JP3307854B2 - 研磨装置、研磨材及び研磨方法 - Google Patents

研磨装置、研磨材及び研磨方法

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JP3307854B2 JP15373897A JP15373897A JP3307854B2 JP 3307854 B2 JP3307854 B2 JP 3307854B2 JP 15373897 A JP15373897 A JP 15373897A JP 15373897 A JP15373897 A JP 15373897A JP 3307854 B2 JP3307854 B2 JP 3307854B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨装置、研磨材
及び研磨方法に関し、例えば半導体製造工程においてウ
ェハ表面を平坦化する場合に適用することができる。本
発明は、研磨領域を加工面上で順次変位させて加工面を
研磨する際に、研磨領域においては、研磨面の各部を加
工面に対して所定の基準速度以上で変位させ、また加工
面に対しては研磨領域を基準速度以下で変位させること
により、配線パターン等によるウェハ表面の微小な凹凸
を、従来に比して格段的に低減できるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体製造工程においては、必要
に応じて半導体ウェハの表面を平坦化することにより、
半導体ウェハ上に微細な構造を精度良く形成するように
なされている。
【0003】すなわち図38に示すように、半導体製造
工程では、種々の処理工程を経た半導体ウェハW上に配
線パターン2等を形成した後、酸化膜による絶縁層3を
堆積する。半導体製造工程では、この絶縁層3の表面を
研磨装置により平坦化し、これにより続く配線パターン
等の露光工程において所望のパターンを精度良く露光で
きるようにする。
【0004】図39は、この研磨装置の概略構成を示す
斜視図である。この研磨装置5は、半導体ウェハWを所
定のテーブルTに保持して回転駆動した状態で、例えば
スラリーを供給しながら、回転する研磨パッドPを半導
体ウェハWの表面に押圧する。研磨パッドPは、比較的
柔軟な樹脂材料により形成され、これにより図40に示
すように、半導体ウェハWにおける表面の微細な凹凸に
応動して変形すると共に、この変形の程度に応じて半導
体ウェハWの表面を押圧し、これにより半導体ウェハW
の表面を平坦化するようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで配線パターン
等をさらに一段と微細に形成するためには、この配線パ
ターン等の作成に供する露光の精度を向上することが必
要になることから、半導体ウェハの表面をさらに一段と
平坦に研磨することが求められる。また半導体ウェハの
ウェハ径を大きくする場合にも、同様に半導体ウェハの
表面をさらに一段と平坦に研磨することが求められる。
【0006】このようなことから研磨の程度を検証した
ところ、従来の研磨装置における研磨手法によっては、
0.25〔μm〕世代以降の半導体製造に求められる程
度の、精度の高い平坦度を確保できないことが分かっ
た。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、半導体ウェハ等の表面を高い精度により平坦化する
ことができる研磨装置、研磨材及び研磨方法を提案しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、加工対象の加工面に研磨材の研磨
面が接触してなる研磨領域において、研磨面の各部を加
工面に対して所定の基準速度以上で変位させ、加工面上
において、研磨領域を基準速度以下で変位させる。
【0009】このとき基準速度が、研磨材及び加工対象
間における機械的伝達関数の基本の共振周波数に対応す
る速度でなるようにし、加工面の凸部又は凹部が研磨面
に与える応力の周波数が、この共振周波数以上になるよ
うに研磨面の変位速度を設定することにより、研磨面の
各部を加工面に対して基準速度以上で変位させ、加工面
のうねりが研磨面に与える応力の周波数が、この共振周
波数以下になるように変位速度を設定することにより、
研磨領域を基準速度以下で変位させる。
【0010】所定の回転軸により回転駆動された状態
で、回転する加工対象の加工面に部分的に押圧されて、
前記加工面を研磨する研磨材において、加工対象に対す
る機械的伝達関数の基本共振周波数が、加工対象の回転
周波数の10倍以上の周波数になるように硬度を設定す
る。
【0011】またこのとき微細な空孔を有する樹脂に固
定砥粒が分散混入して形成する。
【0012】研磨領域において、研磨面の各部を加工面
に対して所定の基準速度以上で変位させれば、この基準
速度の設定如何により、この研磨領域においては、微細
な凸部については、効率良く研磨することができる。ま
た加工面上において、研磨領域を基準速度以下で変位さ
せれば、同様に、基準速度の設定如何により、加工面に
おけるうねりに対してはこのうねりに沿って全体を研磨
することができる。これにより微細な凹凸を研磨して加
工面を平坦化することができる。
【0013】より技術的な限定を付加するならば、基準
速度が、研磨材及び加工対象間における機械的伝達関数
の基本の共振周波数に対応する速度でなるようにし、加
工面の凸部又は凹部が研磨面に与える応力の周波数が、
この共振周波数以上になるように研磨面の変位速度を設
定することにより、研磨面の各部を加工面に対して所定
の基準速度以上で変位させれば、この凸部又は凹部によ
る応力に対して、ほぼ180度の位相差をもって研磨面
の各部が変位することになる。すなわちこの応力により
変位方向とは逆方向に変位するように凸部等を押圧して
研磨することになり、凸部が低減するように、積極的に
研磨することができる。また加工面のうねりが研磨面に
与える応力の周波数が、この共振周波数以下になるよう
に変位速度を設定することにより、研磨領域を基準速度
以下で変位させれば、このうねりに対応した研磨部材の
弾性変形による押圧力だけで研磨することになり、ほぼ
うねりに沿った加工面を形成することができる。
【0014】同様の原理により、所定の回転軸により回
転駆動された状態で、回転する加工対象の加工面に部分
的に押圧されて、この加工面を研磨する研磨材におい
て、加工対象に対する機械的伝達関数の基本共振周波数
が、加工対象の回転周波数の10倍以上の周波数になる
ように硬度を設定すれば、研磨領域の変位速度等の設定
により実用に供する速度で研磨加工しても、十分な余裕
をもって、微細な凹凸を平坦化するように加工対象を研
磨することができる。
【0015】またこのとき微細な空孔を有する樹脂に固
定砥粒を分散混入して研磨材を形成すれば、遊離砥粒と
併せて使用して、研磨速度の低下を有効に回避すること
ができ、効率良く研磨することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0017】(1)実施の形態の研磨原理 図2は、本発明の実施の形態に係る研磨装置の基本的な
構成を示す略線図である。この実施の形態において、研
磨装置10は、半導体ウェハ6を比較的低速度により回
転させた状態で、高速度で回転する研磨パッド11を半
導体ウェハ6に押圧する。ここで研磨パッド11は、回
転軸より所定距離だけ半径方向に離間した領域で半導体
ウェハ6と接触するように(以下半導体ウェハ6上にお
いて、この研磨パッド11が接触する領域を研磨領域と
呼ぶ)、リング状に形成される。
【0018】これにより研磨装置10では、研磨領域に
おいて、半導体ウェハ6の表面に対して所定の速度以上
で研磨パッド11の研磨面を変位させる。また半導体ウ
ェハ6を比較的低速度により回転させることにより、半
導体ウェハ6上においてこの研磨領域を所定速度以下で
変位させる。
【0019】さらに研磨パッド11は、結合材でなる樹
脂に砥粒を分散させて形成され、研磨パッド11の回転
速度及び研磨領域の変位速度に対応する所定の弾性を有
するように形成される。これにより研磨装置10では、
半導体ウェハの表面を従来に比して格段的に平坦化でき
るようになされている。
【0020】すなわち図1に示すように、半導体ウェハ
6に対して研磨パッド11を変位させ、このとき半導体
ウェハ6の表面に微小な凸部が現れると、この凸部は、
研磨パッド11の砥粒を変位させる押圧力を発生する。
この押圧力に対して砥粒が速やかに変位すれば、研磨パ
ッド11は、この変位により変化する樹脂の弾性力によ
ってのみ、凸部を研磨することになる。
【0021】このような砥粒の変位は、結合材による弾
性変形によるものであり、このような弾性変形は、外力
の印加に対して所定の時間遅れを伴う。この時間遅れを
位相関数で表して、凸部により発生する外力に対して1
80度程度の位相遅れを生じるように条件を設定すれ
ば、砥粒においては、凸部による押圧力に対してこの押
