JP3309105B2 - メインズインバータを介して伝送されるべき電力を制御する方法 - Google Patents
メインズインバータを介して伝送されるべき電力を制御する方法Info
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Description
送されるべき電力を制御する方法に関し、このメインズ
インバータは、一方ではDC中間回路に接続され、他方で
はリアクトルを介してn相ACメインズに接続されてお
り、メインズインバータは、そのACメインズの電圧の周
波数および振幅を独立しては影響し得ないようになって
おり、メインズインバータは、適切なスイッチを有する
n個の分岐を備え、かつn相ACメインズとDC中間回路と
の間で両方向に電力を伝送するように構成されている。
DC中間回路との間に接続されたメインズインバータを制
御する方法に関する。典型的には、このDC中間回路は、
インバータに電力を供給し、そのインバータは、1つあ
るいはそれ以上の電気モータに電力を供給する。この形
式の構成において、最も典型的には、電力は、この電気
的回路網からモータに供給されるが、例えば、モータを
減速する時に、電気的エネルギーを同様負荷からDC中間
回路を介して電気的回路網に伝送する必要がある状況が
生じてしまう。
された図と図面の第2図に示されたポインタ図とによっ
て表されることができる。電気的回路網に存在するAC起
電力は、電気的回路網に電力を供給する発電機に、その
発電機に配置された巻線により取り囲まれた、発電機の
シャフトの場所の磁束が回転する時に、発生されるとい
うことが想像できる。発電機の巻線に生じる電圧は、次
式(1)によって表されることができる。
(2)に従って、この電圧を時間について積分すること
によって得られる。
磁束ベクトルの長さabs(Vv)もほぼ一定である。従っ
て、ACシステムの可変の特性要素である電圧も、これら
ベクトルの角周波数が定められる時には、それによって
発生される磁束を同様に明確に表す。第2図に示される
ように、磁束Vvは、電圧Uvに対して位相が90゜シフトし
ている。
源の電圧は、第1図に示されるようにリアクトルL間で
Uvvsである)を接続する際に、これら2つのシステム間
で伝送される有効電力は、次式(3)によって記載され
得る。
間の角度差δが2つの起電力間の電力伝送に対する前提
条件であることを示し、この角度差もまた第2図に示さ
れている。
度との積として表され得る。上述した場合において、角
速度ωは、ACメインズの起電電力の周波数に基づいて計
算された角速度の値である。トルクは、既知の次式
(4)に従って決定され得る。
式(4)と電気伝送の理論において使用される電力式
(3)との関係が決定される。システム間で伝送する有
効電力が定常状態では平衡しているために、式(4)も
次式(5)の形態で他の起電力の磁束Vvvsによっても表
現され得る。
システム間で伝送することを所望する場合、上記計算に
基づいて電流ベクトルIを明確に定め、かつ、いずれか
の起電システムにおいて式(2)に従って電圧ベクトル
を積分することによって、磁束ベクトルの位置および大
きさを計算することだけが必要であることが明かであ
る。メインズインバータの中間回路のDCレベルを制御す
る本発明による方法(この方法は上述の原理に基づいて
いる)は、メインズインバータを介して伝送されること
が所望される電力がメインズインバータのトルクおよび
磁束に対する基準値を定め、これらを対応する変数の実
際の値と比較して磁束を増減する方向および対応してト
ルクを増減する方向にメインズインバータのスイッチ位
置を向ける信号を発生し、上記実際の値が、 ACメインズの(n−1)位相の電流を測定することに
よってメインズインバータの電流ベクトルの位置および
長さを決定すること、 中間回路の電圧測定値およびメインズインバータのス
イッチ位置についてのデータに基づいて定められる電圧
ベクトルの積分値としてメインズインバータによって発
生される磁束を決定すること、 上記電流ベクトルおよび上記磁束ベクトルの交差積と
してメインズインバータによって発生されるトルクを決
定すること、 によって決定されることを特徴とする。
してより詳細に記載される。
ある。
変数をポインタ図として示す。
例を示す。
圧ベクトルを示す。
の動作をより詳細に示す。
器の動作をより詳細に示す。
インズインバータであるシステムを線図として示す。第
3図のブロック図は、相電圧源U0、U1、U2からなる3つ
の相を有するものとして示されたACメインズUを含んで
いる。ACメインズUのこれら相は、リアクトルLを介し
てメインズインバータVVSの対応する相の入力に接続さ
れている。各相で、実際のメインズインバータは、2つ
の被制御半導体スイッチとそれらに対して並列に接続さ
れた2つのダイオードからなる。この態様で、メインズ
