JP3306262B2 - 電動車 - Google Patents

電動車

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JP3306262B2
JP3306262B2 JP22206095A JP22206095A JP3306262B2 JP 3306262 B2 JP3306262 B2 JP 3306262B2 JP 22206095 A JP22206095 A JP 22206095A JP 22206095 A JP22206095 A JP 22206095A JP 3306262 B2 JP3306262 B2 JP 3306262B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人力駆動力のトル
クの大きさに応じて電動駆動力を駆動し、人力駆動力を
電動駆動力が補助して走行することのできる電動車に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平7−33070号
公報(B62M 23/02)等に示す如く、電動モータ付き乗り物
においては、人力駆動系と電動駆動系とを並列に設け、
人力による駆動力の変化に対応して電動駆動系の出力を
制御し、この種の乗り物に変速機を設けた場合におい
て、電動機の運転速度域を適正に保つために、電動機出
力の人力駆動力に対する比率を変速機の高速段で小さ
く、低速段で大きくするコントローラとを備えたものが
知られている。
【0003】しかしながら、上記構成であれば、人力駆
動系と電動駆動系との合力が駆動軸、一方向クラッチ、
変速機を介して車輪に加わることになり、通常の自転
車、即ち人力駆動系のみを備えている乗り物よりも負担
が大きく、その部分を強化し、耐久性を向上しなければ
ならない。
【0004】更に、変速機の変速段を検出してコントロ
ーラからの人力駆動力に対する電動駆動系の出力を補正
しなければならず、コントローラの内容が複雑になると
いった問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みなされたもので、簡単な構成で、変速機に負担がか
からず、簡単な制御が行える電動車を提供することを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の構成
によると、人力による駆動力によって変速機を介して車
輪を回転する人力駆動系と、電動機による駆動力で車輪
を回転する電動駆動系とを備え、人力駆動系には変速機
による変速後の人力駆動力を検出するトルク検出部を設
け、電動駆動系は、トルク検出部で検出した人力駆動力
の大きさに応じた駆動力で電動機によって変速機を介さ
ずに直接車輪を駆動する。
【0007】請求項2の構成によると、トルク検出部
は、変速機と車輪との間に介在したので、トルク検出部
では、変速機で変速された後のトルクを検出してその大
きさに応じて電動機を駆動する。
【0008】また、請求項3の構成によると、車輪の回
転速度を検出する速度センサを設け、速度センサからの
信号に応じてトルク検出部からの電動機に対する出力を
変化させ、例えば低速度では電動機に対する出力を大き
くし、高速度では速度が出過ぎないように出力を小さく
する等の制御を行う。
【0009】更に、請求項4の構成によると、人力駆動
系と電動駆動系とを並列に有し、車輪に設けられた回転
側ケーシングと本体に設けられた固定側ケーシングとに
よってハブを構成し、回転側ケーシングには、人力駆動
系の入力と、ハブ軸内装型の変速機と、該変速機による
変速後の人力トルクに応じて伸縮する弾性体とを内装
し、固定側ケーシングには、前記弾性体の伸縮を検出す
る検出部と、回転側ケーシングを回転させる電動機とを
内装し、前記検出部の出力に応じて電動機を駆動するこ
とで、人力駆動系の入力は、変速機を通った後に弾性体
を伸縮させて車輪を回転させ、この伸縮の大きさを検出
部で検出することで電動駆動系の電動機によって車輪を
回転させる。即ち、人力駆動力に加えて人力のトルクに
応じた電動駆動力を出力し、人力駆動力を電動駆動力に
よって補助する。この時、人力駆動系のみが変速機を介
して車輪を駆動し、電動駆動系の出力は直接車輪を駆動
する。
【0010】また、請求項5の構成によると、弾性体
は、変速機と車輪との間に介在させたので、変速段が何
段であろうと人力トルクに応じたトルクが検出できるの
で、変速段を検出する必要がなく、簡単な制御で人力駆
