JP3309660B2 - 電気めっき用陽極棒 - Google Patents
電気めっき用陽極棒Info
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- JP3309660B2 JP3309660B2 JP22622395A JP22622395A JP3309660B2 JP 3309660 B2 JP3309660 B2 JP 3309660B2 JP 22622395 A JP22622395 A JP 22622395A JP 22622395 A JP22622395 A JP 22622395A JP 3309660 B2 JP3309660 B2 JP 3309660B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、V型エンジンのシ
リンダの内周壁をめっきするための電気めっき用の陽極
棒の構造に関する。
リンダの内周壁をめっきするための電気めっき用の陽極
棒の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気めっき用陽極棒を用いたV型
エンジンのシリンダめっき装置を、図5に示す。この従
来の電気めっき用陽極棒19はまっすぐな棒状であり、
この陽極棒19のシリンダ6に挿通されていない側の上
端は、陽極板7によって互いにつながれている。めっき
治具4は、被めっき物であるシリンダ6を載置する面を
水平にし、シリンダを安定性の良い姿勢で載置するため
のものである。V型エンジンのシリンダ6及びめっき治
具4本体を陰極に、陽極板7及び陽極棒19を陽極に接
続し通電するとエンジンシリンダ6にめっきが施され
る。
エンジンのシリンダめっき装置を、図5に示す。この従
来の電気めっき用陽極棒19はまっすぐな棒状であり、
この陽極棒19のシリンダ6に挿通されていない側の上
端は、陽極板7によって互いにつながれている。めっき
治具4は、被めっき物であるシリンダ6を載置する面を
水平にし、シリンダを安定性の良い姿勢で載置するため
のものである。V型エンジンのシリンダ6及びめっき治
具4本体を陰極に、陽極板7及び陽極棒19を陽極に接
続し通電するとエンジンシリンダ6にめっきが施され
る。
【0003】このめっき装置は、めっき皮膜の均一化及
び時間の短縮を図るために、パイプ(図示省略)から空
気を噴出させて、めっき液を空気によって攪拌したり、
振動モーター(図示省略)によってめっき治具全体を上
下に振動させて攪拌したりすることを伴う場合もある。
び時間の短縮を図るために、パイプ(図示省略)から空
気を噴出させて、めっき液を空気によって攪拌したり、
振動モーター(図示省略)によってめっき治具全体を上
下に振動させて攪拌したりすることを伴う場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の陽極棒
19はまっすぐな棒状なので、2本の陽極棒19のシリ
ンダ6に挿通されていない側の上端の間隔が広く、陽極
板7が長くなってしまう。そのため通電距離が長くなり
電気的なロスが大きくなる。また、めっき治具4の重量
も大きいので、作業時の負担及び振動モーターへの負荷
も大きい。また、横方向の突出が大きいので、めっき治
具4全体の幅が大きい。そのため、めっき槽も大型のも
のが必要となり、設備費及びめっき液のコストがかか
る。
19はまっすぐな棒状なので、2本の陽極棒19のシリ
ンダ6に挿通されていない側の上端の間隔が広く、陽極
板7が長くなってしまう。そのため通電距離が長くなり
電気的なロスが大きくなる。また、めっき治具4の重量
も大きいので、作業時の負担及び振動モーターへの負荷
も大きい。また、横方向の突出が大きいので、めっき治
具4全体の幅が大きい。そのため、めっき槽も大型のも
のが必要となり、設備費及びめっき液のコストがかか
る。
【0005】振動によって攪拌を行う場合には、陽極板
と陽極棒がめっき液中に浸漬されると、それらと被めっ
き部以外が短絡する危険性があり、めっき不良の原因と
なりうる。また、特に陽極棒19の上端と陽極板7の接
する部分にめっき液がかかると金属が溶出するため、陽
極棒19の上端と陽極板7の水没をさける必要がある。
従来の陽極棒19では、加工時に陽極板7等の電気接点
がめっき液中に水没しやすいために、振動距離を大きく
できない。また、逆に振動距離を大きくするために陽極
棒19の全長を大きくすると、めっき液から出る先端は
高くなり、水没の危険性は少なくなる。しかし、それに
従って横幅も大きくなり、めっき槽を大型にする必要を
生じるなどの不都合がでてしまう。
と陽極棒がめっき液中に浸漬されると、それらと被めっ
き部以外が短絡する危険性があり、めっき不良の原因と
なりうる。また、特に陽極棒19の上端と陽極板7の接
する部分にめっき液がかかると金属が溶出するため、陽
極棒19の上端と陽極板7の水没をさける必要がある。
従来の陽極棒19では、加工時に陽極板7等の電気接点
がめっき液中に水没しやすいために、振動距離を大きく
できない。また、逆に振動距離を大きくするために陽極
棒19の全長を大きくすると、めっき液から出る先端は
高くなり、水没の危険性は少なくなる。しかし、それに
従って横幅も大きくなり、めっき槽を大型にする必要を
生じるなどの不都合がでてしまう。
【0006】従来の陽極棒にニッケルが充填されている
様子を示す模式図を図4に示す。従来の陽極棒本体20
はチタン合金パイプであり、その中にニッケル粒18を
充填して使用する。ニッケル粒18を充填する際にニッ
ケル粒18間に隙間があったり、充填密度に偏りがあっ
たりすると、電流が安定せずにめっきムラや膜厚の不均
一化が生じるなどの不都合がある。図4に示すように、
従来の陽極棒では、ニッケル粒18を充填する方向とニ
ッケル粒18にかかる重力の方向が異なるので、重力を
有効に利用できず、ニッケル粒18間に隙間ができた
り、充填密度の偏りが起こりやすい。
様子を示す模式図を図4に示す。従来の陽極棒本体20
はチタン合金パイプであり、その中にニッケル粒18を
充填して使用する。ニッケル粒18を充填する際にニッ
ケル粒18間に隙間があったり、充填密度に偏りがあっ
たりすると、電流が安定せずにめっきムラや膜厚の不均
一化が生じるなどの不都合がある。図4に示すように、
従来の陽極棒では、ニッケル粒18を充填する方向とニ
ッケル粒18にかかる重力の方向が異なるので、重力を
有効に利用できず、ニッケル粒18間に隙間ができた
り、充填密度の偏りが起こりやすい。
【0007】したがって、本発明は、振動攪拌を行う際
に振動幅を大きくとることができ、かつ小型で、充填さ
れたニッケル粒の密度が均一になるよう構成した電気め
っき用陽極棒及び該電気めっき用陽極棒を1個以上有す
る電気めっき装置を提供することを目的とする。
に振動幅を大きくとることができ、かつ小型で、充填さ
れたニッケル粒の密度が均一になるよう構成した電気め
っき用陽極棒及び該電気めっき用陽極棒を1個以上有す
る電気めっき装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、めっき槽のめっき液にV型エンジンのシリンダ
を浸漬して、シリンダの内周壁を電気めっき処理する際
に用いられる電気めっき用陽極棒であって、稼働時にシ
リンダ孔にシリンダ間の距離が開いた側から挿通される
シリンダの内周壁に対してほぼ平行な傾斜部分と、シリ
ンダの外にあるほぼ鉛直上向き部分とを有する屈曲した
電気めっき用陽極棒を提供する。さらに、本発明は、上
記の電気めっき用陽極棒を1個以上有するシリンダめっ
き装置を提供する。
発明は、めっき槽のめっき液にV型エンジンのシリンダ
を浸漬して、シリンダの内周壁を電気めっき処理する際
に用いられる電気めっき用陽極棒であって、稼働時にシ
リンダ孔にシリンダ間の距離が開いた側から挿通される
シリンダの内周壁に対してほぼ平行な傾斜部分と、シリ
ンダの外にあるほぼ鉛直上向き部分とを有する屈曲した
電気めっき用陽極棒を提供する。さらに、本発明は、上
記の電気めっき用陽極棒を1個以上有するシリンダめっ
き装置を提供する。
【0009】本発明の陽極棒は、2本の陽極棒の上端の
間隔を狭くできるので、陽極板が短くてすみ、通電ロ
ス、めっき重量、振動モーターへの負荷の低減がはかれ
る。また、鉛直方向に陽極棒を屈曲させることによっ
て、ニッケル粒の充填も良好となり、めっきムラ及び膜
厚の不均一化が防止できる。さらに、空気攪拌時におけ
る気泡の抜けもよく、振動攪拌時のめっき液による抵抗
も減少するために効率よく攪拌ができるので、めっきの
質が向上し、めっきに要する時間が短縮される。本発明
のシリンダめっき装置は、めっき槽も小型ですむので、
設備費及びめっき液のコストの低減がはかれる。
間隔を狭くできるので、陽極板が短くてすみ、通電ロ
ス、めっき重量、振動モーターへの負荷の低減がはかれ
る。また、鉛直方向に陽極棒を屈曲させることによっ
て、ニッケル粒の充填も良好となり、めっきムラ及び膜
厚の不均一化が防止できる。さらに、空気攪拌時におけ
る気泡の抜けもよく、振動攪拌時のめっき液による抵抗
も減少するために効率よく攪拌ができるので、めっきの
質が向上し、めっきに要する時間が短縮される。本発明
