JP3310068B2 - 内視鏡挿入用ガイド - Google Patents
内視鏡挿入用ガイドInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば大腸や消化管の
ような体腔の内視鏡検査に用いられる内視鏡挿入用ガイ
ドに関する。
ような体腔の内視鏡検査に用いられる内視鏡挿入用ガイ
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】大腸の内視鏡検査では、内視鏡を肛門よ
り挿入し、X線透視下または内視鏡のモニター画像の観
察下で、内視鏡の進退操作、回転操作および内視鏡先端
部の湾曲操作等を適宜組み合わせて行いながら、徐々に
奥部へ挿入して行く。
り挿入し、X線透視下または内視鏡のモニター画像の観
察下で、内視鏡の進退操作、回転操作および内視鏡先端
部の湾曲操作等を適宜組み合わせて行いながら、徐々に
奥部へ挿入して行く。
【0003】直腸においては、腸管が比較的直線状であ
るため、内視鏡の挿入は容易かつ円滑に行うことができ
るが、直腸に続くS状結腸においては、腸管がS字状に
屈曲しており、またその形状や屈曲方向にも個人差があ
るため、内視鏡の挿入には技術を要する。その操作は、
次の通りである。
るため、内視鏡の挿入は容易かつ円滑に行うことができ
るが、直腸に続くS状結腸においては、腸管がS字状に
屈曲しており、またその形状や屈曲方向にも個人差があ
るため、内視鏡の挿入には技術を要する。その操作は、
次の通りである。
【0004】内視鏡の先端がS状結腸に入ったら、左側
臥位であった被検査者を仰臥位にして位置を確認する。
多くの場合、内視鏡の先端部が左側に湾曲しているた
め、術者は、手で被検査者の腹壁を押圧するよう介助し
ながら、内視鏡を回転させて湾曲した先端部が右側へ反
転するようにし、これによりS状結腸を右側に移動させ
て、逆「の」字状とする。この状態で、内視鏡の先端の
湾曲の度合いを調節しつつ前進/後退させ、腸管内腔の
方向を探索しながら内視鏡を徐々に挿入して行く。内視
鏡は、S状結腸の形状に沿って逆「の」字状を描くよう
に進み、S状結腸を越えたら、さらに、下行結腸、左側
結腸曲、横行結腸へと進めてゆく。
臥位であった被検査者を仰臥位にして位置を確認する。
多くの場合、内視鏡の先端部が左側に湾曲しているた
め、術者は、手で被検査者の腹壁を押圧するよう介助し
ながら、内視鏡を回転させて湾曲した先端部が右側へ反
転するようにし、これによりS状結腸を右側に移動させ
て、逆「の」字状とする。この状態で、内視鏡の先端の
湾曲の度合いを調節しつつ前進/後退させ、腸管内腔の
方向を探索しながら内視鏡を徐々に挿入して行く。内視
鏡は、S状結腸の形状に沿って逆「の」字状を描くよう
に進み、S状結腸を越えたら、さらに、下行結腸、左側
結腸曲、横行結腸へと進めてゆく。
【0005】内視鏡のS状結腸への挿入は、上述のよう
な逆「の」字型挿入法によらなければ、下行結腸または
それ以上奥部への挿入はほぼ不可能であるが、S状結腸
を逆「の」字状にして内視鏡を挿入する操作には、困難
を伴い、熟練を要するばかりでなく、被検査者の苦痛も
大きい。特に、腸管の屈曲部を通過する際に、内視鏡の
先端により腸内壁を損傷することもある。
な逆「の」字型挿入法によらなければ、下行結腸または
それ以上奥部への挿入はほぼ不可能であるが、S状結腸
を逆「の」字状にして内視鏡を挿入する操作には、困難
を伴い、熟練を要するばかりでなく、被検査者の苦痛も
大きい。特に、腸管の屈曲部を通過する際に、内視鏡の
先端により腸内壁を損傷することもある。
【0006】さらに、S状結腸の腸間膜が短い場合、S
状結腸が右方に湾曲して延び、盲腸または肝臓に達して
いる場合、腹腔内の癒着が強い場合、腹壁が著しく緊張
する場合、被検査者が肥満の場合等には、内視鏡のS状
結腸への逆「の」字状の挿入は非常に困難となる。この
ようなことから、大腸の内視鏡検査の成功率は低いもの
であった。
状結腸が右方に湾曲して延び、盲腸または肝臓に達して
いる場合、腹腔内の癒着が強い場合、腹壁が著しく緊張
する場合、被検査者が肥満の場合等には、内視鏡のS状
結腸への逆「の」字状の挿入は非常に困難となる。この
ようなことから、大腸の内視鏡検査の成功率は低いもの
であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、内視
鏡検査に際し、内視鏡の挿入を円滑に行うことができ、
安全性が高く、被検査者の苦痛も少ない内視鏡挿入用ガ
イドを提供することにある。
鏡検査に際し、内視鏡の挿入を円滑に行うことができ、
安全性が高く、被検査者の苦痛も少ない内視鏡挿入用ガ
イドを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)の本発明により達成される。また、下記(2)〜
(10)であるのが好ましい。
(1)の本発明により達成される。また、下記(2)〜
(10)であるのが好ましい。
【0009】(1) 先端が閉塞した軟質の中空部材を
螺旋状に配置して管体を構成し、この管体の内面側およ
び/または外面側を被覆層にて被覆してなるガイド本体
と、前記中空部材の基端側に設置され、前記中空部材の
内部に作動流体を供給する流体供給手段とを有すること
を特徴とする内視鏡挿入用ガイド。
螺旋状に配置して管体を構成し、この管体の内面側およ
び/または外面側を被覆層にて被覆してなるガイド本体
と、前記中空部材の基端側に設置され、前記中空部材の
内部に作動流体を供給する流体供給手段とを有すること
を特徴とする内視鏡挿入用ガイド。
【0010】(2) 前記ガイド本体は、前記中空部材
への前記作動流体の充填量に応じてその剛性が変化する
ものである上記(1)に記載の内視鏡挿入用ガイド。
への前記作動流体の充填量に応じてその剛性が変化する
ものである上記(1)に記載の内視鏡挿入用ガイド。
【0011】(3) 前記流体供給手段は、前記中空部
