JP3310445B2 - ハニカムコアの製造工程で用いられる裁断装置 - Google Patents
ハニカムコアの製造工程で用いられる裁断装置Info
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- JP3310445B2 JP3310445B2 JP03197294A JP3197294A JP3310445B2 JP 3310445 B2 JP3310445 B2 JP 3310445B2 JP 03197294 A JP03197294 A JP 03197294A JP 3197294 A JP3197294 A JP 3197294A JP 3310445 B2 JP3310445 B2 JP 3310445B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハニカムコアの製造工
程で用いられる裁断装置に関する。すなわち、基材シー
ト束を裁断して基材ブロックとし、これを重合,接着,
展張して連続的にハニカムコアを得る、ハニカムコアの
製造工程で用いられる裁断装置に関するものである。
程で用いられる裁断装置に関する。すなわち、基材シー
ト束を裁断して基材ブロックとし、これを重合,接着,
展張して連続的にハニカムコアを得る、ハニカムコアの
製造工程で用いられる裁断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このハニカムコアの製造工程では、ま
ず、帯状の基材シートに一定の方向,幅,ピッチにて接
着剤を塗布すると共に、複数枚のこのような基材シート
を、接着剤が半ピッチずつずれた位置関係で重合,接着
する。次に、このように重合,接着された基材シート束
を重合方向に順次裁断して、所定長さの基材ブロックと
すると共に、このような各基材ブロックを切断面を面一
に揃えて重合,接着する。しかる後、重合方向に引張力
を加えて展張することにより、ハニカムコアが連続的に
得られる。
ず、帯状の基材シートに一定の方向,幅,ピッチにて接
着剤を塗布すると共に、複数枚のこのような基材シート
を、接着剤が半ピッチずつずれた位置関係で重合,接着
する。次に、このように重合,接着された基材シート束
を重合方向に順次裁断して、所定長さの基材ブロックと
すると共に、このような各基材ブロックを切断面を面一
に揃えて重合,接着する。しかる後、重合方向に引張力
を加えて展張することにより、ハニカムコアが連続的に
得られる。
【0003】さて図3は、このようなハニカムコアの製
造工程で用いられる裁断装置の従来例の正面説明図であ
り、(1)図は裁断直前の状態を、(2)図は裁断直後
の状態を示す。そして従来は、このような裁断装置を用
いて、上述により供給された基材シートAの基材シート
束Bを、順次裁断して基材ブロックCとし、各基材ブロ
ックCを重合,接着,展張することにより、ハニカムコ
アを得ていた。
造工程で用いられる裁断装置の従来例の正面説明図であ
り、(1)図は裁断直前の状態を、(2)図は裁断直後
の状態を示す。そして従来は、このような裁断装置を用
いて、上述により供給された基材シートAの基材シート
束Bを、順次裁断して基材ブロックCとし、各基材ブロ
ックCを重合,接着,展張することにより、ハニカムコ
アを得ていた。
【0004】すなわち、この図3に示した従来の裁断装
置は、基材シートAが重合,接着されて送られてきた基
材シート束Bを、重合方向(図面では左右方向)の両側
から挟むようにガイドする固定された左右のガイド1,
2と、一方(図面では右側)のガイド1下に固定された
上刃3付の上刃部4と、他方(図面では左側)のガイド
2下に固定されると共に上刃部4に対し基材シート束B
を介し対向位置し、上刃部4と共に両側から基材シート
束Bを挟むように保持する基材押え5と、基材押え5下
に配され基材シート束Bの重合方向(図面では左右方
向)に往復動可能な下刃6付の下刃部7と、からなって
いた。
置は、基材シートAが重合,接着されて送られてきた基
材シート束Bを、重合方向(図面では左右方向)の両側
から挟むようにガイドする固定された左右のガイド1,
2と、一方(図面では右側)のガイド1下に固定された
上刃3付の上刃部4と、他方(図面では左側)のガイド
2下に固定されると共に上刃部4に対し基材シート束B
を介し対向位置し、上刃部4と共に両側から基材シート
束Bを挟むように保持する基材押え5と、基材押え5下
に配され基材シート束Bの重合方向(図面では左右方
向)に往復動可能な下刃6付の下刃部7と、からなって
いた。
【0005】そしてこの従来の裁断装置では、下刃部7
が、例えば図3の(1)図に示したように、基材押え5
下に(図面では左側に)退避した退避位置と、図3の
(2)図に示したように、上刃部4下に(図面では右側
に)前進した裁断位置とに、変位可能となっており、裁
断位置に至る過程において、上刃部4下の上刃3と下刃
部7上の下刃6とで、基材シート束Bの先端部Dを基材
ブロックCに順次裁断していた。なお図中8はテーブル
であり、このテーブル8には、基材シート束Bの先端部
Dの先端面(図面では下面)が当接されると共に、切断
された各基材ブロックCの一方の切断面E(図面では下
面)が面一に当接される。各基材ブロックCの他方の切
断面F(図面では上面)は、上刃部4下に当接される。
又、図中9は、下刃部7を往復動させるクランク機構で
あり、このクランク機構9は、回転部10と、回転部1
0と下刃部7間にピン11,ピン12を介し配されたリ
ンクシャフト13と、を備えていた。
が、例えば図3の(1)図に示したように、基材押え5
下に(図面では左側に)退避した退避位置と、図3の
(2)図に示したように、上刃部4下に(図面では右側
に)前進した裁断位置とに、変位可能となっており、裁
断位置に至る過程において、上刃部4下の上刃3と下刃
部7上の下刃6とで、基材シート束Bの先端部Dを基材
ブロックCに順次裁断していた。なお図中8はテーブル
であり、このテーブル8には、基材シート束Bの先端部
Dの先端面(図面では下面)が当接されると共に、切断
された各基材ブロックCの一方の切断面E(図面では下
面)が面一に当接される。各基材ブロックCの他方の切
断面F(図面では上面)は、上刃部4下に当接される。
又、図中9は、下刃部7を往復動させるクランク機構で
あり、このクランク機構9は、回転部10と、回転部1
0と下刃部7間にピン11,ピン12を介し配されたリ
ンクシャフト13と、を備えていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。第1
に、図3の従来の裁断装置にあっては、1対の上刃3と
下刃6との雄雌の型刃により、基材シート束Bを裁断し
ていたので、このような上刃3,下刃6間を始め、上刃
部4,下刃部7,基材押え5,テーブル8間において、
微妙で面倒なクリアランスの設定,調整,維持等を要し
ていた。特に、基材シート束Bの基材シートA間等を接
着すべく予め塗布されていた接着剤が、裁断時に上刃3
等に付着しやすく、もって、上述したクリアランスの設
定,調整,維持等は、容易でなかった。そして、上刃3
等に付着した接着剤の除去,清掃作業を度々必要とする
と共に、固定された上刃3等の清掃作業は位置的に困難
を極め、更に、上刃3や上刃部4等の交換作業をしばし
ば行わなければならなかった。このように、従来の裁断
装置にあっては、メインテナンス面に問題が指摘される
と共に、上刃3や上刃部4等のコスト面にも問題が指摘
されていた。
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。第1
に、図3の従来の裁断装置にあっては、1対の上刃3と
下刃6との雄雌の型刃により、基材シート束Bを裁断し
ていたので、このような上刃3,下刃6間を始め、上刃
部4,下刃部7,基材押え5,テーブル8間において、
微妙で面倒なクリアランスの設定,調整,維持等を要し
ていた。特に、基材シート束Bの基材シートA間等を接
着すべく予め塗布されていた接着剤が、裁断時に上刃3
等に付着しやすく、もって、上述したクリアランスの設
定,調整,維持等は、容易でなかった。そして、上刃3
等に付着した接着剤の除去,清掃作業を度々必要とする
と共に、固定された上刃3等の清掃作業は位置的に困難
を極め、更に、上刃3や上刃部4等の交換作業をしばし
