JP3309462B2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP3309462B2
JP3309462B2 JP00591193A JP591193A JP3309462B2 JP 3309462 B2 JP3309462 B2 JP 3309462B2 JP 00591193 A JP00591193 A JP 00591193A JP 591193 A JP591193 A JP 591193A JP 3309462 B2 JP3309462 B2 JP 3309462B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/02Gas cycle refrigeration machines using the Joule-Thompson effect
    • F25B2309/022Gas cycle refrigeration machines using the Joule-Thompson effect characterised by the expansion element

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  • Temperature-Responsive Valves (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷媒回路にJT弁を配
設してなる冷凍装置に係り、低温状態でJT弁の減圧度
を増大させるようにしたものの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷媒回路に、断熱膨張に伴う
温度降下いわゆるジュールトムソン効果を利用してヘリ
ウムガス等の冷媒を強く膨張させるJT弁を配置し、例
えば4K程度の極低温状態を生ぜしめるようにした冷凍
装置が知られている。
【0003】このような極低温を生ぜしめる冷凍装置に
おいて、JT弁の開度は電子膨張弁のごとく電気的に自
動制御するのは困難である。しかし、その開度が一定で
ある場合、クールダウン時に、JT弁開度が開き側であ
ると十分な冷却能力が得られずクールダウンに要する時
間が増大し、反面、JT弁の開度が絞り側であると液体
ヘリウムタンクやリターンガスの圧力が低下し、極端な
場合は負圧になって、タンク内に配管系等からの粉塵,
汚れが導入されるいわゆるコンタミネーション等が発生
し、信頼性の悪化を招く虞れがあった。
【0004】そこで、クールダウン時に手動でJT弁の
開度を低温になるほど絞っていくように調節することに
より、低温状態での高圧側圧力の低下を抑制するように
したものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷凍装
置の設置場所によっては、JT弁が手動で調節できるよ
うな構成をとれないことがあり、かかる場合には、上述
のような信頼性の低下が問題となる。また、手動で調節
できる場合でも、温度と開度とを適正な関係に維持して
いくのは熟練を要するという問題があった。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、JT弁の開度を温度の低下に応じて
自動的に小さくするよう調節する手段を講ずることによ
り、クールダウン時間の短縮と信頼性の向上とを図るこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、冷媒が循環する冷
媒回路を備え、該冷媒回路にジュールトムソン効果に基
づいて冷媒を膨張させるJT弁を介設して、低温状態を
生ぜしめるようにした冷凍装置を前提とする。
【0008】そして、上記JT弁に、内部に冷媒を流通
させて冷媒の絞り作用を行う長い細管状の弁部材(2
2)を配設し、該弁部材(22)を、低温状態になると
熱収縮する特性に基づき、冷媒の流通面積を高温では広
く低温では狭くするよう調節するように構成すると共
に、上記JT弁に、上記弁部材(22)の開口部に対峙
して配置され、JT弁の軸方向に移動可能に構成された
弁体(1)と、低温状態になると熱収縮する熱収縮率が
大きい材料で形成され、上記弁部材(22)の開口部と
の隙間を高温では広く低温では狭くするよう上記弁体
(1)を軸方向に移動させる駆動部材(5)とを配設し
たものである。
【0009】請求項2の発明の講じた手段は、冷媒が循
環する冷媒回路を備え、該冷媒回路にジュールトムソン
効果に基づいて冷媒を膨張させるJT弁を介設して、低
温状態を生ぜしめるようにした冷凍装置を前提とする。
【0010】そして、上記JT弁に、弁開口部(2)に
対峙して配置され、JT弁の軸方向に移動可能に構成さ
