JP3311010B2 - 水素イオン選択電気透析方法 - Google Patents

水素イオン選択電気透析方法

Info

Publication number
JP3311010B2
JP3311010B2 JP06953492A JP6953492A JP3311010B2 JP 3311010 B2 JP3311010 B2 JP 3311010B2 JP 06953492 A JP06953492 A JP 06953492A JP 6953492 A JP6953492 A JP 6953492A JP 3311010 B2 JP3311010 B2 JP 3311010B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
membrane
anion
current density
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP06953492A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05228344A (ja
Inventor
良雄 菅家
美咲 多田
晴久 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP06953492A priority Critical patent/JP3311010B2/ja
Priority to US08/018,384 priority patent/US5300204A/en
Priority to DE69303836T priority patent/DE69303836T2/de
Priority to EP93102563A priority patent/EP0556827B1/en
Publication of JPH05228344A publication Critical patent/JPH05228344A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3311010B2 publication Critical patent/JP3311010B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/42Electrodialysis; Electro-osmosis ; Electro-ultrafiltration; Membrane capacitive deionization
    • B01D61/44Ion-selective electrodialysis
    • B01D61/445Ion-selective electrodialysis with bipolar membranes; Water splitting
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/20Manufacture of shaped structures of ion-exchange resins
    • C08J5/22Films, membranes or diaphragms
    • C08J5/2206Films, membranes or diaphragms based on organic and/or inorganic macromolecular compounds
    • C08J5/2275Heterogeneous membranes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2371/00Characterised by the use of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2371/08Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives
    • C08J2371/10Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives from phenols
    • C08J2371/12Polyphenylene oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2381/00Characterised by the use of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon only; Polysulfones; Derivatives of such polymers
    • C08J2381/06Polysulfones; Polyethersulfones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2387/00Characterised by the use of unspecified macromolecular compounds, obtained otherwise than by polymerisation reactions only involving unsaturated carbon-to-carbon bonds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陽極側の水素イオンを