圧力の向きと逆方向に変位するように凸部を押圧して研
磨することになる。すなわち半導体ウェハ6の表面に対
して所定の線速度以上で研磨パッド11の研磨面を変位
させることにより、従来に比して格段的に効率良く凸部
の高さを低減することができる。
【0022】これに対して半導体ウェハ6においては、
表面が大きくうねっていることにより、このうねりによ
る砥粒の変位に対しては、時間遅れによる位相変化が小
さくなるように条件を設定すれば、この表面のうねりに
沿って砥粒を変位させることになり、この表面のうねり
に沿って全体を研磨することができる。すなわち半導体
ウェハ6を比較的低速度により回転させて、半導体ウェ
ハ6上においてこの研磨領域を所定速度以下で変位させ
ることにより、半導体ウェハ6の表面のうねりに沿って
全体を研磨することができる。
【0023】このような時間遅れは、研磨パッド11と
ウェハ6間の機械的伝達関数により判断できる。これに
よりこの実施の形態においては、研磨パッド11側に加
振源を、ウェハ6側にピックアップを配置し、加振源よ
り発した振動の伝搬をピックアップにより検出すること
により、図3に示すような機械的伝達関数よる振幅特性
を検出した(図3(A))。このような振幅特性は、共
振周波数以上の周波数において、位相特性が約180度
変化することになる。これによりこの振幅特性を解析
し、半導体ウェハ6の表面のうねりによる周波数が基本
共振周波数f0 以下になるように、また半導体ウェハ6
の表面の微小な凸部による周波数がこの基本共振周波数
0 以上になるように条件を設定した。
【0024】すなわち半導体ウェハ6においては、この
ようなうねりによる大きな凸部が1〜2箇所形成される
ことから、半導体ウェハ6の回転速度をN〔Hz〕とす
ると、このうねりによる周波数は最大で2N程度にな
る。これによりこの実施の形態では、基本共振周波数f
0 が200〔Hz〕程度になるように研磨パッド11の
弾性を設定し、研磨パッド11を高速度で回転駆動して
も、半導体ウェハ6のうねりによる周波数が基本共振周
波数f0 以下になるように設定する。また研磨パッド1
1の回転速度により、半導体ウェハ6上の微小な凸部に
よる周波数を基本共振周波数f0 以上に設定する。さら
に研磨パッド11については、凸部による周波数が十分
に高い周波数になるように設定して、研磨速度を向上す
る。
【0025】なおこの基本共振周波数f0 は、研磨パッ
ド11の磨耗、押圧力、接触の程度等によって変化す
る。また半導体ウェハ6の研磨速度は、後述するように
半導体ウェハ6の回転周波数によって大きく変化する。
従ってこの実施の形態では、半導体ウェハ6の回転速度
を30〔r/min〕(0.5〔Hz〕)に設定し、半
導体ウェハ6のうねりによる周波数0.5〜1〔Hz〕
に対して基本共振周波数f0 を200倍以上に設定す
る。これにより研磨の条件が種々に変化しても、基本共
振周波数f0 に対する半導体ウェハ6のうねりによる周
波数の関係を十分な余裕をもって維持したまま、半導体
ウェハ6を研磨できるようにする。実験した結果によれ
ば、半導体ウェハ6の回転周波数に対して基本共振周波
数f0 を10倍程度以上に設定すれば、研磨条件が種々
に変化しても、半導体ウェハ6のうねりに沿って表面を
研磨し、また表面の微細な凹凸を平坦化することがで
き、これにより実用に供する程度に研磨できることが分
かった。
【0026】(2)第1の実施の形態の構成 (2−1)基本構成 図4は、第1の実施の形態に係る研磨装置を示す斜視図
である。この研磨装置10は、半導体製造工程におい
て、ウェハカセット12により半導体ウェハ6の供給を
受け、この半導体ウェハ6の表面を研磨した後、同様の
ウェハカセット12に収納して次工程に供給する。
【0027】この研磨装置10は、図面にて奥側より手
前側中央に突出するように加工部13が形成され、この
加工部13の突出部を間に挟んで、それぞれ左右にロー
ドバッファ14及びアンロードバッファ15が形成され
る。さらにこれらロードバッファ14及びアンロードバ
ッファ15の上部に、ウェハ搬送機構16が形成され、
アンロードバッファ15の排出側にウェハ洗浄ブラシ1
7が配置される。
【0028】ここでロードバッファ14は、加工部13
に供給する半導体ウェハ6を一時待機させるバッファエ
リアであり、図示しない搬送機構により、ウェハカセッ
ト12から未研磨の半導体ウェハ6を順次取り出して保
持する。アンロードバッファ15は、加工部13により
研磨加工の完了した半導体ウェハ6を一時待機させるバ
ッファエリアであり、図示しない搬送機構により、半導
体ウェハ6をウェハカセット12に収納する。ウェハ洗
浄ブラシ17は、アンロードバッファ15からウェハカ
セット12に搬送される半導体ウェハ6を洗浄する。
【0029】ウェハ搬送機構16は、ローダーチャック
19及びアンローダーチャック20を保持し、このロー
ダーチャック19及びアンローダーチャック20を連動
して動作させて半導体ウェハ6を搬送する。すなわちウ
ェハ搬送機構16は、それぞれローダーチャック19及
びアンローダーチャック20によりロードバッファ1
4、加工部13の半導体ウェハ6を吸着して上方へ退避
した後、各半導体ウェハ6をそれぞれ加工部13、アン
ロードバッファ15の上部へ可動し、下方に移動して半
導体ウェハ6の吸着を解除する。これにより研磨装置1
0では、未研磨の半導体ウェハ6をロードバッファ14
に供給し、この半導体ウェハ6を加工部13により研磨
加工した後、アンロードバッファ15よりウェハカセッ
ト12に排出するようになされている。
【0030】加工部13は、開口13Aを介してローダ
ーチャック19により半導体ウェハ6の供給を受け、こ
の半導体ウェハ6の表面を研磨する。ここで加工部13
は、奥側左右にコラム22L及び22Rが配置され、こ
のコラム22L及び22Rの前面側に、Z軸ガイド23
L及び23Rが形成される。さらに加工部13は、この
Z軸ガイド23L及び23Rによりガイドされて、Z軸
スライダ24が上下方向に可動し得るように配置され、
このZ軸スライダ24に研磨パッドが配置され、またこ
の研磨パッドに対して開口13Aより供給された半導体
ウェハ6がX軸テーブルにより搬送される。
【0031】すなわち図5は、加工部13を示す平面図
及び側面図である。この加工部13において、X軸テー
ブル26は、開口13Aの下部において、半導体ウェハ
6が載置されるのを待機し、半導体ウェハ6が載置され
ると、矢印Aにより示すように、この半導体ウェハ6を
吸着保持して所定の研磨位置まで搬送する。さらにこの
研磨位置にて半導体ウェハ6を所定の回転速度で回転駆
動した状態で、矢印Bにより示すように、X軸方向に半
導体ウェハ6を往復させ、研磨が完了すると、半導体ウ
ェハ6の回転を停止して開口13Aの下部まで搬送す
る。
【0032】このためX軸テーブル26は、図示しない
レールに沿ってX軸方向に移動し得るように構成され、
比較的低速回転なモータ、プーリ又はベルト等により回
転駆動されるようになされている。またX軸テーブル2
6は、半導体ウェハ6を回転駆動して上方より研磨する
のに十分な、半導体ウェハ6の直径に対応した例えば直
径約200〔mm〕の円盤状に、多孔質部材により構成
され、所定の真空引き用通路を介して真空引きすること
で、半導体ウェハ6を吸着する。
【0033】加工部13は、コラム22L、22Rを跨
ぐように所定の基準保持部材28が配置される。この基
準保持部材28には、Z軸サーボモータ29が配置さ
れ、加工部13は、このZ軸サーボモータ29の駆動に
より、研磨位置に配置された半導体ウェハ6に対して研
磨パッド11を上下させる。
【0034】すなわちZ軸サーボモータ29は、回転軸
がZ軸方向になるように配置され、カップリング31を
介して、その回転軸にボールネジ32が接続される。こ
のボールネジ32は、サブスライダ33にねじ込まれ、
サブスライダ33は、両側面に形成されたサブスライダ
ガイド33L、33Rによりガイドされて、Z軸方向に
可動自在に保持される。これによりサブスライダ33
は、Z軸サーボモータ29により駆動されて、矢印Cに
より示すように、Z軸方向に上下するようになされてい
る。
【0035】サブスライダ33は、先端側に、1対のロ
ードセル35L、35Rが配置され、このロードセル3
5L、35Rを介してZ軸スライダ24が接続される。
このZ軸スライダ24は、コラム22L、22Rの前面
側に形成されたZ軸ガイド23L及び23Rによりガイ
ドされて、Z軸方向に可動自在に形成される。これによ
りZ軸スライダ24は、Z軸サーボモータ29により駆
動されて、サブスライダ33と共にZ軸方向に上下する
ようになされ、またロードセル35L、35Rを介して
加重が検出されるようになされている。
【0036】さらに図6に示すように、Z軸スライダ2
4の上面左右には、それぞれワイヤ37L、37Rが接
続され、このワイヤ37L、37Rの他端に、プーリ3
8を介してカウンタウエイト39が吊り下げられるよう
