JP3311707B2 - メンブレンスイッチ - Google Patents

メンブレンスイッチ

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JP3311707B2
JP3311707B2 JP17056399A JP17056399A JP3311707B2 JP 3311707 B2 JP3311707 B2 JP 3311707B2 JP 17056399 A JP17056399 A JP 17056399A JP 17056399 A JP17056399 A JP 17056399A JP 3311707 B2 JP3311707 B2 JP 3311707B2
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membrane
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    • H01H13/70Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch having a plurality of operating members associated with different sets of contacts, e.g. keyboard
    • H01H13/702Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch having a plurality of operating members associated with different sets of contacts, e.g. keyboard with contacts carried by or formed from layers in a multilayer structure, e.g. membrane switches
    • HELECTRICITY
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    • HELECTRICITY
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    • H01H2239/00Miscellaneous
    • H01H2239/034Environmental protection

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばノート型
パーソナルコンピュータのキーボードとして利用される
メンブレンスイッチに関し、特に、水に濡れても水滴が
内部に侵入しない防水性のメンブレンスイッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、持ち運びできるノート型パーソナ
ルコンピュータなどのポータブル機器には、可撓性のメ
ンブレンシートを積層させた構造のメンブレンスイッチ
が、データを入力するキーボードとして備えられてい
る。
【0003】この従来のメンブレンスイッチ100は、
図17に示すように、それぞれ厚さが0.1mm程度の
可撓性ポリエステルフィルムからなる上部メンブレンシ
ート101と、スペーサシート102と、下部メンブレ
ンシート103を備え、これらのシート間に粘着剤を塗
布して粘着材層104を介在させ、3枚のシート10
1、102、103を積層している。
【0004】スペーサシート102には、複数の貫通孔
106が穿設され、この貫通孔106の上下が上部メン
ブレンシート101と下部メンブレンシート103で覆
われて、複数のスイッチ収容室105が形成されてい
る。各スイッチ収容室105に臨む上部メンブレンシー
ト101の下面には、それぞれ可動電極101aが印刷
され、また、この可動電極101aと対向する下部メン
ブレンシート103の上面に、可動電極101aと対と
なる固定電極103aが印刷されている。
【0005】各可動電極101aと固定電極103a
は、図示しないリード部で外部に接続し、スイッチ収容
室105上方の上部メンブレンシート101を押圧する
と、可動電極101aが固定電極103aに接触し、そ
のスイッチ収容室105のスイッチ操作データが外部に
出力される。
【0006】この押圧操作において、スイッチ収容室1
05が外部と遮断した密封状態にあると、その内部の空
気が流出しないため、強く上部メンブレンシート101