れた弁体(1)と、低温状態になると熱収縮する熱収縮
率が大きい材料であるポリテトラフロロエチレンにより
形成され、上記弁開口部(2)との隙間を高温では広く
低温では狭くするよう上記弁体(1)を軸方向に移動さ
せる駆動部材(5)とを配設する構成としたものであ
る。
【0011】請求項3の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、上記駆動部材(5)を、ポリテト
ラフロロエチレンで構成したものである。
【0012】請求項4の発明の講じた手段は、冷媒が循
環する冷媒回路を備え、該冷媒回路にジュールトムソン
効果に基づいて冷媒を膨張させるJT弁を介設して、低
温状態を生ぜしめるようにした冷凍装置を前提とする。
【0013】そして、上記JT弁に、内部に冷媒を流通
させて冷媒の絞り作用を行う長い細管状の弁部材(2
2)を配設し、該弁部材(22)を、低温状態になると
熱収縮する特性に基づき、冷媒の流通面積を高温では広
く低温では狭くするよう調節するように構成し上記弁
部材(22)の長さと径との比を4000以上としたも
のである。
【0014】請求項5の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、上記弁部材(22)の長さと径と
の比を4000以上としたものである。
【0015】請求項6の発明の講じた手段は、上記請求
項1,2,3,4又は5の発明において、冷凍装置をリ
ニアモーターカーに使用される冷凍装置としたものであ
る。
【0016】
【作用】以上の構成により、請求項1,4の発明では、
低温になるに従って、弁部材(22)の外周長さが熱収
縮特性に基づいて収縮して冷媒の流通面積が低減し、し
かも弁部材(22)が長く形成されているので、その冷
媒の流通面積の低減によって減圧度が大きく上昇する。
そして、弁体(1)と弁開口部(2)との隙間つまりJ
T弁の開度が、低温になるにつれて小さくなるよう自動
的に調節される。
【0017】したがって、温度が低くなっているのに開
度が大きすぎることで、冷却能力が小さくなったり、温
度が比較的高いのにJT弁の開度が絞られ過ぎて蒸発量
の低減による液体冷媒用タンクやリターンガスの負圧化
が阻止される。すなわち、クールダウン中に、温度の低
下に応じてJT弁が適正開度に維持され、クールダウン
時間が短縮され、圧縮機の圧縮比増大の回避により信頼
性が確保される。また、JT弁をロッド部材を介して常
温部から手動走査する場合のような熱伝達ロスが生じる
ことがなく、熱効率が向上する。そして、これらの発明
では、弁体と弁開口部と駆動部材とを弁部材だけで兼用
した簡素な構成で、上述の作用が得られることになる。
【0018】また、請求項1の発明では、駆動部材
(5)による弁体(1)と弁開口部との隙間の調節作用
と、弁部材(22)の管抵抗の変化作用とにより、温度
の低下に対する減圧度の増大作用がより大きくなる。
【0019】また、請求項4の発明では、弁部材(2
2)の長さと径の比が4000以上であることで、温度
の低下に対する減圧度の増大作用が顕著になる。
【0020】請求項2の発明では、JT弁に配設された
駆動部材(5)の熱収縮特性により、弁体(1)と弁開
口部(2)との隙間つまりJT弁の開度が、低温になる
につれて小さくなるよう自動的に調節される。したがっ
て、温度が低くなっているのに開度が大きすぎること
で、冷却能力が小さくなったり、温度が比較的高いのに
JT弁の開度が絞られ過ぎて蒸発量の低減による液体冷
媒用タンクやリターンガスの負圧化が阻止される。すな
わち、クールダウン中に、温度の低下に応じてJT弁が
適正開度に維持され、クールダウン時間が短縮され、圧
縮機の圧縮比増大の回避により信頼性が確保される。ま
た、JT弁をロッド部材を介して常温部から手動走査す
る場合のような熱伝達ロスが生じることがなく、熱効率
が向上する。
【0021】更に、この請求項2の発明では、駆動部材
(5)が熱収縮率の極めて高い材料であるポリテトラフ
ロロエチレンで形成されているので、特に温度の低下に
対する冷媒の減圧度の増大作用が顕著になり、かつ適正
な強度も得られる。
【0022】請求項3の発明では、駆動部材(5)が熱
収縮率の極めて高い材料であるポリテトラフロロエチレ
ンで形成されているので、特に温度の低下に対する冷媒
の減圧度の増大作用が顕著になり、かつ適正な強度も得
られる。
【0023】請求項5の発明では、弁部材(22)の長
さと径の比が4000以上であることで、温度の低下に
対する減圧度の増大作用が顕著になる。
【0024】請求項6の発明では、冷凍装置がリニアモ
ーターカーに使用される場合にも、激しい振動のために
破損しやすい長いロッドが不要となることで、信頼性が