になされている。これによりZ軸スライダ24は、小型
のZ軸サーボモータ29により上下に駆動できるように
形成され、またロードセル35L、35Rに加わる加重
を、このロードセル35L、35Rにより検出可能な範
囲に軽減する。
【0037】さらにZ軸スライダ24は、主軸スピンド
ル40を保持し、この主軸スピンドル40は、回転軸に
研磨パッド11が配置される。このZ軸スライダ24
は、主軸スピンドル40、研磨パッド11等が取り付け
られ、さらにカウンタウエイト39によりロードセル3
5L、35Rに加わる加重が軽減された実際の加工の状
態において、主軸スピンドル40の回転中心軸O上に、
重心が位置するように形成され、またこの回転中心軸O
と、ロードセル35L、35Rに対する作用点Pとが、
同一平面上に位置するように形成される。さらにこの平
面が研磨位置における半導体ウェハ6の表面に略直交す
るように形成される。これによりZ軸スライダ24は、
研磨パッド11を半導体ウェハ6に押圧した際に、研磨
パッド11による押圧力をロードセル35L、35Rで
正しく検出できるようになされている。
【0038】これにより加工部13は、X軸テーブル2
6により半導体ウェハ6が所定の研磨位置に配置される
と、主軸スピンドル40により研磨パッド11を回転駆
動した状態で、Z軸サーボモータ29により主軸スピン
ドル40を降下させて研磨パッド11を半導体ウェハ6
に押圧し、半導体ウェハ6の表面を研磨するようになさ
れている。またこのときロードセル35L、35Rによ
り押圧力を監視し、さらにはX軸テーブル26により半
導体ウェハ6をX軸方向に往復運動させるようになされ
ている。
【0039】図7は、研磨パッド11の取り付け部を示
す断面図であり、図8は、研磨パッド側より見た底面図
である。なおこの図7においては、後述する傾斜角度調
整機構については記載を省略する。主軸スピンドル40
は、回転軸でなる主軸42と、この主軸42の周囲を囲
む主軸ハウジング43を有し、主軸42の下部に定盤4
1が取付固定される。
【0040】主軸スピンドル40は、主軸42より定盤
41まで延長するようにノズル穴44が形成され、この
ノズル穴44にノズル管45が配置される。主軸スピン
ドル40は、このノズル管45により研磨液としてのス
ラリーが研磨パッド11に供給される。
【0041】定盤41は、接着等により半導体ウェハ6
側の下面に研磨パッド11を保持する。さらに定盤41
は、下側端面に、放射状に溝46Aが形成される。さら
に定盤41は、溝46Aとノズル穴44との接続部にス
ラリー分配用の端板47が配置される。これにより定盤
41は、回転による遠心力によりスラリーを研磨パッド
11に供給する際に、端板47及び放射状の溝46Aに
より供給量の偏りを有効に回避する。なおスラリーは、
所定のノズルにより研磨パッド11の外周側にも別途供
給される。
【0042】研磨パッド11は、外径Dが半導体ウェハ
6の外形と等しい200〔mm〕により、また半径方向
の幅dが20〔mm〕により形成される。これにより研
磨パッド11は、半導体ウェハ6上に上述の研磨領域を
形成し、この研磨領域内において、半導体ウェハ6の表
面に対して研磨面の全てが上述の所定速度以上で変位す
るようになされている。
【0043】さらに研磨パッド11は、ウレタン樹脂及
びメラミン樹脂をベースに、CeO2 による砥粒が分散
混入して形成され、このベースに所定の割り合いで微細
な空孔が形成されるようになされている。研磨パッド1
1は、このようにして形成される際に上述した弾性率が
得られるように、樹脂の配合比等が選定されるようにな
されている。因みに、このように設定されることによ
り、研磨パッド11の表面硬度は、発砲ポリウレタン系
研磨パッドの表面硬度に比して十分に高い値に保持され
る。
【0044】さらに研磨パッド11は、気孔率が37.
4〔%〕に設定され、砥粒の粒径が約3.5〔μm〕に
設定される。
【0045】これに対してスラリーは、フィラーとして
CeO2 による砥粒が24.5〔Wt%〕分散混入され
た水溶液が使用される。ここでフィラーは、研磨パッド
11の砥粒粒径に対して、粒径が1/6〜1/3の範囲
で適宜実用に供することができ、この実施の形態では粒
径が0.5〔μm〕に選定されるようになされている。
【0046】これにより研磨パッド11は、図1との対
比により図9に示すように、研磨パッド11に保持した
固定砥粒に加えて、スラリーにより供給される遊離砥粒
により半導体ウェハ6を研磨し、研磨能力が向上され
る。また研磨パッド11は、スラリーにより潤滑されて
研磨パッド11の砥粒により、また遊離砥粒により半導
体ウェハ6の表面を研磨しながら、研磨により脱落した
固定砥粒、さらには半導体ウェハ6の研磨かすを空孔に
逃がし、これにより研磨能力の低下を有効に回避する。
また遊離砥粒により、このように空孔に逃がした研磨か
す等による空孔の目詰まりを防止し、これによっても研
磨能力の低下を有効に回避する。
【0047】図10は、テスト用の半導体ウェハを実際
に研磨した結果を示す特性曲線図である。この研磨にお
いては、符号L1により示すように、スラリーを供給し
て研磨パッド11により研磨した研磨速度、符号L2に
より示すように、研磨パッド11だけで研磨した研磨速
度、符号L3により示すように、CeO2 による砥粒に
代えてSiO2 による砥粒による研磨パッドだけで研磨
した研磨速度を測定した。この測定結果によれば、十分
な研磨速度により半導体ウェハを研磨できることがわか
る。
【0048】また図11は、半導体ウェハを繰り返し研
磨した場合における研磨速度の変化を示す特性曲線図で
ある。この測定では、各半導体ウェハを約120〔μ
m〕づつ研磨した。この測定結果によれば、スラリーを
併用して研磨速度の変化を十分に小さな値に保持できる
ことが分かり、半導体製造工程に適用して量産に適用で
きることがわかる。
【0049】図12は、この研磨装置10による平坦化
の判定に使用したテスト用半導体ウェハの断面を示す断
面図である。このテスト用半導体ウェハは、100〔μ
m〕幅のパターンを0.4〔μm〕間隔で形成し、また
0.4〔μm〕幅のパターンを2〔mm〕間隔で形成
し、このパターン上から酸化シリコンの絶縁膜を形成し
た。測定では、半導体ウェハの表面で、最も突出してな
る箇所の研磨量(符号Aにより示す膜厚の低減量でな
る)を基準にして、この最も突出した箇所と最も膜厚の
薄い箇所との段差(A−B)を測定した。
【0050】研磨開始前においては、この段差は120
〔μm〕あり、これにより半導体ウェハの凸部のみを理
想的に研磨できた場合、符号Aにより示す膜厚が120
〔μm〕低減すると、この段差は値0になる。図13
は、この測定結果を示す特性曲線図であり、この研磨装
置10では、120〔μm〕研磨して、段差の残量が2
00〔nm〕以下になることを確認することができた。
ちなみに、従来の研磨装置によってこのテスト用半導体
ウェハを研磨したところ、500〜700〔nm〕の範
囲で段差が低下しなくなり、これにより従来に比して半
導体ウェハの表面を1/3以上平坦化できることが分か
った。なおこれらの測定においては、レーザー光を用い
た光学的手法により膜厚を測定して研磨量等を測定し
た。
【0051】図14は、研磨パッド11と半導体ウェハ
6の関係を示す断面図及び平面図である。研磨パッド1
1は、半導体ウェハ6側面が平面とすると、上述した関
係により半導体ウェハ6の表面に、略円弧形状に研磨領
域を形成し、この研磨領域において半導体ウェハ6の表
面を研磨する。
【0052】このとき図15に示すように、この実施の
形態では、X軸テーブルが往復運動することにより、ま
た半導体ウェハ6の回転により、研磨領域がゆっくりと
した速度で変化する。この実施の形態において、X軸テ
ーブル26の移動速度は、60〜140(mm/mi
n)の範囲に設定され、200〔mm〕の範囲が往復運
動の範囲に設定される。なお以下において、図15
(A)に示すように、研磨パッド11の最外周が半導体
ウェハ6に表面に接触を開始したX軸方向の位置をX=
0〔mm〕の位置とし、図15(C)に示すように、研
磨パッド11の最外周が半導体ウェハ6の回転中心まで
移動した位置をX=200〔mm〕の位置とする。
【0053】さらにこの実施の形態において、研磨パッ
ド11は、300〔r/min〕の回転速度Npにより
回転駆動され、また半導体ウェハ6は、30〔r/mi
n〕の回転速度Nwにより回転駆動される。
【0054】(2−2)主軸の傾斜角度調整機構 図16は、主軸スピンドル40の保持機構を示す正面図
である。主軸スピンドル40は、主軸取付座49を介し
てZ軸スライダ24に保持され、これによりZ軸サーボ
モータ29よりZ軸スライダ24と共にZ軸方向に可動
する。さらに主軸スピンドル40は、主軸の傾斜角度調
整機構により回転中心軸の傾きが微小角度範囲で調整で
きるようになされ、これにより研磨装置10では、必要
に応じてこの傾きを調整して最適な研磨条件に設定でき
