JP2018072708A - 鍵盤楽器 - Google Patents

鍵盤楽器 Download PDF

Info

Publication number
JP2018072708A
JP2018072708A JP2016214983A JP2016214983A JP2018072708A JP 2018072708 A JP2018072708 A JP 2018072708A JP 2016214983 A JP2016214983 A JP 2016214983A JP 2016214983 A JP2016214983 A JP 2016214983A JP 2018072708 A JP2018072708 A JP 2018072708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
key
timing
note
emitting means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016214983A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6897062B2 (ja
Inventor
貴央 柳川
Takahisa Yanagawa
貴央 柳川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2016214983A priority Critical patent/JP6897062B2/ja
Publication of JP2018072708A publication Critical patent/JP2018072708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6897062B2 publication Critical patent/JP6897062B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Music (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】押鍵すべきタイミングが近づく様子を滑らかに表現することができる鍵盤楽器を提供すること。【解決手段】電子鍵盤楽器1は、押鍵タイミングの3拍前から2拍前の期間において、第1予告灯41の光量を減少させて消灯させる一方、第2予告灯42の光量を増加させて点灯させる。電子鍵盤楽器1は、押鍵タイミングまでの期間において、第2予告灯42、第3予告灯43、および押鍵指示灯44についても、同様に点灯・消灯させる。これにより、隣接する2つの表示灯における点灯の切替わりが経過時間に応じて徐々に行われるため、押鍵すべきタイミングが近づく様子を滑らかに表現することができる。【選択図】図5

Description

本発明は、鍵盤楽器に関するものである。
従来より、表示手段を用いて押鍵の指示を行う鍵盤楽器がある。例えば、特許文献1には、各鍵に対応して、押鍵を指示する押鍵指示LEDと、押鍵すべき鍵を予告する予告表示LEDを備える演奏支援装置が開示されている。このような構成によれば、押鍵指示LEDが点灯する前に、予告表示LEDが点灯するので、演奏者は次に押鍵すべき鍵を予め知ることができる。
特開2000−132163号公報
ところで、例えば、押鍵すべきタイミングに対して、予告を早い時期から開始させたい場合などに、予告表示LEDの個数を増やすことが考えられる。複数の予告表示LEDを順次点灯させることにより、押鍵すべきタイミングが近づく様子を表現することができる。しかしながら、順次点灯させる場合、単に複数の予告表示LEDを順番に明滅させるだけでは滑らかな表示とはならなかった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、押鍵すべきタイミングが近づく様子を滑らかに表現することができる鍵盤楽器を提供することを目的とする。
(1)本願に係る鍵盤楽器は、鍵盤と、鍵盤の各鍵に対応する3つ以上の発光手段と、制御手段と、を備え、制御手段は、演奏情報に基づいて、押鍵すべきタイミングに先行して、オフしている3つ以上の発光手段のうち、鍵盤との距離が遠い発光手段から距離が近い発光手段へ向かって、順に明滅させることで、点灯する発光手段を切替える切替処理を実行し、切替処理において、発光手段を消灯させる場合、および、点灯させる場合の少なくとも何れか一方において、発光手段の光量を経過時間に応じて変化させることを特徴とする。このようにすると、点灯から消灯、もしくは消灯から点灯までを連続的に表現することができるので、押鍵すべきタイミングが近づく様子を滑らかに表現することができる。
