JP3309423B2 - 蓄熱式加熱装置 - Google Patents

蓄熱式加熱装置

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JP3309423B2
JP3309423B2 JP11336892A JP11336892A JP3309423B2 JP 3309423 B2 JP3309423 B2 JP 3309423B2 JP 11336892 A JP11336892 A JP 11336892A JP 11336892 A JP11336892 A JP 11336892A JP 3309423 B2 JP3309423 B2 JP 3309423B2
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heat
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美智雄 梁取
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24HFLUID HEATERS, e.g. WATER OR AIR HEATERS, HAVING HEAT-GENERATING MEANS, e.g. HEAT PUMPS, IN GENERAL
    • F24H7/00Storage heaters, i.e. heaters in which the energy is stored as heat in masses for subsequent release
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Central Heating Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄熱装置を用い、床お
よび路盤を加熱する蓄熱式加熱装置、蓄熱素子およびそ
れを用いた座ぶとん、靴、ちょっき、こたつ、マットレ
ス及び毛布に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の加熱装置としては、融雪用の路盤
加熱装置としては、日本機械学会第34回特別講習会テ
キスト(昭54年2月20日)の第37頁から第48頁
に記載のヒートパイプの省エネルギへの応用なるものが
ある。また床の加熱装置としては特開昭59-180285号公
報に記載のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の日本機械学
会第34回特別講習会テキストに記載の融雪用の路盤加
熱装置及び特開昭59-180285号公報に記載の床の加熱装
置は、加熱量の制御ができず、必要以上に多量の熱量が
無駄に捨てられており、時には異常に温度が高まり、床
および路盤が変形したり、快適性の面でも難点があっ
た。
【0004】本発明の第1の目的は、加熱量の制御機構
を設けることにより、床および路盤の変形が少なく、快
適性のよい蓄熱式加熱装置を提供することにある。
【0005】本発明の第2の目的は、折曲げて使用する
ことができ、日常品に適用でき、快適性のよい蓄熱素子
およびそれを用いた座ぶとん、靴、ちょっき、こたつ、
マットレス及び毛布を提供することにある。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、 平面部を有す
る被加熱体と伸縮袋と前記被加熱体と伸縮袋との間に介
在されかつ加熱手段を有する蓄熱体とを備え、前記伸縮
袋を収縮、膨張させるための手段を設けたものである。
【0012】又、平面部を有する被加熱体と加熱手段を
有する蓄熱体と前記被加熱体と蓄熱体との間に介在され
た容器とを備え、前記容器内の気体の封入量を制御する
ことにより前記蓄熱体から被加熱体への熱流を制御し前
記被加熱体の温度を制御するものである。
【0013】又、平面部を有する被加熱体と加熱手段を
有する蓄熱体と前記被加熱体と蓄熱体との間に介在され
た容器とを備え、前記容器内に液体を導入、排除、強制
循環するように構成し、該液体の循環量を制御すること
により前記蓄熱体から被加熱体への熱流を制御するもの
である。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【作用】本発明の蓄熱式加熱装置は、平面部を有する被
加熱体と蓄熱体を収納した蓄熱装置とを熱伝達装置によ
って熱的に結合するとともに該熱伝達装置の熱流を制御
する手段を設ける、あるいは被加熱体と蓄熱体を収納し
た蓄熱装置とを熱伝達装置によって熱的に結合するとと
もに前記蓄熱体の熱量の前記熱伝達装置への熱伝達量を
制御する手段を設ける、あるいは被加熱体と蓄熱体を収
納した蓄熱装置とを熱媒体を流すことにより熱的に結合
する熱伝達装置を備え、該熱媒体の温度を制御する手段
により前記蓄熱体から前記被加熱体への熱伝達量を制御
するので、被加熱体への熱伝達量を制御することによ
り、必要以上に床または路盤の温度を上昇させない。ま
た、加熱する必要のない時には、蓄熱装置から床または
路盤への熱流を、遮断してしまうことができる。
【0042】又、蓄熱体と該蓄熱体に取付られたヒ−タ
と熱伝達装置の一部とモ−タによって駆動されるファン
とを収納し、前記蓄熱体と熱伝達装置の一部とを前記フ
ァンに空気が循環されるように流路を構成した蓄熱装置
を備え、前記熱伝達装置により被加熱体と蓄熱装置とを
熱的に結合するとともに前記被加熱体に設けたセンサの
出力を調節器に入力し、前記ファンの回転速度を制御す
るものであるので、床または路盤の温度あるいは放熱量
を感知し、これを制御できるので、必要以上に床または
路盤の温度を上昇させない。また加熱する必要のない時
には、蓄熱装置から床または路盤への熱流を、遮断して
しまうことができる。
【0043】又、前記熱伝達装置が、蓄熱装置に設けた
熱交換器と、被加熱体部に設けた放熱用のパイプと、そ
れらをループ状に結ぶパイプと、パイプの途中に設けた
ポンプと、前記ポンプによって循環される熱媒体とから
構成されるものである、あるいは前記熱伝達装置が、前
記蓄熱装置に設けた熱交換器と、前記蓄熱装置とは別体
