JP3309835B2 - プロセスシミュレーション方法 - Google Patents

プロセスシミュレーション方法

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JP3309835B2
JP3309835B2 JP20652599A JP20652599A JP3309835B2 JP 3309835 B2 JP3309835 B2 JP 3309835B2 JP 20652599 A JP20652599 A JP 20652599A JP 20652599 A JP20652599 A JP 20652599A JP 3309835 B2 JP3309835 B2 JP 3309835B2
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  • Local Oxidation Of Silicon (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセスシミュレ
ーション方法に係り、特に、LSIなどの半導体デバイス
の製造工程における酸化プロセスに関する高速化酸化計
算方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、LSIなどの製造工程におけ
る酸化プロセスや、拡散プロセス、イオン注入プロセス
等についてコンピュータを用いて計算する事により半導
体素子の不純物プロファイルなどの内部物理量や形状を
予測するものとしてプロセスシミュレータが用いられて
きている。
【0003】ここで、プロセスシミュレータとは、酸化
プロセス、拡散プロセス、イオン注入プロセス等の半導
体トランジスタ製造工程をコンピュータを用いて計算
し、トランジスタの不純物プロファイルなどの内部物理
量や形状を予測するものと定義して、説明を進めること
にする。
【0004】このプロセスシミュレータを用いて半導体
デバイスが最高の電気特性を発揮するようにトランジス
タなどの最適化を行えば、実際にLSIを試作するのに
比べて大幅な費用の削減と期間の短縮が期待されてい
る。
【0005】プロセスシミュレータでは、各種半導体ト
ランジスタ製造工程をコンピュータを用いて計算するた
め、 それぞれのプロセス毎にモデル式が組み込まれて
いる。LSI中では デバイス同士が電気的に影響を及
ばさぬ様、LOCOS、トレンチ等によって素子分離を
行なう。 近年のデバイスの微細化に伴い、LOCO
S、トレンチ等の素子分離シミュレーションも必要とな
り、 プロセスシミュレーションの2次元化が進められ
ている。
【0006】2次元LOCOS酸化の計算方法として
は、磯前誠一編“半導体プロセスデバイスシミュレーシ
ョン技術”(リアライズ社刊)pp.79〜89[第1編プロセス
第2章プロセスシミュレーション 第3節2次元酸化の
シミュレーション]が知られている。
【0007】本方法では、酸化速度はオキシダント濃度
から計算しある時間間隔でSi/SiO2界面がどの位移動す
るかを算出し、その変移量から形状の変化を計算するも
のである。LOCOSでは、LOCOS中央部の酸化膜厚で、酸化
時間を制御する。そこで、プロセスシミュレータでも、
LOCOS酸化膜厚をユーザが指定し、その膜厚になるよう
な酸化計算を行う必要がある。
【0008】図面を用いて、従来の方法を説明する。
【0009】従来の方法では、第4図に示すようなLOCO
S計算において、所望のLOCOS酸化膜厚Tox_targ
etをユーザが指定し、酸化計算の結果抽出されたLOCO
S酸化膜厚Toxが 所望の酸化膜厚Tox_targe
tになるように酸化計算時間を調整していた。
【0010】第5図は従来例の酸化膜厚の処理の流れを
示すフローチャートである。
【0011】まず、ユーザは所望のLOCOS酸化膜厚To
x_targetを設定する(001)。 酸化計算を
行うときの時間刻みΔtを設定する(002)。初期時
刻t_save=0にし(003)、t=t_saveにおける
内部データを保存する(004)。この内部データの保
存は、酸化計算後のLOCOS膜厚が、所望の酸化膜厚より
も厚い場合に、計算結果を捨てΔtを調整して再度計算
し直すために必要である。
【0012】次に、時刻t_now=t_save+Δ
tと時刻を進める(005)。オキシダント拡散方程式
を解き、 被酸化界面における表面オキシダント濃度Cox
を算出する(006)。表面オキシダント濃度から酸化
反応速度Vox=dTox/dt=K*Coxを 計算
する(007)。
【0013】酸化前の界面は、酸化反応速度Voxで移
動するので、酸化時間刻みΔtを掛けて酸化後の新界面
を作成する(008)。
【0014】シリコンと酸化膜の体積比mによって生ず
る応力から変形計算を行い(009)、指定場所におけ
る酸化膜厚を抽出する(010)。
【0015】抽出酸化膜厚Toxが指定膜厚Tox_t
argetと同じであるかどうかを判断し(011)、
同じである場合には酸化計算を終了する。
【0016】抽出酸化膜厚Toxが指定膜厚Tox_t
argetより厚い場合には、時間刻みΔtを1/2に小さ
くし(013)、保存しておいた内部データをロードし
(014)、(005)に戻って以上の手順を繰り返
す。
【0017】一方、抽出酸化膜厚Toxが指定膜厚To
x_targetより薄い場合には、現時刻t_now
を前時刻t_saveに設定し(015)、酸化計算に
必要な内部データを保存し(016)、次に(005)
に戻って以上の手順を繰り返す。
【0018】上記従来の方法によれば、指定場所におけ
る酸化膜を抽出するため常に変形計算を行う必要があっ
た。その為に、抽出酸化膜厚が指定膜厚より厚い場合
に、余計な変形計算を行うため、計算時間がかかるとい
う欠点があり、また、指定酸化膜厚よりも厚くなる場合
には、 その時間刻みで計算した変形計算を捨てるた
め、 前時刻における内部データを保持しておく必要が
あった。
【0019】又、他の従来技術について簡単に説明する
ならば、特開平8―55145号公報は、デバイス構造
データをできるだけ現実のデバイス構造に近い形で提供
するためのシリコン酸化膜厚シミュレーションアルゴリ
ズムを提供するものである。これは、プロセス条件に従
って実際のシリコン酸化膜を形成するプロセス実行手段
と、形成されたシリコン酸化膜厚を検出する膜厚検出手
段と、プロセス条件に従って酸化計算アルゴリズムを実
行するプロセスシミュレーション手段と、シリコン酸化
膜厚の実測値と計算値を比較する比較手段と、比較結果
に従って計算したシリコン酸化膜厚が検出したシリコン
酸化膜厚に一致するようにプロセスシミュレーション手
段の酸化膜成長速度を変更する酸化膜成長速度変更手段
とを備え、シリコン酸化膜厚の計算値が検出値に一致す
るまで酸化膜成長速度を変更するものである。
【0020】特開平8―236516号公報は、シリコ
ンを酸化した後に形成される酸化膜の形状をシミュレー
ションする、半導体製造プロセスにおける半導体素子に
おける酸化形状のシミュレーション方法に関する。シリ
コンを酸化した後に形成される酸化膜の形状を、Dea
l−Groveの酸化モデルを基礎とし、酸化に伴う素
子の変形をChinの粘性流体モデルを用いたシミュレ
ーション方法である。酸化膜、窒化膜の粘性係数、更に
酸化種の拡散係数を決めるパラメータVd,酸化膜/シ
リコン界面での酸化種の反応率を決めるパラメータV
r、粘性係数を決めるパラメータVcとして所定の値を
用いるようにしたものである。
【0021】特開平10―303192号公報は、シリ
コンの被酸化表面が酸化雰囲気と接している領域に関し
て、被酸化表面が大気に触れた際に不可避的に形成され
る自然酸化膜を考慮して、実効的な表面オキシダント濃
度を算出するようにして、酸化シミュレータの操作性と
使い勝手を改善したものである。
【0022】特開平11―40561号公報は、半導体
デバイスの各素子が任意形状である場合でも、酸化プロ
セスにおける酸化膜中での酸化剤拡散のタイムステップ
を適切に求めるものである。この方法は、酸化膜中での
酸化剤拡散に関する2次元ラプラス方程式を解いて得ら
れる酸化膜/シリコン基板界面における酸化剤濃度C
OXを(1)式に代入して、実効的な酸化膜の膜厚T
OXを酸化膜/シリコン基板界面上にあらかじめ設定さ
れた複数の節点すべてについて求めた後、得られた膜厚
oxの最小値T OXと,タイムステップΔtあた
りの酸化膜の所望膜厚増加量ΔTOXとからタイムステ
ップΔtを求めるものである。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、特に新規なプロセスシミ
ュレーションを提供するものである。
【0024】この新規なプロセスシミュレーションは、
2次元酸化を膜厚指定で行う際に表面オキシダント濃度
から実効酸化膜厚を抽出することにより、無駄な変形計
算を省略し、酸化計算の高速化を図ることを特徴とする
ものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には以下に記載の技術構成を採用
するものである。
【0026】即ち、本発明に係るプロセスシミュレーシ
ョン方法の第1の態様は、半導体材料の表面に酸化膜を
形成する工程を所定の時間刻みで模擬実験するプロセス
シミュレーション方法において、指定酸化膜厚を設定す
るステップ、酸化計算を行う時の時間刻み△tを設定す
るステップ、初期時刻t_save=0を規定するステ
ップよりなる第1の工程と、、現時刻t_now=t_
save+△t により、時間刻み△tを用いて現時刻
を進める第2の工程と、オキシダント拡散方程式を解い
て、被酸化界面における表面オキシダント濃度Coxを
算出する第3の工程と、表面オキシダント濃度から、指
定場所における実効酸化膜厚を計算する第4の工程と、
実効酸化膜厚と指定酸化膜厚とを比較し、実効酸化膜厚
が指定酸化膜厚より厚い場合には、時間刻み△tを減少
させ、このときは変形計算を行わず、前記第2の工程に
戻って以上の手順を繰り返す第5の工程を具備すること
を特徴とするプロセスシミュレーション方法に関する。
【0027】又、第2の態様は、所望の酸化膜厚Tox
_targetを設定するステップ、酸化計算を行うと
きの時間刻み△tを設定するステップ、初期時刻t_s
ave=0を規定するステップよりなる新第1の工程
と、t=t_saveにおける内部データを保存する新
第2の工程と、大凡の指定酸化膜厚となる酸化時間を求
めるモード(mode=0)に設定する新第3の工程と、次に時
刻t_now=t_save+△tと時刻を進める新第
4の工程と、オキシダント拡散方程式を解いて、被酸化
界面における表面オキシダント濃度Coxを算出する新
第5の工程と、モードを判定するステップを介して、m
ode=0の場合には、表面オキシダント濃度Coxか
ら指定場所における実効酸化膜厚Tox_effを計算
する新第6の工程と、上記モードを判定するステップを
介して、、実効酸化膜厚Tox_effが指定膜厚To
x_targetと比較して指定膜厚より厚い場合に
は、時間刻みを1/2に小さくする新第7の工程とを具
備し、このときには変形計算をおこなわず、上記新第4
の工程に戻って以上の手順を繰り返すことを特徴とする
プロセスシミュレーション方法に関する。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明におけるプロセスシミュレ
ーション方法においては、時刻t_saveの変形前の
形状において、 オキシダント拡散方程式を解くと、S
iO/Si界面における オキシダント濃度が計算で
きる。
【0029】LOCOS端では、1次元のDeal−G
roveの式より、 オキシダント濃度から時刻t_s
aveにおける酸化膜厚Tox_oldが Tox_old=A/2*(h/(h+k)*C~-Cox)/Cox から算出できる。(ここにA,K,h,kは比例定数、C
~はオキシダントの平衡濃度)。また、Δtによる酸化膜
厚の増分は、酸化によってSiがSiOに変化する厚
さ:Tox_vとSiとSiOの体積密度比で増分す
る酸化膜厚Tox_iの和であり、Tox_v+Tox
_i=K*Cox*Δt/mで計算できる(mはSiとS
iOの体積密度の比である)。
【0030】よって、時刻t_newにおける実効酸化
膜厚Tox_effは、 Tox_eff=A/2*(h/(h+k)*C~
-Cox)/Cox+ K*Cox*Δt/mとなる。このよう
に、表面オキシダント濃度から実効酸化膜厚を抽出する
ことで、無駄な変形計算を省き、酸化計算の高速化を図
ることが可能となる。
【0031】上記実施例の効果は、実効酸化膜厚が指定
膜厚より厚い場合に、余計な変形計算を省くことにより
高速化が可能となる事である。そして上記効果が得られ
る理由は、実効酸化膜厚が指定膜厚より厚い場合に、余
計な変形計算を省略することができるからである。
【0032】
【実施例】以下に、本発明に係るプロセスシミュレーシ
ョン方法の具体例を図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0033】本発明の実施例を第1図に示す。
【0034】まず、ステップ(101)にて所望の指定
酸化膜厚Tox_targetを設定する。 酸化計算
を行うときの時間刻みΔtを設定し(102)、初期時
刻t_save=0とする(103)。
【0035】次に、時刻t_now=t_save+Δ
tと時刻を進める(104)。オキシダント拡散方程式
を解き、被酸化界面における表面オキシダント濃度Cox
を算出する(105)。
【0036】次に、表面オキシダント濃度Coxから、指
定場所における実効酸化膜厚を計算する(106)。実
効酸化膜厚Tox_effは、オキシダント濃度から計
算可能な時刻t_saveにおける酸化膜厚:A/2*(h/
(h+k)*C~-Cox)/Coxと、Δtによる酸化膜厚の増分:
K*Cox*Δt/mの和となる。 但し、A,K,h,
kは比例定数、C~はオキシダントの平衡濃度、mはシリ
コンと酸化膜の体積密度の比である。
【0037】実効酸化膜厚Tox_effが指定膜厚T
ox_targetと比較し(107)、両者が一致し
た場合には、 酸化反応速度計算(113)、新界面作
成(114)、変形計算(115)を行い終了する。
【0038】実効酸化膜厚Tox_effが指定膜厚T
ox_targetより厚い場合には、時間刻みを1/2
に小さくする(109)。このときは、変形計算を行な
わず、(104)に戻って以上の手順を繰り返す。
【0039】実効酸化膜厚が指定膜厚より薄い場合に
は、酸化反応速度計算(110)、新界面作成(11
1)、変形計算(112)を行い、(104)に戻って
以上の手順を繰り返す。次に実施例における動作を説明
する。
【0040】第2図は、本実施例における動作を説明し
たものである。
【0041】変形前の形状(時刻t_saveにおける
形状:実線)において、オキシダント拡散方程式を解く
と、SiO/Si界面における オキシダント濃度が
計算できる。LOCOS端では、1次元のDeal−G
roveの式より、オキシダント濃度から時刻t_sa
veにおける酸化膜厚Tox_oldが Tox_old=A/2*
(h/(h+k)*C~-Cox)/Coxから算出できる。(ここにA,
K,h,kは比例定数、C~はオキシダントの平衡濃
度)。
【0042】また、Δtによる酸化膜厚の増分は、酸化
によってSiがSiOに変化する厚さ:Tox_vと
SiとSiOの体積密度比で増分する酸化膜厚Tox
_iの和であり、Tox_v+Tox_i=K*Cox
*Δt/mで計算できる(mはSiとSiOの体積密度
の比である)。
【0043】よって、時刻t_newにおける実効酸化
膜厚Tox_effは、Tox_eff=A/2*(h/(h+k)*C~-C
ox)/Cox+ K*Cox*Δt/mとなる。表面オキシ
ダント濃度から実効酸化膜厚を抽出することで、無駄な
変形計算を省き、酸化計算の高速化を図ることが可能と
なる。
【0044】上記実施例の効果は、実効酸化膜厚が指定
膜厚より厚い場合に、余計な変形計算を省くことにより
高速化が可能となる事である。そして上記効果が得られ
る理由は、実効酸化膜厚が指定膜厚より厚い場合に、余
計な変形計算を省略することができるからである。
【0045】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。
【0046】上述の実施例は、LOCOSのフィールド
部が十分広く、LOCOS端が1次元形状としてみなせ
る場合には有効である。しかしながら、フィールド部分
が狭い場合には、LOCOS膜厚をオキシダント濃度か
ら正確に算出することができない場合がある。
【0047】本発明の第2の実施例では、 オキシダン
ト濃度から求めた実効酸化膜厚を使っておおよその指定
酸化膜厚となる酸化計算を行うモード(mode=0)
と、その後、変形計算によって指定場所における酸化膜
厚を抽出するモード(mode=1)を切替え、LOCO
S端が1次元形状としてみなせない場合でも、余計な変
形計算を省くことにより高速化が可能となる方法を示
す。
【0048】本発明の第2の実施例を第3図に示す。
【0049】まず、(201)にて所望の酸化膜厚To
x_targetを設定し、酸化計算を行うときの時間
刻みΔtを設定する(202)。初期時刻t_save
=0にし(203)、t=t_saveにおける内部デ
ータを保存する(204)。おおよその指定酸化膜厚と
