JP3311303B2 - 防水層上構造物の設置構造 - Google Patents

防水層上構造物の設置構造

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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水シートを敷設
した陸屋根に構築される緑化設備等の仕切構造のよう
な、防水層上における常設の構造物の設置構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ビルの屋上や一般住宅家屋のベラ
ンダ等に、軟質合成樹脂系の防水シートを敷設して防水
層を形成した陸屋根を利用して、防水層の上に庭園や花
壇のよな緑化設備等を設置することが盛んになってい
る。
【0003】従来、この種の緑化設備には、煉瓦、ブロ
ック、庭石、灯籠、その他各種形状のオブジェ等、比較
的重量の大きい資材が、種々の形態に配置されて防水層
の上に常設されており、例えば前記花壇等では、植栽域
と非植栽域との仕切構造として、図8(イ)のように、
防水シート(23)の上に煉瓦やコンクリートブロックを
並べモルタルで固めた仕切構造(24)や、図8(ロ)の
ように、防水シート(33)の上にGRC製のブロックを
連結具(37)により組立てた仕切構造(34)等が採用さ
れている。
【0004】また、最近では、前記と同様の緑化設備に
おける花壇等の仕切構造として、図8(ハ)のように、
防水シート(43)の上に、重量の小さい資材を利用し
た、例えば合成樹脂被覆鋼板を折曲げて断面がハット形
状の部材(47)を前記防水シート(43)の上に接合固定
した仕切構造(44)を採用したものが提案されている。
例えば特開平10−21号公報を挙げることができる。
【0005】ところが、従来の常設の構造物において
は、防水層の長期使用後における改修や、不測の損傷に
よる改修を行う際には、前記常設の構造物を一旦撤去す
るかまたは解体することを余儀なくされるという問題が
ある。
【0006】例えば、前記花壇における前記仕切構造
(24)、(34)では煉瓦やコンクリートブロック、GR
C製ブロックを解体し、また前記仕切構造(44)ではこ
れを防水シート(43)から剥離して除去し、新規の防水
シートを敷設したのち、改めてこれらの仕切構造を再設
置する必要があった。このような解体作業や再設置作業
は、多くの作業工程数と作業時間、労力とコストを要
し、極めて不経済である。
【0007】また一部には、前記各仕切構造と防水シー
トとの間に、前記各仕切構造の底部の大きさと略同一の
形状の養生用シートまたは養生用板を介在させる場合も
あるが、これも単に構造物、とりわけ重量の大きい構造
物から防水シートを保護する目的で採用された構造であ
り、従来と同様の問題点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の問題を解消し、防水シートを用いた防水層の改
修時に、防水層上の常設の構造物を解体し、除去するこ
となく、防水層を改修できる防水層上構造物の設置構造
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的において、本
発明は、防水シートよりなる防水層の上に構造物を常設
するようにした防水層上構造物の設置構造において、前
記防水層と前記構造物との間に、縁部が前記構造物の底
面よりも外側にはみ出すようにして防水層養生用シート
が介在され、前記防水層養生用シートのはみ出し縁部の
端縁が、前記防水層に接合されるとともに、その接合領
域と前記構造物との間に位置する前記防水層が、前記防
水層養生用シートのはみ出し縁部を切除した状態におい
て、新規の防水シートの縁部を接合するための改修時連
結部となし得るように構成されてなることを特徴とする
防水層上構造物の設置構造を要旨とする。
【0010】本発明において、防水層に用いられる防水
シートの材料樹脂としては、軟質合成樹脂が用いられ、
例えばポリ塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