で設けられ液体を収納したタンクと、被加熱体部に設け
た放熱用のパイプと、それらをループ状に結ぶパイプ
と、前記パイプの途中に設けたポンプと、混合栓を備え
るものであって、前記タンクの液体を前記パイプにより
一方は前記混合栓に直接流入させ、他方は熱交換器を通
過させた後流入させるように構成したものである、ある
いは前記被加熱体に設けられたセンサからの出力を調節
器に入力し、該調節器により前記蓄熱装置内のファンの
回転速度制御、前記ポンプの流量制御を各々独立に行な
えるようにしたものであるので、ポンプの流量、ファン
による風量を制御する、あるいは混合栓に入る高温と低
温の熱媒体の混合割合を制御することにより、必要以上
に床または路盤の温度を上昇させなくすることができ、
また加熱する必要のない時には、蓄熱装置から床または
路盤への熱流を、遮断してしまうことができる。
【0044】又、前記蓄熱体の上部に仕切板を設け、外
仕切板の端部に吹出口を設けているので、外部からの空
気を流入させることにより空気温度を調節でき、被加熱
体への熱伝達量を制御できる。
【0045】又、前記熱伝達装置が、被加熱体部に設け
た放熱用のダクトと、蓄熱装置と前記ダクトを結ぶ連結
用ダクトと、それらのダクトに温風を送る可変風量型の
ファンから構成された装置としている、あるいは前記連
結用ダクトの一部に吸気口を設けているので、ダクトの
風量を制御することにより、被加熱体に送る空気の温度
を適正にできる。
【0046】又、前記熱伝達装置が、蓄熱装置に設けた
蒸発器と、被加熱体部に設けた凝縮器と、それらをルー
プ状に結ぶ蒸気移動管と液戻管と、液戻管の途中に設け
たタンクと、該タンクと前記蒸発器との間の液戻管を立
上げた立上り管と、それらの内部に封入した蒸発性液体
と、前記立上り管の根元に取付けたヒータとから構成さ
れるものであって、前記被加熱体部に設けたセンサの出
力を調節器に入力し、該調節器により前記立上り管の根
元に取付けたヒータの入力を制御するものである。
【0047】又、前記熱伝達装置が、密閉循環形熱サイ
ホンで構成する、あるいは前記熱伝達装置が、ヒートパ
イプで構成している場合もファンなどの風量を制御する
ことにより被加熱体の温度を制御できる。
【0048】又、液体と熱伝達装置の一部とを収納する
タンクと、前記液体を加熱するための加熱手段とからな
る蓄熱装置を備え、前記熱伝達装置により被加熱体と蓄
熱装置とを熱的に結合するとともに前記熱伝達装置の熱
流を制御する手段を設ける、あるいは前記タンク内の液
体の保有する熱を、ファンコイルユニットに輸送して暖
房を行なえるように構成しているので、被加熱体の温度
を制御できる他、タンクに溜った液体を利用して他の部
所の暖房に利用できる。
【0049】又、平面部を有する被加熱体と伸縮袋と前
記被加熱体と伸縮袋との間に介在されかつ加熱手段を有
する蓄熱体とを備え、前記伸縮袋を収縮、膨張させるた
めの手段を設ける、あるいは平面部を有する被加熱体と
加熱手段を有する蓄熱体と前記被加熱体と蓄熱体との間
に介在された容器とを備え、前記容器内の気体の封入量
を制御することにより前記蓄熱体から被加熱体への熱流
を制御し前記被加熱体の温度を制御する、あるいは平面
部を有する被加熱体と加熱手段を有する蓄熱体と前記被
加熱体と蓄熱体との間に介在された容器とを備え、前記
容器内に液体を導入、排除、強制循環するように構成
し、該液体の循環量を制御することにより前記蓄熱体か
ら被加熱体への熱流を制御する、あるいは平面部を有す
る被加熱体と、加熱手段を有する蓄熱体を収納し、かつ
前記被加熱体と蓄熱体との間に前記蓄熱体から被加熱体
への熱流を制御する手段を介在させた蓄熱装置とを備え
た、あるいは前記伸縮袋を収縮、膨張させる手段が、前
記伸縮袋にバルブを介して接続された圧縮機からなるも
のであって、該圧縮機を運転することにより気体を導入
して伸縮袋を膨らませることにより蓄熱体を平面部を有
する被加熱体に密着させ、前記バルブを開放することに
より伸縮袋中の気体を排出することにより蓄熱体を前記
被加熱体より離すことにより熱流の制御を行うものであ
る、あるいは前記蓄熱体から被加熱体への熱流を制御す
る手段が、前記蓄熱装置内に上壁に接触しないように蓄
熱体を収納し、この槽内に気体を導入する機構を具備し
て槽内の気体の気圧を変えて前記被加熱体の温度を制御
するものであって、前記被加熱体に蓄熱装置上面が接触
させたものである、あるいは前記蓄熱体から被加熱体へ
の熱流を制御する手段が、前記蓄熱装置内に上壁に接触
しないように蓄熱体を収納し、蓄熱装置内の一部にダク
トと気体循環用のファンを設け、ファンを駆動したり停
止したりして、被加熱体の温度を制御するものであるの
で、蓄熱体と被加熱体との間で蓄熱体を床または路盤の
内面に、機械的に接触したり離したりして熱流を制御す
る、あるいは容器を利用し、この容器を真空にしたり空
気を入れたりして熱流を制御する、あるいは容器内に液
体を注入したり除去したりして熱流を制御することがで
き、このサーマルスイッチ機構により、被加熱体への熱
伝達量を制御でき、必要以上に床または路盤の温度を上
昇させなくすることができ、また加熱する必要のない時
には、蓄熱装置から床または路盤への熱流を、完全では
ないが遮断してしまうことができる。
【0050】本発明の蓄熱素子、少なくとも一方の外被
に複数個の凹部が形成されるものであって、他方の外被
とにより前記凹部以外の部分で密着部が形成され、前記
凹部に蓄熱体が収納されるとともに該蓄熱体を加熱する
ための加熱手段を設ける、あるいは2枚の外被間に蓄熱
材を密封した部分と、蓄熱材を設けない密着部を形成
し、該密着部で折曲げを可能にした、あるいは前記外被
の外面にヒータを取付けたものである、あるいは、前記
保温材の内部、保温材の外表面にヒータを設けたもので
あるので、密着部で容易に折曲げて用いることができ、
蓄熱材に効率良く蓄熱して運搬することもでき、コンパ
クトな蓄熱素子となる。
【0051】又、前記蓄熱素子の外面が保温材によって
囲われている、あるいは前記外被の表面、保温材の内
部、保温材の外表面に袋を設け、この袋内の内圧を調節
できるようにしているので、表面への熱伝達量を適正に
して表面温度をほぼ一定に保つことができる。