インバータは、非制御の時にはダイオードブリッジとし
て使用されることができ、それが制御される時には、典
型的にはDC中間回路の直流電圧Ucのレベルに影響を与え
ることによって、メインズインバータを介して伝送され
る電力に影響を与えるために使用され得る。この直流電
圧は、メインズインバータの正および負の極間で、およ
びDC側に接続したコンデンサCの両極に作用する。シス
テムSdcは、DC回路の負荷として接続されている。
レベルUcが上述のように留まるような態様でメインズイ
ンバータVVSの電力の流れを制御することである。本発
明の方法において、メインズインバータVVSを他のAC起
電力(この場合には、ACメインズU)に接続する際に、
そのメインズインバータVVSの電圧の振幅および周波数
が独立しては影響し得ず、中間回路の電圧Ucが主制御変
数として選択され、この電圧Ucを所望の基準値Uc−ref
に調整することが試みられる。ACメインズの角周波数ω
は既知であるため、ACメインズの起電力とメインズイン
バータの起電力との間で伝送することを所望とする電力
Prefは、定常状態でのトルク基準値Trefによって置き変
えられ得る。上述のことから明らかなように、本発明の
方法は、対象がDC中間回路のDC電圧レベルを制御するの
ではなく、例えば主システムに伝送されるべき電力を単
に制御するような場合にも適用されることができ、従っ
て、このDC中間回路は、エネルギー供給源として働き、
そのため、その電圧レベルを一定に維持しようとする必
要はないか、あるいはその可能性さえ持たなくともよ
い。
ベルUcが、図面の第1図および第2図に示される起電力
の電圧ベクトルUvvsの長さに対応するということを留意
すべきである。この電圧ベクトルの長さは、磁束ベクト
ルの長さによって直接決定され、かつメインズインバー
タVVSは、力率1、すなわちcos(phi)=1で動作する
ため、第2図によるこの磁束ベクトルの長さは、次式
(6)によって決定されることができる。
の測定によって確保される。これに対応して、n相シス
テムにおいては、電流の明確さを決定するため(n−
1)相電流を測定することだけが必要である。電圧ベク
トルを形成するため、その特定の時刻での電圧ベクトル
の長さおよびメインズインバータのスイッチの位置での
データを決定するため中間回路のDC電圧の測定が必要で
ある。このスイッチの組合せは、ベクトルSwによって表
されることができ、その大きさは、スイッチとして解釈
され得る利用可能な電気技術要素の組合せの数によって
決定される。第3図のインバータ部分の動作を特に示す
第4図に表されているように、3つのスイッチS0、S1お
よびS2が、この例による三相システムのインバータにお
いて使用されることができ、これらスイッチのそれぞれ
は、2つの位置を有し、すなわちそれぞれのスイッチ
は、下方の分岐、すなわちDC電位の負極あるいは上方の
分岐、すなわちDC電位の正極のいずれかに接続されるこ
とができる。この態様で作られる可能な電圧ベクトルの
大きさおよび方向は、第5図に示されている。全てのス
イッチが下方の分岐あるいは上方の分岐のいずれかに接
続されるような2つのベクトルが、元のものに対して0
ベクトルまで減少されるため、上記の結果は、6つの異
った電圧ベクトルとなる。このスイッチの組合せは、ベ
クトルSw=〔状態(S0),状態(S1),状態(S2)〕に
よって表されることができ、ここで状態は、スイッチ位
置についてのデータ、すなわち、それが上方あるいは下
方の分岐、つまりDC電位の負あるいは正極のどちらに接
続されるかを表す関数である。中間回路の電圧Ucおよび
ベクトルSwを上述の態様で使用することによって、メイ
ンズインバータVVSで発生される磁束は、次式(7)に
よって計算され得る。
テムのブロック図である。このシステムにおいては、第
3図によるシステムと同様に、リアクトルLがACメイン
ズUとメインズインバータの電源モジュール2との間に
設けられ、かつDC電圧間に接続したコンデンサCが、電
源モジュール2とDCシステムSdcとの間に設けられるよ
うな態様で、メインズインバータが、ACメインズUとDC
システムSdcとの間に接続されている。好ましくは、DC
中間回路の電圧Ucは、本発明の方法において典型的に所
望値に調節されるため、この電圧が測定され、メインズ
インバータVVSのブロック3および4に与えられる。ブ
ロック4は、制御システムの一部であり、与えられたシ
ステムで支配する制御原理F(Uc,Ucref,Sff,符号
(ω))に従ってトルク基準値Trefを決定する。この制
御原理の定義から認めることができるように、トルク基
準値Trefの定義は、所定の時刻でのDC中間回路の電圧U
c、この電圧の基準値Ucref、特にDCシステムの品位を考
慮した正帰還変数Sff、VVSに関して考慮されるようなAC
電気システム電圧の相のスイッチングシーケンス(符号
(ω))についてのデータによってなされる。中間回路
の電圧レベルが、システムSdcによって決定される態様
で変るようにされた構成に本発明の方法が適用されるな
らば、この制御原理は、例えば外部正帰還変数あるいは
DCおよびAC回路間で伝送されることが所望される電力基
準値Prefに単独に依存するようなトルク基準値を定める
他の制御原理Gによって置き換えられることができる。
メインズインバータによって発生される磁束Vvvsは、ブ
ロック3において、上記中間回路電圧とブロック5から
得られた電力モジュール2のスイッチ組合せデータSwと
に基づいて式(7)を用いて計算され、中間回路の電圧
についてのデータもブロック3に与えられる。メインズ
インバータによって発生される磁束についてのこのデー
タは磁束比較回路6とブロック7とに与えられ、このブ
ロック7は、この磁束データとACメインズUの2つの位
相から測定された電流データI aおよびI cとに基づいて
式(5)により、メインズインバータによって発生され
たトルクTを決定する。このトルクTについてのデータ
およびブロック4からのトルクの基準値Trefについての
データは、トルク比較ブロック8に与えられ、ここで実
際のトルクおよびその基準値が、本発明に従って互いに
比較されて、電力モジュール2のスイッチ位置を制御す
るブロック5のための制御信号が発生されるように意図
され、この制御信号は、上記比較の結果に応じてトルク
を増減する方向にメインズインバータのスイッチ位置を
調節する。このトルクビットは、第8図に関連してより
詳細に記載されるように、3つの異った値を有してもよ
い。
された磁束長および、例えば式(6)に基づいてブロッ
ク8から得られた磁束基準値Vvvs−refを互いに比較す
る磁束比較器を含んでいる。この比較に基づいて、制御
信号、いわゆる磁束ビットが決定され、それによって電
力モジュール2のスイッチ位置を制御する論理が磁束を
増大あるいは減少する方向に調節される。この磁束ビッ
トは、第7図に関連してより詳細に記載されるように、
2つの異った値を有してもよい。
動作は、第7図により詳細に示されている。一方では、
計算された実際の磁束値Vvvs、他方では、この磁束の基
準値Vvvs−refがこの比較器に与えられる。第7図に従
って、この比較の結果は、値VvvsおよびVvvs−refのど
ちらが高いかにより−1あるいは1のいずれかとなる2
つの値を有してもよい。計算された磁束値Vvvsが、磁束
基準値Vvvs−refよりも低ければ、磁束を増大する磁束
ビット値1が選択されなければならない。磁束を増大す
るこの磁束ビット値は、計算された磁束値Vvvsが、ヒス
テリシスVhだけ磁束基準値よりも高い限り保持される。
これに対応して、VvvsがVvvs−refよりも高い場合に
は、磁束を減少する磁束ビット値−1が選択されなけれ
ばならず、この磁束ビット値は、VvvsがヒステリシスVh
だけ磁束基準値Vvvs−refよりも低くなるまで保持され
る。
このトルク比較器8は、上記制御原理に基づいてブロッ
ク4で決定されたトルク基準値Trefとメインズインバー
タによって発生され、かつブロック7で式(5)によっ
て計算された実際のトルクTとを互いに比較する。第8
図によれば、この比較からのトルクビットは、3つのレ
ベルを有し、従って原理的に3つの異った値を持つこと
ができる。トルク基準値Trefが、所定のトルクTよりも
高ければ、トルクを増大する値1がトルクビット値とし
て選択される。トルクの実際の値および基準値の両者
が、等しく高いような状況になると、トルクビットの値
は0に変化する。トルクの実際の値および基準値の差
が、いずれの方向においてもヒステリシス値Thを越えな
い限り、トルクビットの値は、この値0に保持される。
トルクビット値が0である時には、ゼロのポインタ(す
なわち、0に減少したベクトル表示のスイッチの組合
せ)が使用され、従って磁束は、依然として式(7)に
従っている。しかしながら、決定されたトルクTがトル
ク基準値Trefよりも高ければ、トルクを減少するトルク
ビット値−1が選択される。トルク比較器のヒステリシ
スThは、ゼロとなるように選択されることができ、それ
によって比較器の値ゼロは、実現されないが、トルクビ
ット値−1から値1まで、あるいはその逆のシフトが作
られる。
ット状態は、スイッチ位置を選択する論理5に与えら
れ、この論理は、ビット状態によって与えられる磁束お
よびトルクの変化の方向が、適切に考慮されるような態
様で電力モジュール2で使用されることができるスイッ
チの組合せを選択し、すなわち、このスイッチの組合せ
でそれが磁束およびトルクに関して磁束およびトルクの
ビット状態によって表される対象を構成することを開始
させる。この論理5は、その出力の結果として、電力段
2で構成されるスイッチの組合せを作るようにする。可
