JP3306647B2 - 紙筒苗ハニカム状集合体の分割装填装置 - Google Patents

紙筒苗ハニカム状集合体の分割装填装置

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JP3306647B2
JP3306647B2 JP32787496A JP32787496A JP3306647B2 JP 3306647 B2 JP3306647 B2 JP 3306647B2 JP 32787496 A JP32787496 A JP 32787496A JP 32787496 A JP32787496 A JP 32787496A JP 3306647 B2 JP3306647 B2 JP 3306647B2
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seedling
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昌幸 梶
一志 渡辺
佳剛 岸田
常義 新井
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株式会社サークル鉄工
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、多数の紙筒をハニ
カム状に連綴して形成した育苗器にビート等の苗を育苗
してなる紙筒苗ハニカム状集合体を、苗床等の床上にお
いて、3分の1または2分の1等所要の大きさの複数の
ブロックに分割し、かつ、その各ブロックを運搬用苗箱
に装填するのに使用する紙筒苗ハニカム状集合体の分割
装填装置に関する。
【0002】一般に、紙筒苗ハニカム状集合体は、文字
どおり多数の紙筒苗がハニカム状の配置になっている。
これを隣り合う2列の紙筒苗についてみると、その各列
の紙筒苗P ・・・,P ・・・ は千鳥掛け状(ある
いはジグザグ型)をなす配置になっている(図18,1
9参照)。
【0003】
【従来の技術】この種の分割装填装置で、実願昭62−
61370号(実開昭63−167811号)のマイク
ロフィルムに記載のものは、床上の紙筒苗ハニカム状集
合体の底面に、フォーク形の固定掬い部と同じくフォー
ク形の可動掬い部を同時に差し込んだ後、可動掬い部を
固定掬い部から離間させることにより、紙筒苗ハニカム
状集合体を複数のブロックに分割し、その後、各ブロッ
クを押出し板によって運搬用苗箱に押し出し装填するよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】紙筒苗ハニカム状集合
体を所望の部位で正確に分割するには、それを図18,
19で説明すると、分割刃は、紙筒苗ハニカム状集合体
Xの分割予定線Lに沿って隣接位置する各列の紙筒苗P
・・・,P ・・・の下端部に、その各列ごとに正
確に食い込むことが必要である。
【0005】しかしながら、紙筒苗P ・・・と、P
・・・とは千鳥掛け状(あるいはジグザグ型)をなす
配置になっているために、分割刃が部分的に隣の列の紙
筒苗P またはP に食い込み易く、したがって、
紙筒苗ハニカム状集合体Xを分割予定線Lに沿って正確
に分離することが難しい。また、紙筒苗ハニカム状集合
体Xは、分割刃を、分割予定線Lに沿って隣接位置する
紙筒苗P ・・・と、P ・・・の下端部に係合させ
た状態において、分離分割され、ブロックX ,X
となるものであるが、隣接位置する紙筒苗P ,P
どうしが葉絡みしている場合、紙筒苗P ,P は、
その上端部を、ブロックX ,X の内側に隣接する
他の紙筒苗P ′,P ′の上端部から剥離し、つい
には、その葉絡みしている紙筒苗P ,P の全体を
剥離脱落させてしまうとか、その周辺の紙筒苗の接着を
緩めるといった不都合を生じる。
【0006】本発明の目的は、分割予定線Lに沿って隣
接する紙筒苗P ・・・と、P ・・・を正確に分離
できるようにすること、紙筒苗P ,P どうしが葉
絡みしている場合でも、それらを他の紙筒苗P ′,
′等から剥離させること なしに、さらには、その
周辺の紙筒苗の接着を緩めるというようなことなしに、
紙筒苗ハニカム状集合体XをブロックX ,X ……