【0052】又、前記蓄熱素子を複数枚重ね合わせて形
成されているので、折曲げても形をくずれにくくするこ
とができる。
【0053】又、保温材の中に、少なくとも一方の外被
に複数個の凹部が形成されるものであって、他方の外被
とにより前記凹部以外の部分で密着部が形成され、前記
凹部に蓄熱体が収納されるとともに該蓄熱体を加熱する
ための加熱手段を設け、該加熱手段に電気を供給するた
めの電気コ−ドを設けて座ぶとんを形成しているので、
保温材の厚さを調整でき、蓄熱素子からの放熱量を調整
でき、又保温材がクッションを有しているので、人体に
対する接触感、快適な温度を実現できる。
【0054】又、靴底に、少なくとも一方の外被に複数
個の凹部が形成されるものであって、他方の外被とによ
り前記凹部以外の部分で密着部が形成され、前記凹部に
蓄熱体が収納されるとともに該蓄熱体を加熱するための
加熱手段を設け、該加熱手段に電気を供給するための電
気コ−ドを取付るためのメス側プラグを設けて靴を形成
しているので、靴底を蓄熱体に蓄熱された熱により暖め
ることができ、快適な温度を実現できる。
【0055】又、保温材の中に、少なくとも一方の外被
に複数個の凹部が形成されるものであって、他方の外被
とにより前記凹部以外の部分で密着部が形成され、前記
凹部に蓄熱体が収納されるとともに該蓄熱体を加熱する
ための加熱手段を設けてちょっきを形成しているので、
保温材の厚さを調整でき、蓄熱素子からの放熱量を調整
でき、快適な温度を実現できる。
【0056】又、こたつ内の底部に、少なくとも一方の
外被に複数個の凹部が形成されるものであって、他方の
外被とにより前記凹部以外の部分で密着部が形成され、
前記凹部に蓄熱体が収納されるとともに該蓄熱体を加熱
するための加熱手段を設けた蓄熱素子を保温材でくるん
でこたつを形成しているので、足を乗せた時接触感がよ
く、蓄熱素子からの放熱量を調整でき、快適な温度を実
現できる。
【0057】又、保温材の中に、少なくとも一方の外被
に複数個の凹部が形成されるものであって、他方の外被
とにより前記凹部以外の部分で密着部が形成され、前記
凹部に蓄熱体が収納されるとともに該蓄熱体を加熱する
ための加熱手段を設けてマットレスを形成しているの
で、蓄熱素子からの放熱量を調整でき、快適な温度を実
現できる。
【0058】
【実施例】本発明の蓄熱式加熱装置の一実施例の図1に
より説明する。図1は、蓄熱式加熱装置の全体構成図を
示す図で、2は蓄熱体3(砕石、潜熱蓄熱材封入カプセ
ルなど)を収納した槽であり、この曹2内には、蓄熱体
3部に設けた蓄熱体3を加熱するためのヒータ4、蓄熱
体3からの熱と熱交換する熱交換器8、モ−タ7によっ
て回転駆動されるファン6が設けられるとともに、空気
循環用のダクト5が形成され、ダクト5の一部に設けら
れているファン6によって槽2内のダクト5、蓄熱体3
部、熱交換器8の順に空気が循環するように構成されて
おり、これら全体により蓄熱装置100を構成してい
る。熱交換器8には、図示のようにパイプ10、途中に
ポンプ9を設けたパイプ11が接続され、床(または路
盤)1部分を熱媒体(水、油等)が循環するように構成
されており、熱交換器8と床(または路盤)1部分とは
熱的に結合されている。又、床(または路盤)1部分に
は、床の温度または放熱量はセンサ(温度センサまたは
熱流センサ)16が設けられており、このセンサ16の
出力はリ−ド線12を介して調節器13に入力され、こ
の調節器13からリ−ド線14を介してポンプ9に、リ
−ド線15を介してモ−タ7にフィ−ドバックされるよ
うに接続されている。
【0059】次に本実施例の動作について説明する。深
夜電力等を利用してヒータ4に入力し、蓄熱体3を加熱
して蓄熱をしておく。このようにすると蓄熱体3は熱を
保有しているので、所望時にモータ7を駆動してファン
6を回転することにより、空気が曹2内を循環し、蓄熱
体3の保有する熱をこの空気を介して熱交換器8に伝え
ることができ、熱交換器8を加熱することができる。そ
の後、ポンプ9を駆動し、熱媒体を床(または路盤)1
部分に循環することにより、加熱された熱交換器8の熱
をパイプ10、11を介して床(または路盤)1に移送
することができ、床(または路盤)1を加熱する。この
とき、床1の温度または放熱量はセンサ16により検知
し、その信号をリード線12を介して調節器13に送る。
この信号により、調節器13は操作量をリード線14を
介してポンプ9に送り、ポンプ9の回転数を変えるか、
あるいはオン−オフ運転をして床(または路盤)1の温
度を制御する。又、温度または放熱量を制御する方法と
しては、信号をリード線15を介してモータ7に送りフ
ァン6の回転数を変えてもよい。またポンプ9による制
御とファン6による制御とを併用すると、さらに良好な
温度あるいは加熱量の制御ができる。
【0060】本発明の他の実施例を図2、図3により説
明する。図2は本実施例の蓄熱式加熱装置の全体構成図
である。本実施例の蓄熱式加熱装置の蓄熱装置100は
図1に示す実施例と同様な構成であるが、蓄熱装置10
0と別個に液体23(水など)を収納したタンク24を
設けている。タンク24と床(または路盤)1と熱交換
8とは図示のように、タンク24と結合され途中にポン
プ9を設けたパイプ22が、熱交換器8に接続されたパ
イプ20、19と合流するように接続され、熱交換器8
に接続されたパイプ21とともに混合栓17を介しパイ
プ11、10により液体23が床(または路盤)1を循
環するように接続されている。すなわち、パイプ22は
2つのパイプ19と20に分岐し、パイプ20は熱交換
器8に連結され、パイプ19は直接混合栓17の片側に
連なっていおり、液体23を熱交換器8に通し、さらに
混合栓17を介してパイプ10に導入するように構成し
たものである。また、熱交換器8を出た後のパイプ21
は、混合栓17のもう一方の取付口に連なっている。
【0061】以上のように構成された本実施例の蓄熱式
加熱装置では、ポンプ9によって液体23をタンク24
からパイプ22に送液し、パイプ19と20に分岐させ
る。パイプ20にながれた液体23は熱交換器8で加熱
され、パイプ19を流れる液体23とともに混合栓17