能なスイッチの組合せの数は、スイッチの数に従った電
力まで高められるスイッチ位置の数である。スイッチの
数が3であり、かつ各スイッチが2つの位置を有するよ
うな第4図の場合において、可能なスイッチの組合せの
数は、2の3乗、すなわち8である。ACメインズの位相
の数がnであれば、可能なスイッチの数は2nである。
であり、これにより中間回路の電圧は、負荷の変化時
に、これが所定の電圧基準値から大きく外れることな
く、極めて迅速に安定化されることができる。本発明の
方法を適用する時に、メインズリアクトルLは、従来の
メインズリアクトルを使ったもの(そのメインズリアク
トルは典型的には約10−20%p.u.(ユニット当り)であ
った)に比較し極めて小さく、例えば約5%p.u.に選択
されることができる。この小さなメインズリアクトルに
係わらず、電流のひずみ成分は小さい。本発明の2点調
節により、中間回路の容量Cも同様減少可能である。
で変調が構成される。使用されるスイッチ位置を決定す
るための特別な基準波を何等発生する必要はなく、所定
の時刻での磁束およびトルクの実際の値に基づいて、メ
インズインバータにおいて制御を直接達成することが可
能である。換言すれば、本発明の方法は、メインズイン
バータにおいて正確な電圧および周波数を発生するため
の中間回路の必要性を排除し、これら変数が2点調節で
直接発生されるようにする。
のに比較して僅かな測定値でよいという事実も長所とし
て言及され得る。本発明の方法において、ACメインズの
相電圧は、何等測定される必要はなく、必要とする全て
は中間回路のDC電圧の測定と(n−1)電流の測定であ
り、これによりn相ACメインズの電流が明確に決定され
る。
されたが、本発明の方法は、第6図の例として示された
ブロック図とは実質的に異ったブロック図およびこれら
ブロック図に選択されたブロックのシステムに同様適用
可能であることが明かである。
Claims (5)
- 【請求項1】メインズインバータを介して伝送されるべ
き電力を制御する方法であって、このメインズインバー
タ(VVS)は、一方ではDC中間回路(1)に接続され、
かつ他方ではリアクトル(L)を介してn相ACメインズ
(U)に接続されており、上記メインズインバータは、
上記ACメインズの電圧の周波数および振幅を独立的には
影響し得ないようになっており、上記メインズインバー
タは、適切なスイッチ(S0、S1、S2)を有するn個の分
岐を備えており、かつ電力を上記n相ACメインズ(U)
と上記AC中間回路(1)との間で両方向に伝送するよう
になっている方法において、メインズインバータ(VV
S)を介して伝送することを所望する電力は、上記メイ
ンズインバータのトルクおよび磁束に対する基準値(Tr
ef、Vvvs−refを定め、これらを対応する変数の実際の
値(T、Vvvs)と比較して、上記磁束を増減する方向か
つ対応してトルクを増減する方向に上記メインズインバ
ータのスイッチ位置を調節する信号を発生することによ
って制御され、上記実際の値は、 上記ACメインズの(n−1)位相の電流(I a、I c)を
測定することによって、上記メインズインバータの電流
ベクトルの位置および長さを決定すること、 上記中間回路の電圧測定値(Uc)および上記メインズイ
ンバータのスイッチ位置についてのデータに基づいて定
められる電圧ベクトルの積分値として、上記メインズイ
ンバータによって発生される磁束(Vvvs)を決定するこ
と、 上記電流ベクトル(I)および上記磁束ベクトル(Vvv
s)の交差積として、上記メインズインバータによって
発生されるトルク(T)を決定すること、 によって決定されるようにしたことを特徴とする方法。 - 【請求項2】請求の範囲第1項記載の方法において、磁
束の上記実際および基準値(Vvvs、Vvvs−ref)の比較
で発生されるスイッチ位置を制御する上記信号は、2状
態信号であることを特徴とする方法。 - 【請求項3】請求の範囲第2項記載の方法において、磁
束の上記実際および基準値(Vvvs−Vvvs−ref)の比較
で発生される上記2状態信号は、比較されるべき値が互
いに所定のヒステリシス(Yh)だけ異っている時のみそ
の状態を変化することを特徴とする方法。 - 【請求項4】請求の範囲第1項記載の方法において、ト
ルクの上記実際および基準値(T、Tref)の比較で発生
されるスイッチ位置を制御する上記信号は、3状態信号
であることを特徴とする方法。 - 【請求項5】請求の範囲第4項記載の方法において、ト
ルクの上記実際および基準値(T、Tref)の比較で発生
される上記3状態信号は、比較される値の差が所定のヒ
ステリシス(Th)よりも大きい時に状態1あるいは−1
に、他の場合には状態0にシフトすることを特徴とする
方法。
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