ば行わなければならなかった。このように、従来の裁断
装置にあっては、メインテナンス面に問題が指摘される
と共に、上刃3や上刃部4等のコスト面にも問題が指摘
されていた。
【0007】第2に、従来の裁断装置にあっては、裁断
精度面にも問題が指摘されていた。すなわち、まず上述
の第1の点で指摘したように、上刃3,下刃6,その他
間のクリアランスの設定,調整,維持等が、的確に行わ
れないことに起因して、基材シート束Bが各基材ブロッ
クCへと精度高く裁断されないことが多々あった。更
に、ガイド1,2や上刃部4,基材押え5等は、左右両
側から基材シート束Bを挟むように保持していたが、い
ずれも固定的に設けられていたので、間隔が狭すぎると
基材シート束Bの供給,安定的送りに支障が生じ、逆に
間隔が広すぎると基材シート束Bの保持,固定的位置決
めに支障が生じやすかった。もって、これらに起因して
基材シート束Bが精度高く裁断されにくく、製造される
ハニカムコアの品質への悪影響も指摘されていた。更
に、このような裁断精度面の問題にも関連するが、従来
の裁断装置は、裁断工程が多く裁断時間面にも問題があ
り、ハニカムコアの製造ライン全体のラインスピードへ
の悪影響も指摘されていた。
精度面にも問題が指摘されていた。すなわち、まず上述
の第1の点で指摘したように、上刃3,下刃6,その他
間のクリアランスの設定,調整,維持等が、的確に行わ
れないことに起因して、基材シート束Bが各基材ブロッ
クCへと精度高く裁断されないことが多々あった。更
に、ガイド1,2や上刃部4,基材押え5等は、左右両
側から基材シート束Bを挟むように保持していたが、い
ずれも固定的に設けられていたので、間隔が狭すぎると
基材シート束Bの供給,安定的送りに支障が生じ、逆に
間隔が広すぎると基材シート束Bの保持,固定的位置決
めに支障が生じやすかった。もって、これらに起因して
基材シート束Bが精度高く裁断されにくく、製造される
ハニカムコアの品質への悪影響も指摘されていた。更
に、このような裁断精度面の問題にも関連するが、従来
の裁断装置は、裁断工程が多く裁断時間面にも問題があ
り、ハニカムコアの製造ライン全体のラインスピードへ
の悪影響も指摘されていた。
【0008】第3に、基材シート束Bを裁断して得られ
た各基材ブロックCは、前述したように直ちに、切断面
E,Fを面一に揃えつつ重合,接着される。しかしなが
ら、このような各基材ブロックCの重合,接着は、従
来、これらをテーブル8と上刃部4間にて保持しつつ行
われていたので、接着精度面に問題が指摘されていた。
すなわち、テーブル8や上刃部4は、いずれも固定的に
設けられていたので、各基材ブロックC間が正確に対応
位置されにくく、もって、各基材ブロックC間が確実に
重合,接着されず、特に、相互間接着用の接着剤にて様
々な上下位置にて接着され、その切断面E,Fが面一と
ならない等、各基材ブロックCの接着精度面にも問題が
指摘され、ハニカムコアの品質に悪影響を及ぼしてい
た。
た各基材ブロックCは、前述したように直ちに、切断面
E,Fを面一に揃えつつ重合,接着される。しかしなが
ら、このような各基材ブロックCの重合,接着は、従
来、これらをテーブル8と上刃部4間にて保持しつつ行
われていたので、接着精度面に問題が指摘されていた。
すなわち、テーブル8や上刃部4は、いずれも固定的に
設けられていたので、各基材ブロックC間が正確に対応
位置されにくく、もって、各基材ブロックC間が確実に
重合,接着されず、特に、相互間接着用の接着剤にて様
々な上下位置にて接着され、その切断面E,Fが面一と
ならない等、各基材ブロックCの接着精度面にも問題が
指摘され、ハニカムコアの品質に悪影響を及ぼしてい
た。
【0009】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、所定
の基材押え,プランジャー,押えガイド等を備え基材シ
ート束を押圧保持可能であると共に往復動可能な保持手
段と、退避位置と裁断位置とに往復動可能な片刃のカッ
ター刃と、各基材ブロックをテーブルに向け押圧するブ
ロック押えと、を有してなることにより、第1に、メイ
ンテナンス面やコスト面に優れると共に、第2に、基材
シート束の裁断精度面にも優れ、第3に、各基材ブロッ
クの接着精度面にも優れた、裁断装置を提案することも
目的とする。
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、所定
の基材押え,プランジャー,押えガイド等を備え基材シ
ート束を押圧保持可能であると共に往復動可能な保持手
段と、退避位置と裁断位置とに往復動可能な片刃のカッ
ター刃と、各基材ブロックをテーブルに向け押圧するブ
ロック押えと、を有してなることにより、第1に、メイ
ンテナンス面やコスト面に優れると共に、第2に、基材
シート束の裁断精度面にも優れ、第3に、各基材ブロッ
クの接着精度面にも優れた、裁断装置を提案することも
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。この裁断装置
は、まず、帯状の基材シートAに一定の方向,幅,ピッ
チにて接着剤Hを塗布すると共に、複数枚の該基材シー
トAを、該接着剤Hが半ピッチずつずれた位置関係で重
合,接着し、次に、このように重合,接着された基材シ
ート束Bを、重合方向Jに先端部Dから順次裁断して、
所定長さの基材ブロックCとすると共に、該各基材ブロ
ックCを切断面を面一に揃えて重合,接着し、しかる
後、重合方向Jに引張力を加えて展張することにより、
中空柱状のセルLの平面的集合体であるハニカムコアG
を連続的に得る、ハニカムコアGの製造工程で用いられ
る。そして、送られてきた上記基材シート束Bを、重合
方向Jの両側から押圧保持可能であると共に、ほぼ重合
厚さ分だけ重合方向Jに往復動可能な保持手段14と、
上記基材シート束Bの重合方向Jに往復動可能で、上記
保持手段14側に退避した退避位置と、上記保持手段1
4にて保持された上記基材シート束Bを裁断する裁断位
置とに、変位可能な片刃のカッター刃15と、を有して
なる。上記保持手段14は、上記カッター刃15の上下
に配され、それぞれ上記基材シート束Bのほぼ重合厚さ
分だけ重合方向Jに往復動される基材押え16およびプ
ランジャー17と、上記基材シート束Bを介し該基材押
え16に対向位置し、第1スプリング18の付勢力にて
上記基材シート束Bを該基材押え16に向け押圧する押
えガイド19と、を備えてなる。上記カッター刃15
は、上下の該基材押え16と該プランジャー17間の退
避位置に、退避可能となっている。
明の技術的手段は、次のとおりである。この裁断装置
は、まず、帯状の基材シートAに一定の方向,幅,ピッ
チにて接着剤Hを塗布すると共に、複数枚の該基材シー
トAを、該接着剤Hが半ピッチずつずれた位置関係で重
合,接着し、次に、このように重合,接着された基材シ
ート束Bを、重合方向Jに先端部Dから順次裁断して、
所定長さの基材ブロックCとすると共に、該各基材ブロ
ックCを切断面を面一に揃えて重合,接着し、しかる
後、重合方向Jに引張力を加えて展張することにより、
中空柱状のセルLの平面的集合体であるハニカムコアG
を連続的に得る、ハニカムコアGの製造工程で用いられ
る。そして、送られてきた上記基材シート束Bを、重合
方向Jの両側から押圧保持可能であると共に、ほぼ重合
厚さ分だけ重合方向Jに往復動可能な保持手段14と、
上記基材シート束Bの重合方向Jに往復動可能で、上記
保持手段14側に退避した退避位置と、上記保持手段1
4にて保持された上記基材シート束Bを裁断する裁断位
置とに、変位可能な片刃のカッター刃15と、を有して
なる。上記保持手段14は、上記カッター刃15の上下
に配され、それぞれ上記基材シート束Bのほぼ重合厚さ
分だけ重合方向Jに往復動される基材押え16およびプ
ランジャー17と、上記基材シート束Bを介し該基材押
え16に対向位置し、第1スプリング18の付勢力にて
上記基材シート束Bを該基材押え16に向け押圧する押
えガイド19と、を備えてなる。上記カッター刃15
は、上下の該基材押え16と該プランジャー17間の退
避位置に、退避可能となっている。
【0011】そして更に、供給された上記基材シート束
Bの先端部Dの先端面が、当接されると共に、上記基材
シート束Bが裁断された上記各基材ブロックCの一方の
切断面Eたる下面が、面一に当接されるテーブル39