に流入され混合される。混合栓17で適度な温度に調節
された液体23は、混合栓17を出た後、パイプ11、
10を通り、床(または路盤)1を加熱してパイプ18
を通ってタンク24内に戻される。このように、ポンプ
9によって送液される液体は、パイプ19を介して混合
栓17にはタンク24内の液体23がそのまま入るが、
パイプ20内に入った液体23は、熱交換器8を通って
温度上昇した後、パイプ21を介して混合栓17に入る
ので、混合栓17の設定値を調節することにより、パイ
プ19と20に流入する液体量を加減し、パイプ11に
流入する液体を所定の温度に制御できる。
【0062】図3は、図2に示す実施例の変形例を示す
図である。図3に示す蓄熱式加熱装置は、図2に示す蓄
熱式加熱装置と同様な構成であるが、混合栓17を出た
後のパイプ25は、パイプ26とパイプ11の2つに分
岐され、それぞれのパイプにバルブ27、28が取付け
てある。またタンク24にも、バルブ31の付いたパイ
プ29、バルブ32の付いたパイプ30が図示のように
取付けてある。このように構成した場合、蓄熱装置10
0の保有する熱を、床(または路盤)1の加熱に用いる
以外に給湯機やファンコイルユニット暖房にも利用でき
る。すなわち、バルブ27を閉じてバルブ28を開け
ば、図2と同様に、床(または路盤)1の加熱ができる
し、バルブ28を閉じてバルブ27を開けば、混合され
た液体23は直接タンク24へ循環するので、蓄熱体3
の保有する熱はタンク24内の液体23内に輸送されて
再蓄熱され、より高温の液体23をタンク24内に貯溜
することができ、この高温の液体をバルブ31、32を
開閉操作することにより高温の液体を給湯機に利用する
ことができる。又、パイプ29、30をポンプを介して
別個に設けたファンコイルユニットに接続すればファン
コイルユニットに供給して利用することができ、暖房に
利用できる。又、バルブ32を開くことにより直接湯を
取出して利用できる。
【0063】本発明の他の実施例を図4、図5により説
明する。本実施例の蓄熱装置100の構成は、図1に示
すものと同様の構成であるが、熱伝達装置200として
蒸発性の液体45(水、アルコール、フロン等)を用い
た密閉循環形の熱サイホンを用いて蓄熱装置100と床
(または路盤)1部とを熱的に接続している。この熱伝
達装置200は、蓄熱装置100を構成する槽2下部に
設けた蒸発器42、床(または路盤)1部に設けた凝縮
器40、それらをループ状に連結する蒸気移動管47、
液戻管41、内部に入れた液体45から成っている。蒸
発器42内の液体45は、ファン6によって送風された
空気により蓄熱体3からの熱を受けて蒸発し、蒸気圧差
によって蒸気移動管47内を通って移動する。その後床
(または路盤)1部に位置する凝縮器40部に到達し、
ここで凝縮熱を放出して液化する。この凝縮熱は床(ま
たは路盤)1に伝わり、床(または路盤)1を加熱す
る。この凝縮した液体45は、液戻管41を通って蒸発
器42内に戻り、前と同じサイクルをくり返す。この動
作により床(または路盤)1を暖房することができる。
センサ16の信号は、調節器13を介してモータ7に伝
わり、ファン6の回転数を変えて床(または路盤)1の
温度を制御する。
【0064】図5は図4に示す実施例の変形例を示す蓄
熱式加熱装置の全体構成図である。図5に示す実施例で
は、熱伝達装置200としてヒートパイプを用いたもの
である。ヒートパイプは、パイプの一端を蒸発器42、
他端を凝縮器40として用い、その内部に蒸発性の液体
45を封入したものであり、図4に示す熱伝達装置20
0のような蒸気移動管47、液戻管41は設ける必要は
ない。このため施工性がよいという利点を生ずる。ま
た、本実施例では、蓄熱装置100にダンパ60と弁6
1を設けてあり、ファン6によって室内あるいは室外の
空気を循環し、床(または路盤)1の上面からも加熱で
きるようにしてある。
【0065】本発明の他の実施例を図6から図8により
説明する。本実施例の蓄熱式加熱装置は、蓄熱装置10
0が、槽2内に蓄熱体3と蓄熱体3を加熱するためのヒ
−タ4と空気を送風するためのファン6とから構成さ
れ、床(または路盤)1の下部には蓄熱体3を通過した
空気を導くためのダクト35が設けられて構成されてい
る。この場合空気吹き出し口36を設けてもよい。この
ように構成しているので、槽2内の蓄熱体3の保有する
熱を、ファン6を駆動することにより温風に変え、ダク
ト33、34、35を通して、床(または路盤)1を加
熱することができる。空気吹出口36を設けた場合は、
この部分より高温空気を床(または路盤)1上に吹出
し、上部からも加熱できる効果がある。図4には特に示
していないが、図1に示すようにセンサ16、調節器1
3を設けてファン6の回転数を制御するか、オン−オフ
制御することによって床(または路盤)1の温度を制御
するように構成することもできる。
【0066】図7に示す蓄熱式加熱装置は図6に示した
実施例の変形例を示す図である。本実施例では、ダクト
34の途中にノズル38と吸気口37が設けられてい
る。又、床(または路盤)1の端部の吹出口36以外
に、途中にも吹出口36a、36bが設けられている。
このように構成した場合、ノズル38より吹出す高温空
気のエジェクタ作用により、吸気口37から低温度の空
気が流入(注入)され、高温空気と低温空気とが混合さ
れて温度調節することができる。又、床(または路盤)
1の端部の吹出口36以外にも、途中の吹出口36a、
36bから温風が吹出され、その上面側からの加熱も効
果的に行なうことができる。
【0067】図8に示す蓄熱式加熱装置は図6に示した
実施例の変形例を示す図である。本実施例では、ノズル
38の周りに、広い吸気口37を設け、その近傍にファ
ン39を設けて構成している。このように構成すること
により、ファン39による送風量を変えて、床(または
路盤)1の加熱温度を制御することができる。
【0068】本発明の他の実施例を図9、図10により
説明する。図9に示す蓄熱式加熱装置は次のように構成
されている。タンク24の内部には液体23が収納さ
れ、その液体23中には蒸発器42とヒータ43とが浸
漬され、これらによって蓄熱装置100が構成されてい
る。蓄熱装置100と床(または路盤)1とは、熱流の
制御ができる熱伝達装置200によって熱的に結合され
ている。すなわち、蓄熱装置100部に設けた蒸発器4
2、床(または路盤)1部に設けた凝縮器40は、蒸気
移動管47、液戻管41、49、立上り管46によっ
て、図示のように循環ループを構成するように連結され
ている。液戻管41と49の間には液体45(水、アル
コール、フロン等)を収納するタンク44が設けてあ
り、また立上り管46の根元部分にはヒータ48が取付
けてある。熱伝達装置200に関しては、特開平3-2558
19号公報に記載されている先行技術があるが、本実施例
では特に熱伝達装置200の構成要素である蒸発器42
が、凝縮器40の上部に配置されるように構成されてい
る。このように構成した場合は、本装置を設置施工する
時において、工事性が極めてよいという利点がある。
【0069】このように構成した場合、ヒータ48に入
力すると、その内部の液体45は沸騰し、発生した気泡
は浮力によって立上り管46内を上昇する。この際周囲
の液体45をくみ上げながら上昇する。この液体45
は、立上り管46の頂部を越えて溢れ出し、蒸発器42
内に流入する。蒸発器42内に流入した液体45は、タ
ンク24内の液体23の保有する熱を受けて蒸発し、蒸
気圧差によって、蒸気移動管47を通って凝縮器40部
に到達して凝縮熱を放出して凝縮する。この熱は床(ま
たは路盤)1に伝わってそれを加熱する。一方、凝縮器
40部にて凝縮した液体45は、液戻管41を通ってタ
ンク44に戻り、上述したものと同じサイクルをくり返
す。センサ16からの信号量をリード線12を介して調
節器13に送り、それによる操作量をリード線14、1
5を介してヒータ48に入力して、ヒータ48の発生熱
量を変える。これによりタンク44内の液体45のくみ
上げられる量が変り、蒸発器42から凝縮器40への熱
輸送量が調節される。これにより、床(または路盤)1
の温度が適正値に制御される。
【0070】図10に示す蓄熱式加熱装置は図9に示し
た実施例の変形例を示す図である。本実施例では、タン
ク24内の液体23に蓄熱する熱源として、ヒ−タ43
の代わりにバ−ナなどの燃焼器50から発生する火炎5
1の熱を使うものである。この場合、火炎51からタン
ク24への伝熱方法としては、輻射あるいは対流を利用
する。図10には、特に図示していないが、温度制御方
法としては、図9に示すようなセンサ16、調節器13
を用いて行なうことができる。
【0071】なお、図9、図10に示す蓄熱装置100
の代りとして、図1に示す蓄熱装置100を用いてもよ
く、またヒータを内蔵したセメントモルタル利用蓄熱装
置を用いてもよいことは言うまでもない。
【0072】本発明のは他の実施例を図11から図13
により説明する。本実施例の蓄熱式加熱装置では、図1
1に示すように、板1aの上部に伸縮袋(布、皮、ビニ
ール等)70を設けておき、この上に蓄熱体3を乗せ、
さらにその上部には隙間を有して床(または路盤)1を
設けて構成している。蓄熱体3には、図示していない
が、ヒータ等を用いてそれを加熱して蓄熱して用いる。
又、伸縮袋70には、パイプ71を取付け、バルブ7
2、パイプ73を介して圧縮機74と接続してある。
又、パイプ71には途中にバルブ77を設けたパイプ7
8が取り付けられている。このように構成しているの
で、伸縮袋70を膨張あるいは収縮させることにより、
蓄熱体3を床(または路盤)1に密着あるいは接触させ
ないように調整することができる。すなわち、床(また
は路盤)1の加熱が不要な時は、バルブ77を開放して
パイプ78を介して排除伸縮袋70内の加圧気体を抜い
て伸縮袋70を縮ませ、蓄熱体3を床(または路盤)1
に接触させないようにし、床(または路盤)1の加熱が
必要な時は圧縮機74を駆動し、バルブ72を開き、パ
イプ73、71を介して気体を注入して膨らませ、蓄熱
体3を床(または路盤)1に密着させる。このように、
伸縮袋70を膨張あるいは収縮させることにより、蓄熱
体3を床(または路盤)1に密着あるいは接触させない
ように調整することにより、床(または路盤)1の暖房
の制御を行うことができる。なお、圧縮機74は、強力
なブロワーであってもよい。
【0073】図12は図11に示す実施例の変形例を示
す蓄熱式加熱装置の全体構成図である。図12に示す実
施例では、板1aの上部に容器75を介在させて蓄熱体
3を乗せ、さらにその上部に床(または路盤)1を設け
て構成している。この介在させた容器75には、パイプ
71が設けてあり、バルブ72、パイプ73を介して真
空ポンプ76に接続されており、パイプ71にはバルブ
77を設けたパイプ78が取り付けられている。このよ
うに構成することにより、容器75を真空にする時はバ
ルブ72を開いて、真空ポンプ76を駆動して、内部の
気体をパイプ71、73を介して真空排出することがで
き、その後バルブ72を閉じておくことにより容器75
内を真空状態に保つことができる。この状態において
は、蓄熱体3の保有する熱は、容器75の真空断熱によ
って床(または路盤)1には伝わらない。又、蓄熱体3
の保有する熱を床(または路盤)1に伝え、それを加熱
したい時には、バルブ77を開いて、気体をパイプ7
8、71を介して容器75内に外部の気体を導入する。
この状態においては、容器75内の気体の熱伝導と対流
によって、蓄熱体3の保有する熱は床(または路盤)1
に伝わり、それを加熱することができる。
【0074】図13は図12に示す実施例の変形例を示
す蓄熱式加熱装置の全体構成図である。図13に示す実
施例では、図示のように容器75の一端にはパイプ71
が設けてあり、パイプ73、バルブ72を介してポンプ
9に接続され、ポンプ9の他端側はタンク82に収納さ
れた液体83の中に浸漬されており、パイプ71にはバ
ルブ77が設けられたパイプ78が設けられている。容
器75の他端には途中にバルブ80が設けられたパイプ
79が取り付けられており、タンク82に収納された液
体83の中に浸漬されている。このように構成している
ので、バルブ77を閉じ、ポンプ9を駆動すると、タン
ク82内の液体(水、油など)83は、バルブ72、パ
イプ71を介して容器75内に注入される。バルブ7