を押圧しないと、可動電極101aが固定電極103a
に達せず、操作しずらいものであった。一方、スイッチ
収容室105内の気圧に比較して外部の気圧が高くなる
と、押圧操作せずに電極101a、103a間が接触す
ることがあり、誤動作の原因となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来のメンブ
レンスイッチ100においては、スペーサシート102
に凹溝を設けたり、図18に示すように、スイッチ収容
室105の周囲で粘着材を塗布しない領域を設けて通気
路107を形成し、スイッチ収容室105を外部と連通
させている。
【0008】しかしながら、メンブレンスイッチ100
が水に濡れると水滴がこの通気路107からスイッチ収
容室105に侵入し、電極101a、103aに水滴が
付着することがあった。この水滴が付着した状態で、電
極101a、103aにスイッチ動作電流を流すと、シ
ルバーマイグレーション等による化学変化がおき、絶縁
不良、接触不良の原因となっていた。
【0009】近年はノート型パーソナルコンピュータを
持ち運ぶ機会が増え、雨にさらされることが多くなり、
また、使用環境の異なる場所へ移動させるために温度変
化による結露が生じ易くなり、メンブレンスイッチに
は、より完全な防水性が要望されているが、上述のよう
に、通気路107を形成する必要があるために、充分な
防水性能が得られないものであった。
【0010】この発明は、以上の問題点を解決するため
になされたもので、スイッチ収容室を外部と連通させ、
しかも、スイッチ収容室に水滴が侵入しないメンブレン
スイッチを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の問題点を解決する
ため、請求項1のメンブレンスイッチは、両面に粘着材
層が形成されたスペーサシートを介して、上部メンブレ
ンシートと下部メンブレンシートを積層し、スペーサシ
ートの切り欠きで、上部メンブレンシートと下部メンブ
レンシートに印刷された一対の電極が対向するスイッチ
収容室を、外部に連通する通気路を残して粘着材層で包
囲し、外部と隔離したメンブレンスイッチにおいて、上
部メンブレンシートとスペーサシートとの間に少なくと
も一つの上部通気室を、下部メンブレンシートとスペー
サシートとの間に少なくとも一つの下部通気室を、それ
ぞれ、その周囲を粘着材層で包囲して形成するととも
に、上下方向で互いの一部が重複する上部通気室と下部
通気室の間を、重複位置に穿設されたスペーサシートの
通気孔で連通し、上下に蛇行する通気路とし、通気路の
一側を外部に連通させ、他側をスイッチ収容室に連通さ
せたことを特徴とする。
【0012】スペーサシートを挟んで、上方の上部通気
室と下方の下部通気室を用いて、通気路を形成するの
で、通気路が上下に蛇行する複雑な迷路状となり、外部
から侵入しようとする水滴は、通気路で侵入が遮断され
る。僅かに侵入する水滴は、スイッチ収容室に達する前
に滞留し、自然乾燥するので、電極に水滴が付着するこ
とがない。
【0013】請求項2のメンブレンスイッチは、上部メ
ンブレンシート若しくは下部メンブレンシートに外気出
入孔を穿設して、通気路の一側を外部に連通させ、外気
出入孔を、気体のみを透過させるシール材で閉塞したこ
とを特徴とする。
【0014】通気路は、気体のみを透過させるシール材
を介して外部と連通するので、より完全にスイッチ収容
室への水滴の侵入を防止できる。
【0015】請求項3のメンブレンスイッチは、電極と
同一材料からなる防水壁部を、粘着材層より低い高さで
通気路と交差するように、上部メンブレンシート若しく
は下部メンブレンシートに印刷したことを特徴とする。
【0016】上部メンブレンシート若しくは下部メンブ
レンシートへの電極の印刷工程と同一工程で、防水壁部
を形成できる。防水壁部を形成した通気路の部分は狭い
隙間となるので、侵入する水滴は、表面張力で防水壁部
の位置で滞留したのち、自然乾燥する。
【0017】請求項4のメンブレンスイッチは、上部メ
ンブレンシートと下部メンブレンシートを粘着材で貼り
付けて積層し、上部メンブレンシートと下部メンブレン
シートに印刷された一対の電極が対向するスイッチ収容
室を、外部に連通する通気路を残して粘着材層で包囲
し、一対の電極を僅かな間隔を隔てて支持し、スイッチ
収容室を外部と隔離したメンブレンスイッチにおいて、
電極と同一材料からなる防水壁部を、粘着材層より低い