に正確に分割できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明紙筒苗
ハニカム状集合体の分割装填装置は、腕杆28,32に
複数本の係入針29,33を、紙筒苗ハニカム状集合体
Xの紙筒苗P ,P の列設間隔と同じ間隔で直列に
配置してなる差込み係入部であって、互いに対をなす差
込み係入部がf,f′が、その間隔を、上記紙筒苗P
,P の列設間隔と同じ間隔にする位置とそれより広
い間隔にする位置との間に移動可能であり、また、上記
紙筒苗ハニカム状集合体Xの隣接位置する両列の各紙筒
苗P ,P の上側部分に上記係入針29,33を差し
込む位置とそれより抜脱する位置との間に移動可能であ
り、かつ、上記各位置に保持可能であり、その対をなす
差込み係入部f,f′の各係入針29,33を、紙筒苗
ハニカム状集合体Xの分割予定線Lに沿って隣接位置す
る両列の各紙筒苗P ,P の上側部分に差し込んだ
状態において、その対をなす差込み係入部f,f,f′
の間隔を、上記広い間隔にする位置に移動することによ
り、その紙筒苗ハニカム状集合体Xを複数のブロックX
,X に分割するようにしてなる。
【0008】請求項2の本発明紙筒苗ハニカム状集合体
の分割装填装置は、対をなす差込み係入部f,f′が、
紙筒苗ハニカム状集合体Xを掬い上げ乗載する固定掬い
部bと可動掬い部b′とに対応して設けられ、可動掬い
部bを固定掬い部b′から離間させることにより、紙筒
苗ハニカム状集合体Xを複数のブロックX ,X
分割するようにしたものである。
【0009】請求項3の本発明紙筒苗ハニカム状集合体
の分割装填装置は、可動掬い部bを固定掬い部b′から
離間させると同時に、その可動掬い部bに対応する差込
み係入部fを固定掬い部b′に対応する差込み係入部
f′から離間させることができ、かつ、それぞれをその
各位置に保持する分割操作機構hを備えているものであ
る。
【0010】請求項4の本発明紙筒苗ハニカム状集合体
の分割装填装置は、対をなす差込み係入部f,f′を、
その係入針29,33が紙筒苗ハニカム状集合体Xの紙
筒苗P ,P に差し込まれる位置とそれより抜脱す
る位置との間に移動し、かつ、その各位置に保持する差
込み抜脱操作機構gを備えているものである。
【0011】請求項5の本発明紙筒苗ハニカム状集合体
の分割装填装置は、紙筒苗ハニカム状集合体Xの各ブロ
ックX ,X を運搬用苗箱Yに向けて押し出す押出
し板58,59を、押出しペダル64を牽引ばねに抗し
て踏み込むことにより前進させるとともに、その踏込み
を解除することにより元位置に復帰させる押出し装填機
構iを備えている。
【0012】請求項6の本発明紙筒苗ハニカム状集合体
の分割装填装置は、踏み込むことにより車輪を駆動する
車輪駆動ペダルcが、その踏み込みを解除することによ
って元位置に復帰するだけで車輪を駆動することなく、
その車輪駆動ペダルcの繰り返し踏込みにより装置全体
を前進させることができるようにしてなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明紙筒苗ハニカム状集合
体の分割装填装置の1実施形態を図面を参照して詳述す
る。aは縦長の門形枠である。1,1は、門形枠aの上
側杆2に平行に設置した横杆3の両端部を折曲形成した
ハンドルである。4は門形枠aの左右側杆5,5の下端
に固定した角パイプ製の下側横架杆、6,6は左右側杆
5,5の内方になる位置において下側横架杆4上に起立
固定した同じく角パイプ製の左右起立杆、7は左右起立
杆6,6の上部前面に固定した同じく角パイプ製の上側
横架杆で、これら下側横架杆4と左右起立杆6,6およ
び上側横架杆7は、門形枠aの前面に固定機枠a′を組
立て形成している。
【0014】8,8は左右側杆5,5の内面と上側横架
杆7との間に張架した左右側枠板、9はその左右側枠板
8,8に固定した跨架杆で、その両端部を左右側杆5,
5の外方において左右垂下部9′,9′としている。1
0,10は、左右垂下部9′,9′に取り付けたブラケ
ット11,11と上記左右側枠板8,8とに軸支した回
転軸12,12に取り付けた車輪である。
【0015】bは、門形枠aの左右側杆5,5の間隔内
において、固定機枠a′の下側横架杆4に前方に向け水
平に設けた固定掬い部である。この固定掬い部bは、複