動力に応じた電動駆動力で人力を補助することができ
る。
【0011】そして、請求項6の構成によると、固定側
ケーシングと回転側ケーシングとで構成されるハブ内
に、車輪の回転速度を検出する速度センサを設けたの
で、速度センサがハブ内に内蔵されるため、外部からい
たずらされることなく、安全である。
【0012】また、請求項7の構成によると、変速機は
車軸を中心とする円筒状の容器内に内装され、容器と回
転側ケーシングとの間に弾性体を介在し、人力駆動力は
変速機を介して円筒状容器を回転させ、回転側ケーシン
グを回転させるときに生じる歪みを弾性体によって検出
する。この弾性体は、容器の外側壁をガイドとして略回
転方向に伸縮し、伸縮の大きさに応じて電動機を駆動す
る。
【0013】更に、請求項8の構成によると、変速機の
外周にはスリーブを介して回転側ケーシングが取り付け
てあるので、どんな大きさの径の変速機にもスリーブ径
を変えれば適用させることができ、幅広い変速機付き自
転車に取り付けることが可能になる。
【0014】請求項9の構成によると、変速機の容器の
外側壁と一体に回動する回動板を設け、弾性体は、回動
板と回転側ケーシングとの間に介在させたので、回動板
を変速機の容器に取り付け、回動板と回転側ケーシング
との間に弾性体を介在させて組立てを行う。
【0015】また、請求項10の構成によると、弾性体
の伸縮を車軸方向の移動に変える変換部材と、変換部材
によって移動する磁性材料、或いは導電性材料とを設
け、検出部は、磁性材料、或いは導電性材料近傍に設け
たコイルによって構成され、人力トルクによって伸縮さ
れる弾性体は変換部材によって軸方向の移動に変えら
れ、伸縮の大きさに応じて磁性材料、或いは導電性材料
が移動する。この磁性材料、或いは導電性材料の移動を
コイルが検出して検出されるインダクタンスの大きさに
応じて電動機を駆動する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を電動自転車
を例に図1乃至図6に基づいて以下に詳述する。
【0017】まず、電動自転車の全体構成について、図
6に基づき説明をする。
【0018】1は、前部に設けられたヘッドパイプ2、
サドル3から下方に設けられたシートチューブ4と連結
するメインフレームであり、該メインフレーム1は前記
シートチューブ4とが連結する部分に人力によって回転
することができるペダル5が取り付けられている。
【0019】6は、ハンドル7の動きに連動し、ハンド
ル7操作によって走行方向を定める前輪で、該前輪6は
スポーク8、リム9、タイヤ10から構成されている。
【0020】11は、駆動輪となる後輪であり、該後輪11
も、タイヤ12、リム13、スポーク14、それと後輪11を駆
動するための駆動部15とから構成されている。
【0021】16は、前記ペダル5の回転とともに回転す
る前スプロケットで、該前スプロケット16にはチェーン
17がかかっており前スプロケット16の回転を前記駆動部
15の車軸に設けた後スプロケット27に動力を伝達するよ
うになっている。
【0022】18は、後述する電動機49の電源となるバッ
テリで、24ボルトのニッカド電池が収められている。
また、バッテリ18は取り外し可能で充電の際は屋内で充
電をすることができる。
【0023】19は、前カゴ、20は、停車時に自転車を支
えるスタンドである。
【0024】前述した駆動部15について、図2及び図3
に具体的構成を示す。
【0025】21は、メインフレーム1に固定して取り付
けられた円盤状の固定側ケーシングで、22は、前記固定
側ケーシング21と同軸で固定側ケーシング21外側を回転
する回転側ケーシングである。これらの固定側ケーシン
グ21と回転側ケーシング22とを合わせてハブを構成して
いる。前記回転側ケーシング22の外周には2本の環状リ
ブ24が形成されており、環状リブ24からはタイヤ12が取
り付けられているリム13に向かってスポーク14が張設さ
れている。
【0026】25は、車軸に設けられたハブ軸内装型の変
速機(例えばシマノ製SG−3531など)で、該変速
機25はラチェット26を介して後スプロケット27に接合し
ている。即ち、ラチェット26によりチェーン17からの人
力が一方向にしかかからないようになっており、逆回転
に力がかかったときには駆動力が遮断されるようになっ
ている。そして、該変速機25は円筒状の容器33内に収ま
っており、容器33の片側全周には鍔部28を形成してい