2、バルブ80を閉じておけば、蓄熱体3の保有する熱
は、容器75内の液体83の自然対流によって床(また
は路盤)1に伝わる。又、バルブ72、80を開いてポ
ンプ9を駆動すれば、液体83の強制対流によって、蓄
熱体3の保有する熱は、床(または路盤)1に伝わるた
め、床(または路盤)1の暖房を行うことができる。
又、床(または路盤)1の加熱が不要な時は、ポンプ9
の駆動を停止し、バルブ80を開いて、パイプ79、8
1を介して容器75内の液体83をタンク82内へ戻
す。パイプ71に接続されているパイプ78部のバルブ
77を開くと、前記操作は円滑に行われる。このように
本実施例においても容器75内に液体83を注入した
り、あるいは排除して、蓄熱体3の保有する熱を床(ま
たは路盤)1に伝えたり、伝わらないように制御するこ
とができる。
【0075】本発明の他の実施例を図14から図16に
より説明する。図14は本実施例の全体の構成図であ
る。本実施例の蓄熱式加熱装置では、床(または路盤)
1の下に蓄熱装置100を設けており、この蓄熱装置1
00は、蓄熱体3を収納した槽2、蓄熱体3部に設けた
ヒータ4によって構成されているが、蓄熱体3は槽2の
上面に接触しないように充填されている。又、槽2はパ
イプ71、バルブ72付きのパイプ73を介して真空ポ
ンプ76と接続されており、パイプ71にはバルブ77
付きのパイプ78が接続されている。深夜電力などを利
用してヒータ4に入力して蓄熱体3に伝熱して蓄熱して
おく。床(または路盤)1を加熱する必要のない時は、
真空ポンプ76を駆動し、パイプ71、バルブ72、パ
イプ73を介して、槽2内の空間部90の気体を排除し
て真空にし、蓄熱体3の熱が床(または路盤)1に伝わ
らないようにする。このためには、上述したように、蓄
熱体3は槽2の上面に接触しないように充填することが
重要である。床(または路盤)1を加熱したい時は、バ
ルブ77を開いて、パイプ78、71を介して気体を槽
2内に導入する。バルブ77を調節して、槽2内へ注入
する気体の量を加減すれば、真空度が変り、蓄熱体3か
ら床(または路盤)1への伝熱量を制御でき、床(また
は路盤)1の加熱温度を適正に保持することができる。
【0076】図15は図14に示す実施例の変形例を示
す蓄熱式加熱装置の全体構成図である。図15に示す実
施例では、床(または路盤)1の下部に蓄熱体3を入れ
た槽2を設け、槽2内の一部であって床(または路盤)
1側にダクト5を設け、空気が蓄熱体3循環するように
ファン6を設けたものである。ヒータ4に入力して蓄熱
体3に蓄熱し、この熱を床(または路盤)1に伝えたい
時は、ファン6を駆動して内部の気体を循環する。気体
を循環することにより気体の強制対流によって蓄熱体3
の保有する熱は効果的に槽2の上面を介して床(または
路盤)1に伝わり、暖房を行うことができる。蓄熱体3
の保有する熱を床(または路盤)1に余り伝えたくない
時は、ファン6を停止する。内部で気体は自然対流を起
すが、強制対流時に比較すれば熱抵抗は著しく大きくな
り、蓄熱体3の熱は床(または路盤)1に伝わりにくく
なる。
【0077】図16は図15に示す実施例の変形例を示
す蓄熱式加熱装置の全体構成図である。図16に示す実
施例は、図15に示す実施例と同様な構成であるが、蓄
熱体3の上部に仕切板91を設け、その端部に吹出口9
2を設けている。このようにすると床(または路盤)1
をむらなく一様に加熱させることができる。
【0078】なお、上記実施例の蓄熱式加熱装置は、床
または路盤の加熱を主体にして説明してきたが、これ以
外に家屋の天井や側壁、風呂場の床、乗物の座席シー
ト、船の中の床や甲板、ソファ、椅子、ベット、毛布、
飛行機の翼、洗面台、便器、カーペット等にも利用でき
るものである。
【0079】本発明の他の実施例を図17から図26に
より説明する。本実施例は、床(または路盤)に敷き込
む際に好適な蓄熱素子の構造および座ぶとん、靴、ちょ
っき、こたつ、マットレス、毛布等に利用した場合の適
用形態を示したものである。
【0080】図17は、本実施例の蓄熱素子の構成を示
す縦断面図であり、図18は図17に示す蓄熱素子30
0の立体斜視図を示したものである。蓄熱素子300
は、ビニール、ポリエチレン等でできている外被30
1、302、303と、その中に封止込められている蓄
熱材304(塩化カルシウム6水塩、ポリエチレングリ
コール、パラフィン等)によって構成されている。又、
外被302の一部にはヒータ4を設けてあるが、これは
蓄熱材304を加熱して蓄熱するためのものである。こ
の実施例では外被302は平面状に形成しているが、外
被303は内側に凹部を形成することにより、蓄熱材3
04をその内側に収納できるようにしてある。外被30
1は外被303と連なっているが、凹部は形成されてい
なく、外被302と直接接触しており、熱圧着等により
シールされて密着部305を形成している。蓄熱材30
4の劣化を防止し、かつ蓄熱材304への蓄熱及び蓄熱
材304からの放熱を良好にするためには、凹部を真空
状態にして蓄熱材304を外被302と外被303内に
密封するのがよい。なお、図18に示すように、蓄熱材
304を収納する外被303、それより形の小さい外被
303aの断面形状は、短形だけではなく、円形、楕円
形、台形、円筒形等色々の形状とすることができる。図
19は、図17及び図18に示す蓄熱素子300を折曲
げた時の状態を示した縦断面図である。本実施例の蓄熱
素子300は、上記のように構成しているので、蓄熱材
304の入っていない密着部305を有するため、この
部分を容易に折曲げて使用することができる。このよう
に蓄熱素子300を自由に折曲げてしようするには、ヒ
ータ4はコードヒータ、面状ヒータなどを用いるのがよ
い。
【0081】図20は、図17に示した蓄熱素子の変形
例の構成を示す縦断面図である。本実施例の蓄熱素子3
00は、図示のように、外被303は凹部を形成すると
ともに、外被301により密着部305を構成すし、蓄
熱材304をその内側に収納できるようにしてある。
又、外被303内にヒータ4を配設し、その周りに保温
材(グラスウール、布、紙、皮等)を設けて構成してい
る。このように構成することにより、ヒータ4から蓄熱