数本の差込み杆13……を、その中の両外側のものが上
記左右側杆5,5のほぼ延長線上に位置する配置にして
上記下側横架杆4に各基端を固定され、フォーク形をな
しているものである。
【0016】cは、左右側枠板8,8の前側部分に回転
自在に横架した連動軸14に前端を固着した連接杆1
5,15の後端に乗載固着した車輪駆動ペダルである。
16は左側枠板8の内側に取り付けた主ブラケットで、
そのさらに内側に補助ブラケット17を固定している。
18は補助ブラケット17と一方の連接杆15との間に
張架した牽引ばねで、車輪駆動ペダルcを上昇位置(図
1,2,8の実線位置)に牽引支持する。
【0017】19,19は連動軸14に基端を固着した
扇形板で、その弧状辺縁にチェーンを沿設してなるラッ
ク部20,20を有する。21,21は、車輪10,1
0の回転軸12,12に取り付けたラチェットスプロケ
ットである。
【0018】車輪駆動ペダルcを牽引ばね18に抗して
踏み込むと、扇形板19,19が連動軸14と一緒に回
動し、ラック部20,20との噛合により回転するラチ
ェットスプロケット21とともに車輪10,10が前進
駆動する。上記踏み込みを中止すると、車輪駆動ペダル
cは牽引ばね18により元位置に復帰するが、ラチェッ
トスプロケット21は空回転するため車輪10,10が
後進駆動するようなことがない。
【0019】d,dは、固定機枠a′の下側横架杆4と
上側横架杆7の左右両側に摺動自在に装置した左右摺動
枠体で、それは、角パイプ製の下側摺動杆22上に同じ
く角パイプ製の左右起立杆23,23を起立固定すると
ともに、その左右起立杆23,23の上部前面に同じく
角パイプ製の上側摺動杆24を横架固定している。
【0020】b′,b′は、左右摺動枠体d,dの下側
摺動杆22に設けた可動掬い部である。その可動掬い部
b′,b′は、複数本の差込み杆25を上記下側摺動杆
22に前方に向け水平にし、所要の間隔で固定配置した
もので、フォーク形をなし、固定掬い部bの左右にそれ
と同じ平面に配置される。したがって、可動掬い部
b′,b′は、左右摺動枠体d,dが固定機枠a′に対
し左右摺動するのにともなって、固定掬い部bに対し同
時に離間したり接合したりする。
【0021】後述するように、紙筒苗ハニカム状集合体
は、接合位置する固定掬い部bと可動掬い部b′,
b′上に、その分割予定線Lを固定掬い部bと可動掬い
部b′,b′との接合部分に一致させた状態で、掬い上
げられ乗載される(図4,5)。
【0022】eは、固定機枠a′の左右起立杆6,6に
上下摺動自在に装置した上下摺動枠体で、それは角パイ
プ製の横架杆26の中央部分左右に、上記左右起立杆
6,6に嵌合する同じく角パイプ製の左右脚杆27,2
7を垂設してなる。f,fは上記横架杆26に装置した
差込み係入部で、それは、左右脚杆27,27の外方に
おいて横架杆26から前方に向けて突設した左右腕杆2
8,28に、係入針29……を所要の間隔、具体的に
は、紙筒苗ハニカム状集合体Xの紙筒苗P ,P
列設間隔と同じ間隔で直列に配置垂設してなる
【0023】e′,e′は、上記左右摺動枠体d,dの
左右起立杆23,23のうちの一方のものに上下摺動自
在であるとともに、上記上下摺動枠体eの横架杆26の
左右両端部に摺動自在に装置した上下摺動枠体で、それ
は、起立杆23に嵌合する角パイプ製の脚杆30の上端
に、横架杆26に嵌合する同じく角パイプ製の横架杆3
1を固定してなる。f′,f′は、横架杆31に装置し
た差込み係入部で、それは、横架杆31から前方に向け
て突設した腕杆32に、係入針33……を所要の間隔、
具体的には、紙筒苗ハニカム状集合体Xの紙筒苗P
,P の列設間隔と同じ間隔で直列に配置垂設して
なる
【0024】上記から明らかなように、差込み係入部
f,fは、上下摺動枠eが固定機枠a′の左右起立杆
6,6に対し上下摺動することにより、固定掬い部bに
対して上下動し、また、差込み係入部f′,f′は、上
下摺動枠体e′,e′が、左右摺動枠体d,dの起立杆
23,23に対し上下摺動することにより、可動掬い部
b′,b′に対して上下動する。また、上記より明らか
なように、差込み係入部fとf′は、互いに対をなし、
かつまた、互いの間隔を、紙筒苗P ,P の列設間
隔と同じ間隔にする位置とそれより広い間隔にする位置
との間に移動可能なものである。
【0025】さらに、差込み係入部f,f,f′,f′
は下動したとき、固定掬い部bと可動掬い部b′,b′
に乗載している紙筒苗ハニカム状集合体Xの分割予定線
Lに沿って隣接位置する紙筒苗P ,P に、その上
方から差し込まれ、反対に上動したときは上方に抜脱す
る関係になっている。
【0026】上記において、各上下摺動枠体e,e′,
e′の上下摺動、すなわち、各差込み係入部f,f,
f′,f′の上下動は同時に行われ、しかもそれは、左
右摺動枠体d,dの摺動位置の如何にかかわらず、換言
すると、可動掬い部b′,b′を固定掬い部bから離間
しているときおよび接近しているときのいずれにおいて
も行うことができるようにしてある。
【0027】上下摺動枠体e,e′,e′の上下摺動、
換言すると、紙筒苗ハニカム状集合 体Xの所定位置への
差込み係入部f,f,f′,f′の差込みあるいは抜脱
を行うための差込み抜脱操作機構gの構成は、次のとお
りである。
【0028】上下摺動枠体eは、その横架杆26の左右
腕杆28,28に突設したブラケット34,34に設け
た前後方向の長孔35,35に連杆36を挿通してい
る。前記門形枠aの左右側枠板8,8に固定した跨架杆
9は、その左右肩部に設けたブラケット37,37に軸
38,38を支承している。39,39はほぼ三角形を
なす連繋板で、その連繋板39,39は、三角形の底辺
前端部を連杆36の両端部に、同底辺後端部を軸38,
38の外端に回動自在に支持している。
【0029】40は、前記門形枠aの左右側杆5,5上
であって前記横杆3に近接する位置に設けたブラケット
41,41に跨架支承した回転横杆、42は回転横杆4
0の中央部分に取り付けたハンドル、43,43は回転
横杆40の両端に取り付けたブラケットである。44,
44は、前端を上記連繋板39,39の頂点部に軸支す
るとともに、後端を上記ブラケット43,43に軸支し
た連結杆である。
【0030】この差込み抜脱操作機構gは、ハンドル4
2が門形枠aの上側杆2側に伏倒している元位置にある
とき、上下摺動枠体e,e′,e′、したがってまた、
差込み係入部f,f,f′,f′を上昇待機位置に保持
する。
【0031】ハンドル2を前方に回動すると、連結杆4
4,44を介して連繋板39,39が、軸38,38を
支点に前方回動し、上下摺動枠体e,e′,e′を固定
機枠a′および左右摺動枠体d,dに沿って下動させる
のにともない、差込み係入部f,f,f′,f′を、固
定掬い部bと可動掬い部b′,b′に乗載している紙筒
苗ハニカム状集合体Xの分割予定線Lに沿って隣接位置
する紙筒苗P ,P に、その上方から差し込み係止
する。
【0032】ハンドル2を、前方回動位置から元位置に
回動操作すると、差込み係入部f,f,f′,f′
筒苗ハニカム状集合体Xの紙筒苗P ,P から上方
に抜脱すること明らかである。
【0033】次に、左右摺動枠体d,dの摺動にともな
う可動掬い部b′,b′の固定掬い部bに対する離間と
接合、換言すると、これら固定掬い部bと可動掬い部
b′,b′とに乗載した紙筒苗ハニカム状集合体Xをブ
ロックX ,X ,X に分割するための分割操作
機構hの構成は、次のとおりである。
【0034】45は固定機枠a′の上側横架杆7の上面
に固着した軸受け46に支承した軸杆、47,47は左
右摺動枠体d,dの上側摺動杆24,24の上面に固着
した軸受け48,48に支承した軸杆である。49は中
央部分を上記軸杆45に軸支した回動連杆で、この回動
連杆49の上端軸50と左摺動枠体dの軸杆47とを押
出杆51で、また、回動連杆49の下端軸52と右摺動
枠体dの軸杆47とを押出杆53で連結している。54
は、前出の左側枠板8の主ブラケット16の軸55に、
下端を左右回動自在に取り付けた操作杆で、この操作杆
54の下端近くに取り付けた軸56と上記回動連杆49
の上端軸50とを連結杆57で連結している。
【0035】左右摺動枠体d,dが左右から固定機枠
a′に接合しているとき、換言すると可動掬い部b′,
b′を固定掬い部bに接合し、紙筒苗ハニカム状集合体
を受入する状態のとき、上記操作杆54は、正面から
見て右側に回動している元位置にある(図3,5)。
【0036】その元位置の操作杆54を、軸55を支点
に反対側すなわち正面から見て左側に回動操作すると、
回動連杆49の回動を介して、左右摺動枠体d,dが固
定機枠a′の左右から、したがってまた、可動掬い部
b′,b′が固定掬い部bの左右から摺動離間すること
になり、これら固定掬い部bと可動掬い部b′,b′に
乗載している紙筒苗ハニカム状集合体Xが、分割予定線
LからブロックX ,X ,X に分割される(図
4,7)。
【0037】操作杆54を、左側回動位置から元位置に
回動操作することによって、左右摺動枠体d,dを固定
機枠a′の左右に、したがってまた、可動掬い部b′,
b′を固定掬い部bの左右に接合できること明らかであ
る。
【0038】上記のようにして、分割された各ブロック
,X ,X は、運搬用苗箱Yに押出し装填さ
れるものである。その押出し装填機構iの構成は次のと
おりである。
【0039】58は固定機枠a′の固定掬い部bに前後
動自在に乗載した押出し板、59,59は左右摺動枠体
d,dの可動掬い部b′,b′に前後動自在に乗載した
押出し板である。60は押出し板58の裏面に固定した
角パイプ製の横架杆で、押出し板59,59の裏面に延
びている両端部60′,60′に、該押出し板59,5
9の裏面に固定した角パイプ製の摺動管61,61が嵌
合している。
【0040】62,62は、押出し板59,59の上記
摺動管61,61に固着した嵌合片で、その凹処を左右
摺動枠体d,dの起立杆23に嵌合している。したがっ
て、左右摺動枠体d,dと可動掬い部b′,b′が、上
記分割操作機構hの操作により左右摺動するのにともな
って、押出し板59,59もまた左右に移動する。
【0041】63,63は、押出し板58の裏面の上記
横架杆60に前端を固着した押出し杆、64は押出しペ
ダルである。押出しペダル64は、前出左右側枠板8,
8に横架したに跨架杆9に設けたブラケット65,65
の軸66に前端を回転自在に支承した一対の連接杆6
7,67の後端に乗載固定されている。その連接杆6
7,67は、それに垂設した連結板68,68の下端を
上記押出し杆63,63の後端に軸杆69により枢支し
ている。
【0042】70,70は、前出左右側枠板8,8の突
片71,71と上記横架杆60の突片72,72(図1
3)との間に張架した牽引ばねで、押出し板58,5
9,59は、その牽引ばね70,70によって、固定機
枠a′および左右摺動枠体d,dの前面にに当接する後
退位置に待機している(図1,2,6,13)。
【0043】押出しペダル64を上記牽引ばね70,7
0に抗して踏み込むと、押出し板58,59,59は、
押出し杆63,63および連結板68,68を介し前進
し、固定掬い部bおよび可動掬い部b′,b′上の紙筒
苗ハニカム状集合体X(ブロックX ,X ,X
に分割されたもの)を運搬用苗箱Yに押し出し装填する
ことができる(図8)。
【0044】押出しペダル64の上記踏込みを解除する
と、牽引ばね70,70の牽引により、押出し板58,
59,59とそれに関連する上記各部材は元位置に復帰
すること明らかである。
【0045】上記構成の本発明分割装填装置により、
筒苗ハニカム状集合体XをブロックX ,X ,X
に分割し、それらを運搬用苗箱Yに押し出し装填する
一連の作業状況は、次のようにして行われる。
【0046】各部を元位置にした図1の状態において、
車輪駆動ペダルcを踏み込んで車輪10,10を駆動
し、装置全体を前進させることにより、固定掬い部bお
よび可動掬い部b′,b′を苗床に置いてある紙筒苗ハ
ニカム状集合体Xの底面に差し込んで、その紙筒苗ハニ
カム状集合体Xを掬い上げる。この場合、紙筒苗ハニカ
ム状集合体Xの分割予定線Lが固定掬い部bと可動掬い
部b′,b′との接合部分に一致する状態にすることが
肝要である(図4,5)。
【0047】次に、差込み抜脱操作機構gのハンドル4
2を前方に回動する。これにより、上下摺動枠体e,
e′,e′とともに下動する差込み係入部f,f,
f′,f′が、固定掬い部bと可動掬い部b′,b′上
紙筒苗ハニカム状集合体Xの分割予定線Lに沿って隣
接位置する紙筒苗P ,P に、その上方から差し込
まれ、それによって紙筒苗P ,P の上側部分を係
止する(図2,3,5)。
【0048】続いて、分割操作機構hにより、上記紙筒
苗ハニカム状集合体XをブロックX ,X ,X
