JP3306295B2 - 螺旋案内路付き管 - Google Patents
螺旋案内路付き管Info
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Description
下水管路等に使用され、直管状の管本体部の内部に、軸
心部が空洞になった螺旋案内路が取り付けられた螺旋案
内路付き管に関する。
間隔をあけてマンホールを設置して、各マンホール間の
管路に段差が形成された段差式の下水路が形成されてい
る。しかし、このような段差式の下水路は、施工が容易
ではなく、工期も長期にわたるために工事費がかさむと
いう問題がある。
替わって、下水管路を垂直に配置した垂直下水管路(ド
ロップシャフト)を使用する方法が開発されている。ま
た、最近では、このような垂直下水管路において、内部
に屈曲流下路を設ける構成が特願平6−176697号
にて提案されている。さらに、最近では、このような垂
直下水管路において、落下エネルギーを減少させるとと
もに気体の混入を防止するために、上部の流入部に螺旋
案内路付き管を配置するとともに、下部の流出部にも螺
旋案内路付き管を配置した垂直下水管路も提案されてい
る。
す。この垂直下水管路では、上部に螺旋案内路付き管5
1が垂直状態で配置されており、また、下部にも螺旋案
内路付き管53が垂直状態で配置されている。上部の螺
旋案内路付き管51と下部の螺旋案内路付き管53との
間には、螺旋案内路が設けられずに内周面が平滑になっ
た複数の副管52が垂直状態で配置されている。
51aの軸心部に中空になった支持軸51bが挿通して
おり、その支持軸51bと管本体部51aの内周面との
間に、螺旋案内路51cが設けられている。管本体部5
1aの上端部には、水平方向に沿って流れる下水が内部
に流入するようになっており、その下水が、螺旋案内路
51cに案内されて螺旋状に流下するようになってい
る。螺旋案内路51cに沿って流下する下水は、渦流と
なって、余剰エネルギーが吸収されるとともに、気液分
離が行われる。そして、この螺旋案内路付き管51を流
下した下水が、副管52内を通って下部の螺旋案内路付
き管53内に流入する。
は、管本体部53aの内周面に、軸心部が空洞になった
螺旋案内路53bが取り付けられている。副管52を通
って下部の螺旋案内路付き管53内に流入した下水は、
螺旋案内路53bに沿って流下する間に渦流となり、余
剰エネルギーが吸収されるとともに、螺旋案内路53b
の空洞になった軸心部によって、気液分離されて、流下
する下水に気体が混入することが防止される。
3は、例えば、強度的に優れたガラス繊維強化樹脂等の
繊維強化樹脂によって、螺旋案内路53bと、直管状に
なった管本体部53aとを、ハンドレイアップ法等によ
って、一体的に成形されるようになっている。
螺旋案内路53bは、管本体部11内に流入した流体に
よって、強い衝撃を受けることになる。特に、螺旋案内
路53bの上端部には、強い衝撃によって、その表面が
摩耗したり、疲労の蓄積によって破損するおそれがあ
る。特に、繊維強化樹脂製の螺旋案内路53bと管本体
部53aとが一体に成形されていると、螺旋案内路53
bが破損することによって、螺旋案内路付き管50全体
を取り替えなければならなくなる。螺旋案内路付き管を
取り替える場合には、下水の通流を停止させなければな
らず、しかも、取り替え作業に長時間を要するという問
題がある。
であり、その目的は、製造が容易であり、しかも、管本
体部内に流入する流体の衝撃によって螺旋案内路が破損
したような場合にも、螺旋案内路のみを短時間で取り替
えることができる螺旋案内路付き管を提供することにあ
る。
螺旋案内路付き管は、直管状になった管本体部の内周面
に、軸心部が空洞になった螺旋案内路が取り付けられた
螺旋案内路付き管であって、前記螺旋案内路の外周面と
管本体部の内周面とが突き当てられて、タッピングボル
トが管本体部の周面に設けられた貫通孔内に外側から挿
入されて、螺旋案内路の外周面にねじ込まれて取り付け
られていることを特徴とする。
付き管は、直管状になった管本体部の内周面に、軸心部
が空洞になった螺旋案内路が取り付けられた螺旋案内路
付き管であって、前記螺旋案内路の外周面に管本体部に
おける流体流出側端部に向かって延出する壁面部が設け
られ、この壁面部には、周方向に一定の間隔をあけてボ
ルト挿通孔が設けられ、このボルト挿通孔に対向して前
記管本体部の周面にも貫通孔が設けられ、前記螺旋案内
路の外周面と管本体部の内周面とが、螺旋案内路の壁面
部内周側から壁面部のボルト挿通孔および管本体部の貫
通孔を挿通してボルトが挿通され、ナットがねじ結合さ
れて取り付けられていることを特徴とする。
付き管は、直管状になった管本体部の内周面に、軸心部
が空洞になった螺旋案内路が取り付けられた螺旋案内路
付き管であって、螺旋案内路は、管本体部の内周面に対
して、接着剤によって取り付けられ、螺旋案内路の下端
部を、管本体部に取り付けられた支持体によって支持す
るようになされていることを特徴とする。
面に基づいて詳細に説明する。図1(a)は、本発明の
請求項1記載の螺旋案内路付き管の実施の形態の一例を
示す一部破断正面図、(b)は、その要部の断面図であ
る。この螺旋案内路付き管10は、樹脂によって製造さ
れた直管状の管本体部11と、この管本体部11の内周
面に沿って螺旋状に設けられた樹脂製の螺旋案内路12
とを有している。
は、管本体部11の内径の1/20〜5/12程度にわ
たって内側に突出した状態になっており、軸心部が全長
にわたって空洞になっている。従って、管本体部11の
軸心部も、全長にわたって空洞になっている。螺旋案内
路12は、全体にわたって、管本体部11の口径に対し
て、0.5〜15%程度の厚さを有している。
て、管本体部11の内周面に突き当てられて、一定の間
隔をあけて配置された複数のタッピングボルト13によ
って取り付けられている。
すように、管本体部11の周面に設けられた貫通孔11
a内に外側から挿入されて、螺旋案内路12の外周面に
ねじ込まれている。螺旋案内路12の外周面と管本体部
11の内周面との間が、シーリング材14によって止水
処理されている。また、管本体部11の外周面とタッピ
ングボルト13の頭部との間には、タッピングボルト1
3に嵌合されたワッシャー15が介在されている。
おける軸心対称の2位置に沿って、螺旋案内路12の外
周面にねじ込まれている。
体部11と螺旋案内路12とが、それぞれ、個別に製造
される。製造された管本体部11の周面には、螺旋案内
路12を支持するタッピングボルト13を取り付けるた
めの貫通孔11aが、それぞれ、所定の位置に形成され
る。
が所定の位置に形成されると、管本体部11とは別に製
造された螺旋案内路12が、管本体部11の一方の端部
から挿入される。そして、管本体部11内に挿入された
螺旋案内路12の外周面が、管本体部11の周面に設け
られた各貫通孔11aに対向されて、各貫通孔11a内
にタッピングボルト13がそれぞれ挿入される。そし
て、各タッピングボルト13は、螺旋案内路12内に、
その外周面からねじ込まれる。その後、各貫通孔11a
と螺旋案内路12の外周面との間が、シーリング材14
としてのパテによって止水処理される。
管10は、例えば、垂直下水管路の下部に鉛直状態で配
管されるようになっており、螺旋案内路付き管10が、
内周面が平滑になった鉛直状態の複数の副管を介して、
上側に鉛直状態で配置された螺旋案内路付き管に接続さ
れる。そして、副管を介して、管本体部11内に流入し
た流体は、螺旋案内路12の端部に衝突した後に、螺旋
案内路12に沿って螺旋状に流下することによって渦流
となる。
に、螺旋案内路12が破損したような場合には、螺旋案
内路12を管本体部11に取り付けている各タッピング
ボルト13が取り外されて、螺旋案内路12が管本体部
11内から取り外される。
案内路12が、管本体部11内に挿入されて、管本体部
11に対して、各タッピングボルト13によって取り付
けられる。
グボルト13によって、螺旋案内路12を管本体部11
内周面に取り付ける場合には、螺旋案内路12は、20
mm程度の上下方向厚さを有していることが望ましい。
れた金属であれば、耐腐食性に優れたステンレスが好ま
しい。また、耐腐食性に優れたプラスチック製であって
も、剛性に優れていれば特に問題はない。
旋案内路付き管10の実施の形態の一例を示す一部破断
正面図、(b)は、その要部の断面図である。この螺旋
案内路付き管10は、螺旋案内路12の外周面に、管本
体部11における流体流出側端部に向かって延出する壁
面部12aが、全周にわたって設けられている。この壁
面部12aは、全周にわたって、シーリング材16を介
して、管本体部11の内周面に突き当てられている。そ
して、その壁面部12aには、周方向に一定の間隔をあ
けて、複数のボルト挿通孔12bが設けられている。管
本体部11の周面にも、螺旋案内路12の壁面部12a
に設けられた各ボルト挿通孔12bに対向して、貫通孔
11aが、それぞれ設けられている。
部11の周面に対して、ボルト17aおよびナット17
bによって取り付けられている。ボルト17aは、螺旋
案内路12の壁面部12aの内周側から、その壁面部1
2aのボルト挿通孔12bおよび管本体部11の周面部
に設けられた貫通孔11aを挿通して、管本体部11の
外側に先端部が突出した状態になっている。そして、管
本体部11の外側に突出したボルト17aの先端部にナ
ット17bがネジ結合されている。ナット17bは、ワ
ッシャー19aを介して、管本体部11の外周面に突き
当てられている。ボルト17aの頭部は、一対の止水パ
ッキング18aおよび18bによって挟まれたワッシャ
ー19bを介して、螺旋案内路12の壁面部12a内周
面に突き当てられている。
案内路12が破損したような場合には、螺旋案内路12
を管本体部11に取り付けている各ボルト17aおよび
ナット17bを取り外して、螺旋案内路12が、管本体
部11内から取り外される。その後、破損等が生じてい
ない新たな螺旋案内路12が、管本体部11内に挿入さ
れて、管本体部11に対して、各ボルト17aおよびナ
ット17bによって取り付けられる。
に対して、接着剤によって取り付けるようにしてもよ
い。この場合、図2に示すように、螺旋案内路12の外
周面に壁面部12aが設けられている場合には、図3に
示すように、螺旋案内路12の壁面部12a外周面の全
体に接着剤12dが塗布されて、管本体部11の内周面
に接着される。そして、螺旋案内路12の上面における
外周縁と、管本体部11の内周面との間が、全周にわた
って、シーリング材12cによって止水処理される。
る接着剤12dとしては、エポキシ系、不飽和ポリエス
テル系、アクリル系等が使用される。また、接着剤12
dとして、フィラーが混入されたパテ状のものも使用す
ることができる。
2aが設けられず、螺旋案内路12の外周面と管本体部
11内周面との接着剤12dによる接着面積が小さく、
十分な接着強度が得られないような場合には、図4に示
すように、螺旋案内路12の下端部を、管本体部11に
取り付けられた支持体40によって支持するようにすれ
ばよい。
向に沿って延びる棒状をしており、その上面は、螺旋案
内路12の下端部が係合するように、切欠された状態に
なっている。支持体40の一方の端部には、アンカーボ
ルト41が直線状に延出しており、管本体部11の下端
部に設けられた貫通孔11a内を挿通するようになって
いる。管本体部11の貫通孔11aを挿通したアンカー
ボルト41の先端部には、ナット42がネジ結合され
て、支持体40全体が管本体部11に取り付けられてい
る。
路12の下端部を支持する構成であれば、螺旋案内路1
2と管本体部11との接着剤12による接着面積が小さ
くても、下水等の衝撃によって螺旋案内路12が管本体
部11から脱落することが防止される。
支持は、下端部のみに限らず、上端部も支持するように
してもよい。
って製造される。樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂等が挙げられる。螺旋案内路12に使用される熱
可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレ
ン(PE)やポリプロピレン(PP)等のオレフィン系
樹脂、メタクリル樹脂等が挙げられる。
樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。さらに、これら
の樹脂を、無機繊維、ガラス繊維、有機繊維、炭素繊
維、アラミド繊維、ビニロン繊維等の繊維によって強化
したものも使用することができる。また、SMC(シー
ト・モールディング・コンパウンド)、BMC(バルク
・モールディング・コンパウンド)のように、繊維、炭
酸カルシウムや炭酸マグネシウム等のフィラーを樹脂に
充填したものも使用することができる。
製造される。樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂等によって好適に成形される。熱可塑性樹脂として
は、塩化ビニル樹脂、オレフィン系樹脂(ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等)、メタクリル樹脂等が用いられ
る。熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、
ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂等が用いられ、さら
に、これらの樹脂を、無機繊維、ガラス繊維、有機繊
維、炭素繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維等の繊維に
よって強化したものも使用することができる。
する場合には、螺旋案内路12としては、繊維強化され
たポリ塩化ビニル樹脂や不飽和ポリエステル樹脂を使用
することが、経済的であって特に好ましい。
ては、管本体部11の軸心部が中空になっていればよ
く、従って、管本体部11の軸心部に中空の支持軸が設
けられて、その支持軸に螺旋案内路12が設けられてい
てもよい。
体部11に取り付けた図2に示す本発明の螺旋案内路付
き管に関する実施例について説明する。
して製造した。まず、厚さ8mmのポリ塩化ビニル製の
円板を3枚準備して、各円板の外周縁部を全周にわたっ
て屈曲して、長さ50mmの壁面部12aを形成した。
また、中心部を円形状に切り取って円環状に形成した。
壁面部12aを有する円環状板は、外径が350mm、
内径が110mmになっている。次いで、各円環状板
を、半径方向に沿った1本の切れ目によって切断した。
80〜100℃の温度の熱風を吹きつけて、各円環状板
を溶融した状態とし、切れ目に隣接する各端部を、相互
に離れる方向に押圧して螺旋状に成形し、螺旋板を製造
した。その後、各螺旋板同士を同心状態で軸方向に沿っ
て配置して、相互に隣接する螺旋板の端部同士を溶着し
た。これにより、軸心部が空洞であって、外周縁部に壁
面部12aが設けられた1.5ピッチの螺旋部分を有す
る軸方向長さが200mmの螺旋案内路12が製造され
た。
部に対して、メチルエチルケトンパーオキシド硬化剤
1.2重量部と、適量の硬化促進剤とを添加した熱硬化
性樹脂を準備するとともに、2230g/m2 のロービ
ング(旭ファイバー社製)と、450g/m2 のガラス
クロス(旭ファイバー社製)と、330g/m2 のチョ
ップドストランドマット(旭ファイバー社製)とを、そ
れぞれ、準備した。そして、ロービング、ガラスクロ
ス、およびチョップドストランドマットに、不飽和ポリ
エステル樹脂をそれぞれ含浸させて、マンドレルに積層
して、厚さ6mmの管本体部11を製造した。
口径が20mmの6個のボルト挿通孔12bを、周方向
に一定の間隔をあけて形成するとともに、管本体部11
の周面にも、各ボルト挿通孔に対向する位置に、6個の
貫通孔11aを形成した。
2を挿入し、螺旋案内路12の壁面部12aに設けられ
た各ボルト挿通孔12bと、管本体部11に設けられた
貫通孔11aとを、それぞれ対向させた。そして、一対
の止水パッキング18aおよび18bによって挟まれた
ワッシャー19bがそれぞれ嵌合されたボルト17a
を、内側からボルト挿通孔および貫通孔内にそれぞれ挿
入して、管本体部11の外周面側からワッシャー19a
を嵌合させてナット17bによって締めつけた。ボルト
17aは、SUS製M16を使用した。
部11の内周面との間を、シーリング材16としてのポ
リエステルパテによって埋めることによって、その間隙
を止水処理した。
路付き管10を、同軸状態で接続して、6ピッチ分の螺
旋案内路12を有する螺旋案内路付き管10を得た。
1に取り付けるために要した時間は、それぞれ、約12
分であり、螺旋案内路および管本体部を、ハンドレイア
ップ法によって一体成形する場合の半分程度の時間で製
造することができた。しかも、ハンドレイアップ法にお
いて螺旋案内路付き管を製造する場合には、金型から脱
型するために20分程度の時間をさらに要するために、
本実施例の場合には、そのような時間も不要になり、全
体の製造時間は、ハンドレイアップ法によって製造する
場合の1/3程度であった。
は、螺旋案内路12だけを交換することができるため
に、螺旋案内路付き管全体を交換する場合に比べて、交
換作業に要する時間も、1/5程度に短縮することがで
きた。
の厚さを5mmとし、切り出される円環状板の外径を7
00mm、内径を240mmとして、ピッチ340mm
(1.5ピッチ)の螺旋案内路12を製造した。また、
螺旋案内路12の壁面部12aにボルト挿通孔12bを
形成せず、さらに、管本体部11の周面にも貫通孔11
aを形成することなく、螺旋案内路12の壁面部12a
外周面に、接着剤12dを薄く塗布した。そして、接着
剤12dが塗布された螺旋案内路12を管本体部11内
に挿入して両者を接着し、螺旋案内路12の外周面と管
本体部11の内周面との間を、シーリング材16として
のポリエステルパテによって埋めることによって、その
間隙を止水処理した。その後、接着剤12dを硬化させ
るために、1日にわたって放置した。
路付き管10を、同軸状態で接続して、6ピッチ分の螺
旋案内路12を有する螺旋案内路付き管10を得た。そ
して、一方の端部に位置する螺旋案内路12の端部に支
持体40を係合させて、その支持体40を管本体部11
に取り付けた。
1に取り付けるために要した時間は、それぞれ、約10
分であり、また、支持体40を取り付けて螺旋案内路1
2の端部を支持するためにも、10分程度の時間を要し
た。従って、螺旋案内路および管本体部を、ハンドレイ
アップ法によって一体成形する場合の半分程度の時間で
製造することができた。しかも、ハンドレイアップ法に
おいて螺旋案内路付き管を製造する場合には、金型から
脱型するために20分程度の時間をさらに要するため
に、本実施例の場合には、そのような時間も不要にな
り、全体の製造時間は、ハンドレイアップ法によって製
造する場合の1/3程度であった。
は、螺旋案内路12だけを交換することができるため
に、螺旋案内路付き管全体を交換する場合に比べて、交
換作業に要する時間も、1/5程度に短縮することがで
きた。
管は、上述したように、螺旋案内路と管本体部とが別個
に製造されて、管本体部内に挿入された螺旋案内路が、
その外周面が管本体部の内周面に突き当てられて、タッ
ピングボルトが管本体部の周面に設けられた貫通孔内に
外側から挿入されて、螺旋案内路の外周面にねじ込まれ
て管本体部に取り付けられるようになっているために、
製造が容易であり、また、タッピングボルトを管本体部
の外側から取り外して、破損した螺旋案内路を取り外
し、新しい螺旋案内路を挿入して管本体部の外側から再
度タッピングボルトをねじ込んで取り付けることがで
き、螺旋案内路のみの取り替えも容易に行える。
付き管は、上述したように、螺旋案内路と管本体部とが
別個に製造され、前記螺旋案内路の外周面に管本体部に
おける流体流出側端部に向かって延出する壁面部が設け
られ、この壁面部には、周方向に一定の間隔をあけてボ
ルト挿通孔が設けられ、このボルト挿通孔に対向して前
記管本体部の周面にも貫通孔が設けられ、前記螺旋案内
路の外周面と管本体部の内周面とが、螺旋案内路の壁面
部内周側から壁面部のボルト挿通孔および管本体部の貫
通孔を挿通してボルトが挿通され、ナットがねじ結合さ
れて取り付けられているので、製造が容易である。 ま
た、螺旋案内路が破損したような場合には、螺旋案内路
を管本体部に取り付けている各ボルトおよびナットを取
り外して、螺旋案内路が、管本体部内から取り外され
る。その後、破損等が生じていない新たな螺旋案内路
が、管本体部内に 挿入されて、管本体部に対して、各ボ
ルトおよびナットによって取り付けることができ、螺旋
案内路のみの取り替えも容易に行える。
付き管は、上述したように、螺旋案内路と管本体部とが
別個に製造され、螺旋案内路は、管本体部の内周面に対
して、接着剤によって取り付けられ、螺旋案内路の下端
部を、管本体部に取り付けられた支持体によって支持す
るようになされているので、製造が容易である。 また、
螺旋案内路が破損したような場合には、螺旋案内路が管
本体部から取り外され、その後、破損等が生じていない
新たな螺旋案内路が、管本体部内に挿入されて、管本体
部に対して、接着剤によって取り付けられ、螺旋案内路
の下端部を、管本体部に取り付けられた支持体によって
支持するように取り付けることができ、螺旋案内路のみ
の取り替えも容易に行える。
形態の一例を、一部破断して示す正面図、(b)は、そ
の螺旋案内路付き管の要部の断面図である。
形態の他の例を、一部破断して示す正面図、(b)は、
その螺旋案内路付き管の要部の断面図である。
に他の例における要部を示す断面図である。
に他の例における要部を示す断面図である。
分解正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 直管状になった管本体部の内周面に、軸
心部が空洞になった螺旋案内路が取り付けられた螺旋案
内路付き管であって、 前記螺旋案内路の外周面と管本体部の内周面とが突き当
てられて、タッピングボルトが管本体部の周面に設けら
れた貫通孔内に外側から挿入されて、螺旋案内路の外周
面にねじ込まれて取り付けられていることを特徴とする
螺旋案内路付き管。 - 【請求項2】 直管状になった管本体部の内周面に、軸
心部が空洞になった螺旋案内路が取り付けられた螺旋案
内路付き管であって、前記螺旋案内路の外周面に管本体部における流体流出側
端部に向かって延出する壁面部が設けられ、この壁面部
には、周方向に一定の間隔をあけてボルト挿通孔が設け
られ、このボルト挿通孔に対向して前記管本体部の周面
にも貫通孔が設けられ、 前記螺旋案内路の外周面と管本
体部の内周面とが、螺旋案内路の壁面部内周側から壁面
部のボルト挿通孔および管本体部の貫通孔を挿通してボ
ルトが挿通され、ナットがねじ結合されて取り付けられ
ていることを特徴とする螺旋案内路付き管。 - 【請求項3】 直管状になった管本体部の内周面に、軸
心部が空洞になった螺旋案内路が取り付けられた螺旋案
内路付き管であって、 螺旋案内路は、管本体部の内周面に対して、接着剤によ
って取り付けられ、螺旋案内路の下端部を、管本体部に
取り付けられた支持体によって支持するようになされて
いることを特徴とする螺旋案内路付き管。
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JP10533296A JP3306295B2 (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 螺旋案内路付き管 |
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