JP3313903B2 - 刺繍データ作成装置 - Google Patents

刺繍データ作成装置

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JP3313903B2
JP3313903B2 JP21979194A JP21979194A JP3313903B2 JP 3313903 B2 JP3313903 B2 JP 3313903B2 JP 21979194 A JP21979194 A JP 21979194A JP 21979194 A JP21979194 A JP 21979194A JP 3313903 B2 JP3313903 B2 JP 3313903B2
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雅裕 水野
正生 二村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1本以上の線分を組合
わせてなる形状規定線に沿って進行する所定幅の千鳥縫
いにより刺繍を形成する場合の刺繍データを作成する刺
繍データ作成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、加工布に対する刺繍形成動作
を自動的に実行する刺繍ミシンにおいては、例えば一針
毎の針落ち点などを指示する刺繍データに基づいて動作
するようになっている。このような刺繍データを作成す
るための刺繍データ作成装置として、マイコンを主体と
した本体に、イメージスキャナ等の画像読取装置を接続
したものが供されている。このような刺繍データ作成装
置にあっては、刺繍図形の形状を規定する形状規定線に
沿って、一定の幅の千鳥縫いにより刺繍を形成する場
合、前記形状規定線からブロックデータを作成するよう
にしたものが知られている。
【0003】このものでは、図9に示すように、例えば
形状規定線Aが、逆V字形をなすような2本の線分A
1,A2からなる場合、各線分A1,A2に対し、それ
ら線分を中心としてその外側及び内側に、千鳥縫い幅に
対応した第1及び第2の仮想線B1,B2及びC1,C
2(二点鎖線で示す)を引き、第1仮想線同士の交点
c、第2の仮想線同士の交点dを求める。そして、四角
形abdc、四角形efdcの2個のブロックD1,D
2を構成する。これら各ブロックD1,D2の頂点の座
標がブロックデータとして刺繍ミシンに与えられるので
ある。
【0004】そして、刺繍ミシンは、そのブロックデー
タに基づいて、図10に示すように、各ブロックD1,
D2の対向する主辺(第1及び第2の仮想線に相当す
る)上に交互に針落ち点が来るように刺繍動作を実行
し、加工布Wに対して形状規定線Aに沿う所定幅の千鳥
縫いの刺繍縫目Sを形成するのである。
【0005】ところが、このような手法を用いて作成さ
れた刺繍データ(ブロックデータ)では、図10に示す
ように、両ブロックD1,D2の接続側部分にあって刺
繍糸の長さが著しく長くなったり、第1仮想線B1,B
2側の縫目が疎で、第2仮想線C1,C2側の縫目が密
であるといったように、必ずしも綺麗な刺繍縫目Sが形
成されないケースがあった。
【0006】そこで、本出願人は、このような欠点を解
消することができる刺繍データ作成装置を開発し、特開
平4−144589号にて出願している。このもので
は、2つのブロックD1,D2が鋭角的に接続される場
合に、図11に示すように、線分A1の第1仮想線B1
と線分A2の第2仮想線C2との交点g、及び、線分A
1の第2仮想線C1と線分A2の第1仮想線B2との交
点hを求め、これらの点g,hを結んだ線分をブロック
の一辺とするように、ブロックの変更を行うようにして
いる。
【0007】これにて、図9に示すブロックD1,D2
に代えて、図11に示すような、四角形abhgからな
るブロックD1′と、四角形efghからなるブロック
D2′とにブロックの形状が変更されるようになり、加
工布Wには、図12に示すような千鳥縫いの刺繍縫目S
が形成されるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した特
開平4−144589号に示された技術は、形状規定線
Aの各線分A1,A2がブロックD1′,D2′の中心
線となるように設定されていたが、形状規定線の各線分
がブロックの中心線とはならないように設定されるよう
な場合、例えば図13に示すように、線分A3及び線分
A4が鋭角状をなすと共に、それら自身が第2仮想線C
3及びC4を構成するような場合には、形成されるブロ