材への作動流体の充填量を調節可能なものである上記
(1)または(2)に記載の内視鏡挿入用ガイド。
材への作動流体の充填量を調節可能なものである上記
(1)または(2)に記載の内視鏡挿入用ガイド。
【0012】(4) 前記流体供給手段は、弾性変形可
能な中空のカフと、前記カフ内への気体の流入を許容す
る逆止弁とで構成される上記(1)ないし(3)のいず
れかに記載の内視鏡挿入用ガイド。
能な中空のカフと、前記カフ内への気体の流入を許容す
る逆止弁とで構成される上記(1)ないし(3)のいず
れかに記載の内視鏡挿入用ガイド。
【0013】(5) 前記流体供給手段は、さらに中空
部材内の気体を排気する排気口を有する上記(4)に記
載の内視鏡挿入用ガイド。
部材内の気体を排気する排気口を有する上記(4)に記
載の内視鏡挿入用ガイド。
【0014】(6) 前記中空部材の螺旋のピッチがガ
イド本体長手方向に沿って変化する上記(1)ないし
(5)のいずれかに記載の内視鏡挿入用ガイド。
イド本体長手方向に沿って変化する上記(1)ないし
(5)のいずれかに記載の内視鏡挿入用ガイド。
【0015】(7) 前記被覆層は、前記中空部材と同
一または同種の材料で構成されている上記(1)ないし
(6)のいずれかに記載の内視鏡挿入用ガイド。
一または同種の材料で構成されている上記(1)ないし
(6)のいずれかに記載の内視鏡挿入用ガイド。
【0016】(8) 前記ガイド本体の外面に、ガイド
本体長手方向に沿って目盛りが形成されている上記
(1)ないし(7)のいずれかに記載の内視鏡挿入用ガ
イド。
本体長手方向に沿って目盛りが形成されている上記
(1)ないし(7)のいずれかに記載の内視鏡挿入用ガ
イド。
【0017】(9) 前記ガイド本体は、X線造影性を
有する上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の内視
鏡挿入用ガイド。
有する上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の内視
鏡挿入用ガイド。
【0018】(10) 前記ガイド本体の内周面および/
または外周面に、潤滑性を有する層が形成されている上
記(1)ないし(9)のいずれかに記載の内視鏡挿入用
ガイド。
または外周面に、潤滑性を有する層が形成されている上
記(1)ないし(9)のいずれかに記載の内視鏡挿入用
ガイド。
【0019】
【実施例】以下、本発明の内視鏡挿入用ガイドを添付図
面に示す好適実施例に基づき詳細に説明する。
面に示す好適実施例に基づき詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の内視鏡挿入用ガイドの構
成例を示す部分縦断面図である。同図に示すように、内
視鏡挿入用ガイド1は、ガイド本体2と、流体供給手段
7とで構成されている。
成例を示す部分縦断面図である。同図に示すように、内
視鏡挿入用ガイド1は、ガイド本体2と、流体供給手段
7とで構成されている。
【0021】ガイド本体2は、先端(図1中上方)が閉
塞し、横断面が円形の中空部材3を螺旋状に配置してな
る管体4を有し、この管体4の内面側および外面側は、
それぞれ被覆層5および6にてその全周が被覆されてい
る。
塞し、横断面が円形の中空部材3を螺旋状に配置してな
る管体4を有し、この管体4の内面側および外面側は、
それぞれ被覆層5および6にてその全周が被覆されてい
る。
【0022】中空部材3は、軟質であって、後述する作
動流体の内腔への充填量に応じてその剛性(柔軟性)が
変化するものである。この中空部材3の構成材料として
は、例えば、軟質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)
のようなポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)の
ようなポリエステル、ポリアミド、ポリテトラフルオロ
エチレン、ポリウレタン、シリコーンゴム、ポリアミド
エラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリスチレ
ン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマーが挙
げられるが、そのなかでも特に、軟質ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリウレタンが好ましい。
動流体の内腔への充填量に応じてその剛性(柔軟性)が
変化するものである。この中空部材3の構成材料として
は、例えば、軟質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)
のようなポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)の
ようなポリエステル、ポリアミド、ポリテトラフルオロ
エチレン、ポリウレタン、シリコーンゴム、ポリアミド
エラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリスチレ
ン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマーが挙
げられるが、そのなかでも特に、軟質ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリウレタンが好ましい。
【0023】管体4の内面側に形成された被覆層5は、
ガイド本体2の内腔21に内視鏡13を挿入する際に、
その誘導を容易ならしめる機能を有する。このような被
覆層5の形成は、後述する中空部材3のピッチPが比較
的大きい場合に特に有効である。また、管体4の外面側
に形成された被覆層6は、ガイド本体2を大腸内に挿入
する際に、その挿入を円滑ならしめる機能と、腸内壁を
保護する機能とを有する。
ガイド本体2の内腔21に内視鏡13を挿入する際に、
その誘導を容易ならしめる機能を有する。このような被
覆層5の形成は、後述する中空部材3のピッチPが比較
的大きい場合に特に有効である。また、管体4の外面側
に形成された被覆層6は、ガイド本体2を大腸内に挿入
する際に、その挿入を円滑ならしめる機能と、腸内壁を
保護する機能とを有する。
【0024】このような被覆層5、6は、中空部材3の
外表面に接着剤(溶剤)にて接着するかまたは熱融着、
超音波融着等により融着することにより接合される。被
覆層5、6の構成材料としては、前記中空部材3と同様
の材料が挙げられるが、接着または融着の容易性等の理
由から、中空部材3と同一または同種(性質が近似す
る)材料で構成するのが好ましい。
外表面に接着剤(溶剤)にて接着するかまたは熱融着、
超音波融着等により融着することにより接合される。被
覆層5、6の構成材料としては、前記中空部材3と同様
の材料が挙げられるが、接着または融着の容易性等の理
由から、中空部材3と同一または同種(性質が近似す
る)材料で構成するのが好ましい。
【0025】管体4、中空部材3、被覆層5、6の各部
の好適な寸法は、それらの構成材料によっても異なる
が、例えば次のような範囲が挙げられる。管体4の長さ
は、ガイド本体2を肛門より挿入したとき、その先端
(図1中上方)がS状結腸を越える程度の長さとされ、
600〜1000mm程度、特に700〜900mm程度と
するのが好ましい。
の好適な寸法は、それらの構成材料によっても異なる
が、例えば次のような範囲が挙げられる。管体4の長さ
は、ガイド本体2を肛門より挿入したとき、その先端
(図1中上方)がS状結腸を越える程度の長さとされ、
600〜1000mm程度、特に700〜900mm程度と
するのが好ましい。
【0026】管体4の外径D1 は、15〜40mm程度、
特に20〜35mm程度とするのが好ましい。管体4の内
径D2 は、10〜35mm程度、特に14〜30mm程度と
するのが好ましい。なお、この管体4の外径D1 や内径
D2 は、ガイド本体全長に渡って均一であっても、ガイ
ド本体2の長手方向に沿って変化していてもよく、例え
ば、先端側をテーパ状に細径として挿入し易くしてもよ
い。
特に20〜35mm程度とするのが好ましい。管体4の内
径D2 は、10〜35mm程度、特に14〜30mm程度と
するのが好ましい。なお、この管体4の外径D1 や内径
D2 は、ガイド本体全長に渡って均一であっても、ガイ
ド本体2の長手方向に沿って変化していてもよく、例え
ば、先端側をテーパ状に細径として挿入し易くしてもよ
い。
【0027】中空部材3の外径d1 は、3〜10mm程
度、特に4〜8mm程度とするのが好ましい。中空部材3
の内径d2 は、2〜8mm程度、特に3.5〜6.5mm程
度とするのが好ましい。なお、この中空部材3の外径d
1 や内径d2 は、ガイド本体全長に渡って均一であって
も、ガイド本体2の長手方向に沿って変化していてもよ
い。後者の場合、後述するように、ガイド本体2先端側
と基端側とで、柔軟性に差異を設けることができる。
度、特に4〜8mm程度とするのが好ましい。中空部材3
の内径d2 は、2〜8mm程度、特に3.5〜6.5mm程
度とするのが好ましい。なお、この中空部材3の外径d
1 や内径d2 は、ガイド本体全長に渡って均一であって
も、ガイド本体2の長手方向に沿って変化していてもよ
い。後者の場合、後述するように、ガイド本体2先端側
と基端側とで、柔軟性に差異を設けることができる。
【0028】中空部材3の管体4長手方向の螺旋のピッ
チPは、2〜25mm程度、特に3〜15mm程度とするの
が好ましい。
チPは、2〜25mm程度、特に3〜15mm程度とするの
が好ましい。
【0029】なお、このピッチPは、ガイド本体全長に
渡って均一であってもよいが、ガイド本体2の長手方向
に沿って変化していてもよい。例えば、ガイド本体2の
基端(図1中下端)から先端へ向かってピッチPが連続
的または段階的に増加するような構成とすることもでき
る。ピッチPが増大すると、柔軟性が増す傾向を示すた
め、このような構成とすることにより、ガイド本体2先
端側、すなわちS状結腸に挿入される部分を、基端側に
比べより柔軟な状態とすることができる。
渡って均一であってもよいが、ガイド本体2の長手方向
に沿って変化していてもよい。例えば、ガイド本体2の
基端(図1中下端)から先端へ向かってピッチPが連続
的または段階的に増加するような構成とすることもでき
る。ピッチPが増大すると、柔軟性が増す傾向を示すた
め、このような構成とすることにより、ガイド本体2先
端側、すなわちS状結腸に挿入される部分を、基端側に
比べより柔軟な状態とすることができる。
【0030】被覆層5、6の厚さは、それぞれ、0.1
〜5mm程度、特に0.3〜3mm程度とするのが好まし
い。この場合、被覆層5、6の構成材料や厚さは同一で
も異なっていてもよく、また、図示と異なり、中空部材
3同士の間において、被覆層5および6が密着または一
体化していてもよい。
〜5mm程度、特に0.3〜3mm程度とするのが好まし
い。この場合、被覆層5、6の構成材料や厚さは同一で
も異なっていてもよく、また、図示と異なり、中空部材
3同士の間において、被覆層5および6が密着または一
体化していてもよい。
【0031】なお、本発明では、図示と異なり、被覆層
5、6のいずれか一方のみを形成したものであってもよ
い。また、中空部材の横断面形状は、図示のごとき円形
に限らず、例えば、楕円形、四角形、六角形等の多角形
であってもよい。
5、6のいずれか一方のみを形成したものであってもよ
い。また、中空部材の横断面形状は、図示のごとき円形
に限らず、例えば、楕円形、四角形、六角形等の多角形
であってもよい。
【0032】ガイド本体2の外面には、ガイド本体長手
方向に沿って目盛り24が形成されている。この目盛り
24を形成することにより、ガイド本体2の大腸への挿
入深さを知ることができる。
方向に沿って目盛り24が形成されている。この目盛り
24を形成することにより、ガイド本体2の大腸への挿
入深さを知ることができる。
【0033】また、大腸への挿入をX線透視下で確認し
得るようにするために、ガイド本体2は、X線造影性を
有するものであるのが好ましい。ガイド本体2にX線造
影性を付与する手段としては、例えば、中空部材3や、
被覆層5、6の構成材料中に、X線造影性を有する物質
を混練するか、またはガイド本体2の所定箇所(例え
ば、ガイド本体2の先端部付近から基端に向けて所定間
隔で設置)にX線造影性を有する物質よりなるマーカー
(図示せず)を設置することが挙げられる。
得るようにするために、ガイド本体2は、X線造影性を
有するものであるのが好ましい。ガイド本体2にX線造
影性を付与する手段としては、例えば、中空部材3や、
被覆層5、6の構成材料中に、X線造影性を有する物質
を混練するか、またはガイド本体2の所定箇所(例え
ば、ガイド本体2の先端部付近から基端に向けて所定間
隔で設置)にX線造影性を有する物質よりなるマーカー
(図示せず)を設置することが挙げられる。
【0034】X線造影性を有する物質としては、例え
ば、金、白金、タングステンまたはこれらを含む合金等
の金属や、硫酸バリウム、酸化ビスマス等の金属化合物
が挙げられる。これらの物質を中空部材3や被覆層5、
6の構成材料中に混練する場合には、フィラー状(粉粒
体)とするのが好ましい。また、マーカーの形状は、特
に限定されず、例えば、板状、リング状等が可能であ
り、その設置位置は、例えば、被覆層5、6間や中空部
材3の外周が挙げられる。
ば、金、白金、タングステンまたはこれらを含む合金等
の金属や、硫酸バリウム、酸化ビスマス等の金属化合物
が挙げられる。これらの物質を中空部材3や被覆層5、
6の構成材料中に混練する場合には、フィラー状(粉粒
体)とするのが好ましい。また、マーカーの形状は、特
に限定されず、例えば、板状、リング状等が可能であ
り、その設置位置は、例えば、被覆層5、6間や中空部
材3の外周が挙げられる。
【0035】また、ガイド本体2の内周面(被覆層5の
表面)および/または外周面(被覆層6の表面)には、
予め潤滑性を有する層(以下、潤滑層という)が形成さ
れていてもよい。このような潤滑層は、例えば、シリコ
ーンオイル、オリーブオイル、グリセリン等のオイル
類、キシロカインゼリー、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、無水マレイン酸、水溶性ナイロン、
セルロース系(CMC、MC、HEC、HPC等)また
はポリエチレンオキサイド系等の親水性高分子物質また
はこれらを含む物質で構成されたものが挙げられ、これ
らを例えば塗布により形成することができる。このよう
な潤滑層を設けることにより、ガイド本体2の大腸への
挿入やガイド本体2の内腔21への内視鏡13の挿入を
より円滑に行うことができる。
表面)および/または外周面(被覆層6の表面)には、
予め潤滑性を有する層(以下、潤滑層という)が形成さ
れていてもよい。このような潤滑層は、例えば、シリコ
ーンオイル、オリーブオイル、グリセリン等のオイル
類、キシロカインゼリー、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、無水マレイン酸、水溶性ナイロン、
セルロース系(CMC、MC、HEC、HPC等)また
はポリエチレンオキサイド系等の親水性高分子物質また
はこれらを含む物質で構成されたものが挙げられ、これ
らを例えば塗布により形成することができる。このよう
な潤滑層を設けることにより、ガイド本体2の大腸への
挿入やガイド本体2の内腔21への内視鏡13の挿入を
より円滑に行うことができる。
【0036】中空部材3の基端側には、中空部材3の内
部に作動流体を供給する流体供給手段7が設置されてい
る。この流体供給手段7は、手動操作による空気供給ポ
ンプであり、弾性変形可能な中空のカフ8と、一端が中
空部材3の基端部の内腔と連通し、他端がカフ8の内部
と連通するチューブ9と、カフ8の後端に設置された逆
止弁(ワンウェイバルブ)10と、カフ8のチューブ9
との接続部付近に設置された排気口11とで構成されて
いる。
部に作動流体を供給する流体供給手段7が設置されてい
る。この流体供給手段7は、手動操作による空気供給ポ
ンプであり、弾性変形可能な中空のカフ8と、一端が中
空部材3の基端部の内腔と連通し、他端がカフ8の内部
と連通するチューブ9と、カフ8の後端に設置された逆
止弁(ワンウェイバルブ)10と、カフ8のチューブ9
との接続部付近に設置された排気口11とで構成されて
いる。
【0037】カフ8は、例えば、天然ゴム、イソプレン
ゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジ
エンゴム、シリコーンゴムのような弾性材料で構成され
ている。
ゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジ
エンゴム、シリコーンゴムのような弾性材料で構成され
ている。
【0038】逆止弁10は、カフ8内への空気(作動流
体)の流入は許容するが、カフ8内からの空気の流出は
阻止する機能を有するものである。
体)の流入は許容するが、カフ8内からの空気の流出は
阻止する機能を有するものである。
【0039】排気口11には、これに螺合する蓋12が
設置されており、蓋12が排気口11を封止した状態で
は、排気口11を介しての空気の流通は遮断されるが、
蓋12を回転して緩めると、隙間が形成され、排気口1
1からの空気の流出が可能となる。
設置されており、蓋12が排気口11を封止した状態で
は、排気口11を介しての空気の流通は遮断されるが、
蓋12を回転して緩めると、隙間が形成され、排気口1
1からの空気の流出が可能となる。
【0040】このような流体供給手段7において、中空
部材3の内腔に空気を供給する場合には、蓋12により
排気口11を封止した状態で、カフ8を手で握ったり離
したりする操作を数回繰り返し行う。これにより、カフ
8内の空気および逆止弁10を介してカフ8内に流入し
た空気は、チューブ9内を経て中空部材3の内腔に送り
込まれる。中空部材3内への空気の注入量の増加に伴
い、中空部材3内の圧力が高まり、中空部材3の剛性が
増す。
部材3の内腔に空気を供給する場合には、蓋12により
排気口11を封止した状態で、カフ8を手で握ったり離
したりする操作を数回繰り返し行う。これにより、カフ
8内の空気および逆止弁10を介してカフ8内に流入し
た空気は、チューブ9内を経て中空部材3の内腔に送り
込まれる。中空部材3内への空気の注入量の増加に伴
い、中空部材3内の圧力が高まり、中空部材3の剛性が
増す。
【0041】この場合、中空部材3内の圧力と中空部材
3の剛性、すなわちガイド本体2の剛性とは、一定の相
関関係を有するため、例えばカフ8を手で握る回数によ
り、中空部材3内の圧力を調整し、ガイド本体2の剛性
を任意に設定することができる。なお、ガイド本体2の
剛性は、少なくとも3段階に設定することができるのが
好ましい。
3の剛性、すなわちガイド本体2の剛性とは、一定の相
関関係を有するため、例えばカフ8を手で握る回数によ
り、中空部材3内の圧力を調整し、ガイド本体2の剛性
を任意に設定することができる。なお、ガイド本体2の
剛性は、少なくとも3段階に設定することができるのが
好ましい。
【0042】中空部材3の内腔から空気を排出する場合
には、蓋12を回転して緩める。これにより、中空部材
3内の空気は、チューブ9を経て排気口11より排出さ
れる。中空部材3内の空気が排気され、その圧力が低下
すると、中空部材3の柔軟性が増す。
には、蓋12を回転して緩める。これにより、中空部材
3内の空気は、チューブ9を経て排気口11より排出さ
れる。中空部材3内の空気が排気され、その圧力が低下
すると、中空部材3の柔軟性が増す。
【0043】なお、流体供給手段7において、チューブ
9を設けず、中空部材3の基端部にカフ8を、これらの
内部同士が連通するよう直接接続した構成であってもよ
い。
9を設けず、中空部材3の基端部にカフ8を、これらの
内部同士が連通するよう直接接続した構成であってもよ
い。
【0044】また、本発明において、流体供給手段は、
図示のような構成のものに限らず、例えば、作動流体を
供給するシリンジ、ポンプ、コンプレッサー、ボンベの
ようなものであってもよい。また、作動流体は、空気に
限らず、例えば、窒素ガス、ヘリウムのような不活性ガ
ス、酸素ガス等の気体や、水、アルコール、オイル等の
液体であってもよい。
図示のような構成のものに限らず、例えば、作動流体を
供給するシリンジ、ポンプ、コンプレッサー、ボンベの
ようなものであってもよい。また、作動流体は、空気に
限らず、例えば、窒素ガス、ヘリウムのような不活性ガ
ス、酸素ガス等の気体や、水、アルコール、オイル等の
液体であってもよい。
【0045】次に、本発明の内視鏡挿入用ガイドについ
て、具体的実施例を挙げてさらに詳細に説明する。
て、具体的実施例を挙げてさらに詳細に説明する。
【0046】(実施例1)図1に示す構成の内視鏡挿入
用ガイドを製造した。各部の条件は、以下の通りであ
る。
用ガイドを製造した。各部の条件は、以下の通りであ
る。
【0047】管体4の全長:800mm 管体4の外径D1 :32mm(全長に渡り均一) 管体4の内径D2 :19mm(全長に渡り均一) 中空部材3の外径d1 :5.5mm(全長に渡り均一) 中空部材3の内径d2 :5.0mm(全長に渡り均一) 中空部材3のピッチP:3.0mm(全長に渡り均一) 被覆層5の厚さ:0.8mm 被覆層6の厚さ:0.7mm 中空部材3の構成材料:ポリエチレン(タングステンフ
ィラー混練) 被覆層5、6の構成材料:ポリエチレン(融着により中
空部材に接合) 目盛り24:全長に渡り10mm単位で表示 カフ8の内容積:500ml カフ8の構成材料:合成ゴム チューブ9の長さ:120mm チューブ9の構成材料:軟質ポリ塩化ビニル
ィラー混練) 被覆層5、6の構成材料:ポリエチレン(融着により中
空部材に接合) 目盛り24:全長に渡り10mm単位で表示 カフ8の内容積:500ml カフ8の構成材料:合成ゴム チューブ9の長さ:120mm チューブ9の構成材料:軟質ポリ塩化ビニル
【0048】(実施例2)中空部材3のピッチPをガイ
ド本体長手方向に段階的に変化させた以外は、前記実施
例1と同様の内視鏡挿入用ガイドを製造した。この場
合、ガイド本体2の先端から20mmまでの範囲における
ピッチPを35mm、それより基端までの範囲におけるピ
ッチPを28mmとした。
ド本体長手方向に段階的に変化させた以外は、前記実施
例1と同様の内視鏡挿入用ガイドを製造した。この場
合、ガイド本体2の先端から20mmまでの範囲における
ピッチPを35mm、それより基端までの範囲におけるピ
ッチPを28mmとした。
【0049】(実施例3)ガイド本体2の内周面および
外周面に、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)に
よる潤滑層(厚さ0.8mm)を形成した以外は、前記実
施例2と同様の内視鏡挿入用ガイドを製造した。
外周面に、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)に
よる潤滑層(厚さ0.8mm)を形成した以外は、前記実
施例2と同様の内視鏡挿入用ガイドを製造した。
【0050】上記実施例1、2および3の各内視鏡挿入
用ガイドを用い、大腸の内視鏡検査を行った。その手順
を図2〜図7を参照しつつ説明する。
用ガイドを用い、大腸の内視鏡検査を行った。その手順
を図2〜図7を参照しつつ説明する。
【0051】まず、腸管内壁を洗浄し、注腸法により大
腸X線検査を行って、直腸15、S状結腸17および下
行結腸19の下部に病変がないことを確認した。次い
で、被検査者を左側臥位とし、X線透視下で、ガイド本
体2の先端を肛門14より挿入し、ガイド本体の外周面
に潤滑油を塗布しながら(実施例1、2のみ)、ガイド
本体2を押圧して前進させ、直腸15内に徐々に挿入し
ていった。なお、このとき、中空部材3の内腔の圧力
は、大気圧と同程度に設定しておいた。
腸X線検査を行って、直腸15、S状結腸17および下
行結腸19の下部に病変がないことを確認した。次い
で、被検査者を左側臥位とし、X線透視下で、ガイド本
体2の先端を肛門14より挿入し、ガイド本体の外周面
に潤滑油を塗布しながら(実施例1、2のみ)、ガイド
本体2を押圧して前進させ、直腸15内に徐々に挿入し
ていった。なお、このとき、中空部材3の内腔の圧力
は、大気圧と同程度に設定しておいた。
【0052】目盛り24を確認して、肛門14より約2
00mm挿入したところで、ガイド本体2の挿入抵抗が増
大し、ガイド本体2の先端が直腸15とS状結腸17と
の境界部16に到達したことが確認された(図2参
照)。ガイド本体2の挿入を一旦停止し、カフ8を手で
数回握り、中空部材3内に所定量の空気を注入した。こ
れにより、ガイド本体2の剛性が高まり、腸管内壁から
受ける圧力によってもその形状を維持し得る程度の弾性
を有する状態となった。
00mm挿入したところで、ガイド本体2の挿入抵抗が増
大し、ガイド本体2の先端が直腸15とS状結腸17と
の境界部16に到達したことが確認された(図2参
照)。ガイド本体2の挿入を一旦停止し、カフ8を手で
数回握り、中空部材3内に所定量の空気を注入した。こ
れにより、ガイド本体2の剛性が高まり、腸管内壁から
受ける圧力によってもその形状を維持し得る程度の弾性
を有する状態となった。
【0053】このような状態で、ガイド本体2を、中空
部材3の螺旋により前進力が得られる方向に回転すると
ともに、押圧して前進させた。これにより、ガイド本体
2の先端部は、S状結腸17の湾曲に沿って徐々に前進
し(図3参照)、S状結腸17と下行結腸19との境界
部18に到達し、さらにそこを越えて下行結腸19の下
部に挿入された(図4参照)。この場合、ガイド本体2
は、回転および前進方向の押圧に耐えることができ、か
つ、腸管壁を穿孔および損傷しない程度の剛性(柔軟
性)を有するため、簡単な操作で安全かつ確実に挿入す
ることができた。
部材3の螺旋により前進力が得られる方向に回転すると
ともに、押圧して前進させた。これにより、ガイド本体
2の先端部は、S状結腸17の湾曲に沿って徐々に前進
し(図3参照)、S状結腸17と下行結腸19との境界
部18に到達し、さらにそこを越えて下行結腸19の下
部に挿入された(図4参照)。この場合、ガイド本体2
は、回転および前進方向の押圧に耐えることができ、か
つ、腸管壁を穿孔および損傷しない程度の剛性(柔軟
性)を有するため、簡単な操作で安全かつ確実に挿入す
ることができた。
【0054】次に、カフ8を手で数回握り、中空部材3
内にさらに所定量の空気を注入した。これにより、ガイ
ド本体2の剛性がさらに高まり、直腸15、S状結腸1
7および下行結腸19の形状に応じてこれらの腸管を固
定した(図5参照)。
内にさらに所定量の空気を注入した。これにより、ガイ
ド本体2の剛性がさらに高まり、直腸15、S状結腸1
7および下行結腸19の形状に応じてこれらの腸管を固
定した(図5参照)。
【0055】以上のようにして内視鏡挿入用ガイド1の
装着が終了した後、ガイド本体2の基端開口22より内
腔21内に直径10mmの内視鏡13を挿入した。次に、
内視鏡基端側の操作部132を操作して、内視鏡13の
前進/後退、回転および先端部の湾曲を適宜行い、内視
鏡13をガイド本体2の内壁面に沿って奥部へ向けて前
進させた。これにより、内視鏡13は、S状結腸17に
位置しているS字状に湾曲したガイド本体2内を容易に
通過し(図6参照)、その後、内視鏡13の先端部13
1がガイド本体2の先端開口23より突出し、さらに下
行結腸19およびそれより奥部の結腸に挿入された(図
7参照)。この場合、前述した従来のような、被検査者
の臥位の変更、術者による被検査者の腹壁の押圧、S状
結腸19を右側へ移動し、逆「の」字状とする操作等は
行う必要がない。また、ガイド本体2は、腸管を確実に
固定し、かつ、内視鏡13をその内壁面に沿って誘導し
得る程度の剛性を有するため、内視鏡13の挿入を容易
に行うことができた。
装着が終了した後、ガイド本体2の基端開口22より内
腔21内に直径10mmの内視鏡13を挿入した。次に、
内視鏡基端側の操作部132を操作して、内視鏡13の
前進/後退、回転および先端部の湾曲を適宜行い、内視
鏡13をガイド本体2の内壁面に沿って奥部へ向けて前
進させた。これにより、内視鏡13は、S状結腸17に
位置しているS字状に湾曲したガイド本体2内を容易に
通過し(図6参照)、その後、内視鏡13の先端部13
1がガイド本体2の先端開口23より突出し、さらに下
行結腸19およびそれより奥部の結腸に挿入された(図
7参照)。この場合、前述した従来のような、被検査者
の臥位の変更、術者による被検査者の腹壁の押圧、S状
結腸19を右側へ移動し、逆「の」字状とする操作等は
行う必要がない。また、ガイド本体2は、腸管を確実に
固定し、かつ、内視鏡13をその内壁面に沿って誘導し
得る程度の剛性を有するため、内視鏡13の挿入を容易
に行うことができた。
【0056】内視鏡13により下行結腸19およびそれ
より奥部の観察を行った後、内視鏡13を引き抜き、次
いで、蓋12を操作して中空部材3内の空気を排気口1
1より排出した。これにより、ガイド本体2の剛性は低
下し、元の状態に復帰した。
より奥部の観察を行った後、内視鏡13を引き抜き、次
いで、蓋12を操作して中空部材3内の空気を排気口1
1より排出した。これにより、ガイド本体2の剛性は低
下し、元の状態に復帰した。
【0057】次に、ガイド本体2を前記と逆方向に回転
しつつ、ゆっくりと引っ張り、腸管より抜き取る操作を
行った。ガイド本体2の先端部が直腸15内に到達した
後は、ガイド本体2を回転することなく容易に抜き取る
ことができた。
しつつ、ゆっくりと引っ張り、腸管より抜き取る操作を
行った。ガイド本体2の先端部が直腸15内に到達した
後は、ガイド本体2を回転することなく容易に抜き取る
ことができた。
【0058】以上、本発明の内視鏡挿入用ガイドを、図
示の構成例について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。例えば、図示の構成では、管体4は
中空部材3の1重の螺旋構造であるが、管体は、中空部
材による2重または3重以上の螺旋構造であってもよ
い。
示の構成例について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。例えば、図示の構成では、管体4は
中空部材3の1重の螺旋構造であるが、管体は、中空部
材による2重または3重以上の螺旋構造であってもよ
い。
【0059】また、本発明の内視鏡挿入用ガイドを挿入
する部位は、前述した大腸に限らず、例えば、食道、胃
等の消化管、気管、腟等の他の体腔であってもよい。
する部位は、前述した大腸に限らず、例えば、食道、胃
等の消化管、気管、腟等の他の体腔であってもよい。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の内視鏡挿入
用ガイドによれば、内視鏡検査に際し、内視鏡をガイド
本体の内腔を介して体腔内に挿入するため、その挿入を
容易かつ円滑に行うことができ、内視鏡を体腔内に直接
挿入するのに比べ、安全性が高く、被検査者の苦痛も少
ない。
用ガイドによれば、内視鏡検査に際し、内視鏡をガイド
本体の内腔を介して体腔内に挿入するため、その挿入を
容易かつ円滑に行うことができ、内視鏡を体腔内に直接
挿入するのに比べ、安全性が高く、被検査者の苦痛も少
ない。
【0061】特に、本発明の内視鏡挿入用ガイドを大腸
の内視鏡検査に用いるときは、S状結腸の腸間膜が短い
場合、S状結腸が右方に湾曲して延び、盲腸または肝臓
に達している場合、腹腔内の癒着が強い場合、腹壁が著
しく緊張する場合、被検査者が肥満の場合等でも、内視
鏡をS状結腸またはそれ以上の奥部へ容易に挿入するこ
とが可能となり、大腸の内視鏡検査の成功率が飛躍的に
向上する。
の内視鏡検査に用いるときは、S状結腸の腸間膜が短い
場合、S状結腸が右方に湾曲して延び、盲腸または肝臓
に達している場合、腹腔内の癒着が強い場合、腹壁が著
しく緊張する場合、被検査者が肥満の場合等でも、内視
鏡をS状結腸またはそれ以上の奥部へ容易に挿入するこ
とが可能となり、大腸の内視鏡検査の成功率が飛躍的に
向上する。
【0062】また、本発明では、ガイド本体の芯材とな
る中空部材が螺旋構造をなしているため、ガイド本体を
回転することにより、体腔の湾曲または屈曲した部位に
おいても、ガイド本体を容易に挿入することができる。
る中空部材が螺旋構造をなしているため、ガイド本体を
回転することにより、体腔の湾曲または屈曲した部位に
おいても、ガイド本体を容易に挿入することができる。
【0063】さらに、中空部材への作動流体の充填量に
応じてガイド本体の剛性が変化する構成とした場合に
は、ガイド本体の体腔への挿入時とガイド本体による体
腔の固定時とでその剛性を変えて行うことができ、ガイ
ド本体の挿入を容易かつ安全に行い、体腔を確実に固定
することができる。
応じてガイド本体の剛性が変化する構成とした場合に
は、ガイド本体の体腔への挿入時とガイド本体による体
腔の固定時とでその剛性を変えて行うことができ、ガイ
ド本体の挿入を容易かつ安全に行い、体腔を確実に固定
することができる。
【図1】本発明の内視鏡挿入用ガイドの構成例を示す部
分縦断面図である。
分縦断面図である。
【図2】本発明の内視鏡挿入用ガイドを使用する際の手
順を示す斜視図である。
順を示す斜視図である。
【図3】本発明の内視鏡挿入用ガイドを使用する際の手
順を示す斜視図である。
順を示す斜視図である。
【図4】本発明の内視鏡挿入用ガイドを使用する際の手
順を示す斜視図である。
順を示す斜視図である。
【図5】本発明の内視鏡挿入用ガイドを使用する際の手
順を示す斜視図である。
順を示す斜視図である。
【図6】本発明の内視鏡挿入用ガイドを使用する際の手
順を示す斜視図である。
順を示す斜視図である。
【図7】本発明の内視鏡挿入用ガイドを使用する際の手
順を示す斜視図である。
順を示す斜視図である。
1 内視鏡挿入用ガイド 2 ガイド本体 21 内腔 22 基端開口 23 先端開口 24 目盛り 3 中空部材 4 管体 5、6 被覆層 7 流体供給手段 8 カフ 9 チューブ 10 逆止弁 11 排気口 12 蓋 13 内視鏡 131 先端 132 操作部 14 肛門 15 直腸 16 境界部 17 S状結腸 18 境界部 19 下行結腸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−75620(JP,A) 特開 平1−227737(JP,A) 特開 昭61−103450(JP,A) 実開 昭59−41401(JP,U) 実開 平2−131402(JP,U) 実開 平3−56404(JP,U) 実公 昭50−13421(JP,Y1) 特表 平5−503434(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32
Claims (1)
- 【請求項1】 先端が閉塞した軟質の中空部材を螺旋状
に配置して管体を構成し、この管体の内面側および/ま
たは外面側を被覆層にて被覆してなるガイド本体と、 前記中空部材の基端側に設置され、前記中空部材の内部
に作動流体を供給する流体供給手段とを有することを特
徴とする内視鏡挿入用ガイド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25646993A JP3310068B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 内視鏡挿入用ガイド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25646993A JP3310068B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 内視鏡挿入用ガイド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0779909A JPH0779909A (ja) | 1995-03-28 |
JP3310068B2 true JP3310068B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=17293075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25646993A Expired - Fee Related JP3310068B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 内視鏡挿入用ガイド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3310068B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
US7128708B2 (en) * | 2002-06-13 | 2006-10-31 | Usgi Medical Inc. | Shape lockable apparatus and method for advancing an instrument through unsupported anatomy |
EP1265522A1 (en) * | 2000-03-23 | 2002-12-18 | Atropos Limited | An insertion device for an endoscope |
JP2002369791A (ja) * | 2001-06-14 | 2002-12-24 | Pentax Corp | 内視鏡システム及び内視鏡の挿入補助具 |
WO2003047425A2 (en) * | 2001-12-04 | 2003-06-12 | Atropos Limited | Eversible tube |
ITMI20032278A1 (it) * | 2003-11-21 | 2005-05-22 | Ethicon Endo Surgery Inc | Dispositivo di diagnosi |
JP4578824B2 (ja) * | 2004-02-23 | 2010-11-10 | オリンパス株式会社 | ガイドワイヤ式カプセル内視鏡装置 |
US20050272976A1 (en) | 2004-03-15 | 2005-12-08 | Olympus Corporation | Endoscope insertion aiding device |
JP4504367B2 (ja) * | 2004-05-13 | 2010-07-14 | オリンパス株式会社 | 挿入装置 |
WO2005110193A1 (ja) * | 2004-05-14 | 2005-11-24 | Olympus Corporation | 挿入装置、及び内視鏡システム |
JP5026150B2 (ja) * | 2006-06-02 | 2012-09-12 | 株式会社ハイレックスコーポレーション | 咽喉部用スライディングチューブ |
EP1929936B1 (en) * | 2006-12-04 | 2014-11-19 | Ethicon Endo-Surgery, Inc. | Protecting means in particular for non-invasive procedures |
JP5448637B2 (ja) * | 2009-08-18 | 2014-03-19 | 富士フイルム株式会社 | 挿入経路確保装置 |
WO2012054934A1 (en) * | 2010-10-22 | 2012-04-26 | Olympus Endo Technology America Inc. | Rotate-to-advance catheterization system |
CN103347430B (zh) | 2010-12-03 | 2015-11-25 | 奥林匹斯内体科技美国公司 | 旋转前进导管插入系统 |
CN111225706B (zh) * | 2017-06-02 | 2022-09-09 | 索弗特莱医疗公司 | 管元件 |
JP7516533B2 (ja) * | 2020-02-18 | 2024-07-16 | ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド | 器具用付属品 |
CN112006647B (zh) * | 2020-09-04 | 2022-06-03 | 天津大学 | 一种具有接触力感知能力的螺旋推进式肠道内窥镜装置 |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP25646993A patent/JP3310068B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0779909A (ja) | 1995-03-28 |
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