と、上記各基材ブロックCを介し該テーブル39と対向
位置し、上記各基材ブロックCの他方の切断面Fたる上
面に当接して、第2スプリング24の付勢力にて上記各
基材ブロックCをテーブル39に向け押圧するブロック
押え23と、を有してなる。又、該基材押え16と該押
えガイド19は、重合方向Jの両側から、上記基材シー
ト束Bの先端部D上を押圧保持可能である。該プランジ
ャー17は、上記基材シート束Bの先端部Dの側面Kに
当接可能である。該基材押え16と該プランジャー17
は、裁断前に、後退位置から前進位置へと往動し、もっ
て、供給された上記基材シート束Bの先端部D上を、該
基材押え16と該押えガイド19が、圧縮された該第1
スプリング18の付勢力にて、確実かつ強力に保持せし
める機能を備えている。かつ、該基材押え16と該プラ
ンジャー17は、上記カッター刃15による裁断後に、
該前進位置から該後退位置へと複動し、もって、該基材
押え16と該押えガイド19間に保持された上記基材シ
ート束Bを、その先端部Dが裁断されてできた下の基材
ブロックCから分離されて逃げた状態とする機能を備え
ていること、を特徴とする。
Bの先端部Dの先端面が、当接されると共に、上記基材
シート束Bが裁断された上記各基材ブロックCの一方の
切断面Eたる下面が、面一に当接されるテーブル39
と、上記各基材ブロックCを介し該テーブル39と対向
位置し、上記各基材ブロックCの他方の切断面Fたる上
面に当接して、第2スプリング24の付勢力にて上記各
基材ブロックCをテーブル39に向け押圧するブロック
押え23と、を有してなる。又、該基材押え16と該押
えガイド19は、重合方向Jの両側から、上記基材シー
ト束Bの先端部D上を押圧保持可能である。該プランジ
ャー17は、上記基材シート束Bの先端部Dの側面Kに
当接可能である。該基材押え16と該プランジャー17
は、裁断前に、後退位置から前進位置へと往動し、もっ
て、供給された上記基材シート束Bの先端部D上を、該
基材押え16と該押えガイド19が、圧縮された該第1
スプリング18の付勢力にて、確実かつ強力に保持せし
める機能を備えている。かつ、該基材押え16と該プラ
ンジャー17は、上記カッター刃15による裁断後に、
該前進位置から該後退位置へと複動し、もって、該基材
押え16と該押えガイド19間に保持された上記基材シ
ート束Bを、その先端部Dが裁断されてできた下の基材
ブロックCから分離されて逃げた状態とする機能を備え
ていること、を特徴とする。
【0012】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。このハニカムコアGの製造工程では、
まず、塗布された接着剤Hが半ピッチずつずれた位置
関係で重合,接着された基材シート束Bが、保持手段1
4にて重合方向Jの両側から押圧保持されつつ、裁断装
置に供給される。すなわち基材シート束Bは、その先端
部D上にて、左右の基材押え16と押えガイド19間
に、伸長した第1スプリング18の付勢力にて緩やかに
押圧保持される。これと共に、先端部Dの側面がプラン
ジャー17に当接され、先端部Dの先端面がテーブル3
9に当接される。しかる後、保持手段14は基材シー
ト束Bを押圧保持しつつ、それまでの後退位置から前進
位置へと、基材シート束Bの厚さ分だけ往動する。すな
わち、基材押え16とプランジャー17が後退位置から
前進位置へと往動し、これにより移送された基材シート
束Bは、左右の基材押え16と押えガイド19間に、圧
縮された第1スプリング18の付勢力にて、確実かつ強
力に押圧保持される。それからこの状態で、カッター
刃15が、それまでの退避位置から裁断位置そして再び
退避位置へと往復動することにより、基材シート束Bの
先端部Dが裁断されて、基材ブロックCとなる。
ように作用する。このハニカムコアGの製造工程では、
まず、塗布された接着剤Hが半ピッチずつずれた位置
関係で重合,接着された基材シート束Bが、保持手段1
4にて重合方向Jの両側から押圧保持されつつ、裁断装
置に供給される。すなわち基材シート束Bは、その先端
部D上にて、左右の基材押え16と押えガイド19間
に、伸長した第1スプリング18の付勢力にて緩やかに
押圧保持される。これと共に、先端部Dの側面がプラン
ジャー17に当接され、先端部Dの先端面がテーブル3
9に当接される。しかる後、保持手段14は基材シー
ト束Bを押圧保持しつつ、それまでの後退位置から前進
位置へと、基材シート束Bの厚さ分だけ往動する。すな
わち、基材押え16とプランジャー17が後退位置から
前進位置へと往動し、これにより移送された基材シート
束Bは、左右の基材押え16と押えガイド19間に、圧
縮された第1スプリング18の付勢力にて、確実かつ強
力に押圧保持される。それからこの状態で、カッター
刃15が、それまでの退避位置から裁断位置そして再び
退避位置へと往復動することにより、基材シート束Bの
先端部Dが裁断されて、基材ブロックCとなる。
【0013】次に、保持手段14は基材シート束Bを
押圧保持しつつ、前進位置から元の後退位置へと復動
し、基材シート束Bは、裁断された基材ブロックCと分
離され、基材ブロックCから逃げた状態となる。すなわ
ち、基材押え16とプランジャー17が、前進位置から
元の後退位置へと復動し、もって移送された基材シート
束Bは、左右の基材押え16と押えガイド19間に、伸
長した第1スプリング18の付勢力にて緩やかに押圧保
持される。 しかる後、基材シート束Bが再び裁断装
置へと供給され、先端部Dの側面がプランジャー17に
当接され、先端部Dの先端面がテーブル39に当接され
る。 そして、再び保持手段14が往動され、移送さ
れた基材シート束Bが、押圧保持されつつ基材ブロック
Cに裁断され、事後も、このような工程が繰り返され
る。さて、このようにして順次裁断された各基材ブロ
ックCは、プランジャー17にて押圧されつつ一体的に
移動される。もって、各基材ブロックCは、上下の一
方の切断面Eおよび他方の切断面Fを、それぞれ面一に
揃えつつ、横並びにて連続的に重合,接着される。すな
わち、各基材ブロックCは、第2スプリング24の付勢
力に基づき、ブロック押え23にてテーブル39に向け
押圧されつつ、相互間が面一に重合,接着される。そ
れから、このように連続的に重合,接着された各基材ブ
ロックCの集合体は、順次引張力を加えて展張され、も
ってハニカムコアGが連続的に製造される。
押圧保持しつつ、前進位置から元の後退位置へと復動
し、基材シート束Bは、裁断された基材ブロックCと分
離され、基材ブロックCから逃げた状態となる。すなわ
ち、基材押え16とプランジャー17が、前進位置から
元の後退位置へと復動し、もって移送された基材シート
束Bは、左右の基材押え16と押えガイド19間に、伸
長した第1スプリング18の付勢力にて緩やかに押圧保
持される。 しかる後、基材シート束Bが再び裁断装
置へと供給され、先端部Dの側面がプランジャー17に
当接され、先端部Dの先端面がテーブル39に当接され
る。 そして、再び保持手段14が往動され、移送さ
れた基材シート束Bが、押圧保持されつつ基材ブロック
Cに裁断され、事後も、このような工程が繰り返され
る。さて、このようにして順次裁断された各基材ブロ
ックCは、プランジャー17にて押圧されつつ一体的に
移動される。もって、各基材ブロックCは、上下の一
方の切断面Eおよび他方の切断面Fを、それぞれ面一に
揃えつつ、横並びにて連続的に重合,接着される。すな
わち、各基材ブロックCは、第2スプリング24の付勢
力に基づき、ブロック押え23にてテーブル39に向け
押圧されつつ、相互間が面一に重合,接着される。そ
れから、このように連続的に重合,接着された各基材ブ
ロックCの集合体は、順次引張力を加えて展張され、も
ってハニカムコアGが連続的に製造される。
【0014】第1に、この裁断装置では、上刃を廃止す
ると共に、片刃たるカッター刃15が単独で往復動する
ことにより、基材シート束Bの先端部Dが基材ブロック
Cへと裁断される。そこで、カッター刃15およびその
周囲の部材間のクリアランスの設定,調整,維持等が、
簡単容易化される。特に、固定された上刃が廃止された
ので、基材シート束Bの接着剤Hが付着しにくく、又、
例えカッター刃15に接着剤Hが付着した場合でも、そ
の除去,清掃作業更にカッター刃15の交換作業等は、
カッター刃15が固定されておらず単独で往復動可能な