るようになされている。
【0055】すなわち主軸スピンドル40は、主軸フラ
ンジ48、テーパーリング50及び51を介して主軸取
付座49に固定される。ここでテーパーリング50及び
51は、リング状に形成され、主軸取付座49に積層さ
れて配置され、その上部に主軸フランジ48が配置され
る。さらにテーパーリング50及び51は、主軸スピン
ドル40の回転軸に対してほぼ同軸状に配置され、この
回転軸をほぼ回転中心軸にして回動し得るように、主軸
フランジ48により主軸取付座49に押圧されて保持さ
れる。かくするにつき主軸スピンドル40は、主軸フラ
ンジ48を介して主軸取付座49に固定され、この主軸
フランジ48間に回動自在にテーパーリング50及び5
1が配置されることになる。
【0056】さらにテーパーリング50及び51は、横
方向より見たとき、接触面が中心軸に対して斜めに傾い
たテーパー面50a及び51aを形成するように作成さ
れる。これにより図17に示すように、主軸スピンドル
40は、テーパーリング50及び51を回動させて、主
軸の回転中心軸Oを種々の方向に傾けることができるよ
うになされている。
【0057】ここでテーパーリング50及び51は、こ
のテーパー面50a及び51aにより横方向から見た厚
さが最大で5〔μm〕変化するように形成され、これに
よりこの実施の形態では、この回転中心軸Oを微小角度
範囲で調整できるようになされている。またX軸に沿っ
た方向についてだけ主軸の回転中心軸Oを傾けることが
できるように形成され、これにより回転中心軸Oを傾け
ても、この回転中心軸Oと、ロードセル35L、35R
に対する作用点Pとを同一平面上に保持し、ロードセル
35L、35Rによる検出精度の低下を有効に回避する
ようになされている。
【0058】なおテーパーリング50及び51が、互い
のテーパー面50a及び51aで接触していることか
ら、研磨装置10においては、テーパーリング50及び
51を介在させても主軸スピンドル40及び主軸取付座
49間の機械剛性の低下を有効に回避することができ
る。これにより研磨装置10では、主軸スピンドル40
及び主軸取付座49間の機械系の固有周波数の低下を有
効に回避し、主軸42を高速回転できるようになされて
いる。
【0059】図18、図19及び図20は、このような
回転中心軸Oの傾きによる研磨パッド11と半導体ウェ
ハ6との関係を示す図である。すなわち研磨パッド11
においては、回転中心軸Oの傾きに応じて押圧力Fによ
り弾性変形による形状が変化し、半導体ウェハ6上に形
成する研磨領域の大きさが種々に変化する。すなわち傾
きが大きい場合は、研磨領域が小面積化し、傾きが大き
くなると研磨領域が増大する。これによりこの実施の形
態では、適宜傾きを選定して研磨領域の大きさを調整
し、最適な条件により研磨できるようになされている。
【0060】すなわち上述した研磨パッド11及び半導
体ウェハ6間の機械的伝達関数は、単に研磨パッド11
の弾性だけでなく、半導体ウェハ6のウェハ径等によっ
ても変化し、研磨領域の面積によっても種々に変化す
る。従って傾きθの調整により、半導体ウェハ6の微小
な凸部を選択的に研磨する為に必要な条件を細かく調整
することができる。
【0061】さらにこの研磨領域の大きさは1枚の半導
体ウェハ6の研磨に要する研磨時間にも大きく影響を与
え、これにより単位時間当たりの研磨量も細かく調整す
ることができる。またこの調整によりスラリーの分布を
均一化することもでき、これにより研磨速度の変動を低
減することができる。
【0062】なおこのようにして微小角度θだけ回転中
心軸を傾ける場合、研磨パッド11においては、この傾
きに応じたフェーシングが必要となる。
【0063】(2−3)研磨圧力の偏り補正機構 ところでこの実施の形態においては、図5について説明
したように、回転中心軸Oと、ロードセル35L、35
Rに対する作用点Pとを同一平面上に保持していること
により、単に研磨パッド11に対してX軸テーブル26
を往復運動させたのでは、研磨領域における押圧力の分
布がX軸テーブル26の位置に応じて変化することにな
る。
【0064】すなわち図21に示すように、回転中心軸
Oを傾けないとして、研磨パッド11と半導体ウェハ6
とが完全に重なり合っている場合(図21(A)及び
(B))、研磨領域においては、均一な圧力分布により
研磨パッド11が半導体ウェハ6を押圧することにな
る。ところが図22及び図23に示すように、X軸テー
ブル26が研磨装置10の手前側に変位すれば、その分
研磨領域が回転中心軸Oより手前側に変位することによ
り、圧力分布が不均一化する。
【0065】この場合、回転中心軸Oに近い半導体ウェ
ハ6の外周側程高い押圧力により研磨パッド11が押圧
されることにより、他の部分に比してこれらの部分で研
磨速度が増大することになる。このような回転中心軸O
側に偏るような押圧力の不均一な分布に対して、半導体
ウェハ6は、回転中心軸Oより手前側に偏って往復運動
することになる。これによりこれを放置したのでは、こ
の押圧力の不均一により半導体ウェハ6の各部で研磨量
が不均一となる。
【0066】この場合図24に示すように、半導体ウェ
ハ6の往復運動方向でなるX軸の手前側、例えば主軸ス
ピンドル40の上部に、重りでなるデッドウエイト54
を配置すれば、回転中心軸Oより手前側に偏った半導体
ウェハ6の往復運動に対応するように、このような回転
中心軸O側に偏った押圧力の分布を回転中心軸Oより手
前側に偏らせることができる(図24(A)及び
(D))。
【0067】また図24(B)に示すように、同様にし
て例えば主軸スピンドル40の上部より手前側に、アー
ムによりデッドウエイト54を保持すれば、回転中心軸
Oより手前側に偏った半導体ウェハ6の往復運動に対応
するように、このような回転中心軸O側に偏った押圧力
の分布を回転中心軸Oより手前側に偏らせることができ
る(図24(B)及び(D))。またZ軸スライダ24
による主軸スピンドル40の保持位置を回転中心軸Oよ
り手前側に偏らせるようにしても、同様に押圧力の分布
を回転中心軸Oより手前側に偏らせることができる(図
24(C)及び(D)) かくするにつき、この実施の形態において、研磨装置1
0は、上述した主軸の傾きと共に、このデッドウエイト
54の配置位置を適宜調整できるようになされ、これに
より必要に応じて押圧力の偏りを適宜調整して、適切な
条件により研磨できるようになされている。
【0068】(2−4)X軸テーブルの速度制御 図25(A)に示すように、研磨装置10において、半
導体ウェハ6と研磨パッド11が完全に重なり合った場
合、半導体ウェハ6の周辺部分だけ研磨されることにな
る。またこのとき半導体ウェハ6の外周側程、半導体ウ
ェハ6に対して研磨パッド11の線速度が高いことによ
り、外周側程研磨速度が増大する。
【0069】これに対して図25(B)に示すように、
図25(A)の状態よりX軸テーブルが100〔mm〕
変位した状態では、半導体ウェハ6の中心から半径±2
0〔mm〕の範囲では研磨量が多く、その他の部分の研
磨量は少なくなる。これにより単にX軸テーブルを等速
度により往復移動させ、また一定の押圧力により研磨パ
ッド11を押圧し、さらに半導体ウェハ6、研磨パッド
11を一定の速度で回転駆動したのでは、半導体ウェハ
6の全面を均一に研磨することが困難になる。
【0070】ここで研磨パッド11の回転数をNp、半
導体ウェハ6の回転数をNwとおき、この回転速度Np
及びNwに対応する研磨パッド11及び半導体ウェハ6
における所定位置の線速度をVp及びVwとおくと、図
26に示すように、研磨領域の所定位置Pにおいては、
線速度Vp及びVwのベクトル合成により研磨パッド1
1及び半導体ウェハ6間の相対速度Vxを表すことがで
きる。
【0071】この相対速度Vxを用いて、X軸テーブル
を所定位置に保持した場合における時間tの研磨量H
(x)は、次式により表すことができる。なおここでK
pは、比例定数、Px は、研磨圧力である。
【0072】
【数1】
【0073】また研磨圧力Px は次式で表される。なお
Fは、研磨パッド11による全体の押圧力を示し、A
は、研磨パッド11及び半導体ウェハ6とが接触してな
る研磨領域の面積である。
【0074】
【数2】
【0075】これにより回転速度Np、Nwの制御によ
り相対速度Vxを変化させて、また研磨パッド11の押
圧力F、X軸テーブルの移動速度の制御により時間tを
変化させて、半導体ウェハ6の各部における研磨量を制
御できることがわかる。
【0076】図27は、この関係式より、X軸テーブル
を等速度により往復移動させ、研磨圧力Px 、研磨パッ
ド11の回転数Np、半導体ウェハ6の回転数Nwを一
定値に保持して研磨した場合の研磨量H(x)の計算結
果を示す特性曲線図である。図27(A)は、半導体ウ
ェハ6の移動範囲(トラバース範囲)をX軸座標位置1
〔mm〕から108〔mm〕とした場合であり、図27
(B)は、このトラバース範囲を68〔mm〕から19