(2)また、制御手段は、切替処理において、発光手段の光量を減少させることにより消灯させる一方、当該発光手段の鍵盤側に隣接する発光手段の光量を増大させることにより点灯させることを特徴とする。このようにすると、隣接する2つの発光手段における点灯の切替わりが経過時間に応じて徐々に行われるため、押鍵すべきタイミングが近づく様子を滑らかに表現することができる。
本願に係る鍵盤楽器によれば、押鍵すべきタイミングが近づく様子を滑らかに表現することができる鍵盤楽器を提供することができる。
実施形態に係る電子鍵盤楽器の正面図である。 ガイド表示および鍵盤の拡大図である。 電子鍵盤楽器の電気的構成を示すブロック図である。 楽曲データを楽譜形式で表記した楽譜である。 実施形態におけるガイド表示の点灯の遷移を説明するタイミング図である。 実施形態とは異なる態様におけるガイド表示の点灯の遷移を説明するタイミング図である。 実施形態および実施形態とは異なる態様におけるガイド表示の点灯の遷移を説明する図である。 電子鍵盤楽器のレッスン機能に関わる機能ブロック図である。
<鍵盤楽器の構成>
レッスン機能を有する電子鍵盤楽器1の構成について図1を用いて説明する。電子鍵盤楽器1は筐体1a、鍵盤10、ユーザインターフェース12、スピーカ151,151などを備えている。鍵盤10、ユーザインターフェース12およびスピーカ151,151は筐体1aの正面に配置されている。鍵盤10は音高に対応した白鍵10aおよび黒鍵10bを複数備えている。以下の説明において、鍵盤10の鍵の並ぶ方向を左右方向、正面視において左右方向と直交する方向を前後方向と称する。ユーザインターフェース12およびスピーカ151,151は鍵盤10の後側に配置されている。スピーカ151,151は鍵盤10が受付けた操作に応じた音などを放音する。ユーザインターフェース12は液晶ディスプレイ121、鍵盤10の鍵と同数のガイド表示40、および不図示の複数の操作ボタンなどを備えている。液晶ディスプレイ121は左右方向における略中央に配置されており、設定画面などを表示する。ガイド表示40は鍵盤10の各鍵に対応して、各鍵の近傍に配置されている。操作ボタンとしては、電源ボタン、「スタート/ストップ」ボタンなどがある。尚、図1および図2では、複数の白鍵10a、黒鍵10b、およびガイド表示40のうち1つにのみ符号を付し、その他の符号は省略している。
ガイド表示40については図2を用いて詳しく説明する。ガイド表示40は、第1予告灯41、第2予告灯42、第3予告灯43、および押鍵指示灯44を有する。筐体1aの一部は、第1予告灯41〜第3予告灯43および押鍵指示灯44の各々に対応する矩形の透過性シートが形成されており、透過性シートの筐体1aの内部側に不図示のLED(Light Emitting Diode)が配置されている。透過性シートとは透過性を有するシートである。LEDの発光色は例えば赤色である。LEDが点灯した場合、演奏者は透過性シートを通過したLEDが発する光を視認することができる。ここでは、透過性シートとLEDとを含めた各々の構成を第1予告灯41〜第3予告灯43および押鍵指示灯44と称する。尚、以下の説明において、第1予告灯41〜第3予告灯43および押鍵指示灯44を総称して表示灯と記載する場合がある。
第1予告灯41〜第3予告灯43は、演奏者が押鍵すべき押鍵タイミングに先行して点灯することにより、押鍵を予告する。押鍵指示灯44は押鍵タイミングに点灯することにより、押鍵を指示する。第1予告灯41〜第3予告灯43および押鍵指示灯44を構成する透過性シートの各々は、正面視で互いに同じ矩形の形状を有している。
次に、電子鍵盤楽器1の電気的構成について図3を用いて説明する。電子鍵盤楽器1は、図1に示した構成の他に、検出回路11、音源回路13、効果回路14、スピーカ151,151を有するサウンドシステム15、CPU16、タイマ31、RAM18、ROM19、データ記憶部20、ネットワークインターフェース21などを備えている。CPU16はROM19が記憶している各種のプログラムを実行することによって、各部を制御する。ここで、各部とは、バス22を介してCPU16と接続される検出回路11、ユーザインターフェース12、音源回路13、およびネットワークインターフェース21などである。RAM18は、CPU16が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。データ記憶部20は、MIDI(Musical Instrument Digital Interface;登録商標)形式の楽曲データなどを記憶する。データ記憶部20は、例えばフラッシュメモリなどで実現される。タイマ31はCPU16の命令に従って、設定時間までの時間および楽曲データのイベント(後述)間の時間などをカウントし、残り時間が0となると、CPU16に押鍵信号等の演奏信号を出力する。