なる酸化時間を求めるモード(mode=0)に 設定す
る(205)。
【0050】次に、時刻t_now=t_save+Δ
tと時刻を進める(206)。オキシダント拡散方程式を
解き、被酸化界面における表面オキシダント濃度Coxを
算出する(207)。
【0051】モードを判定し(208)、mode=0
の場合には、上記第1の実施例と同様、表面オキシダン
ト濃度Coxから、指定場所における実効酸化膜厚を計算
する(209)。mode=1の場合には、酸化反応速
度計算(212)を行う。
【0052】次に、実効酸化膜厚Tox_effが指定
膜厚Tox_targetと比較し(210)、実効酸
化膜厚Tox_effが指定膜厚Tox_target
より厚い場合には、 時間刻みを1/2に小さくする(21
1)。このときは、変形計算を行なわず、(206)に
戻って以上の手順を繰り返す。
【0053】実効酸化膜厚Tox_effが指定膜厚よ
り薄い場合には、酸化反応速度計算(212)、新界面
作成(213)、変形計算(214)を行い、指定場所
における酸化膜厚Tox_extractを抽出する
(215)。
【0054】また、抽出酸化膜厚Tox_extrac
tと指定膜厚Tox_targetを比較し(21
6)、両者が一致した場合には終了する。
【0055】抽出酸化膜厚Tox_extractが指
定膜厚Tox_targetより厚い場合には、mod
e=1とし(218)、 変形計算によって指定場所に
おける酸化膜厚を抽出するように 動作を切替える。 時
間刻みΔtを1/2に小さくし(219),保存しておいた
内部データをロードし(220)、それから(206)
に戻って以上の手順を繰り返す。
【0056】一方(217)の判定で、抽出酸化膜厚T
ox_extractが 指定膜厚Tox_targe
tより薄いと判定された場合には、 現時刻t_now
を前時刻t_saveに設定し(221)、酸化計算に
必要な内部データを保存し(222)、 それから(2
06)に戻って以上の手順を繰り返す。
【0057】
【発明の効果】本実施例では、指定の酸化膜厚となる酸
化計算を行う際、おおよその指定酸化膜厚となる酸化計
算を行うモード(mode=0)と、変形計算によって指
定場所における酸化膜厚を正確に抽出する モード(mo
de=1)を切りかえる。おおよその指定酸化膜厚とな
る酸化計算を行うモード(mode=0)により、 余計
な変形計算を省くことにより高速化が可能となる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例を示すフローチ
ャートである。
【図2】図2は、第1の実施例における動作の説明図で
ある。
【図3】図3は、本発明の第2の実施例を示すフローチ
ャートである。
【図4】図4は、LOCOS計算における酸化計算時間
の調整の説明図である。
【図5】図5は、従来の方法を示すフローチャートであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/00 H01L 21/316 G06F 19/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体材料の表面に酸化膜を形成する工
    程を所定の時間刻みで模擬実験するプロセスシミュレー
    ション方法において、指定酸化膜厚を設定するステッ
    プ、酸化計算を行う時の時間刻み△tを設定するステッ
    プ、初期時刻t_save=0を規定するステップより
    なる第1の工程と、、現時刻t_now=t_save
    +△t により、時間刻み△tを用いて現時刻を進める
    第2の工程と、オキシダント拡散方程式を解いて、被酸
    化界面における表面オキシダント濃度Coxを算出する
    第3の工程と、表面オキシダント濃度から、指定場所に
    おける実効酸化膜厚を計算する第4の工程と、実効酸化
    膜厚と指定酸化膜厚とを比較し、実効酸化膜厚が指定酸
    化膜厚より厚い場合には、時間刻み△tを減少させ、こ
    のときは変形計算を行わず、前記第2の工程に戻って以
    上の手順を繰り返す第5の工程を具備することを特徴と
    するプロセスシミュレーション方法。
  2. 【請求項2】 前記プロセスシミュレーション方法は、
    更に実効酸化膜厚と指定酸化膜厚とを比較し、実効酸化
    膜厚が指定酸化膜厚より薄い場合には、酸化反応速度計
    算、新界面作成および変形計算をそれぞれ行い、前記第
    2の工程に戻って以上の手順を繰り返す第6の工程を具
    備することを特徴とする請求項1記載のプロセスシミュ
    レーション方法。
  3. 【請求項3】 前記プロセスシミュレーション方法は、
    更に実効酸化膜厚と指定酸化膜厚とを比較し、両者が一
    致した場合には、酸化反応速度計算、新界面作成および
    変形計算をそれぞれ行って終了する第7の工程を具備す
    ることを特徴とする請求項1記載のプロセスシミュレー
    ション方法。
  4. 【請求項4】 前記第4の工程において、実効酸化膜厚
    Tox_effは、オキシダント濃度から計算可能な時
    刻t_saveにおける酸化膜厚: A/2*(h/(h+k)*C−Cox)/Cox と、△tによる酸化膜厚の増分:K*Cox*△t/m との和であることを特徴とする、請求項1記載のプロセ
    スシミュレーション方法。(ここに、A,K,h,kは
    比例定数、Cはオキシダントの平衡濃度、mはシリコ
    ンと酸化膜の体積密度の比である。)
  5. 【請求項5】 所望の酸化膜厚Tox_targetを
    設定するステップ、酸化計算を行うときの時間刻み△t
    を設定するステップ、初期時刻t_save=0を規定
    するステップよりなる第1の工程と、t=t_save
    における内部データを保存する第2の工程と、大凡の指
    定酸化膜厚となる酸化時間を求めるモード(mode=0)に設
    定する第3の工程と、次に時刻t_now=t_sav
    e+△tと時刻を進める第4の工程と、オキシダント拡
    散方程式をといて、被酸化界面における表面オキシダン
    ト濃度Coxを算出する第5の工程と、モードを判定す
    るステップを介して、mode=0の場合には、表面オ
    キシダント濃度Coxから指定場所における実効酸化膜
    厚Tox_effを計算する第6の工程と、上記モード
    を判定するステップを介して、実効酸化膜厚Tox_e
    ffが指定膜厚Tox_targetと比較して指定膜
    厚より厚い場合には、時間刻みを1/2に小さくすると
    共に、このときには変形計算をおこなわず、上記第4の
    工程に戻って以上の手順を繰り返す第7の工程とを具備
    したことを特徴とするプロセスシミュレーション方法
  6. 【請求項6】 前記プロセスシミュレーション方法は、
    更に実効酸化膜厚が指定膜厚より薄い場合には、酸化反
    応速度計算、新界面作成、変形計算を行って指定場所に
    おける抽出用酸化膜厚Tox_extractを抽出す
    る第8の工程と、抽出用酸化膜厚Tox_extrac
    tと指定膜厚Tox_targetを比較して両者が一
    致した場合には終了する第9の工程とを具備する、請求
    項5記載のプロセスシミュレーション方法。
  7. 【請求項7】 前記プロセスシミュレーション方法は、
    更に抽出用酸化膜厚と指定膜厚とを比較して、抽出用酸
    化膜厚が指定膜厚より厚い場合には、mode=1と
    し、変形計算によって指定場所における酸化膜厚を抽出
    するように動作を切替える第10の工程と、時間刻み、
    △tを1/2に減少させる第11の工程と、保存してお
    いた時刻t_saveにおける内部データをロードする
    第12の工程と、前記第4の工程に戻って以上の手順を
    繰り返す第13の工程とを具備していることを特徴とす
    る、請求項6記載のプロセスシミュレーション方法。
  8. 【請求項8】 前記プロセスシミュレーション方法は、
    更に抽出用酸化膜厚と指定膜厚とを比較して、抽出用酸
    化膜厚が指定膜厚より薄いと判定された場合には、現時
    刻t_nowを前時刻t_saveに設定する第14の
    工程と、酸化計算に必要な時刻t_saveにおける内
    部データを保存する第15の工程と、前記第4の工程に
    戻って以上の手順を繰り返す第16の工程とを具備する
    ことを特徴とする請求項6記載のプロセスシミュレーシ
    ョン方法。
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