著しく向上することになる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
き説明する。
【0026】まず、第1実施例について説明する。図1
は、第1実施例における冷凍装置のJT弁の構成を示
し、該JT弁はヘリウム等の冷媒が循環する冷媒回路の
低温発生部に一段又は複数段配置されて、低温状態ある
いは極低温状態を生ぜしめるものである。図において、
(1)は先端に(つまり図中下端に)針状の弁部(1
1)を備えた弁体、(2)はJT弁の弁開口部であっ
て、上記弁体(1)は弁開口部(2)に対峙して配置さ
れており、弁体支持部材(3)によりシール部(4)を
介し軸方向に移動可能に支持されている。また、弁体支
持部材(3)には、弁体(1)よりも所定距離だけ上方
の位置に棒状の駆動部材(5)が配設されており、該駆
動部材(5)は、上端で弁体支持部材(3)に固定され
る一方、下端部で、水平軸回りに回動する連結部材
(6)により上記弁体(1)に連結されている。
【0027】なお、図1において、(7)は本体部、
(8)は入口ポート、(9)は出口ポートである。
【0028】すなわち、比較的温度が高い状態では、図
1の(a)に示すように、駆動部材(5)が伸長状態に
あり、連結部材(6)の回転によって、弁体(1)が図
中上方に位置する。したがって、弁体(1)と弁開口部
(2)との隙間は比較的大きい。一方、低温になるに従
って、同図(b)に示すように、駆動部材(5)がその
熱収縮特性に従って収縮し、連結部材(6)を図中反時
計回りに回転させる結果、弁体(1)が下方に移動し、
弁体(1)と弁開口部(2)との隙間を小さくするよう
になされている。
【0029】従って、上記第1実施例では、JT弁に配
設された駆動部材(5)の熱収縮特性により、弁体
(1)と弁開口部(2)との隙間つまりJT弁の開度
が、低温になるにつれて小さくなるよう自動的に調節さ
れる。したがって、温度が低くなっているのに開度が大
きすぎることで、冷却能力が小さくなったり、温度が比
較的高いのにJT弁の開度が絞られ過ぎて蒸発量の低減
による液体冷媒用タンクやリターンガスの負圧化が阻止
され、コンタミネーション等が有効に防止される。よっ
て、クールダウン時間の短縮と圧縮機の圧縮比増大の回
避による信頼性の向上とを図ることができる。
【0030】また、JT弁に手動走査用ロッド部材を設
ける必要がないので、常温から極低温までの熱伝達ロス
を招くこともなく、熱効率が向上する。
【0031】なお、上記駆動部材(5)としては、熱収
縮率の大きな材料が好ましい。図2は各種材料の熱収縮
特性(線膨張率)を示し、特に、ポリテトラフロロエチ
レンでは、熱収縮率が非常に大きく、しかも適正な強度
も確保されるので、かかる材料を駆動部材(5)の素材
として選択することで、温度の低下に対する減圧度の増
大作用が顕著となる。
【0032】次に、第2実施例について説明する。図3
は、第2実施例におけるJT弁の構成を概略的に示す。
本実施例では、JT弁のケーシング(10)内におい
て、弁体(1)の上端が駆動部材(5)の下端面に直接
固定され、弁体(1)は弁開口部(2)を貫通して延び
ている。また、弁体(1)先端の弁部(11)の背面は
弁開口部(2)のテーパ面と対応したフレア状に形成さ
れていて、低温になるに従って駆動部材(5)が熱収縮
し、弁体(1)が上方に移動すると、弁部(11)と弁
開口部(2)のテーパ面との隙間を小さくして、開口面
積を絞るようになされている。
【0033】従って、本第2実施例でも、上記第1実施
例と同様に、クールダウン時間の短縮と信頼性の向上と
を図ることができ、特に連結部材を設ける必要がないの
で、機構が簡素となる利点がある。
【0034】次に、第3実施例について説明する。図4
は第3実施例におけるJT弁の構成を概略的に示し、同
図(a)は低温用冷凍装置のJT弁、同図(b)は極低
温用冷凍装置のJT弁の構成をそれぞれ示す。
【0035】同図(a)に示すように、冷媒配管(2
0)の一部には、フランジ部と冷媒配管内の中央で配管
軸方向に延びる細管部とからなる支持部材(21)が介
設されていて、該支持部材(21)の細管部に、所定長
さを有する直管状の弁部材(22a)が同軸位置で取り
付けられている。すなわち、冷媒配管(20)内を流通
する冷媒を弁部材(22a)で絞り込んで、その径と長
さとで定まる減圧度で冷媒を減圧し、低温状態を生ぜし
めるとともに、低温になるほど径が収縮する特性を利用
して、低温になるに従ってその減圧度を自動的に上昇さ
せ、圧力損失の増大により冷媒の減圧度を増大するよう
になされている。
【0036】なお、上記弁部材(22a)は耐圧性を考
慮してステンレス鋼で形成されているが、例えば上記第
1,第2実施例の駆動部材と同様に、ポリテトラフロロ
エチレンで形成してもよい。