検出回路11は鍵盤10の動きを検出して演奏信号(押鍵信号、離鍵信号、早さ信号など)を生成し、CPU16経由で音源回路13へ入力される。
音源回路13は、押鍵信号等の演奏信号に従い、デジタルオーディオ信号を生成し出力する。効果回路14は、音源回路13から出力されるオーディオ信号に例えばリバーブなどの効果を付加したデジタルオーディオ信号を出力する。サウンドシステム15は、不図示のデジタルアナログ変換器およびアンプなどを有する。デジタルアナログ変換器は、効果回路14から出力されるデジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換し、アンプへ出力する。アンプは、アナログオーディオ信号を増幅し、スピーカ151,151へ出力する。スピーカ151,151は入力されるアナログオーディオ信号に応じて発音する。このように、電子鍵盤楽器1は鍵盤10の操作に応じて、演奏音を発音する。また、データ記憶部20に記憶されている楽曲データに基づいて、自動演奏音を発音する。以下、自動演奏音を発音することを、再生すると記載する場合がある。
ユーザインターフェース12は、CPU16の命令に従って、例えば各種の設定画面などを液晶ディスプレイ121に表示する。また、ユーザインターフェース12は操作ボタンで受付けた操作を信号としてCPU16へ送信する。また、ユーザインターフェース12は、CPU16の命令に従って、第1予告灯41〜第3予告灯43および押鍵指示灯44を構成するLEDの各々を明滅する。ネットワークインターフェース21は、LAN通信を行う。CPU16は、ネットワークインターフェース21および不図示のルータを介してインターネットと接続し、インターネットに接続されている楽曲データを提供するコンテンツサーバから楽曲データをダウンロードすることができる。
<レッスン機能の概要>
次に、電子鍵盤楽器1のレッスン機能について図4,5を用いて説明する。ここでは、レッスンに使用される楽曲データを楽譜形式で表記した楽譜60の1小節は図4のように構成されているものとする。楽譜60の拍子は4分の4拍子である。楽譜60の1小節には、4分音符である音符n1、8分音符である音符n2,n3、4分音符である音符n4,n5がこの順に並んでいる。図5において、時間は、音符n1の押鍵タイミングを0としている。また、図5において、第1予告灯41〜第3予告灯43および押鍵指示灯44の点灯している期間を矩形で表記している。第1予告灯41〜第3予告灯43および押鍵指示灯44は、光量Q1〜Q4の4段階の光量で点灯することができる。尚、光量の大きさはQ1<Q2<Q3<Q4の順になっている。図5では、光量Q1〜Q4を互いに異なるハッチングで表記している。
図5に示すように、電子鍵盤楽器1は楽曲データの再生を開始し、音符n1の押鍵タイミングの3拍前になると第1予告灯41を光量Q4で点灯し、押鍵タイミングの3拍前から押鍵タイミングまでの期間において、音符n1に対応する第1予告灯41〜第3予告灯43および押鍵指示灯44を、鍵盤10との距離が遠い第1予告灯41から鍵盤10との距離が近い押鍵指示灯44へ向かう順にクロスフェード表示する。詳しくは、電子鍵盤楽器1は音符n1の押鍵タイミングの3拍前に音符n1の第1予告灯41を光量Q4で点灯する。次に、1/4拍後、つまり押鍵タイミングの2.75拍前になると、電子鍵盤楽器1は第1予告灯41の光量を光量Q3に切替え、第2予告灯42を光量Q1で点灯する。さらに1/4拍後の押鍵タイミングの2.5拍前になると、電子鍵盤楽器1は第1予告灯41および第2予告灯42の光量を光量Q2に切替える。さらに1/4拍後の押鍵タイミングの2.25拍前になると、電子鍵盤楽器1は第1予告灯41の光量を光量Q1に切替え、第2予告灯42の点灯を光量Q3に切替える。さらに1/4拍後の押鍵タイミングの2拍前になると、電子鍵盤楽器1は第1予告灯41を消灯し、第2予告灯42の点灯を光量Q4に切替える。
つまり、1拍の間に第1予告灯41は点灯状態から消灯状態に、第2予告灯は消灯状態から点灯状態へ変化する。