またはこれらと他の合成樹脂との共重合体が用いられ
る。また防水シートの形態は、一般公知の各種補強用繊
維により補強されたものであってもよい。
【0011】また、本発明において、防水層の上に常設
する構造物とは、前述の緑化設備等に用いられる花壇の
ように、煉瓦、コンクリートブロック、GRC製ブロッ
ク等を積み重ねたり、敷き並べた状態で構築された形態
のもの、合成樹脂被覆鋼板や合成樹脂板を成形加工して
防水層上に接合固定された形態のもの、あるいは庭石、
灯籠等の石材製、または金属製の各種の立体装飾物、モ
ニュメント類に彫造された形態のもので、通常防水層の
上に載置された態様で長期間、固定状態に設置する常設
の構造物をいう。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面及び実施例に従って説明する。なお、説明の対象とす
る構造物は、主に煉瓦積みの花壇及び石造モニュメント
を例として採用した。
【0013】まず、本実施形態は、図1に示すように、
陸屋根(2)の躯体(3)全面に敷設された防水シート
(4a)による防水層(4)上の所定箇所に、防水層養
生用シート(4b)を介在させて周囲を閉鎖状にして積
重ねた煉瓦(5a)による仕切構造(5)からなる花壇
(A)を常設するようにした防水層上構造物の設置構造
(1)である。
【0014】防水シート(4a)上に常設された構造物
としての前記花壇(A)は、仕切構造(5)の内側に土
壌(S)が充填されて、花卉、観葉植物あるいは灌木等
の植物(P)を栽培する植栽域(Ra)をなし、前記仕
切構造(5)によって非植栽域(Rb)と仕切られた状
態に形成される。
【0015】また、前記防水層養生用シート(4b)
は、図2に示すように、その縁部(b)が、煉瓦(5
a)の底面より非植栽域(Rb)と植栽域(Ra)の両
側にはみ出した状態に配置されており、前記はみ出し縁
部(b)の幅(w)は、後述の改修時の切断によっても
なお新規の防水シートを連結するに十分な防水シート
(4a)の改修時連結部(a)の幅(v)を確保し得る
幅とされ、かつ前記防水シート(4a)の改修時連結部
(a)が露出されるように切除されることが予定された
構造からなっている。
【0016】ここで、前記防水層養生用シート(4b)
は、そのはみ出し縁部(b)周縁で防水シート(4a)
に融着手段ないし接着手段によって接合され、接合領域
(j)が形成される。なお、土壌(S)によって、太陽
光が防水層(4)に照射するのを遮られる植栽域(R
a)においては、前記各手段による接合を行わず、単に
前記防水層養生用シート(4b)を防水シート(4a)
の一部に被せた状態としてもよい。
【0017】また、前記花壇(A)の設置構造(1)に
おいては、図3に示すように、植栽域(Ra)側では前
記防水層養生用シート(4b)がはみ出すようにして配
置されず、その周縁(b)を煉瓦(5a)の植栽域(R
a)側の底部周辺に一致させた状態に配置させてもよ
い。この場合、煉瓦(5a)の下に位置する部位では、
防水シート(4a)と防水層養生用シート(4b)を互
いに接合してもよくまた接合しなくてもよい。
【0018】上記のように、この発明の防水層上構造物
の設置構造(1)では、前記防水層養生用シート(4
b)が、防水シート(4a)を、太陽光の照射による劣
化や外部衝撃による損傷から防護する作用をするから、
防水層(4)を改修する際に、新規の防水シートを連結
する前記防水シート(4a)の縁部(a)の材質を良好
な状態に保つことができる。
【0019】以上の構成の防水層上構造物の設置構造に
おいて、例えば、図1に示された花壇(A)の設置構造
(1)の非植栽域(Rb)における防水シート(4a)
が、長期経日後に劣化し、あるいは外部からの衝撃によ
り損傷をうけて防水機能を失い改修を必要とするとき
に、防水層(4)を図4に示す以下の手順によって改修
するものである。
【0020】すなわち、改修を要する防水層(4)にお
いて、亀裂破壊部分(p)側において防水シート(4
a)を新規の防水シートと交換するときは、まず図4
(イ)に示すように、前記防水層養生用シート(4b)
のはみ出し縁部(b)における第1切除領域(x)の内
