JP3311813B2 - パターン読取装置 - Google Patents

パターン読取装置

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JP3311813B2
JP3311813B2 JP12537093A JP12537093A JP3311813B2 JP 3311813 B2 JP3311813 B2 JP 3311813B2 JP 12537093 A JP12537093 A JP 12537093A JP 12537093 A JP12537093 A JP 12537093A JP 3311813 B2 JP3311813 B2 JP 3311813B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パターン読取技術、特
に、ホルダに透過率の異なる光学フィルタが複数配置さ
れている場合に所望のフィルタに切り変える技術に関
し、例えば、半導体装置の製造工程において、半導体ウ
エハ(以下、ウエハという。)に表示された識別コード
や、製品に表示された色彩(カラー)を有するマークを
読み取るのに利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、生産管
理やデータ管理のためにウエハに各ウエハ固有の識別コ
ード(以下、単に、コードという。)を表示し、必要に
応じてこのコードを読み取ることが行われている。この
ウエハに表示されるコードは、リソグラフィー処理およ
びエッチング処理によってウエハの主面に形成された凹
凸から成るパターンにより構成されている。
【0003】このように構成されているウエハのコード
を読み取るコード読取装置としては、ウエハを照明する
照明装置と、照明されたウエハのコードを撮像するテレ
ビカメラと、このテレビカメラの画像信号に基づいてウ
エハのコードを認識する画像処理装置とを備えている。
【0004】また、一般的に、半導体装置の製造工程に
おいては、製造された製品に製品名や型番等を示すマー
クが表示される。さらに、ダイオード等の製品において
は、色彩(カラー)を有するマーク(以下、カラーマー
クという。)が各品種毎に異なる色彩がそれぞれ使用さ
れて付されている。つまり、このカラーマークによって
各品種をそれぞれ識別させることが行われている。例え
ば、高周波用のダイオードは赤色によってカラーマーク
が表示され、低周波用のダイオードは青色によってカラ
ーマークが表示され、小信号用のダイオードは緑色によ
ってカラーマークが表示される、という如きである。
【0005】他方、半導体装置の製造工程においては、
製品に表示されたマークが適正に表示されているか否か
を検査するために、マークを読み取る作業が実施されて
いる。このマークの読み取り作業を人が実施していたの
では、生産性がきわめて低下してしまうため、自動的に
実施することが一般的に行われている。
【0006】そして、マークが色彩によって表示されて
いる場合には、次のようなマーク読取方法が実施されて
いる。 (1) カラー画像処理装置が使用されるマーク読取方
法。すなわち、カラーテレビカメラによってマークが撮
像され、各画素における各原色の量が分析されて、マー
クの色彩が認識されるとともに、特定の色彩を有するマ
ークが読み取られる。
【0007】(2) 2値および濃淡画像処理装置に電
子フィルタ式色抽出装置が組み合わされるマーク読取方
法。すなわち、カラーテレビカメラによってマークが撮
像され、電子フィルタによって抽出された色彩だけが認
識されることにより、特定の色彩を有するマークが読み
取られる。
【0008】(3) 2値および濃淡画像処理装置に光
学フィルタ式色抽出装置が組み合わされるマーク読取方
法。すなわち、光学フィルタによって抽出されたマーク
の色彩だけが白黒テレビカメラによって撮像され、認識
されることにより、特定の色彩を有するマークが読み取
られる。
【0009】なお、光学検査技術を述べてある例として
は、株式会社工業調査会発行「電子材料1987年11
月号別冊」昭和62年11月20日発行 P233〜P
239、がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のような
コード読取装置においては、照明装置から照射される光
が一定の波長帯域の光であるため、画像のコントラスト
が良好でコードが適正に読み取られる場合と、画像のコ
ントラストが悪くコードが適正に読み取られない場合と
が発生するという問題点があることが、本発明者によっ
て明らかにされた。
【0011】そして、この症状は、ウエハにより製造さ
れる半導体装置の品種や、製造プロセスの相違に影響を
受けたり、各プロセスでのばらつきや、ウエハ内の処理
状態(膜厚や膜質等)のばらつきに影響を受けたりして
いる。前記症状がこれらに影響を受ける理由は、コード
がウエハへの回路パターンと同じプロセス(リソグラフ
ィー処理)を経て形成されており、そのプロセスでの膜
厚の変動やエッチングのばらつきが発生するため、さら
には、コード形成プロセス以降のプロセス変動の影響を
大きく受けるため、と考えられる。
【0012】本発明の第1の目的は、パターンを常に適
正に読み取ることができるパターン読取技術を提供する
ことにある。
【0013】また、前記したカラーマークの読取方法に
は、次のような問題点がある。まず、カラー画像処理装
置が使用されるマーク読取方法、2値および濃淡画像処
理装置に電子フィルタ式抽出装置が使用されるマーク読
取方法においては、構造が複雑で、高価になるという問
題点がある。
【0014】また、2値および濃淡画像処理装置に光学
フィルタ式抽出装置が組合わされるマーク読取方法にお
いては、カラーマークに対応した透過率を有する光学フ
ィルタを自動的かつ迅速に切り換える必要がある。
【0015】そこで、異なる特定波長範囲を透過する光
学フィルタを複数用意しておき、カラーマークに対応し
て特定波長範囲を透過する光学フィルタを照明光源に自
動的かつ迅速に対向させることができる光学フィルタの
切換技術の開発が要望されている。
【0016】本発明の第2の目的は、光学フィルタを自
動的かつ迅速に切り換えることができるパターン読取技
術を提供することにある。
【0017】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0019】すなわち、パターンが形成されている被読
取物に光を照射する照明装置と、その被読取物からの反
射光を受ける受光装置とを備えているパターン読取装置
において、前記照明装置と受光装置との間に光学フィル
タ切換装置が介設されており、この光学フィルタ切換装
置は、異なる透過率をそれぞれ有する複数の光学フィル
タが互いに異なる位置に配置されているホルダと、この