ので、容易である。このように、メインテナンス面に優
れている。更に、上刃や上刃部が廃止されると共に、カ
ッター刃15の交換頻度も低い等、コスト面にも優れて
いる。
ると共に、片刃たるカッター刃15が単独で往復動する
ことにより、基材シート束Bの先端部Dが基材ブロック
Cへと裁断される。そこで、カッター刃15およびその
周囲の部材間のクリアランスの設定,調整,維持等が、
簡単容易化される。特に、固定された上刃が廃止された
ので、基材シート束Bの接着剤Hが付着しにくく、又、
例えカッター刃15に接着剤Hが付着した場合でも、そ
の除去,清掃作業更にカッター刃15の交換作業等は、
カッター刃15が固定されておらず単独で往復動可能な
ので、容易である。このように、メインテナンス面に優
れている。更に、上刃や上刃部が廃止されると共に、カ
ッター刃15の交換頻度も低い等、コスト面にも優れて
いる。
【0015】第2に、この裁断装置は、このようにカッ
ター刃15およびその周囲の部材間のクリアランスの設
定,調整,維持等が、簡単容易そして的確に行えるの
で、基材シート束Bの裁断精度面にも優れている。更に
これに加え、基材シート束Bは、保持手段14にて押圧
保持されつつ安定的に供給され、かつ裁断時において、
保持手段14にて押圧保持され固定的に位置決めされる
ので、その裁断精度面に極めて優れている。第3に、こ
の裁断装置は、固定されたテーブル39に向け各基材ブ
ロックCを押圧する、ブロック押え23を備えている。
もって各基材ブロックCは、ブロック押え23にてテー
ブル39に向け押圧されつつ重合,接着されるので、相
互間が正確に対応位置し、上下の切断面E,Fが面一と
なり確実に重合,接着される。このように、各基材ブロ
ックCの接着精度面にも優れている。
ター刃15およびその周囲の部材間のクリアランスの設
定,調整,維持等が、簡単容易そして的確に行えるの
で、基材シート束Bの裁断精度面にも優れている。更に
これに加え、基材シート束Bは、保持手段14にて押圧
保持されつつ安定的に供給され、かつ裁断時において、
保持手段14にて押圧保持され固定的に位置決めされる
ので、その裁断精度面に極めて優れている。第3に、こ
の裁断装置は、固定されたテーブル39に向け各基材ブ
ロックCを押圧する、ブロック押え23を備えている。
もって各基材ブロックCは、ブロック押え23にてテー
ブル39に向け押圧されつつ重合,接着されるので、相
互間が正確に対応位置し、上下の切断面E,Fが面一と
なり確実に重合,接着される。このように、各基材ブロ
ックCの接着精度面にも優れている。
【0016】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1は、本発明の実施例の正面
説明図であり、図2は、同実施例の作動説明に供する要
部の正面概略図である。図4は、ハニカムコアの製造工
程の説明に供する斜視図であり、(1)図は、裁断され
た基材ブロックを、(2)図は、重合,接着された基材
ブロック、および、これを展張して得られたハニカムコ
アを示す。
いて、詳細に説明する。図1は、本発明の実施例の正面
説明図であり、図2は、同実施例の作動説明に供する要
部の正面概略図である。図4は、ハニカムコアの製造工
程の説明に供する斜視図であり、(1)図は、裁断され
た基材ブロックを、(2)図は、重合,接着された基材
ブロック、および、これを展張して得られたハニカムコ
アを示す。
【0017】まず図4等に基づき、このハニカムコアG
の製造工程について述べる。この製造工程では、まず最
初に、帯状の基材シートAに一定の方向,幅,ピッチに
て接着剤Hを塗布すると共に、複数枚の基材シートA
を、接着剤Hが半ピッチずつずれた位置関係で重合,接
着する。これらについて詳述すると、基材シートAとし
ては、アルミ箔その他の金属箔,アラミド紙その他の特
殊紙,塩ビシートその他のプラスチックシート,繊維強
化プラスチックシート等々が用いられる。そして例え
ば、帯状をなす例えば6枚から9枚程度の基材シートA
について、その表面・片面の長手方向に、プリントロー
ルや吐出ノズル等を用い、接着剤Hが一定の細い幅,広
いピッチにて条線状に塗布される。接着剤Hは、各基材
シートA毎に交互に半ピッチずつずれた位置関係で塗布
され、このように接着剤Hが塗布された各基材シートA
は、重合され乾燥されることにより相互間が接着剤Hに
て接着され、もって基材シート束Bとなる。
の製造工程について述べる。この製造工程では、まず最
初に、帯状の基材シートAに一定の方向,幅,ピッチに
て接着剤Hを塗布すると共に、複数枚の基材シートA
を、接着剤Hが半ピッチずつずれた位置関係で重合,接
着する。これらについて詳述すると、基材シートAとし
ては、アルミ箔その他の金属箔,アラミド紙その他の特
殊紙,塩ビシートその他のプラスチックシート,繊維強
化プラスチックシート等々が用いられる。そして例え
ば、帯状をなす例えば6枚から9枚程度の基材シートA
について、その表面・片面の長手方向に、プリントロー
ルや吐出ノズル等を用い、接着剤Hが一定の細い幅,広
いピッチにて条線状に塗布される。接着剤Hは、各基材
シートA毎に交互に半ピッチずつずれた位置関係で塗布
され、このように接着剤Hが塗布された各基材シートA
は、重合され乾燥されることにより相互間が接着剤Hに
て接着され、もって基材シート束Bとなる。
【0018】次に、この製造工程では、このように重
合,接着された基材シート束Bを重合方向Jに順次裁断
して、所定長さの基材ブロックCとした後、各基材ブロ
ックCを、切断面E,Fをそれぞれ面一に揃えて重合,
接着する。これらについて詳述すると、上述により、条
線状の接着剤Hが1枚毎に交互に半ピッチずつずれた位
置関係で接着されてなる、基材シートAの集合体たる厚
い肉厚の帯状の基材シート束Bは、後述する裁断装置に
て、その重合方向Jつまり厚さ方向に順次裁断され、も
って、所定長さ毎の基材ブロックCとされる。そして、
このような各基材ブロックCは、切断面E,Fがそれぞ
れ面一に揃えられると共に、切断面E,Fと直交する側
面K間が、接着剤Hを介し重合,接着され、もって、横
並びで連続的なエンドレス状に接着された集合体とされ
る。
合,接着された基材シート束Bを重合方向Jに順次裁断
して、所定長さの基材ブロックCとした後、各基材ブロ
ックCを、切断面E,Fをそれぞれ面一に揃えて重合,
接着する。これらについて詳述すると、上述により、条
線状の接着剤Hが1枚毎に交互に半ピッチずつずれた位
置関係で接着されてなる、基材シートAの集合体たる厚
い肉厚の帯状の基材シート束Bは、後述する裁断装置に
て、その重合方向Jつまり厚さ方向に順次裁断され、も
って、所定長さ毎の基材ブロックCとされる。そして、
このような各基材ブロックCは、切断面E,Fがそれぞ
れ面一に揃えられると共に、切断面E,Fと直交する側
面K間が、接着剤Hを介し重合,接着され、もって、横
並びで連続的なエンドレス状に接着された集合体とされ
る。
【0019】しかる後、この製造方法では、重合方向J
に引張力を加えて展張することにより、中空柱状のセル
Lの平面的集合体であるハニカムコアGが、連続的に得
られる。これらについて詳述すると、各基材ブロックC
そしてこれを構成する各基材シートAの重合方向Jに対
し、順次引張力を加えて行くことにより、基材ブロック
Cの集合体は連続的に展張され、もってハニカムコアG
が製造される。ハニカムコアGは、基材シートAを母材
としたセル壁Mにより、各々独立空間に区画された中空
柱状のセルLの平面的集合体よりなる。なお、セル壁M
そしてセルLの断面形状は、図示の六角形のもののほ
か、四角形その他各種形状のものが可能である。そして
ハニカムコアGは、重量比強度に優れ、軽量であると共
に高い剛性・強度を備え、又、整流効果,平面精度,保
温性,遮音性にも優れ、単位容積当りの表面積が大であ
る、等々の特性が知られ、各種構造材等として広く使用
されている。
に引張力を加えて展張することにより、中空柱状のセル
Lの平面的集合体であるハニカムコアGが、連続的に得
られる。これらについて詳述すると、各基材ブロックC
そしてこれを構成する各基材シートAの重合方向Jに対
し、順次引張力を加えて行くことにより、基材ブロック
Cの集合体は連続的に展張され、もってハニカムコアG
が製造される。ハニカムコアGは、基材シートAを母材
としたセル壁Mにより、各々独立空間に区画された中空