方位置を、防水シート(4a)とともにカッターナイフ
等により切断して、前記防水シート(4a)の亀裂破壊
部分(p)側を前記防水層養生用シート(4b)の第1
切除領域(x)とともに除去する。
【0021】ついで、第1切除領域(x)を切断した後
に残された防水層養生用シート(4b)のはみ出し縁部
の残存部(b´)において、図4(ロ)に示すように、
あらたに第2切除領域(x´)をカッターナイフ等によ
り切断し除去する。
【0022】さらに、図4(ハ)に示すように、新規の
防水シート(4c)を、その縁部(c)が、上記のよう
にはみ出し縁部残存部(b´)の第2切除領域(x´)
が切断され除去されたことにより露出状態とされる前記
防水シート(4a)の改修時連結部(a)に覆い被せ、
水密状に連結することにより、本発明による防水層
(4)の要部の改修作業を終了する。連結は、融着手段
または接着手段のいずれの方法によってもよい。
【0023】なお、新規の防水シート(4c)は、その
縁部(c)が上記のようにして前記防水シート(4a)
の改修時連結部(a)に連結されるとともに、その他の
部分においては通常の改修作業が施されることはいうま
でもないが、各作業の順序にはとくに制限はない。
【0024】上記のように、この防水層上構造物の設置
構造(1)の防水層を改修する場合には、花壇(A)の
ような防水層上構造物を、他の場所に移動したり解体作
業をして再設置するなどの手間を要せず、常設するため
の初期の設置態様をそのまま維持した状態で、防水層
(4)の改修作業を行うことが可能となる。 実施例1 −防水層上構造物の設置− 図1に示す形態の花壇(A)を設置構造(1)の対象と
して採用し、陸屋根(2)の躯体(3)全面に、軟質ポ
リ塩化ビニル樹脂製、厚さ2.5mmの防水シート(4
a)を、一般公知の機械固定工法により敷設したのち、
花壇(A)の仕切構造(5)を構成する煉瓦(5a)の
小口幅(r)より30cm広い幅の、防水シート(4
a)と同質の防水層養生用シート(4b)を用意し、前
記煉瓦(5a)の積重ね予定位置に設置して、前記防水
層養生用シート(4b)のはみ出し縁部(b)を端縁か
ら略5cmの幅において、防水シート(4a)表面に溶
剤接着剤を用いて溶着し、接合領域(j)を形成した。
【0025】ついで、前記煉瓦(5a)を、その積重ね
予定位置に、モルタル目地材を介して順次積重ね、4段
積みの仕切構造(5)を構築し、防水層上構造物として
の前記花壇(A)の設置構造(1)を完成した。なお、
このときの図2に示す防水層養生用シート(4b)の前
記はみ出し縁部(b)の幅(w)は、煉瓦(5a)から
非植栽域(Rb)と植栽域(Ra)の両側に各15cm
はみ出す配置状態とした。
【0026】仕切構造(5)の構築作業において、防水
層(4)の敷設作業及び防水層養生用シート(4b)の
接合作業は、極めて容易であり、特別の作業を要するこ
とはなかった。
【0027】そののち、植栽域(Ra)に土壌(S)を
充填して、植物(P)を植え、緑化設備としての花壇
(A)を完成した。得られた花壇(A)の非植栽域(R
b)側は、太陽光、雨水に晒される路地状態で使用する
ものとした。−防水層上構造物の改修−上記で得られた
花壇(A)の防水層(4)において、図4(イ)に示す
ように、外部衝撃による亀裂部分(p)側において、防
水シート(4a)を新規の防水シート(4c)と交換し
て改修するときに、まず非植栽域(Rb)側にはみ出し
た前記防水層養生用シート(4b)のはみ出し縁部
(b)を端部から5cm幅、端部に沿って、前記防水シ
ート(4a)とともに、カッターナイフにより切断し除
去した。
【0028】ついで、図4(ロ)に示すように、前記防
水層養生用シート(4b)のはみ出し縁部の残存部(b
´)を、さらに端部から5cm幅、端縁に沿って切断除
去した。
【0029】さらに、図5(ハ)に示すように、新規の
防水シート(4c)の縁部(c)を、前記はみ出し縁部
の残存部(b´)の切断、除去によって露出状態とされ
た前記防水シート(4a)の改修時連結部(a)の上面
に、溶剤接着剤を用い水密状に溶着して連結することに
より改修を終了した。
【0030】改修作業は、特別の用具を必要とせず、極
めて簡単に行うことができ、しかも花壇(A)の仕切構
造である積重ねられたレンガ(5a)の解体作業や再設
置作業は全く必要がなく、従来のこの種改修作業に比べ
労力が著しく軽減された。 実施例2 −防水層上構造物の設置− 図5に示すように、実施例1の仕切構造(5)に用いた
煉瓦(5a)に置換えて、厚さ2.0mmの樹脂被覆鋼
板を板金加工することにより得た、高さ80cm、胴幅
30cm、縁幅5cmの断面がハット形状の延長部材と
隅部部材とからなる仕切部材(5b)を用い、前記縁部
分の全幅より30cm広い幅の、実施例1におけると同
様の防水層養生用シート(4b)を用意し、前記仕切部
材(5b)を連設して、前記防水層養生用シート(4
b)の上面中央に配置したのちその上面に、前記仕切部
材(5b)の縁を防水シート(4a)と同材質の幅10
cmの固定用シート(t)で覆う状態にして溶着固定し
た他は、実施例1と同様にして、仕切構造(5)からな
る花壇(A´)の設置構造(1)を完成した。
【0031】仕切構造(5)の構築作業において、防水
層(4)の敷設作業及び防水層養生用シート(4b)の
接合作業は、極めて容易であり、固定用シート(t)を
用いて前記仕切部材(5b)の縁を防水シート(4a)
に溶着固定する作業を要する以外は実施例1と同様に、
特別の作業を要することはなかった。−防水層上構造物
の改修−上記で得られた花壇(A´)の防水層(4)に
おいて、新規の防水シート(4c)と交換して改修する
際には、防水層養生用シート(4b)から仕切構造
(5)を剥がし取ることなく、実施例1と全く同様の手
順により既設の防水シート(4a)を新規の防水シート
(4c)と取換え、容易に改修作業を行うことができ
た。 実施例3 −防水層上構造物の設置− 設置構造(1)として、表面を彫刻され底面を平坦に仕
上げられた、重さ約1トンの石造のモニュメント(B)
を採用した。
【0032】図6に示すように、まず陸屋根(2)の前
記モニュメント(B)の設置予定位置に、該モニュメン
ト(B)の底面周縁より少なくとも30cm広い方形の
樹脂被覆鋼板(6)を敷き、躯体(3)に固定具(f)
を用いて常法により固定したのち、躯体(3)全面に軟
質ポリ塩化ビニル樹脂製、厚さ2.5mmの防水シート
(4a)を、一般公知の機械固定工法により、前記敷設
した樹脂被覆鋼板(6)を覆う状態で敷設した。
【0033】つぎに、前記樹脂被覆鋼板(6)と同じ面
積、同じ形状であって、前記防水シート(4a)と同質
の防水層養生用シート(4b)を、前記前記樹脂被覆鋼
板(6)の上に前記防水シート(4a)を介して設置し
て、そのはみ出し縁部(b)を端縁から略5cmの幅に
おいて、防水シート(4a)表面に溶剤接着剤を用いて
溶着し、接合領域(j)を形成した。
【0034】ついで、前記モニュメント(B)を、前記
防水層養生用シート(4b)の中央に載置し、防水層上
構造物としての前記モニュメント(B)による設置構造
(1)を完成した。
【0035】−防水層上構造物の改修− 上記で得られたモニュメント(B)の防水層(4)にお
いて、図7(イ)に示すように、耐候劣化による亀裂部
分(p´)が存在する防水シート(4a)を、新規の防
水シート(4c)と交換して改修するときに、まず前記
防水層養生用シート(4b)のはみ出し縁部(b)全周
を端部から5cm幅、前記防水シート(4a)ととも
に、カッターナイフにより切断し除去した。
【0036】ついで、図7(ロ)に示すように、前記防
水層養生用シート(4b)のはみ出し縁部の残存部(b
´)全周を、さらに端部から5cm幅切断除去した。
【0037】さらに、図7(ハ)に示すように、新規の
防水シート(4c)縁部(c)を、前記はみ出し縁部の
残存部(b´)の切断、除去によって露出状態とされた
前記防水シート(4a)の改修時連結部(a)の上面
に、溶剤接着剤を用い水密状に溶着して連結することに
より改修を終了した。
【0038】改修作業は、特別の用具を必要とせず、極
めて簡単に行うことができ、しかもモニュメント(B)
の移動作業と再設置作業は全く必要がなかった。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明である防水層上構