以後同様に、電子鍵盤楽器1は押鍵タイミングの2拍前から1拍前の1拍の期間において、第2予告灯42の光量を段階的に少なくして点灯状態から消灯状態に変化させつつ、第3予告灯43の光量を段階的に多くして消灯状態から点灯状態へ変化させる。次に、押鍵タイミングの1拍前から押鍵タイミングまでの期間において、電子鍵盤楽器1は第3予告灯43の光量を段階的に少なくしつつ、押鍵指示灯44の光量を段階的に多くする。電子鍵盤楽器1は押鍵タイミングになると、第3予告灯43を消灯し、押鍵指示灯44の光量を光量Q4に切替えて点灯させる。次に、電子鍵盤楽器1は押鍵タイミングから1拍経過すると、押鍵指示灯44を消灯する。このように、電子鍵盤楽器1は、点灯から消灯、消灯から点灯までの光量を、夫々、経過時間に応じて少なく、多くすることができるため、点灯から消灯および消灯から点灯までを連続的に表現することができる。また、電子鍵盤楽器1は例えば、第1予告灯41と第2予告灯42などの、隣接する2つの表示灯における点灯の切替わりを経過時間に応じて徐々に行うため、一方を徐々に明るくしつつ他方を徐々に暗くするため、押鍵すべきタイミングが近づく様子を滑らかに表現することができる。
音符n2〜n5に対応するガイド表示40についても、各々の押鍵タイミングの3拍前から押鍵タイミングの1拍後まで、電子鍵盤楽器1は同様に点灯する。電子鍵盤楽器1は鍵盤10の各々の鍵に対応するガイド表示40のすべてに対して、上記のように点灯を行う。順に点灯される第1予告灯41〜第3予告灯43および押鍵指示灯44を見ることにより、楽曲の進行に合わせて、演奏者は押鍵すべき鍵を追っていくことができる。また、押鍵指示灯44の点灯により、押鍵タイミングを認識することができる。
ところで、図4に示す様に、音符n3の前には、4分音符である音符n1および8分音符である音符n2が並んでいるため、図5に示す様に、音符n3の第1予告灯41の点灯を開始するタイミングは、音符n1の押鍵タイミングの1.5拍前となる。従って、本実施形態の様に表示灯の光量が段階的に変化する構成ではなく、表示灯が点灯・消灯の2つの状態のみしかとらない構成の場合には、音符n3と音符n2とにおける押鍵タイミングまでの時間の差異が表現できないタイミングが発生してしまう。図6,7を用いて、次に説明する。
電子鍵盤楽器1において、図6に示すように、表示灯を光量Q4でのみ点灯する方法も考えられる。この方法とは、詳しくは、まず、音符n1の押鍵タイミングの3拍前になると音符n1に対応する第1予告灯41を光量Q4で点灯させる。次に、音符n1の押鍵タイミングの2拍前になると、第1予告灯41を消灯させ、第2予告灯42を光量Q4で点灯させる。以後、同様に、音符n1の押鍵タイミングの1拍前、押鍵タイミング、押鍵タイミングの1拍後のタイミングで、点灯する表示灯を第2予告灯42、第3予告灯43、および押鍵指示灯44の順に切替える方法である。尚、図5と同様に、図6の時間は、音符n1の押鍵タイミングを0としている。以後、この方法をパターンBと称し、本実施形態の表示方法をパターンAと称する。
パターンBの場合、音符n3の押鍵タイミングは音符n1の押鍵タイミングの1.5拍前であるため、音符n3に対応するガイド表示40と、音符n3の直前の音符である音符n2に対応するガイド表示40とが同じ表示となってしまう期間が発生してしまう。例えば、図6の時刻t1におけるガイド表示40の点灯状態は図7の表示100のようになる。表示100は、右から順に音符n1〜n5の各々に対応するガイド表示40を示しており、光量Q4で点灯している表示灯を黒色部で表記している。時刻t1では、音符n2に対応する第3予告灯43と、音符n3に対応する第3予告灯43とが点灯する。このように、音符n2に対応するガイド表示40と、音符n3に対応するガイド表示40とでは表示状態が同じであるため、演奏者は、時刻t1において、音符n2に対応する鍵と、音符n3に対応する鍵とのどちらを先に押鍵すべきかを判別することができなくなってしまう。
一方、本実施形態のパターンAによれば、図5の時刻t1におけるガイド表示40の点灯状態は図7の表示70のようになる。表示70は、右から順に音符n1〜n5の各々に対応するガイド表示40を示しており、点灯している表示灯をハッチングして表記している。また、図5と同様に、光量Q1〜Q4を互いに異なるハッチングで表記している。また、図5の時刻t1と図6の時刻t1とは同時刻を示しており、音符n1の押鍵タイミングの0.875拍後,(3/4拍と4/4拍の間)である。音符n2に対応するガイド表示40において、第3予告灯43は光量Q1で点灯し、押鍵指示灯44は光量Q3で点灯しているのに対し、音符n3に対応するガイド表示40において、第3予告灯43は光量Q3で点灯し、押鍵指示灯44は光量Q1で点灯している。