ックD3,D4が、線分A3及び線分A4に対してはる
かに長いものとなってしまう。
【0009】このため、図14に示すように、加工布W
に形成される刺繍縫目Sは、目的とするところの形状規
定線Aで表現された形状から大きく掛け離れたものとな
ってしまうことになる。このように、ブロック同士が鋭
角的に接続されるようなときには、従来の手法を用いて
ブロックデータを作成した場合に、刺繍縫目Sが形状規
定線Aにより規定される刺繍図形の形状と合致しないこ
とが起こることになり、この点、改善の余地が残されて
いたのである。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、形状規定線に基づいて刺繍データを作
成するものにあって、隣合うブロックが鋭角接続される
場合でも、形状規定線に対応した刺繍の形成が可能な刺
繍データを作成することができる刺繍データ作成装置を
提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の刺繍データ作成装置は、形状規定線を構成
する各線分に平行で千鳥縫いの所定幅だけ互いに離間し
た第1仮想線と第2仮想線とを設定し、それら第1及び
第2仮想線を対向する二辺とする四角形のブロックのデ
ータを作成するブロックデータ作成手段と、このブロッ
クデータ作成手段により作成された隣合う2個のブロッ
クの接続角度が所定角度以下の鋭角であるかどうかを判
定する接続角度判定手段と、この接続角度判定手段によ
り隣合う2個のブロックが鋭角接続されていると判定さ
れたときに、それら隣合う2個のブロックを、それら2
個のブロックの基となる形状規定線の頂点からの延長方
向のはみ出し量が前記所定幅に応じた小さなものとなる
ように変更するブロックデータ変更手段とを具備してい
る(請求項1の発明)。
【0012】この場合、前記第1仮想線及び第2仮想線
のいずれか一方を、前記形状規定線に一致させることも
可能である(請求項2の発明)。また、前記ブロックデ
ータ変更手段を、鋭角接続されている隣合う2個のブロ
ックを、それら2個のブロックの基となる形状規定線の
頂点からの延長方向にはみ出さないように修正すると共
に、それら修正された2個のブロックの間を連続させる
ような1個以上の補正ブロックを挿入するように構成し
ても良い(請求項3の発明)。
【0013】
【作用】ブロックデータ作成手段により、形状規定線に
平行な第1及び第2仮想線を設定することに基づいてブ
ロックデータが作成されるのであるが、このとき、形状
規定線を構成する一の線分と、それに接続された次の線
分とのなす角度が小さな鋭角状である場合には、それら
両線分に対応する2個の隣合うブロックが、鋭角的に接
続されると共に、その基となる形状規定線の頂点から延
長方向に余分に長く延びた形状となり、そのままでは、
形状規定線とは合致しない形状の刺繍データが作成され
てしまうことになる。
【0014】ところが、本発明によれば、ブロックデー
タ作成手段により作成された隣合う2個のブロックの接
続角度が所定角度以下の鋭角であるかどうかを、接続角
度判定手段により判定し、隣合う2個のブロックが鋭角
接続されていると判定されたときに、ブロックデータ変
更手段により、それら隣合う2個のブロックを、それら
2個のブロックの基となる形状規定線の頂点からの延長
方向のはみ出し量が千鳥縫いの所定幅に応じた小さなも
のとなるように変更される。従って、鋭角接続された2
個の隣合うブロックの形状が、形状規定線と合致する方
向に修正されるようになる。
【0015】この場合、第1仮想線及び第2仮想線のい
ずれか一方を、形状規定線に一致させた場合であっても
(請求項2の発明)、有効となる。また、ブロックデー
タ変更手段により、ブロックデータを変更するにあたっ
て、鋭角接続されている隣合う2個のブロックを、それ
ら2個のブロックの基となる形状規定線の頂点からの延
長方向にはみ出さないように修正すると共に、それら修
正された2個のブロックの間を連続させるような1個以
上の補正ブロックを挿入するようにすれば(請求項3の
発明)、簡単な手順で変更を行うことができると共に、
補正ブロックの形状等を変化させることにより、縫目方
向や鋭角接続部分の接続形状を様々に変化させることが
可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例(請求項1〜3に対
応)について、図1乃至図7を参照して説明する。ま
ず、図2及び図3を参照して、刺繍ミシンの全体構成に
ついて簡単に述べる。
【0017】図2は刺繍ミシンの外観を示しており、こ
こで、刺繍ミシンの本体1は、ベッド部2の上方にアー
ム部3を一体的に備えて構成され、ミシンテーブル4に
組込まれている。前記アーム部3の先端部には、縫針5
を着脱可能に有する針棒6が設けられ、前記ベッド部2
には、その針棒6に対応して針板7が設けられている。
詳しく図示はしないが、前記針棒6は、ミシンモータ8
(図3参照)により針棒駆動機構を介して上下動するよ
うになっており、また、針板7の下方に設けられた釜機
構が、その針棒6と同期して駆動されるようになってい
る。
【0018】一方、前記ミシンテーブル4上には、加工
布W(図7参照)を保持するための刺繍枠9が設けられ
ている。この刺繍枠9は、円環状の外枠9aとこの外枠
9a内に着脱自在に嵌まり込む円環状の内枠9bとから
構成され、それらの間に加工布Wを挟むようにして、そ
の加工布Wを張渡し状態に保持するようになっている。
そして、この刺繍枠9は、次に述べる水平移動機構10
により、ミシンテーブル4(針板7)上を水平方向に自
在に移動されるようになっている。
【0019】即ち、前記外枠9aに一体的に設けられた
スライド板部9cは、2個の支持台11,12間に掛け
渡されたスライドバー13,14にスライド移動自在に
取付けられている。そして、一方の支持台11は、ミシ
ンテーブル4上に取付けられたモータ取付台15,16
間を、前記スライドバー13,14と直交する方向に延
びる送りねじ17に係合されている。この送りねじ17
は、前記モータ取付台15に取付けられたX軸送りモー
タ18により回転駆動されるようになっており、これに
て、X軸送りモータ18の駆動により、支持台11,1
2などと一体的に、刺繍枠9がX軸方向に移動されるよ
うになっている。
【0020】そして、モータ取付台15,16間には、
モータ取付台16に取付けられたY軸送りモータ19に
より回転駆動される回転伝達軸20が設けられている。
この回転伝達軸20は、前記支持台11,12間に掛渡
されたワイヤ21,21を駆動するようになっており、
このワイヤ21,21の途中部位に前記スライド板部9
cが連結されている。これにて、Y軸送りモータ19の
駆動により、刺繍枠9がY軸方向に自在に移動されるよ
うになっている。このように構成された水平移動機構1
0により、刺繍枠9にセットされた加工布Wは、ミシン
テーブル4上を固有のX−Y座標系に基づく任意の位置
に自在に移動されるのである。
【0021】以上のように構成された刺繍ミシンの本体
1は、この場合、本体1の外部に設けられた制御装置2
2により制御されるようになっている。図3に示すよう
に、この制御装置22は、CPU23、ROM24、R
AM25及びそれらを相互に接続するバス26等からな
るマイクロコンピュータを主体とするものであり、さら
に前記バス26には、入力インタフェース27及び出力
インタフェース28が接続されている。前記出力インタ
フェース28には、前記ミシンモータ8,X軸送りモー
タ18及びY軸送りモータ19をそれぞれ駆動するモー
タ駆動回路29,30及び31が接続されている。
【0022】これにて、制御装置22は、刺繍データと
してのブロックデータが与えられることに基づいて、前
記ミシンモータ8,X軸送りモータ18及びY軸送りモ
ータ19を制御し、もって水平移動機構10により刺繍
枠9を移動させつつ前記針棒6を上下駆動することによ
り、加工布Wに所定の図形の刺繍を形成するのである。
このとき、刺繍枠9を制御するには、最終的には一針毎
の針落ち位置(加工布WのX,Y方向移動量)を指示す
るステッチデータが必要となるが、本実施例では、制御
装置22は、四角形(あるいは三角形)のブロックの4
頂点の座標を示すブロックデータが与えられることによ
り、そのブロックデータを一針展開して刺繍データとし
てのステッチデータを作成するようになっている。
【0023】さらに、この制御装置22の出力インタフ
ェース28には、CRTディスプレイ等の表示装置32
を駆動する表示駆動回路33が接続され、前記入力イン
タフェース27には、キーボード34及び外部記憶装置
35が接続されている。そして、本実施例では、前記制
御装置22は、前記ブロックデータを作成するための刺
繍データ作成装置としての機能を兼ね備えて構成されて
いる。従って、この制御装置22を、以下、作成装置本
体22と称することとする。
【0024】さて、本実施例においては、作成装置本体
22は、後述するように、そのソフトウエア的構成(刺
繍データ作成プログラムの実行)により、例えばオペレ
ータにより入力されRAM25に記憶された形状規定線
のデータに基づいて、その形状規定線に沿って進行する
所定幅の千鳥縫いにより刺繍を形成する場合の刺繍デー
タ(ブロックデータ)を作成するようになっている。
【0025】このとき、後のフローチャートの説明にて
明らかとなるように、作成装置本体22は、まず、形状
規定線を構成する各線分に対し、その線分に平行で千鳥
縫いの所定の縫い幅だけ互いに離間した仮想線を設定し
て四角形のブロックのデータを作成するようになってい
る。そして、その後、隣合うブロックの接続角度を判定
し、所定角度以下の鋭角であったときには、それら両ブ
ロックの形状を変更するように構成されている。従っ
て、作成装置本体22が、本発明にいうブロックデータ
作成手段、接続角度判定手段及びブロックデータ変更手
段としての機能を果たすようになっている。
【0026】次に、上記のように構成された刺繍データ
作成装置の動作について、図1及び、図4乃至図7も参
照して述べる。ここでは、従来例で述べた図13の形状
規定線Aと同様に、図4に示すような、線分A3及びA
4からなる鋭角的なV字形をなす形状規定線Aに対する
刺繍データ(ブロックデータ)を作成する場合を具体例
として上げながら説明する。この形状規定線Aのデータ
(点P1,P2,P3の位置データ)は、予めオペレー
タにより入力され、RAM25に記憶されるようになっ
ている。
【0027】図1のフローチャートは、形状規定線のデ
ータからブロックデータを作成する手順を示すものであ
る。まず、ステップS1では、形状規定線を構成する各
線分に対して、その線分に平行で千鳥縫い幅だけ離間し
た第1仮想線が設定される。ここで、本実施例では、形
状規定線を構成する線分を、第2仮想線に一致させるよ
うにしている。従って、図4の形状規定線Aの例では、
線分A3に対しては千鳥縫い幅Lだけ離間した第1仮想
線B3が設定され、線分A4に対してはやはり所定幅L
だけ離間した第1仮想線B4が設定される。
【0028】次のステップS2では、隣合う第1仮想線
同士の交点が求められ、その交点と各線分(第2仮想
線)とから、各線分に対する四角形のブロックが作成さ
れる。端部に位置する線分に関しては、第1仮想線同士
の交点が一方側しか存在しないため、線分の端点から第
1仮想線に向けて垂線を下ろし、その交点をブロックの
頂点とする。図4の例では、点P4,P5,P6が求め
られ、線分A3に対しては、点P1,P2,P5,P4
を頂点とする四角形のブロックD3が形成され、線分A
4に対しては、点P3,P2,P5,P6を頂点とする
四角形のブロックD4が形成される。
【0029】ステップS3では、全ブロック数Nがカウ
ントされ(図4の例ではN=2)、ステップS4では、
ブロックカウンタnに1がセットされる。次のステップ
S5では、現在(n番目)のブロックと、その直前(n
−1番目)のブロックとの接続角度が、所定角度(例え
ば10度)以下の鋭角かどうかが判定される。接続角度
が所定角度を越えるものであれば(ステップS5にてN
o)、ステップS8にて全てのブロックに対する接続チ
ェックが完了したかが判断され、未だ完了していなけれ
ば(No)、ステップS9にてブロックカウンタnがイ
ンクリメントされてステップS5に戻る。図4の例で
は、1番目のブロックD3に関しては、直前のブロック
が存在しないので、ステップS5にてNoとなり、ステ
ップS9を通って再びステップS5に戻ることになる。
【0030】そして、ステップS5にて、接続角度が所
定角度以下の鋭角であると判定されると(Yes)、次
のステップS6にて、接続に係る両ブロック(現在のブ
ロック及び直前のブロック)の形状が、それら2個のブ
ロックの基となる形状規定線の頂点からの延長方向には
み出さないように修正される。具体的には、形状規定線
の頂点から、両ブロックを構成する両第1仮想線に向け
て夫々垂線を下ろして、その交点を新たな頂点とする四
角形(長方形)のブロックに修正する。
【0031】図4の例では、2番目のブロックD4とそ
の直前(1番目)のブロックD3との接続角度θが、1
0度以下となるため(ステップS5にてYes)、ステ
ップS6にて、両ブロックD3,D4が修正される。具
体的には、図5に示すように、ブロックD3側にあって
は、点P2から第1仮想線B3に向けて垂線が下ろされ
てその交点P7が求められ、点P1,P2,P7,P4
を頂点とする長方形のブロックD3′に修正され、ブロ
ックD4側にあっては、点P2から第1仮想線B4に向
けて垂線が下ろされてその交点P8が求められ、点P