造物の設置構造は、防水シートよりなる防水層の上に構
造物を常設するようにした防水層上構造物の設置構造に
おいて、前記防水層と前記構造物との間に、縁部が前記
構造物の底面よりも外側にはみ出すようにして防水層養
生用シートが介在され、前記防水層養生用シートのはみ
出し縁部の端縁が、前記防水層に接合されるとともに、
その接合領域と前記構造物との間に位置する前記防水層
が、前記防水層養生用シートのはみ出し縁部を切除した
状態において、新規の防水シートの縁部を接合するため
改修時連結部となし得るように構成されてなるもので
あるから、前記防水シートは、前記防水層養生用シート
によって、太陽光の照射による劣化や外部衝撃による損
傷から防護され、のちに必要となる前記防水層の改修の
ときまで、新規の防水シートを連結するのに必要な改修
時連結部の材質を良好な状態に保たれる。このため、前
記防水シートが防水機能を損なうような劣化や損傷を受
けた際には、除去予定の既設の防水層を接合領域の内方
位置で切断したのち、残された前記防水層養生用シート
のはみ出し縁部の残存部の所定幅を切断除去することに
よって現れる前記既設防水層の露出面である改修時連結
部に、改修用の新規防水シートを水密状に連結すること
により改修することができる。従って、防水層上構造物
を、他の場所に移動したり解体作業をして再設置するな
どの手間を省くことができ、常設するための初期の設置
態様をそのまま維持した状態で、防水層の改修作業を行
うことが可能となり、しかも特別の用具を必要とせず、
極めて簡単に行うことができるので、従来のこの種改修
作業に比べ労力が著しく軽減され、コスト低減が可能と
なるという効果がある。また、構造物の解体や再設置を
要しないから、防水層の改修現場が汚れず、作業環境が
良好となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における防水層上構造物の設置構造の
実施例を示す断面図である。
【図2】 本発明における設置構造の実施例の要部を説
明するための断面図である。
【図3】 設置構造の実施例における構造物と防水層養
生用シートとの配置の変形例を示す断面図である。
【図4】 防水層上構造物の設置構造の改修方法を示す
断面図で、図4(イ)乃至(ハ)は改修の作業順序を示
す。
【図5】 本発明における設置構造の別の実施例の要部
を説明するための断面図である。
【図6】 本発明における設置構造のさらに別の実施例
の要部を説明するための断面図である。
【図7】 防水層上構造物の別の実施例による設置構造
の改修方法を示す断面図で、図7(イ)乃至(ハ)は改
修の作業順序を示す。
【図8】 防水層上構造物の設置構造の従来例を示す断
面図であり、図8(イ)乃至(ハ)は夫々別の防水層上
構造物の設置構造を示す。
【符号の説明】
1…防水層上構造物の設置構造 4…防水層 4a…防水シート a…改修時連結部 4b…防水層養生用シート b…はみ出し縁部 4c…新規の防水シート c…縁部 5、5´…仕切構造(防水層上に常設された構造物) B…モニュメント(防水層上に常設された構造物) j…接合領域

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水シートよりなる防水層の上に構造物
    を常設するようにした防水層上構造物の設置構造におい
    て、 前記防水層と前記構造物との間に、縁部が前記構造物の
    底面よりも外側にはみ出すようにして防水層養生用シー
    トが介在され、 前記防水層養生用シートのはみ出し縁部の端縁が、前記
    防水層に接合されるとともに、 その接合領域と前記構造物との間に位置する前記防水層
    が、前記防水層養生用シートのはみ出し縁部を切除した
    状態において、新規の防水シートの縁部を接合するため
    改修時連結部となし得るように構成されてなることを
    特徴とする防水層上構造物の設置構造。
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