柱状のセルLの平面的集合体よりなる。なお、セル壁M
そしてセルLの断面形状は、図示の六角形のもののほ
か、四角形その他各種形状のものが可能である。そして
ハニカムコアGは、重量比強度に優れ、軽量であると共
に高い剛性・強度を備え、又、整流効果,平面精度,保
温性,遮音性にも優れ、単位容積当りの表面積が大であ
る、等々の特性が知られ、各種構造材等として広く使用
されている。
【0020】次に図1,図2に基づき、本発明の裁断装
置について述べる。この裁断装置はまず、送られてきた
基材シート束Bを、重合方向Jの両側から押圧保持可能
であると共に、少なくともほぼ重合厚さ分だけ重合方向
Jに往復動可能な保持手段14と、基材シート束Bの重
合方向Jに往復動可能で、保持手段14側に退避した退
避位置と、保持手段14にて保持された基材シート束B
を裁断する裁断位置とに変位可能な片刃のカッター刃1
5と、を有してなる。
置について述べる。この裁断装置はまず、送られてきた
基材シート束Bを、重合方向Jの両側から押圧保持可能
であると共に、少なくともほぼ重合厚さ分だけ重合方向
Jに往復動可能な保持手段14と、基材シート束Bの重
合方向Jに往復動可能で、保持手段14側に退避した退
避位置と、保持手段14にて保持された基材シート束B
を裁断する裁断位置とに変位可能な片刃のカッター刃1
5と、を有してなる。
【0021】これらについて詳述すると、基材シート束
Bは、前工程の送りロールにて送られ、エキスパンドメ
タル,フローティングエアー,押えロール(図示せず)
等を介し、下方の裁断装置に向け縦に供給される。裁断
装置の保持手段14は、このように供給された基材シー
ト束Bを、その重合方向J(図面では左右方向)の両側
から押圧保持可能であると共に、基材シート束Bの重合
厚さ分だけ重合方向Jに往復動可能となっている。そし
て保持手段14は、基材シート束Bの一方側面側(図面
では左側)に位置すると共にカッター刃15の上下に配
された基材押え16およびプランジャー17と、基材シ
ート束Bを介し基材押え16と対向位置し(図面では基
材シート束Bの右側に位置し)、第1スプリング18の
付勢力にて基材シート束Bを基材押え16に向け押圧す
る押えガイド19と、を備えてなる。
Bは、前工程の送りロールにて送られ、エキスパンドメ
タル,フローティングエアー,押えロール(図示せず)
等を介し、下方の裁断装置に向け縦に供給される。裁断
装置の保持手段14は、このように供給された基材シー
ト束Bを、その重合方向J(図面では左右方向)の両側
から押圧保持可能であると共に、基材シート束Bの重合
厚さ分だけ重合方向Jに往復動可能となっている。そし
て保持手段14は、基材シート束Bの一方側面側(図面
では左側)に位置すると共にカッター刃15の上下に配
された基材押え16およびプランジャー17と、基材シ
ート束Bを介し基材押え16と対向位置し(図面では基
材シート束Bの右側に位置し)、第1スプリング18の
付勢力にて基材シート束Bを基材押え16に向け押圧す
る押えガイド19と、を備えてなる。
【0022】図1において20は不動部であり、この横
にプレート状の不動部20には、縦に2個の貫通穴21
が設けられ、この貫通穴21にはストリッパーボルト2
2が、それぞれ遊挿されており、ストリッパーボルト2
2の下端にプレート状のブロック押え23が取り付け固
定されている。ブロック押え23と不動部20間のスト
リッパーボルト22には、第2スプリング24が介装さ
れている。又、ブロック押え23上には取付座25が立
設され、この取付座25と前述した押えガイド19間
に、圧縮スプリングたる第1スプリング18が介装さ
れ、受け板たる押えガイド19を常時基材シート束B側
(図面では左側)に付勢している。なお押えガイド19
の下端は、ピンPにてブロック押え23の端に枢着され
ており、もって押えガイド19は、水平の回動軸たるピ
ンPを中心に揺動可能となっている。又、この押えガイ
ド19は、基材シート束Bの側面Kに接着剤Hが塗布さ
れている為、この部分を避けるべく、例えば多数の間隙
が形成された略櫛状となっている。
にプレート状の不動部20には、縦に2個の貫通穴21
が設けられ、この貫通穴21にはストリッパーボルト2
2が、それぞれ遊挿されており、ストリッパーボルト2
2の下端にプレート状のブロック押え23が取り付け固
定されている。ブロック押え23と不動部20間のスト
リッパーボルト22には、第2スプリング24が介装さ
れている。又、ブロック押え23上には取付座25が立
設され、この取付座25と前述した押えガイド19間
に、圧縮スプリングたる第1スプリング18が介装さ
れ、受け板たる押えガイド19を常時基材シート束B側
(図面では左側)に付勢している。なお押えガイド19
の下端は、ピンPにてブロック押え23の端に枢着され
ており、もって押えガイド19は、水平の回動軸たるピ
ンPを中心に揺動可能となっている。又、この押えガイ
ド19は、基材シート束Bの側面Kに接着剤Hが塗布さ
れている為、この部分を避けるべく、例えば多数の間隙
が形成された略櫛状となっている。
【0023】次に、裁断装置のカッター刃15は、横に
配された片刃よりなり、基材シート束Bの重合方向Jに
往復動可能で、保持手段14たる基材押え16とプラン
ジャー17間に退避した退避位置と、基材シート束B側
に前進してこれを裁断する裁断位置(図1等に示した状
態)と、に変位可能となっている。このような薄刃状を
なすカッター刃15としては、斜角取りされたストレー
ト刃やギザ刃たる波刃が用いられるが、円板刃を用いる
ことも可能である。
配された片刃よりなり、基材シート束Bの重合方向Jに
往復動可能で、保持手段14たる基材押え16とプラン
ジャー17間に退避した退避位置と、基材シート束B側
に前進してこれを裁断する裁断位置(図1等に示した状
態)と、に変位可能となっている。このような薄刃状を
なすカッター刃15としては、斜角取りされたストレー
ト刃やギザ刃たる波刃が用いられるが、円板刃を用いる
ことも可能である。
【0024】図1においてNは、このようなカッター刃
15および前述した基材押え16,プランジャー17の
駆動機構である。すなわち、この駆動機構Nは、両者に
共通の駆動源(図示せず)を用いてなり、この駆動源に
接続されたカムシャフト26と、カムシャフト26に固
定されたカッター刃15駆動用のカム27と、同様にカ
ムシャフト26に固定されたプランジャー17等の駆動
用のカム28と、を備えると共に、次の構成を備えてな
る。まず、カッター刃15の駆動用としては、シャフト
29下に枢着されると共にカムフォロアー30を介しカ
ム27に従動されるアーム31と、このアーム31とカ
ッター刃15間に介装されたピン32,ターンバックル
33,取付部34等が設けられている。又、プランジャ
ー17等の駆動用としては、シャフト29下に枢着され
ると共にカム28に従動されるアーム35と、このアー
ム35とプランジャー17間に介装されたピン36,タ
ーンバックル37等が設けられている。この駆動機構N
では、このように共通の駆動源を用い、カッター刃15
を往復動させると共に、プランジャー17および基材押
え16を往復動させるようになっている。なお押えアー
ムたる基材押え16は、カッター刃15用の間隔38を
一部に存しつつ、プランジャー17上に立設固定されて
いる。
15および前述した基材押え16,プランジャー17の
駆動機構である。すなわち、この駆動機構Nは、両者に
共通の駆動源(図示せず)を用いてなり、この駆動源に
接続されたカムシャフト26と、カムシャフト26に固
定されたカッター刃15駆動用のカム27と、同様にカ
ムシャフト26に固定されたプランジャー17等の駆動
用のカム28と、を備えると共に、次の構成を備えてな
る。まず、カッター刃15の駆動用としては、シャフト
29下に枢着されると共にカムフォロアー30を介しカ
ム27に従動されるアーム31と、このアーム31とカ
ッター刃15間に介装されたピン32,ターンバックル
33,取付部34等が設けられている。又、プランジャ
ー17等の駆動用としては、シャフト29下に枢着され
ると共にカム28に従動されるアーム35と、このアー
ム35とプランジャー17間に介装されたピン36,タ
ーンバックル37等が設けられている。この駆動機構N
では、このように共通の駆動源を用い、カッター刃15