のシリンダめっき装置は、めっき槽も小型ですむので、
設備費及びめっき液のコストの低減がはかれる。
【0010】
【実施例】本発明の電気めっき用陽極棒を用いた電気め
っき装置の構成を図1に示す。本発明の電気めっき用陽
極棒1は、稼働時にシリンダ孔にシリンダ間の距離が開
いた側から挿通されるシリンダの内周壁に対してほぼ平
行な傾斜部分と、シリンダの外にあるほぼ鉛直上向きに
屈曲した部分とを有する。この陽極棒1を用いた電気め
っき装置では、めっき槽2内にめっき液3を貯蔵し、め
っき治具4上に被めっき物であるV型エンジンのシリン
ダ6を載置し、陽極棒1は支持台5に取り付ける。この
V型エンジンのシリンダ6は、作業の円滑性から互いに
距離が開いたシリンダ端を上にして安定性の良い姿勢、
すなわち被処理面である内周壁面が傾斜した姿勢でめっ
き治具4上に載置されるとよい。被めっき物であるエン
ジンシリンダ6及びめっき治具4本体を陰極に、陽極板
7及び陽極棒1を陽極に接続し、めっき電源8から通電
するとエンジンシリンダ6の内周壁にめっきが施され
る。
っき装置の構成を図1に示す。本発明の電気めっき用陽
極棒1は、稼働時にシリンダ孔にシリンダ間の距離が開
いた側から挿通されるシリンダの内周壁に対してほぼ平
行な傾斜部分と、シリンダの外にあるほぼ鉛直上向きに
屈曲した部分とを有する。この陽極棒1を用いた電気め
っき装置では、めっき槽2内にめっき液3を貯蔵し、め
っき治具4上に被めっき物であるV型エンジンのシリン
ダ6を載置し、陽極棒1は支持台5に取り付ける。この
V型エンジンのシリンダ6は、作業の円滑性から互いに
距離が開いたシリンダ端を上にして安定性の良い姿勢、
すなわち被処理面である内周壁面が傾斜した姿勢でめっ
き治具4上に載置されるとよい。被めっき物であるエン
ジンシリンダ6及びめっき治具4本体を陰極に、陽極板
7及び陽極棒1を陽極に接続し、めっき電源8から通電
するとエンジンシリンダ6の内周壁にめっきが施され
る。
【0011】めっき槽2中では、めっき皮膜の均一化を
行うために空気攪拌用パイプ9から空気を噴出させる空
気攪拌と振動モーター10によりめっき治具4全体を上
下に振動させる攪拌を行うことが好ましい。
行うために空気攪拌用パイプ9から空気を噴出させる空
気攪拌と振動モーター10によりめっき治具4全体を上
下に振動させる攪拌を行うことが好ましい。
【0012】空気攪拌を行うためには、めっき槽2の片
側から空気攪拌用パイプ9をめっき液3に導入し、その
先端部はめっき治具4の下方に水平に配設する。また、
めっき治具4の下の空気攪拌用パイプ9は、数個の孔1
1を設ける。この空気攪拌用パイプ9はポンプ(図示省
略)を駆動させると、パイプ内に空気が供給され、孔1
1からめっき液3に排出される。
側から空気攪拌用パイプ9をめっき液3に導入し、その
先端部はめっき治具4の下方に水平に配設する。また、
めっき治具4の下の空気攪拌用パイプ9は、数個の孔1
1を設ける。この空気攪拌用パイプ9はポンプ(図示省
略)を駆動させると、パイプ内に空気が供給され、孔1
1からめっき液3に排出される。
【0013】振動攪拌を行うためには、めっき治具4の
直上方に振動モーター10を配設し、この振動モーター
10を作動させることによって、めっき治具4を上下に
振動し、めっき液3を攪拌すればよい。
直上方に振動モーター10を配設し、この振動モーター
10を作動させることによって、めっき治具4を上下に
振動し、めっき液3を攪拌すればよい。
【0014】本発明の電気めっき用陽極棒の構造を図2
に示す。陽極棒本体12はチタン合金パイプであり、そ
の中にニッケル粒を充填して使用する。陽極棒本体12
のうちエンジンブロックのライナー部、つまりめっきを
施す部分に近接する部分はチタン合金のメッシュ部13
を配設することにより、ニッケルイオンの供給がスムー
ズに行われるようにすることが望ましい。また、めっき
を施す部分に近接していない部分は、塩化ビニール被覆
14又はフィルムによる被覆によって、電気ショートや
通電ロスを防止している。陽極棒本体12は、陽極板と
は陽極板固定ネジ15で固定され、支持台とはピン16
で固定される。陽極棒本体12の陽極板側の先端には、
ふた17を配設する。
に示す。陽極棒本体12はチタン合金パイプであり、そ
の中にニッケル粒を充填して使用する。陽極棒本体12
のうちエンジンブロックのライナー部、つまりめっきを
施す部分に近接する部分はチタン合金のメッシュ部13
を配設することにより、ニッケルイオンの供給がスムー
ズに行われるようにすることが望ましい。また、めっき
を施す部分に近接していない部分は、塩化ビニール被覆
