JP3310828B2 - 搬送用ラックピニオンの潤滑装置 - Google Patents

搬送用ラックピニオンの潤滑装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラズマCVD装置の基
板の各成膜室間の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマCVD装置ではガラス基板に異
る複数の膜を重ねて付着させる。したがって、大気中か
ら真空中へ運び入れるための予備排気室、各成膜室を順
に移動する必要がある。それで各室間を移動する搬送台
車に前記ガラス基板をのせ前記各室間に設けられたゲー
ト弁を開いて出し入れする。
【0003】従来例を図5によって説明する。図5は従
来例のプラズマCVD装置の台車搬送機構の模式図であ
る。図において搬送台車01が図示しない軸受を介して
ガイド03に取付けられたつば付ガイドローラ03aに
よって矢印アの方向に移動可能に支持されている。01
aは搬送台車01の側面に取付けられたラックでモータ
04の軸に取付けられた駆動用ピニオン02と噛み合っ
ている。
【0004】前記従来例の作用を説明する。モータ04
の軸の回転を変化させることにより搬送台車01を矢印
アの方向に前進後進停止させることができる。駆動用ピ
ニオン02はラック01aの方向に複数配置されている
ので順次ラック01aに噛み合い搬送台車01を移動さ
せる。プラズマCVD装置の成膜室は不純物のガスを嫌
うので10-6torr以下の真空に排気した後原料ガス
を導入する。
【0005】したがってピニオン02の潤滑には通常の
グリースは使用できない。真空用の特に蒸気圧の低いグ
リース(弗素化ポリエーテルを基油に使用したもの)を
使用することが考えられるが、潤滑部を密封する構造が
とれないので流れ出したり飛散したりして機器を汚染す
るので好ましくない。そこでピニオン02は潤滑性のあ
る樹脂材料PEEK(ポリエーテルエーテルケトン樹
脂)を使用しラックにはステンレス鋼を使用していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】プラズマCVD装置で
生産効率を高めるために搬送台車の搬送速度を速くする
と、駆動するピニオンの歯にかかる荷重が大きくなる。
そのためPEEK材料でできたピニオンでは強度が不足
するので、強度が樹脂より大きい金属材料で駆動用ピニ
オンを製作することが必要になる。よく知られているよ
うに真空中では金属は焼付を起しやすいために潤滑が必
要である。
【0007】一般的に真空中の固体潤滑剤として使われ
るものは二硫化モリブデンであり、材料の表面にバイン
ダ成分とともに塗布した後焼成して潤滑皮膜を形成す
る。前記のようにして形成された皮膜は当初はラックと
ピニオンの焼付を有効に防止するが、運転の経過にとも
なって潤滑皮膜が摩耗し、やがてその効力を失う。そこ
で摩耗していく潤滑成分を補ってやることが必要にな
る。
【0008】本発明の目的は前記必要に応じて搬送用ラ
ックピニオンに潤滑剤の補給装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明の搬送用ラック
ピニオンの潤滑装置は雰囲気が真空にもなる空間を移動
する搬送台車にラックが取付けられこれに噛み合う駆動
用ピニオンによって駆動される搬送装置において、前記
ラックに噛み合い且回転に対しブレーキをかけ得る固体
潤滑剤を含有する樹脂製の潤滑用ピニオンを有してなる
ことを特徴としている。
【0010】第2発明の搬送用ラックピニオンの潤滑装
置は雰囲気が真空にもなる空間を移動する搬送台車1に
ラック1aが取付けられ之に噛み合う駆動用ピニオン2
によって駆動される搬送装置において、前記駆動用ピニ
オン2と噛み合い且回転に対しブレーキをかけ得る固体
潤滑剤を有する樹脂製の潤滑用ピニオン5を有してなる
ことを特徴としている。
【0011】
【作用】固体潤滑剤を含有する樹脂でできた潤滑用ピニ
オンにブレーキをかけてラック又は駆動用ピニオンと噛
み合せ駆動すると、前記潤滑用ピニオンからその含有す
る固体潤滑剤が前記ラックへ塗りつけられ、その固体潤
滑剤はラック表面に留り駆動用ピニオンとの噛み合いの
際潤滑作用をする。塗りつけられる固体潤滑剤の量は、
ピニオンのブレーキを大きくすることにより増加するこ
とができる。潤滑用ピニオンを回転可能に支持する方法
によっては、摩擦力のみで十分ブレーキがかかり得るの
で、そのときはブレーキをかける機構を必要としない。
【0012】
【実施例】第1発明に係る搬送用ラックピニオンの潤滑
装置の第1実施例を図1,2によって説明する。図1は
本発明に係る第1実施例のプラズマCVD装置の搬送機
構の模式図、図2は本発明に係る第1実施例の潤滑用ピ
ニオン支持構造の詳細図である。図において搬送台車1
が図示しない軸受を介してガイド3に取付けられたつば
付ガイドローラ3aによって矢印アの方向に移動可能に
支えられている。1aは搬送台車1の側面に矢印アの方
向に取付けられたラックでステンレス鋼(SUS44
0)の焼入れ、焼戻し材製である。
【0013】2は駆動用ピニオンでステンレス鋼(SU
S440)の焼入れ焼戻し材製で、モータ4の軸に取付
けられラック1aに噛み合っている。5は潤滑用ピニオ
ンでラック1aに噛み合い固体潤滑剤二硫化モリブデン
を含有したPEEK樹脂で作られ、図2に示すように固
定軸6に軸受7を介して回転可能に取付けられている。
潤滑用ピニオン5の上部にはブレーキワッシャ8がスプ
リングワッシャ9を介してナット10で押し当てられて
居り、ナット10を締めこむことにより潤滑用ピニオン
5の側面に押しつけブレーキをかけることができる。
【0014】前記第1実施例の作用を説明する。モータ
4によって駆動用ピニオン2が回されてラック1aを矢
印アの方向に駆動する。駆動用ピニオン2はステンレス
鋼(SUS440)製であるから樹脂製のものより大き
な力に耐えうる。ラック1aは潤滑用ピニオン5をその
側面に接するブレーキワッシャ8の摩擦に抗して駆動す
る。ナット10の締め込みで前記摩擦の力は大きくでき
る。潤滑用ピニオン5の材料中に含有される固体潤滑剤
二硫化モリブデンがラック1aの歯面に塗りつけられ、
前記塗りつけられた二硫化モリブデンはラック1aと駆
動用ピニオン2との潤滑作用をはたすことができる。
【0015】前記潤滑用ピニオンの材質は前記樹脂PE
EKの他に弗素樹脂やポリイミド、ポリアミド、ポリオ
キシベンゾイル等が使用可能であり、又固体潤滑剤とし
てはグラファイトも使用可能である。
【0016】第1発明に係る第2実施例を図3によって
説明する。図3は本発明に係る第2実施例の潤滑用ピニ
オン5の取付部詳細図である。第2実施例の潤滑用ピニ
オンの取付部以外は前記第1実施例と同じであるから説
明を省く。潤滑用ピニオン5は、二硫化モリブデンを含
有するPEEK樹脂製で固定軸6にすき間嵌めされ、ラ
ック1aにかみ合っている。潤滑用ピニオン5の上部に
軸6にキー止めされたおもり11がのせられている。
【0017】前記第1発明第2実施例の作用を説明す
る。駆動用ピニオン2に駆動されてラック1aが移動す
るとこれにより潤滑用ピニオン5が回わされ、このとき
固定軸6と潤滑用ピニオン5との間及び潤滑用ピニオン
5とおもり11との接触面における摩擦がブレーキとな
って荷重がかかり、潤滑用ピニオン5の含有する二硫化
モリブデンがラック1aの歯面に塗りつけられ潤滑剤と
なる。
【0018】次に第2発明に係る搬送用ラックピニオン
の潤滑装置をその模式図(図4)を参照して説明する。
図において搬送台車1、駆動用ピニオン2、ガイド3、
ガイドローラ3a,モータ4及び潤滑用ピニオン5等は
図1〜3に示す第1発明のものと同一のものを使用して
いる。
【0019】但しその構成において第1発明では潤滑用
ピニオン5はラック1aと直接噛み合っているが、第2
発明では該潤滑用ピニオン5は図4に示すように前記駆
動用ピニオン2と噛み合っている点が相違している。し
かしその他の点ではその構成は全く同じである。
【0020】次に第2発明の作用について図4によって
説明する。駆動用ピニオン2で潤滑用ピニオン5が回さ
れると、その接触面における摩擦でブレーキのかかった
潤滑用ピニオン5により駆動用ピニオン2の歯面に潤滑
用ピニオン5の含有する二硫化モルブデンが塗りつけら
れ、潤滑剤として作用するようになる点が第1発明と相
違している。
【0021】
【発明の効果】搬送台車ラックと駆動用ピニオンを金属
材料としても潤滑用ピニオンからラックへ又は前記駆動
用ピニオンへと付着した固体潤滑剤が潤滑効果を発揮し
て焼付や異常摩耗を起さず円滑な動作を行わせることが
できる。そのため樹脂で駆動用ピニオンを製作した場合
と比較して大きな駆動力に耐えることができ、搬送台車
の加速減速を大きくすることができるため、搬送時間が
短縮され、プラズマCVD装置の生産力が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係る第1実施例のプラズマCVD装
置の台車搬送機構の模式図、
【図2】第1発明に係る第1実施例の潤滑用ピニオン取
付部詳細図、
【図3】第1発明に係る第2実施例の潤滑用ピニオン取
付部詳細図、
【図4】第2発明の図1応当図、
【図5】従来例のプラズマCVD装置の台車搬送機構の
模式図。
【符号の説明】
01,1…搬送台車、02…駆動用ピニオン、2…駆動
用ピニオン、03,3…ガイド、03a,3a…つば付
ガイドローラ、04,4…駆動用モータ、5…潤滑用ピ
ニオン、6…固定軸、7…軸受、8…ブレーキワッシ
ャ、9…スプリングワッシャ、10…ナット、11…お
もり。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−332470(JP,A) 特開 平5−172212(JP,A) 実開 平3−52452(JP,U) 実開 平5−96600(JP,U) 実開 昭61−40545(JP,U) 実開 昭53−16755(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 19/00 - 31/00 B65G 35/06 F16H 55/17 F16N 17/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雰囲気が真空にもなる空間を移動する搬
    送台車(1)にラック(1a)が取付けられ之に噛み合
    う駆動用ピニオン(2)によって駆動される搬送装置に
    おいて、前記ラックと噛み合い且回転に対しブレーキを
    かけ得る固体潤滑剤を含有する樹脂製の潤滑用ピニオン
    (5)を有してなることを特徴とする搬送用ラックピニ
    オンの潤滑装置。
  2. 【請求項2】 雰囲気が真空にもなる空間を移動する搬
    送台車(1)にラック(1a)が取付けられ之に噛み合
    う駆動用ピニオン(2)によって駆動される搬送装置に
    おいて、前記駆動用ピニオン(2)と噛み合い且回転に
    対しブレーキをかけ得る固体潤滑剤を有する樹脂製の潤
    滑用ピニオン(5)を有してなることを特徴とする搬送
    用ラックピニオンの潤滑装置。
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