含有する水溶液から、水素イオンを隔膜を通じて選択的
に陰極側に透過せしめる水素イオン選択電気透析方法に
関する。更に詳しくは、酸廃液からの酸の濃縮回収、酸
性メッキ液のpH調整または脱酸等において有用な水素
イオン選択電気透析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】陰イオン交換層と陽イオン交換層との複
層膜は、その陰イオン交換層側を陽極に向けて配置し、
中性塩またはアルカリを含有する溶液を陽極側に接触さ
せ、中性塩または酸溶液を陰極側に接触させて電流を印
加せしめると、複層膜の界面で水が分裂して水酸イオン
と水素イオンとに解離し、陽極側に水酸イオンが、また
陰極側に水素イオンが生成し、いわゆるバイポーラ膜
(複極性膜)として機能することは、既に知られてい
る。
【0003】また、陰イオン交換膜、バイポーラ膜、お
よび陽イオン交換膜を1ユニットとして中性塩を電気透
析により複分解し、酸とアルカリを製造する方法が報告
され、上記中性塩の複分解法の中核を成す水スプリッタ
ーとしてのバイポーラ膜の製法についても数多くの提案
がされている。
【0004】例えば、ベンゼン核を含有する炭化水素系
高分子膜の片面にスルホン化等の処理により陽イオン交
換基を導入し、もう一方の片面に4級アンモニウム基の
陰イオン交換基を導入する方法が特公昭60−3186
0号、特開昭62−205135号、特開昭62−20
5135号、特開昭63−95235号に示されてい
る。
【0005】また、ポリビニルベンジルクロリドとポリ
フッ化ビニリデンの混合溶液から形成される4級アンモ
ニウム塩基を含有するキャスト膜上に、微粒子状の陽イ
オン交換樹脂を分散させたポリフッ化ビニリデン溶液を
キャストした膜が特公昭60−35936号に、更に陰
イオン交換膜と陽イオン交換膜の積層界面に塩化鉄など
の無機化合物を介在させて接合させた膜が特公昭59−
47235号に示されている。
【0006】また、一方の層のペンダント鎖に陽イオン
交換基を有し、他方の層のペンダント鎖に陰イオン交換
基を有し、かつ主鎖がパーフルオロカーボン重合体から
なる非架橋型含フッ素系バイポーラ膜が特開昭60−1
234号に示されている。
【0007】一方、これらのバイポーラ膜が、同符号イ
オン間のイオンの選択分離膜として使用できることは、
特公昭60−28849号、特開昭55−86821号
に示されているが、水素イオン選択透過性については、
明らかにされていない。
【0008】また、1価陽イオン選択透過膜として、特
に海水中からNaイオンを選択的に透過する方法として
陽イオン交換膜の表面に反対電荷を有する化合物を吸着
または結合させることが、特公昭46−23607号、
同46−42082号、同47−3801号、同47−
38310号に示され、また特公昭47−3081号、
特開昭62−205135号等には、反対電荷を有する
化合物を付着後架橋または重合処理することが示されて
いる。
【0009】更にはプラズマ重合により陽イオン交換膜
表面に含窒素化合物の薄層を形成させた膜が、特公昭6
1−27084号に示されているが、これら1価陽イオ
ン選択透過膜の水素イオン選択透過性については明らか
にされていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の海水中からNa
イオンを選択的に透過せしめる1価イオン選択分離膜で
は、Naイオンの透過性が大きく、水素イオン選択透過
性が不充分であり、また従来のバイポーラ膜では、水分
裂しやすく、水分裂で生成した水酸イオンにより、不純
物として酸溶液に含有されている多価カチオンと反応し
て難溶性の沈澱物が生成する欠点がある。
【0011】このため酸廃液からの酸の濃縮回収や脱酸
等の電気透析用などに水素イオンを選択的に電気透析す
る方法は大きなニーズがあるのにもかかわらず充分にこ
れを満たす方法はなかった。本発明は、これらの欠点を
解消する新規な水素イオン選択電気透析方法を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の目的を
達成すべくなされたものであり、陽極側の水素イオンを
含有する溶液から、水素イオンを隔膜を通じて選択的に
陰極側に透過せしめる水素イオン選択電気透析方法にお
いて、上記隔膜が、イオン交換容量0.5〜4ミリ当量
/g乾燥樹脂、固定イオン濃度1〜10ミリ当量/gH
2 O、膜厚0.1〜150μm、硫酸0.5モル/リッ
トル溶液中の抵抗1Ω・cm2以下である陽極側の陰イ
オン交換体層と、陰極側の陽イオン交換体層との複層イ
オン交換膜であり、陰イオン交換体層が、繰り返し単位
内に一般式−X−Ar−Y−(但し、式中X,Yは、互
いに同一または異なる電子供与性の連結基を表し、好ま
しくは−O−、−S−、炭素数1〜13のアルキレン基
または単結合であり、Arは、