14又はフィルムによる被覆によって、電気ショートや
通電ロスを防止している。陽極棒本体12は、陽極板と
は陽極板固定ネジ15で固定され、支持台とはピン16
で固定される。陽極棒本体12の陽極板側の先端には、
ふた17を配設する。
【0015】以上、本発明の電気めっき用陽極棒の構成
を実施例に基づいて説明したが、勿論、本発明はこれに
限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種
々の変形が可能である。
を実施例に基づいて説明したが、勿論、本発明はこれに
限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種
々の変形が可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、陽極棒を上記のように
屈曲させたことによって2本の陽極棒のシリンダに挿通
されていない側の両端の間隔が狭まり、陽極板の長さが
短くできるので、電気的ロスが低減できる。さらにめっ
き治具の重量が小さくなるので作業時の負担が軽くな
り、振動モーターへの負荷も小さくなる。
屈曲させたことによって2本の陽極棒のシリンダに挿通
されていない側の両端の間隔が狭まり、陽極板の長さが
短くできるので、電気的ロスが低減できる。さらにめっ
き治具の重量が小さくなるので作業時の負担が軽くな
り、振動モーターへの負荷も小さくなる。
【0017】また、図3に示すように、陽極棒1を上記
のように屈曲させることによって、従来の陽極棒19と
比較して2本の陽極棒の上端の間隔が小さくなったの
で、めっき治具4全体の幅が小さくできる。そのため、
めっき槽も小型化でき、設備費及びめっき液コストが削
減できる。
のように屈曲させることによって、従来の陽極棒19と
比較して2本の陽極棒の上端の間隔が小さくなったの
で、めっき治具4全体の幅が小さくできる。そのため、
めっき槽も小型化でき、設備費及びめっき液コストが削
減できる。
【0018】従来の陽極棒と全長が同じであっても、図
3に示すように、本発明の陽極棒1は従来の陽極棒19
よりもめっき液からの先端部の突出が高くなっている。
したがって、めっき中のめっき治具を上下に振動する際
に、陽極板と陽極棒がめっき液中に水没してしまう危険
性が小さくなる。このため、振動幅を大きくとって攪拌
を十分に行うことができ、めっきをより均質に行うこと
ができる。
3に示すように、本発明の陽極棒1は従来の陽極棒19
よりもめっき液からの先端部の突出が高くなっている。
したがって、めっき中のめっき治具を上下に振動する際
に、陽極板と陽極棒がめっき液中に水没してしまう危険
性が小さくなる。このため、振動幅を大きくとって攪拌
を十分に行うことができ、めっきをより均質に行うこと
ができる。
【0019】さらに、図4に示すように、本発明の陽極
棒1は、上記に述べたように鉛直上向きに屈曲させるこ
とによって、ニッケル粒18の充填の方向と重力のかか
る方向が同方向になり、ニッケル粒18にかかる重力を
有効に利用できる。本発明の陽極棒は、ニッケル粒18
がめっきが進むにつれて溶解して小さくなっていく際
に、ニッケル粒18間に隙間ができたり、充填密度の偏
りが起こることなく、ニッケル粒18が順次下方にスム
ーズに充填されていく。したがって、電流が安定して流
れ、めっきムラや膜厚の不均一化等の不都合を起こすこ
とはない。
棒1は、上記に述べたように鉛直上向きに屈曲させるこ
とによって、ニッケル粒18の充填の方向と重力のかか
る方向が同方向になり、ニッケル粒18にかかる重力を
有効に利用できる。本発明の陽極棒は、ニッケル粒18
がめっきが進むにつれて溶解して小さくなっていく際
に、ニッケル粒18間に隙間ができたり、充填密度の偏
りが起こることなく、ニッケル粒18が順次下方にスム
ーズに充填されていく。したがって、電流が安定して流
れ、めっきムラや膜厚の不均一化等の不都合を起こすこ
とはない。
【0020】本発明の陽極棒は、鉛直上向きに屈曲させ
た場合、上下に振動させて攪拌するときに、めっき液か
ら受ける抵抗が小さくなり、振動モーターの小型化及び
省電力が可能となる。
た場合、上下に振動させて攪拌するときに、めっき液か
ら受ける抵抗が小さくなり、振動モーターの小型化及び
省電力が可能となる。
【0021】空気により攪拌を行うときには、気泡がめ
っき槽下部から上方に向かって上昇していき、その一部
は陽極棒内を通過していく。しかし、空気は絶縁性をも
つため、陽極棒内に存在していると通電性の点で好まし
くない。本発明の陽極棒が鉛直上向きに屈曲されている
場合、気泡が上方に抜けやすく、通電性が良好な状態で