る。また、この変速機25は、車軸29の中空部に変速棒30
が外側に付勢された状態で摺動自在に挿入されており、
変速棒30を左右に移動させることで、変速機25中のギヤ
(図示せず)が切り替わるようになっている。そして、
変速棒30を押さえるための押具31が変速棒30に圧接して
設けてあり、該押具31を操作するための操作具(図示せ
ず)がワイヤー32によって連結してハンドル7付近に設
けてある。要するに、手元の操作具によってワイヤー32
を引っ張ると、押具31が移動し、変速棒30を移動させる
ことで変速段が変わるようになっている。
【0027】34は、前記変速機25の容器33に圧入して容
器33外周を囲む筒状のスリーブで、該スリーブ34は前記
鍔部28にネジ止めしてある。
【0028】35は、前記スリーブ34、鍔部28と一体に回
転する回動板である。回動板35については、図4に示
す、動作の略図に基づいて説明をする。
【0029】前記回動板35は、変速機25の容器33の外周
径よりも大きく、変速機25と同心円状で、相対する2ケ
所には、軸方向に押圧棒36と、変換棒37とが一体成形さ
れている。前記押圧棒36は、釣鐘型の面をもって柱状に
形成されており、釣鐘型の曲面部分で弾性体、即ちバネ
38を押さえるようになっている。そして、回動板35は、
変速機25外周をバネ38を伸縮させながら回動し、変速機
25と同心円で容器33外周をガイドとして回動する。ま
た、前記変換棒37は、車軸29方向に伸びる長方体で、先
端部分が回転方向に向かって短くなるように斜めに形成
してある。
【0030】前記押圧棒36によって押さえられるバネ38
は、他端を回転側ケーシング22の一部に接触させてお
り、人力駆動力の伝達の順序として回動板35から押圧棒
36、バネ38を伸縮させて回転側ケーシング22を回転させ
る。この時、伸縮されたバネ38の伸縮大きさに応じて回
転側ケーシング22と少しの歪みを生じながら回動板35は
回転する。そしてこの回動板35は、変速機25の周囲を人
力による歪みに応じて回動することになる。この時、同
時に回動板35の少しの回動によって変換棒37も回動し、
変換棒37先端に形成した傾斜部分39によって傾斜部分39
と接する山形部40が押されて車軸29方向に移動する。こ
の山形部40には磁性部材、即ちフェライト41のリングが
取り付けられており、山形部40の移動によってフェライ
ト41も移動するようになっている。このフェライト41の
先端にはフェライト41を回動板35側に付勢するためのC
リング42とバネ43が設けられている。よって回転側ケー
シング22と回動板35が歪んだ分だけフェライト41が車軸
29方向に移動するようになっている。
【0031】44は、前記固定側ケーシング21で前記フェ
ライト41近傍に設けられたコイルで、該コイル44は前記
フェライト41の接近によるインダクタンスの変化を電気
的な信号に変換することができ、この出力を利用して人
力のトルクを検出することができる。
【0032】以上、図4に示す部材をまとめてトルク検
出部45という。また、ここで変換棒37、山形部40、磁性
部材41、磁気検出部材44を検出部といい、これらによっ
て弾性体の伸縮度合いを検出することができる。また、
変換棒37、山形部40とを合わせて変換部材と言い、回転
方向の弾性体38の伸縮を車軸29方向の移動に変換する。
【0033】上記構成において、磁性部材にフェライト
を用いたが、アルミなどの導電性材料でリングを構成し
てもよい。また、弾性体をバネとしたが、ゴムなどを弾
性体とし、検出部としてこのゴムの伸縮を検出できるよ
うなスケールを用いて構成しても良い。更に、弾性体を
感圧ゴムとして、伸縮する圧力を電気的信号として取り
出しても構わない。
【0034】46は、前記回転側ケーシング22にボルトに
よってネジ止めされたインナーギヤで、該インナーギヤ
46は内側に形成される歯の部分を強化プラスチック、例
えばポリアセタール樹脂などで形成している。そして、
外側の部分を金属製のケーシングとし、前記インナーギ
ヤ46を強化するように外周を覆っている。
【0035】47は、前記インナーギヤ46に一体成形され
た軸筒で、該軸筒47は前記スリーブ34との間に回動板35
が回動したときにスムーズに回動するようにベアリング
48が介入してある。
【0036】49は、固定側ケーシング21に内蔵した電動
機で、該電動機49の出力軸50にはベルト51が取り付けら
れ、該ベルト51は第1プーリー52に接続されている。こ
の第1プーリー52は、固定側ケーシング21に対しベアリ
ング53を介して回転自在に取り付けられている。また、
第1プーリー52と同軸でワンウェイクラッチ54とベアリ
ング55を介して第2プーリー56が設けられており、一方
向にのみ第1プーリー52からの動力を伝達するようにな
っている。そして、第2プーリー56にはギヤ57が形成し
てあり、このギヤ57と前記インナーギヤ46とが噛み合っ
て電動機49の駆動力で回転側ケーシング22を回転させ
る。このワンウェイクラッチ54は、電動機49からの駆動
力と人力の駆動力とを独立させるために設けてあり、例
えば自転車を手押ししているときに後輪11とともに電動
機49を回転させてしまうことがなく、発電制動によって
使用者に余計な負荷がかからないために設けてある。
【0037】58は、前記変速機25の容器33と共に回転す
るブレーキ片で、該ブレーキ片58はブレーキケース59内
を後輪11とともに回転し、前記ハンドル7に設けられた
ブレーキレバー(図示せず)によって前記ブレーキケー
ス59内に設けられたブレーキシュー60を広げることでブ
レーキ片58に圧接し、後輪11の回転に制動をかけるよう
にしている。
【0038】また、回転側ケーシング22にはこのケーシ
ングの回転とともに回転するマグネット(図示せず)が
取りつけてあり、固定側ケーシング21には前記マグネッ
トを検知するリードスイッチ(図示せず)が設けられて
いる。このリードスイッチの入力回数により後輪11の回
転数、即ち走行速度を検知することができる。
【0039】61は、電動機49と第1プーリー52とをつな
ぐベルト51の張りを押圧することで調節できるテンショ
ンプーリーで、該テンションプーリー61はローラー62と
基台63とからなっており、基台63片側を固定する長穴64
によってベルト51に対して押さえる力を調節するように
なっている。
【0040】次に、以上の構成で、動作について、図1
に基づき説明をする。
【0041】まず、人力駆動系について説明すると、ペ
ダル5によって与えられた人力は、チェーン17によって
後スプロケット27に伝達され、変速機25で変速された
後、回動板35、バネ38を介して減速機構46に伝達されて
後輪11を回転させる。次に電動駆動系について説明する
と、バネ38の伸縮の大きさ、即ち回動板35の移動距離を
変換部材37によって車軸29方向の移動に変換し、その移
動とともにフェライト41が移動するようにする。このフ
ェライト41の移動をコイル44のインダクタンスの変化に
変換し、電気信号として制御部65に入力する。制御部65
は、固定側ケーシング21内に内蔵されている。そして、
制御部65によりコイル44からの信号と速度センサ66から
の走行速度信号とを入力し、これに基づいた電動機49の
回転となるように駆動信号を出力する。そして、電動機
49の出力は第1プーリー52、第2プーリー56などの減速
機構67で減速されて後輪11が回転する。ここで、後スプ
ロケット27から減速機構46、後輪11、また変換部材37、
フェライト41までは回転側ケーシング22に内蔵されてお
り、制御部65、コイル44、速度センサ66、電動機49、減
速機構67は固定側ケーシング21に内蔵されている。
【0042】次に制御部65の動作について、図5に基づ
き説明する。
【0043】図5は、横軸に速度、縦軸にアシスト比
率、即ち人力駆動力に対する電動駆動力の比率を示した
もので、あらかじめ定めた所定速度Hに達するまでは人
力駆動力と同じ駆動力で電動機49からの出力がされ、常
に1対1の比率でアシストする。そして速度Hを越える
と、速度が出過ぎないようにアシスト比率が徐々に小さ
くなるように制御している。そして最終的には電気的駆
動力はゼロになり、これ以上の速度においては人力のみ
で走行することになる。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1の構成によると、人力
による駆動力によって変速機を介して車輪を回転する人
力駆動系と、電動機による駆動力で車輪を回転する電動
駆動系とを備え、人力駆動系には変速機による変速後の
人力駆動力を検出するトルク検出部を設け、電動駆動系
は、トルク検出部で検出した人力駆動力の大きさに応じ
た駆動力で電動機によって変速機を介さずに直接車輪を
駆動するという構成にしたので、人力駆動力のみが変速
機を介し、電動駆動力は直接車輪を駆動するので、特別
に耐久性のある変速機を用いなくてもよく、通常の自転
車用変速機を用いることができ、構成が簡素化される等
の効果を奏する。また、人力駆動力のトルクは、変速機
によって変速された後のトルクを検出し、その値に応じ
た電動駆動力を与えるので、変速段によって人力駆動力
に対する電動駆動力の比率を変える必要がなく、また、
変速段も検出する必要がないので、簡単な制御で人力に
対する補助が的確に行える等の効果を奏する。
【0045】また、請求項2の構成において、トルク検
出部は、変速機と車輪との間に介在し、人力駆動力のト
ルクは変速機によって変速された後のトルクを検出し、
その値に応じた電動駆動力を与えるので、変速段によっ
て人力駆動力に対する電動駆動力の比率を変える必要が
なく、また、変速段も検出する必要がないので、簡単な
制御で人力に対する補助が的確に行える等の効果を奏す
る。
【0046】さらに、請求項3の構成によると、車輪の
回転速度を検出する速度センサを設け、速度センサから
の信号に応じてトルク検出部からの電動機に対する出力
を変化させるようにしたので、変速段と速度との関係を
加味して電動駆動力を演算しなくてもよく、人力駆動力
と、走行速度との入力で電動駆動力を演算することがで
き、非常に簡単な制御ができる等の効果を奏する。
【0047】更に、請求項4の構成によると、人力駆動
系と電動駆動系とを並列に有し、車輪に設けられた回転
側ケーシングと本体に設けられた固定側ケーシングとに
よってハブを構成し、回転側ケーシングには、人力駆動
系の入力と、ハブ軸内装型の変速機と、該変速機による
変速後の人力トルクに応じて伸縮する弾性体とを内装
し、固定側ケーシングには、前記弾性体の伸縮を検出す
る検出部と、回転側ケーシングを回転させる電動機とを
内装し、前記検出部の出力に応じて電動機を駆動するの
で、人力駆動力のみが変速機を介し、電動駆動力は直接
車輪を駆動するので、電動機の出力が変速機を介さない
ので、汎用の変速機よりも耐久性のある変速機を用いな
くてもよく、通常の自転車用変速機を用いることができ
る。更に、固定側、回転側のケーシングによって構成さ
れるハブ内に検出部や電動機が内装されるので全体の外
観が良くなる等の効果を奏する。また、人力トルクは、
変速機によって変速された後のトルクを検出し、その値
に応じた電動駆動力を与えるので、変速段によって人力
駆動力に対する電動駆動力の比率を変える必要がないの
で、簡単な制御で人力に対する補助が的確に行える等の
効果を奏する。
【0048】また、請求項5の構成によると、弾性体
は、変速機と車輪との間に介在させたので、変速後の人
力トルクを検出し、その値に応じて電動機の出力が制御
され、変速段が何段であろうと正確な補助が行える。即
ち、変速段によって補助率を変える必要がなく、制御が
簡単である等の効果を奏する。
【0049】更に、請求項6の構成によると、固定側ケ
ーシングと回転側ケーシングとで構成されるハブ内に、
車輪の回転速度を検出する速度センサを設けたので、外
部から容易に速度センサを改造することができないよう
になっている。
【0050】そして、請求項7の構成によると、変速機
は車軸を中心とする円筒状の容器に内装され、容器と回
転側ケーシングとの間に弾性体を介在し、弾性体は人力
トルクによって容器の外側壁を略回転方向に伸縮するの
で、容器をガイドとして弾性体を伸縮させることがで
き、正確な人力トルクの検出ができるという効果があ
る。更に、変速機の容器に伸縮する弾性体を取り付けれ
ばよいので組立ての作業性、構成が簡単である等の効果
を奏する。
【0051】また、請求項8の構成によると、変速機
は、外周にスリーブを介して回転側ケーシングが取り付
けてあるので、汎用のハブ内装型自転車用変速機であれ
ば、径がどんな大きさであってもスリーブの径を変えれ
ばどのような機種にも適用できる等の効果を奏する。
【0052】更に、請求項9の構成であれば、変速機の
容器の外側壁と一体に回動する回動板を設け、弾性体
は、回動板と回転側ケーシングとの間に介在するので、
回動板を変速機の容器に取り付ければよく、作業性が向
上する等の効果を奏する。
【0053】そして、請求項10の構成によると、弾性
体の伸縮を車軸方向の移動に変える変換部材と、変換部
材によって移動する磁性材料、或いは導電性材料とを設
け、検出部は、磁性材料、或いは導電性材料近傍に設け
たコイルによって構成されるので、固定側ケーシングで
人力トルクが検出でき、人力トルクの検出が簡単に行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である動力系統図である。
【図2】同駆動部の図3におけるA−A断面図である。
【図3】同駆動部の平面構成図である。
【図4】同トルク検出部の動作の略図である。
【図5】同人力駆動力に対する電動駆動力の速度との関
係を示すグラフである。
【図6】同全体構成ずである。
【符号の説明】
25 変速機 11 車輪 49 電動機 66 速度センサ 22 回転側ケーシング 21 固定側ケーシング 38 弾性体(バネ) 33 容器 34 スリーブ 35 回動板 37 変換部材 41 磁性材料(フェライト) 44 磁気検出部材(コイル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 裕康 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 数原 寿宏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 松本 和久 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−81660(JP,A) 特開 平6−105413(JP,A) 特開 平5−262273(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62M 23/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力による駆動力によって変速機を介し
    て車輪を回転する人力駆動系と、電動機による駆動力
    輪を回転する電動駆動系とを備え、前記人力駆動系に
    前記変速機による変速後の人力駆動力を検出するトル
    ク検出部を設け前記電動駆動系は、前記トルク検出部
    で検出した人力駆動力の大きさに応じた駆動力で前記電
    動機によって前記変速機を介さずに前記車輪を駆動する
    ことを特徴とする電動車。
  2. 【請求項2】 前記トルク検出部は、変速機と車輪との
    間に介在させたことを特徴とする請求項1記載の電動
    車。
  3. 【請求項3】 前記車輪の回転速度を検出する速度セン
    サを設け、該速度センサからの信号に応じてトルク検出
    部からの電動機に対する出力を変化させることを特徴と
    する請求項1記載の電動車。
  4. 【請求項4】 人力駆動系と電動駆動系とを並列に有
    し、車輪に設けられた回転側ケーシングと本体に設けら
    れた固定側ケーシングとによってハブを構成し、回転側
    ケーシングには、人力駆動系の入力と、ハブ軸内装型の
    変速機と、該変速機による変速後の人力トルクに応じて
    伸縮する弾性体とを内装し、固定側ケーシングには、前
    記弾性体の伸縮を検出する検出部と、回転側ケーシング
    を回転させる電動機とを内装し、前記検出部の出力に応
    じて電動機を駆動することを特徴とする電動車。
  5. 【請求項5】 前記弾性体は、変速機と車輪との間に介
    在させたことを特徴とする請求項4記載の電動車。
  6. 【請求項6】 前記固定側ケーシングと回転側ケーシン
    グとで構成されるハブ内に、前記車輪の回転速度を検出
    する速度センサを設けたことを特徴とする請求項4記載
    の電動車。
  7. 【請求項7】 前記変速機は車軸を中心とする円筒状の
    容器に内装され、該容器と回転側ケーシングとの間に前
    記弾性体を介在し、弾性体は人力トルクによって前記容
    器の外周壁を略回転方向に伸縮することを特徴とする請
    求項4記載の電動車。
  8. 【請求項8】 前記変速機は、外周にスリーブを介して
    回転側ケーシングが取り付けてあることを特徴とする請
    求項4記載の電動車。
  9. 【請求項9】 前記変速機の容器の外周壁と一体に回動
    する回動板を設け、前記弾性体は、前記回動板と回転側
    ケーシングとの間に介在することを特徴とする請求項7
    記載の電動車。
  10. 【請求項10】 前記弾性体の伸縮を車軸方向の移動に
    変える変換部材と、該変換部材によって移動する磁性材
    料、或いは導電性材料とを設け、前記検出部は、前記磁
    性材料或いは導電性材料近傍に設けたコイルによって構
    成されることを特徴とする請求項4記載の電動車。
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