JP3308893B2 - 端子板用整線装置 - Google Patents

端子板用整線装置

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JP3308893B2 JP11623498A JP11623498A JP3308893B2 JP 3308893 B2 JP3308893 B2 JP 3308893B2 JP 11623498 A JP11623498 A JP 11623498A JP 11623498 A JP11623498 A JP 11623498A JP 3308893 B2 JP3308893 B2 JP 3308893B2
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康祐 日置
辰男 籏野
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三和電気工業株式会社
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  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持枠に複数列に
亘って支持される複数の電話中継用端子板の整線装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】上記端子板のまわりには、Uスリット端
子と接続される被覆電線が多数露出し、非常に雑然とし
た状態となり、所望の被覆電線とUスリット端子を特定
するのに多くの時間と手間を要した。
【0003】そこで、端子板のUスリット端子と接続導
通を図る被覆電線を、所要数単位で挿通することで整線
する複数の整線孔を設けた整線装置が提案されている。
【0004】従来の端子板用整線装置は図4に示したよ
うに、底板bと、左右の側板c、dと、背板(図示せ
ず)とで縦断面略縦長U型に形成した本体a内に、該本
体a内部を中央から前後に区画する垂直な区画板eと、
本体aの上端から前端に亘って上端にあっては横幅方向
に、前端にあっては上下方向に各々一定の間隔をおいて
複数の区画板f・・・、g・・・を設けることで、上端
及び前端に被覆電線(図示せず)の入口部h及び出口部
iを有する複数の整線孔j、j・・・を設けて構成され
ている。
【0005】上記した端子板用整線装置は、端子板k、
k間に挾んだ状態で、端子板k・・・と共に図示しない
支持枠に並設固定され、Uスリット端子の電線挾持部が
埋設されている端子板kの電線挿入用切込部l、l・・
・に押し込み接続される被覆電線を所要数単位で上記し
た整線孔jに挿通し、出口部iから外側に延出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記した
従来の端子板用整線装置においては、略縦長箱形状の本
体a内部を、垂直な区画板e及び複数の区画板g・・・
で区画して複数の整線孔j・・・を設けてなるので、左
右方向の寸法(厚さ)が大きくなり、当該整線装置と端
子板kを所要数、交互に並べて支持枠に固定して構成さ
れる端子板ブロックが大型化する問題がある。
【0007】また、構造的に複雑である上、当該装置
は、例えばPBT樹脂等で成形されるが、その構造上、
一体に成形するには、抜型等に問題があることから一体
成形が困難であり、従って、幾つかに分割成形したもの
を合体して一体に構成しなければならないので、生産性
が悪く、コストアップする等の問題がある。
【0008】
【目的】本発明は、上記した従来の端子板用整線装置の
有するこのような問題点に鑑みてなされたもので、垂直
板の側面に複数の通線用凹溝を設けた整線用枠を形成
し、並設される端子板の側壁にて各通線用凹溝の開口部
を閉鎖して複数の整線孔が設けられるように構成したこ
とにより、従来例による左右の側板を省いたことで左右
方向の寸法が小さくなって、端子板ブロックの小型軽量
化が図れると共に、構造的に簡単である上、その構造
上、容易に一体成形できて生産性がよく、コストも安い
等々、数々の利点を備えた端子板用整線装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の端子板用整線装置は、垂直板の側面上端か
ら前端に亘って、前後方向及び上下方向に各々一定の間
隔をおいて複数の区画板を突設することで垂直板の両側
に複数の通線用凹溝を設けた整線用枠を形成し、該整線
用枠を支持枠に並設される端子板の側壁に当接して配設
し、この側壁にて各通線用凹溝の側方開口部を閉鎖する
ことで、上端及び前端に被覆電線の入口部及び出口部を
有する複数の整線用孔が設けられていることを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。図1は整線装置を示す一部切
欠した斜視図、図2は端子板と整線用枠を示す斜視図、
図3は整線装置を示す拡大縦断面図である。
【0011】図1ないし図3において、1は整線用枠、
2は端子板を示す。整線用枠1は図2に明示したよう
に、横長矩形状の垂直板1aの左右両側面に、同垂直板
1aの上端から前端にかけて複数(図示例では9個)の
区画板1b、1b・・・を対称、かつ水平に突設するこ
とで、垂直板1aの左右両側に複数(図示例では8個)
の通線用凹溝1c、1c・・・を設けて形成されてい
る。
【0012】上記した区画板1b、1b・・・は、垂直
板1aの上端にあっては前後方向(図2において左右方
向)に、前端にあっては上下方向に各々一定の間隔イ、
ロをおいて突設させてあり、これによって、上記した各
通線用凹溝1c、1c・・・は同一幅に形成される。
【0013】上記各通線用凹溝1c、1cは、垂直板1
aの上端側を入口部1dに、前端側を出口部1eに各々
形成してあり、図示しない被覆電線が入口部1dから出
口部1eに円滑に挿通突出されるよう、上記各区画板1
b・・・、つまり各通線用凹溝1c・・・は大きい曲率
で湾曲形成させてある。
【0014】また、上記整線用枠1は、最下部の区画板
1bを後方へ水平に延出して底板1fに形成してあると
共に、垂直板1aの後端には、各区画板1b・・・と同
