JP3308004B2 - 多気筒内燃機関 - Google Patents

多気筒内燃機関

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JP3308004B2 JP31364192A JP31364192A JP3308004B2 JP 3308004 B2 JP3308004 B2 JP 3308004B2 JP 31364192 A JP31364192 A JP 31364192A JP 31364192 A JP31364192 A JP 31364192A JP 3308004 B2 JP3308004 B2 JP 3308004B2
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フランソン ハーカン
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は請求項1の序文による
気筒内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば重量の大なるトラックに使用する
ディーゼル機関において、それぞれ別個に配置される高
圧ポンプと一体的に設計された所謂燃料インジェクター
を使用する方法は公知である。この場合、それぞれのイ
ンジェクターは低圧ポンプから燃料を供給され、燃料の
射出に必要な高圧がそれぞれのインジェクター内で発生
されるようになっている。このことは高圧を受ける多く
の連結部を有する長いパイプを設ける必要を排除し、こ
れによって燃料の漏洩の危険を低減させるのである。し
かし、この型式のインジェクターは他の公知の型式の燃
料インジェクターよりもさらに多くのパイプを必要とす
る欠点がある。同時に、これらのパイプのための占有空
間は、特にそれぞれのインジェクターが燃料の推進を行
う駆動装置を必要とすることによりさらに制限されるの
である。通常このような駆動はインジェクターの上方に
配置され、その運動がカム軸によって制御されるように
なされたロッカーアームによって与えられるようになっ
ている。
【0003】このことはこれらの燃料パイプの配置、特
にインジェクターに最も近いパイプに対する占有空間を
準備するのに実際上の問題を生じさせるのである。この
問題を解決する1つの方法は、これらのパイプを機関の
シリンダーヘッド内に形成される孔の形態に設計するこ
とである。このような1つの例が米国特許第4,97
1,016号明細書に示されているが、この特許は共通
のシリンダーヘッド内に配置される2つのインジェクタ
ーが如何にしてこれらの孔のポートを経て燃料を供給さ
れるかを説明している。これらの孔はシリンダーヘッド
の横方向の側部の1つで燃料装置の残余の部分に組込ま
れるポンプおよび弁に連結されている。従って機関の取
入れおよび出口マニフォルドが通常のように連結される
シリンダーヘッドの横方向の表面上には大きい空間を必
要とする連結部がないようになされるのである。
【0004】しかし、この公知の解決方法は、充分な空
間がシリンダーヘッドの横方向の側部に作られ、また機
関が1つのシリンダーヘッドしか有しないようにシリン
ダーヘッドが設計されていることを前提としている。他
方において、それぞれのシリンダーに対する別々のシリ
ンダーヘッドを有する多気筒機関の場合には、このよう
な公知の解決方法は利用できないのである。機関がそれ
ぞれのシリンダーに対する若干数の導入および排出弁お
よび/または若干数の取入れおよび排出ポートを有する
型式のものである場合には、孔のポートの形態の燃料配
管を設計するための空間および適当な壁部を準備するの
に実際上の問題があるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、機関
が若干数の別々のシリンダーヘッドを有する場合でもシ
リンダーヘッド内に燃料ポートを設けるようになされた
多気筒内燃機関を提供することである。さらに他の目的
は、このようなポートを形成するための穿孔のような、
簡単で、安価な製造方法を利用し得るようになし、また
機関が若干数の入口および排気弁および/または若干数
の取入れおよび排出ポートを有する場合に、このような
ポートを利用できるようになすことである。さらに他の
目的は燃料管および燃料インジェクター用の燃料管
に必要な連結部を簡単化し、また簡単な手段によってシ
リンダーヘッドの内側または外側に僅かな空間しか必要
とせず、これにより連結部が減少されるとともに燃料の
