前記充電時間
    演算部の満充電に要する時間との比較により、前記急速
    充電制御部による充電方式と前記通常充電制御部による
    充電方式とを切り替える充電方式選択部とを備えた自走
    式掃除機。
  3. 【請求項3】 本体と、前記本体の電源を充電する充電
    装置を備え、前記本体には、前記本体を移動させる走行
    部および操舵部と、清掃用のファンモータと、前記ファ
    ンモータを駆動するファンモータ駆動部と、前記走行部
    および前記操舵部および前記ファンモータ駆動部に電力
    を給電する電源を設けた自走式掃除機であって、前記本
    体による清掃作業を開始する時刻を設定する予約時刻設
    定部と前記電源を一定電流で放電させる放電部に一定
    時間駆動信号を出力する出力部と、前記電源の電圧を検
    知する電源電圧検知部と、前記出力部による駆動信号が
    出力されたときの前記電源電圧検知部の出力に応じて前
    記電源の満充電に要する時間を計算する充電時間演算部
    と、前記電源への充電を短時間に行う急速充電制御部
    と、前記電源への充電を通常時間行う通常充電制御部
    と、前記予約時刻設定部の設定により決定される充電時
    間と前記充電時間演算部の満充電に要する時間との比較
    により、前記急速充電制御部による充電方式と前記通常
    充電制御部による充電方式とを切り替える充電方式選択
    部とを備えた自走式掃除機。
  4. 【請求項4】 本体と、前記本体の電源を充電する充電
    装置を備え、前記本体には、前記本体を移動させる走行
    部および操舵部と、清掃手段を駆動する駆動部と、前記
    走行部および前記操舵部および前記駆動部に電力を給電
    する電源を設けた自走式掃除機であって、前記本体によ
    る清掃作業を開始する時刻を設定する予約時刻設定部
    と、前記電源の電圧を検知する電源電圧検知部と、前記
    電源電圧検知部の出力を受け満充電に要する時間を計算
    する充電時間演算部と、前記予約時刻設定部の設定によ
    り決定される充電時間と前記充電時間演算部の満充電に
    要する時間との比較し、前記充電時間演算部の満充電に
    要する時間が前記予約時刻設定部の設定により決定され
    る充電時間より大きい場合には、前記予約時刻設定部の
    設定による予約時刻を前記充電時間演算部の満充電に要
    する時間が確保できるように再設定する予約時刻変更部
    を備えた自走式掃除機。
  5. 【請求項5】 約時刻変更部による時刻変更を表示す
    る表示部を備えた請求項4記載の自走式掃除機。
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