を往復動させると共に、プランジャー17および基材押
え16を往復動させるようになっている。なお押えアー
ムたる基材押え16は、カッター刃15用の間隔38を
一部に存しつつ、プランジャー17上に立設固定されて
いる。
【0025】さて裁断装置は、更に、次のテーブル39
と前述したブロック押え23とを、備えてなる。まずテ
ーブル39は、供給された基材シート束Bの先端部Dの
先端面たる下面が当接されると共に、このような先端部
Dが裁断された各基材ブロックCの一方の切断面Eたる
下面が面一に当接されるべく、上面が横にフラットに形
成されている。又、テーブル39は上下移動式よりなる
が、その上面とブロック押え23との間に基材ブロック
Cが介在位置すべく、その高さ位置が調節,固定され
る。そしてブロック押え23は、各基材ブロックCを介
しテーブル39と対向位置したプレートよりなり、各基
材ブロックCの他方の切断面Fたる上面が面一に当接さ
れる。又、ブロック押え23は、前述した圧縮スプリン
グたる第2スプリング24の付勢力にて、各基材ブロッ
クCをテーブル39に向け常時押圧するようになってい
る。なお、この第2スプリング24の付勢力つまりブロ
ック押え23による押圧力は、後述のプランジャー17
による各基材ブロックCの右方向への押圧,移動に、支
障が生じない程度に設定される。
と前述したブロック押え23とを、備えてなる。まずテ
ーブル39は、供給された基材シート束Bの先端部Dの
先端面たる下面が当接されると共に、このような先端部
Dが裁断された各基材ブロックCの一方の切断面Eたる
下面が面一に当接されるべく、上面が横にフラットに形
成されている。又、テーブル39は上下移動式よりなる
が、その上面とブロック押え23との間に基材ブロック
Cが介在位置すべく、その高さ位置が調節,固定され
る。そしてブロック押え23は、各基材ブロックCを介
しテーブル39と対向位置したプレートよりなり、各基
材ブロックCの他方の切断面Fたる上面が面一に当接さ
れる。又、ブロック押え23は、前述した圧縮スプリン
グたる第2スプリング24の付勢力にて、各基材ブロッ
クCをテーブル39に向け常時押圧するようになってい
る。なお、この第2スプリング24の付勢力つまりブロ
ック押え23による押圧力は、後述のプランジャー17
による各基材ブロックCの右方向への押圧,移動に、支
障が生じない程度に設定される。
【0026】本発明は、以上のようになっている。そこ
で以下のようになる。なお図2において、(1)図は、
基材シート束Bが下方に供給された状態を、(2)図
は、基材シート束Bが右側に移送されて確実に保持され
た状態を、(3)図は、基材シート束Bが裁断された状
態を、(4)図は、基材シート束Bが左側に移送され裁
断された基材ブロックCから逃げた状態を、(5)図
は、再び基材シート束Bが下方に供給された状態を、
(6)図は、基材シート束Bが再び右側に移送されて確
実に保持された状態を、それぞれ示す。このハニカムコ
アGの製造工程では、まず、帯状の基材シートA毎に一
定の方向,幅,ピッチにて、半ピッチずつずれた位置関
係で、接着剤Hが条線状に塗布されると共に、このよう
な複数枚の基材シートAが重合,接着される(図4も参
照)。それから、このように重合,接着された基材シー
ト束Bは、保持手段14にて重合方向Jの両側から押圧
保持されつつ、裁断装置に供給される(図面では下方に
縦に供給される)。すなわち、基材シート束Bはその先
端部D上にて、左右の保持手段14たる基材押え16と
押えガイド19間に、伸長した第1スプリング18の付
勢力にて緩やかに押圧保持される。これと共に、先端部
Dの側面Kがプランジャー17に当接され、先端部Dの
先端面たる下面がテーブル39に当接される(図2の
(1)図および図1参照)。
で以下のようになる。なお図2において、(1)図は、
基材シート束Bが下方に供給された状態を、(2)図
は、基材シート束Bが右側に移送されて確実に保持され
た状態を、(3)図は、基材シート束Bが裁断された状
態を、(4)図は、基材シート束Bが左側に移送され裁
断された基材ブロックCから逃げた状態を、(5)図
は、再び基材シート束Bが下方に供給された状態を、
(6)図は、基材シート束Bが再び右側に移送されて確
実に保持された状態を、それぞれ示す。このハニカムコ
アGの製造工程では、まず、帯状の基材シートA毎に一
定の方向,幅,ピッチにて、半ピッチずつずれた位置関
係で、接着剤Hが条線状に塗布されると共に、このよう
な複数枚の基材シートAが重合,接着される(図4も参
照)。それから、このように重合,接着された基材シー
ト束Bは、保持手段14にて重合方向Jの両側から押圧
保持されつつ、裁断装置に供給される(図面では下方に
縦に供給される)。すなわち、基材シート束Bはその先
端部D上にて、左右の保持手段14たる基材押え16と
押えガイド19間に、伸長した第1スプリング18の付
勢力にて緩やかに押圧保持される。これと共に、先端部
Dの側面Kがプランジャー17に当接され、先端部Dの
先端面たる下面がテーブル39に当接される(図2の
(1)図および図1参照)。
【0027】しかる後、保持手段14は基材シート束B
を押圧保持しつつ、それまでの後退位置から前進位置へ
と、基材シート束Bの厚さ分だけ往動する(図面では右
側に往動する)。すなわち、保持手段14たる基材押え
16とプランジャー17が後退位置から前進位置へと往
動し、これにより移送された基材シート束Bは、左右の
基材押え16と押えガイド19間に、圧縮された第1ス
プリング18の付勢力にて確実かつ強力に押圧保持され
る(図2の(2)図参照)。それからこの状態で、カッ
ター刃15が、それまでの退避位置から裁断位置そして
再び退避位置へと往復動する(図面では左右に往復動す
る)ことにより、基材シート束Bの先端部Dが裁断され
て、基材ブロックCとなる(図2の(3)図および図1
参照)。
を押圧保持しつつ、それまでの後退位置から前進位置へ
と、基材シート束Bの厚さ分だけ往動する(図面では右
側に往動する)。すなわち、保持手段14たる基材押え
16とプランジャー17が後退位置から前進位置へと往
動し、これにより移送された基材シート束Bは、左右の
基材押え16と押えガイド19間に、圧縮された第1ス
プリング18の付勢力にて確実かつ強力に押圧保持され
る(図2の(2)図参照)。それからこの状態で、カッ
ター刃15が、それまでの退避位置から裁断位置そして
再び退避位置へと往復動する(図面では左右に往復動す
る)ことにより、基材シート束Bの先端部Dが裁断され
て、基材ブロックCとなる(図2の(3)図および図1
参照)。
【0028】次に、保持手段14は基材シート束Bを押
圧保持しつつ、前進位置から元の後退位置へと復動し
(図面では左側に復動する)、基材シート束Bは、裁断
された基材ブロックCと分離され、基材ブロックCから
逃げた状態となる。すなわち、保持手段14たる基材押
え16とプランジャー17が前進位置から元の後退位置
へと復動し、もって移送された基材シート束Bは、保持
手段14たる左右の基材押え16と押えガイド19間
に、伸長した第1スプリング18の付勢力にて緩やかに
押圧保持される(図2の(4)図参照)。しかる後、基
材シート束Bが再び裁断装置へと供給され、先端部Dの
側面Kがプランジャー17に当接され、先端部Dの先端
面がテーブル39に当接される(図2の(5)図および
図1参照)。そして、再び保持手段14が往動され(図
2の(6)図参照)、移送された基材シート束Bが、押
圧保持されつつ基材ブロックCに裁断され、事後も、こ
のような工程が繰り返される。
圧保持しつつ、前進位置から元の後退位置へと復動し
(図面では左側に復動する)、基材シート束Bは、裁断
された基材ブロックCと分離され、基材ブロックCから
逃げた状態となる。すなわち、保持手段14たる基材押
え16とプランジャー17が前進位置から元の後退位置
へと復動し、もって移送された基材シート束Bは、保持
手段14たる左右の基材押え16と押えガイド19間
に、伸長した第1スプリング18の付勢力にて緩やかに
押圧保持される(図2の(4)図参照)。しかる後、基
材シート束Bが再び裁断装置へと供給され、先端部Dの
側面Kがプランジャー17に当接され、先端部Dの先端
面がテーブル39に当接される(図2の(5)図および
図1参照)。そして、再び保持手段14が往動され(図
2の(6)図参照)、移送された基材シート束Bが、押
圧保持されつつ基材ブロックCに裁断され、事後も、こ
のような工程が繰り返される。
【0029】さて、このようにして順次裁断された各基
材ブロックCは、プランジャー17にて押圧されつつ一
体的に移動される(図面では左側から押圧され右側に移
動される)。もって各基材ブロックCは、上下の一方の
切断面Eおよび他方の切断面Fを、それぞれ面一に揃え
つつ、横並びにて連続的に重合,接着される(図1およ
び図4参照)。すなわち各基材ブロックCは、第2スプ
リング24の付勢力に基づきブロック押え23にてテー
ブル39に向け押圧されつつ、上側から下側に向け押圧
されつつ、相互間が面一に重合,接着される。それか
ら、このように連続的に重合,接着された各基材ブロッ
クCの集合体は、順次引張力を加えて展張され、もって
ハニカムコアGが連続的に製造されるに至る(図4の
(2)図参照)。さてそこで、このハニカムコアGの製
造工程で用いられる裁断装置では、次の第1,第2,第
3のようになる。
材ブロックCは、プランジャー17にて押圧されつつ一
体的に移動される(図面では左側から押圧され右側に移
動される)。もって各基材ブロックCは、上下の一方の
切断面Eおよび他方の切断面Fを、それぞれ面一に揃え
つつ、横並びにて連続的に重合,接着される(図1およ
び図4参照)。すなわち各基材ブロックCは、第2スプ
リング24の付勢力に基づきブロック押え23にてテー
ブル39に向け押圧されつつ、上側から下側に向け押圧
されつつ、相互間が面一に重合,接着される。それか
ら、このように連続的に重合,接着された各基材ブロッ
クCの集合体は、順次引張力を加えて展張され、もって
ハニカムコアGが連続的に製造されるに至る(図4の
(2)図参照)。さてそこで、このハニカムコアGの製
造工程で用いられる裁断装置では、次の第1,第2,第
3のようになる。
【0030】第1に、この裁断装置では、上刃3(図3
参照)を廃止すると共に、片刃たるカッター刃15が単
独で往復動することにより、基材シート束Bの先端部D
が基材ブロックCへと裁断される。そこで、上刃3と下
刃6を用いた前述の図3のこの種従来例に比し、カッタ
ー刃15およびその周囲の部材間のクリアランスの設
定,調整,維持等が、簡単容易化される。そして特に、
固定された上刃3が廃止されたので、基材シート束Bの
接着剤Hが付着しにくく、又、例えカッター刃15に接
着剤Hが付着した場合でも、その除去,清掃作業更にカ
ッター刃15の交換作業等は、カッター刃15が固定さ
れておらず単独で往復動可能なので、比較的容易であ
る。このように、この裁断装置は、メインテナンス面に
優れている。更にこの裁断装置は、前述した図3のこの
種従来例に比し、上刃3や上刃部4が廃止されると共
に、カッター刃15の交換頻度も低い等、コスト面にも
優れている。
参照)を廃止すると共に、片刃たるカッター刃15が単
独で往復動することにより、基材シート束Bの先端部D
が基材ブロックCへと裁断される。そこで、上刃3と下
刃6を用いた前述の図3のこの種従来例に比し、カッタ
ー刃15およびその周囲の部材間のクリアランスの設
定,調整,維持等が、簡単容易化される。そして特に、
固定された上刃3が廃止されたので、基材シート束Bの
接着剤Hが付着しにくく、又、例えカッター刃15に接
着剤Hが付着した場合でも、その除去,清掃作業更にカ
ッター刃15の交換作業等は、カッター刃15が固定さ
れておらず単独で往復動可能なので、比較的容易であ
る。このように、この裁断装置は、メインテナンス面に
優れている。更にこの裁断装置は、前述した図3のこの
種従来例に比し、上刃3や上刃部4が廃止されると共
に、カッター刃15の交換頻度も低い等、コスト面にも
優れている。
【0031】第2に、この裁断装置は、このようにカッ
ター刃15およびその周囲の部材間のクリアランスの設
定,調整,維持等が、簡単容易そして的確に行えるの
で、基材シート束Bの裁断精度面にも優れている。更に
これに加え、基材シート束Bは、保持手段14にて押圧
保持されつつ安定的に供給され、かつ裁断時において、
保持手段14にて押圧保持され固定的に位置決めされて
いるので、その裁断精度面に極めて優れている。
ター刃15およびその周囲の部材間のクリアランスの設
定,調整,維持等が、簡単容易そして的確に行えるの
で、基材シート束Bの裁断精度面にも優れている。更に
これに加え、基材シート束Bは、保持手段14にて押圧
保持されつつ安定的に供給され、かつ裁断時において、
保持手段14にて押圧保持され固定的に位置決めされて
いるので、その裁断精度面に極めて優れている。
【0032】第3に、この断装置は、固定されたテーブ
ル39に向け各基材ブロックCを押圧する、ブロック押
え23を備えている。もって各基材ブロックCは、ブロ
ック押え23にてテーブル39に向け一定圧にて押圧さ
れつつ、重合,接着されるので、相互間が正確に対応位
置し、切断面E,Fが正確に面一となり、確実に重合,
接着される。このように、各基材ブロックCの接着精度
面にも優れている。
ル39に向け各基材ブロックCを押圧する、ブロック押
え23を備えている。もって各基材ブロックCは、ブロ
ック押え23にてテーブル39に向け一定圧にて押圧さ
れつつ、重合,接着されるので、相互間が正確に対応位
置し、切断面E,Fが正確に面一となり、確実に重合,
接着される。このように、各基材ブロックCの接着精度
面にも優れている。
【0033】
【発明の効果】本発明に係るハニカムコアの製造工程で
用いられる裁断装置は、以上説明したように、所定の基
材押え,プランジャー,押えガイド等を備え基材シート
束を押圧保持可能であると共に往復動可能な保持手段
と、退避位置と裁断位置とに往復動可能な片刃のカッタ
ー刃と、各基材ブロックをテーブルに向け押圧するブロ
ック押えと、を有してなることにより、次の効果を発揮
する。
用いられる裁断装置は、以上説明したように、所定の基
材押え,プランジャー,押えガイド等を備え基材シート
束を押圧保持可能であると共に往復動可能な保持手段
と、退避位置と裁断位置とに往復動可能な片刃のカッタ
ー刃と、各基材ブロックをテーブルに向け押圧するブロ
ック押えと、を有してなることにより、次の効果を発揮
する。
【0034】第1に、メインテナンス面やコスト面に優
れている。すなわちこの裁断装置では、上刃を廃止する
と共に、片刃たるカッター刃単独で基材シート束の裁断
を行うようにしたので、カッター刃およびその周囲の部
材間のクリアランスの設定,調整,維持等も簡単容易化
される。特に、カッター刃に接着剤が付着しにくく、例
え付着しても、その除去,清掃作業更にカッター刃の交
換作業等も容易である等、メインテナンス面に優れてい
る。更に、この種従来例に比し、上刃や上刃部が廃止さ
れると共に、カッター刃の交換頻度も低い等、コスト面
にも優れている。
れている。すなわちこの裁断装置では、上刃を廃止する
と共に、片刃たるカッター刃単独で基材シート束の裁断
を行うようにしたので、カッター刃およびその周囲の部
材間のクリアランスの設定,調整,維持等も簡単容易化
される。特に、カッター刃に接着剤が付着しにくく、例
え付着しても、その除去,清掃作業更にカッター刃の交
換作業等も容易である等、メインテナンス面に優れてい
る。更に、この種従来例に比し、上刃や上刃部が廃止さ
れると共に、カッター刃の交換頻度も低い等、コスト面
にも優れている。
【0035】第2に、基材シート束の裁断精度面にも優
れている。すなわちこの裁断装置では、まず、カッター
刃およびその周囲の部材間のクリアランスの設定,調
整,維持等が、簡単容易そして的確に行われると共に、
更に、基材シート束は保持手段にて押圧保持されるの
で、安定的に供給されると共に、裁断時には固定的に位
置決めされている。これらにより、基材シート束の各基
材ブロックへの裁断精度面に優れており、製造されるハ
ニカムコアの品質も向上する。更に、このように裁断精
度面に優れると共に、裁断工程も少なく、もって裁断時
間が短縮され、製造ライン全体のラインスピードも向上
する。
れている。すなわちこの裁断装置では、まず、カッター
刃およびその周囲の部材間のクリアランスの設定,調
整,維持等が、簡単容易そして的確に行われると共に、
更に、基材シート束は保持手段にて押圧保持されるの
で、安定的に供給されると共に、裁断時には固定的に位
置決めされている。これらにより、基材シート束の各基
材ブロックへの裁断精度面に優れており、製造されるハ
ニカムコアの品質も向上する。更に、このように裁断精
度面に優れると共に、裁断工程も少なく、もって裁断時
間が短縮され、製造ライン全体のラインスピードも向上
する。
【0036】すなわち第3に、各基材ブロックの接着精
度面にも優れている。すなわち各基材ブロックは、ブロ
ック押えにてテーブルに向け押圧されつつ重合,接着さ
れるので、相互間が正確に対応位置し切断面が正確に面
一となり、確実に重合,接着されるようになり、製造さ
れるハニカムコアの品質も向上する。このように、この
種従来例に存した問題点が一掃される等、本発明の発揮
する効果は、顕著にして大なるものがある。
度面にも優れている。すなわち各基材ブロックは、ブロ
ック押えにてテーブルに向け押圧されつつ重合,接着さ
れるので、相互間が正確に対応位置し切断面が正確に面
一となり、確実に重合,接着されるようになり、製造さ
れるハニカムコアの品質も向上する。このように、この
種従来例に存した問題点が一掃される等、本発明の発揮
する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図1】本発明に係るハニカムコアの製造工程で用いら
れる裁断装置の実施例を示す、正面説明図である。
れる裁断装置の実施例を示す、正面説明図である。
【図2】同実施例の作動説明に供する要部の正面概略図
であり、(1)図は、基材シート束が供給された状態
を、(2)図は、基材シート束が確実に保持された状態
を、(3)図は、基材シート束が裁断された状態を、
(4)図は、基材シート束が裁断された基材ブロックか
ら逃げた状態を、(5)図は、再び基材シート束が供給
された状態を、(6)図は、基材シート束が確実に保持
された状態を、それぞれ示す。
であり、(1)図は、基材シート束が供給された状態
を、(2)図は、基材シート束が確実に保持された状態
を、(3)図は、基材シート束が裁断された状態を、
(4)図は、基材シート束が裁断された基材ブロックか
ら逃げた状態を、(5)図は、再び基材シート束が供給
された状態を、(6)図は、基材シート束が確実に保持
された状態を、それぞれ示す。
【図3】この種従来例の裁断装置の正面説明図であり、
(1)図は、裁断直前の状態を、(2)図は、裁断直後
の状態を示す。
(1)図は、裁断直前の状態を、(2)図は、裁断直後
の状態を示す。
【図4】ハニカムコアの製造工程の説明に供する斜視図
であり、(1)図は、裁断された基材ブロックを、
(2)図は、重合,接着された基材ブロック、および、
これを展張して得られたハニカムコアを示す。
であり、(1)図は、裁断された基材ブロックを、
(2)図は、重合,接着された基材ブロック、および、
これを展張して得られたハニカムコアを示す。
14 保持手段 15 カッター刃 16 基材押え 17 プランジャー 18 第1スプリング 19 押えガイド 23 ブロック押え 24 第2スプリング 39 テーブル A 基材シート B 基材シート束 C 基材ブロック D 先端部 E 一方の切断面 F 他方の切断面 G ハニカムコア H 接着剤 J 重合方向 K 側面 L セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23D 23/00 B21D 47/00 B32B 3/12
Claims (1)
- 【請求項1】 まず、帯状の基材シートAに一定の方
向,幅,ピッチにて接着剤Hを塗布すると共に、複数枚
の該基材シートAを、該接着剤Hが半ピッチずつずれた
位置関係で重合,接着し、次に、このように重合,接着
された基材シート束Bを、重合方向Jに先端部Dから順
次裁断して、所定長さの基材ブロックCとすると共に、
該各基材ブロックCを切断面を面一に揃えて重合,接着
し、しかる後、重合方向Jに引張力を加えて展張するこ
とにより、中空柱状のセルLの平面的集合体であるハニ
カムコアGを連続的に得る、ハニカムコアGの製造工程
で用いられる裁断装置であって、 送られてきた上記基材シート束Bを、重合方向Jの両側
から押圧保持可能であると共に、ほぼ重合厚さ分だけ重
合方向Jに往復動可能な保持手段14と、 上記基材シート束Bの重合方向Jに往復動可能で、上記
保持手段14側に退避した退避位置と、上記保持手段1
4にて保持された上記基材シート束Bを裁断する裁断位
置とに、変位可能な片刃のカッター刃15と、を有して
なり、 上記保持手段14は、上記カッター刃15の上下に配さ
れ、それぞれ上記基材シート束Bのほぼ重合厚さ分だけ
重合方向Jに往復動される基材押え16およびプランジ
ャー17と、上記基材シート束Bを介し該基材押え16
に対向位置し、第1スプリング18の付勢力にて上記基
材シート束Bを該基材押え16に向け押圧する押えガイ
ド19と、を備えてなり、 上記カッター刃15は、上下の該基材押え16と該プラ
ンジャー17間の退避位置に、退避可能となっており、 更に、供給された上記基材シート束Bの先端部Dの先端
面が、当接されると共に、上記基材シート束Bが裁断さ
れた上記各基材ブロックCの一方の切断面Eたる下面
が、面一に当接されるテーブル39と、 上記各基材ブロックCを介し該テーブル39と対向位置
し、上記各基材ブロックCの他方の切断面Fたる上面に
当接して、第2スプリング24の付勢力にて上記各基材
ブロックCをテーブル39に向け押圧するブロック押え
23と、を有してなり、 該基材押え16と該押えガイド19は、重合方向Jの両
側から上記基材シート束Bの先端部D上を押圧保持可能
であり、該プランジャー17は、上記基材シート束Bの
先端部Dの側面Kに当接可能であり、 該基材押え16と該プランジャー17は、裁断前に、後
退位置から前進位置へと往動し、もって、供給された上
記基材シート束Bの先端部D上を、該基材押え16と該
押えガイド19が、圧縮された該第1スプリング18の
付勢力にて、確実かつ強力に保持せしめる機能を備え、 かつ、該基材押え16と該プランジャー17は、上記カ
ッター刃15による裁断後に、該前進位置から該後退位
置へと復動し、もって、該基材押え16と該押えガイド
19間に保持された上記基材シート束Bを、その先端部
Dが裁断されてできた下の基材ブロックCから分離され
て逃げた状態とする機能を備えていること、を特徴とす
る、ハニカムコアの製造工程で用いられる裁断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03197294A JP3310445B2 (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | ハニカムコアの製造工程で用いられる裁断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03197294A JP3310445B2 (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | ハニカムコアの製造工程で用いられる裁断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07223112A JPH07223112A (ja) | 1995-08-22 |
JP3310445B2 true JP3310445B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=12345871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03197294A Expired - Fee Related JP3310445B2 (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | ハニカムコアの製造工程で用いられる裁断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3310445B2 (ja) |
-
1994
- 1994-02-03 JP JP03197294A patent/JP3310445B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07223112A (ja) | 1995-08-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |