JP3311823B2 - 建設・荷役作業用機械の旋回制動装置 - Google Patents

建設・荷役作業用機械の旋回制動装置

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JP3311823B2
JP3311823B2 JP19489093A JP19489093A JP3311823B2 JP 3311823 B2 JP3311823 B2 JP 3311823B2 JP 19489093 A JP19489093 A JP 19489093A JP 19489093 A JP19489093 A JP 19489093A JP 3311823 B2 JP3311823 B2 JP 3311823B2
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隆之 鈴木
隆 奥野
秋弘 畠野
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/08Superstructures; Supports for superstructures
    • E02F9/10Supports for movable superstructures mounted on travelling or walking gears or on other superstructures
    • E02F9/12Slewing or traversing gears
    • E02F9/121Turntables, i.e. structure rotatable about 360°
    • E02F9/125Locking devices

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーン、油圧ショベ
ル、高所作業車など、基体上に上部旋回体を有する建設
・荷役作業用機械の旋回制動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クレーン、油圧ショベル、高所作業車な
どの建設・荷役作業用機械は、下部走行体のような基体
上に上部旋回体を垂直軸線周りに旋回可能に有してい
る。この種の建設・荷役作業用機械において、上部旋回
体を任意の旋回位置に固定するための旋回制動は、一般
に、上部旋回体を旋回駆動する油圧モータの出力軸にデ
ィスクブレーキを設け、このディスクブレーキによりモ
ータ出力軸を固定することにより行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】油圧モータによる上部
旋回体の旋回駆動は、モータ出力軸の回転を歯車式減速
機によってピニオンに減速伝達し、ピニオンが基体(下
部走行体)に固定されているリング歯車との噛合により
転動することによって行われるから、歯車噛み合い部の
バックラッシュ、モータ出力軸よりピニオンに至る動力
伝達経路中にある軸などのねじり弾性変形により、モー
タ出力軸がディスクブレーキにより固定されても上部旋
回体が下部走行体に対して旋回方向にがたつきをもって
固定される。このため上部旋回体に旋回外力が作用する
と、そのがたつき分だけ上部旋回体が下部走行体に対し
て旋回移動するようになる。
【0004】例えば、クレーンの場合、吊荷の揺れやブ
ームに作用する風力が旋回外力として上部旋回体に作用
し、これによって上部旋回体ががたつき旋回することに
なる。上部旋回体ががたつき旋回すると、この上部旋回
体に設けられているブームも旋回移動し、ブーム先端に
おける旋回変位量はブーム長さが長くなる程大きくな
り、ブーム先端における旋回変位量は1mを超える場合
も生じる。このような上部旋回体のがたつき旋回は、巻
上げ等の他の操作性を悪くする原因になる。
【0005】この問題の対策として、旋回駆動用の動力
伝達系における歯車のバックラッシュを低減することに
より、上部旋回体のがたつき旋回量を少なくすること
が、実開昭57−110165号 、実開昭61−88
994号、実開平1−119956号、実開平3−11
5159号などにおいて、提案されている。しかし何れ
のものも、構造が複雑になり、またバックラッシュを低
減することはできても、バックラッシュを完全に消滅さ
せることはできず、このため上部旋回体のがたつき旋回
を完全に無くすことはできない。また動力伝達系におけ
る軸などのねじり変形に起因するがたつき旋回は解消さ
れない。
【0006】本発明は、上部旋回体を任意の旋回位置に
てがたつきを含むことなく下部走行体などの基体に確実
に固定することができる建設・荷役作業用機械の旋回制
動装置を提供することを目的としている。
【0007】一実施例を示す図1〜図8に対応づけて説
明すると、本発明による建設・荷役作業用機械の旋回制
動装置は、基体1上に運転室25を備えた上部旋回体2
がモータ13により旋回駆動される建設・荷役作業用機
械の旋回制動装置において、基体1上と上部旋回体2の
いずれか一方に前記上部旋回体2の旋回中心と同心で旋
回方向に延在する制動面部17が設けられ、他方に前記
制動面部17と選択的に摩擦係合する制動面部22が設
けられ、制動部材22は、運転室25内に設けられた操
作部材26により、モータ13による上部旋回体2の旋
回駆動力に対抗する力よりも小さい制動力を発揮するよ
う操作されることを特徴としている。また、建設・荷役
作業機械は、クレーンであり、制動部材22による制動
力は、吊り荷の揺れおよびブーム3に作用する旋回外力
による上部旋回体2の旋回を抑止するよう設定される。
【0008】
【作用】基体1あるいは上部旋回体2の何れかに設けら
れている制動面部22に、他方に設けられた制動部材2
2が摩擦係合することにより、上部旋回体2は、任意の
旋回位置にて基体1に、がたつきの原因になる介在物を
挟むことなく、直接固定される。
【0009】尚、本発明の構成を説明する上記課題を解
決するための手段と作用の項では本発明を解かり易くす
るために実施例の図を用いたが、これにより本発明が実
施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】図2は本発明による旋回制動装置が適用され
るクレーンの一例を示している。このクレーンは基体と
しての下部走行体1上に上部旋回体2を垂直軸線周りに
旋回可能に有している。上部旋回体2にはブーム3が設
けられている。図1、図3および図4はクレーンに設け
られる旋回制動装置の一実施例を示している。下部走行
体1のフレーム4には上部旋回体2の旋回中心と同心の
円環状のレース取付基部5が一体的に設けられており、
このレース取付基部5上に取付ボルト6によって円環状
の旋回輪インナレース7が上部旋回体2の旋回中心と同
心に固定装着されている。
【0011】上部旋回体2の下底面部にはこれの旋回中
心と同心に旋回輪アウタレース8が取付ボルト9及びナ
ット10により固定装着されている。旋回輪アウタレー
ス8は旋回輪インナレース7の外側に配置されており、
このアウタレース8とインナレース7との間には複数個
の転動体11が設けられている。これにより上部旋回体
2はインナレース7とアウタレース8と転動体11とに
よるころがり軸受け構造体により案内されて下部走行体
1に対して垂直軸線周りに旋回する。
【0012】上部旋回体2には歯車式の減速装置12が
固定装着されており、この減速装置12の不図示の入力
軸は、モータ13の不図示の出力軸と駆動連結され、モ
ータ13により回転駆動される。減速装置12の出力軸
14にはピニオン15が取り付けられており、ピニオン
15はインナレース7の内周面に形成された内歯式のリ
ング歯車16と噛合している。ピニオン15は、減速装
置12を介してモータ13により回転駆動され、リング
歯車16との噛合により自転しつつリング歯車16周り
に公転し、この公転により上部旋回体2を下部走行体1
に対して旋回駆動する。
【0013】アウタレース8の外周面はその全周に亘っ
て機械加工されており、このアウタレース外周面が上部
旋回体2の旋回中心と同心で旋回方向に延在する制動面
部17とされている。下部走行体1のフレーム4上には
取付部材18によってパッド式制動装置の油圧シリンダ
装置19が取り付けられている。油圧シリンダ装置19
のピストンロッド20の先端部にはブレーキライニング
取付板21が固定装着されている。ブレーキライニング
取付板21は制動面部17に対向しており、この対向面
部にはブレーキライニング22が取り付けられている。
【0014】油圧シリンダ装置19は、シリンダ室23
に油圧を供給されることによりピストンロッド20を圧
縮コイルばね24のばね力に抗して図3にて左方へ駆動
し、ブレーキライニング22を制動面部17に押し付け
る。なお、油圧シリンダ装置19は、図1によく示され
ている如く、アウタレース8の周りに互いに180度変
位した二つの位置に各々設けられている。油圧シリンダ
装置19のシリンダ室23に対する油圧の給排は、図4
に示されている如く、上部旋回体2に設けられている運
転室25内に配置されたブレーキ操作レバー26の運転
者による操作により遠隔操作される。
【0015】上述の如き構成によれば、運転者によるブ
レーキ操作レバー26の操作によって油圧シリンダ装置
19のシリンダ室23に油圧が供給されることにより、
ピストンロッド20が図3にて左方へ移動する。これに
よりブレーキライニング22がアウタレース8の外周面
部がなす制動面部17に押し付けられ、ブレーキライニ
ング22が制動面部17に摩擦係合により、上部旋回体
2が任意の旋回位置にて下部走行体1に対してがたつき
を含むことなく直接固定される。この場合の制動力は、
モータ13による上部旋回体2の旋回駆動力に対抗する
必要はなく、吊り荷が受ける風力などにより上部旋回体
2が旋回しないようにする程度の制動力であれよい。
【0016】この制動状態の解除は油圧シリンダ装置1
9のシリンダ室23がドレン開放されることにより行わ
れる。シリンダ室23がドレン開放さると、ピストンロ
ッド20が圧縮コイルばね24のばね力により図3にて
右方へ移動し、ブレーキライニング22が制動面部17
より離間することにより、上部旋回体2は下部走行体1
に対して自由に旋回し得る状態になる。
【0017】図5〜図8は各々本発明による旋回制動装
置の他の実施例を示している。なお、図5〜図8におい
て、図1〜図4に対応する部分は図1〜図4に付した符
号と同一の符号により示されている。図5に示された実
施例においては、バンド式の制動装置が用いられてお
り、ブレーキバンド27が、アウタレース8の外周面、
すなわち制動面部17を取り巻くように配置され、デッ
ドエンドはピン28により下部走行体1のフレーム4に
係止され、ライブエンドはレバー29によりフレーム4
に固定されたブレーキシリンダ30と駆動連結されてい
る。
【0018】この実施例においては、ブレーキシリンダ
30によりブレーキバンド27が締め付けられ、ブレー
キバンド27が制動面部17に押し付けられて制動面部
17に摩擦係合することにより、上部旋回体2が任意の
旋回位置にて下部走行体1に対してがたつきを含むこと
なく直接固定される。
【0019】図6はディスクブレーキの使用例であり、
この実施例においては、アウタレース8の外周部に円環
状のブレーキ用ディスク31が固定装着されている。下
部走行体1のフレーム4には取付部材32によりディス
クブレーキユニット33が固定装着されており、ディス
クブレーキユニット33は、不図示のブレーキライニン
グによりブレーキ用ディスク31を両側より挟み込み、
それと摩擦係合する。これにより上部旋回体2は任意の
旋回位置にて下部走行体1に対してがたつきを含むこと
なく直接固定される。
【0020】なお、この実施例においては、上部旋回体
2の全旋回位置に亘って旋回制動を行う必要がない場合
は、旋回制動を必要とする旋回角範囲にのみ部分的にブ
レーキブィスク31を設ければよい。
【0021】図7に示された実施例においては、下部走
行体1のフレーム4に固定されているレース取付基部5
の内周面部が制動面部17とされ、油圧シリンダ装置1
9は取付部材34により上部旋回体2の下底面部に固定
装着されている。油圧シリンダ装置19によってブレー
キライニング22が制動面部17に押し付けられると、
ブレーキライニング22が制動面部17に摩擦係合し、
上部旋回体2が任意の旋回位置にて下部走行体1に対し
がたつきを含むことなく直接固定される。この場合、油
圧シリンダ装置19の給排油路が上部旋回体2側に設け
られ、上部旋回体2の運転室2に設けられているブレ
ーキ操作レバー26との関係において、この給排油路を
なす油圧配管の取り回しが容易になる。
【0022】図8に示された実施例においては、取付ボ
ルト6によりブレーキ用ディスク31が下部走行体1側
のレース取付基部5とインナレース7との間に共締め固
定されている。上部旋回体2には取付部材34によりデ
ィスクブレーキユニット33が固定装着されており、こ
の場合もディスクブレーキユニット33は不図示のブレ
ーキライニングによりブレーキ用ディスク31を両側よ
り挟み込み、それの摩擦係合により上部旋回体2は任意
の旋回位置にて下部走行体1に対してがたつきを含むこ
となく直接固定される。
【0023】なお、この実施例においても、上部旋回体
2の全旋回位置に亘って旋回制動を行う必要がない場合
は、旋回制動を必要とする旋回角範囲にのみ部分的にブ
レーキブィスク31が設けられればよい。
【0024】また、この他の実施例として、制動面部1
7はアウタレース8の外周面、レース取付基部5の内周
面以外に、上部旋回体2の旋回中心と同心で旋回方向に
延在する別の制動面構成部材により与えられてもよい。
さらに、自走式の作業車両に限定されず、固定式クレー
ンなどにも本発明を適用できる。
【0025】本発明による建設・荷役作業用機械の旋回
制動装置によれば、運転室内に設けられた操作部材の操
作により、下部走行体のような基体あるいは上部旋回体
の何れかに設けられている制動面部に、他方に設けられ
た制動部材が摩擦係合することにより、上部旋回体が任
意の旋回位置にて基体にがたつきの原因になる介在物を
挟むことなく、上部旋回体の旋回駆動力に対抗する力よ
りも小さい制動力で直接固定されるから、旋回駆動用の
動力伝達系における歯車のバックラッシュなどの存在に
関係なく上部旋回体ががたつきを含むことなく基体に対
し固定される。これにより例えば、クレーンにおいて
は、吊り荷の揺れやブームに作用する風力が旋回外力と
して上部旋回体に作用しても上部旋回体が基体に対しが
たつき旋回することがなく、これによって上部旋回体の
ブームも不用意に旋回移動することがなくなり、巻上げ
等の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による建設・荷役作業用機械の旋回制動
装置の一実施例を示す平面図。
【図2】本発明による旋回制動装置が適用されるクレー
ンの一例を示す全体図。
【図3】本発明による建設・荷役作業用機械の旋回制動
装置の一実施例を示す断面図。
【図4】本発明による旋回制動装置を備えた建設・荷役
作業用機械の運転室を示す概略構成図。
【図5】本発明による建設・荷役作業用機械の旋回制動
装置の他の実施例を示す平面図。
【図6】本発明による建設・荷役作業用機械の旋回制動
装置の他の実施例を示す断面図。
【図7】本発明による建設・荷役作業用機械の旋回制動
装置の他の実施例を示す断面図。
【図8】本発明による建設・荷役作業用機械の旋回制動
装置の他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1 基体 2 上部旋回体 7 旋回輪インナレース 8 旋回輪アウタレース 11 転動体 12 減速装置 13 モータ 15 ピニオン 16 リング歯車 17 制動面部 19 油圧シリンダ装置 22 ブレーキライニング 26 ブレーキ操作レバー 27 ブレーキバンド 30 ブレーキシリンダ 31 ブレーキ用ディスク 33 ディスクブレーキユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−193750(JP,U) 実開 平2−112750(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/12 B66C 23/94 B66F 9/06 B66F 11/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に運転室を備えた上部旋回体がモー
    タにより旋回駆動される建設・荷役作業用機械の旋回制
    動装置において、 基体と上部旋回体のいずれか一方に前記上部旋回体の旋
    回中心と同心で旋回方向に延在する制動面部が設けら
    れ、他方に前記制動面部と選択的に摩擦係合する制動部
    材が設けられ、前記制動部材は、前記運転室内に設けられた操作部材に
    より、前記モータによる前記上部旋回体の旋回駆動力に
    対抗する力よりも小さい制動力を発揮するよう操作され
    ことを特徴とする建設・荷役作業用機械の旋回制動装
    置。
  2. 【請求項2】前記建設・荷役作業用機械は、クレーンで
    あり、 前記制動部材による制動力は、吊り荷の揺れおよびブー
    ムに作用する旋回外力による前記上部旋回体の旋回を抑
    止するよう設定される ことを特徴とする請求項1に記載
    の建設・荷役作業用機械の旋回制動装置。
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DE102012025600A1 (de) * 2012-12-31 2014-07-03 Imo Holding Gmbh Vorrichtung zur drehbaren Kopplung zweier Anlagen- oder Maschinenteile
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