1〔mm〕とした場合である。何れの場合でも、半導体
ウェハ6の半径に対して研磨量がばらついていることが
わかる。
【0077】これに対して(1)式及び(2)式の関係
式より、X軸テーブルの可動範囲を10〔mm〕単位で
区切り、半導体ウェハ6の半径に対して研磨量のばらつ
きが所定値以下になるように計算した結果を表1に示
す。なおここでは、半導体ウェハ6及び研磨パッド11
の回転速度は、図27と同一条件に設定した。
【0078】
【表1】
【0079】図28は、この表1の条件による研磨量分
布の計算結果を示す特性曲線図であり、図27に示した
研磨量の分布に比べて研磨量の均一性が飛躍的に向上す
るのがわかる。
【0080】この実施の形態において、実際の研磨にお
いては、上述したように半導体ウェハ6の回転速度を3
0〔r/min〕、研磨パッド11の回転速度を300
〔r/min〕に設定し、研磨領域を調整し、X軸テー
ブルの送り速度を選定した。図29(A)は、等速度に
よりX軸テーブルを移動させた場合の研磨量のばらつき
を示す特性曲線図であり、図29(B)は、半径約50
〔mm〕より外周側だけを研磨する場合に(X軸位置が
150〔mm〕以上の場合である)、X軸テーブルの送
り速度を20〔%〕低減した場合である。この測定結果
によれば、等速度によりX軸テーブルを移動させた場
合、標準偏差δによりばらつきを表して11.7〔%〕
のばらつきがあったものを、4.3〔%〕に低減するこ
とができた。なおこの測定は、連続して研磨した100
枚の半導体ウェハのうちの、51枚目(n=51)と6
1枚目(n=61)の測定結果である。
【0081】図30は、8インチの半導体ウェハ上を用
いて研磨量のばらつきを測定した結果である。この場
合、連続して研磨した100枚のうちの、1枚目(n=
1)と50枚目(n=50)の測定結果であり、半導体
ウェハ上にらせん状に設定した49点の研磨量である。
この図30によっても半導体ウェハを平坦化できること
が分かる。また図31は、このようにして設定した49
点の測定点を用いた標準偏差δによるばらつきを、連続
する100枚の半導体ウェハについて測定した結果であ
る。なお縦軸は、標準偏差の平均値により正規化して示
す。この図31による特性によれば、100枚程度の研
磨でも平坦に研磨できることが分かる。
【0082】(2−5)研磨装置の制御 図32は、研磨装置10の制御系を示すブロック図であ
る。この研磨装置10の制御系は、コンピュータ構成の
主制御装置60と、この主制御装置60により出力され
る制御信号により各種モータを駆動するドライバとによ
り構成される。
【0083】主軸ドライバ61は、主制御装置60より
出力される制御信号により主軸スピンドル40を回転駆
動する。このとき主軸ドライバ61は、フィードバック
ループを形成して主軸スピンドル40の負荷変動に応動
して負荷電流を変化させることにより、制御信号に応じ
た一定速度により主軸スピンドル40を回転駆動する。
さらに主軸ドライバ61は、この負荷電流を電流電圧変
換処理して主軸スピンドル40の負荷検出信号を生成
し、この負荷検出信号S1を主制御装置60に出力す
る。これにより主軸ドライバ61は、主制御装置60に
おいて負荷変動を検出できるようになされている。
【0084】Z軸ドライバ62は、主制御装置60より
出力される制御信号によりZ軸サーボモータ29を回転
駆動し、これにより研磨パッド11を上下に可動し、ま
た半導体ウェハ6に押圧する。
【0085】テーブル軸ドライバ63は、主制御装置6
0より出力される制御信号により、X軸テーブル26に
配置されたテーブル軸サーボモータ69(図33)を回
転駆動し、これにより半導体ウェハ6を所定の回転速度
により回転駆動する。
【0086】X軸ドライバ64は、主制御装置60より
出力される制御信号によりX軸サーボモータ65を回転
駆動し、X軸テーブル26を移動させる。ここでX軸サ
ーボモータ65は、回転軸にボールネジ66が取り付け
られ、このボールネジ66がX軸テーブル26に取り付
けられた部材にねじ込まれるようになされている。これ
によりX軸ドライバ64は、ボールネジ66を回転させ
てX軸テーブル26を移動させる。
【0087】操作パネル68は、オペレータにより研磨
装置30の操作を受け付ける。
【0088】図33は、主制御装置を中心にこの研磨装
置30の制御系を示すブロック図である。主制御装置6
0は、ランダムアクセスメモリ(RAM)80にワーク
エリアを確保して外部記憶装置81、リードオンリメモ
リ84に記録された処理手順を中央処理ユニット82に
より実行することにより、この研磨装置30全体の動作
を制御する。
【0089】すなわち中央処理ユニット82は、ウェハ
カセット12が配置されて操作パネル68が操作される
と、所定のインターフェース(I/F)83を介してオ
ペレータの操作を検出し、ウェハ搬送機構16を駆動す
る。さらにこのウェハ搬送機構16の駆動により半導体
ウェハ6がX軸テーブル26にセットされると、ディジ
タルアナログ変換回路(D/A)85〜86を介して各
ドライバ61〜64に制御信号を出力し、加工部13を
駆動する。
【0090】この加工部13の駆動において、中央処理
ユニット82は、X軸テーブル26を駆動して半導体ウ
ェハ6を研磨位置に移動した後、半導体ウェハ6を回転
駆動し、また研磨パッド11を回転駆動する。さらに研
磨パッド11を半導体ウェハ6に押圧して半導体ウェハ
6を往復運動させ、所定量だけ半導体ウェハ6を研磨す
ると、研磨パッド11を退避させて半導体ウェハ6を排
出する。
【0091】この研磨の際に、中央処理ユニット82
は、アナログディジタル変換回路(A/D)89及び9
0を介して、主軸スピンドル40の負荷変動、ロードセ
ル35R、35Lによる押圧力の検出結果S2をモニタ
し、一定の条件により主軸スピンドル40等を駆動す
る。
【0092】図34は、X軸テーブル26の送り速度制
御を示す中央処理ユニット82の機能ブロック図であ
る。中央処理ユニット82は、X軸サーボモータ65の
周辺構成よりX軸テーブル26の位置検出信号S3を受
け、この位置検出信号S3を図示しないアナログディジ
タル変換回路により位置検出データに変換して入力す
る。中央処理ユニット82は、ウェハ位置換算部82A
により、この位置検出データから研磨パッド11に対す
る半導体ウェハ6の位置を検出する。さらにX軸速度指
令設定部82Bにおいて、このウェハ位置換算部82A
による位置検出結果より対応する速度制御データを生成
し、この速度制御データによる制御信号をX軸ドライバ
64に出力する。なおこの速度制御データは、操作パネ
ル68を介して事前に設定される。
【0093】これにより中央処理ユニット82は、図2
9について説明したように、X軸テーブル26の移動速
度を制御する。
【0094】図35は、研磨パッド11の押圧力Fの制
御構成を示す中央処理ユニット82の機能ブロック図で
ある。中央処理ユニット82は、オペレータの操作によ
り、主軸ドライバ61(図32)を介して得られる負荷
検出信号S1を基準にして、又はロードセル35R、3
5Lより得られる検出結果S2を基準にしてこの一連の
制御を実行する。
【0095】すなわち中央処理ユニット82は、押圧力
算出部82Cにおいて負荷検出信号S1又は検出結果S
2より研磨パッド11の押圧力Fを算出する。さらに中
央処理ユニット82は、続く研磨圧力算出部82Dにお
いて、押圧力算出部82Cにより算出された押圧力Fを
研磨領域の面積で割り算し、これにより研磨パッド11
の単位面積当たりの押圧力を計算する。
【0096】中央処理ユニット82は、事前に設定され
た押圧力を研磨圧力設定部82Eより受け、続く減算部
82Fにおいて、研磨圧力算出部82Dで算出された押
圧力との間の誤差値を検出する。移動量変換部82G
は、この誤差値が値0に収束するように、制御データを
出力してZ軸サーボモータ29を駆動する。これにより
中央処理ユニット82は、単位面積当たりの押圧力が一
定値になるように、研磨パッド11を押圧して半導体ウ
ェハ6を研磨する。
【0097】(3)第1の実施の形態の動作 以上の構成において、研磨装置10では(図4)、未研
磨の半導体ウェハ6がウェハカセット12に収納され、
このウェハカセット12がロードバッファ14側に配置
される。またアンロードバッファ15側に空のウェハカ
セット12が配置される。
【0098】この状態でオペレータが操作パネルを操作
して研磨装置10の動作を開始すると、ウェハカセット
12より半導体ウェハ6がロードバッファ14にセット
され、この半導体ウェハ6が搬送機構16により加工部
13に搬送されてこの加工部13で研磨される。また半
導体ウェハ6が加工部13に搬送されると、続く半導体
ウェハ6がウェハカセット12よりロードバッファ14
にセットされる。さらに研磨が完了すると、半導体ウェ
ハ6が加工部13よりアンロードバッファ15に搬送さ
れると共に、続く研磨対象が加工部13に搬送される。
【0099】このようにしてウェハカセット12に収納
