JP3309117B2 - 楽音特性可視装置 - Google Patents

楽音特性可視装置

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JP3309117B2
JP3309117B2 JP13612795A JP13612795A JP3309117B2 JP 3309117 B2 JP3309117 B2 JP 3309117B2 JP 13612795 A JP13612795 A JP 13612795A JP 13612795 A JP13612795 A JP 13612795A JP 3309117 B2 JP3309117 B2 JP 3309117B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音の特性を視覚的に
認識することを可能にする楽音特性可視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、楽音の特性を視覚的に認識させる
装置として、特公平5−63733号に開示されたもの
が知られている。この装置は、透光性を有する鍵が設け
られているとともに、各鍵毎に光源が配置されている。
そして、制御回路は、入力される演奏データが示す押鍵
位置と押鍵の強弱情報とに基づき、各鍵の発光タイミン
グと発光量とを制御する。したがって、鍵が光る状況と
その強弱の変化により、ユーザーに押鍵の強弱を視覚的
に認識させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに従来の装置にあっては、鍵の発光タイミングにより
楽音の発音タイミングが示され、鍵が光る状況により押
鍵の強弱が示される。したがって、ユーザーは、鍵の光
る状況を視認することにより、その発音タイミングや演
奏する場合の押鍵の強弱を認識することができるにして
も、発生する楽音の音色特性や音量の変化特性等の楽音
固有の特性までも視覚的に認識し得るものではなかっ
た。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、楽音の特性を視覚的に認識するこ
とのできる楽音特性可視装置を提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、複数の発光体から成り、各発光体
の発光状態を変化可能な発光手段と、楽音の第1の特性
を決定する第1のエンベロープデータと、楽音の第2の特
性を決定する第2のエンベロープデータと、を生成する
エンベロープデータ生成手段と、前記第1のエンベロー
プデータと前記第2のエンベロープデータを乗算する乗
算器と、前記乗算器によって算出された乗算結果に基づ
いて前記発光手段に設けられた各発光体の夫々の発光状
態を制御する制御手段と、 を具備している。
【0006】
【作用】前記構成において、エンベロープデータ生成手
段によって、楽音の第1の特性を決定する第1のエンベロ
ープデータと、楽音の第2の特性を決定する第2のエンベ
ロープデータが生成され、この第1のエンベロープデー
タと第2のエンベロープデータは乗算器によって乗算さ
れる。そして、乗算器によって算出された乗算結果に基
づいて、制御手段は発光手段に設けられた各発光体の夫
々の発光状態を制御する。このような構成によって発光
手段の発光状態から発生楽音の2種類の特性を視覚的に
認識可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図にしたがって説
明する。この実施例は、本発明を電子楽器に適用したも
のであり、図1に示すように、この電子楽器の鍵盤1に
は、シャーシ2が設けられている。このシャーシ2に
は、垂直壁3、この垂直壁3の下端部に連なる上部水平
壁4、この上部水平壁4の端部に連なる凹凸部5、及び
この凹凸部5に連なる下部水平壁6等が設けられてお
り、前記垂直壁3と凹凸部5の縦壁には、各々開口部
7,8が設けられている。また、凹凸部5には、開口部
8の上縁部に位置する上部パッド21aと、下縁部に位
置する下部パッド21bとが貼設されている。
【0008】前記上部水平壁4と下部水平壁6の下面側
には、各々プリント基板9,10が固定されており、一
方のプリント基板9には、第1スイッチ11と第2スイ
ッチ12とが配設されている。この両スイッチ11,1