このように、音符n2に対応するガイド表示40と、音符n3に対応するガイド表示40とでは表示状態が異なるため、演奏者は、時刻t1において、音符n2に対応する鍵を、音符n3に対応する鍵より先に押鍵すべきであると判別することができる。このように、1つの表示灯が点灯している期間である1拍よりも短い長さを持つ音符である、音符n2,n3が楽曲に含まれている場合にも、1拍よりも短い、0.25拍の間隔で光量が変化するため、各音符の押鍵タイミングまでの時間を詳細に表現することができる。押鍵開始タイミングが1拍(4分音符)以下である音符n3,n4のような場合でも、1拍未満の間隔で光量を変化させているため、その押鍵順序を表現することが可能である。
<楽曲データ>
次に、楽曲データについて説明する。楽曲データには楽曲情報および複数のトラックが含まれている。楽曲情報には、楽曲データの楽曲名などの情報が含まれている。トラックには時間情報とイベントとが1組として構成されているデータが楽曲の進行順に並んでいる。イベントとは、処理の内容を指示するデータである。時間情報とは、イベントを処理する時間を指示するデータである。複数のトラックのうち、1つのトラックには、レッスン用のデータが収められており、その他のトラックには、伴奏用のデータが収められている。イベントには、MIDIイベントである「ノートオン」および「ノートオフ」と、メタイベントである「ガイド表示オン」および「ガイド表示オフ」などがある。尚、「ガイド表示オン」および「ガイド表示オフ」は、レッスン用のトラックに含まれている。
「ノートオン」は発音を指示するデータであり、「ノートオフ」は消音を指示するデータである。「ノートオン」および「ノートオフ」には、「ノートナンバー」、「ベロシティ」などが付随している。「ノートナンバー」とは、音高を指定するデータであり、「ベロシティ」とは、音の強弱を表すデータである。「ガイド表示オン」および「ガイド表示オフ」は、ガイド表示40の点灯・消灯のためのデータである。「ガイド表示オン」および「ガイド表示オフ」には、「ノートナンバー」などが付随している。「ガイド表示オン」に対応する時間情報は、対応する押鍵タイミングの3拍前に設定されている。尚、トラックの最後には、終了コードが含まれている。
<機能ブロック>
次に、電子鍵盤楽器1が有するレッスン機能に関わる機能ブロックについて、図8を用いて説明する。電子鍵盤楽器1は、上記した構成の他に、読出し部51およびLED制御部52を有している。読出し部51およびLED制御部52は、例えばCPU16がROM19に記憶されているプログラムを実行することなどにより実現される。
レッスン機能を使用したい演奏者が、ユーザインターフェース12を操作して、所望の楽曲データを選択すると、CPU16は指定された楽曲データをデータ記憶部20から読み出して、RAM18に記憶させる。レッスン機能を開始したい演奏者は、ユーザインターフェース12の「スタート/ストップ」キーを押下する。
読出し部51は、ユーザインターフェース12からの信号により、「スタート/ストップ」キーが押下されたと判断すると、読出し処理を開始する。読出し処理を開始すると、読出し部51は、RAM18に記憶されている楽曲データのトラックに含まれる時間情報およびイベントを先頭から順に読み出し、タイマ31を用いて時間情報に従ったタイミングで、イベントに応じた命令をLED制御部52および音源回路13に出力する。イベントが、「ノートオン」、「ノートオフ」であれば、音源回路13に「ノートオン」、「ノートオフ」の命令を出力する。音源回路13および効果回路14は、入力される「ノートオン」、「ノートオフ」の命令と付随する「ノートナンバー」、「ベロシティ」などに従って、信号処理を行う。これにより、サウンドシステム15から、伴奏音が発音される。
イベントが「ガイド表示オン」「ガイド表示オフ」であれば、読出し部51は「ガイド表示オン」「ガイド表示オフ」の命令をLED制御部52へ出力する。LED制御部52は、「ガイド表示オン」の命令が入力されると、切替処理を開始する。LED制御部52は、切替処理を開始すると、まず、付随する「ノートナンバー」に対応するガイド表示40の第1予告灯41の光量Q4での点灯をユーザインターフェース12に指示する。次に、タイマ31を用いて、第1予告灯41の点灯を指示してからの経過時間が0.25拍(1/4拍)に相当する時間となったと判断すると、第1予告灯41の光量を光量Q3に切替え、第2予告灯42を光量Q1で点灯するようにユーザインターフェース12に指示する。以後、「ガイド表示オフ」の命令が入力されるまで、0.25拍に相当する時間毎に、同様にLED制御部52は点灯・消灯および光量をユーザインターフェース12に指示する。LED制御部52は、「ガイド表示オフ」の命令が入力されると、押鍵指示灯44の消灯をユーザインターフェース12に指示し、切替処理を開始する。