された半導体ウェハ6を順次加工部13において研磨す
る際に、研磨装置10では(図5)、開口13Aの下で
X軸テーブル26が待機し、このX軸テーブル26に半
導体ウェハ6が載置されると、X軸テーブル26が可動
して半導体ウェハ6が研磨位置に移動される。さらにこ
のときX軸テーブル26が半導体ウェハ6の回転を開始
し、研磨位置にて半導体ウェハ6を搭載して往復運動す
る。
【0100】研磨位置の上部では、研磨パッド11が待
機し、半導体ウェハ6が研磨位置に移動すると、この研
磨パッド11が回転を開始した後、Z軸サーボモータ2
9の駆動によりこの研磨パッド11が降下して半導体ウ
ェハ6の表面を押圧する。これにより研磨装置10で
は、回転する研磨パッド11が半導体ウェハ6の表面に
接触して研磨領域が形成され、研磨パッド11の回転に
より、この研磨領域において半導体ウェハ6上の微小な
凸部が研磨される。
【0101】この研磨において、研磨装置10は、研磨
パッド11及び半導体ウェハ6間の機械的伝達関数の基
本共振周波数に対して(図1〜図3)、半導体ウェハ6
の凸部による周波数が高い周波数になるように、高速度
(300〔r/min〕)により回転駆動される。また
研磨パッド11がリング状に形成されて、半導体ウェハ
6の凸部による周波数との関係が研磨領域の全領域にお
いて維持される。これにより研磨パッド11は、この微
小な凸部に対して、この凸部による押圧力に反して砥粒
が変位するように凸部を押圧し、これによりこの凸部を
積極的に研磨する。
【0102】また半導体ウェハ6の回転及び往復運動に
より、この研磨領域が徐々に半導体ウェハ6上で変位
し、これによりこの凸部の積極的な研磨が半導体ウェハ
6の表面全体で実行される。このとき研磨パッド11の
弾性(硬度)との関係で、半導体ウェハ6の回転速度に
おいては、半導体ウェハ6のうねりによる周波数が研磨
パッド11の機械的伝達関数の基本共振周波数より十分
に低くなるように設定されていることにより、研磨パッ
ド11においては、この半導体ウェハ6のうねりに対し
ては、このうねりに沿って弾性変形して半導体ウェハ6
の表面を均一に研磨する。
【0103】これによりこの研磨装置10では、半導体
ウェハ6の表面に形成された大きなうねりは維持したま
ま、微細な凹凸を平坦化する(図13)。
【0104】このとき研磨装置10では、研磨パッド1
1に含まれる固定砥粒に対して、粒径が1/6〜1/3
の範囲に設定された遊離砥粒がスラリーにより供給さ
れ、これにより研磨領域が潤滑され、固定砥粒と遊離砥
粒とにより半導体ウェハ6の表面を効率良く研磨する。
【0105】またこのとき脱落した固定砥粒、半導体ウ
ェハ6の研磨かすが、研磨パッド11に形成された空孔
に逃げるようにして半導体ウェハ6の表面が研磨され、
また遊離砥粒によりこのような空孔の目詰まりが防止さ
れ、これにより数百枚半導体ウェハを連続して研磨する
場合でも、当初の研磨能力によりこれら半導体ウェハ6
が研磨される。
【0106】このようにして半導体ウェハ6を研磨する
につき、研磨装置10では、研磨パッド11を回転駆動
する主軸スピンドル40の回転中心軸Oが、テーパーリ
ング50及び51の調整により微小角度傾けることがで
きるように形成され、この回転中心軸Oが傾けられる
と、その分研磨パッド11も半導体ウェハ6に対して傾
いて接触する。研磨装置10では、この回転中心軸Oの
傾きに対応して、研磨パッド11がフェーシングされて
おり、研磨パッド11が押圧されて半導体ウェハ6に接
触してなる研磨領域の大きさがこの傾きに応じて変化す
ることになる(図16〜20)。
【0107】これにより研磨装置10では、この傾きを
適切に選定して研磨領域の大きさについても種々に変更
することができるようになされている。
【0108】また研磨装置10では、ロードセル35
L、35Rにより、又は主軸スピンドル40の負荷変動
により、半導体ウェハ6に対する押圧力がモニタされな
がら、Z軸サーボモータ29の制御により、単位面積当
たりの押圧力が所定の設定値に維持されて、研磨パッド
11が主軸スピンドル40により回転駆動される。この
とき半導体ウェハ6は、所定の回転速度で回転駆動され
た状態で、X軸テーブル26により研磨パッド11の回
転中心軸から手前側に偏って往復運動する。
【0109】この偏った往復運動に対応するように、研
磨装置10では、主軸スピンドル40の手前側に、デッ
ドウエイト54が配置されることにより、偏った往復運
動による押圧力の偏りが補正される(図21〜図2
4)。
【0110】またこの往復運動におけるX軸テーブルの
送り速度が、研磨領域の位置に応じて制御され、これに
より半導体ウェハ6は、全体が一定の研磨量により平坦
に研磨される。
【0111】(4)第1の実施の効果 以上の構成によれば、リング状の研磨パッド11を半導
体ウェハに押圧して研磨領域を形成し、この研磨領域に
おいて、半導体ウェハの微細な凸部による周波数が研磨
パッド11及び半導体ウェハ6間の機械的伝達関数の基
本共振周波数以上になるように研磨パッドを回転させる
ことにより、この微細な凸部による変位方向に対してこ
れとは逆方向に変位するように凸部を押圧して研磨する
ことができ、これにより半導体ウェハ6の表面を平坦す
ることができる。また半導体ウェハ6のうねりによる周
波数が基本共振周波数より十分に低い周波数になるよう
に、研磨領域を変位させることにより、半導体ウェハ6
全体として、半導体ウェハ6のうねりに沿って研磨する
ことができる。これらにより半導体ウェハの表面を高い
精度により研磨することができる。
【0112】またこのとき研磨パッドの固定砥粒と、ス
ラリーによる遊離砥粒により半導体ウェハを研磨するこ
とにより、さらにはこの遊離砥粒の粒径を固定砥粒の1
/6〜1/3の範囲に選定したことにより、効率良く半
導体ウェハを研磨することができる。
【0113】さらにこの研磨パッドに微細な空孔を形成
することにより、脱落した固定砥粒等による研磨能力の
低下を有効に回避することができる。
【0114】さらに単位面積当たりの押圧力を一定値に
保持した状態で、研磨パッド11及び半導体ウェハ6を
一定の速度により回転駆動すると共に、半導体ウェハ6
を往復運動させ、この往復運動の送り速度を変化させて
研磨領域の位置に応じて研磨領域の変位速度を変化させ
ることにより、半導体ウェハ6の全面を均一に研磨する
ことができる。
【0115】さらに研磨パッド11を傾けて押圧できる
ことにより、必要に応じて研磨領域の大きさを種々に選
定して最適な条件により研磨することができる。
【0116】また研磨パッドに対して偏った半導体ウェ
ハの往復運動に対応して、主軸スピンドル40の手前側
に重りを配置することにより、偏った往復運動による押
圧力の偏りを補正して均一に研磨することができる。
【0117】(5)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、X軸テーブルの送り
速度の制御により研磨領域の位置に応じて研磨領域の変
位速度を可変する場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、半導体ウェハ6の回転速度の制御により研磨
領域の位置に応じて研磨領域の変位速度を可変し、これ
により半導体ウェハの各部における研磨量を均一化して
もよい。
【0118】また研磨領域の変位速度に代えて、研磨パ
ッドの押圧力、研磨パッドの回転速度を可変して半導体
ウェハの各部における研磨量を均一化してもよく、また
これらの制御を組み合わせて実行して研磨量を均一化し
てもよい。
【0119】図36は、この半導体ウェハ6の回転速度
を制御する場合の、中央処理ユニットの構成を示す機能
ブロック図である。この図36に示す構成においては、
研磨領域における半導体ウェハ6と研磨パッド11の相
対速度を基準にして半導体ウェハ6の回転速度を制御す
る。
【0120】すなわち中央処理ユニット82は、X軸サ
ーボモータ65の回転量より、相対速度算出部82Iに
おいて、半導体ウェハ6及び研磨パッド11の各回転中
心軸を基準にして、研磨領域の位置を検出する。
【0121】相対速度算出部82Iは、この計算した研
磨領域の位置及びテーブル軸サーボモータ69の回転速
度から、研磨領域における半導体ウェハ6の線速度を計
算する。また同様にして相対速度算出部82Iは、この
計算した研磨領域の位置及び主軸スピンドル40の回転
速度より、研磨領域における研磨パッド11の線速度を
計算する。さらにこの計算した2つの線速度を加算し、
これにより相対速度を算出する。
【0122】中央処理ユニット82は、続く減算部82
Kにおいて、相対速度設定部82Jに保持された相対速
度との間で、計算した相対速度の誤差値を計算し、続く
速度指令計算部82Lにおいて、この誤差値が0になる
ように制御データを生成する。このようにすれば、単に
研磨量を均一化するだけでなく、半導体ウェハのダメー
ジも低減することができる。
【0123】すなわちこのようにして計算される相対速
度が大きい場合、相対速度が小さい場合に比して、微小
な凸部が速やかに研磨される。また半導体ウェハの全体
を見ても研磨速度が増大する。しかしながら半導体ウェ
ハの研磨面に残る残留応力、内部歪みにおいては、相対
速度に伴い増大する。従ってこのように相対速度を制御
基準に設定して、半導体ウェハの回転速度を制御するこ
とにより、また併せて押圧力等の制御により研磨量を均
一化して、ダメージの少ない研磨処理を実行することが
できる。
【0124】また上述の実施の形態においては、X軸テ
ーブルの送り速度の制御により研磨領域の位置に応じて
研磨速度を可変する場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、ロードセルの出力電圧により、又は主軸ス
ピンドルの負荷電流により、研磨パッドの負荷を検出
し、この負荷により研磨速度を可変することにより、半
導体ウェハの各部における研磨量を均一化してもよい。
【0125】さらに上述の実施の形態においては、事前
の設定に従って研磨速度を制御する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば図37に示す研磨装
置110のように、膜厚検出センサ111により膜厚を
測定し、この測定結果よりリアルタイムで研磨目標を設
定すると共に、この研磨目標に対応した研磨速度を設定
するようにしてもよい。
【0126】また上述の実施の形態においては、主軸ス
ピンドル40の負荷により研磨速度を制御する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、併せてこの負荷
を監視することにより、研磨パッド11の目詰まり、ス
ラリーの過不足、半導体ウェハ6の破損等を検知しても
よい。
【0127】また上述の実施の形態においては、研磨パ
ッド11に対する押圧力を主軸スピンドル40の負荷又
はロードセルにより検出する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、例えばエアシリンダによって、研
磨パッド11を半導体ウェハに押圧する研磨装置の場合
には、シリンダ圧力から直接押圧力を検出してもよい。
またZ軸サーボモータの駆動トルクから押圧力を検出し
てもよい。
【0128】さらに上述の実施の形態においては、研磨
パッドに対して半導体ウェハを偏よらせて往復運動させ
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ば上述の実施の形態の2倍のストロークにより研磨パッ
ドに対して対称に半導体ウェハを往復運動させてもよ
い。なおこのようにすれば、デッドウェイトの配置を省
略することもできる。
【0129】また上述の実施の形態においては、デッド
ウェイトを固定した1箇所に配置する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、半導体ウェハの往復運動
に伴ってデッドウェイトの位置を変位させて、単位面積
当たりの押圧力が常に均一になるようにしてもよい。
【0130】さらに上述の実施の形態においては、集積
回路製造工程において半導体ウェハを研磨する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば光学部品
の製造工程においてレンズ等を研磨する場合等にも広く
適用することができる。
【0131】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、研磨領域
を加工面上で順次変位させて加工面を研磨する際に、研
磨領域においては、研磨面の各部を加工面に対して所定
の基準速度以上で変位させ、また加工面に対しては研磨
領域を基準速度以下で変位させることにより、配線パタ
ーン等による加工面の微小な凹凸を、従来に比して格段
的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る研磨装置の研磨原理
の説明に供する断面図である。
【図2】図1の説明に供する研磨装置の基本構成を示す
斜視図である。
【図3】機械的伝達関数を示す特性曲線図である。
【図4】研磨装置の全体構成を示す斜視図である。
【図5】図4の研磨装置の加工部を示す平面図及び側面
図である。
【図6】図5の正面図である。
【図7】研磨パッドの取付けを示す断面図である。
【図8】図7の底面図である。
【図9】研磨パッドによる研磨の説明に供する断面図で
ある。
【図10】図4の研磨装置による研磨速度を示す特性曲
線図である。
【図11】研磨枚数と研磨速度との関係を示す特性曲線
図である。
【図12】研磨のテストに使用した半導体ウェハを示す
断面図である。
【図13】凸部の研磨能力の説明に供する特性曲線図で
ある。
【図14】半導体ウェハと研磨パッドとの関係を示す断
面図である。
【図15】半導体ウェハにおける研磨領域の変位を示す
略線図である。
【図16】主軸の傾き調整機構を示す側面図である。
【図17】傾き調整機構の動作の説明に供する略線図で
ある。
【図18】傾き調整機構による研磨パッドの傾きを示す
略線図である。
【図19】図18の断面図である。
【図20】研磨パッドの傾きと研磨領域との関係を示す
略線図である。
【図21】研磨パッド及び半導体ウェハが重なり合った
場合における押圧力の分布の説明に供する略線図であ
る。
【図22】図21に対して半導体ウェハが変位した場合
における押圧力の分布の説明に供する略線図である。
【図23】図22に対して半導体ウェハがさらに変位し
た場合における押圧力の分布の説明に供する略線図であ
る。
【図24】デッドウエイトの説明に供する略線図であ
る。
【図25】研磨パッドに対する研磨速度の分布を示す特
性曲線図である。
【図26】研磨パッドの回転速度と半導体ウェハの回転
速度との関係を示す略線図である。
【図27】半導体ウェハの往復運動と研磨量との関係を
示す特性曲線図である。
【図28】半導体ウェハの送り速度の補正結果を示す特
性曲線図である。
【図29】実際の実施の形態に係る半導体ウェハの送り
速度の補正の説明に供する特性曲線図である。
【図30】1枚の半導体ウェハ中における研磨量の測定
結果を示す特性曲線図である。
【図31】連続して半導体ウェハを研磨した場合におけ
る平坦度の変化を示す特性曲線図である。
【図32】図4の研磨装置の制御系を示すブロック図で
ある。
【図33】図32の主制御装置を周辺構成と共に示すブ
ロック図である。
【図34】半導体ウェハの送り制御について、図34の
中央処理ユニットを周辺構成と共に示す機能ブロック図
である。
【図35】押圧力の制御について、図34の中央処理ユ
ニットを周辺構成と共に示す機能ブロック図である。
【図36】他の実施の形態に係る研磨装置の中央処理ユ
ニットについて、他の周辺構成と共に半導体ウェハの回
転速度の制御系を示す機能ブロック図である。
【図37】他の実施の形態に係る研磨装置の基本構成を
示す斜視図である。
【図38】半導体ウェハの断面図である。
【図39】従来の研磨装置の基本構成を示す斜視図であ
る。
【図40】図39の研磨装置による研磨原理の説明に供
する断面図である。
【符号の説明】
5、10、110……研磨装置、6、W……半導体ウェ
ハ、11、P……研磨パッド、13……加工部、16…
…ウェハ搬送機構、24……Z軸スライダ、26……X
軸テーブル、29……Z軸サーボモータ、35L、35
R……ロードセル、40……主軸スピンドル、42……
主軸、60……主制御装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304 B24B 1/04 B24B 37/00 B24B 37/04

Claims (35)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工対象の加工面に研磨材の研磨面が接触
    してなる研磨領域を、前記加工面上で順次変位させて前
    記加工面を研磨する研磨装置において、 前記研磨領域において、前記研磨面の各部を前記加工面
    に対して所定の基準速度以上で変位させ、 前記加工面上において、前記研磨領域を前記基準速度以
    下で変位させ、 前記基準速度は、 前記研磨材及び前記加工対象間における機械的伝達関数
    の基本の共振周波数に対応する速度でなり、 前記加工面の凸部又は凹部が前記研磨面に与える応力の
    周波数が、前記共振周波数以上になるように前記研磨面
    の変位速度を設定することにより、前記研磨面の各部を
    前記加工面に対して前記基準速度以上で変位させ、 前記加工面のうねりが前記研磨面に与える応力の周波数
    が、前記共振周波数以下になるように変位速度を設定す
    ることにより、前記研磨領域を前記基準速度以下で変位
    させることを特徴とする研磨装置。
  2. 【請求項2】前記加工面上における研磨領域の位置に応
    じて、前記加工面に対する前記研磨面の押圧力を可変す
    ることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  3. 【請求項3】前記加工面上における前記研磨領域の位置
    に応じて、前記加工面に対する前記研磨面の変位の速度
    を可変することを特徴とする請求項1に記載の研磨装
    置。
  4. 【請求項4】前記加工面上における研磨領域の位置に応
    じて、前記研磨領域の変位の速度を可変することを特徴
    とする請求項1に記載の研磨装置。
  5. 【請求項5】前記研磨材を駆動する際の負荷に応じて、
    前記加工面に対する前記研磨面の押圧力を可変すること
    を特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  6. 【請求項6】前記研磨材を駆動する際の負荷に応じて、
    前記加工面に対する前記研磨面の変位の速度を可変する
    ことを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  7. 【請求項7】前記研磨材を駆動する際の負荷に応じて、
    前記研磨領域の変位の速度を可変することを特徴とする
    請求項1に記載の研磨装置。
  8. 【請求項8】前記加工面の膜厚に応じて、前記加工面に
    対する前記研磨面の押圧力を可変することを特徴とする
    請求項1に記載の研磨装置。
  9. 【請求項9】前記加工面の膜厚に応じて、前記加工面に
    対する前記研磨面の変位の速度を可変することを特徴と
    する請求項1に記載の研磨装置。
  10. 【請求項10】前記加工面の膜厚に応じて、前記研磨領
    域の変位の速度を可変することを特徴とする請求項1に
    記載の研磨装置。
  11. 【請求項11】前記研磨対象を回転駆動して前記研磨領
    域を変位させ、 前記研磨対象の回転速度を可変することにより、前記研
    磨領域の変位の速度を可変することを特徴とする請求項
    4に記載の研磨装置。
  12. 【請求項12】前記研磨対象を回転駆動して、前記研磨
    領域を変位させ、 前記研磨対象の回転速度を可変することにより、前記研
    磨領域の変位の速度を可変することを特徴とする請求項
    7に記載の研磨装置。
  13. 【請求項13】前記研磨対象を回転駆動して、前記研磨
    領域を変位させ、 前記研磨対象の回転速度を可変することにより、前記研
    磨領域の変位の速度を可変することを特徴とする請求項
    10に記載の研磨装置。
  14. 【請求項14】前記研磨材に対して前記研磨対象を移動
    させることにより、前記研磨領域を変位させ、 又は前記研磨対象に対して前記研磨材を移動させること
    により、前記研磨領域を変位させ、 前記加工対象又は前記研磨材の移動の速度を可変するこ
    とにより、前記研磨領域の変位の速度を可変することを
    特徴とする請求項4に記載の研磨装置。
  15. 【請求項15】前記研磨材に対して前記研磨対象を移動
    させることにより、前記研磨領域を変位させ、 又は前記研磨対象に対して前記研磨材を移動させること
    により、前記研磨領域を変位させ、 前記加工対象又は前記研磨材の移動の速度を可変するこ
    とにより、前記研磨領域の変位の速度を可変することを
    特徴とする請求項7に記載の研磨装置。
  16. 【請求項16】前記研磨材に対して前記研磨対象を移動
    させることにより、前記研磨領域を変位させ、 又は前記研磨対象に対して前記研磨材を移動させること
    により、前記研磨領域を変位させ、 前記加工対象又は前記研磨材の移動の速度を可変するこ
    とにより、前記研磨領域の変位の速度を可変することを
    特徴とする請求項10に記載の研磨装置。
  17. 【請求項17】前記研磨材の研磨面が前記加工面を押圧
    する押圧力を検出し、 前記押圧力を制御することを特徴とする請求項1に記載
    の研磨装置。
  18. 【請求項18】前記研磨材を回転駆動して、前記研磨材
    を部分的に前記加工面に接触させることにより、前記研
    磨領域を設定し、 前記加工面に対する前記回転駆動の軸の傾きが調整可能
    に保持されたことを特徴とする請求項1に記載の研磨装
    置。
  19. 【請求項19】前記研磨材を回転駆動して、前記研磨材
    を部分的に前記加工面に接触させることにより、前記研
    磨領域を設定し、 回転軸に対する前記研磨領域の偏りが補正可能に設定さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  20. 【請求項20】前記研磨領域に遊離砥粒を供給すること
    を特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  21. 【請求項21】前記研磨領域に、前記研磨材に含まれる
    固定砥粒に対して、粒径が1/6〜1/3の遊離砥粒を
    供給することを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  22. 【請求項22】所定の回転軸により回転駆動された状態
    で、回転する加工対象の加工面に部分的に押圧されて、
    前記加工面を研磨する研磨材において、 前記加工対象に対する機械的伝達関数の基本共振周波数
    が、前記加工対象の回転周波数の10倍以上の周波数に
    なるように、硬度が設定されたことを特徴とする研磨
    材。
  23. 【請求項23】微細な空孔を有する樹脂に固定砥粒が分
    散混入されて形成されたことを特徴とする請求項22に
    記載の研磨材。
  24. 【請求項24】加工対象の加工面に研磨材の研磨面が接
    触してなる研磨領域を形成し、 前記研磨領域において、前記研磨面の各部を前記加工面
    に対して所定の基準速度以上で変位させ、 前記加工面上において、前記研磨領域を前記基準速度以
    下で変位させ、 前記基準速度は、 前記研磨材及び前記加工対象間における機械的伝達関数
    の基本の共振周波数に対応する速度でなり、 前記加工面の凸部又は凹部が前記研磨面に与える応力の
    周波数が、前記共振周波数以上になるように前記研磨面
    の変位速度を設定することにより、前記研磨面の各部を
    前記加工面に対して前記基準速度以上で変位させ、 前記加工面のうねりが前記研磨面に与える応力の周波数
    が、前記共振周波数以下になるように変位速度を設定す
    ることにより、前記研磨領域を前記基準速度以下で変位
    させることを特徴とする研磨方法。
  25. 【請求項25】微細な空孔を有する樹脂に固定砥粒を分
    散混入して前記研磨材を形成し、 前記研磨領域に遊離砥粒を供給することを特徴とする請
    求項24に記載の研磨方法。
  26. 【請求項26】前記固定砥粒の粒径に対して、前記遊離
    砥粒の粒径を1/6〜1/3に設定したことを特徴とす
    る請求項25に記載の研磨方法。
  27. 【請求項27】前記加工面上における研磨領域の位置に
    応じて、前記加工面に対する前記研磨面の押圧力を可変
    することを特徴とする請求項24に記載の研磨方法。
  28. 【請求項28】前記加工面上における前記研磨領域の位
    置に応じて、前記加工面に対する前記研磨面の変位の速
    度を可変することを特徴とする請求項24に記載の研磨
    方法。
  29. 【請求項29】前記加工面上における研磨領域の位置に
    応じて、前記研磨領域の変位の速度を可変することを特
    徴とする請求項24に記載の研磨方法。
  30. 【請求項30】前記研磨材を駆動する際の負荷に応じ
    て、前記加工面に対する前記研磨面の押圧力を可変する
    ことを特徴とする請求項24に記載の研磨方法。
  31. 【請求項31】前記研磨材を駆動する際の負荷に応じ
    て、前記加工面に対する前記研磨面の変位の速度を可変
    することを特徴とする請求項24に記載の研磨方法。
  32. 【請求項32】前記研磨材を駆動する際の負荷に応じ
    て、前記研磨領域の変位の速度を可変することを特徴と
    する請求項24に記載の研磨方法。
  33. 【請求項33】前記加工面の膜厚に応じて、前記加工面
    に対する前記研磨面の押圧力を可変することを特徴とす
    る請求項24に記載の研磨方法。
  34. 【請求項34】前記加工面の膜厚に応じて、前記加工面
    に対する前記研磨面の変位の速度を可変することを特徴
    とする請求項24に記載の研磨方法。
  35. 【請求項35】前記加工面の膜厚に応じて、前記研磨領
    域の変位の速度を可変することを特徴とする請求項24
    に記載の研磨方法。
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