2は、一対の固定接点13aと、この一対の固定設定1
3aを覆うゴム製のドーム状部材14、及びこのドーム
状部材14の下面に装着された可動接点13bを有し、
ドーム状部材14の上端部は、前記上部水平壁4よりも
上方に突設されている。他方のプリント基板10には、
赤色光を発生する赤色素子と緑色光を発生する緑色素子
を有してなる2色LED15が接続されている。この2
色LED15は、下部水平壁6の上部に突出し、その周
部には逆円錐台形状の包囲板16が配置されている。
【0009】一方、鍵盤1に配置されている白鍵17
は、透明あるいは半透明等の透光性を有する素材で成形
されており、一端部に形成された係止溝18を一方の開
口部7の上縁部に係合させることにより上下方向へ回動
可能に枢支されている。この白鍵17の下面には、前記
ドーム状部材14,14の上面に対向する第1突起19
と第2突起20とが形成されているとともに、他方の開
口部8内に遊挿された略L字状のストッパ22が設けら
れている。また、白鍵17と前記上部水平壁4間にはス
プリング23が介挿されている。これにより、白鍵17
は、ストッパ22が前記上部パッド21aに当接した略
水平位置に弾持されているとともに、押鍵に伴って、ス
トッパ22が下部パッド21bに当接する位置まで回動
可能に構成されている。
【0010】また、このように押鍵に伴って白鍵17が
下方に回動すると、回動時の速度、つまりは押鍵時のタ
ッチの強さに応じた時間間隔で、第1突起19と第2突
起20とが順次ドーム状部材14,14に圧接する。こ
れにより、ドーム状部材14,14が順次収縮変形し
て、可動接点13bが一対の固定接点13aと接触し、
第1及び第2スイッチ11,12が、タッチの強さに応
じた時間差を持って順次オンとなる。このオン時間差に
よりタッチデータを得ることができ、また、第1スイッ
チ11のオフからオンへの変化により押鍵を、第2スイ
ッチ12のオンからオフへの変化により離鍵を検出する
ことが可能となる。なお、図1においては白鍵17の断
面構造を示したが、黒鍵47に関しても白鍵17と同様
の構成であって、2色LED15、包囲板16等が設け
られている。
【0011】図2は、本実施例の全体構成を示すブロッ
ク図である。このブロック図において、前記第1スイッ
チ11のオンにより得られる押鍵情報、及び第2スイッ
チ12のオンからオフへの変化により得られる離鍵情報
は、鍵盤部24より制御部25に入力され、タッチ検出
部26は、第1スイッチ11と第2スイッチ12のオン
時間差を検出して、制御部25に入力する。スイッチ部
27は、電源スイッチ、音色設定スイッチ、ナビゲート
モードを設定するためのモードスイッチ等の、各種機能
スイッチを有し、これらスイッチの操作情報を制御部2
5に送出する。制御部25は、これら入力情報と記憶部
28に格納されているプログラム及び自動演奏情報等に
従って動作し、DCO(Digital Controlled Oscillato
r)制御部29、DCW(Digital Controlled Wave)制
御部30、DCA(Digital Controlled Amplifier)制
御部31を制御する。すなわち、制御部25は、記憶部
28から読み出した自動演奏情報が示す音高、あるいは
鍵盤部24から入力される押鍵情報が示す音高に対応す
る周波数をDCO制御部29に与えて、該周波数の波形
生成を指示する。DCO32は、この制御部25からの
指示に従って動作するDCO制御部29により制御され
て、前記周波数及びその整数倍の周波数(倍音)からな
る波形を生成する。
【0012】また、制御部25は、前記自動演奏情報に
含まれている音色データ、あるいはスイッチ部27に設
けられている音色設定スイッチから入力される音色デー
タに基づいて音色エンベロープを形成するアタック、デ
ィケイ、サステイン、リリースの各目標値とレイトをD
CW制御部30に送出して、該DCW制御部30に音色
エンベロープデータの生成を指示する。DCW制御部3
0は、この指示に従って動作して、音色エンベロープデ
ータを生成し、DCW33と音色エンベロープ変換部3
4とに入力する。DCW33は、入力された音色エンベ
ロープデータに従ってカットオフ周波数を変化させつ
つ、DCO32が発生した倍音を含む波形を濾波する。
【0013】さらに、制御部25は、前記自動演奏情報
に含まれている音色データ、あるいは前記音色設定スイ