【化2】 を表す。R 1 〜R 5 は互いに同一または異なる炭素数1〜
8の炭化水素基であり、aは0〜4、b+cは0〜6、
d+eは0〜6から選ばれる。)を有する芳香族系重合
体からなり、その芳香族環に陰イオン交換基が導入され
た陰イオン交換体層であり、印加する電流密度が前記複
層イオン交換膜の水分裂の限界電流密度以下であること
を特徴とする水素イオン選択電気透析方法である。
【0013】本発明で使用される隔膜は、基本的には、
陰イオン交換体層と陽イオン交換体層との複層イオン交
換膜からなるが、単なる陰イオン交換体層と陽イオン交
換体層との複層膜では、目的とする水素イオン選択性が
達成できない。すなわち、陰イオン交換基として作用す
る官能基を含有する化合物を陽イオン交換膜の表面に吸
着、または付着後不溶化した複層膜では、陰イオン交換
体層は、本発明に規定する陰イオン交換体層に比べて、
固定イオン濃度が低く、また膜厚も薄いためNaイオン
等の1価陽イオンが膜を透過しやすい。すなわち、水素
イオン選択透過性が低い。
【0014】また固定イオン濃度が高く、陽イオンの排
除性が優れた陰イオン交換体層と陰イオン排除性が高い
陽イオン交換膜との複層膜いわゆるバイポーラ膜は、複
層界面で水分裂しやすく、水分裂で生成したアルカリに
より、多価カチオンが析出したり電圧が高い欠点があ
る。すなわち後述する水分裂の限界電流密度が低い。し
かも、良好な水素イオン選択透過性が得られない。
【0015】かくして本発明者は、水素イオン選択透過
性、特には水素イオン/Naイオンの選択透過比が高
く、水分裂の限界電流密度が高い水素イオン選択電気透
析方法について、鋭意検討した結果、イオン交換容量
0.5〜4ミリ当量/g乾燥樹脂、固定イオン濃度1〜
10ミリ当量/gH2O、膜厚0.1〜150μm、硫
酸0.5モル/リットル溶液中の抵抗1Ω・cm2以下
である陽極側の陰イオン交換体層と陰極側の陽イオン交
換層との複層イオン交換膜を使用することにより上記目
的が達成できることを見出した。
【0016】陰イオン交換体層の固定イオン濃度は、1
〜10ミリ当量/gH2Oである。固定イオン濃度が1
ミリ当量/gH2O未満では、Naイオンの透過性が大
きく水素イオン選択透過性が低下し、10ミリ当量/g
2O超では、水素イオン/Naイオン選択透過比は高
いものの、水分裂が起きやすいことから、それぞれ不適
当である。固定イオン濃度が2〜6ミリ当量/gH2
である場合は、特に好ましい。
【0017】陰イオン交換体層の膜厚は、0.1〜15
0μmである。0.1μm未満では、Naイオンの透過
性が大きくなり、また150μm超では、水素イオンの
透過性が低下し水分裂しやすくなることから、それぞれ
不適当である。陰イオン交換体層の膜厚が1〜50μm
である場合は、特に好ましい。
【0018】陰イオン交換体層は、硫酸0.5モル/リ
ットル溶液中の抵抗が1Ω・cm2以下である。この抵
抗が1Ω・cm2超では、水素イオンの透過性が小さく
なるので不適当である。この抵抗が0.8Ω・cm2
下、かつ、0.01Ω・cm2以上である場合は、特に
好ましい。
【0019】本発明で使用される水素イオン選択透過性
の複層イオン交換膜は、陽イオン交換体層と陰イオン交
換体層とを接合させるなどいずれの方法でも製造される
が、なかでも膜状に成形された陽イオン交換体層の表面
上に、陰イオン交換体層を形成する重合体溶液を流延、
乾燥し、積層せしめる方法が、得られる水素イオン選択
透過膜の抵抗が低く、また両イオン交換体層の密着性が
よく、機械的強度も大きく安定した複層膜が得られる点
で好ましい。
【0020】膜状に成形された陽イオン交換体層は、イ
オン交換容量が好ましくは0.5〜4.5ミリ当量/g
乾燥樹脂、特には0.8〜3.0ミリ当量/g乾燥樹脂
が適切である。また膜厚が10〜1000μm、特には
50〜500μmの厚い膜が好ましく使用される。
【0021】かかる陽イオン交換体層としては、海水濃
縮や電解質溶液の濃縮または脱塩に使用されている炭化
水素系陽イオン交換膜や、水電解や燃料電池に使用され
ているパーフルオロスルホン酸重合体からなる陽イオン
交換膜が使用できる。なかでも入手が容易なことおよび
表面に積層される陰イオン交換体溶液の塗布性が良いこ
とから、好ましくはスチレンまたはその誘導体とジビニ
ルベンゼンとの共重合体を母体とし、スルホン酸基など
の強酸性陽イオン交換基を有する陽イオン交換膜が使用
される。
【0022】一方、重合体溶液から形成される陰イオン
交換体層としては、スチレンまたはクロロメチルスチレ
ンとジビニルベンゼンとの共重合体、ビニルピリジン系
重合体、ビニルアニリン系重合体、ビニルイミダゾール
系重合体、エポキシ/アミン系重合体、および側鎖の末
端に陰イオン交換基を有し、ポリマー骨格がパーフルオ
ロポリマーからなる含フッ素系重合体が例示される。
【0023】イオン交換体層としては、機械的性質、
耐熱性、耐薬品性、および薄膜成形性に優れている点か
らして、繰り返し単位内に一般式−X−Ar−Y−(但
し、式中X,Yは、互いに同一または異なる電子供与性
の連結基を表し、好ましくは−O−、−S−、炭素数1
〜13のアルキレン基または単結合であり、Arは、
【0024】
【化3】