【0037】また、同図(b)では、JT弁の支持部材
(21)の細管部には、先端方向に向かって絞られたテ
ーパ付き細管状の弁部材(22b)が取り付けられてい
る。すなわち、上記直管状の弁部材(22a)に比べ、
さらに、減圧度を高くして、極低温状態を生ぜしめるよ
うになされている。温度の変化に対する減圧度の変化作
用は上述の直管状の弁部材(22a)の場合と同様であ
る。
【0038】従って、上記第3実施例では、低温になる
と、弁部材(22)の径が熱収縮特性に基づいて収縮す
るので、その減圧度が増大する。かかる減圧度の上昇
は、通常の弁の弁開口部でも生じるが、その弁開口部の
長さが短いので、減圧度に与える実質的な影響はほとん
どない。それに対して、上記第3実施例では、弁部材
(22)が軸方向に長く伸びているので、径の収縮によ
る減圧度の上昇つまり圧力損失の上昇が顕著となる。な
お、低温状態になると、長さも収縮するが、冷媒の流通
面積は径の二乗に比例するので、結局、長さの収縮より
も径の収縮の方が減圧度に大きく影響し、低温になると
減圧度が増大することになる。
【0039】よって、上記第1,第2実施例と同様に、
冷媒流通量の低減によって、クールダウン時間の短縮と
信頼性の向上とを図ることができる。
【0040】その場合、弁部材(22)の外周長さが低
温になると収縮する特性を利用しているので、上記第
1,第2実施例に比べ、弁部材(22)だけで、弁体
(1)と、弁開口部(2)と、駆動部材(5)とを兼用
することができ、より構成の簡素化を図ることができ
る。
【0041】特に、上記弁部材(22)の長さをL、径
をDとすると、その比L/Dが4000以上であるとき
に、熱収縮による冷媒流通量の低減作用が顕著となる。
【0042】なお、実施例は省略するが、上記図4に示
すJT弁の構成において、支持部材(21)の細管部の
開口部に対峙して、上記図1又は図2に示す弁体(1)
及び駆動部材(5)(並びに連結部材(6))を配設す
ることで、弁部材(22)の管抵抗の変化を利用した減
圧度調節作用と、駆動部材(5)による弁体(1)と弁
開口部との隙間の調節を利用した減圧度調節作用とを併
せて得ることができ、より効果的な減圧度の調整を行う
ことができる。
【0043】特に、本発明の冷凍装置をリニアモーター
カーに使用した場合、リニアモーターカーは激しい振動
を生じるので、従来のような細長いロッドをJT弁に取
り付けると、破損を招く恐れがあるが、本発明のように
ロッド部材がなくても自動的に開度を調整する構成とす
ることで、かかる破損の虞れを生じることはなく、著し
く信頼性が向上する。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,4の発
では、冷媒回路にJT弁を介設した冷凍装置におい
て、JT弁に、冷媒の絞り作用を行う長い細管状の弁部
材を配設し、低温状態になると冷媒の流通面積を高温で
は広く低温では狭くするよう調節するように構成してい
る。このため、クールダウン時に、温度の低下に対する
JT弁開度を適正に維持することができ、よって、クー
ルダウン時間の短縮と圧縮機の圧縮比増大の回避による
信頼性の向上とを図ることができる。また、JT弁をロ
ッド部材を介して常温部から手動走査する場合のような
熱伝達ロスが生じることがなく、よって、熱効率の向上
を図ることができる。そして、これらの発明によれば、
弁体と弁開口部と駆動部材とを弁部材だけで兼用した簡
素な構成で、このような効果を発揮することができる。
【0045】また、この請求項1の発明によれば、弁部
材の開口部に対峙して弁体を配置し、弁体と弁開口部と
の隙間を高温では広く低温では狭くするよう弁体を軸方
向に移動させる熱収縮率の大きい駆動部材を設けたの
で、駆動部材による弁体と弁部材の開口部との隙間の調
節作用と、弁部材の管抵抗の変化作用とにより、温度の
低下に対する減圧度の増大作用がより大きくなる。
【0046】また、請求項4の発明によれば、弁部材の
長さと径との比を4000以上としたので、低温状態に
おける冷媒の減圧度の低減効果をより顕著に発揮するこ
とができる。
【0047】請求項2の発明によれば、冷媒回路にJT
弁を介設した冷凍装置において、JT弁に、弁体と弁開
口部との隙間を高温では広く低温では狭くするよう弁体
を軸方向に移動させる熱収縮率の大きい駆動部材を設け
たので、クールダウン時に、温度の低下に対するJT弁
開度を適正に維持することができ、よって、クールダウ
ン時間の短縮と圧縮機の圧縮比増大の回避による信頼性
の向上とを図ることができる。また、JT弁をロッド部
材を介して常温部から手動走査する場合のような熱伝達
ロスが生じることがなく、よって、熱効率の向上を図る
ことができる。また、本発明によれば、駆動部材を特に
低温における熱収縮率の高いポリテトラフロロエチレン
で形成したので、著効を発揮することができる。
【0048】請求項3の発明によれば、駆動部材を特に
低温における熱収縮率の高いポリテトラフロロエチレン
で形成したので、著効を発揮することができる。
【0049】請求項5の発明によれば、弁部材の長さと
径との比を4000以上としたので、低温状態における
冷媒の減圧度の低減効果をより顕著に発揮することがで
きる。
【0050】請求項6の発明によれば、冷凍装置をリニ
アモーターカーに使用されるものとしたので、激しい振
動が生じる環境下でも、破損しやすい長いロッドが不要
となることで、顕著な信頼性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例におけるJT弁の構成と温度の変化
に対する弁体位置の変化とを示す縦断面図である。
【図2】種々の材料の低温における熱収縮特性のデータ
を示す特性図である。
【図3】第2実施例におけるJT弁の構成を示す縦断面
図である。
【図4】第3実施例におけるJT弁の構成を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1 弁体 2 開口部 3 弁体支持部材 4 シール部 5 駆動部材 6 連結部材 7 本体部 8 入口ポート 9 出口ポート 10 ケーシング 11 弁部 20 冷媒配管 21 支持部材 22 弁部材

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒が循環する冷媒回路を備え、該冷媒
    回路にジュールトムソン効果に基づいて冷媒を膨張させ
    るJT弁を介設して、低温状態を生ぜしめるようにした
    冷凍装置において、 上記JT弁には、内部に冷媒を流通させて冷媒の絞り作
    用を行う長い細管状の弁部材(22)が配設され、 該弁部材(22)は、低温状態になると熱収縮する特性
    に基づき、冷媒の流通面積を高温では広く低温では狭く
    するよう調節するように構成されると共に、 上記JT弁には、 上記弁部材(22)の開口部に対峙して配置され、JT
    弁の軸方向に移動可能に構成された弁体(1)と、 低温状態になると熱収縮する熱収縮率が大きい材料で形
    成され、上記弁部材(22)の開口部との隙間を高温で
    は広く低温では狭くするよう上記弁体(1)を軸方向に
    移動させる駆動部材(5)とが配設されていることを特
    徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 冷媒が循環する冷媒回路を備え、該冷媒
    回路にジュールトムソン効果に基づいて冷媒を膨張させ
    るJT弁を介設して、低温状態を生ぜしめるようにした
    冷凍装置において、 上記JT弁には、 弁開口部(2)に対峙して配置され、JT弁の軸方向に
    移動可能に構成された弁体(1)と、 低温状態になると熱収縮する熱収縮率が大きい材料で
    るポリテトラフロロエチレンにより形成され、上記弁開
    口部(2)との隙間を高温では広く低温では狭くするよ
    う上記弁体(1)を軸方向に移動させる駆動部材(5)
    とが配設されていることを特徴とする冷凍装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の冷凍装置において、 上記駆動部材(5)は、ポリテトラフロロエチレンから
    なることを特徴とする冷凍装置。
  4. 【請求項4】 冷媒が循環する冷媒回路を備え、該冷媒
    回路にジュールトムソン効果に基づいて冷媒を膨張させ
    るJT弁を介設して、低温状態を生ぜしめるようにした
    冷凍装置において、 上記JT弁には、内部に冷媒を流通させて冷媒の絞り作
    用を行う長い細管状の弁部材(22)が配設され、 該弁部材(22)は、低温状態になると熱収縮する特性
    に基づき、冷媒の流通面積を高温では広く低温では狭く
    するよう調節するように構成され 上記弁部材(22)の長さと径との比は4000以上で
    あることを特徴とする冷凍装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の冷凍装置において、 上記弁部材(22)の長さと径との比は4000以上で
    あることを特徴とする冷凍装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5記載の冷凍
    装置において、 冷凍装置はリニアモーターカーに使用されるものである
    ことを特徴とする冷凍装置。
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