ホルダを照明装置に対して光学的に相対移動させる移動
手段とを備えており、ホルダが照明装置に対して光学的
に相対移動されることにより、照明装置に光学的に対向
される光学フィルタが切り換えられる光学フィルタ切換
装置であって、前記照明装置に現在対向されている光学
フィルタを検出する検出手段と、この検出手段によって
検出された光学フィルタと前記照明装置に対向するよう
に指定された光学フィルタとを照合し、両方が不一致の
場合に前記移動手段に前記ホルダを照明装置に対して光
学的に相対移動させる移動指令を送信するコントローラ
と、を備えていることを特徴とする。
【0020】また、前記ホルダに前記各光学フィルタの
位置を示す位置表示が予めそれぞれ付されており、前記
検出手段がこの位置表示を検出し、その検出結果である
位置情報を前記コントローラに送信するように構成され
ており、前記コントローラはこの検出された位置情報
と、前記照明光源に対向するように指定された光学フィ
ルタについての前記位置情報とを照合して、両方の位置
情報が不一致の場合に前記移動手段に前記ホルダを照明
装置に対して光学的に相対移動させる移動指令を送信す
るように構成されていることを特徴とする。
【0021】
【作用】前記した第の手段によれば、パターンについ
ての読み取り状態が悪い場合に、照明装置と受光装置と
の間に介設されている光学フィルタ切換装置によって、
照射光が透過する光学フィルタが切り換えられると、切
り換えられた後に、照射光の光学フィルタにおける透過
率が変化することにより、照射光のパターンからの反射
状態が切り換え前に対して変調されるため、パターンに
ついての読み取り状態が変更調整されることになる。そ
こで、光学フィルタを適宜切り換えることによって、最
良の読み取り状況を作り出すことができる。
【0022】そして、前記した第の手段によれば、光
学フィルタが切り換えられるに際して、切り換えるべき
光学フィルタが指定されると、指定された光学フィルタ
の切換作動を自動的かつ適正に、しかも、短い時間で実
行することができるため、光学フィルタ切換作業はきわ
めて効率的にかつ高精度に実施することができる。
【0023】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるコード読取装
置を示す模式図、図2はその斜視図である。図3はその
コード読取装置に使用されている光学フィルタ切換装置
を示す正面断面図である。図4はそのフローチャート図
である。図5はウエハを示す平面図、図6はウエハカセ
ットを示す斜視図である。図7(a)、(b)はコード
読み取り作用を説明するための各説明図である。
【0024】本実施例において、本発明に係るパターン
読取装置は、ウエハに付された識別コードを読み取るコ
ード読取装置として構築されている。コード読み取りの
対象物品であるウエハ1は、原則として複数枚が1ロッ
トとしてまとめられ、カセット7に収容されて取り扱わ
れるようになっている。さらに、カセット7はカセット
ケース(図示せず)に収容されて各工程間を搬送されて
行くようになっている。なお、例外もあるが、便宜上、
1ロット1カセットとして説明を進める。
【0025】図5に示されているように、ウエハ識別コ
ード4はウエハ1の回路パターン(図示せず)が形成さ
れた第1主面2におけるオリエンテーションフラット3
と反対側の位置に配されており、エッチング加工法やレ
ーザ刻印法等のような手段が用いられて数字および英文
字により描画されている。したがって、ウエハ識別コー
ド4は実質的に凹凸によって形成されている。本実施例
において、ウエハ識別コード4は、ウエハ1のロット番
号を表示する識別コード(以下、ロットコードとい
う。)5と、当該ロット中の個々のウエハ番号を表示す
る識別コード(以下、ウエハコード)6とにより構成さ
れている。
【0026】また、図1および図5に示されているよう
に、ウエハ1にはペレット形成部8毎に各ペレット形成
部8を識別するためのペレット識別コード9が付されて
おり、このペレット識別コード9についての読み取りも
必要になる。本実施例においては、このペレット識別コ
ード9を読み取るべきパターンとして代表的に説明す
る。
【0027】そして、ペレット識別コード9はウエハ1
の第1主面2に形成されているため、ウエハ1に処理が
施される毎に、ペレット識別コード9の上に処理膜が積
層されて行くことになる。したがって、この膜の状況や
ばらつき等によって、後述するようにペレット識別コー
ド9が光が照射されて読み取られる際、照射光の反射状
況が異なるため、読み取り精度が変動する。
【0028】ちなみに、図6に示されているように、ウ
エハ1を収容するためのカセット7には多数条の保持溝
(スロット)S1〜S25が、多数段(本実施例におい
ては、25段)列設されており、この保持溝S1〜S2
5内にウエハがそれぞれ挿入されることにより、複数枚
(本実施例においては、1ロット分)のウエハが規則的
に整列された状態で収納されるようになっている。そし
て、このカセット7は密閉可能なカセットケース(図示
せず)に収納されて搬送・保管されるようになってい
る。
【0029】本実施例において、コード読取装置11は
1台または複数台が各工程のモジュール(図示せず)内
に設備されており、コード読取装置11はウエハ1に付
されたペレット識別コード9を光学的手段により読み取
るように構成されている。
【0030】本実施例に係るコード読取装置11は箱形
状に形成されている機枠12を備えており、この機枠1
2上にはローダおよびアンローダ機能を持つローダ・ア
ンローダと、プリアライメント装置と、搬送装置として
の多関節ロボット(以下、ロボットという。)と、人工
視覚装置とがそれぞれ設備されている。ローダ・アンロ
ーダ13は機枠12上の片側位置に配設されている。ロ
ーダ・アンローダ13はコントローラ15により制御さ
れるエレベータ14を備えており、ウエハ1が複数枚収
納されている実カセット7からエレベータ14の制御に
より、ウエハ1を1枚宛払い出し、かつ、払い出したウ
エハ1をカセット7の元の位置に戻し得るように構成さ
れている。
【0031】プリアライメント装置17は機枠12上の
ローダ・アンローダ13の対向位置に配設されており、
位置合わせステージ18およびこれを制御するコントロ
ーラ20を備えている。位置合わせステージ18はコン
トローラ20の指令によって、ウエハ1のオリエンテー
ションフラット3を直線部19に当接することにより、
ウエハ1の姿勢を一定に合わせるように構成されてい
る。
【0032】搬送装置としてのロボット21は機枠12
上の略中央位置に配設されている。ロボット21はコン
トローラ22によって制御されるアーム23を備えてお
り、アーム23の先端部にはウエハ1を保持するための
グリップ24が装置されている。ロボット21はコント
ローラ22によって制御されるアーム23の操作によ
り、グリップ24においてローダ・アンローダ13にお
ける実カセット7からウエハ1を1枚宛取り出してプリ
アライメント装置17に搬送し、プリアライメントした
後、人工視覚装置30に搬送し、さらに、当該ウエハ1
を人工視覚装置30からローダ・アンローダ13へ搬送
して、カセット7の元のスロットに収納するように構成
されている。
【0033】人工視覚装置30は機枠12上の後側部分
における片側位置に配設されており、当該箇所に読み取
りステージ31が設備されている。読み取りステージ3
1はコントローラ40により水平面に対してヨーイング
補正されるように構成されている。
【0034】この読み取りステージ31の片脇にはスタ
ンド32が機枠12上に立設されており、スタンド32
には照明装置33、光学装置34および反射光を受ける
受光装置としてのテレビカメラ35が支持されている。
照明装置33は後述するように構成されており、この照
明装置33により、所定の波長の光が光学装置34を介
してステージ31に向けて調光されて照射されるように
なっている。テレビカメラ35はステージ31上におい
て照明されたウエハ1のペレット識別コード9を光学装
置34を介して撮像するように構成されている。
【0035】テレビカメラ35には識別コード認識装置
36が電気的に接続されており、この識別コード認識装
置36は画像処理装置等から構成され、テレビカメラ3
5からの撮像信号に基づいてウエハ1に付されたペレッ
ト識別コード9を認識し得るように構成されている。識
別コード認識装置36にはモニタ37が接続されてお
り、このモニタ37によりテレビカメラ35の撮像状況
がモニタリングされるようになっている。
【0036】さらに、識別コード認識装置36には識別
コードを逐次記録するための記録手段としてのメモリー
38が接続されており、このメモリー38は識別コード
認識装置36により認識されたペレット識別コード9を
逐次記録するように構成されている。このメモリー38
はコンピュータ等から構築されているデータ処理装置3
9に接続されており、データ処理装置39によりメモリ
ー38に記録されたデータが随時読み出されるようにな
っている。なお、メモリー38はデータ処理装置39側
に装備してもよい。
【0037】データ処理装置39はローダ・アンローダ
13のコントローラ15、プリアライメント装置17の
コントローラ20、ロボット21のコントローラ22お
よび読み取りステージ31のコントローラ40にそれぞ
れ接続されている。
【0038】本実施例において、図3に詳示されている
ように、照明装置33は広い波長帯域の光を含む白色光
の光源41を備えており、光源41には光フアイバ束等
からなる光導波路42が対向されている。光導波路42
の他端は光学装置34に接続されており、光導波路42
の途中には本発明の一実施例である光学フィルタ切換装
置43が介設されている。
【0039】光学フィルタ切換装置43は暗箱44を備
えており、暗箱44内には光学フィルタを照明装置に対
して光学的に相対移動させる手段としてのステッピング
モータ(以下、単に、モータという。)45が設備され
ている。このモータ45はコントローラ46に回転を制
御されるように構成されており、このコントローラ46
は前記識別コード認識装置36に接続されている。
【0040】モータ45の出力軸には光学フィルタ群を
保持するホルダとしての回転板47が支持されており、
この回転板47には複数枚の光学フィルタ48a〜48
nが同心円上において周方向に等間隔にそれぞれ配設さ
れている。回転板47は、光学フィルタ48a〜48n
群の光学中心が光導波路42の光軸と略一致するように
配設されている。また、各光学フィルタ48a、48
b、48c・・・は透過する光の波長が互いにかつ規則
的に異なるようにそれぞれ設定されている。
【0041】また、図3に示されているように、光学フ
ィルタホルダとしての回転板47には位置情報表示61
a〜61nが光学フィルタ48a〜48nと同数個、各
光学フィルタ48a〜48nに対応するようにそれぞれ
配されて付設されている。例えば、各位置情報表示61
a〜61nはバーコードによって構成されている。
【0042】他方、暗箱44内には照明装置に現在対向
されている光学フィルタを検出する手段としての位置情
報表示読取装置62が、回転板47に付設された光学フ
ィルタ48a〜48n群の一つに対向するように設備さ
れている。この位置情報表示読取装置62は照明装置3
3に現在対向されている光学フィルタに対応する位置情
報表示を読み取るように構成されており、読み取った位
置情報表示をコントローラ46に送信するようになって
いる。例えば、位置情報表示読取装置62はバーコード
リーダーによって構成されている。
【0043】本実施例において、コントローラ46には
光源41の照度を制御するための照度制御装置63が接
続されており、コントローラ46はこの照度制御装置6
3に照度指定信号を指令するように構成されている。す
なわち、コントローラ46は位置情報表示読取装置62
からの位置情報に基づいて、照明装置33に対向した光
学フィルタについて最適の照度を求め、この照度を指定
する信号を照度制御装置63に送信するようになってい
る。
【0044】照度制御装置63は光学フィルタ48a〜
48nと同数の電圧設定回路64a〜64nと、電圧選
択回路65と、電圧発生回路66とを備えている。そし
て、コントローラ46による指定信号によって指定され
た照度に対応する電圧が、電圧設定回路64a〜64n
のうちから電圧選択回路65によって選択されて、電圧
発生回路66に供給されるようになっている。電圧発生
回路66は指定された電圧を発生することにより、光源
41を指定された照度をもって発光させる制御を実行す
ることになる。
【0045】本実施例において、光学装置34は暗箱5
1を備えており、暗箱51には前記光導波路42が光学
的に接続されている。暗箱51内にはハーフミラー52
が、光導波路42の光軸と前記テレビカメラ35の光軸
とが交差する位置において、略45度に傾斜するように
配設されている。また、ハーフミラー52の光軸の読み
取りステージ31側には対物レンズ53が配設されてお
り、このレンズ53はステージ31上のウエハ1に焦点
を結び得るように構成されている。
【0046】次に、前記構成に係るコード読取装置11
の作用を説明する。
【0047】ローダ・アンローダ13から払い出された
ウエハ1はロボット21によりプリアライメント装置1
7に搬送される。プリアライメント装置17において、
ウエハ1はオリエンテーションフラット3を直線部19
に当接されることにより、所定の姿勢に合わせられる。