ッチから入力される音色データに基づいて音量エンベロ
ープを形成するアタック、ディケイ、サステイン、リリ
ースの各目標値とレイトをDCA制御部31に送出し
て、該DCA制御部31に音量エンベロープデータの生
成を指示する。DCA制御部31は、この指示に従って
動作して、音量エンベロープデータを生成し、DCA3
5と音量エンベロープ変換部36に入力する。DCA3
3は、DCW33が出力した波形データの振幅を、音量
エンベロープデータに従って経時的に変化させる。
【0014】D/A変換器37は、このDCA35で処
理された波形データをアナログ信号に変換し、このアナ
ログ信号に変換された波形信号はアンプ38により増幅
される。このアンプ38により増幅された波形信号がス
ピーカ39に与えられることによって、スピーカ39か
らは、DCO32の処理に応じた音高であって、DCW
33の処理に応じた音色、DCA35の処理に応じて音
量が経時的に変化する楽音が発生する。
【0015】前記音色エンベロープ変換部34は、図3
に示すように、入力レベルが増大するに従って、前記2
色LED15における赤色素子への出力レベルを増大さ
せ、かつ、緑色素子への出力レベルを減少させる変換特
性を有している。また、この各赤色素子及び緑色素子へ
の出力レベル変換特性は、出力レベルが所定の閾値L近
傍では、入力レベルに対して出力レベルの変化が大きい
特性である。一方、音量エンベロープ変換部36は、図
4に示すように、入力レベルが増大するに従って、出力
レベルを増大させる変換特性を有している。この音量エ
ンベロープ変換部36の出力と前記音色エンベロープ3
4の赤色素子への出力とは、一方の乗算器40に与えら
れて乗算され、音量エンベロープ変換部36の出力と音
色エンベロープ34の緑色素子への出力とは、他方の乗
算器41に与えられて乗算される。
【0016】これら各乗算器40,41の乗算結果は、
制御手段としての光量制御部42に入力される。この光
量制御部42は、図5に示すように、入力レベルが増大
するに伴って、出力パルスの幅を増加させる変換特性を
有している。すなわち、入力レベルが低い場合には、図
6(A)に示すように、小さいパルス幅PWからなるパ
ルス信号を発生し、入力レベルが高くなるに従って、同
図(B)に示すように、大きいパルス幅PWからなるパ
ルス信号を発生する。
【0017】また、切換部43には、この光量制御部4
2から赤色素子用のパルス信号と、緑色素子用のパルス
信号とが入力されるとともに、前記制御部25から、前
記DCO制御部29と同様に音高データが入力される。
そして、切換部43は、入力された音高データに基づ
き、対応する音高の鍵に配置されている2色LED15
に切り換えるとともに、この切り換えた2色LED15
を構成する赤色素子と緑色素子とに、各々光量制御部4
2からのパルス信号を供給する。これにより、記憶部2
8から読み出された自動演奏情報が示す音高に対応する
鍵、あるいは鍵盤部24から入力された押鍵情報が示す
音高に対応する鍵に配置されている、2色LED15の
赤色素子と緑色素子とが、図6に示したパルス幅PWに
応じた光量で発光するように構成されている。
【0018】以上の構成にかかる本実施例において、ス
イッチ部27に設けられているモードスイッチを操作し
てナビゲートモードを設定すると、制御部25は記憶部
28に記憶されている自動演奏情報を順次読み出す。し
かる後に、制御部25は、この読み出した自動演奏情報
に含まれている音高データをDCO制御部29に送出
し、音色データをDCW制御部30に送出するととも
に、ノートオンデータ及び音量エンベロープを形成する
アタックの目標値とレイトをDCA制御部31に送出す
る。
【0019】すると、DCO制御部29は、制御部25
から入力された音高データに対応する周波数の波形生成
をDCO32に指示し、DCO32はこの指示に従って
動作し、前記周波数及びその整数倍の周波数からなる波
形を生成する。また、DCW制御部30は、音色エンベ
ロープにおけるアタックのデータをレイトに従って目標
値まで変化させ、アタックが目標値に到達すると、次の
ディケイの目標値とレイトとに基づいて同様の動作を行
う。すなわち、制御部25から音色エンベロープにおけ
るアタック、ディケイ、サステインの目標値とレイトと
が与えられることにより、DCW制御部30は、図7に
例示した音色エンベロープのデータを生成し、DCW3
3と音色エンベロープ変換部34とに入力する。する
と、音色エンベロープ変換部34は、図3をもって説明
したように、入力レベルが増大するに従って、前記2色
LED15における赤色素子への出力レベルを増大さ
せ、かつ、緑色素子への出力レベルを減少させる。した
がって、図7に示したエンベロープのデータが音色エン
ベロープ変換部34に入力されたとすると、この音色エ
ンベロープ変換部34からは、図8(A)に示した赤色
素子用出力と、この出力とは逆特性である同図(B)に
示した緑色素子用出力とが発生する。
【0020】他方、DCA制御部31は、音量エンベロ
ープにおけるアタックのデータをレイトに従って目標値
まで変化させ、アタックが目標値に到達すると、次のデ
ィケイの目標値とレイトとに基づいて同様の動作を行
う。すなわち、制御部25から音量エンベロープにおけ
るアタック、ディケイ、サステイン、リリースの目標値
とレイトとが順次与えられることにより、DCA制御部
31は音量エンベロープのデータを生成して、DCA3
5と音量エンベロープ変換部36とに送出する。この音
量エンベロープ変換部36は、図4をもって説明したよ
うに、入力レベルが増大するに従って出力レベルを増大
させる特性である。よって、図9に示したエンベロープ
のデータが音量エンベロープ変換部36に入力されたと
すると、音量エンベロープ変換部36は、図10に示す
特性の出力を発生する。
【0021】そして、図8(A)に示した特性の出力と
図10に示した特性の出力とが乗算器40において乗算
されると、この乗算器40は、図11(A)に示すよう
な時間的に変化する赤色素子用出力を発生する。また、
図8(B)に示した特性の出力と図10に示した特性の
出力とが乗算器41において乗算されると、この乗算器
41は、図11(B)に示すような時間的に変化する緑
色素子用出力を発生する。すると、光量制御部42は、
入力された赤色素子用出力に応じてパルス幅PWを変化
させた赤色素子用パルス信号と、入力された緑色素子用
出力に応じてパルス幅PWを変化させた緑色素子用パル
ス信号とを発生する。
【0022】このとき、切換部43は、前記制御部25
が出力した音高データに対応する鍵の2色LED15に
切り換えており、よって、前記赤色素子用パルス信号と
緑色素子用パルス信号は、この音高データに対応する2
色LED15の赤色素子と緑色素子とに各々供給され
る。その結果、2色LED15の赤色素子にあっては、
図11(A)に示した乗算器40の出力に依存して時間
的に光量を変化させ、緑色素子にあっては図11(B)
に示した乗算器41の出力に依存して時間的に光量を変
化させる。
【0023】他方、DCW33は、入力された音色エン
ベロープデータに従って、図12に示すようなカットオ
フ周波数を変化させつつ、DCO32が発生した倍音を
含む波形を濾波する。すると、DCA33は、DCW3
3が出力した波形データの振幅を、音量エンベロープデ
ータに従って時間的に変化させる。このDCA35で処
理された波形データは、D/A変換器37によりアナロ
グ信号に変換されて、アンプ38により増幅される。こ
のアンプ38により増幅された波形信号がスピーカ39
に与えられることによって、スピーカ39からは、DC
O32で生成された周波数に応じた音高であって、DC
W33によるカットオフ周波数に応じた音色、及びDC
A35の処理に応じて発生及び減衰する特性の楽音が順
次放音されて、自動演奏が進行する。
【0024】したがって、ユーザーは、2色LED15
の点灯により、自動演奏により発生している楽音の音高
に対応する鍵を認識しつつ、2色LED15における赤
色と緑色の変化により、スピーカ39から発生している
楽音の音色特性や音量の変化特性等の楽音固有の特性を
認識することが可能となる。
【0025】なお、自動演奏情報に基づく楽音を発生さ
せず、自動演奏情報を2色LED15の発光制御のみに
利用するよう構成した場合には、自動演奏情報に基づく
発音はなく、音高に対応する鍵の2色LED15のみ
が、前述と同様の変化状態をもって、順次点灯する。よ
って、2色LED15の点灯により押鍵すべき鍵が示さ
れ、この2色LED15からの光が透過する鍵を押下す
ることにより、自動演奏情報に対応する曲を容易に演奏
することができる。このとき、前述のように2色LED
15の赤色と緑色の変化により楽音固有の特性が示され
ることから、ユーザーがこの特性を意識しつつ押鍵する
ことにより、曲想に合った演奏が可能となる。
【0026】また、ナビゲートモードを設定することな
く、通常演奏モードを設定して鍵盤1上の白鍵17ある
いは黒鍵47を操作した場合には、押鍵に伴って第1ス
イッチ11→第2スイッチ12の順でオンとなるととも
に、離鍵に伴って第2スイッチ12→第1スイッチ11
の順でオフとなる。すると、鍵盤部24は、第1スイッ
チ11のオフからオンへの応答してキーオン信号とキー
ナンバーとを制御部25に入力するとともに、第2のス
イッチ12のオンからオフへの変化に伴ってキーオフ信
号とキーナンバーとを制御部25に入力する。また、タ
ッチ検出部27は、第1スイッチ11と第2スイッチ1
2のオン時間差を検出して、制御部25に入力する。
【0027】すると、制御部25は、入力されたキーナ
ンバーに対応する音高データをDCO制御部29と切換
部43とに出力し、スイッチ部27に設けられている音
色設定スイッチの操作により設定されている音色データ
に基づく音色エンベロープの各目標値及びレイトをDC
W制御部30に出力する。さらに、制御部25は、前記
キーオン信号に応答して発音指示、前記オン時間差に対
応するキータッチの強さを示すタッチデータ、及び音色
データに基づく音量エンベロープの各目標値及びレイト
をDCA制御部31に送出する。よって、DCO制御部
29、DCW制御部30、DCA制御部31は、前述と
同様に動作して、DCO32、DCE33、DCA35
を制御し、これによりスピーカ39から押鍵された鍵に
対応する音高であって、選択されている音色の楽音が、
タッチの強さに応じた音量で発生するとともに、離鍵に
伴って減衰する。
【0028】また、音色エンベロープ変換部34にはD
CW制御部30から音色エンベロープのデータが入力さ
れ、音量エンベロープ変換部36にはDCA制御部31
から音量エンベロープのデータが入力される。よって、
これら音色エンベロープ変換部34と音量エンベロープ
変換部36、及び乗算器40,41、光量制御部42、
切換部43が前述と同様に動作することにより、操作さ
れた鍵に設けられている2色LED15の赤色と緑色の
光量が前述と同様に変化する。これにより、ユーザー
は、自己の演奏に伴ってスピーカ39から発生している
楽音の音色特性や音量の変化特性等の楽音固有の特性を
視覚的に認識することが可能となる。
【0029】図13は、本発明の他の実施例を示すもの
であり、前述の実施例で用いた音色エンベロープ変換部
34に代えてタッチデータ変換部44が設けられてい
る。そして、タッチ検出部26が、第1スイッチ11と
第2スイッチ12のオン時間差を検出して、制御部25
に入力すると、制御部25はこのオン時間差に基づくタ
ッチデータをタッチデータ変換部44に送出する。する
と、タッチデータ変換部44は、図14に示す変換特性
に従って、入力レベルが増大するに伴って2色LED1
5における赤色素子への出力レベルを増大させ、かつ、
緑色素子への出力レベルを減少させる。したがって、こ
の実施例においては、ユーザーが鍵盤1の各鍵を操作し
た際、タッチが強いと赤色が強くて緑色が弱く、タッチ
が弱いと緑色が強くて赤色が弱い発光特性となり、この
赤色と緑色の強弱によりタッチの強さを認識することが
できる。
【0030】また、自動演奏時には、自動演奏情報に含
まれているタッチデータが、制御部25からタッチデー
タ変換部44に送出される。すると、タッチデータ変換
部44は、前述の図14に示す変換特性に従って、2色
LED15における赤色素子への出力と緑色素子への出
力とを発生する。これにより、音量エンベロープの立ち
上がりが急峻であると、赤色が強くて緑色が弱く、音量
エンベロープの立ち上がりが緩慢であると緑色が強くて
赤色が弱い発光特性となり、この赤色と緑色の強弱によ
り音量の変化特性を認識することができる。
【0031】なお、本実施例においては発光手段の光量
及び発光色を制御するようにしたが、光量及び発光色の
いずれか一方でもよくまた、点滅時間間隔等その他の要
素を制御してもよい。さらに、2色LEDの代わりに単
色のLED、あるいは、ランプや液晶のディスプレイ等
を用いてもよい。
【0032】また、発光手段は、鍵の下方に限らず、鍵
の上面、鍵近傍の楽器本体等、に設けられてもよい。ま
た、電子鍵盤楽器のみではなく、弦楽器等のその他の楽