【0025】を表す。R1〜R5は互いに同一または異な
る炭素数1〜8の炭化水素基であり、aは0〜4、b+
cは0〜6、d+eは0〜6から選ばれる。)を有する
芳香族系重合体からなり、その芳香族環に陰イオン交換
基が導入された陰イオン交換体層使用する
【0026】かかる陰イオン交換体層が、イオン交換基
が導入されたセグメントとイオン交換基が実質的に導入
されていないセグメントからなるブロック共重合体から
なる場合には、得られる複層イオン交換膜の水素イオン
選択透過性が高く、かつ機械的性質に優れているので特
に好ましい。
【0027】かかるブロック共重合体としては、ポリフ
ェニレンオキシド/ポリエーテルスルホンブロック共重
合体、ポリフェニレンスルフィド/ポリエーテルスルホ
ンブロック共重合体、ポリアリールエーテルスルホン/
ポリエーテルスルホンブロック共重合体、ポリアリール
エーテルアリレート/ポリアリレートブロック共重合体
またはポリアリールエーテルスルホン/ポリチオエーテ
ルスルホンブロック共重合体が例示される。なかでも好
ましいブロック重合体として、
【0028】
【化4】
【0029】等が挙げられる。化においてm、nはそ
れぞれ2〜200、m/nは0.1〜100である。か
かる共重合体は、本出願人による特開平1−21534
8号、特開平2−245035号および特開平2−24
8434号に記載の方法によって得ることができる。
【0030】上記繰り返し単位内に一般式−X−Ar−
Y−を有する芳香族系重合体に陰イオン交換基を導入す
る方法としては、(a)芳香族環にアミノアルキル基を
導入し、必要によりハロゲン化アルキルとの反応により
4級アンモニウム塩に転換する方法、(b)芳香族環の
水素をハロアルキル基と置換反応せしめ、アミンと反応
させイオン交換基を導入する方法、または、(c)芳香
族環にアルキル基が導入されている場合には、置換基を
ハロアルキル基に転換後、NH3、1〜2級アミンまた
は3級アミンにより1〜3級アミンの弱塩基性陰イオン
交換基または4級アンモニウム塩の強塩基イオン交換基
を導入する方法、が使用できる。
【0031】このうち、反応が容易で、イオン交換容量
の制御が容易であること、イオン強度の異なるイオン交
換基の導入性が優れていること、ハロアルキル基の反応
性を利用して架橋を導入できる点で、(b)または
(c)のハロアルキル化−アミノ化反応が好ましく使用
される。
【0032】ハロアルキル基の導入方法としては、
(b)法のクロロメチルメチルエーテル、1,4−ビス
(クロロメトキシ)ブタン、1−クロロメトキシ−4−
クロロブタンやホルマリン−塩化水素、パラホルムアル
デヒド−塩化水素等の親電子反応性のクロロメチル化反
応剤が使用できる。(c)法としては、塩素や臭素によ
り直接置換基をハロゲン化する方法や、N−ブロモスク
シノイミドを用いて光の存在下で臭素化する方法、相間
移動触媒の存在下でハロゲン化する方法等が例示され
る。
【0033】かくして得られる陰イオン交換体を形成す
るハロメチル化重合体は、好ましくは以下の、いずれか
の方法にて複層イオン交換膜とすることができる。 (1)クロロメチル化重合体を溶液化せしめ、アミンを
添加、陰イオン交換樹脂溶液とした後、陽イオン交換体
層上に流延し、複層状に成形せしめる。 (2)クロロメチル化重合体を溶液化せしめた後、陽イ
オン交換体層上に流延し、複層膜状に成形せしめた後、
NH3 または1〜3級アミンと接触させ、クロロメチル
基を塩基性イオン交換基に変換する。 (3)クロロメチル化重合体を溶液化せしめ、クロロメ
チル基の一部、好ましくは20〜80モル%に相当する
3級アミンを添加し、陰イオン交換樹脂溶液とし、陽イ
オン交換体層上に流延し複層膜状に成形せしめた後、残
余のクロロメチル基を加熱処理、ルイス酸との接触、ま
たは少なくとも2個以上のアミノ基を有するアミンと反
応し架橋構造を導入する。
【0034】かくして得られる複層イオン交換膜におけ
る陰イオン交換体層は、全イオン交換容量が、0.5〜
4ミリ当量/g乾燥樹脂、好ましくは、0.8〜3.5
ミリ当量/g乾燥樹脂、特には1.0〜3.0ミリ当量
/g乾燥樹脂の高いイオン交換容量にもかかわらず、固
定イオン濃度が、1〜10ミリ当量/gH2O、好まし
くは2〜6ミリ当量/gH2Oを有し、膜厚は、0.1
〜150μm、好ましくは、1〜50μm、特には5〜
25μmとすることができる。そして、得られる複層イ
オン交換膜の有する水素イオン選択透過性は、水素イオ
ンとNaイオンの透過速度比が20以上、場合により3
0以上と極めて高い値を有しうる。
【0035】本発明で使用される複層イオン交換膜は、
優れた寸法安定性、取扱容易性等を与える大きい強度を
付与するために、多孔性基材により補強することができ
る。織布、編布、不織布などの多孔性基材は、陽イオン
交換体層に埋め込んでそれ自体が補強された複層イオン
交換膜として使用できる他、更に、層状にした多孔性基
材層と複層イオン交換膜層とを複層化し補強された複層
膜とすることもできる。複層イオン交換膜の形状は、一
般的な平面状だけではなく、袋状、中空糸、中空管など
にすることもできる。
【0036】かくして得られた複層イオン交換膜は、陽
極と陰極との間に、陰イオン交換体層が陽極に面するよ
