JP3310816B2 - 溶融燃焼装置 - Google Patents

溶融燃焼装置

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JP3310816B2
JP3310816B2 JP10852395A JP10852395A JP3310816B2 JP 3310816 B2 JP3310816 B2 JP 3310816B2 JP 10852395 A JP10852395 A JP 10852395A JP 10852395 A JP10852395 A JP 10852395A JP 3310816 B2 JP3310816 B2 JP 3310816B2
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雅 田中
英明 太田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Chubu Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不燃性物質や難燃性物
質を含有する燃料の溶融燃焼装置に関するもので、石炭
焚きボイラ・スラッジ焚きボイラ・各種廃棄物燃焼設備
等に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の溶融燃焼装置の一例を示
す縦断面図、図4は図3のIV−IV矢視断面図である。こ
れらの図において、1は主燃焼器、2は燃料投入ノズ
ル、3は空気投入ノズル、4はスロート、5は副燃焼
器、6はスラグタップ(排出口)、7はスラグビン、8
は生成ガスダクト、9は溶融スラグである。
【0003】この溶融燃焼装置では、軸線が鉛直な円筒
状の竪型の主燃焼器1の上部に円錐状に絞られた燃料投
入ノズル2が装着されており、微粉炭が一次混合気とし
て軸方向に或る広がり角度で途中される。一方、二次空
気は主燃焼器1の上部に接線方向に取付けられた空気投
入ノズル3から、タンゼンシャルに投入される。主燃焼
器1に投入された微粉炭は、二次空気とともに激しい旋
回運動をしながら高温下でガス化燃焼し、旋回を続けな
がら円錐状に絞られた出口のスロート4へ至る。一方、
微粉炭中に含まれていた灰分は高温下で溶融し、遠心力
で主燃焼器1の壁面に到達して捕集され、壁面を流下す
る溶融スラグ9の層を形成する。
【0004】副燃焼器5は、軸線が水平に対し若干傾斜
した円筒状で、その高位置端(図3では左端)に前記ス
ロート4の下端が接続されている。主燃焼器1の周壁を
流下した溶融スラグは、スロート4を流下して副燃焼器
5の底部へ落下する。副燃焼器5の低位置端(図3の右
端)の出口にはスラグタップ6が設置され、溶融スラグ
9がスラグビン7へ流下して排出される構造になってい
る。溶融スラグ9が除去されたあとの燃焼ガスは、副燃
焼器5の低位置端の出口から反転上昇する形状の生成ガ
スダクト8を経て高温燃料として外部へ供給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の溶融燃焼
装置では、溶融スラグ9が除去されたあとの燃焼ガス
は、副燃焼器5の低位置端の出口から反転上昇して生成
ガスダクト8へ流れるために、燃焼ガスが反転上昇する
際の遠心流によって溶融スラグの流れが乱され、スラグ
を安定した状態で副燃焼器5から排出することができな
い。
【0006】本発明は、以上の問題点を解決することが
できる溶融燃焼装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸線が鉛直な
円筒状で、下端が円錐状に絞られてスロートを形成し、
かつ上部に軸線方向を向いた燃料投入ノズルおよび接線
方向を向いた空気投入ノズルを有する主燃焼器と、軸線
が水平に対し傾斜した円筒状で、高位置端に上記スロー
トの下端が接続され、かつ低位置端に燃焼ガスの出口お
よびスラグの排出口を有する副燃焼器とを備えた溶融燃
焼装置において、前記副燃焼器の内周の底面の長手方向
同副燃焼器の傾斜に沿ってスラグ排出口へ通じる凹状
の溝を設けた。
【0008】
【作用】本発明において、主燃焼器から副燃焼器に流入
した燃焼ガスは、旋回しながら下流側へ移行する一方、
スロートを流下した溶融スラグは、その全量が水平に対
しその軸線が傾斜した円筒状の副燃焼器底面の長手方向
に設けた凹状の溝内を流れる。
【0009】凹状の溝はスラグ排出口へ通じており、旋
回ガス流、及び燃焼ガスが副燃焼器の出口から反射上昇
する際の遠心流等より乱されることがなく、安定した状
態で溶融スラグが副燃焼室から排出される。
【0010】また、副燃焼器内の燃焼ガスの旋回力は減
衰することがなく、副燃焼器における燃焼ガスの滞留時
間の短縮が避けられ、NOxの上昇及びガス化効率の低
減を防ぐことができる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を、図1及び図2によって
説明する。図1は本実施例に係る溶融燃焼装置の縦断面
図、図2は図1のII−II矢視断面図である。
【0012】本実施例は、図3及び図4に示す従来の溶
融燃焼装置の副燃焼器5に以下説明するように凹溝を設
けたものであり、図1及び図2において、同一の部分は
図3及び図4におけると同一の符号を付し、その説明を
省略する。
【0013】本実施例では、副燃焼器5の内周の底面の
長手方向にスラグタップ6のスラグ排出口6′へ通ずる
凹状の溝11を設けた。
【0014】本実施例において、主燃焼器1から副燃焼
器5に流入した燃焼ガスは、旋回しながら下流側へ移行
する。一方、スロート4を流下した溶融スラグ9は、そ
の全量が副燃焼器5の底面の長手方向に設けた凹状の溝
11内へ入る。副燃焼器5はその軸線が水平に対して傾
斜しており、また凹状の溝11はスラグタップ6のスラ
グ排出口6′に通じているために、溶融スラグ9は、凹
状の溝11内をスラッグ排出口6′へ向かって流れ、ス
ラグビン7へ排出される。また、前記凹状の溝11内の
溶融スラグ9は、副燃焼器5内の旋回ガス流及び副燃焼
器5の出口から反転上昇する際の燃焼ガスの遠心流等に
よって乱されることがなく、安定した溶融スラグの排出
が行われる。
【0015】また更に、副燃焼器5内における燃焼ガス
の旋回力が減衰することがないために、副燃焼器5内に
おける燃焼ガスの滞留時間を長くすることができ、これ
によって、NOxの上昇及びガス化効率の低減を防ぐこ
とができる。
【0016】
【発明の効果】本発明は、副燃焼器の内周底面の長手方
向にスラグ排出口へ通じる凹状の溝を設け、この溝によ
って溶融スラグを排出するようにしているために、副燃
焼器において溶融スラグを凹状の溝内を流して安定した
状態で排出し溶融スラグと燃焼ガスを効果的に分離する
ことができると共に、副燃焼器における燃焼ガスの旋回
力を維持してNOxの上昇とガス化効率の低減を防ぐこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る溶融燃焼装置の縦断面
図である。
【図2】図1のII−II矢視断面図である。
【図3】従来の溶融燃焼装置の縦断面図である。
【図4】図3のIV−IV矢視断面図である。
【符号の説明】
1 主燃焼器 2 燃料投入ノズル 3 空気投入ノズル 4 スロート 5 副燃焼器 6 スラグタップ 7 スラグビン 11 凹状の溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−36412(JP,A) 特開 平2−126005(JP,A) 実開 平3−79005(JP,U) 実開 昭57−36598(JP,U) 実開 昭63−61625(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23J 1/00 F23G 5/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線が鉛直な円筒状で、下端が円錐状に
    絞られてスロートを形成し、かつ上部に軸線方向を向い
    た燃料投入ノズルおよび接線方向を向いた空気投入ノズ
    ルを有する主燃焼器と、軸線が水平に対し傾斜した円筒
    状で、高位置端に上記スロートの下端が接続され、かつ
    低位置端に燃焼ガスの出口およびスラグの排出口を有す
    る副燃焼器とを備えた溶融燃焼装置において、前記副燃
    焼器の内周の底面の長手方向に同副燃焼器の傾斜に沿っ
    スラグ排出口へ通じる凹状の溝を設けたことを特徴と
    する溶融燃焼装置。
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