JP3307901B2 - 建材ブロック - Google Patents

建材ブロック

Info

Publication number
JP3307901B2
JP3307901B2 JP34728799A JP34728799A JP3307901B2 JP 3307901 B2 JP3307901 B2 JP 3307901B2 JP 34728799 A JP34728799 A JP 34728799A JP 34728799 A JP34728799 A JP 34728799A JP 3307901 B2 JP3307901 B2 JP 3307901B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
enzyme
block
concrete
oxygen
building material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34728799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001164535A (ja
Inventor
孝 今泉
昌志 増田
Original Assignee
株式会社カンケン
マックストン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社カンケン, マックストン株式会社 filed Critical 株式会社カンケン
Priority to JP34728799A priority Critical patent/JP3307901B2/ja
Publication of JP2001164535A publication Critical patent/JP2001164535A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3307901B2 publication Critical patent/JP3307901B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00474Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/00758Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00 for agri-, sylvi- or piscicultural or cattle-breeding applications

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Revetment (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は土壌養生機能と河川
養生機能を富有させた建材ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】擁壁や護岸壁或いは地面覆工壁は、コン
クリート打設壁又は建材ブロック(コンクリート製ブロ
ックか自然石ブロック)にて構築されているが、これら
コンクリート打設壁又は建材ブロックは隠蔽性に優れ、
耐候性に富み、構造材として有用である反面、自然環境
を損なう問題を内在しており、その改善が模索されてい
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は本来土壌隠蔽を
目的とする建材ブロックに既知の酵素(又は酵素発酵ミ
ネラル)、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)と酸素発
生剤の機能を取り込んで、土壌隠蔽材としての機能を発
揮させつつ、土壌養生機能乃至河川養生機能を具有させ
ることを目的とするものである。
【0004】上記酵素(又は酵素発酵ミネラル)、又は
酵素(又は酵素発酵ミネラル)と酸素発生剤をコンクリ
ート中に混練して建材ブロックを成形し、酵素による汚
染物質分解作用を発揮せしめる。
【0005】又コンクリートに浸透した水分により酸素
発生剤を活性化して酸素を発生せしめると同時に、この
酸素と協働して酵素(又は酵素発酵ミネラル)による汚
染物質分解作用を発揮せしめる。
【0006】コンクリート製建材ブロックには、上記コ
ンクリート硬化前の水分により部分反応した上記酸素発
生剤から発生した酸素放出による多数の通気通水孔を保
有せしめて多孔構造にし、該通気通水孔を通じて水分を
浸入させ、上記酸素発生剤による酸素発生を促進する。
【0007】或いは建材ブロック(コンクリート製ブロ
ック又は自然石ブロック)に成形穴を設けるか、又は爾
後的な穴穿け加工を施し、該穴内に酵素(又は酵素発酵
ミネラル)、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)と酸素
発生剤を保有せしめる。
【0008】有用例として、上記建材ブロックにより、
常態において水と接する護岸壁を形成する。又は常態に
おいて水と接する河川床敷設建材ブロック(コンクリー
ト製ブロック又は自然石ブロック)を形成する。本発明
においてこの河川床敷設ブロックは上記護岸壁の範囲に
含むものとする。
【0009】上記酵素(又は酵素発酵ミネラル)、酸素
発生剤は粗粒子の状態で上記建材ブロックとこれを用い
た護岸壁に保有せしめる。又は顆粒状、粉末状で上記建
材ブロックとこれを用いた護岸壁に含有せしめる。
【0010】上記建材ブロックとこれを用いた護岸壁
は、酵素(又は酵素発酵ミネラル)と酸素発生剤と組み
合わせることにより、本来の土壌(地面)隠蔽材として
の機能を発揮しつつ、土壌養生機能(植物育成機能)乃
至河川養生機能(浄化機能…バクテリア増殖機能)を具
有させ、環境保全に資することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図1乃
至図に基づいて説明する。
【0012】本発明においてコンクリート4とは、ポル
トランドセメントに代表されるセメントと砂と骨材(砂
利等)の混練材、又はセメントと砂の混練材等を意味
し、これら混練材を主体とし、これら混練材中に他の物
質を混成することを妨げない。
【0013】上記コンクリート4中に酵素又は酵素発酵
ミネラル3Aを混合し、この混練材を建材ブロック成形
型内に充填する既知の方法で、一形態例として、図4A
に示すようなコンクリート製擬石ブロック2′(建材ブ
ロック2)を成形する。
【0014】又は上記コンクリート4中に酵素(又は酵
素発酵ミネラル)3Aと一緒に酸素発生剤3Bを混合
し、この混練材を建材ブロック成形型内に充填する既知
の方法で、一形態例として、図4Aに示すようなコンク
リート製擬石ブロック2′(建材ブロック2)を成形す
る。
【0015】上記コンクリート製建材ブロック2は同ブ
ロック2中に酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと水反
応性の酸素発生剤3Bを保有する。このコンクリート製
建材ブロック2は河川敷や堤等の法面或いは平坦面等に
敷設され、擬石形状による自然環境の醸成を図るための
覆工ブロックである。
【0016】又図3Aは工場にて生産される大形のL形
擁壁コンクリートブロック(建材ブロック2)で擁壁
1′を構築した例である
【0017】上記各コンクリート製擬石ブロック2′に
代表されるコンクリート製建材ブロック2は、同ブロッ
ク2中に含有せる酸素発生剤3Bが図1に示すように、
コンクリート硬化前の水分により部分反応して酸素を発
生し、該酸素はコンクリート母材中を通って外部へ放出
され、多数の通気通水孔5を形成する。
【0018】上記酸素発生剤3Bの酸素放出により建材
ブロック2に通気通水孔5を形成するほか、他例として
図1Bに示すように、建材ブロック2自体を酸素発生剤
に依存しないポーラスコンクリート構造にし、このポー
ラスコンクリート構造の建材ブロック2内に上記酵素
(又は酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(酵素発酵ミ
ネラル)3Aと酸素発生剤3Bを保有せしめる。
【0019】ポーラスコンクリートは既知のものであ
り、例えば粗粒子(砕石の如き粒子)をセメントにて結
合して層構造にして粗粒子間に通気通水孔を形成する例
や、多気孔構造の発泡コンクリートが挙げられる。
【0020】上記通気通水孔5は水分の浸入孔として機
能し、水分は建材ブロック2の表面から上記通気通水孔
5を通して酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素
発生剤3Bに確実に到達し、酵素作用を促し、酸素の発
生を促す。建材ブロック2の表層部に存する酵素(又は
酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bの一部は建
材ブロック2の表面に露出し、これらは通気通水孔5の
存否に拘わらず活性に反応する。
【0021】従って建材ブロック2の表面に露出する、
或いは表面に近い表層部の酵素(酵素発酵ミネラル)3
Aと酸素発生剤3Bの反応にのみ依存することを妨げな
い。
【0022】又図は上記酵素(又は酵素発酵ミネラ
ル)3A、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと酸
素発生剤3Bを保有せしめた上記コンクリート製擬石ブ
ロック2′から成る護岸ブロック2″を形成し、この護
岸ブロック2″を用いて護岸壁1″を構築した場合を示
している。
【0023】擬石形状又は自然石形状の凹凸と護岸ブロ
ック2″間の出入りは魚と植物の育成と水の自然の流れ
を生み出すのに有用であり、酵素(又は酵素発酵ミネラ
ル)3A及び酸素発生剤3Bとの協働による効果が期待
できる。
【0024】同様に図は上記コンクリート製擬石ブロ
ック2′から成る建材ブロック2で河川床ブロック2″
を形成し、該河川床ブロック2″を河川床に敷設した場
合を示している。上記河川床ブロック2″で構築される
河川床壁を護岸壁1″に含むものとする。
【0025】酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A、又は
酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3B
を建材ブロック2に保有させる他例として、図4Bに示
すように、酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素
発生剤3Bを混入しないコンクリートにて建材ブロック
2を成形し、図2に示すように、該ブロック2に表面で
開口する適数の穴7を設け、この穴7内に酵素(又は酵
素発酵ミネラル)3A、又は酵素(酵素発酵ミネラル)
3Aと酸素発生剤3Bを保有せしめる。
【0026】上記建材ブロック2が擁壁形成用ブロック
である場合には、土壌6と接する内表面側に上記穴7を
設けて酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生
剤3Bを保有せしめると有効である。
【0027】上記建材ブロック2が護岸壁形成用ブロッ
クである場合には、河川の水12と接する外表面側に上
記穴7を設けて酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A、又
は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3B
を保有せしめる。
【0028】又上記建材ブロック2が図4Bに示す置き
敷きされるコンクリート製擬石ブロック2′又は自然石
ブロック2′から成る地面覆工ブロックである場合に
は、土壌6と接する底面側に上記穴7を設けて酵素(又
は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bを保有せ
しめると有効である。
【0029】この時酵素(又は酵素発酵ミネラル)3
A、又は酵素(酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3
Bを穴込めした上で、穴7の開口部を透水を許容するモ
ルタル又は複数の貫通孔を有する合成樹脂製栓の如き目
止め材8にて隠蔽することができる。穴7は建材ブロッ
ク2のコンクリート成形時に成形するか、又はブロック
2の成形後爾後的に穴穿け加工する。
【0030】この穴7を設けて酵素(酵素発酵ミネラ
ル)3A、又は酵素(酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発
生剤3Bを保有せしめる建材ブロック2はコンクリート
製建材ブロックである他、自然石ブロックである。
【0031】水分は建材ブロック2の表面から上記穴7
を通して酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発
生剤3Bに確実に到達し、酵素作用を促し、酸素の発生
を促す。
【0032】上記建材ブロック2が図3等に示す擁壁形
成用ブロックである場合には、擁壁で隠蔽される地山や
堤の土壌6中に酵素(酵素発酵ミネラル)3Aが作用
し、酸素発生剤3Bが酸素を供給し、又上記建材ブロッ
ク2が地面覆工ブロックである場合には、同様に同地面
の土壌6中に酵素(酵素発酵ミネラル)3Aが作用し、
酸素発生剤3Bが酸素を供給し、有用菌群の増殖と植物
の育成効果を発揮する。
【0033】図4A,Bに示す建材ブロック2の他例と
して、図5A,Bは上記酵素(又は酵素発酵ミネラル)
3A、又は酵素(酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤
3Bを混入したコンクリート、又は穴7に酵素(酵素発
酵ミネラル)3A、又は酵素(酵素発酵ミネラル)3A
と酸素発生剤3Bを保有する自然石にて集合覆工ブロッ
ク2Aを構成した場合を示している。
【0034】図示のように、金属製又は合成樹脂製の網
材10を可撓性連結媒体として用い、この網材10の表
面に、図4A,Bで説明したコンクリート製擬石ブロッ
ク2′又は自然石ブロック2′を複数結合して上記単一
の集合覆工ブロック2Aを形成する。
【0035】好ましくは上記コンクリート製擬石ブロッ
ク2′又は自然石ブロック2′の下面に引留具11を固
装し、該引留具11を網材10の経線材又は/及び緯線
材に引き通して上記集合覆工ブロック2Aを形成する。
この集合覆工ブロック2Aは網材10を以って平坦面又
は法面等に敷設され、個々のブロック2が保有する酵素
作用と酸素発生剤3Bから発生した酸素にて植物育成作
用を発揮し、又は河川床に敷設した場合には水浄化作用
を発揮する。
【0036】上記集合覆工ブロック2Aに、図1に示す
如き通気通水孔5を具有せしめることができることにつ
いては前記の通りである。又はコンクリート表層部への
水分の自然浸透にて同表層に対する酵素(又は酵素発酵
ミネラル)3Aと酸素発生剤3Bの反応を促す。
【0037】上記集合覆工ブロック2Aの穴7は土壌6
と接する各ブロック2の下面に開口するように設け、酵
素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bを
保有させると有効である。
【0038】図4A,Bに示す建材ブロック2の更に他
例として、図6Aは上記酵素(又は酵素発酵ミネラル)
3A、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発
生剤3Bを混入したコンクリートにて一体成形型集合覆
工ブロック2A(建材ブロック2)を成形した場合を示
している。
【0039】図示のように、コンクリート製ベース部9
の上面に複数のコンクリート製擬石ブロック2′を一体
にコンクリート成形して上記単一の集合覆工ブロック2
Aを形成する。
【0040】上記集合覆工ブロック2Aに、図1に示す
如き通気通水孔5を具有せしめることができることにつ
いては前記の通りである。
【0041】又図6Bは上記酵素(又は酵素発酵ミネラ
ル)3A及び酸素発生剤3Bを混入しないコンクリー
ト、又はコンクリートと自然石ブロック2′の組み合わ
せにて一体成形型集合覆工ブロック2A(建材ブロック
2)を構成し、酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A、又
は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3B
を保有せしめた例を示している。
【0042】即ち図示のように、コンクリート製ベース
部9の上面に複数のコンクリート製擬石ブロック2′を
一体にコンクリート成形するか、自然石ブロック2′を
埋め込み成形して上記単一の集合覆工ブロック2Aを形
成し、この集合覆工ブロック2Aに、図2に示す如きブ
ロック表面で開口する穴7を設け、この穴7内に酵素
(又は酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(酵素発酵ミ
ネラル)3Aと酸素発生剤3Bを保有せしめる。目止め
材8を用いることができることは前記と同様である。
【0043】上記穴7は土壌6と接するコンクリート製
ベース部9の下面に開口するように設け、酵素(又は酵
素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bを保有させる
と有効である。
【0044】次に水質浄化、汚泥分解、脱臭に関する酵
素の効果について説明する。効能の主役は脱水素酵素の
一群から成っており、酵素は脱水素作用、脱塩素作用、
脱炭酸作用、脱酸作用、脱アミノ酸作用に特に優れた働
きがある。
【0045】これらの強力な脱作用により、酵素は分子
の組み替え作用を平常温領域で行い、原因を元から分解
除去する。
【0046】又有用菌の初期賦活が旺盛となるのは、酵
素が含糖分のブドウ糖化を急速に進行させ、且つリグニ
ン等の高分子体を急速に解体して、自然回帰条件が揃っ
てくるからである。
【0047】以上のような作用によって、先ず悪臭とな
るガスそのものの分子結合を瞬間的に切断する。これが
急速な脱臭効果を発揮する理由である。同じメカニズム
が汚濁水や汚泥内での分子結合の切断や、分子の組み替
え作用を促進し、それらを分解方向に導くのである。
【0048】同時に酵素存在箇所周辺では、前述のメカ
ニズムにより有用菌が活発な活動を開始する為、酵素
そのものによる汚泥分解と活性バクテリアによる分解と
が相乗効果を発揮して、表記の水質浄化、汚泥分解、脱
臭に強力な効果を発現するのである。
【0049】セメントに練り込んだ酵素は、ブロック2
又はコンクリート打設壁1内部において上記メカニズム
を触媒する。
【0050】酵素は大別して植物性酵素と動物性酵素に
区分される。人間を含め動物の生体内では様々な酵素活
動が展開されているが、これを抽出して活用することは
設備的な面を含め非常に難しい。
【0051】酵素活動が最も頻繁に観察されるバクテリ
ア酵素は、夫々のバクテリアを特定して培養することか
ら始まるが、そこで抽出される酵素量は非常に微量であ
り、本件発明に使用する量、或いは土木的使用にはコス
ト面を含めて不適切であると言わざるを得ない。
【0052】従ってここでは植物性酵素を使用する。こ
の植物性酵素の抽出は発酵によって行うが、この方法は
既知の手法である。使用する酵素剤はこうして抽出した
原酵素に対し、ゼオライト等のミネラル分を混合して再
度発酵、乾燥させた物である。
【0053】ミネラル分は生命現象に深く関与すると同
時に、酵素に対する補酵素としての働きを付与するた
め、酵素の活性を非常に強く引き出す効果がある。この
手法の場合、安価で大量の酵素剤製造が可能であるた
め、本発明の如き土木的使用、即ち建材ブロック2に関
しても低コストで良質の酵素剤が供給できる。
【0054】次に上記建材ブロック2の項で述べている
水反応性の酸素発生剤3Bは過酸化カルシウムを主成分
とする長期持続性の固形酸素発生剤であり、例えば株式
会社サンソが一番(大阪市北区梅田2丁目5番4号 千
代田ビル西館10F)で製造販売せる長期持続性固形酸
素発生剤(商品名:サンソが一番)を用いることができ
る。
【0055】上記建材ブロック2中に含有される上記酵
素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3B
は、粉末状又は顆粒状で保有せしめる。好ましくは上記
サンソが一番のような粗粒子の状態で保有せしめる。図
2に示す穴7には酸素発生剤3Bの粗粒子又は粉末を充
填し、又粗粒子又は粉末状態の酵素発酵ミネラル3Aを
充填し目止めしている。
【0056】
【発明の効果】本発明の建材ブロックは、酵素作用、又
は酵素作用と酸素発生剤の酸素供給作用とにより、本来
の土壌(地面)隠蔽材としての機能を発揮しつつ、土壌
養生機能(植物育成機能)乃至河川養生機能(浄化機
能)を具有させ、環境保全に資する効果が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは建材ブロックに保有させた酸素発生剤が形
成する通気通水孔を示す拡大断面図、Bはポーラスコン
クリート構造の建材ブロックに酵素(酵素発酵ミネラ
ル)と酸素発生剤を保有せしめた場合を示す拡大断面
図。
【図2】建材ブロックに穴を設けて酵素(又は酵素発酵
ミネラル)及び酸素発生剤を保有させた例を示す拡大断
面図。
【図3】Aは図1の構造を持つ建材ブロックにて擁壁を
形成した例を示す断面図、Bは図2の構造を持つ建材ブ
ロックにて擁壁を形成した例を示す断面図。
【図4】Aは図1の構造を持つ建材ブロックで覆工ブロ
ックを形成した例を示す断面図、Bは図2の構造を持つ
建材ブロックで覆工ブロックを形成した例を示す断面
図。
【図5】Aは図4Aに示す建材ブロックにて集合覆工ブ
ロックを形成した例を示す平面図、Bは同断面図。
【図6】Aは図4Aに示す建材ブロックにて集合覆工ブ
ロックを形成した他例を示す断面図、Bは図4Bに示す
建材ブロックにて集合覆工ブロックを形成した他例を示
す断面図。
【図7】Aは図4A,図5,図6Aで示す建材ブロック
にて護岸壁を形成した例を示す断面図、Bは図4B,図
6Bで示す建材ブロックにて護岸壁を形成した例を示す
断面図。
【図8】図4,図5,図6で示した建材ブロックにて河
川床ブロックを形成した例を示す断面図。
【符号の説明】
1′ 擁壁 1″ 護岸壁 2 建材ブロック 2′ コンクリート製擬石ブロック、自然石ブロック 2″ 護岸ブロック、河川床ブロック 2A 集合覆工ブロック 3A 酵素又は酵素発酵ミネラル 3B 酸素発生剤 4 コンクリート 5 通気通水孔 6 土壌 7 穴 8 目止め材 9 コンクリート製ベース 10 網材 11 引留具 12 河川の
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C02F 3/00 C02F 3/00 Z C12N 1/20 C12N 1/20 A (56)参考文献 特開 平8−140520(JP,A) 特公 平7−74506(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/06 C04B 24/00 C04B 24/14 C04B 28/02 E02B 3/14 C02F 3/00 C12N 1/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】護岸壁又は擁壁又は地面覆工壁の構築に用
    いるコンクリート製ブロックから成る建材ブロックであ
    って、該コンクリート製ブロックはコンクリート中に酸
    素発生剤を粗粒子の状態で加水混練すると共に酵素又は
    酵素発酵ミネラルを加水混練し成形して成り、該コンク
    リート製ブロックは該コンクリート硬化前の加水水分に
    より部分反応せる上記酸素発生剤から発生した酸素放出
    による多数の通気通水孔を有し、地山や地面や河川の水
    分が該通気通水孔を通し浸入して酸素発生剤に到達する
    と共に酵素又は酵素発酵ミネラルに到達し酸素の発生と
    酵素作用を促す構成としたことを特徴とする建材ブロッ
    ク。
  2. 【請求項2】護岸壁又は擁壁又は地面覆工壁の構築に用
    いるコンクリート製ブロックから成る建材ブロックであ
    って、該コンクリート製ブロックは凹凸を有するコンク
    リート製擬石ブロックから成り、該コンクリート製擬石
    ブロックはコンクリート中に酸素発生剤を粗粒子の状態
    で加水混練すると共に酵素又は酵素発酵ミネラルを加水
    混練し成形して成り、該コンクリート製擬石ブロックは
    該コンクリート硬化前の加水水分により部分反応せる上
    記酸素発生剤から発生した酸素放出による多数の通気通
    水孔を有し、地山や地面や河川の水分が該通気通水孔を
    通し浸入して酸素発生剤に到達すると共に酵素又は酵素
    発酵ミネラルに到達し酸素の発生と酵素作用を促す構成
    としたことを特徴とする建材ブロック。
  3. 【請求項3】護岸壁又は擁壁又は地面覆工壁の構築に用
    いるコンクリート製ブロック又は同自然石ブロックから
    成る建材ブロックであって、該コンクリート製ブロック
    又は自然石ブロックに該各ブロックの表面で開口せる適
    数の穴を設け、該穴内に酸素発生剤を粗粒子の状態で保
    有せしめると共に酵素又は酵素発酵ミネラルを保有せし
    め、地山や地面や河川の水分が該穴を通し浸入して酸素
    発生剤に到達すると共に酵素又は酵素発酵ミネラルに到
    達し酸素の発生と酵素作用を促す構成としたことを特徴
    とする建材ブロック。
  4. 【請求項4】上記穴の開口部を透水を許容する目止め材
    にて隠蔽したことを特徴とする請求項3記載の建材ブロ
    ック。
JP34728799A 1999-12-07 1999-12-07 建材ブロック Expired - Fee Related JP3307901B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34728799A JP3307901B2 (ja) 1999-12-07 1999-12-07 建材ブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34728799A JP3307901B2 (ja) 1999-12-07 1999-12-07 建材ブロック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001164535A JP2001164535A (ja) 2001-06-19
JP3307901B2 true JP3307901B2 (ja) 2002-07-29

Family

ID=18389196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34728799A Expired - Fee Related JP3307901B2 (ja) 1999-12-07 1999-12-07 建材ブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3307901B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105265372B (zh) * 2015-11-17 2018-06-29 中国水产科学研究院黄海水产研究所 一种刺参养殖池塘的护坡结构及构建方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001164535A (ja) 2001-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Margolis et al. Living systems: innovative materials and technologies for landscape architecture
ES2266177T3 (es) Metodo para el tratamiento de un material contaminado.
JP2012067589A (ja) 地球の温暖化を改善する人工路面の製造方法
JP6115911B2 (ja) 生物育成用ブロック及び生物育成方法
JP3169581U (ja) 藻場造成用硬化物
JP3307901B2 (ja) 建材ブロック
JPH11158896A (ja) 生態系育成用パネルおよびその製造方法
JP4541337B2 (ja) 駐車場床構造
JP2003277164A (ja) 多孔質構造体およびその施工方法
JP3307898B2 (ja) 建材ブロック
KR20200028556A (ko) 폐대리석 가루가 첨가된 바이오 시멘트의 제조방법 및 이를 이용한 바이오 시멘트
KR200240437Y1 (ko) 초류식생블록
JP2005060177A (ja) 無機質発泡体と炭を混入した軽量コンクリート
KR100902761B1 (ko) 친환경 콘크리트 몰탈 제조방법, 그 콘크리트 몰탈을 이용한 도로포장방법, 그 콘크리트 몰탈을 이용한 옹벽시공방법, 그 콘크리트 몰탈을 이용한 방음벽의 제조방법, 그 콘크리트 몰탈을 이용한 호안의 구성방법, 그 콘크리트 몰탈을 이용한 친환경 블록의 제조방법
JP2000170318A (ja) 木片・コンクリート構造体の製造方法とそれによって得られた構造体及びその使用方法
KR200411483Y1 (ko) 인공어초용 단위어초
JPH10168912A (ja) 空隙部を有する土留擁壁及びそれに使用するブロック
KR200276459Y1 (ko) 생태 보존형 목재 어초
KR20240113678A (ko) 친환경블록 구조체
JP2000178057A (ja) 植生コンクリート及びその製造方法
KR101418810B1 (ko) 도로 법면 녹화 방법
JP3017961B2 (ja) 法面緑化工法
JPH07247472A (ja) バンブーパウダーを含む組成物
JP4116923B2 (ja) 緑化用構造体
KR20080067990A (ko) 생태계를 복원해주는 친환경 콘크리트 몰탈 제조방법, 그콘크리트 몰탈을 이용한 도로포장방법, 그 콘크리트 몰탈을이용한 옹벽시공방법, 그 콘크리트 몰탈을 이용한 친환경블록의 제조방법, 그 블록을 이용한 시공방법, 그 블록을이용하여 오염된 수질을 정화시키는 방법 및 그 친환경블록 구조체

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080517

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090517

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090517

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100517

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110517

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees