JP3307037B2 - パッファ形ガス遮断器 - Google Patents
パッファ形ガス遮断器Info
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Description
器として使われているパッファ形ガス遮断器、特にその
消弧室の構成に関する。
を圧縮し、この圧縮したガスを遮断部の開離間隙部に吹
き付けてアークを消弧し大電流を遮断するものである。
消弧用のガスとしてはSF6 ガスが優れており、超高圧
や大容量級の遮断器にまで使われている。
成を示す断面図である。円筒状のタンク1内に消弧ガス
として高気圧のSF6 ガスが封入され、接点となる固定
接触子3と可動接触子4とが収納されている。固定接触
子3と可動接触子4とは、それぞれ通電導体3A、4A
を介して図示されていない他の回路機器へ接続される。
固定接触子3は絶縁碍子2を介してタンク1に固定支持
され、一方、可動接触子4はパッファシリンダ5に直接
支持されて開離間隙部19を形成している。
0A,10Bを支持するとともに軸中心部に円筒状の駆
動ロッド12を備えている。また、パッファシリンダ5
と駆動ロッド12との間には、パッファ室を形成する固
定ピストン8が嵌め込まれているとともに、パッファ室
を補助パッファ室6と主パッファ室9とに区切る仕切り
16が固定されている。補助パッファ室6の開離間隙1
9側には吹付け孔6Aが貫通するとともに、仕切り16
には貫通孔16Aが設けられている。この貫通孔16A
には、ガスを主パッファ室9から補助パッファ室6への
方向しか通過させない逆止弁17が取り付けられてい
る。固定ピストン8は、絶縁碍管7を介してタンク1に
固定支持されている。
示している。駆動ロッド12は絶縁ロッド7を介して図
示されていない操作機構が連結されている。絶縁ロッド
7がX方向に駆動されると、一体となった可動部である
駆動ロッド12およびパッファシリンダ5、可動接触子
4、絶縁ノズル10A,10BがX方向に移動し、主パ
ッファ室9内のガスが圧縮される。固定接触子3が絶縁
ノズル10Aのスロート部10から脱出しない状態では
図4に示すように、主パッファ室9から圧縮ガスが補助
パッファ室6を介してガス流14Aとなって絶縁ノズル
10Aと10Bの間隙を流れる。ガス流14Aは開離間
隙部19に生ずるアーク15を冷却し、このアーク15
によって加熱されたガスは駆動ロッド12内の排気通路
12Aをガス流14B,14Cとなってパッファシリン
ダ5の外部の自由空間11へ排出される。遮断電流が大
きくなるに従ってアーク15は大きくなり排気通路12
Aの入口12Bを閉塞しようとする。アーク熱によって
膨張した開離間隙部19のガスはガス流14Aとは逆方
向の流れとなって吹付け孔6Aを介して補助パッファ室
6内に入り込む。その際、逆止弁16Aがあるので、主
パッファ室9内にはガスは入り込まない。遮断電流増大
と共にアーク熱により補助パッファ室6のガス圧が上昇
するので、固定接触子3が絶縁ノズル10Aのスロート
部10を脱出したときに補助パッファ室6に蓄えられた
大量のガスが吹付け孔6Aを介して流れ出しアーク15
を吹き消す。
の初期に排気通路12Aの入口12Bをアーク15で閉
塞気味にし補助パッファ室6の圧力上昇を大きくして消
弧する方式は、puffの「吹き出す」意から由来した
パッファ形と呼ばれ、固定接触子3が絶縁ノズル10A
のスロート部10を脱出したときにアーク15に吹き付
けるガス量を大きく取れることから、大電流遮断器とし
て使用されている。
たような従来の装置は、逆止弁が破損しやすいという問
題があった。すなわち、逆止弁は、主パッファ室の内圧
が膨張ガスの流入によって上昇するのを防ぎ、駆動ロッ
ドにかかる負担を軽減する役目を担っている。しかし、
逆止弁がアーク熱に直接さらされるために、弁の働きの
動作不良が起きやすく、また、遮断器の開閉が繰り返し
実施されると逆止弁が溶損することもあった。また、逆
止弁の取り付け構造も複雑になり、製作コストも高くつ
いていた。
より信頼性が高く、かつ安価な装置を提供することにあ
る。
に、この発明によれば、消弧性ガスを充填したタンク内
に、固定接触子と、これと接離可能な可動接触子と、こ
の可動接触子に連動するパッファシリンダと、このパッ
ファシリンダ内の軸中心部に配され可動接触子およびパ
ッファシリンダを軸方向に駆動させる駆動ロッドと、こ
の駆動ロッドとパッファシリンダとの間にパッファ室を
形成する固定ピストンと、可動接触子を包囲しパッファ
室で圧縮されたガスをパッファシリンダの反固定ピスト
ン側に設けられた吹付け孔から固定接触子と可動接触子
との間の開離間隙部に導く絶縁ノズルとにより構成さ
れ、パッファ室を吹付け孔側から補助パッファ室と主パ
ッファ室との2室に直列に区画する仕切りがパッファシ
リンダ内に設けられ、この仕切りに補助パッファ室と主
パッファ室とを連通させる貫通孔が設けられたものにお
いて、仕切りが駆動ロッド側に貫通孔を備えて、外径側
に行くに従って固定ピストン側へ斜めに傾けられてなる
ものとするとよい。
側に貫通孔を備え斜めに傾けられた。これにより、補助
パッファ室が膨張ガスによって圧力上昇し、そのガスが
主パッファ室へ入り込もうとしても、仕切りが斜めなの
で貫通孔のところでガス流のはく離が生ずる。すなわ
ち、若干のガスは貫通孔を介して主パッファ室へ入り込
むが、大部分のガスは仕切りの補助パッファ室側の表面
に沿って外径側へ流れて行く。そのために、この構成に
よれば、主パッファ室内の圧力上昇が抑制されるので逆
止弁は不用になる。
て説明する。図1は、この発明の参考例にかかるパッフ
ァ形ガス遮断器の要部構成を示す断面図である。固定ピ
ストン8にガス抜き孔8Aが設けられ、従来、貫通孔1
6Aに取り付けられていた逆止弁は省略されている。そ
れ以外は図4の従来の装置と同じであり、同じ部分には
同一参照符号を用いることにより詳細な説明は省略す
る。
孔8Aが明けられていても、接点開離時にパッファシリ
ンダ5は高速でX方向に駆動されるので主パッファ室9
は消弧に必要な圧力まで上昇する。吹付け孔6Aからガ
ス流14Aのように高圧ガスを吹き付けた後、アーク1
5によって発生する膨張ガスが主パッファ室9内へ戻っ
て来る。しかし、この膨張ガスの一部はガス抜き孔8A
から漏れ出るので、主パッファ室9の内圧はある一定の
圧力以下に抑えられ、接点開離時の駆動ロッド12の負
担が軽減される。したがって、逆止弁は不用になる。
である。固定ピストン8の支持部が大きく、あまり大き
な直径のガス抜き孔を明けることができない場合は、小
孔を複数個明けることによって、所定開口面積のガス抜
き孔を設けることができる。図2は、この発明の異なる
参考例にかかるパッファ形ガス遮断器の要部構成を示す
断面図である。パッファシリンダ50の主パッファ室9
0側の肉厚90Tを厚くし、主パッファ室90の半径方
向幅90Dが補助パッファ室6の半径方向幅6Dより小
さくなるように形成されている。その他は、図1の構成
と同じである。
パッファシリンダ50を固定接触子3側へ押し返す反力
Yとして働く。主パッファ室90の半径方向断面積(仕
切り16の主パッファ室90側の面積)が補助パッファ
室6側のそれより小さくなるので反力Yも小さくなる。
そのために、接点開離時の駆動ロッド12の負担が図1
の構成の場合よりさらに軽減される。
径を部分的に大きくすることによって、主パッファ室9
0の半径方向幅90Dを小さくしてもよい。図3は、こ
の発明の実施例にかかるパッファ形ガス遮断器の要部構
成を示す断面図である。パッファシリンダ51に設けら
れた仕切り20が貫通孔20Aを駆動ロッド12側に備
え、外径側に行くに従ってX方向へ斜めに傾けられてい
る。その他、固定ピストン8に設けられていたガス抜き
孔が省略されたこと以外は、図1の構成と同じである。
張ガスはガス流14Eとなって貫通孔20Aから主パッ
ファ室91側へ入り込もうとするが、ガス流14Eがは
く離を起こし、若干のガスは主パッファ室91へ入る
が、大部分のガスは仕切り20の補助パッファ室61側
の表面に沿って外径側へ流れる。このように、ガス流1
4Eのはく離が起こるのは仕切り20が斜めに形成され
ているためである。接点の開離速度が遅いと、はくりし
たガスが補助パッファ室61内をまわり込んで再び貫通
穴20Aから出ようとするが、開離速度が高速なので、
膨張ガスは貫通穴20Aに再び戻ってくる前に吹付け孔
6Aから開離間隙19の方へ導かれてしまう。したがっ
て、主パッファ室91の内圧上昇が抑制されるので、逆