尚、読出し部51は、「スタート/ストップ」キーが押下されたと判断した場合、および楽曲データの終了コードを読み出した場合、切替処理を終了する。
以上の記載において、第1予告灯41〜第3予告灯43および押鍵指示灯44を構成するLEDは発光手段の一例である。CPU16は制御手段の一例である。楽曲データは演奏情報の一例である。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
CPU16がプログラムを実行することなどによって実現されるLED制御部52は、楽曲データに基づいて、押鍵タイミングに先行して第1予告灯41〜第3予告灯43を順次明滅させ、押鍵タイミングで押鍵指示灯44の点灯させる切替処理を実行する。LED制御部52は、例えば、第1予告灯41の光量を減少させて消灯させる一方、第2予告灯42の光量を増加させて点灯させる。これにより、隣接する2つの表示灯における点灯の切替わりが経過時間に応じて徐々に行われるため、一方を徐々に明るくしつつ他方を徐々に暗くするため、押鍵すべきタイミングが近づく様子を滑らかに表現することができる。
[変形例]
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
上記では、例えば、第1予告灯41の光量を減少させて消灯させる一方、第2予告灯42の光量を増加させて点灯させると説明したがこれに限定されない。点灯させる際の光量のみを経過時間に応じて変化させる構成としても良い。例えば、図5において、第1予告灯41を、押鍵タイミングの3拍前から2拍前の期間、光量Q4で点灯させる一方、第2予告灯42については上記と同様に、押鍵タイミングの2.75拍前から光量Q1〜Q4で徐々に点灯させる構成としても良い。同様に、消灯させる際の光量のみを経過時間に応じて変化させる構成としても良い。点灯から消灯および消灯から点灯の何れか一方の光量を経過時間に応じて変化させても、押鍵すべきタイミングが近づく様子を滑らかに表現することができる。
また、上記では、LEDは光量Q1〜光量Q4の4つの光量で点灯すると説明したが、光量のレベル数を限定するものではない。LEDの光量のレベル数は、4つより少なくても良いが、多くするほど、より滑らかに表現することができて良い。また、上記では、押鍵タイミングの3拍前から押鍵タイミングまでの期間において、点灯している表示灯は、0.25拍に相当する期間、同じ光量で点灯すると説明したが、これに限定されない。上記のように、階段状に光量が変化するのではなく、光量を経過時間に応じて連続的に変化する構成としても良い。
また、上記では、点灯から消灯と、消灯から点灯までの光量の変化が同じように行われると説明したが、これに限定されない。例えば、点灯から消灯までは3段階の光量で変化するのに対し、消灯から点灯までは4段階の光量で変化する構成としても良い。
また、図5〜7を用いて、前記実施形態によれば、1つの表示灯が点灯している期間よりも短い長さをもつ音符を含む楽曲において、押鍵までの時間をより詳細に表現できると説明した。前記実施形態によれば、装飾音符などを含む楽曲においても同様に表現することができる。
上記では、ガイド表示40は透過性シートとLEDとで構成されていると説明したが、これに限定されない。例えば、第1予告灯41〜第3予告灯43、および押鍵指示灯44の各々は筐体1aから露出するLEDなどの発光素子で構成されても良い。
また、上記では、発光手段としてLEDを例示したが、これに限定されず、例えば、蛍光灯などでも良い。
また、上記では、表示灯の表示色を例示したが、色を限定するものではない。また、上記では、表示灯は0.25拍毎に光量が変化すると説明したが、時間間隔を限定するものではない。また、上記では、表示灯を構成する透過性シートの正面視での形状を例示したが、形状を限定するものではない。
また、上記では、楽曲データに予め、「ガイド表示オン」および「ガイド表示オフ」が含まれていると説明したが、これに限定されない。「ガイド表示オン」および「ガイド表示オフ」の一方、あるいは両方が楽曲データに含まれていない構成としても良い。この場合、例えば、「ガイド表示オン」が含まれていない場合には、読出し部51は時間情報およびイベントを略同時に読出し、「ノートオン」のデータを読み出すと「ノートオン」に対応する時間情報の3拍前に相当するタイミングで「ノートオン」の命令をLED制御部52へ出力し、これに応じてLED制御部52は第1予告灯41を点灯させる構成とすれば良い。