3,P2,P8,P6を頂点とする長方形のブロックD
4′に修正される。
【0032】さらに、このように鋭角接続されている両
ブロックが修正されると、ステップS7にて、それら修
正された2個のブロックの間を連続させるような補正ブ
ロックが挿入される。本実施例では、修正された2個の
ブロックの基となる形状規定線の頂点からの延長方向の
はみ出し量が千鳥縫い幅に相当するものとなるように2
個の三角形のブロックを補正ブロックとして挿入するよ
うにしている。図4の形状規定線Aの例では、図6に示
すように、修正されたブロックD3′及びD4′に対
し、ブロックD3′側の線分A3を頂点P2から延長
し、頂点P2からの長さがLの位置に点P9を設定す
る。そして、点P2,P7,P9を頂点とする三角形の
補正ブロックE1及び点P2,P8,P9を頂点とする
三角形の補正ブロックE2を挿入するようになってい
る。
【0033】このようにして、隣合う2個のブロックが
鋭角接続されている場合には、形状規定線の頂点からの
延長方向のはみ出し量が千鳥縫い幅に応じた小さいもの
となるようにブロックの形状が変更されるのである。以
上の処理を、全てのブロックに対して行うことにより
(ステップS8にてYes)、ブロックデータの作成の
処理が終了するのである。
【0034】図7には、形状規定線Aの例において、以
上のようにして作成,変更されたブロックデータに基づ
いて刺繍動作が実行された場合の、加工布Wに対して形
成される刺繍縫目Sの様子を示している。ここで、ブロ
ックが鋭角接続されている場合には、従来の手法により
ブロックデータを作成すると、ブロックが形状規定線A
の頂点から延長方向に余分に長く延びた形状となり、形
状規定線Aとは合致しない形状の刺繍データが作成され
てしまう。ところが、本実施例では、上記のようなブロ
ックの変更により、形状規定線Aに合致した形状のブロ
ックデータひいては刺繍を形成することができるのであ
る。
【0035】このように本実施例によれば、鋭角接続さ
れた2個の隣合うブロックの形状を、形状規定線Aと合
致する方向に修正するようにしたので、従来のように刺
繍縫目Sが形状規定線Aにより規定される刺繍図形の形
状と合致しない虞のあったものと異なり、隣合うブロッ
クが鋭角接続される場合でも、形状規定線Aに対応した
刺繍の形成が可能なブロックデータを作成することがで
きるものである。
【0036】尚、上記実施例では、三角形の2個の補正
ブロックE1,E2を挿入するようにしたが、図8に示
すように、四角形の2個の補正ブロックE3,E4を挿
入するようにしても良く、補正ブロックの形状や大き
さ、個数などについては、種々の変形例が考えられる。
また、このように補正ブロックの形状等を変化させるこ
とにより、縫目方向や鋭角接続部分の接続形状を様々に
変化させることが可能となる。また、オペレータにより
補正ブロックの形状を選択させるように構成することも
できる。
【0037】その他、上記実施例では形状規定線を第2
仮想線に一致させるようにしたが、第1仮想線に一致さ
せることもでき、また、形状規定線の両側に夫々第1,
第2仮想線を設定する場合にも本発明を適用できること
は勿論である。また、刺繍データ作成装置の構成として
も、汎用のコンピュータシステムを用いても良いなど、
本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し
得るものである。
【0038】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の請求項1の刺繍データ作成装置によれば、形状規定線
を構成する各線分に平行で千鳥縫いの所定幅だけ互いに
離間した第1仮想線と第2仮想線とを設定し、それら第
1及び第2仮想線を対向する二辺とする四角形のブロッ
クのデータを作成するブロックデータ作成手段と、この
ブロックデータ作成手段により作成された隣合う2個の
ブロックの接続角度が所定角度以下の鋭角であるかどう
かを判定する接続角度判定手段と、この接続角度判定手
段により隣合う2個のブロックが鋭角接続されていると
判定されたときに、それら隣合う2個のブロックを、そ
れら2個のブロックの基となる形状規定線の頂点からの
延長方向のはみ出し量が前記所定幅に応じた小さなもの
となるように変更するブロックデータ変更手段とを具備
するので、隣合うブロックが鋭角接続される場合でも、
それらブロックの形状が形状規定線と合致する方向に修
正されるようになり、形状規定線に対応した刺繍の形成
が可能な刺繍データを作成することができるという優れ
た効果を奏するものである。
【0039】この場合、第1仮想線及び第2仮想線のい
ずれか一方を、形状規定線に一致させた場合であっても
(請求項2の刺繍データ作成装置)、有効となる。ま
た、ブロックデータ変更手段により、ブロックデータを
変更するにあたって、鋭角接続されている隣合う2個の
ブロックを、それら2個のブロックの基となる形状規定
線の頂点からの延長方向にはみ出さないように修正する
と共に、それら修正された2個のブロックの間を連続さ
せるような1個以上の補正ブロックを挿入するようにす
れば(請求項3の刺繍データ作成装置)、簡単な手順で
変更を行うことができると共に、補正ブロックの形状等
を変化させることにより、縫目方向や鋭角接続部分の接
続形状を様々に変化させることが可能となるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、ブロックデー
タ作成の手順を示すフローチャート
【図2】刺繍ミシンを含む全体構成を示す斜視図
【図3】電気的構成を示すブロック図
【図4】形状規定線からブロックを形成する方法を説明
するための図
【図5】ブロックを修正する方法を説明するための図
【図6】補正ブロックを挿入する方法を説明するための
【図7】刺繍が形成された様子を示す加工布の平面図
【図8】本発明の他の実施例を示す図6相当図
【図9】従来例を示す図4相当図
【図10】図7相当図
【図11】他の従来例を示す図4相当図
【図12】図7相当図
【図13】異なる他の従来例を示す図4相当図
【図14】図7相当図
【符号の説明】
図面中、1は刺繍ミシン本体、22は刺繍データ作成装
置本体(ブロックデータ作成手段、接続角度判定手段、
ブロックデータ変更手段)、23はCPU、24はRO
M、25はRAM、35は外部記憶装置、Aは形状規定
線、Wは加工布、Sは刺繍縫目を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−144589(JP,A) 特開 平3−139387(JP,A) 特開 平3−140188(JP,A) 特開 平3−60692(JP,A) 特開 平5−103884(JP,A) 特開 平5−7677(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 19/00 - 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工布に所定の図形の刺繍を形成するミ
    シンにおける、刺繍動作に必要な刺繍データを作成する
    ものであって、1本以上の線分を組合わせてなる形状規
    定線に沿って進行する所定幅の千鳥縫いにより刺繍を形
    成する場合の刺繍データを作成する刺繍データ作成装置
    において、 前記形状規定線を構成する各線分に平行で、前記所定幅
    だけ互いに離間した第1仮想線と第2仮想線とを設定
    し、それら第1及び第2仮想線を対向する二辺とする四
    角形のブロックのデータを作成するブロックデータ作成
    手段と、 このブロックデータ作成手段により作成された隣合う2
    個のブロックの接続角度が所定角度以下の鋭角であるか
    どうかを判定する接続角度判定手段と、 この接続角度判定手段により隣合う2個のブロックが鋭
    角接続されていると判定されたときに、それら隣合う2
    個のブロックを、それら2個のブロックの基となる形状
    規定線の頂点からの延長方向のはみ出し量が前記所定幅
    に応じた小さなものとなるように変更するブロックデー
    タ変更手段とを具備することを特徴とする刺繍データ作
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1仮想線及び第2仮想線のいずれ
    か一方が、前記形状規定線に一致していることを特徴と
    する請求項1記載の刺繍データ作成装置。
  3. 【請求項3】 前記ブロックデータ変更手段は、鋭角接
    続されている隣合う2個のブロックを、それら2個のブ
    ロックの基となる形状規定線の頂点からの延長方向には
    み出さないように修正すると共に、それら修正された2
    個のブロックの間を連続させるような1個以上の補正ブ
    ロックを挿入するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の刺繍データ作成装置。
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