に分割する。それには、ハンドル54を回動操作し、左
右摺動枠体d,dを固定機枠a′の左右から、すなわ
ち、可動掬い部b′,b′を固定掬い部bの左右から摺
動離間させる。これにより、固定掬い部bと可動掬い部
b′,b′に乗載している紙筒苗ハニカム状集合体X
分割予定線LからブロックX ,X ,X に分割
されるものである(図4,7)。
【0049】この分割は、上記のように、紙筒苗ハニカ
ム状集合体Xの分割予定線Lに沿って隣接位置する紙筒
苗P ,P の上側部分にその上方から差込み係入部
f,f,f′,f′を差し込んで係止した状態において
行われる。したがって、仮に紙筒苗P ,P が葉絡
みしている場合においても、ブロックX ,X の内
側に隣接する他の紙筒苗P ′,P ′等から剥離す
ることなく、紙筒苗P ,P どうしのみを完全分離
できる。すなわち、分割予定線Lに沿って隣接位置する
紙筒苗P ,P を、その各々が属するるブロックX
,X から剥離脱落させてしまうとか、それに続く
周辺の紙筒苗の接着を緩めるというようなことがない。
このことは本発明が最も重視する点の一つである。
【0050】次に、差込み抜脱操作機構gのハンドル2
を元位置(後方)に回動する。これにより、上下摺動枠
体e,e′,e′を上動させ、紙筒苗P ,P に差
し込まれている差込み係入部f,f,f′,f′を、上
方に抜脱できる(図8)。
【0051】その後、押出し装填機構iを操作し、ブロ
ックX ,X ,X を運搬用苗箱Yに装填する。
それは、押出しペダル64を踏み込むことによって、押
出し板58,59,59を前進させると、ブロックX
,X ,X は、予め所定の位置に配置してある運
搬用苗箱Yに押し出され、自動的に装填できるものであ
る(図8)。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなように
本発明によれば次の効果を奏する。紙筒苗ハニカム状集
合体の分割予定線に沿って隣接位置する紙筒苗の上側部
分に差込み係入部を差し込んだ状態において、その紙筒
苗ハニカム状集合体を複数のに分割するようにしてなる
から、上記の隣接位置する紙筒苗どうしが葉絡みしてい
る場合でも、それらの紙筒苗は、その周囲の他の紙筒苗
から剥離することなしに、さらには、その周辺の他の紙
筒苗の接着を緩めるというようなことなしに、紙筒苗ハ
ニカム状集合体を、複数のブロックに簡単かつ正確に分
割でき、したがってまた、そのブロックの運搬用苗箱へ
の装填も的確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の1実施形態例の側面図で、差込み
係入部を元位置に上動させている状態を示している。
【図2】同上の側面図で、差込み係入部を差込み位置に
下動させている状態を示している。
【図3】同上の正面図で、固定掬い部の左右に可動掬い
部を接合させている状態を示している。
【図4】同上の正面図で、可動掬い部を固定掬い部の左
右に離間させている状態を示している。
【図5】同上の正面図で、固定掬い部の左右に可動掬い
部を接合させ、かつ、それらに紙筒苗ハニカム状集合体
を乗載している状態を示している。
【図6】同上の平面図である。
【図7】同上の正面図で、可動掬い部を固定掬い部の左
右に離間させている状態を示している。
【図8】同上の側面図で、紙筒苗ハニカム状集合体を分
割したブロックを運搬用苗箱に装填する状況を説明する
ためのものである。
【図9】門形枠に車輪,固定機枠等を取り付けた状態の
正面図である。
【図10】同上の平面図である。
【図11】同上の側面図である。
【図12】同上の門形枠に車輪駆動ペダルとそれに関連
機構を取り付けた状態の平面図である。
【図13】同上の門形枠に押出し装填機構を装架した状
態の平面図である。
【図14】(a)は左摺動枠体の正面図である。(b)
は右摺動枠体の正面図である。
【図15】(a)は左摺動枠体の平面図である。(b)
は右摺動枠体の平面図である。
【図16】(a)上下摺動枠体の正面図である。(b)
は左上下摺動枠体の正面図である。(c)は右上下摺動
枠体の正面図である。
【図17】(a)は上下摺動枠体の平面図である。
(b)は左上下摺動枠体の平面図である。(c)は右上
下摺動枠体の平面図である。
【図18】紙筒苗ハニカム状集合体の平面図である。
【図19】同上の紙筒苗ハニカム状集合体を分割しブロ
ックとした状態の平面図である。
【符号の説明】
紙筒苗ハニカム状集合体 ,X ブロック L 分割予定線 P ,P 紙筒苗 Y 運搬用苗箱 b 固定掬い部 b′ 可動掬い部 c 車輪駆動ペダル f,f′ 差込み係入部 g 差込み抜脱操作機構 h 分割操作機構 32 腕杆 33 係入針 58,59 押出し板 64 押出しペダル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 常義 北海道札幌市豊平区西岡三条8丁目3− 13 (56)参考文献 実開 昭63−167811(JP,U) 実開 昭61−160610(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/00 - 11/02 303

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】腕杆に複数本の係入針を、紙筒苗ハニカム
    状集合体の紙筒苗の列設間隔と同じ間隔で直列に配置し
    てなる差込み係入部であって、互いに対をなす差込み係
    入部が、その間隔を、上記紙筒苗の列設間隔と同じ間隔
    にする位置とそれより広い間隔にする位置との間に移動
    可能であり、また、上記紙筒苗ハニカム状集合体の隣接
    位置する両列の各紙筒苗の上側部分に上記係入針を差し
    込む位置とそれより抜脱する位置との間に移動可能であ
    り、かつ、上記各位置に保持可能であり、その対をなす
    差込み係入部の各係入針を、紙筒苗ハニカム状集合体の
    分割予定線に沿って隣接位置する両列の各紙筒苗の上側
    部分に差し込んだ状態において、その対をなす差込み係
    入部の間隔を、上記広い間隔にする位置に移動すること
    により、その紙筒苗ハニカム状集合体を複数のブロック
    に分割するようにしてなることを特徴とする紙筒苗ハニ
    カム状集合体の分割装填装置。
  2. 【請求項2】対をなす差込み係入部が、紙筒苗ハニカム
    状集合体を掬い上げ乗載する固定掬い部と可動掬い部と
    に対応して設けられ、可動掬い部を固定掬い部から離間
    させることにより、紙筒苗ハニカム状集合体を複数のブ
    ロックに分割するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の紙筒苗ハニカム状集合体の分割装填装置。
  3. 【請求項3】可動掬い部を固定掬い部から離間させると
    同時に、その可動掬い部に対応する差込み係入部を固定
    掬い部に対応する差込み係入部から離間させることがで
    き、かつ、それぞれをその各位置に保持する分割操作機
    構を備えていることを特徴とする請求項2記載の紙筒苗
    ハニカム状集合体の分割装填装置。
  4. 【請求項4】対をなす差込み係入部を、その係入針が紙
    筒苗ハニカム状集合体の紙筒苗に差し込まれる位置とそ
    れより抜脱する位置との間に移動し、かつ、その各位置
    に保持する差込み抜脱操作機構を備えていることを特徴
    とする請求項1、2または3 記載の紙筒苗ハニカム状集
    合体の分割装填装置。
  5. 【請求項5】紙筒苗ハニカム状集合体の各ブロックを運
    搬用苗箱に向けて押し出す押出し板を、押出しペダルを
    牽引ばねに抗して踏み込むことにより前進させるととも
    に、その踏込みを解除することにより元位置に復帰させ
    る押出し装填機構を備えていることを特徴とする請求項
    1,2,3または4記載の紙筒苗ハニカム状集合体の分
    割装填装置。
  6. 【請求項6】踏み込むことにより車輪を駆動する車輪駆
    動ペダルが、その踏み込みを解除することによって元位
    置に復帰するだけで車輪を駆動することなく、その車輪
    駆動ペダルの繰り返し踏込みにより装置全体を前進させ
    ることができるようにしてなることを特徴とする請求項
    1,2,3,4または5記載の紙筒苗ハニカム状集合体
    の分割装填装置。
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