器や楽器以外の装置に適用してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、楽音の特性を決定
する2種類のエンベロープデータを乗算器で算出された
乗算結果に基づいて、識別可能な発光状態として反映す
るので、演奏者は複数の楽音特性の状態を視覚的に認識
可能とすることができる。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した電子楽器における
鍵盤の垂直断面図である。
【図2】同電子楽器のブロック構成図である。
【図3】音色エンベロープ変換部の変換特性図である。
【図4】音量エンベロープ変換部の変換特性図である。
【図5】光量変換部の変換特性図である。
【図6】光量変換部の出力例を示す波形図である。
【図7】DCW制御部の出力例を示す波形図である。
【図8】(A)は音色エンベロープ変換部の赤色素子用
出力の一例を示す波形図、(B)は音色エンベロープ変
換部の緑色素子用出力の一例を示す波形図である。
【図9】DCA制御部の出力例を示す波形図である。
【図10】音量エンベロープ変換部の出力例を示す波形
図である。
【図11】(A)は乗算器の赤色素子用出力の一例を示
す波形図、(B)は乗算器の緑色素子用出力の一例を示
す波形図である。
【図12】DCWの制御特性図である。
【図13】本発明の他の実施例を適用した電子楽器のブ
ロック構成である。
【図14】同実施例におけるタッチデータ変換部の変換
特性図である。
【符号の説明】 1 鍵盤 11 第1スイッチ 12 第2スイッチ 15 2色LED 17 白鍵 25 制御部 29 DCO制御部 30 DCW制御部 31 DCA制御部 34 音色エンベロープ変換部 36 音量エンベロープ変換部 42 光量制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 102 G09B 15/00 G10G 1/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光体から成り、各発光体の発光
    状態を変化可能な発光手段と、 楽音の第1の特性を決定する第1のエンベロープデータ
    と、楽音の第2の特性を決定する第2のエンベロープデー
    タと、を生成するエンベロープデータ生成手段と、 前記第1のエンベロープデータと前記第2のエンベロープ
    データを乗算する乗算器と、 前記乗算器によって算出された乗算結果に基づいて前記
    発光手段に設けられた各発光体の夫々の発光状態を制御
    する制御手段と、 を具備することを特徴とする楽音特性可視装置。
  2. 【請求項2】 前記発光手段は、光量を変化可能であ
    り、前記制御手段は、前記乗算器が前記第1のエンベロープ
    データと前記第2のエンベロープデータを乗算した結果
    に基づいて 前記光量を制御することを特徴とする請求項
    1記載の楽音特性可視装置。
  3. 【請求項3】 前記発光手段は、第1の発光色と第2の
    発光色を発生する発光体を具備して成り、前記制御手段
    は前記乗算器によって算出された乗算結果に基づいて、
    前記発光体が発光する前記第1の発光色と前記第2の発
    光色のそれぞれの発光量が異なるよう前記発光手段を制
    御することを特徴とする請求項1、又は2記載の楽音特
    性可視装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記第1のエンベロー
    プデータ、或いは、前記第2のエンベロープデータのい
    ずれか一方のレベル変化に応じて、前記発光体が発光す
    る第1の発光色と前記第2の発光色の各発光量の増減変
    化の特性が互いに逆特性となるよう前記発光手段を制御
    することを特徴とする請求項3記載の楽音特性可視装
    置。
  5. 【請求項5】 前記エンベロープデータ生成手段の生成
    する前記第1のエンベロープデータは楽音の音量を示す
    エンベロープデータであり、前記第2のエンベロープデ
    ータは楽音の音色を示すエンベロープデータであること
    を特徴とする請求項1から請求項4のいづれかに記載の
    楽音特性可視装置。
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