材304への蓄熱効率をよくすることができる。
【0082】図21は、図20に示した蓄熱素子の変形
例の構成を示す縦断面図である。本実施例の蓄熱素子3
00は、密着部305を構成する外被301の一部に、
ヒータ4を取付けたものである。蓄熱材304への伝熱
を良くするには、外被301、302、303にアルミ
ニウム蒸着を施すか、あるいはアルミニウム、銅等の金
属箔をその表面に密着させるのがよい。またヒータ4
は、外被303と外被301が形成する隅に密着させる
と伝熱性が向上し、またヒータ4を止め易いという利点
がある。
【0083】図22は、図17に示した蓄熱素子の変形
例の構成を示す縦断面図である。本実施例の蓄熱素子3
00は、凹部を形成すると外被303と、凹部を有する
外被303bとを、図示のように鏡面対称状に向い合せ
て、外被301と302を利用して密着部305を作
り、外被303と303bとの内側に蓄熱材304を封
入したものである。又、ヒータ4は外被303bの表面
に複数本設け、その周りに保温材306aを施して構成
している。
【0084】図23は、蓄熱素子の変形例の構成を示す
縦断面図である。本実施例の蓄熱素子300は、外被3
03と303bとによって、断面形状がタマゴ形の形状
とした凹部を形成し、その中に蓄熱材304を封入した
ものである。外被303と303bとによって囲まれた
蓄熱材304は、保温材306と306c、あるいは3
06cと306b、あるいは306bと306aとによ
って保温されるようになっている。このようなタマゴ形
の形状の凹部を交互に配置しその凹部に蓄熱材304を
収納することにより、折曲げても全体の形がくずれず、
コンパクトにまとまった蓄熱素子300を形成すること
ができる。
【0085】図24は、図22に示した蓄熱素子の変形
例の構成を示す縦断面図である。本実施例の蓄熱素子3
00は、外被303と303bとによって囲まれた蓄熱
材304の断面形状を図示のように6角形状に外被30
3と303bの外面形状を形成したものである。この6
角形状の外面を利用して蓄熱材304を交互に組合わせ
ることにより、折曲げた時に全体の形がくずれず、コン
パクトにまとまった蓄熱素子300を形成することがで
きる。
【0086】図25、図26は、それぞれ図22に示し
た蓄熱素子の変形例の構成を示す縦断面図であり、図2
5は、袋(ビニール、布等)307、307a内の空気
は除去されていて、袋307、307aは収縮した状態
を示し、図26は、袋307、307a内に空気を導入
し、膨らませた時の状態を示している。本実施例の蓄熱
素子300は、外被303、303b部分のそれぞれに
蓄熱材304に隣接するようにヒ−タ4を配置し、蓄熱
材304を囲っている保温材306の間に温度制御用の
袋307、307aを配設して構成したものである。
又、袋307、307a内には、それに連なるパイプ3
08、308aが設けられており、さらにパイプ30
8、308aの外端部には、栓309、309aを設け
てあり、その栓309、309aを介して空気を導入
し、その内圧を変えることができるようになっている。
このため蓄熱材304の保有する熱は、保温材306、
袋307、307aを通して、容易に放熱する。保温材
306から外部へ放出する熱量を制御し、その表面温度
を一定に保ちたい時には、袋307、307a内に、そ
れに連なるパイプ308、308aを介して空気を導入
し、その内圧を変えることにより放熱量を制御すること
ができる。すなわち、パイプ308、308aの外端部
には、栓309、309aが設けてあるが、この栓をは
ずして、内部に空気を導入し、蓄熱材304から外部へ
の熱抵抗を大きくすることにより、放熱量を制御し、も
って保温材306の表面温度を所望の値に保つことがで
きる。栓309、309aから袋307、307aに空
気を導入し、その内圧を調整する方法としては人為的に
行なってもよいし、ファン、圧縮機等を用い機械的に行
なってもよい。またこの実施例で、袋307、307a
を設ける位置としては保温材306の外表面、あるいは
外被303、303bと保温材306との間に設けても
よい。又、袋307、307aが膨らんだ時のため、保
温材306は伸縮性のあるスポンジ、布等を用いるのが
よい。
【0087】図27から図31は、前記図17から図2
6に示す蓄熱素子300を、床または路盤以外に応用し
た装置の構成を示した斜視図であり、図27は座ぶとん
に適用した場合、図28は靴に適用した場合、図29は
ちょっきに適用した場合、図30はこたつに適用した場
合、図31はマットレスまたは毛布に応用した場合を図
示している。
【0088】図27は、座ぶとんに蓄熱素子を応用した
場合の構成を示す斜視図であり、保温材306(綿、ス
ポンジ等)の中に図17等に示した蓄熱素子300を収
納し、蓄熱用の電気コ−ド310を設けて構成してい
る。保温材306の厚さを加減することにより蓄熱素子
300からの放熱量を調整できる。また、この保温材3
06はクッション性を有しているので、人体に対する接
触感も好敵となる。
【0089】図28は、靴に蓄熱素子を応用した場合の
構成を示す斜視図であり、靴底311の中に蓄熱素子3
00を収納し、蓄熱用の電気コ−ド310を設けて構成
している。本実施例では、電気コ−ド310を外に出し
ているが、メス側のプラグを靴の一部に設けておくと、
歩行時に便利である。なお、本実施例の靴を電気スリッ
パにも利用することが可能である。
【0090】図29は、ちょっきに蓄熱素子を応用した
場合の構成を示す斜視図であり、保温材306の中に柔
軟性の蓄熱素子300を入れてあるので、活動時に違和
感がない。なお、蓄熱素子300は完全に保温材306
によってくるんでしまわなくともよく、その一部は、例
えば速熱性をよくするため、ちょっきの内側表面を利用
するようにし、表面に露出させてもよい。
【0091】図30、こたつに蓄熱素子を応用した場合
の構成を示す斜視図であり、こたつ内の底部に保温材3
06でくるんだ蓄熱素子300を設けてあるが、このよ
うに構成することにより、足を乗せた時クッション性が
あり、接触感がよくなる。
【0092】図31は、マットレスや毛布に蓄熱素子を
応用した場合の構成を示す斜視図であり、保温材306
の中に蓄熱素子300を入れてあるので、寝返りした時
に接触感がよくあんかの代わりにすることができる。
【0093】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明によれば
第1に、床または路盤の加熱において、それに与える熱
量を制御することができ、必要以上の多量の熱を無駄に
捨てなくともよくなった。また、必要以上に床または路
盤の温度を上昇させないため、それらを適正な温度に保
持することも可能となり、快適感が高まり、また床の変
形、路盤に亀裂が生じるということもなくなり、また加
熱する必要のない時には、蓄熱装置から床または路盤へ
の熱流を遮断してしまうことができので、実用に供して
便利な蓄熱式加熱装置を提供できる。
【0094】第2に、密着部で容易に折曲げて用いるこ
とができ、蓄熱材に効率良く蓄熱して運搬することもで
き、接触感もよいコンパクトな蓄熱素子を提供できる。
【0095】表面への熱伝達量を適正にして表面温度を
ほぼ一定に保つことができる。
【0096】又、折曲げても形がくずれにくく、保温材
の厚さを調整でき、蓄熱素子からの放熱量を調整でき、
人体に対する接触感、快適な温度を実現できる座ぶと
ん、靴、ちょっき、こたつ、マットレス、毛布などを提
供できる。
【0097】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓄熱式加熱装置の一実施例の構成図で
ある。
【図2】本発明の蓄熱式加熱装置の他の実施例の構成図
である。
【図3】図2に示す蓄熱式加熱装置の変形例の構成図で
ある。
【図4】本発明の蓄熱式加熱装置の他の実施例の構成図
である。
【図5】図4に示す蓄熱式加熱装置の変形例の構成図で
ある。
【図6】本発明の蓄熱式加熱装置の他の実施例の構成図
である。
【図7】図6に示す蓄熱式加熱装置の変形例の構成図で
ある。
【図8】図6に示す蓄熱式加熱装置の変形例の構成図で
ある。
【図9】本発明の蓄熱式加熱装置の他の実施例の構成図
である。
【図10】図9に示す蓄熱式加熱装置の変形例の構成図
である。
【図11】本発明の蓄熱式加熱装置の他の実施例の構成
図である。
【図12】図11に示す蓄熱式加熱装置の変形例の構成
図である。
【図13】図12に示す蓄熱式加熱装置の変形例の構成
図である。
【図14】本発明の蓄熱式加熱装置の他の実施例の構成
図である。
【図15】図14に示す蓄熱式加熱装置の変形例の構成
図である。
【図16】図15に示す蓄熱式加熱装置の変形例の構成
図である。
【図17】本発明の他の実施例である蓄熱素子の構成を
示す縦断面図である。
【図18】図17に示す蓄熱素子の立体斜視図である。
【図19】図17に示す蓄熱素子の折曲げた状態を示す
縦断面図である。
【図20】図17に示す蓄熱素子の変形例を示す縦断面
図である。
【図21】図20に示す蓄熱素子の変形例を示す縦断面
図である。
【図22】図17に示す蓄熱素子の変形例を示す縦断面
図である。
【図23】蓄熱素子の変形例を示す縦断面図である。
【図24】図22に示す蓄熱素子の変形例を示す縦断面
図である。
【図25】図22に示す蓄熱素子の変形例を示す図で袋
を収縮させた状態での縦断面図である。
【図26】図25に示す蓄熱素子の袋内に空気を入れて
膨らませた状態を示す縦断面図である。
【図27】蓄熱素子を座ぶとんに適用した場合を示す斜
視図である。
【図28】蓄熱素子を靴に適用した場合を示す斜視図で
ある。
【図29】蓄熱素子をちょっきに適用した場合を示す斜
視図である。
【図30】蓄熱素子をこたつに適用した場合を示す斜視
図である。
【図31】蓄熱素子をマットレスに適用した場合を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1…床(路盤)、2…槽、3…蓄熱体、4…ヒータ、5
…ダクト、6…ファン、7…モータ、8…熱交換器、9
…ポンプ、16…センサ、17…混合栓、13…液体、
24…タンク、33、34、35…ダクト、36…吹出
口、37…吸気口、38…ノズル、40…凝縮器、41…
液戻管、42…蒸発器、43…ヒータ、44…タンク、
45…液体、46…立上り管、47…蒸気移動管、48
…ヒータ、49…液戻管、50…燃焼器、60…ダン
パ、61…弁、70…伸縮袋、75…容器、82…タン
ク、83…液体、74…圧縮機、76…真空ポンプ、9
1…仕切板、100…蓄熱装置、200…熱伝達装置、
300…蓄熱素子、301、302、303…外被、3
04…蓄熱材、305…密着部、306…保温材、30
7…袋、310…コード、311…靴底、400…座ぶ
とん、401…靴、402…ちょっき、403…こた
つ、404…マットレス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 7/00 - 7/06 F28D 15/02 101 F28D 20/00 F28F 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面部を有する被加熱体と伸縮袋と前記被
    加熱体と伸縮袋との間に介在されかつ加熱手段を有する
    蓄熱体とを備え、前記伸縮袋を収縮、膨張させるための
    手段を設けたことを特徴とする蓄熱式加熱装置。
  2. 【請求項2】平面部を有する被加熱体と加熱手段を有す
    る蓄熱体と前記被加熱体と蓄熱体との間に介在された容
    器とを備え、前記容器内の気体の封入量を制御すること
    により前記蓄熱体から被加熱体への熱流を制御し前記被
    加熱体の温度を制御することを特徴とする蓄熱式加熱装
    置。
  3. 【請求項3】平面部を有する被加熱体と加熱手段を有す
    る蓄熱体と前記被加熱体と蓄熱体との間に介在された容
    器とを備え、前記容器内に液体を導入、排除、強制循環
    するように構成し、該液体の循環量を制御することによ
    り前記蓄熱体から被加熱体への熱流を制御する特徴とす
    る蓄熱式加熱装置。
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