保てる。
っき槽下部から上方に向かって上昇していき、その一部
は陽極棒内を通過していく。しかし、空気は絶縁性をも
つため、陽極棒内に存在していると通電性の点で好まし
くない。本発明の陽極棒が鉛直上向きに屈曲されている
場合、気泡が上方に抜けやすく、通電性が良好な状態で
保てる。
【図1】本発明の電気めっき用陽極棒を用いた電気めっ
き装置を示す。
き装置を示す。
【図2】本発明の電気めっき用陽極棒の構造を示す。
【図3】本発明の陽極棒および従来の陽極棒を示す。
【図4】従来の電気めっき用陽極棒及び本発明の電気め
っき用陽極棒にニッケル粒が充填される様子の模式図を
示す。
っき用陽極棒にニッケル粒が充填される様子の模式図を
示す。
【図5】従来の電気めっき用陽極棒を示す。
1 陽極棒 2 めっき槽 3 めっき液 4 めっき治具 5 支持台 6 エンジンシリンダ 7 陽極板 8 めっき電源 9 空気攪拌用パイプ 10 振動モーター 11 孔 12 陽極棒本体 13 メッシュ部 14 塩化ビニール被覆 15 陽極板固定ネジ 16 ピン 17 ふた 18 ニッケル粒 19 従来の陽極棒 20 従来の陽極棒本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 ルリ 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株 式会社内 (56)参考文献 特開 平7−188991(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 17/12 C25D 7/04
Claims (2)
- 【請求項1】 めっき槽のめっき液にV型エンジンのシ
リンダを浸漬して、シリンダの内周壁を電気めっき処理
する際に用いられる電気めっき用陽極棒であって、稼働
時にシリンダ孔にシリンダ間の距離が開いた側から挿通
されるシリンダの内周壁に対してほぼ平行な傾斜部分
と、シリンダの外にあるほぼ鉛直上向き部分とを有する
屈曲した電気めっき用陽極棒。 - 【請求項2】 請求項1記載の電気めっき用陽極棒を1
個以上有するシリンダめっき装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22622395A JP3309660B2 (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 電気めっき用陽極棒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22622395A JP3309660B2 (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 電気めっき用陽極棒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0971900A JPH0971900A (ja) | 1997-03-18 |
JP3309660B2 true JP3309660B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=16841832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22622395A Expired - Fee Related JP3309660B2 (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 電気めっき用陽極棒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3309660B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100457982C (zh) * | 2004-12-01 | 2009-02-04 | 哈尔滨工业大学 | 带状不良导电体连续电镀阳极装置 |
CN115401625A (zh) * | 2022-08-10 | 2022-11-29 | 赛尔科技(如东)有限公司 | 一种多磨料多层且浓度可控的电镀磨棒制备方法及其产品 |
-
1995
- 1995-09-04 JP JP22622395A patent/JP3309660B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0971900A (ja) | 1997-03-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |