JP3306543B2 - 栽培装置 - Google Patents

栽培装置

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JP3306543B2
JP3306543B2 JP19866099A JP19866099A JP3306543B2 JP 3306543 B2 JP3306543 B2 JP 3306543B2 JP 19866099 A JP19866099 A JP 19866099A JP 19866099 A JP19866099 A JP 19866099A JP 3306543 B2 JP3306543 B2 JP 3306543B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、野菜・花卉類を
栽培する複数の栽培槽をレールに沿って循環移動させ、
野菜・花卉類を集約的に工場化栽培する栽培装置の技術
分野に属し、更に云えば、大重量の栽培槽をレールに沿
って軽く円滑に循環移動させることができる栽培装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】野菜・花卉類を集約的に工場化栽培する
場合に実施される栽培装置は、種々開示され公知に属す
る。近年、作業員が個々の栽培槽に沿って順に移動し野
菜・花卉類の手入れや収穫等する代わりに、逆に、栽培
槽をレールに沿って順次に循環移動させて人の移動を無
用にする構成の栽培装置が開発され普及している。
【0003】例えば、実用新案登録第1854855号
公報に記載された栽培装置は、移動用レールを挟むフラ
ンジ部を有する車輪を備えた栽培槽が平行に複数列敷設
された該移動用レール上に数珠つなぎ上に複数設置さ
れ、同移動用レールの両端位置には同移動用レールの端
に到達した栽培槽を載せて隣り列の移動用レールの位置
まで運搬する移設用移動台車を設置した構成とされてい
る。
【0004】また、本出願人は、特願平10−9755
4号(平成11年5月31日に特許査定)に係る栽培装
置を開発した。この栽培装置は、前記車輪の代わりに、
2個のベアリングローラ(コロ)を逆八の字状に対称な
配置に組み合わせて実施する。よって、前記移動用レー
ルへは前記ベアリングローラの外周面のみ当接するの
で、前記車輪のフランジ部が前記移動用レールに強く当
たって大きな摩擦力を発生することも無く、前記栽培槽
を軽く円滑に移動させることができる。更にこの栽培装
置は、移設位置に、移設用レールと該移設用レールを上
下動可能に支持するカム機構を内蔵した昇降装置とを設
けて実施する。よって、前記移設用移動台車の設備無し
で栽培槽を順次にスムーズに移設させることができ、栽
培面積を十分に活用できる。
【0005】ちなみに、前記栽培槽を移動させる手段
は、大別して、エアシリンダなどを移動用レール側に略
水平に設置して、前記栽培槽の下面側の掛け止め部に掛
け止めてスライドさせる所謂動力式、又は1人乃至2人
の作業員が前記栽培槽の一側から同栽培槽を直接手で押
して前記移動用レールに沿って移動させる所謂手動式な
どがある。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】本出願人の先願に係
る前記栽培装置は、現在のところ、1個当たりの重量が
100kg程度の重量の栽培槽については、支障なく、
移動用レール又は移設用レールに沿って軽く円滑に循環
移動させることができ、野菜・花卉類を集約的に工場化
栽培することができる。
【0007】しかしながら、近年、1個当たりの重量が
300kgを超える大重量の栽培槽も珍しくはなく、栽
培槽のフレーム強度の向上に伴う大型化、収穫効率の向
上等の観点から、今後、益々、栽培槽の重量化は進む傾
向にあり、これに対処する手段が必要になっている。
【0008】したがって、本発明の目的は、1個当たり
の重量が300kgを超える大重量の栽培槽であって
も、支障なく、移動用レール又は移設用レールに沿って
軽く円滑に循環移動させることができ、野菜・花卉類を
集約的又は大規模に工場化栽培することができる万全な
栽培装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、請求項1の発明に係る栽培装
置は、野菜・花卉類を栽培する複数の栽培槽を、その下
面側に設けたローラユニットを介して移動用レール上に
支持して成る栽培装置において、前記ローラユニット
は、同形・同大の2個のベアリングローラを逆八の字状
に対称な配置に組み合わせた構成とされ、前記各ベアリ
ングローラの外径は、軸径の4倍〜8倍の大きさに形成
されていることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載した発明に係る栽培装置
は、野菜・花卉類を栽培する複数の栽培槽と、同栽培槽
の下面側に設けられたローラユニットを介して前記栽培
槽を支持する移動用レールと、前記栽培槽を隣合う移動
用レールへ移設するために敷設される移設用フレーム台
と、前記移設用フレーム台を上下動可能に支持する複数
の昇降装置とから成る栽培装置において、前記ローラユ
ニットは、同形・同大の2個のベアリングローラを逆八
の字状に対称な配置に組み合わせた構成とされ、前記各
ベアリングローラの外径は、軸径の4倍〜8倍の大きさ
に形成されていること、前記複数の昇降装置は、鉛直方
向のシリンダ部とピストンロッド部とから成る空圧シリ
ンダ式又は流体圧シリンダ式で共通に駆動制御されてい
ること、前記シリンダ部の上面に、前記栽培槽側に設け
られた移設用レールを支持するコロと前記移設用フレー
ム台とがフレーム台取付具を介して設けられているこ
と、前記ピストンロッド部は、地面に鉛直に立設された
支柱に固定されていること、前記コロを前記移設用レー
ルに干渉しない低い位置から同移設用レールに当接させ
前記ベアリングローラが少なくとも前記移動用レールに
干渉しない高さまで上昇させるストロークを有している
こと、をそれぞれ特徴とする。
【0011】請求項3に記載した栽培装置は、野菜・花
卉類を栽培する複数の栽培槽と、同栽培槽の下面側に設
けられたローラユニットを介して前記栽培槽を支持する
移動用レールと、前記栽培槽を隣合う移動用レールへ移
設するために敷設される移設用フレーム台と、前記移設
用フレーム台を上下動可能に支持する複数の昇降装置と
から成る栽培装置において、前記ローラユニットは、同
形・同大の2個のベアリングローラを逆八の字状に対称
な配置に組み合わせた構成とされ、前記各ベアリングロ
ーラの外径は、軸径の4倍〜8倍の大きさに形成されて
いること、前記複数の昇降装置は、鉛直方向のシリンダ
部とピストンロッド部とから成る空圧シリンダ式又は流
体圧シリンダ式で共通に駆動制御されていること、前記
シリンダ部の上面に、前記栽培槽側に設けられたコロを
支持するコロ移設用レールと移設用フレーム台とがフレ
ーム台取付具を介して設けられていること、前記ピスト
ンロッド部は、地面に鉛直に立設された支柱に固定され
ていること、前記コロ移設用レールを前記コロに干渉し
ない低い位置から同コロに当接させ前記ベアリングロー
ラが少なくとも前記移動用レールに干渉しない高さまで
上昇させるストロークを有していること、をそれぞれ特
徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態及び実施例】図1と図2は、請求項
1及び請求項2に記載した栽培装置の実施形態を示して
いる。この栽培装置4は、主に、野菜・花卉類を栽培す
る複数の栽培槽1と、同栽培槽1の下面側に設けられた
ローラユニット5と、同ローラユニット5のベアリング
ローラ5aが当接し前記栽培槽1を支持する移動用レー
ル2と、前記栽培槽1を隣合う移動用レール2へ移設す
るために敷設された移設用フレーム台3と、前記移設用
フレーム台3を上下動可能に支持する複数の昇降装置1
9、20とより成る。前記栽培槽1は、平行な2本1組
の移動用レール2上に支持されるのであり、これと隣合
うもう1組の移動用レール2に沿って数珠つなぎ状に複
数(18体分のスペースに1体分の移動用空きスペース
Sを設けて計17体)配置されている。
【0013】なお、図1は、移設用フレーム台3上の栽
培槽1と、それと隣合う栽培槽1との間に若干のスペー
スを設けて図示しているが、これは移設用フレーム台3
や、昇降装置19、20の上方に設けられるコロ22,
29の配置構成を理解し易くするために便宜を図ったも
ので、通常は、図7に示したように数珠つなぎ状に実施
される。前記空きスペースSは、栽培槽1の数とは無関
係に1体分のスペースSで実施可能であり、図示略した
が、前記移動用レール2の途中位置で栽培槽1を移設す
る場合は2体分、または3体分のスペースSを確保して
更に複雑な循環移動を実施することができる。
【0014】前記栽培装置4の栽培槽1の移動は、先
ず、前記移動用空きスペースSに隣の栽培槽1を移動
し、それにより生じる空きスペースSに隣の栽培槽1を
移動する要領で同一方向に順次移動させる。前記移設用
フレーム台3上へ移動した先の栽培槽1は、昇降装置1
9、20により前記移設用フレーム台3を上昇させて隣
合う移動用レール2へ移設され、同移設用フレーム台3
を下降させて同一方向に順次移動される。この時点で、
後の栽培槽1を前記移設用フレーム3上へ移動させ、前
記後の栽培槽1は前記先の栽培槽1と同じ手順で循環移
動させるのである。
【0015】前記ローラユニット5は、図3に示したよ
うに、同形・同大の2個のベアリングローラ5a,5a
を逆八の字状に対称な配置に組み合わせた構成とされ、
前記各ベアリングローラ5aの外径Dは、図4に示した
ように、軸径dの4倍〜8倍の大きさに形成されている
(請求項1)。
【0016】前記栽培槽1は、図5A,Bに示したよう
に、凸状リブ6a又は凹状リブ6bを有する外径28m
mの円形断面の樹脂被覆鋼管6を上下方向に積み重ねて
外枠7及び底枠8が形成され、同底枠8の上にエキスパ
ンションメタル9が設置され、同エキスパンションメタ
ル9の上に栽培コンテナ11が隙間無く敷き詰められた
構成とされている。なお、図中の符号7aは、前記樹脂
被覆鋼管6を利用した移設用レールを示している。ま
た、前記栽培槽1の構成はこれに限定されず、少なくと
も、下面側に前記ローラユニット5を取り付けることが
できる構成であれば良い。
【0017】前記移動用レール2は、外径約60mmの
電縫鋼管が使用され、図2に示したように、地面12の
上に作業姿勢が楽な高さで略垂直に立てた支柱13とビ
ーム14を継手15で連結し組み立てたベースフレーム
の前記支柱13の頭部に嵌め込んだレール支持部材16
に略水平に支持せしめて敷設されている。なお、本実施
形態では、前記栽培槽1を2列の移動用レール2で支持
しているが、これに限定されない。支持する栽培槽1の
重量、及び安全性等を考慮して3列乃至4列でも5列以
上でも支持して実施できる。
【0018】前記ローラユニット5は、図5Aに示した
ように、前記栽培槽1の底枠8を構成する樹脂被覆鋼管
6の下部に、一列の移動用レール2に2ユニットずつ対
応させて、平行四辺形の配置にバランス良く合計4ユニ
ット配設されている。
【0019】前記各ローラユニット5は、図3に示した
ように、底枠8の下部を構成する上下に2本の平行な樹
脂被覆鋼管6、6を左右から挟み合わてボルト17によ
り固着した一対の継手5bと、該一対の継手5bの左右
に、鉛直な中心線に対して斜め下向きに略45°の八の
字状に対称な配置に設けられたフランジ5c,5cと、
該フランジ5c,5cの下端部に、鉛直な中心線に対し
て略45°の逆八の字状に対称な配置にボルト18によ
り止められ、前記移動用レール2上に均等に当接するよ
うに配設されたベアリングローラ5a,5aとから構成
される。
【0020】なお、前記栽培槽1に設けられる前記ロー
ラユニット5の数は、前記4ユニットに限定されず、栽
培槽1の大きさ、重量、及び安全性等を考慮して5ユニ
ット以上設けても当然に実施できる。
【0021】更に、前記各ベアリングローラ5aは、前
記したように、その外径Dを軸径dの4倍〜8倍の大き
さに形成されている。図4に示したベアリングローラ5
aは、その外径Dが65mmとされ、軸径dが11mm
とされている。すなわち、前記ベアリングローラ5aの
外径Dは、軸径dの約6倍に形成されている。前記ベア
リングローラ5aのベアリング10にはミニチュアベア
リングが使用されている。もちろん、前記ベアリングロ
ーラ5aの外径D又は軸径dはこれに限定されず、栽培
槽1の重量及び安全性等を考慮して好適な形態のベアリ
ングローラ5aが使用される。
【0022】ところで、一般に市販されるベアリングロ
ーラは、その外径、幅厚こそ多様化されてきているが、
前記外径は、一律に軸径の約2倍とされ、ベアリングロ
ーラの外径が大きくなると軸径も大きくなる。
【0023】栽培槽を移動させるのに必要な力(F)
は、下記の式により求まる。 F=W×μ×(d/D) <式1> W=栽培槽1の1個当たりの重量 μ=ベアリングローラの転がり摩擦係数 d=ベアリングローラの軸径 D=ベアリングローラの外径
【0024】ベアリングローラの転がり摩擦係数(μ)
について、前記ベアリングローラ5aと市販のベアリン
グローラとは、共に0.047程度で差はない。よっ
て、前記栽培槽1を押す力(F)は、ベアリングローラ
の外径が一定の場合、軸径が小さければ小さいほど、軽
い力で前記栽培槽1を押すことができる。前記<式1>
によると、前記ベアリングローラ5aを使用した場合、
1個当たりの重量が300kgの栽培槽1を移動させる
ためには、F=300×0.047×(11/65)=
2.39kgm/sの力で足りる。これは、一人の作
業員が、丁度、指1本程度で移動させることができる大
きさである。
【0025】これに対し、市販のベアリングローラは、
上記したように、(d/D)≒1/2である。よって、
前記<式1>によると、1個当たりの重量が300kg
の栽培槽1を移動させるためには、F=300×0.0
47×(1/2)=7.05kgm/sとなり、前記
ベアリングローラ5aを使用した場合に比して約3倍の
力を要する。
【0026】例えば、作業員一人平均の力を最大で44
kgm/sとすると、市販のベアリングローラでは、
1個当たりの重量が300kgの栽培槽を一度に6体し
か押すことができないが、前記ベアリングローラ5aに
よれば、18体もの栽培槽1を一度に押すことができ
る。もちろん、エアシリンダ等を使用した動力式の移動
手段についても同様の効果を期待できる。
【0027】ちなみに、前記ベアリングローラ5aの外
径Dが軸径dの4倍の場合には、前記<式1>による
と、F=300×0.047×(1/4)=3.525
kgm/sとなり、市販のベアリングローラを使用す
る場合に比して、略1/2の力で個々の栽培槽1を移動
させることができる。ベアリングローラ5aの外径Dが
軸径dの8倍の場合には、前記<式1>によると、F=
300×0.047×(1/8)≒1.76kgm/s
となり、市販のベアリングローラを使用する場合に比
して、略1/4の力で個々の栽培槽1を移動させること
ができる。
【0028】なお、ベアリングローラの外径Dを軸径d
の4倍〜8倍の大きさと数値限定した理由は、4倍より
小さくすると市販のベアリングローラと比して効果が顕
著に現れないこと、8倍より大きくするとベアリング1
0が小さくなり過ぎて製作にコストが掛かり経済的でな
いこと、ベアリング10の耐久性に問題があることによ
る。
【0029】したがって、ベアリングローラ外径Dを軸
径dの4倍〜8倍の大きさに設定した逆八の字状のベア
リングローラ5a,5aを備えた栽培装置4によれば、
1個当たりの重量が300kgを超える大重量の栽培槽
でも、移動用レールに沿って軽く円滑に移動させること
ができ、野菜・花卉類を集約的又は大規模に工場化栽培
することができる。また、連続する複数個の大重量の栽
培槽でも軽く円滑に順押し状態に押し動かすことがで
き、野菜・花卉類を集約的又は大規模に工場化栽培する
ことができる。
【0030】請求項2に記載した栽培装置は、前述のロ
ーラユニット5のほか、以下に詳述する昇降装置19、
20を設けている。
【0031】図2に示した左側の昇降装置19は、図6
に詳示したように、鉛直方向のシリンダ部19aとピス
トンロッド部19bとから成る空圧シリンダ式を採用
し、紙面に対して垂直方向にバランス良く4体設置され
ている。前記シリンダ部19aの上面に、前記栽培槽1
側に設けられた移設用レール7aを支持する動力コロ2
2と前記移設用フレーム台3とがフレーム台取付具21
を介して設置されている。前記ピストンロッド部19b
は、地面12に鉛直に立てた支柱23とビーム24を継
手25で連結し組み立てたベースフレームの前記支柱2
3の上端部に鉛直に支持され固定されている。また、前
記昇降装置19は、前記動力コロ22を前記移設用レー
ル7aに干渉しない低い位置から同移設用レール7aに
当接させ前記ベアリングローラ5a,5aが少なくとも
前記移動用レール2に干渉しない高さまで上昇させるス
トロークを有している。なお、本実施例の動力コロ22
は、図1に示したように、一列の移設用フレーム台3に
12個設けて実施しているがこれに限定されない。図中
の符号26は、図示略したモータから駆動伝達されるス
プライン動力軸であり、符号27はベルト機構で、前記
動力コロ22群を同時に回動させるものである。
【0032】図2に示した右側の昇降装置20もまた、
図7に詳示したように、鉛直方向のシリンダ部20aと
ピストンロッド部20bとから成る空圧シリンダ式を採
用し、紙面に対して垂直方向にバランス良く4体設置さ
れている。前記シリンダ部20aの上面に、前記栽培槽
1側に設けられた移設用レール7aを支持するフリーコ
ロ29と前記移設用フレーム台3とがフレーム台取付具
28を介して一体的に設置されている。前記ピストンロ
ッド部20bは、地面12に鉛直に立てた支柱23とビ
ーム24を継手25で連結し組み立てたベースフレーム
の前記支柱23の上端部に鉛直に支持され固定されてい
る。また、昇降装置20は前記昇降装置19と同様に、
前記フリーコロ29を前記移設用レール7aに干渉しな
い低い位置から同移設用レール7aに当接させ前記ベア
リングローラ5a,5aが少なくとも前記移動用レール
2に干渉しない高さまで上昇させる同一のストロークを
有している。なお、本実施例の動力フリーコロ29も、
図1に示したように、一列の移設用フレーム台3に12
個設けて実施しているがこれに限定されない。
【0033】更に、前記合計8体の昇降装置19、20
は、共通に駆動制御されている。
【0034】よって、請求項2に記載した栽培装置は、
前記構成のベアリングローラ5a,5aを使用したこと
による作用効果に加えて、前記昇降装置19、20を使
用したことにより、支持する栽培槽1の重量に応じて空
圧シリンダの動力調整を行い、1個当たりの重量が30
0kgを超える大重量の栽培槽でも、その荷重を略均等
に支持してスムーズに上下動させることができる。した
がって、大重量の栽培槽でも移設作業をスムーズに行い
得るので、同栽培槽を軽く円滑に循環移動させることに
寄与する。
【0035】なお、前記昇降装置19、20は、ともに
空圧シリンダを採用しているがこれに限定されず、油圧
シリンダ式などの流体圧シリンダを採用しても同様に実
施できる。また、本実施形態では、前記昇降装置19、
20を合計8体使用して1個の栽培槽を上下動させてい
るがこれに限定されず、栽培槽1の重量及び安全性等を
考慮して4体乃至7体でも9体以上でも設置して実施で
きる。更に、本実施形態では、前記昇降装置19の側に
動力コロ22を使用しているがこれに限定されず、前記
昇降装置20側に使用してもよく、又、両側共に動力コ
ロ22、あるいはフリーコロ29でも実施できることは
もちろんである。
【0036】請求項3に記載した栽培装置は、図示は省
略したが、請求項2と比して、栽培槽1側に移設用レー
ル7aの代わりにコロを設け、昇降装置19、20側の
頂部に動力コロ22(フリーコロ29)の代わりにコロ
移設用レールを設けたことのみ相違する。したがって、
請求項2に係る栽培装置と同様の作用効果を期待でき
る。
【0037】
【本発明が奏する効果】本発明に係る栽培装置によれ
ば、ベアリングローラの外径を軸径の4倍〜8倍の大き
さに設定した逆八の字状のベアリングローラを備えてい
るので、1個当たりの重量が300kgを超える大重量
の栽培槽でも、移動用レール又は移設用レールに沿って
軽く円滑に移動させることができ、野菜・花卉類を集約
的に工場化栽培できる。また、連続する複数個の大重量
の栽培槽でも軽く円滑に順押し状態に押し動かすことが
でき、野菜・花卉類を大規模に工場化栽培する場合にも
十分に対応できる。
【0038】更に、空圧シリンダ又は流体圧シリンダを
ベースとし、共通に駆動制御される昇降装置を使用して
実施するので、支持する栽培槽の重量に対応でき、1個
当たりの重量が300kgを超える大重量の栽培槽で
も、その荷重を略均等に支持してスムーズに上下動させ
ることができる。よって、大重量の栽培槽でも移設作業
をスムーズに行い得るので、同栽培槽を軽く円滑に循環
移動させることに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る栽培装置の全体構成を簡略化して
示した平面図である。
【図2】本発明に係る栽培装置を示した部分正面図であ
る。
【図3】本発明に係る栽培装置のローラユニットを示し
た一部破断側面図である。
【図4】本発明に係る栽培装置のローラユニットのベア
リングローラを示した正面図である。
【図5】Aは、本発明に係る栽培装置の栽培槽の構成を
示した斜視図であり、Bは、栽培槽の外枠を示した断面
図である。
【図6】本発明に係る栽培装置の昇降装置を示した説明
図である。
【図7】本発明に係る栽培装置の昇降装置を示した断面
図である。
【符号の説明】
1 栽培槽 2 移動用レール 3 移設用フレーム台 4 栽培装置 5 ローラユニット 5a ベアリングローラ 5b 継手 5c フランジ d ベアリングローラの軸径 D ベアリングローラの外径 6 樹脂被覆鋼管 6a 凸状リブ 6b 凹状リブ 7 外枠 7a 移設用レール 8 底枠 9 エキスパンションメタル 10 ベアリング 11 栽培コンテナ 12 地面 13、23 支柱 14、24 ビーム 15、25 継手 16 レール支持部材 17、18 ボルト 19、20 昇降装置 19a、20a シリンダ部 19b、20b ピストンロッド部 21、28 フレーム台取付具 22 動力コロ 26 スプライン動力軸 27 ベルト機構 29 フリーコロ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】野菜・花卉類を栽培する複数の栽培槽を、
    その下面側に設けたローラユニットを介して移動用レー
    ル上に支持して成る栽培装置において、 前記ローラユニットは、同形・同大の2個のベアリング
    ローラを逆八の字状に対称な配置に組み合わせた構成と
    され、前記各ベアリングローラの外径は、軸径の4倍〜
    8倍の大きさに形成されていることを特徴とする栽培装
    置。
  2. 【請求項2】野菜・花卉類を栽培する複数の栽培槽と、
    同栽培槽の下面側に設けられたローラユニットを介して
    前記栽培槽を支持する移動用レールと、前記栽培槽を隣
    合う移動用レールへ移設するために敷設される移設用フ
    レーム台と、前記移設用フレーム台を上下動可能に支持
    する複数の昇降装置とから成る栽培装置において、 前記ローラユニットは、同形・同大の2個のベアリング
    ローラを逆八の字状に対称な配置に組み合わせた構成と
    され、前記各ベアリングローラの外径は、軸径の4倍〜
    8倍の大きさに形成されていること、 前記複数の昇降装置は、鉛直方向のシリンダ部とピスト
    ンロッド部とから成る空圧シリンダ式又は流体圧シリン
    ダ式で共通に駆動制御されていること、前記シリンダ部
    の上面に、前記栽培槽側に設けられた移設用レールを支
    持するコロと前記移設用フレーム台とがフレーム台取付
    具を介して設けられていること、前記ピストンロッド部
    は、地面に鉛直に立設された支柱に固定されているこ
    と、前記コロを前記移設用レールに干渉しない低い位置
    から同移設用レールに当接させ前記ベアリングローラが
    少なくとも前記移動用レールに干渉しない高さまで上昇
    させるストロークを有していること、をそれぞれ特徴と
    する栽培装置。
  3. 【請求項3】野菜・花卉類を栽培する複数の栽培槽と、
    同栽培槽の下面側に設けられたローラユニットを介して
    前記栽培槽を支持する移動用レールと、前記栽培槽を隣
    合う移動用レールへ移設するために敷設される移設用フ
    レーム台と、前記移設用フレーム台を上下動可能に支持
    する複数の昇降装置とから成る栽培装置において、 前記ローラユニットは、同形・同大の2個のベアリング
    ローラを逆八の字状に対称な配置に組み合わせた構成と
    され、前記各ベアリングローラの外径は、軸径の4倍〜
    8倍の大きさに形成されていること、 前記複数の昇降装置は、鉛直方向のシリンダ部とピスト
    ンロッド部とから成る空圧シリンダ式又は流体圧シリン
    ダ式で共通に駆動制御されていること、前記シリンダ部
    の上面に、前記栽培槽側に設けられたコロを支持するコ
    ロ移設用レールと移設用フレーム台とがフレーム台取付
    具を介して設けられていること、前記ピストンロッド部
    は、地面に鉛直に立設された支柱に固定されているこ
    と、前記コロ移設用レールを前記コロに干渉しない低い
    位置から同コロに当接させ前記ベアリングローラが少な
    くとも前記移動用レールに干渉しない高さまで上昇させ
    るストロークを有していること、をそれぞれ特徴とする
    栽培装置。
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