止弁や固定ピストン側のガス抜き孔は不用になる。
へ仕切りを斜めに形成したことによって逆止弁が不用に
なり、信頼性向上、低コスト化が実現する。
器の要部構成を示す断面図
ス遮断器の要部構成を示す断面図
器の要部構成を示す断面図
図
ッファシリンダ、6A:吹付け孔、9,90,91:主
パッファ室、7:絶縁碍管、8:固定ピストン、19:
開離間隙部、10:スロート部、10A,10B,10
C:絶縁ノズル、12:駆動ロッド、12A:排気通
路、13:絶縁ロッド、14A,11B,14E:ガス
流、15:アーク、6,61:補助パッファ室、16
A,20A:貫通孔、8A:ガス抜き孔、16,20:
仕切り、11:自由空間
Claims (1)
- 【請求項1】消弧性ガスを充填したタンク内に、固定接
触子と、これと接離可能な可動接触子と、この可動接触
子に連動するパッファシリンダと、このパッファシリン
ダ内の軸中心部に配され可動接触子およびパッファシリ
ンダを軸方向に駆動させる駆動ロッドと、この駆動ロッ
ドとパッファシリンダとの間にパッファ室を形成する固
定ピストンと、可動接触子を包囲しパッファ室で圧縮さ
れたガスをパッファシリンダの反固定ピストン側に設け
られた吹付け孔から固定接触子と可動接触子との間の開
離間隙部に導く絶縁ノズルとにより構成され、パッファ
室を吹付け孔側から補助パッファ室と主パッファ室との
2室に直列に区画する仕切りがパッファシリンダ内に設
けられ、この仕切りに補助パッファ室と主パッファ室と
を連通させる貫通孔が設けられたものにおいて、仕切り
が駆動ロッド側に貫通孔を備えて、外径側に行くに従っ
て固定ピストン側へ斜めに傾けられてなることを特徴と
するパッファ形ガス遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30564393A JP3307037B2 (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | パッファ形ガス遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30564393A JP3307037B2 (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | パッファ形ガス遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07161269A JPH07161269A (ja) | 1995-06-23 |
JP3307037B2 true JP3307037B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=17947605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30564393A Expired - Lifetime JP3307037B2 (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | パッファ形ガス遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3307037B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5592780B2 (ja) * | 2010-12-24 | 2014-09-17 | 株式会社東芝 | ガス遮断器 |
JP5816345B2 (ja) * | 2014-07-25 | 2015-11-18 | 株式会社東芝 | ガス遮断器 |
CN106356266B (zh) * | 2016-11-24 | 2019-03-12 | 河南平芝高压开关有限公司 | 一种灭弧室及使用该灭弧室的断路器 |
-
1993
- 1993-12-07 JP JP30564393A patent/JP3307037B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07161269A (ja) | 1995-06-23 |
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