高さで通気路と交差するように、上部メンブレンシート
若しくは下部メンブレンシートに印刷したことを特徴と
する。
【0018】一対の電極は、スイッチ収容室を包囲する
粘着材層によって、絶縁間隔が形成される。防水壁部
は、電極と同一材料であるので、上部メンブレンシート
若しくは下部メンブレンシートへの電極の印刷工程と同
一工程で形成できる。防水壁部を形成した通気路の部分
は狭い隙間となるので、侵入する水滴は、表面張力で防
水壁部の位置で滞留したのち、自然乾燥する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施の形態に
係るメンブレンスイッチ1を、図1乃至図5により説明
する。図1乃至図4は、それぞれ、メンブレンスイッチ
1、下部メンブレンシート4、スペーサシート3、上部
メンブレンシート2の部分平面図、図5は、図1のA−
A線組み合わせ断面図である。
【0020】これらの図に示すように、メンブレンスイ
ッチ1は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)等の可撓性合成樹脂フィルムを同一の輪郭形状に切
断して上部メンブレンシート2とスペーサシート3と下
部メンブレンシート4とを形成し、これらのシート間に
粘着材を塗布して重ね合わせ、一体化してなるものであ
る。積層一体化したメンブレンスイッチ1は、機器の筺
体内に配設された図示しない鉄板などの剛板上に支持さ
れ、筺体の表面に露出するキーボードスイッチとして用
いられる。
【0021】メンブレンスイッチ1は、一対の可動電極
6と固定電極7からなるキースイッチを多数備え、各キ
ースイッチの押圧操作に応じて所定のキーデータを出力
するものであるが、図1乃至図5では、このうち一つの
キースイッチを収容するスイッチ収容室8と、スイッチ
収容室8を外部に連通させる通気路5の部分のみを拡大
して示している。
【0022】図2に示すように、下部メンブレンシート
4上には、固定電極7、固定電極7から導出するリード
部7a及び下部防水壁部11が、銀ペーストをスクリー
ン印刷することによって形成される。固定電極7は、後
述するように、粘着材層9で包囲されることによって形
成されるスイッチ収容室8の中央に円形状に形成され、
リード部7aは、固定電極7と図示しない外部接続部と
の間を電気接続するように、固定電極7から引き出され
ている。また、下部防水壁部11は、同様に粘着材層9
で包囲されることによって第1下部通気室5aと第2下
部通気室5bとなる3カ所の位置で横断するように直線
状に印刷される。
【0023】下部メンブレンシート4は、その上面にス
ペーサシート3を貼り付けるため粘着材が塗布される
が、この粘着材による粘着材層9で包囲することによっ
て、スイッチ収容室8、通気路5を構成する第1下部通
気室5a及び第2下部通気室5b、スイッチ間通気路1
0の輪郭が形成される。
【0024】すなわち、円形のスイッチ収容室8から側
方に連続して細長の第1下部通気室5aを、下方に図示
しない他のスイッチ収容室8と連続する細長溝状のスイ
ッチ間通気路10を、第1下部通気室5aの右方でコの
字状の第2下部通気室5bを、それぞれこれらの領域を
残して粘着材を塗布することによって形成する。
【0025】これによって、下部防水壁部11は、第1
下部通気室5aと第2下部通気室5bの3カ所で交差す
るが、その高さは、粘着材層9の厚さ以下となっている
ので、これらの通気室5a、5bを完全に遮断するもの
とはならない。
【0026】上部メンブレンシート2は、上述の下部メ
ンブレンシート4とほぼ同一の工程で製造される。すな
わち、図4に示すように、始めに、上部メンブレンシー
ト2の下面に、可動電極6、可動電極6から導出するリ
ード部6a及び上部防水壁部12が、銀ペーストをスク
リーン印刷することによって形成される。可動電極6
は、積層された状態(以下、積層状態という)で、下部
メンブレンシート4とスペーサシート3を介して固定電
極7と対向する位置に円形状に形成され、リード部6a
は、可動電極6と図示しない外部接続部との間を電気接
続するように、可動電極6から引き出されている。ま
た、上部防水壁部12は、粘着材層13で包囲されるこ
とによって形成される第1上部通気室5cと第2上部通
気室5dの3カ所の位置で横断するように直線状に印刷
され、その高さは、粘着材層13の厚さ以下となってい
る。
【0027】次いで、上部メンブレンシート2の下面に
は、下部メンブレンシート4をスペーサシート3に貼り
付けるための粘着材層13が形成され、粘着材層13で
包囲することによって、円形のスイッチ収容室8、通気
路5を構成する逆コの字状の第1上部通気室5c及び細
長の第2上部通気室5dの輪郭が形成される。
【0028】積層状態において、円形のスイッチ収容室
8は、下部メンブレンシート4に形成されたスイッチ収
容室8の輪郭の上方となる位置に形成され、第1上部通
気室5cは、逆コの字状の連結中央部が第1下部通気室
5aの上方と、逆コの字状の二股腕部が、コの字状の第
2下部通気室5bの二股腕部上方となる位置に形成され
る。また、細長の第2上部通気室5dは、積層状態で、
左端部がコの字状の第2下部通気室5bの連結部中央部
上方に位置し、右端が上部メンブレンシート2の側辺か
ら外部に連続している。
【0029】スペーサシート3には、図3に示すよう
に、積層状態でスイッチ収容室8の輪郭と対応する部位
に円形の切り欠き14が穿設され、また、上部通気室5
c、5dと下部通気室5a、5bの重複部分である4カ
所の位置にそれぞれ円形の通気孔15(15a、15
b、15c、15d)が穿設されている。
【0030】従って、上部通気室5c、5dと下部通気
室5a、5bは、通気孔15により連通する。
【0031】次に、粘着材層9、13によって各シート
2、3、4を貼り合わせたメンブレンスイッチ1の構造
を、図1と、メンブレンスイッチ1を通気路5に沿って
切断して示す図5により説明する。
【0032】上下のメンブレンシート2、4の間にスペ
ーサシート3を貼り合わせると、スペーサシート3の切
り欠き14が穿設された位置にあるスイッチ収容室8
は、上下のメンブレンシート2、4と、これらのシート
2、4との間にある粘着材層9、13で包囲され、外部
と隔離したスイッチ収容室8となる。スイッチ収容室8
において、可動電極6と固定電極7とは、スペーサシー
ト3と上下の粘着材層9、13による絶縁間隙で対向す
る。
【0033】このスイッチ収容室8には、スイッチ間通
気路10と第1下部通気路5aが連通し、スイッチ間通
気路10の他側は、図示しない他の可動電極と固定電極
が対向するスイッチ収容室に連通している。
【0034】また、第1下部通気路5aの他側(図5に
おいて右側)は、図5に示すように、通気路15a、第
1上部通気室5cの逆コの字状の連結中央部、第1上部
通気室5cの逆コの字状の二股腕部、通気路15b(若
しくは15c)、第2下部通気室5bの二股腕部、第2
下部通気室5bの連結部中央部、通気路15d、第2上
部通気室5dを経由して、外部に連通している。
【0035】すなわち、第1下部通気路5a、第2下部
通気室5b、第1上部通気室5c、第2上部通気室5d
及び通気路15a、15b、15cとで、上下に蛇行し
ながら平面上で二股に迂回する通気路5が形成され、こ
の通気路5によって、外部と隔離されたスイッチ収容室
8を外部へ連通させるている。従って、スイッチ収容室
8を常に外部と同じ気圧に保つことができるとともに、
メンブレンスイッチ1が水に濡れても、蛇行する通気路
5内で侵入しようとする水滴を遮断できる。
【0036】また、この実施の形態では、水滴の侵入を
より完全に遮断するため、前述のように、6カ所の位置
に下部防水壁部11と上部防水壁部12が、通気路5と
交差するように形成されている。この防水壁部11、1
2は、粘着材層9の厚さ以下となっているので、通気路
5の通気を妨げるものではないが、その形成位置で通気
路5が狭くなるので、内部に侵入しようとする水滴は、
表面張力によって侵入が妨げられる。防水壁部11、1
2に滞留した水滴は、その後自然乾燥する。
【0037】図6乃至ず11は、本発明の第2の実施の
形態に係るメンブレンスイッチ20を示すもので、図6
乃至図10は、それぞれ、メンブレンスイッチ20、下
部メンブレンシート21、スペーサシート22、上部メ
ンブレンシート23の部分平面図、図11は、図6のB
−B線断面、図12は、図6のC−C線組み合わせ断面
図である。
【0038】第2の実施の形態に係るメンブレンスイッ
チ20も、第1実施の形態と同様に、PETの可撓性合
成樹脂フィルムを同一の輪郭形状に切断し、上部メンブ
レンシート21とスペーサシート22と下部メンブレン
シート23とを形成し、これらのシート間に粘着材を塗
布して重ね合わせ、一体化するものであるが、シート2
1、22、23間の周囲を粘着材層で完全に遮断し、そ
の内方で隔離されるスイッチ収容室24は、上部メンブ
レンシート21に穿設する外気出入孔25より外部と連
通するように構成したものである。
【0039】以下、この相違する構成を中心に説明し、
材料、製造工程、作用など第1実施の形態と説明が共通
する構成については、同一番号を付してその説明を省略
する。
【0040】図7に示すように、固定電極7、固定電極
7から導出するリード部7a及び下部防水壁部11が印
刷された下部メンブレンシート23上に、スペーサシー
ト22を貼り付けるため粘着材が塗布される。この粘着
材を塗布して形成される粘着材層26は、下部メンブレ
ンシート23の輪郭全周にわたって形成され、また、粘
着材層26で包囲することによって、一端が開口する扇
状の第1下部通気室27aとU字状の第2下部通気室2
7bの輪郭が形成される。
【0041】また、上部メンブレンシート21の下面に
は、銀ペーストの可動電極6、可動電極6から導出する
リード部6a及び上部防水壁部12が印刷され、これら
を印刷した上部メンブレンシート21の下面に、下部メ
ンブレンシート23をスペーサシート22に貼り付ける
ための粘着材層28が粘着材を塗布して形成される。
【0042】粘着材層28も、上部メンブレンシート2
1の輪郭全周にわたって形成され、また、粘着材層26
で包囲することによって、通気路27を構成する逆U字
状の第1上部通気室27c及びひょうたん型の第2上部
通気室27dの輪郭が形成される。また、上部メンブレ
ンシート21のひょうたん型に形成された第2上部通気
室27dの左側円形部の位置には、円形の外気出入孔2
5が穿設されている。
【0043】各シート21、22、23を積層した状態
において、C字状の第1上部通気室27cの中央部は、
扇状の第1下部通気室27aの上方と、逆U字状の二股
部は、U字状の第2下部通気室27bの二股部上方とな
る位置にあり、ひょうたん型の第2上部通気室27d
は、右側円形部がU字状の第2下部通気室27bの中央
部上方に位置している。
【0044】スペーサシート22には、図8に示すよう
に、可動電極6と固定電極7が対向するスイッチ収容室
24と対応する部位に円形の切り欠き29が穿設され、
また、前述の上部通気室27c、27dと下部通気室2
7a、27bが重複する4カ所の位置にそれぞれ円形の
通気孔30(30a、30b、30c、30d)が穿設
されている。従って、上部通気室27c、27dと下部
通気室27a、27bは、通気孔30により連通する。
【0045】このように構成された上下のメンブレンシ
ート21、23の間にスペーサシート22を貼り合わせ
ると、上下のメンブレンシート21、23の周囲は、粘
着材層26、28で囲まれるので、その内方に形成され
る多数のスイッチ収容室24は、外部と隔離された状態
となる。各スイッチ収容室24においては、可動電極6
と固定電極7が、スペーサシート22と上下の粘着材層
26、28による絶縁間隙で対向する。
【0046】このスイッチ収容室24は、図10と図1
1に示すように、第1下部通気路27a、通気路30
a、第1上部通気室27cの逆U字状の中央部、第1上
部通気室27cの逆U字状の二股部、通気路30b(若
しくは30c)、第2下部通気室27bの二股部、第2
下部通気室27bの中央部、通気路30d、第2上部通
気室27dの右側円形部、同左側円形部、外気出入孔2
5を経由して、外部に連通している。
【0047】すなわち、第1下部通気路27a、第2下
部通気室27b、第1上部通気室27c、第2上部通気
室27d、通気路30a、30b、30c及び外気出入
孔25とで、上下に蛇行しながら平面上で二股に迂回す
る通気路27が形成され、この通気路27によって、外
部と隔離されたスイッチ収容室24を外部へ連通させる
ている。これによって、水滴の侵入が遮断されるが、本
実施の形態では、更に、確実に水滴の侵入を防止するた
め、上部メンブレンシート21の上面に、外気出入孔2
5を覆うように防水通気シート31を貼り付けている
(図10参照)。この防水通気シート31は、撥水性繊
維を凝縮させてシート状に成形したもので、液体を遮断
させ気体のみを通過させる特性を有している。本実施の
形態によれば、このように通気路27をメンブレンスイ
ッチ20の側面ではなく、平面上に開口させるので、そ
の開口部に防水通気シート31を簡単に貼り付けること
ができる。
【0048】また、本実施の形態においても、6カ所の
位置で通気路27と交差するように、下部防水壁部11
と上部防水壁部12が形成されているので、水滴の侵入
を更に、完全に遮断することができる。
【0049】これらの実施の形態では、スペーサシート