【0048】位置合わせされたウエハ1はロボット21
により人工視覚装置30の読み取りステージ31に搬送
され、予め位置合わせされた姿勢をもって読み取りステ
ージ31の上に移載される。読み取りステージ31にお
いて、ウエハ1は読み取りステージ31により水平に支
持されるとともに、人工視覚装置30の照明装置33お
よびテレビカメラ35に光学装置34を介して光学的に
正対される。
【0049】ウエハ1が照明装置33およびテレビカメ
ラ35に正対されると、図4に示されているようなフロ
ーチャートにより、人工視覚装置30においてペレット
識別コード9の読み取り作業が実行される。
【0050】ここで、識別コード認識装置36における
認識が不能であった場合、まず、ヨーイング補正信号が
データ処理装置39からステージ31のコントローラ4
0に送られる。ステージ31のコントローラ40はこの
補正信号に基づいて、ステージ31を操作することによ
り、ウエハ1のテレビカメラ35に対する傾斜角や高
さ、位置等を適宜変更調整する。
【0051】第1段階としての認識が確保されない場合
には、光学フィルタ切換信号が識別コード認識装置36
から光学フィルタ切換装置43のコントローラ46に送
られる。このコントローラ46はこの補正信号に基づい
てモータ45を操作することにより、例えば、光導波路
42の光軸上に位置する第1光学フィルタ48aから第
2光学フィルタ48bに切り換える。
【0052】第1光学フィルタ48aから第2光学フィ
ルタ48bに切り換えられると、位置情報表示読取装置
62に対向する位置情報表示も第2位置情報表示61b
に切り換えられるため、この切り換えられた第2位置情
報表示61bが位置情報表示読取装置62によって読み
取られることになる。読み取られた第2位置情報表示6
1bはコントローラ46に送信される。コントローラ4
6は送信されて来た第2位置情報表示61bと、指定し
た第2光学フィルタ48bの位置情報とを照合し、一致
している場合には、第1光学フィルタ48aが第2光学
フィルタ48bに切り換えられたことを確認する。
【0053】第2光学フィルタ48bに切り換えられた
ことが確認されると、コントローラ46は照度制御装置
63に第2光学フィルタ48bに対応する照度指定信号
を指令する。すなわち、コントローラ46は位置情報表
示読取装置62からの位置情報に基づいて、照明装置3
3に対向した光学フィルタに最適の照度を求め、この照
度を指定する信号を照度制御装置63に送信する。
【0054】照度指定信号を受けた照度制御装置63に
おいては、コントローラ46によって指定された照度に
対応する電圧が、電圧設定回路64a〜64n群のうち
から電圧選択回路65によって選択されて、電圧発生回
路66に供給される。電圧発生回路66は指定された電
圧を発生することにより、光源41を指定された照度を
もって発光させる制御を実行する。
【0055】例えば、第1光学フィルタ48aを透過し
た波長の光(以下、第1波長光という。)49aがウエ
ハ1のペレット識別コード9に照射された場合における
反射の状況が図7(a)の示された通りであると、ペレ
ット識別コード9についての識別コード認識装置36に
おける認識は不適正になる。
【0056】すなわち、第1波長光49aはペレット識
別コード9上の処理膜10において反射されてしまうた
め、テレビカメラ35はその反射光50aを受光しても
ペレット識別コード9をコントラストが良好な状態で撮
像することはできない。したがって、コード認識装置3
6はそのテレビカメラ35の映像信号からペレット識別
コード9を充分明瞭に認識することができない。このコ
ード認識装置36の認識できない状態、すなわち、コン
トラストが悪い状況に基づいて、光学フィルタ切換装置
43のコントローラ46の切換作動が自動的に実行され
る。
【0057】そして、例えば、第1光学フィルタ48a
が第2光学フィルタ48bに切り換えられる。第2光学
フィルタ48bに切り換えられた後、第2光学フィルタ
48bを透過した光(以下、第2波長光という。)49
bがウエハ1のペレット識別コード9に照射された場合
における反射の状況が図7(b)に示された通りである
と、ペレット識別コード9についての識別コード認識装
置36における認識は適正になる。
【0058】すなわち、この場合、第2波長光49bは
ペレット識別コード9の上の処理膜10を透過してペレ
ット識別コード9において反射されているため、テレビ
カメラ35はこの反射光50aを受光することにより、
ペレット識別コード9をコントラストが良好な状態をも
って撮像することになる。したがって、コード認識装置
36はそのテレビカメラ35の映像信号に基づいてペレ
ット識別コード9を充分に認識することができる。
【0059】ところで、第1光学フィルタ48aから第
2光学フィルタ48bに切り換えられると、透過率が異
なるため、読み取りステージ31における明るさ(照
度)が変化してしまう。読み取りステージ31における
明るさが変化すると、テレビカメラ35の撮像条件も変
動するため、前述したコード認識装置36によるコード
の認識条件も変動してしまう。
【0060】そこで、本実施例においては、第1光学フ
ィルタ48aから第2光学フィルタ48bに切り換えら
れると、前述したように、コントローラ46によって第
2光学フィルタ48bに適応する照度が指定されて、照
度制御装置63によって光源41の照度が第2光学フィ
ルタ48bに適応する照度に制御される。この照度の制
御によって、第2光学フィルタ48bに切り換えられた
後も、読み取りステージ31における明るさは一定に調
光されるため、テレビカメラ35の撮像条件は一定に維
持される。その結果、前述したコード認識装置36によ
るコードの認識作業は一定の条件の下で実行され、前述
したコード認識作業の精度が適正に確保されることにな
る。
【0061】以降、各光学フィルタ48a〜48nに対
する切換作動がコード認識装置36のペレット識別コー
ド9の認識が適正に実行されるまで繰り返されることに
より、第2段階としてペレット識別コード9についての
適正な認識が確保される。
【0062】以上のようにして読み取られたペレット識
別コード9は、識別コード認識装置36に接続されてい
るメモリー38に一時的に記録される。そして、この記
録データが適宜利用されることにより、ウエハのデータ
管理や物流管理等が実質的にリアルタイムに実行される
ことになる。なお、テレビカメラ35による映像はモニ
タ37に映し出され、作業者によって必要に応じて監視
される。
【0063】そして、ペレット識別コード9が全て読み
取られると、読取対象物品としてのウエハ1はロボット
21により読み取りステージ31から下ろされてローダ
・アンローダ13に搬送され、図6に示されているよう
に、ローダ・アンローダ13のエレベータ14のカセッ
ト7における元のスロットSnに挿入される。
【0064】以上説明した前記実施例によれば次の効果
が得られる。 (1) ウエハの識別コードを照明する光の波長を光学
フィルタの切り換えによって適宜変更調整することによ
り、識別コードに対する照明光の照明の状況を波長毎に
変調させることができるため、光学フィルタを適宜切り
換えることにより、最良のコード読み取り状況を作り出
すことができる。
【0065】(2) コード読取装置において最良の読
み取り状況を自動的に作り出すことにより、コード読取
装置を完全自動化することができるため、ウエハのデー
タ管理および物流管理等の自動化を促進することができ
る。
【0066】(3) 照明光の波長の変更調整を光学フ
ィルタの切換操作によって実行するように構成すること
により、構造を簡単化することができる。
【0067】(4) 光学フィルタ切換作動が映像のコ
ントラストの良不良に基づいて自動的に実行されるよう
に構成することにより、簡単な構造によって光学フィル
タ切換作動を自動化することができる。
【0068】(5) 光学フィルタの切り換え作業に際
して、切り換えるべき光学フィルタが指定されると、指
定された光学フィルタの切換作動を自動的かつ適正に、
しかも、短い時間で実行することができるため、光学フ
ィルタ切換作業の精度および効率を高めることができ
る。
【0069】(6) 切り換えられた光学フィルタに適
応する照度に制御することにより、光学フィルタの透過
率の変動にかかわらず、読み取りステージの明るさを常
に一定に維持することができるため、テレビカメラの撮
像環境を常に一定に維持することができ、その結果、コ
ード認識作業の精度を常に適正に維持することができ
る。
【0070】図8は本発明の他の実施例であるマーク読
取装置の主要部を示す模式図である。
【0071】本実施例2が前記実施例1と異なる点は、
パターン読取装置がマーク読取装置として構成されてい
る点にある。すなわち、本実施例において、光学フィル
タ切換装置43Aは、ダイオードに付されたパターンと
してのマークを読み取るマーク読取装置11Aに使用さ
れている。
【0072】本実施例において、マーク読み取り対象物
品であるダイオード71には製品名や型番等のマーク
(図示せず)と共に、品種を特定するために色彩を有す
るマーク(以下、カラーマークという。)72が付され
ている。このカラーマーク72は品種毎に異なる色彩が
使用されて描かれている。例えば、高周波用のダイオー
ドは赤色によってカラーマークが表示され、低周波用の
ダイオードは青色によってカラーマークが表示され、小
信号用のダイオードは緑色によってカラーマークが表示
されるという如きである。
【0073】本実施例において、マーク読取装置11A
は出荷工程に設備されており、ダイオード71に付され
たカラーマーク72を光学的手段により読み取るように
構成されている。また、マーク読取装置11Aのワーク
としてのダイオード71はテープに貼り着けられた状
態、または、マガジンやその他の治具(図示せず)に収
容された状態でマーク読取装置11Aに送給されて、後
記する読取ステージ31Aを高速で通過されて行くよう
になっている。
【0074】本実施例に係るマーク読取装置11Aは前
記実施例1と同様に構成されている人工視覚装置30を
備えており、人工視覚装置30には読取対象物品である
ダイオード71が高速度で通過される読み取りステージ
31Aが設備されている。この読み取りステージ31A
にはスタンド(図示せず)が設備されており、このスタ
ンドには照明装置33、光学装置34および反射光を受
ける受光装置としてのテレビカメラ35が支持されてい
る。そして、照明装置33によって所定の波長の光が光
学装置34を介してステージ31Aに向けて調光されて
照射されるようになっている。テレビカメラ35はステ
ージ31A上において照明されたダイオード71のカラ
ーマーク72を光学装置34を介して撮像するように構
成されている。
【0075】テレビカメラ35にはマーク認識装置36
Aが電気的に接続されており、このマーク認識装置36
Aは2値および濃淡画像処理装置が組み合わされて構成
されている。すなわち、このマーク認識装置36Aは低
い価格の構成をもって、テレビカメラ35からの撮像信
号に基づいてダイオード71に付されたカラーマーク7
2を認識し得るように構成されている。
【0076】さらに、マーク認識装置36Aには読み取
り結果を逐次記録するための記録手段としてのメモリー
38が接続されており、このメモリー38はマーク認識
装置36Aにより認識されたカラーマーク72を逐次記
録するように構成されている。このメモリー38はコン
ピュータ等から構築されているデータ処理装置39に接
続されており、データ処理装置39によりメモリー38
に記録されたデータが随時読み出されるようになってい
る。なお、メモリー38はデータ処理装置39側に装備
してもよい。
【0077】本実施例において、前記実施例と同様に、
照明装置33は広い波長帯域の光を含む白色光の光源4
1を備えており、光源41には光フアイバ束等からなる
光導波路42が対向されている。光導波路42の他端は
光学装置44に接続されており、光導波路42の途中に
は光学フィルタ切換装置43が介設されている。
【0078】光学フィルタ切換装置43は暗箱44を備
えており、暗箱44内には光学フィルタを照明装置に対
して光学的に相対移動させる手段としてのステッピング
モータ(以下、単に、モータという。)45が設備され
ている。このモータ45はコントローラ46に回転を制
御されるように構成されており、このコントローラ46
は前記マーク認識装置36Aに接続されている。
【0079】モータ45の出力軸には光学フィルタ群を
保持するホルダとしての回転板47が支持されており、
この回転板47には複数枚の光学フィルタ48a〜48
nが同心円上において周方向に等間隔にそれぞれ配設さ
れている。回転板47は、光学フィルタ48a〜48n
群の光学中心が光導波路42の光軸と略一致するように
配設されている。また、各光学フィルタ48a、48
b、48c・・・は透過する光の波長が互いにかつ規則
的に異なるようにそれぞれ設定されている。
【0080】また、図8に示されているように、光学フ
ィルタホルダとしての回転板47には位置情報表示61
a〜61nが光学フィルタ48a〜48nと同数個、各
光学フィルタ48a〜48nに対応するようにそれぞれ
配されて付設されている。例えば、各位置情報表示61
a〜61nはバーコードによって構成されている。
【0081】他方、暗箱44内には照明装置に現在対向
されている光学フィルタを検出する手段としての位置情
報表示読取装置62が、回転板47に付設された光学フ
ィルタ48a〜48n群の一つに対向するように設備さ
れている。この位置情報表示読取装置62は照明装置3
3に現在対向されている光学フィルタに対応する位置情
報表示を読み取るように構成されており、読み取った位
置情報表示をコントローラ46に送信するようになって
いる。例えば、位置情報表示読取装置62はバーコード
リーダーによって構成されている。
【0082】本実施例において、コントローラ46には
光源41の照度を制御するための照度制御装置63が接
続されており、コントローラ46はこの照度制御装置6
3に照度指定信号を指令するように構成されている。す
なわち、コントローラ46は位置情報表示読取装置62
からの位置情報に基づいて、照明装置33に対向した光
学フィルタに最適の照度を求め、この照度を指定する信
号を照度制御装置63に送信するようになっている。
【0083】照度制御装置63は光学フィルタ48a〜
48nと同数の電圧設定回路64a〜64nと、電圧選
択回路65と、電圧発生回路66とを備えている。そし
て、コントローラ46による指定信号によって指定され
た照度に対応する電圧が、電圧設定回路64a〜64n
のうちから電圧選択回路65によって選択されて、電圧
発生回路66に供給されるようになっている。電圧発生
回路66は指定された電圧を発生することにより、光源
41を指定された照度をもって発光させる制御を実行す
ることになる。
【0084】本実施例において、光学装置34は暗箱5
1を備えており、暗箱51には前記光導波路42が光学
的に接続されている。暗箱51内にはハーフミラー52
が、光導波路42の光軸と前記テレビカメラ35の光軸
とが交差する位置において、略45度に傾斜するように
配設されている。また、ハーフミラー52の光軸の読み
取りステージ31A側には対物レンズ53が配設されて
おり、このレンズ53はステージ31A上のウエハ1に
焦点を結び得るように構成されている。
【0085】次に、前記構成に係るマーク読取装置11
Aの作用を説明する。
【0086】テープに貼着された、または、マガジン等
の治具に収納されたダイオード71は読み取りステージ
31Aに高速度で送給されて順次払い出されて行く。こ
のダイオード71が読み取りステージ31Aを高速度で
通過する際に、読み取りステージ31Aにおいて、ダイ
オード71のカラーマーク72が順次読み取られる。
【0087】ダイオード71が読み取りステージ31A
に供給されると、カラーマーク72が照明装置33およ
びテレビカメラ35に正対された状態になり、人工視覚
装置30においてカラーマーク72の読み取り作業が実
行される。
【0088】ここで、マーク認識装置36Aにおける認
識が不能であった場合、光学フィルタ切換信号がマーク
認識装置36Aから光学フィルタ切換装置43のコント
ローラ46に送られる。このコントローラ46はこの補
正信号に基づいてモータ45を操作することにより、例
えば、光導波路42の光軸上に位置する第1光学フィル
タ48aから第2光学フィルタ48bに切り換える。
【0089】第1光学フィルタ48aから第2光学フィ
ルタ48bに切り換えられると、位置情報読取装置62
に対向する位置情報表示も第2位置情報表示61bに切
り換えられるため、この切り換えられた第2位置情報表
示61bが位置情報表示装置62によって読み取られる
ことになる。読み取られた第2位置情報表示61bはコ
ントローラ46に送信される。コントローラ46は送信
されて来た第2位置情報表示61bと、指定した第2光
学フィルタ48bの位置情報とを照合し、一致している
場合には、第1光学フィルタ48aが第2光学フィルタ
48bに切り換えられたことを確認する。
【0090】第2光学フィルタ48bに切り換えられた
ことが確認されると、コントローラ46は照度制御装置
63に第2光学フィルタ48bに対応する照度指定信号
を指令する。すなわち、コントローラ46は位置情報表
示読取装置62からの位置情報に基づいて、照明装置3
3に対向した光学フィルタに最適の照度を求め、この照
度を指定する信号を照度制御装置63に送信する。
【0091】照度指定信号を受けた照度制御装置63に
おいては、コントローラ46によって指定された照度に
対応する電圧が、電圧設定回路64a〜64n群のうち
から電圧選択回路65によって選択されて、電圧発生回
路66に供給される。電圧発生回路66は指定された電
圧を発生することにより、光源41を指定された照度を
もって発光させる制御を実行する。
【0092】例えば、第1光学フィルタ48aを透過し
た波長の光が青色光であり、読み取り対象であるカラー
マーク72が赤色で表示されている場合には、第1光学
フィルタ48aを透過した青色光はカラーマーク72に
おいて吸収されるため、赤色のカラーマーク72につい
てのマーク認識装置36Aにおける認識は不適正にな
る。
【0093】すなわち、青色波長光は赤色のカラーマー
ク72において吸収されてしまうため、テレビカメラ3
5はその反射光を受光しても赤色のカラーマーク72を
コントラストが良好な状態で撮像することはできない。
したがって、マーク認識装置36Aはそのテレビカメラ
35の映像信号からカラーマーク72を充分明瞭に認識
することができない。このマーク認識装置36Aの認識
できない状態、すなわち、コントラストが悪い状況に基
づいて、光学フィルタ切換装置43のコントローラ46
の切換作動が自動的に実行される。
【0094】そして、例えば、第1光学フィルタ48a
が第2光学フィルタ48bに切り換えられる。第2光学
フィルタ48bに切り換えられた後、第2光学フィルタ
48bを透過したが赤色光である場合には、赤色のカラ
ーマーク72に照射された赤色光は効果的に反射される
ため、赤色のカラーマーク72についてのマーク認識装
置36Aにおける認識は適正になる。
【0095】すなわち、この場合、赤色波長光は赤色の
カラーマーク72において反射されているため、テレビ
カメラ35はこの反射光を受光することにより、カラー
マーク72をコントラストが良好な状態をもって撮像す
ることになる。したがって、マーク認識装置36Aはそ
のテレビカメラ35の映像信号に基づいてカラーマーク
72を充分に認識することができる。
【0096】ところで、青色光用の光学フィルタ48a
から赤色光用の光学フィルタ48bに切り換えられる
と、透過率が異なるため、読み取りステージ31Aにお
ける明るさ(照度)が変化してしまう。読み取りステー
ジ31Aにおける明るさが変化すると、テレビカメラ3
5の撮像条件も変動するため、前述したマーク認識装置
36Aによるコードの認識条件も変動してしまう。
【0097】そこで、本実施例においては、青色光用の
光学フィルタ48aから赤色光用の光学フィルタ48b
に切り換えられると、前述したように、コントローラ4
6によって赤色用の光学フィルタ48bに適応する照度
が指定されて、照度制御装置63によって光源41の照
度が赤色用の光学フィルタ48bに適応する照度に制御
される。この照度の制御によって、赤色用の光学フィル
タ48bに切り換えられた後も、読み取りステージ31
における明るさは一定に調光されるため、テレビカメラ
35の撮像条件は一定に維持される。その結果、前述し
たマーク認識装置36Aによるマークの認識作業は一定
の条件の下で実行され、前述したマーク認識作業の精度
が適正に確保されることになる。
【0098】以降、各光学フィルタ48a〜48nに対
する切換作動がマーク認識装置36Aのカラーマーク7
2の認識が適正に実行されるまで繰り返されることによ
り、カラーマーク72についての適正な認識が確保され
る。
【0099】以上のようにして読み取られたカラーマー
ク72のデータは、マーク認識装置36Aに接続されて
いるメモリー38に一時的に記録される。そして、この
記録データが適宜利用されることにより、カラーマーク
72の選別検査等が実質的にリアルタイムに実行される
ことになる。なお、テレビカメラ35による映像はモニ
タ37に映し出され、作業者によって必要に応じて監視
される。
【0100】以上説明した前記実施例によれば次の効果
が得られる。 (1) ダイオードのカラーマークを照明する光の色
(波長)を光学フィルタの切り換えによって適宜変更調
整することにより、カラーマークに対する照明光の照明
の状況をカラーマーク毎に変調させることができるた
め、光学フィルタを適宜選択することにより、最良のカ
ラーマーク読み取り状況を作り出すことができる。
【0101】(2) マーク読取装置において最良の読
み取り状況を自動的に作り出すことにマーク読取装置を
完全自動化することができるため、マーク検査作業等の
自動化を促進することができる。
【0102】(3) 照明光の色の変更調整を光学フィ
ルタの切換操作によって実行するように構成することに
より、構造を簡単化することができる。
【0103】(4) 光学フィルタ切換作動が映像のコ
ントラストの良不良に基づいて自動的に実行されるよう
に構成することにより、簡単な構造によって光学フィル
タ切換作動を自動化することができる。
【0104】(5) 光学フィルタの切り換え作業に際
して、切り換えるべき光学フィルタが指定されると、指
定された光学フィルタの切換作動を自動的かつ適正に、
しかも、短い時間で実行することができるため、光学フ
ィルタ切換作業の効率および精度を高めることができ
る。
【0105】(6) 切り換えられた光学フィルタに適
応する照度に制御することにより、光学フィルタの透過
率に係わらず、読み取りステージの明るさを常に一定に
維持することができるため、テレビカメラの撮像環境を
常に一定に維持することができ、その結果、マーク認識
作業の精度を常に適正に維持することができる。
【0106】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0107】光学フィルタホルダおよび光学フィルタ
は、図9の(a)、(b)、(c)にそれぞれ示されて
いるように構成してもよい。
【0108】図9(a)に示されている光学フィルタホ
ルダ47Aは長方形の板形状に形成されており、この長
方形のホルダ47Aには光学フィルタ48が複数枚、1
列横隊に整列されている。本実施例の場合には、ホルダ
47Aは横方向に移動されることになる。
【0109】図9(b)に示されている光学フィルタホ
ルダ47Bは正方形の板形状に形成されており、この正
方形のホルダ47Bには光学フィルタ48が複数枚、縦
横に規則的に整列されている。本実施例の場合には、ホ
ルダ47Bは縦横方向に移動されることになる。
【0110】図9(c)に示されている光学フィルタホ
ルダ47Cは少なくとも一端が開口した円筒形状に形成
されており、この円筒形状のホルダ47Cの筒壁には光
学フィルタ48が複数枚、周方向に1列に整列されてい
る。本実施例の場合には、ホルダ47Cは周方向に回転
されることになる。そして、光源41からの照明光は各
光学フィルタ48に径方向外側から入射されて、各光学
フィルタ48を透過した照明光がホルダ47Cの中心線
上に配された固定ミラー67によって、反射されて光学
装置34に照射されるようになっている。
【0111】さらに、光学フィルタ切換装置は図10に
示されているように構成してもよい。図10において、
光学フィルタホルダ47Dは両端が開口した円筒形状に
形成されており、この円筒形状のホルダ47Dの筒壁に
は光学フィルタ48が複数枚、周方向に1列に整列され
ている。本実施例の場合には、ホルダ47Dは固定され
ており、その筒心上には回転ミラー68がモータ45D
によって回転されるように配設されている。そして、円
筒形状ホルダ47Dの外方には光学フィルタ48a〜4
8nと同数の光源41a〜41nが、各光学フィルタ4
8a〜48nにそれぞれ対向するように設備されてい
る。
【0112】本実施例において、コントローラ46から
光学フィルタ切換指令信号がモータ45Dに送信される
と、モータ45Dによって回転ミラー68が回転され
て、例えば、指定された光学フィルタ48gに回転ミラ
ー68が光学的に対向される。また、コントローラ46
は指定した光学フィルタ48gに対向するように配設さ
れた光源41gに照明指令を送信する。
【0113】そして、光源41gからの照明光は各光学
フィルタ48gに径方向外側から入射されて、光学フィ
ルタ48gを透過した照明光がホルダ47Dの中心線上
に配された回転ミラー68によって、反射されて光学装
置34に照射されるようになっている。
【0114】また、図示しないが、光源に現在対向され
ている光学フィルタの検出は、位置情報表示検出装置に
よって実行するように構成するに限らず、光学フィルタ
切換コントローラからの前回の指令信号から直接的に得
るように構成してもよい。
【0115】また、光源の照度制御装置は、前記実施例
のように構成するに限らず、照度指示入力に対応した電
力を予め記憶しておき、照度指示入力に対応した電力を
照明光源に直接的に入力してもよい。
【0116】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるウエハ
のコード読取技術に適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではなく、ウエハに付されたアラ
イメント用ターゲットマークやウエハの回路パターン等
のパターン読取技術全般に適用することができる。ま
た、ウエハのパターンに限らず、液晶パネルやフロッピ
ディスク、コンパクトディスク等、読取物にパターン
が付された後、読取パターン上に処理が施されること
等により読取条件が異なる場合のパターン読取方法およ
び装置全般に適用することができる。
【0117】また、以上の説明では主として本発明者に
よってなされた発明をその背景となった利用分野である
ダイオードのカラーマーク読取技術に適用した場合につ
いて説明したが、それに限定されるものではなく、各種
の半導体装置に色彩をもって表示されたマーク等のパタ
ーン読取技術全般に適用することができる。さらには、
半導体装置のパターンに限らず、各種の汎用製品におけ
るカラーマーク等、色彩をもって表示されたカラーパタ
ーンのパターン読取方法および装置全般に適用すること
ができる。
【0118】さらに、光学フィルタ切換技術は、コード
読取技術やマーク読取技術等のパターン読取技術に適用
するに限らず、他の分野にも適用することができる。特
に、本発明に係る光学フィルタ切換技術は複数枚の光学
フィルタを高速度で自動的に切り換える必要がある場合
に、適用して優れた効果が得られる。
【0119】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0120】被読取物の被読取パターンを照明する光の
波長を光学フィルタの切り換えによって適宜変更調整す
ることにより、読取パターンに対する照明光の照明の状
況を波長毎に変調させることができるため、光学フィル
タを適宜選択することにより、最良の読み取り状況を作
り出すことができる。
【0121】また、光学フィルタの切り換え作業に際し
て、切り換えるべき光学フィルタが指定されると、指定
された光学フィルタの切換作動を自動的かつ適正に、し
かも、短い時間で実行することができるため、光学フィ
ルタ切換作業の効率および精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるコード読取装置を示す
模式図である。
【図2】その斜視図である。
【図3】そのコード読取装置に使用されている光学フィ
ルタ切換装置を示す正面断面図である。
【図4】コード読み取り作用を示すフローチャート図で
ある。
【図5】ウエハを示す平面図である。
【図6】ウエハカセットを示す斜視図である。
【図7】(a)、(b)はコード読み取り作用を説明す
るための各説明図である。
【図8】本発明の実施例2であるマーク読取装置の主要
部を示す模式図である。
【図9】(a)、(b)、(c)は光学フィルタホルダ
および光学フィルタの変形例をそれぞれ示す各正面図お
よび斜視図である。
【図10】学フィルタ切換装置の他の実施例を示す模
式図である。
【符号の説明】
1…ウエハ(読み取り対象物品)、2…第1主面、3…
オリエンテーションフラット、4…識別コード、5…ロ
ットコード、6…ウエハコード、7…カセット、8…ペ
レット形成部、9…ペレット識別コード(読み取り対象
パターン)、10…処理膜、11…コード読取装置(パ
ターン読取装置)、11A…マーク読取装置(パターン
認識装置)、12…機枠、13…ローダ・アンローダ、
14…エレベータ、15…コントローラ、17…プリア
ライメント装置、18…アライメントステージ、19…
直線部、20…コントローラ、21…ロボット、22…
コントローラ、23…アーム、24…グリップ、30…
人工視覚装置、31、31A…読み取りステージ、32
…スタンド、33…照明装置、34…光学装置、35…
テレビカメラ、36…識別コード認識装置、36A…マ
ーク認識装置、37…モニタ、38…メモリー、39…
データ処理装置、40…読み取りステージのコントロー
ラ、41…光源、42…光導波路、43…光学フィルタ
切換装置、44…暗箱、45…モータ、46…コントロ
ーラ、47…回転板(光学フィルタホルダ)、47A、
47B、47C、47D…光学フィルタホルダ、48a
〜48n…光学フィルタ、49a、49b…照明光、5
0a、50b…反射光、51…暗箱、52…ハーフミラ
ー、53…対物レンズ、61a〜61n位置情報表示、
62…位置情報表示読取装置、63…照度制御装置、6
4a〜64n…電圧設定回路、65…電圧選択回路、6
6…電圧発生回路、67…固定ミラー、68…回転ミラ
ー、71…ダイオード(読み取り対象物品)、72…カ
ラーマーク(読み取り対象パターン)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤岩 正康 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 生産技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/02 G02B 27/00 G01B 11/00 H01L 21/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターンが形成されている被読取物に光
    を照射する照明装置と、その被読取物からの反射光を受
    ける受光装置とを備えているパターン読取装置におい
    て、 前記照明装置と受光装置との間に光学フィルタ切換装置
    が介設されており、この光学フィルタ切換装置は、異な
    る透過率をそれぞれ有する複数の光学フィルタが互いに
    異なる位置に配置されているホルダと、このホルダを照
    明装置に対して光学的に相対移動させる移動手段とを備
    えており、ホルダが照明装置に対して光学的に相対移動
    されることにより、照明装置に光学的に対向される光学
    フィルタが切り換えられる光学フィルタ切換装置であっ
    て、 前記照明装置に現在対向されている光学フィルタを検出
    する検出手段と、 この検出手段によって検出された光学フィルタと前記照
    明装置に対向するように指定された光学フィルタとを照
    合し、両方が不一致の場合に前記移動手段に前記ホルダ
    を照明装置に対して光学的に相対移動させる移動指令を
    送信するコントローラと、を備えていることを特徴とす
    るパターン読取装置。
  2. 【請求項2】 前記ホルダに前記各光学フィルタの位置
    を示す位置表示が予めそれぞれ付されており、前記検出
    手段がこの位置表示を検出し、その検出結果である位置
    情報を前記コントローラに送信するように構成されてお
    り、 前記コントローラはこの検出された位置情報と、前記照
    明光源に対向するように指定された光学フィルタについ
    ての前記位置情報とを照合して、両方の位置情報が不一
    致の場合に前記移動手段に前記ホルダを照明装置に対し
    て光学的に相対移動させる移動指令を送信するように構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のパター
    ン読取装置。
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