漏洩の危険も減少されるようなパイプの配置を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明によって上述の目的
は、請求項1の特徴部分される特徴および請求項2
以下にされた有利な実施例の利点による多気筒内燃機
を提供することによって達成される。本発明は外部の
燃料配管と相互協働作用を行うような機関のシリンダー
ヘッドの内側の有利な燃料配管置を提供でき、燃料が
機関に対する導入空気の供給側と同じ側で供給されるこ
とができるようになす。本発明によって配置される燃料
ポートは、燃料の有利な流れの状態を与えるとともに、
シリンダーヘッド内に得られる壁部の表面を最も好都合
に利用して通路が外部の燃料配管に連結され得るように
取入れポートを組込むためにシリンダーヘッド内に得ら
れる壁部の材料が利用されるのを可能になすのである。
【0007】
【実施例】本発明の例示的な実施例が添付図を参照して
以下に説明される。
【0008】図1に概略的に示された燃料装置は例えば
6気筒の直列型機関のような多気筒ディーゼル機関12
に使用するように示されている。このものはトラックの
ような大重量の車輌用に設計されることができる。燃料
タンク1からの燃料は吸込み管2を経て燃料ポンプ3に
給送され、この燃料ポンプから燃料が排出されて高圧管
4内に推進され、種々の燃料インジェクター5に供給さ
れる。燃料インジェクター5の数は、この実施例では6
つになされている機関12の燃焼室の数に対応するよう
になっている。それぞれのインジェクター5からの過剰
の燃料がタンク1に戻され得るようになす戻し管6がそ
れぞれのインジェクター5に連結されている。機関速度
および/またその他の機関のパラメーターに関係して相
対的な時間に対する燃料射出量を制御するために、ポン
プ3から或る圧力の燃料がそれぞれのインジェクター5
に供給される制御圧力管7もまたそれぞれのインジェク
ター5に連結されている。この目的のために、制御圧力
管7内の圧力は種々の機関のパラメータを感知するセン
サーに連結される図示されない電気的制御装置の作用に
よって制御されるようになっている。
【0009】燃料インジェクター5はプッシュロッド
8,10、ロッカーアーム9および機関によって駆動さ
れるカム軸11を組込んだ駆動機構によって機械的に作
動される推進機素を組込んでいる。。図1においては、
このことは概略的に唯1つの燃料インジェクター5だけ
にしか示されていないが、総てのインジェクター5が同
様に駆動されるのである。この場合、カム軸11は総て
のインジェクター5に対して共通であるが、プッシュロ
ッド8,10およびロッカーアーム9はそれぞれのイン
ジェクター5に対してそれぞれ別個に配置されている。
推進機素はインジェクター5に給送される燃料が燃料の
射出に適当な高圧を与えられるのを保証するのである。
燃料ポンプ3によって発生される圧力は比較的低いが、
燃料が安全にそれぞれのインジェクター5に供給され得
るのを保証するのに充分である。一体的な推進機素を有
するこの型式の燃料インジェクター5は屡インジェクタ
ーと称されており、従って、この用語が本明細書の説明
の残りの部分で使用される。このようなインジェクター
5およびこれらのインジェクターに対する燃料装置の設
計のその他の特徴はともにそれ自体公知であって、本明
細書では説明されていない。
【0010】図2はインジェクター5における機関のシ
リンダーヘッド13の図4の断面線2−2による垂直断
面図を示している。この実施例による機関はそれぞれの
燃焼室に対する別個のシリンダーヘッド13を有するよ
うに設計されていて、総てのシリンダーヘッドが同様に
燃料管4,6,7を有する同じ設計を有する。従って、
以下の説明はシリンダーヘッド13の1つにおける設計
だけを説明している。
【0011】シリンダーヘッド13は通常のボルト止め
連結によってエンジンブロックに固定される下側部14
を有するように設計されていて、このエンジンブロック
内にはピストンおよびシリンダーヘッドとともに機関の
燃焼室を境界するシリンダーが配置されている。インジ
ェクター5の1つがシリンダーヘッド13の孔15を通
って垂直に取付け可能に固定されている。図1に概略的
に示された3つの燃料管4,6,7がインジェクター5
に連結されている。シリンダーヘッド13内の上部通路
16は制御圧力管7に連結され、中央通路17は戻し管
6に連結され、下部通路18は高圧管4に連結されてい
る。これらの通路16−18はシリンダーヘッド13内
に形成される孔として設計されている。これらの孔がシ
リンダーヘッド13の制限された壁部の表面に設けられ
るのを可能になすために、これらの孔は角張った孔とし
て構成されている。図2においてこれらの孔の方向の長
手方向の断面図に示されている3つの孔21,22,2
3は第1の穿孔工程で作られるのである。さらに他の3
つの孔24,25,26が第1の孔21−23に対して
相対的に角度をなして第2の穿孔工程で作られるのであ
る。図2はこれらの第2の孔24−26の端部および如
何にしてこれらの孔が第1の孔21−23に連結された
かしか示していない。それぞれの入口孔、すなわち横方
向の表面のそれぞれの開口において、第1の孔21−2
3は封止プラグ27によって封止されている。
【0012】第1の孔21−23はシリンダーヘッドの
横方向の表面、従って機関に対して横方向に位置する表
面およびインジェクター5を含む空間の間を伸長してい
る。
【0013】第2の孔24−26はシリンダーヘッド1
3の長手方向の側面から形成され、孔24−26が第1
の孔21−23内まで伸長するのを保証するのに充分な
制限された長さになされている。第2の孔24−26に
対する入口孔は総て機関12の1つの長手方向の側面に
開放している。以下の説明によって判るように、孔24
−26に対する総ての入口が機関12の同じ側に開放さ
れていることが重要である。
【0014】これらの第1および第2の孔、すなわち筒
21−26により形成されるシリンダーヘッド13の通
路16−18は燃料をインジェクター5に供給し、イン
ジェクターから戻すのに使用されるのである。これらの
通路16−18はOリングによって封止され、直接
ンジェクター5の種々の部分に連通する図3に示す3つ
の別々の空間30−32の部分30′−32′内でシリ
ンダーヘッド13に開放されている。インジェクター5
のノズル34は機関の燃焼室内に開放していて、インジ
ェクター5に供給される燃料の適当な分量を燃焼室中に
射出するようになっている。本来的な方法で、シリンダ
ーヘッド13はまた機関の冷却装置に連通する複数の冷
却剤通路35を設けている。機関の弁を制御し、インジ
ェクター5を駆動するカム伝動装置もまたシリンダーヘ
ッド13内に配置されているが、ここには図示ていな
い。上述とは異なり、このような駆動はオーバーヘッド
カム軸伝動装置によって与えることもできる。
【0015】図3は図2の水平断面線3−3による水平
断面図を示している。図3は図解的な図であって、本発
明に対して重要な部分は殆ど図2に対応するようになさ
れているが、さして重要でない部分は簡単化された態様
で示され、また例えばインジェクター5は図示されてい
ない。シリンダーヘッド13はシリンダー毎に若干数、
詳しくは、4つの弁を組み込んでいる。これらの弁の2
つは入口弁で、2つが排気弁である。図3はこれらの弁
のそれぞれの配置孔だけを示し、入口弁の孔は28によ
って示され、排気弁の孔は29によって示されている。
【0016】シリンダーヘッド13は入口弁を経て関係
するシリンダーに燃焼空気を供給する取入れポートおよ
び2つの排気弁を経て排気ガスを排出する排出ポートを
含む。これらの取入れポートはシリンダーヘッドの横方
向の側面の1つの共通の開口から入口弁の近辺の2つの
別々の取入れポート30,31まで伸長している。この
実施例において機関の総てのシリンダーヘッド13は図
4に示されるようにそれぞれの取入れポート30,31
が機関の1つの側面に開放され、排出ポート32が機関
の反対の側面で開放されるように互いに対して相対的に
配置されるようになっている。このように反対両側に配
置される取入れおよび排出ポート30,31および32
をそれぞれ有するシリンダーヘッド13は通常クロスフ
ロー(cross−flow type)と称される。
何故ならばガスの交換が機関の横方向に行われるからで
ある。
【0017】シリンダーヘッド13内の弁は角度的に歪
んだ状態に配置されるが、このことは2つの入口弁また
は2つの排気弁を通る線が機関の長手方向に対して鋭角
をなすようになっていることを意味する。取入れポート
30の1つおよび排出ポート32に近接する冷却剤通路
35の間、および入口弁の1つおよび排気弁の1つの間
でシリンダーヘッド13は、その角隅部の1つおよびシ
リンダーに対して中央位置にある関係に配置される孔1
5の間を対角線方向に伸長する隔壁33を有するように
設計されている。これらの弁が角度的に歪んだ状態で配
置されることにより、シリンダーヘッド13の他の部分
が空間を占めることを考慮に入れて、この隔壁33を他
の場合よりもさらに厚い壁厚を有するように設計するこ
とが可能になるのである。このことは燃料通路16−1
8を形成する孔21−26のための空間が形成されるの
を可能になすのである。3つの第1の孔21−23は互
いに上下に同じ垂直平面内に配置され、そのため頂部の
孔21だけしか図3および図4に示されていない。穿孔
作業を容易にするためにそれぞれのシリンダーヘッド1
3は機関の長手方向に対して横方向に伸長する表面に凹
部61を有するように設計され、この凹部から第1の孔
21−23の穿孔が行われる。凹部61は、これらの第
1の孔21−23に対して直角な表面が形成され、これ
らの第1の孔21−23の穿孔を容易になすように形成
されている。図2に示されるように、垂直平面内で見
て、第1の孔21−23は偏向された表面のそれぞれの
入口開口から孔15のそれぞれの出口開口まで連続的な
ピッチを有するように設計されている(即ち、図2に示
すように、第1の孔21−23は相互に平行に離隔配置
されており、それ故、孔相互間の距離は入口開口から出
口開口まで連続的に同一のピッチになされている。)
このことは、流過する燃料からの空気が内部に蓄積され
てインジェクター5に悪影響を与える恐れのあるポケッ
トまたは同様の凹部をこれらの孔が含まないようになす
ことを意味している。他の孔24−26もまたさらに同
様のピッチを有するように有利に設計されている。
【0018】取入れポートに実質的に密接してこれに沿
って伸長する側面を有するように隔壁33を設計する利
点は、燃料通路16−18が取入れポート30を流過す
る空気によって冷却されることである。さらに、隔壁3
3が排出ポート32に実質的に密接するのを回避し、そ
の代りにシリンダーヘッドに設けられた冷却剤通路35
に隣接するように壁部33を設計することはさらに通路
16−18の温度条件を改善する。
【0019】燃料通路16−18がその開口を機関の取
入れ側に有するようになし得る1つの利点は機関の燃料
装置の残余の部分に連結される燃料配管もまた機関の比
較的冷却した側に配置され得るようになすことである。
【0020】図4は機関12の種々の部分の上方から見
た簡単化された概略図を示している。この場合6つであ
る機関のシリンダーは符号60によって示されている。
それぞれのシリンダーヘッド13は概略的に示されてい
るインジェクター5を組込んでいる。第1の孔21−2
3に対して角度をなしている3つの第2の孔24−26
は総て機関の取入れマニフォルド37と同じ側に開放さ
れている。
【0021】機関の排気マニフォルド62は機関の反対
側に配置されている。取入れマニフォルド37の下方で
燃料用成形部(fuel moulding)40が総
てのシリンダーヘッド13に沿って伸長している。この
燃料用成型部40はスウェーデン国特許願910205
9−4に与えられた詳細な説明によって有利に設計され
ている。燃料用成形部40は燃料通路16−18からの
開口を組込んでいて、接触面でOリングにより封止され
ている表面に沿ってそれぞれのシリンダーヘッド13に
接触するように配置されている。この燃料用成形部40
の設計はこれに収容される燃料通路が少ししか空間を必
要としないようになされることを意味するのである。
【0022】上述の燃料成形部40を有する配置はまた
成形部内に含まれる燃料管4,6,7の部分が外部から
の損傷に対してよく保護されるとともに修理のために取
外すのが容易になされることを意味する。組立も同様に
容易になされ、間違った連結の危険が排除されるのであ
る。成形部40は機関12の取入れ側に配置されてい
て、排気マニフォルドと同じ側にはいないから、燃料が
加熱される危険がなく、従って燃料の有効な使用が保証
されるのである。
【0023】これらの通路は鋳造によってシリンダーヘ
ッド内に組込むことができるが、また穿孔を行い、これ
により簡単に甚だ正確に有利に製造できるようになすこ
ともできる。孔21−26はそれぞれ第1および第2の
孔21−23および24−26が1回の作動で製造でき
る多ユニットドリル機械にて有利に製造されることもで
きる。隔壁33は充分な壁部の厚さを有するように設計
されているから、第1および第2の孔は両方とも互いに
充分な距離を有して互いに平行に伸長するようになすこ
とができるのである。これらの孔を角度を有するように
設計することによって機関の取入れおよび排出ポートは
機関内の燃料の流れの状態の点で有利に設計されること
ができる。シリンダーヘッド内の燃料ポートに対する充
分な空間は、特に二重取入れおよび/または排出ポート
を有する機関の場合には甚だ制限されるが、このような
場合燃料の通路に対して考慮を行わないで取入れおよび
排出ポートを設計できることは有利である。
【0024】本発明は上述の実施例に制限されるもので
はなく、特許請求の範囲に限定されている範囲内で修正
することができる。従って、本発明は、例えばシリンダ
ーヘッドの入口および排気弁、取入れおよび排出ポート
および/または燃料通路の数に関して種々の設計に使用
されることができる。
【0025】上述のポートとして設計された燃料通路の
説明は有利な実施例に関するものであるが、その代りに
変形実施例においては、これらの孔が全体的にまたは一
部分例えば鋳造によって製造されるポート部分により成
るようになし得るものである。
【0026】第1のポート部分21−23が開放される
表面は上述の実施例によればシリンダーヘッドの横方向
の表面の1つおよびこれの底部の間を伸長している。し
かし、ポート部分の開口が開放される対応する表面を形
成するためにシリンダーヘッドの他の表面の1つによっ
てこの表面を形成する凹部を設計することもできる。そ
れぞれのポート部分のための開口は図示のように同じ表
面内に配置される必要はなく、その代りに異なる表面に
配置されることができるのである。
【0027】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているか
ら、多気筒内燃機関が若干数の別々のシリンダーヘッド
を有する場合でもシリンダーヘッド内に、燃料の有利な
流れの状態を与えるとともに、シリンダーヘッド内に得
られる壁部の表面を最も好都合に利用して通路が外部の
燃料配管に連結され得るように取入れポートを組込むの
を可能になす燃料ポートを設けられた多気筒内燃機関お
よびこのようなポートを形成するための穿孔のような、
簡単で、安価な製造方法が提供されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】機関に対する燃料装置の図解的な説明図。
【図2】機関のシリンダーヘッドを通る垂直断面図。
【図3】シリンダーヘッドの水平断面図。
【図4】上方から見た機関の図解的断面図。
【符号の説明】
1 燃料タンク 2 吸込み管 3 燃料ポンプ 4 高圧管 5 燃料インジェクター 6 戻し管 7 制御圧力管 8 プッシュロッド 9 ロッカーアーム 10 プッシュロッド 11 カム軸 12 多気筒ディーゼル機関 13 シリンダーヘッド 15 シリンダーヘッド13の孔 16 シリンダーヘッド13の隔壁に形成された上部通
路 17 シリンダーヘッド13の隔壁に形成された中央通
路 18 シリンダーヘッド13の隔壁に形成された下部通
路 21 上部通路16を形成する第1の孔 22 中央通路17を形成する第1の孔 23 下部通路18を形成する第1の孔 24 第1の孔21と角度をなす上部通路16を形成す
る第2の孔 25 第1の孔22と角度をなす中央通路17を形成す
る第1の孔 26 第1の孔23と角度をなす下部通路18を形成す
る第1の孔 27 封止プラグ 28 入口弁の孔 29 排気弁の孔 30 取入れポート 31 空間(取入れポート) 32 空間(排出ポート) 33 空間(隔壁) 34 ノズル 35 冷却剤通路 37 取入れマニフォルド 40 燃料用成形部 60 シリンダー 62 排気マニフォルド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−291763(JP,A) 実開 昭61−204960(JP,U) 特表 平6−501088(JP,A) 米国特許5299540(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/24 F02M 61/14 F02M 55/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料インジェクター(5)に対する燃料
    供給装置を有する多気筒内燃機関であって、該機関(1
    2)はシリンダーブロックを有し、前記シリンダーブロ
    ックは該シリンダーブロックに沿って配列された複数の
    シリンダーヘッド(13)を有するとともに、該シリン
    ダーヘッド(13)配列の反対両側に第1及び第2の対
    向する横方向の側面を有し、該各シリンダーヘッド(1
    3)は前記シリンダーブロックの第1及び第2の対向す
    る横方向の側面のそれぞれ1つに面する第1及び第2の
    横方向の表面を有すると共に前記機関(12)の長手方
    向および前記第1及び第2の横方向の表面を横切る表面
    を有している、前記多気筒内燃機関において、 前記各気筒に対する前記各燃料インジェクターは該各気
    筒に対する前記各シリンダーヘッド内に備えられ、該各
    シリンダーヘッド(13)は前記各燃料インジェクター
    (5)を収容する空間(15)を有し、 前記燃料供給装置が、 前記各燃料インジェクター(5)を作動させるための少
    なくとも1つのシリンダーヘッド(13)内の燃料通路
    のそれぞれの組(16、24;17、25;18、2
    6)であって、該組の燃料通路は前記シリンダーヘッド
    (13)の前記第1の横方向の表面から該シリンダーヘ
    ッド(13)内の前記燃料インジェクター(5)まで伸
    長している前記組、および、 第1及び第2の相互連結された通路部分を有する前記シ
    リンダーヘッド(13)内の前記燃料通路の少なくとも
    1つであって、前記第1の通路部分(16、17、1
    8)は前記シリンダーヘッド(13)配列を横切る表面
    に開口するとともに、前記横切る表面と前記燃料インジ
    ェクター(5)を収容するための前記シリンダーヘッド
    (13)内の前記空間(15)との間で伸長しており、
    しかも前記第1の通路部分(16、17、18)は前記
    シリンダーヘッド(13)列を横切る表面上の開口で封
    止(27)されており、前記第2の通路部分(24、2
    5、26)は前記第1の通路部分(16、17、18)
    と所定角度をなして交差しており、しかも前記第2の通
    路(24、25、26)は前記シリンダーヘッド(1
    3)の前記第1の横方向の表面まで伸長している ことを
    特徴とする多気筒内燃機関。
  2. 【請求項2】 前記第1の通路部分(16−18)
    記第2の通路部分(24−26)の両者が互いに実質的
    に平行な孔から成ることを特徴とする請求項1に記載さ
    れた多気筒内燃機関。
  3. 【請求項3】 前記第1の通路部分(16−18)が入
    口弁排気弁の間伸長する壁部(33)内に形成され
    ていて、前記壁部(33)の一側が取入れポート(3
    0)に沿って伸長していることを特徴とする請求項1に
    記載された多気筒内燃機関。
  4. 【請求項4】 前記シリンダーヘッド(13)の角隅部
    の1つ前記インジェクターを収容している前記空間
    (15)の間を実質的に該シリンダーヘッドの対角線の
    方向に前記壁部(33)が伸長していることを特徴とす
    る請求項3に記載された多気筒内燃機関。
  5. 【請求項5】 前記シリンダーヘッドの反対両側に
    少なくとも1つの排気ガスの排出ポート(32)と、少
    なくとも1つの燃焼空気の取入れポート(30、31)
    が配置されおよび前記第2の通路部分(24−2
    6)用の開口が前記取入れポート(3031)と同じ
    側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載さ
    れた多気筒内燃機関。
  6. 【請求項6】 前記各シリンダー用の別々のシリンダー
    ヘッド(13)を有し、前記シリンダーヘッド(1
    3)の前記燃料通路が該シリンダーヘッド(13)内
    にて同一設計になされていることを特徴とする請求項1
    に記載された多気筒内燃機関。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記第1の通路部分(16−
    18)相互間のピッチが前記横方向の表面上の開口から
    前記インジェクターを収容している前記空間(15)内
    の開口まで連続的に同一であることを特徴とする請求項
    1に記載された多気筒内燃機関。
  8. 【請求項8】 前記第1の通路部分(16−18)の長
    手方向に対して直角されかつ該第1の通路部分
    (16−18)が開口する表面(61)を前記シリンダ
    ーヘッドの前記横方向の表面が有することを特徴とする
    請求項1に記載された多気筒内燃機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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