また、上記では、鍵盤楽器として電子鍵盤楽器1を例示したが、これに限定されない。上記したように、鍵盤操作に応じた発音とは別にガイド表示40の制御は行われるので、例えばアコースティックピアノなどのアコースティック鍵盤楽器などにも適用することができる。
1 電子鍵盤楽器
10 鍵盤
12 ユーザインターフェース
16 CPU
40 ガイド表示
41 第1予告灯
42 第2予告灯
43 第3予告灯
44 押鍵指示灯
51 読出し部
52 LED制御部

Claims (2)

  1. 鍵盤と、
    前記鍵盤の各鍵に対応する3つ以上の発光手段と、
    制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    演奏情報に基づいて、押鍵すべきタイミングに先行して、オフしている前記3つ以上の発光手段のうち、前記鍵盤との距離が遠い前記発光手段から前記距離が近い前記発光手段へ向かって、順に明滅させることで、点灯する発光手段を切替える切替処理を実行し、
    前記切替処理において、
    前記発光手段を消灯させる場合、および、点灯させる場合の少なくとも何れか一方において、前記発光手段の光量を経過時間に応じて変化させることを特徴とする鍵盤楽器。
  2. 前記制御手段は、前記切替処理において、
    前記発光手段の光量を減少させることにより消灯させる一方、当該発光手段の前記鍵盤側に隣接する前記発光手段の光量を増大させることにより点灯させることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器。
JP2016214983A 2016-11-02 2016-11-02 鍵盤楽器 Active JP6897062B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016214983A JP6897062B2 (ja) 2016-11-02 2016-11-02 鍵盤楽器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016214983A JP6897062B2 (ja) 2016-11-02 2016-11-02 鍵盤楽器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018072708A true JP2018072708A (ja) 2018-05-10
JP6897062B2 JP6897062B2 (ja) 2021-06-30

Family

ID=62114252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016214983A Active JP6897062B2 (ja) 2016-11-02 2016-11-02 鍵盤楽器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6897062B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024057766A1 (ja) * 2022-09-16 2024-03-21 ヤマハ株式会社 演奏システム、制御システムおよび制御方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09292878A (ja) * 1996-04-25 1997-11-11 Yamaha Corp 演奏支援装置
JP2000132163A (ja) * 1998-10-23 2000-05-12 Yamaha Corp 演奏支援装置、演奏支援方法、および演奏支援プログラムを記録した記録媒体
JP2002049301A (ja) * 2000-08-01 2002-02-15 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 押鍵表示装置、電子楽器システム、押鍵表示方法、及び記憶媒体
JP2002372967A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Yamaha Corp 鍵盤演奏ガイド装置