22の上下で蛇行する通気路27と交差するように、下
部防水壁部11と上部防水壁部12を形成したが、スペ
ーサシートを備えないメンブレンスイッチの通気路に対
しても、防水壁部を形成できる。
【0050】図12乃至図16は、この第3の実施の形
態に係るメンブレンスイッチ40を示すもので、可撓性
合成樹脂フィルムを同一の輪郭形状に切断した上部メン
ブレンシート41と下部メンブレンシート42を、これ
らのシート間に粘着材を塗布して重ね合わせ、一体化し
たものである。
【0051】以下、第3の実施の形態についても、上述
実施の形態と説明が重複する構成については、同一番号
を付してその説明を省略する。
【0052】図に示すように、下部メンブレンシート4
2の上面には、固定電極7と固定電極7から導出するリ
ード部7aが、上部メンブレンシート41の下面には、
可動電極6と可動電極6から導出するリード部6a及び
防水壁部43が、それぞれ銀ペーストをスクリーン印刷
して形成されている。
【0053】図12に示すように、上部メンブレンシー
ト41と下部メンブレンシート42の輪郭は、第3通気
室48を残して、粘着材を塗布して形成される粘着材層
44で包囲され、これにより、固定電極7と可動電極6
が対向するメンブレンスイッチ40内の全てのスイッチ
収容室45は、外部と隔離される。
【0054】また、粘着材層44で包囲することによっ
て、スイッチ収容室45、長方形の第1通気室46、第
1通気室46とスイッチ収容室45を連通させる第2通
気室47、第1通気室46と外部を連通させる第3通気
室48が形成され、これらの通気室46、47、48
で、スイッチ収容室45を外部へ連通させる通気路49
が形成される。スイッチ収容室45内の固定電極7と可
動電極6は、包囲する粘着材層44によって、僅かな間
隙で対向して支持される。
【0055】防水壁部43は、10カ所の位置で通気路
49と交差するように、上部メンブレンシート41に印
刷されている。従って、この防水壁部43の位置で、通
気路49は狭くなり、通気路49から内部に侵入しよう
とする水滴は、表面張力により侵入が妨げられ、スイッ
チ収容室45内への侵入を遮断できる。
【0056】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
となく、種々変形が可能である。例えば、第1実施の形
態と第2実施の形態においては、通気路を蛇行させるだ
けでも、充分防水効果を果たすことができ、必ずしも防
水壁部を形成しなくてもよい。
【0057】また、第3実施の形態では、上部メンブレ
ンシート41側に防水壁部43を形成したが、下部メン
ブレンシート42側に印刷して形成してもよい。
【0058】更に、メンブレンスイッチの1カ所のみを
拡大して通気路の構成を説明したが、通気路は、メンブ
レンスイッチの複数箇所に設けてもよい。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、スイッチ収容
室を通気路で外部と連通させるので、軽い押圧力でスイ
ッチの押圧操作が可能で、外気が高い圧力となってもス
イッチが誤動作することがない。
【0060】また、特定位置に粘着材層を形成し、スペ
ーサに通気孔を穿設するだけで、スペーサシートを挟ん
で上下に蛇行する複雑な迷路状の通気路を形成でき、通
気路を通して水滴がスイッチ収容室に侵入することがな
い。
【0061】これに加えて、請求項2の発明によれば、
気体のみを透過させるシール材を介して通気路を外部と
連通させるので、より完全にスイッチ収容室への水滴の
侵入を防止できる。
【0062】請求項3及び請求項4の発明によれば、上
部メンブレンシート若しくは下部メンブレンシートへの
電極の印刷工程と同一工程で、防水壁部を形成でき、防
水壁部によって、通気路に侵入する水滴をより確実に遮
断できる。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るメンブレンス
イッチ1の部分平面図である。
【図2】下部メンブレンシート4の部分平面図である。
【図3】スペーサシート3の部分平面図である。
【図4】上部メンブレンシート2の部分平面図である。
【図5】図1のA−a−a−a−a−A線に沿
った組み合わせ断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るメンブレンス
イッチ20の部分平面図である。
【図7】下部メンブレンシート23の部分平面図であ
る。
【図8】スペーサシート22の部分平面図である。
【図9】上部メンブレンシート21の部分平面図であ
る。
【図10】図6のB−B線に沿った縦断面図である。
【図11】図6の通気路27のC−C線に沿った組み合
わせ断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係るメンブレン
スイッチ40の部分平面図である。
【図13】図12のD−D線縦断面図である。
【図14】図12のE−E線縦断面図である。
【図15】図12のF−F線縦断面図である。
【図16】図12のG−G線縦断面図である。
【図17】従来のメンブレンスイッチ100の縦断面図
である。
【図18】メンブレンスイッチ100の部分平面図であ
る。
【符号の説明】
1、20、40 メンブレンスイッチ 9、13、44 粘着材層 2、21、41 上部メンブレンシート 3 スペーサシート 4、23、42 下部メンブレンシート 5、27、49 通気路 5a、5b 下部通気室 5c、5d 上部通気室 6 可動電極 7 固定電極 8、45 スイッチ収容室 11、12、43 防水壁部 15 通気孔 25 外気出入孔 31 シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 13/70 H01H 13/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に粘着材層(9)(13)が形成さ
    れたスペーサシート(3)を介して、上部メンブレンシ
    ート(2)と下部メンブレンシート(4)を積層し、 スペーサシート(3)の切り欠きで、上部メンブレンシ
    ート(2)と下部メンブレンシート(4)に印刷された
    一対の電極(6)(7)が対向するスイッチ収容室
    (8)を、外部に連通する通気路(5)を残して粘着材
    層(9)(13)で包囲し、外部と隔離したメンブレン
    スイッチにおいて、 上部メンブレンシート(2)とスペーサシート(3)と
    の間に少なくとも一つの上部通気室(5c)(5d)
    を、下部メンブレンシート(4)とスペーサシート
    (3)との間に少なくとも一つの下部通気室(5a)
    (5b)を、それぞれ、その周囲を粘着材層(9)(1
    3)で包囲して形成するとともに、 上下方向で互いの一部が重複する上部通気室(5c)
    (5d)と下部通気室(5a)(5b)の間を、重複位
    置に穿設されたスペーサシート(3)の通気孔(15)
    で連通し、上下に蛇行する通気路(5)とし、 通気路(5)の一側を外部に連通させ、他側をスイッチ
    収容室(8)に連通させたことを特徴とするメンブレン
    スイッチ。
  2. 【請求項2】 上部メンブレンシート(21)若しくは
    下部メンブレンシート(23)に外気出入孔(25)を
    穿設して、通気路(27)の一側を外部に連通させ、外
    気出入孔(25)を、気体のみを透過させるシール材
    (31)で閉塞したことを特徴とする請求項1記載のメ
    ンブレンスイッチ。
  3. 【請求項3】 電極(6)(7)と同一材料からなる防
    水壁部(11)(12)を、粘着材層(9)(13)よ
    り低い高さで通気路(5)と交差するように、上部メン
    ブレンシート(2)若しくは下部メンブレンシート
    (4)に印刷したことを特徴とする請求項1または2記
    載のメンブレンスイッチ。
  4. 【請求項4】 上部メンブレンシート(41)と下部メ
    ンブレンシート(42)を粘着材で貼り付けて積層し、 上部メンブレンシート(41)と下部メンブレンシート
    (42)に印刷された一対の電極(6)(7)が対向す
    るスイッチ収容室(45)を、外部に連通する通気路
    (49)を残して粘着材層(44)で包囲し、一対の電
    極(6)(7)を僅かな間隔を隔てて支持し、スイッチ
    収容室(45)を外部と隔離したメンブレンスイッチに
    おいて、 電極(6)(7)と同一材料からなる防水壁部(43)
    を、粘着材層(44)より低い高さで通気路(49)と
    交差するように、上部メンブレンシート(41)若しく
    は下部メンブレンシート(42)に印刷したことを特徴
    とするメンブレンスイッチ。
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