一幅の背板1gを連設することで、起立可能に、かつ十
分な強度を持たせてある。
【0015】上記した整線用枠1は、例えばPBT樹脂
等で形成されるが、垂直板1aの左右の各通線用凹溝1
c・・・は、各々側方へ開口して形成されるので、金型
等によって一体に成形することができる。
【0016】端子板2は図1及び図2に示したように、
上部の前後方向に一定の間隔をおいて複数の被覆電線挿
入用切込部2a、2a・・・を削設させてある。この切
込部2a、2a・・・は左右方向に一定の間隔をおいて
二列並設させてあり、この間には前後方向へ一定の間隔
をおいて図示しない切分け片を挿入するための複数の挿
入孔2b、2b・・・を図3に示した如く貫通して形成
させてある。
【0017】図3に示したように端子板2には、先端に
正面略V字形状に削設した電線挾持部3aを有し、略中
央部一側に接点部分3bを設けてなる二枚一対のUスリ
ット端子3、3を、その接点部分3b、3bを対向接触
した状態で、前後方向に一定の間隔をおいて二列に埋設
保持させてあり、各Uスリット端子3・・・の電線挾持
部3aは上記した各切込部2a・・・に配設させてある
と共に、Uスリット端子3の下端3c、3cは下方へ突
出させてある。
【0018】さらに、上記端子板2は、図2及び図3に
示したように、下端の左右両側に取り付け用のリブ2
c、2cを前後方向へ長く、かつ水平に突設させてある
と共に、左右の側壁2d、2dの上部には下向きの段差
部2e、2eを設けてあり、該段差部2eから上記リブ
2c上面までの寸法ハと既述整線用枠1の高さニは同一
に形成させてあり、これによって図3に明示した如く、
整線用枠1は端子板2のリブ2cと段差部2e間に嵌合
した状態で、側壁2dに突き合わせられ、側壁2dによ
って既述各通線用凹溝1c・・・の側方開口部が閉鎖さ
れて整線用孔4・・・が形成されるよう構成されてい
る。
【0019】整線用枠1は既述したように、垂直板1a
の左右両側面に区画板1b・・・を突設することで、垂
直板1aの左右両側に複数の通線用凹溝1e、1e・・
・を対称に設けてなるものと、図1に示したように、垂
直板1aの一側面に複数の区画板1b・・・を突設する
ことで、垂直板1aの片側にだけ複数の通線用凹溝1c
・・・を設けてなるものとがある。
【0020】図1において、5は既述整線用枠1と端子
板2の支持枠で、前後両側には、左右方向へ一定の間隔
をおいて、中央部に縦長係止孔6aを有する複数の係止
板6・・・を垂直に立設させてあると共に、左右両側の
前後には、支持板7、7を垂直に立設させてあり、左右
両側端には脚板8を下向きに垂設させてある。
【0021】上記支持枠5の底板9上には、図3に示し
たようにプリント配線基板10を水平に固定してあり、
このプリント配線基板10上に、図1に示した如く、左
右方向へ整線用枠1と端子板2を互いに当接した状態で
交互に載置して並設し、端子板2・・・を、その前後両
側壁に突設した縦長係止突部2fを上記した係止板6の
縦長係止孔6aに係止して支持枠5に固定することで端
子板ブロックAは構成されている。このことによって、
整線用枠1の各通線用凹溝1c・・・と、この凹溝1c
の開口部を閉鎖した端子板2の側壁2d間に整線用孔4
・・・が各形成される。
【0022】端子板2・・・の各端子3・・・の下端3
c、3cは、図3に示したように、プリント配線基板1
0に圧入して電気的に接続される。
【0023】端子板2の各電線挿入用切込部2a・・・
に挿入し、端子3・・・の電線挾持部3a・・・に押し
込み接続された被覆電線11・・・は、図3に示したよ
うに、入口部1dから整線用孔4に挿通して出口部1e
から外側へ延出されるが、上記被覆電線11は所要数単
位で各整線用孔4に挿通して整線される。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、整線用枠に、従来例による左右の側板をも
たないので、その分だけ左右方向の寸法を小さくできる
から、複数の端子板と複数の整線用枠を交互に、かつ互
いに突き合わせた状態で支持枠に固定並設して構成され
る端子板ブロックの軽量、小型化を図ることができる。
【0025】さらに、通線用凹溝を、側方へ開口して設
けたので、構造的に簡素である上、金型等で容易に一体
成形することができるから生産性を向上できコストを低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る端子板用整線装置の実施形態を一
部切欠して示す斜視図である。
【図2】同上整線装置の整線用枠と一部省略した端子板
を示す斜視図である。
【図3】同上整線装置の一部を示す拡大縦断面図であ
る。
【図4】従来の整線装置と一部省略した端子板を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 整線用枠 1a 垂直板 1b 区画板 1c 通線用凹溝 1d 入口部 1e 出口部 2 端子板 2d 側壁 4 整線用孔 5 支持枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−236778(JP,A) 特開 昭52−4085(JP,A) 実開 平4−12278(JP,U) 実開 昭47−29584(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 9/00 H01R 9/03 H01R 13/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直板の側面上端から前端に亘って、前
    後方向及び上下方向に各々一定の間隔をおいて複数の区
    画板を突設することで垂直板の両側に複数の通線用凹溝
    を設けた整線用枠を形成し、該整線用枠を支持枠に並設
    される端子板の側壁に当接して配設し、この側壁にて各
    通線用凹溝の側方開口部を閉鎖することで、上端及び前
    端に被覆電線の入口部及び出口部を有する複数の整線用
    孔が設けられていることを特徴とする端子板用整線装
    置。
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