うに配置され、陽極側の水素イオンを陰極側に透過せし
める電気透析に使用される。
【0037】本発明の水素イオン選択性電気透析方法に
おいて、印加する電流密度は、複層イオン交換膜内で水
分裂を生じないように、水分裂の生じない範囲での最大
の電流密度(本明細書においては、水分裂の限界電流密
度という)以下である。好ましくは、水分裂の限界電流
密度の1/2以上の電流を印加するのが好ましい。電気
透析を実施する方法は、既知の方法が採用でき、その装
置も水槽型、フィルタープレス型などの既知の装置がい
ずれも使用できる。
【0038】
【実施例】本発明を実施例により説明するが、本発明
は、かかる実施例に限定されるものではない。
【0039】[実施例1] 特開昭61−168629号に記載された合成法と同様
にして4,4’−ジフェノールとジクロロジフェニルス
ルホンとを反応せしめ、芳香族ポリスルホンのユニット
からなる固有粘度0.22のプリカーサーを合成し、つ
いで該プリカーサーとジクロロジフェニルスルホンと硫
化ナトリウムとを反応し、化の構造を有し、芳香族ポ
リスルホンとポリチオエーテルスルホンが等モルで、固
有粘度0.65のブロック共重合体Aを得た。
【0040】
【化5】
【0041】次に、該共重合体Aを、クロロメチルメチ
ルエーテルと塩化スズの存在下で反応させてクロロメチ
ル化共重合体Bを得た。該共重合体BのNMR測定か
ら、ジフェノールの芳香族環の92%に選択的にクロロ
メチル基が導入されていた。得られた共重合体Bをジメ
チルホルムアミドに溶解し、次いでトリメチルアミンと
反応させてイオン交換容量2.0ミリ当量/g乾燥樹脂
の陰イオン交換樹脂溶液C1を得た。
【0042】得られた陰イオン交換樹脂溶液C1を陽イ
オン交換膜(スチレン−ジビニルベンゼン共重合体のス
ルホン化物からなり、イオン交換容量1.8ミリ当量/
g乾燥樹脂、厚み110μm)の片面に流延した後、5
0℃、16時間加熱乾燥して、膜厚20μmの陰イオン
交換体層と陽イオン交換体層との複層イオン交換膜D1
を作成し、40℃の水に浸漬してイオン交換基を水和し
た。
【0043】得られた複層イオン交換膜D1を、その陰
イオン交換層が陽極に面するように配置して電解セル中
を2室に区画し、陽極室に0.5Nの水素イオン、2.
5NのNiイオン、2.0NのZnイオンそして1.0
NのNaイオンを含有する硫酸と硫酸塩の混合水溶液を
満たし、もう一方の陰極室には、0.5Nの硫酸を満た
し、80℃にて電流密度を変化させ膜間の電圧変化を調
べたところ、10A/dm2以上で急激な電圧上昇が観
察された。膜を解体調査したところ、陽極側の陰イオン
交換体層にニッケルの水酸化物の析出が認められたこと
から、水分裂の限界電流密度は10A/dm2であると
確認した。
【0044】次に、複層イオン交換膜D1の別の試料を
使用して、80℃、7A/dm2にて電気透析し、陰極
側に透過する陽イオンMと陰極側に透過する水素イオン
の電流効率を算出し、陽イオンMに対する水素イオンの
選択透過性RSH Mを次式により求めた。 RSH M=(水素イオンの電流効率/陽イオンMの電流効
率)/(陽極側水素イオンの濃度/陽極側陽イオンMの
濃度)
【0045】その結果、Niイオンに対する水素イオン
の選択透過性すなわちRSH Niは160、Znイオンに
対する水素イオンの選択透過性すなわちRSH Znは11
0、Naイオンに対する水素イオンの選択透過性すなわ
ちRSH Naは60であった。なお、陰イオン交換樹脂溶
液C1を使用して、膜厚20μmの単層の陰イオン交換
膜を作成し、その固定イオン濃度および0.5M硫酸中
の膜抵抗を求めたところ、それぞれ3ミリ当量/gH2
および0.15Ω・cm2であった。
【0046】[比較例1] 実施例1の複層イオン交換膜の製造で使用した陽イオン
交換膜のみを使用し、実施例1と同様にしての電気透析
から水素イオン選択透過性を求めた結果、RSH Ni=1
0、RSH Zn=30、RSH Na=4であった。
【0047】[実施例2] 実施例1の陰イオン交換樹脂溶液C1のかわりに、イオ
ン交換容量1.6ミリ当量/g乾燥樹脂の陰イオン交換
樹脂溶液C2を使用した以外は、全く同様にして複層イ
オン膜D2を作成した。得られた複層イオン膜の水分裂
の限界電流密度は、8A/dm2であった。温度80
℃、電流密度6A/dm2の電気透析から水素イオン選
択透過性を求めた結果、RSH Ni=300、RSH Zn=1
50、RSH Na=100であった。
【0048】なお、陰イオン交換樹脂溶液C2を使用し
膜厚20μmの単層の陰イオン交換膜を作成し、その固
定イオン濃度および0.5M硫酸中の膜抵抗を求めたと
ころ、それぞれ5ミリ当量/gH2 および0.4Ω・
cm2であった。
【0049】[実施例3] 実施例1の陰イオン交換樹脂溶液C1のかわりに、イオ
ン交換容量1.2ミリ当量/g乾燥樹脂の陰イオン交換
樹脂溶液C3を使用した以外は、全く同様にして複層イ
オン膜D3を作成した。得られた複層イオン膜の水分裂
の限界電流密度は、5A/dm2であった。温度80
℃、電流密度4A/dm2の電解テストから水素イオン
選択透過性を求めた結果、RSH Ni=800、RSH Zn
400、RSH Na=200であった。
【0050】なお、陰イオン交換樹脂溶液C3を使用し
て膜厚20μmの単層の陰イオン交換膜を作成し、その
固定イオン濃度および0.5M硫酸中の膜抵抗を求めた
ところ、それぞれ8ミリ当量/gH2 および0.8Ω
・cm2であった。
【0051】[比較例2] 実施例3において、イオン交換容量1.2ミリ当量/g
乾燥樹脂の陰イオン交換体層の膜厚を200μmとした
以外は同様にして複層イオン交換膜を作成し、25℃の
水中にて水和した。水分裂の限界電流密度を求めたとこ
ろ2A/dm2であった。求められた水分裂の限界電流
密度の50%にあたる電流密度1A/dm2にて電気透
析したが、電圧が上昇し、解体したところ陽極側の陰イ
オン交換膜表面にニッケルの水酸化物の析出が起きてい
た。
【0052】なお、陰イオン交換樹脂溶液C3を使用し
て膜厚200μmの単層の陰イオン交換膜を作成し、そ
の固定イオン濃度および0.5M硫酸中の膜抵抗を求め
たところ、それぞれ12ミリ当量/gH2 および8Ω
・cm2であった。
【0053】[参考] 8%のジビニルベンゼンを含有するクロロメチルスチレ
ンモノマーにニトリルゴムを溶解したシロップ溶液を、
ポリ塩化ビニルに含浸させて重合せしめ、ついでトリメ
チルアミンでアミノ化した膜厚120μm、イオン交換
容量2.0ミリ当量/g乾燥膜、固定イオン濃度6ミリ
当量/gH2 、0.5M硫酸中の膜抵抗0.9Ω・c
2の陰イオン交換膜を得た。
【0054】得られた陰イオン交換膜の片面に、CF2
=CFOCF2CF(CF3)O(CF22SO3Hと四
フッ化エチレンとの共重合体からなるイオン交換容量
1.1ミリ当量/g乾燥樹脂のエタノール溶液を塗布加
熱し、膜厚20μmの陽イオン交換体層を複層化した複
層イオン交換膜E1を得た。実施例1と同様にして、水
分裂の限界電流密度を求めたところ4A/dm2であっ
た。80℃、3A/dm2の電解テストから水素イオン
選択透過性を求めた結果、RSH Ni=400、RSH Zn
200、RSH Na=150であった。
【0055】[比較例3] 15%のジビニルベンゼンを含有するクロロメチルスチ
レンモノマーにニトリルゴムを溶解したシロップ溶液を
塩化ビニルに含浸重合せしめ、ついでトリメチルアミン
でアミノ化した膜厚200μm、イオン交換容量1.9
ミリ当量/g乾燥樹脂、固定イオン濃度12ミリ当量/
gH2 、0.5M硫酸中の膜抵抗2.5Ω・cm2の陰
イオン交換膜を得た。
【0056】得られた陰イオン交換膜を実施例4と同様
にして陽イオン交換体層を複層化した複層イオン交換膜
の水分裂の限界電流密度を求めたところ、3A/dm2
であった。求められた水分裂の限界電流密度の50%に
あたる1.5A/dm2にて電気透析したが、電圧が上
昇し、解体したところ陽極側の陰イオン交換層の表面に
ニッケルの水酸化物の析出が起きていた。
【0057】[実施例] 実施例3における複層イオン交換膜を、0.5NのN,
N,N’,N’−テトラメチルジアミノプロパンのメタ
ノール溶液に浸漬し、架橋した複層イオン交換膜D4を
作成した。得られた複層イオン交換膜の水分裂の限界電
流密度は、12A/dm2であった。温度80℃、電流
密度10A/dm2での電気透析から水素イオン選択透
過性を求めた結果、RSH Ni=130、RSH Zn=13
0、RSH Na=30であった。
【0058】なお、陰イオン交換樹脂溶液C3を使用
し、膜厚20μmの単層の陰イオン交換膜を作成し、そ
の固定イオン濃度および0.5M硫酸中の膜抵抗を求め
たところ、それぞれ4.0ミリ当量/gH2 および
0.12Ω・cmであった。
【0059】
【発明の効果】本発明で使用される複層イオン交換膜
は、膜抵抗が低く、高い水素イオン選択透過性を有し、
かつ水分裂の限界電流密度が大きいので、高電流密度で
電気透析できる。このため、本発明の水素イオン選択電
気透析方法は、低濃度廃酸溶液から高純度の濃縮酸を回
収するプロセス、pH調整プロセス、脱酸プロセスなど
に有利に適用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 61/44 500 B01D 61/46 500

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極側の水素イオンを含有する水溶液か
    ら、水素イオンを隔膜を通じて選択的に陰極側に透過せ
    しめる水素イオン選択電気透析方法において、上記隔膜
    が、イオン交換容量0.5〜4ミリ当量/g乾燥樹脂、
    固定イオン濃度1〜10ミリ当量/gH2O、膜厚0.
    1〜150μm、硫酸0.5モル/リットル溶液中の抵
    抗1Ω・cm2以下である陽極側の陰イオン交換体層
    と、陰極側の陽イオン交換体層との複層イオン交換膜で
    あり、陰イオン交換体層が、繰り返し単位内に一般式−
    X−Ar−Y−(但し、式中X,Yは、互いに同一また
    は異なる電子供与性の連結基を表し、好ましくは−O
    −、−S−、炭素数1〜13のアルキレン基または単結
    合であり、Arは、 【化1】 を表す。R 1 〜R 5 は互いに同一または異なる炭素数1〜
    8の炭化水素基であり、aは0〜4、b+cは0〜6、
    d+eは0〜6から選ばれる。)を有する芳香族系重合
    体からなり、その芳香族環に陰イオン交換基が導入され
    た陰イオン交換体層であり、印加する電流密度が前記複
    層イオン交換膜での水分裂の限界電流密度以下であるこ
    とを特徴とする水素イオン選択電気透析方法。
  2. 【請求項2】陰イオン交換体層が、芳香族系重合体から
    なり、その芳香族環に陰イオン交換基が導入された重合
    体であって、陰イオン交換基が導入されたセグメントと
    陰イオン交換基が実質的に導入されていないセグメント
    とのブロック共重合体からなる請求項1記載の水素イオ
    ン選択電気透析方法。
  3. 【請求項3】陽イオン交換体層が、スチレンまたはその
    誘導体とジビニルベンゼンとの共重合体を母体とする強
    酸性陽イオン交換膜である請求項1または記載の水素
    イオン選択電気透析方法。
  4. 【請求項4】複層イオン交換膜での水分裂の限界電流密
    度の1/2以上の電流密度を印加する請求項1、2ま
    記載の水素イオン選択電気透析方法。
  5. 【請求項5】印加する電流密度が4A/dm 以上であ
    る請求項1、2、3または4記載の水素イオン選択電気
    透析方法。
JP06953492A 1992-02-19 1992-02-19 水素イオン選択電気透析方法 Expired - Lifetime JP3311010B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06953492A JP3311010B2 (ja) 1992-02-19 1992-02-19 水素イオン選択電気透析方法
US08/018,384 US5300204A (en) 1992-02-19 1993-02-17 Method for hydrogen ion-selective electrodialysis
DE69303836T DE69303836T2 (de) 1992-02-19 1993-02-18 Verfahren zur wasserstoffionenselektiven Elektrodialyse
EP93102563A EP0556827B1 (en) 1992-02-19 1993-02-18 Method for hydrogen ion-selective electrodialysis

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06953492A JP3311010B2 (ja) 1992-02-19 1992-02-19 水素イオン選択電気透析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05228344A JPH05228344A (ja) 1993-09-07
JP3311010B2 true JP3311010B2 (ja) 2002-08-05

Family

ID=13405491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06953492A Expired - Lifetime JP3311010B2 (ja) 1992-02-19 1992-02-19 水素イオン選択電気透析方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5300204A (ja)
EP (1) EP0556827B1 (ja)
JP (1) JP3311010B2 (ja)
DE (1) DE69303836T2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4802354B2 (ja) * 1999-12-27 2011-10-26 住友化学株式会社 高分子電解質およびその製造方法
EP3322748B1 (en) 2015-07-14 2021-01-13 Fujifilm Manufacturing Europe BV Ion exchange membranes
ES2827476T3 (es) 2015-07-14 2021-05-21 Fujifilm Mfg Europe Bv Membranas de intercambio iónico

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4024043A (en) * 1975-12-31 1977-05-17 Allied Chemical Corporation Single film, high performance bipolar membrane
US4116889A (en) * 1976-08-19 1978-09-26 Allied Chemical Corporation Bipolar membranes and method of making same
US4738764A (en) * 1986-06-02 1988-04-19 Allied Corporation Electrodialysis membranes comprising sulfonated constituents
JPH01215348A (ja) * 1988-02-25 1989-08-29 Asahi Glass Co Ltd 陽イオン交換体
EP0330772B1 (en) * 1988-04-28 1993-05-26 Tokuyama Soda Kabushiki Kaisha Method of double decomposition of neutral salt
US4851100A (en) * 1988-05-02 1989-07-25 Ionics, Incorporated Novel bipolar membranes and process of manufacture
US5180750A (en) * 1988-07-29 1993-01-19 Asahi Glass Company Ltd. Anion exchanger
US5162076A (en) * 1988-11-30 1992-11-10 Allied-Signal Inc. Method for purification of acids from materials comprising acid and salt

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05228344A (ja) 1993-09-07
EP0556827A1 (en) 1993-08-25
EP0556827B1 (en) 1996-07-31
DE69303836T2 (de) 1997-01-02
US5300204A (en) 1994-04-05
DE69303836D1 (de) 1996-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5180750A (en) Anion exchanger
He et al. Monovalent cations permselective membranes with zwitterionic side chains
JP2003096219A (ja) 陰イオン交換膜
EP2368933A1 (en) Bipolar membrane and method for manufacturing same
CN114502623A (zh) 基于氟代脂肪烃的稳定阴离子交换膜及其制备方法
Wu et al. Polymeric membranes
JP3311010B2 (ja) 水素イオン選択電気透析方法
US5300228A (en) Method for separating and recovering an acid
Kim et al. Research trends in ion exchange membrane processes and practical applications
CA3066028A1 (en) Crosslinked highly stable anion-exchange blend membranes with polyethyleneglycols as the hydrophilic membrane phase
JPH0680799A (ja) 耐蝕性陰イオン交換膜
Strathmann Ion-exchange membranes
WO2019198093A1 (en) Acid and oxidative resistant homogenous cation exchange membrane and its method of preparation thereof
JPH06145379A (ja) バイポーラ膜
JPH07268114A (ja) イオン交換膜の積層方法
JPH07299333A (ja) 有機酸の再生方法
JPH07241443A (ja) 一価陽イオン選択電気透析方法
JP2828690B2 (ja) 複層陰イオン交換膜
JP3491352B2 (ja) 水素イオンの選択的電気透析方法
JPH10156148A (ja) トリフルオロメタンスルホン酸の回収方法
JPH0813326B2 (ja) 酸の新規な回収方法
JPH02294338A (ja) 新規な複層イオン交換膜
JPH09151260A (ja) 水素イオン選択透過膜および電気透析方法
Xu et al. Overview of Ion Exchange Membranes
JPH07328394A (ja) 電気透析方法および電気透析装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080524

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100524

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100524

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120524

Year of fee payment: 10