JP2014035494A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Roland Corp 調律装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09292878A (ja) * 1996-04-25 1997-11-11 Yamaha Corp 演奏支援装置
JP2000132163A (ja) * 1998-10-23 2000-05-12 Yamaha Corp 演奏支援装置、演奏支援方法、および演奏支援プログラムを記録した記録媒体
JP2002049301A (ja) * 2000-08-01 2002-02-15 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 押鍵表示装置、電子楽器システム、押鍵表示方法、及び記憶媒体
JP2002372967A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Yamaha Corp 鍵盤演奏ガイド装置
JP2014035494A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Roland Corp 調律装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
TOKISTAR LIGHTING SYSTEMS 取扱説明書 LED 2CHコントローラ(防雨型) LCXWP-10W, JPN7020004169, 7 January 2015 (2015-01-07), pages 1 - 4, ISSN: 0004415955 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024057766A1 (ja) * 2022-09-16 2024-03-21 ヤマハ株式会社 演奏システム、制御システムおよび制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6897062B2 (ja) 2021-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6515210B2 (en) Musical score displaying apparatus and method
CN108630177B (zh) 电子乐器、电子乐器的控制方法、以及记录介质
JP7143576B2 (ja) 電子楽器、電子楽器の制御方法及びそのプログラム
US20190251936A1 (en) Keyboard instrument
US20120272813A1 (en) Electronic harp
JP3858899B2 (ja) 弦楽器型の電子楽器
US11250722B2 (en) Performance training apparatus and method
JP2002372967A (ja) 鍵盤演奏ガイド装置
JP2023022574A (ja) 電子機器、電子機器の発音方法、及びプログラム
JP6897062B2 (ja) 鍵盤楽器
JP3840938B2 (ja) 電子楽器
JP5423213B2 (ja) 演奏教習装置および演奏教習プログラム
JP2018077319A (ja) 鍵盤楽器
CN111667554B (zh) 信息处理装置的控制方法、电子设备、演奏数据显示系统
JP6638673B2 (ja) 教習装置、教習プログラムおよび教習方法
JP2010139946A (ja) 電子楽器
JP2000259151A (ja) 自動伴奏装置
JP3620366B2 (ja) 電子鍵盤楽器
JP3567513B2 (ja) 演奏操作指示機能付き電子楽器
JP2001184063A (ja) 電子楽器
JP5304525B2 (ja) 演奏教習装置および演奏教習プログラム
JP2000315080A (ja) 演奏誘導装置
JP2023184348A (ja) 電子楽器、発光制御方法及びプログラム
JP2510091Y2 (ja) 電子楽器の指示表示装置
JP2017161565A (ja) 操作支援装置、鍵盤装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210524

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6897062

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151