JP3305368B2 - 内燃機関の燃料噴射ポンプに用いられる調速機 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射ポンプに用いられる調速機

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JP3305368B2
JP3305368B2 JP23786692A JP23786692A JP3305368B2 JP 3305368 B2 JP3305368 B2 JP 3305368B2 JP 23786692 A JP23786692 A JP 23786692A JP 23786692 A JP23786692 A JP 23786692A JP 3305368 B2 JP3305368 B2 JP 3305368B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D1/00Controlling fuel-injection pumps, e.g. of high pressure injection type
    • F02D1/02Controlling fuel-injection pumps, e.g. of high pressure injection type not restricted to adjustment of injection timing, e.g. varying amount of fuel delivered
    • F02D1/04Controlling fuel-injection pumps, e.g. of high pressure injection type not restricted to adjustment of injection timing, e.g. varying amount of fuel delivered by mechanical means dependent on engine speed, e.g. using centrifugal governors
    • F02D1/045Controlling fuel-injection pumps, e.g. of high pressure injection type not restricted to adjustment of injection timing, e.g. varying amount of fuel delivered by mechanical means dependent on engine speed, e.g. using centrifugal governors characterised by arrangement of springs or weights

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  • Combustion & Propulsion (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の燃料噴射ポ
ンプに用いられる調速機であって、フライウェイトを備
えた遠心調速機構が設けられており、前記フライウェイ
トが、ガバナスプリングに抗して移動調節可能であっ
て、プレロードをかけられた第1のドラグスプリングを
有するドラグ機構を介してフローティングレバーと連結
されており、該フローティングレバーが、コントロール
レバーによって移動調節可能な旋回軸を有していて、燃
料噴射量調節機構と結合されており、該燃料噴射量調節
機構の移動距離が、燃料噴射量増大方向でフルロードス
トッパによって制限可能であり、前記第1のドラグスプ
リングに対して同軸的に配置された第2のドラグスプリ
ングが設けられており、該第2のドラグスプリングが、
前記第1のドラグスプリングと共通のばね受けに支持さ
れており、該ばね受けが、前記フライウェイトと連結さ
れた第1のドラグ機構と結合されており、さらに前記ば
ね受けが、プレロードをかけられた前記第1のドラグス
プリングによって、前記フローティングレバーに結合さ
れた第2のドラグ機構に設けられたストッパに当接状態
で保持されるようになっており、前記第2のドラグ機構
が支持面を有しており、該支持面に、前記第1のドラグ
スプリングの他方の端部が支持されており、前記フルロ
ードストッパと前記燃料噴射量調節機構との間に、2つ
のストッパの間を摺動可能なばね受けが設けられてお
り、該ばね受けと前記燃料噴射量調節機構との間に、圧
縮ばねが緊縮されており、該圧縮ばねが、前記フルロー
ドストッパの方向で前記ばね受けを負荷している形式の
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許出願公開第364
1794号明細書に基づき既に公知の調速機では、遠心
調速機構が、ガバナスプリングのばね力に抗して、燃料
を供給したい内燃機関の回転数に相当する調整力を、フ
ローティングレバーを介して前記遠心調速機構と、燃料
噴射ポンプの燃料噴射量調節機構とを結合するスライデ
ィングスリーブの調整運動に変換するようになってい
る。この場合に、フライウェイトはベルクランクを介し
て、ピンと、このピンに軸方向で作用するドラグスプリ
ングとから成る内側のドラグ機構に作用する。この内側
のドラグ機構は外側のドラグ機構を形成するスライディ
ングスリーブに案内されており、この場合、このスライ
ディングスリーブの周面には、前記フローティングレバ
ーが、前記スライディングスリーブに設けられた環状溝
内で滑子を介して作用している。スライディングスリー
ブはこの場合、遠心調速機構の調整運動をフローティン
グレバーを介して燃料噴射量調節機構に伝達する機能を
引き受けると共に、燃料を供給したい内燃機関の所要燃
料搬送量のアングライヒ制御と、たとえばエンジンブレ
ーキ運転時に生じるような、内側のドラグ機構に対して
相対的な外側のドラグ機構の相対運動の蓄え動作とを引
き受ける。アングライヒ動作時、つまり内側のドラグ機
構が不動である状態のときにスライディングスリーブが
ドラグスプリングに抗して燃料噴射ポンプの方向にシフ
トされる場合には、高い抵抗を有する短いばね行程が必
要となる。それに対して、移動量蓄え運動時、つまりス
ライディングスリーブがその位置を維持したまま、内側
のドラグ機構がフライウェイトによって燃料噴射ポンプ
の方向にシフトされる場合には、移動量全体を受け止め
るドラグスプリング変位機能が必要とされる。このよう
な、機能的に見て全く逆の課題は、公知の燃料噴射ポン
プの第1実施例では両側で作用するドラグスプリングを
用いて解決され、第2実施例では相前後して配置され
た、それぞれ片側でのみ作用する2つのドラグスプリン
グを用いて解決される。この場合、スライディングスリ
ーブの構成スペースが最適なばね設定を制限してしまう
ので、変位機能におけるばね蓄え移動量を増大させるた
めには、調速機に付加的に配置された移動量蓄え部材が
必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の調速機を改良して、前記欠点が回避され
て、アングライヒ機能と移動量蓄え機能とに対して課せ
られた、相反する課題が問題なく解決されるような調速
機を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、前記第2のドラグ機構に設けられ
たフローティングレバー枢着点の、フライウェイトに向
かう調整方向における前記両ドラグ機構の相対的な移動
時では前記両ドラグスプリングの両方が有効となり、前
記両ドラグ機構の逆の相対移動時では前記両ドラグスプ
リングのうちの一方しか有効にならないように前記両ド
ラグスプリングが配置されているようにした。
【0005】
【発明の効果】本発明による調速機は、従来のものに比
べて次のような利点を持っている。すなわち、スライデ
ィングスリーブの不変の構成スペースもしくは一層小さ
な構成スペースにおいて、アングライヒ動作のために必
要となる高いばね剛性と、僅かなばね剛性における移動
量蓄え機能のために必要となる大きなばね行程との両者
を実現することができる。請求項2に記載したような、
互いに同軸的に配置されて平行に作用するドラグスプリ
ングの使用に基づき、不変の移動調節距離にもかかわら
ず公知の解決手段に比べてアングライヒ動作時のばね剛
性を高めることが可能となるか、もしくは個々のドラグ
スプリングを変化させることによって、克服したい戻し
力を各要件に最適に適合させることが可能となる。両ド
ラグスプリングのうちの一方は、請求項3に記載したよ
うに内側のドラグ機構の支承ピンに枢着されていること
に基づき、一方の方向でしか有効にならないので、外側
のドラグ機構に対して相対的な内側のドラグ機構の軸方
向での運動方向における非対称的な調整距離および調整
力が可能となる。したがって、移動量蓄え機構におけ
る、移動距離全体を受け止める長くて軟らかいばね行程
と、アングライヒ動作における比較的短くて硬いばね行
程とを求める2つの要求を満たすことができ、しかもこ
の場合、必要となる構成スペースが増大することはな
い。さらに、片側でのみ作用する内側のドラグスプリン
グのばね剛性の変更、プレロードを持った組込み、プレ
ロードなしの組込みまたは請求項4に記載したような軸
方向の遊びを持った内側のドラグスプリングの組込みに
基づき、ポンプ特性線のしばしば要求される折れ曲がり
アングライヒ曲線を得ることが可能となる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく
説明する。
【0007】図1には、内燃機関の燃料噴射ポンプと協
働する本発明による調速機の主要部分が示されている。
この調速機は燃料噴射ポンプのケーシング1に取り付け
られている。燃料噴射ポンプに関しては、カム軸2と、
燃料噴射量調節機構として働く、長手方向摺動可能に支
承されたコントロールラック3しか示していない。内燃
機関に対して比例する回転数で駆動されるカム軸2は、
遠心調速機構4を駆動する。この遠心調速機構は2つの
フライウェイト5を有しており、これらのフライウェイ
トは、回転時に生じる遠心力の作用を受けて、ガバナス
プリング6のばね力に抗して2つのベルクランク7を介
して、ドラグ機構を形成するスライディングスリーブ8
を操作する。ガバナスプリング6に関しては、それぞれ
1つしか図示していない。通常、各フライウェイト5に
は、少なくともさらにアイドリングスプリングと、リミ
ットコントロールスプリングと、さらに場合によっては
アングライヒスプリングとが作用している。スライディ
ングスリーブ8の周面には、環状溝9が配置されてお
り、この環状溝には、フローティングレバー11の滑子
10が係合している。このフローティングレバー11は
スライディングスリーブ8をコントロールラック3のシ
ャックル12と結合させている。前記フローティングレ
バー11は、フルロードストッパ14とアイドリングス
トッパ15との間を旋回可能な、ケーシング固定的に支
承された調節軸21に配置された1腕式のコントロール
レバー16と、同じく調節軸21に固定的に配置されて
前記コントロールレバー16とフローティングレバー1
1とを結合する2腕式のリンクレバー17とによって、
フローティングレバー11に設けられた長孔18に案内
された滑子19を介して、ケーシング固定の滑子案内2
0内で旋回可能である。フローティングレバー11とコ
ントロールラック3との間の結合を形成するシャックル
12は、その内部に、コントロールラック3の軸方向で
の移動調節方向に配置されたガイドロッド22を有して
いる。このガイドロッドには、ばね受け23が長手方向
摺動可能に案内されている。このばね受け23には、燃
料噴射ポンプとは反対の側でアングライヒスプリング2
4が作用している。このアングライヒスプリングは、他
方ではガイドロッド22を収容してシャックル12と結
合されたカップ形のばね収容部25に支持される。燃料
噴射ポンプの方向で行われるばね受け23の軸方向運動
は、ガイドロッド22に設けられたストッパ26を介し
て制限される。さらに、移動調節可能なフルロードスト
ッパ27を形成する、折り曲げられたレバーが、燃料噴
射ポンプに向いた側でシャックル12のばね受け23に
作用している。前記フルロードストッパ27はケーシン
グに対して固定的に位置整定可能であるか、または内燃
機関の運転パラメータに関連して移動調節可能である。
標準事例では、つまり内燃機関の部分負荷時では、ばね
受け23が、アングライヒスプリング24によってスト
ッパ26に当接された状態で保持される。コントロール
ラック3が引き続き移動させられて、ばね受け23がフ
ルロードストッパ27に当接すると、はじめてばね受け
23はアングライヒスプリング24に抗してストッパ2
6から持ち上げられ、アングライヒスプリング24はコ
ントロール動作に介入する。コントロールラック3の確
実なガイドを保証するためには、コントロールラックに
戻しばね28が配置されており、この戻しばねはケーシ
ング1とコントロールラック3の段部29との間に位置
していて、アイドリング方向でのコントロールラック3
の戻し運動を支持しており、かつ遊び補償を保証してい
る。遠心調速機構4をフローティングレバー11と結合
するスライディングスリーブ8の本発明による構造は、
図2に拡大して示されている。スライディングスリーブ
8は第2の外側のドラグ機構として装備されていて、軸
方向の孔31を有している。この孔には、ピン32が位
置しており、このピンは、同ピンに配置された内側の第
2のドラグスプリング33と、この第2のドラグスプリ
ングに対して同軸的に孔31に案内された外側の第1の
ドラグスプリング34とを備えている。円筒状のピン3
2は燃料噴射ポンプに向いた端面側に歯列35を有して
いる。この歯列には、同じくピン32に向いた端面側に
歯列を備えている隣接した円筒状の遊び補償部材36が
長手方向摺動可能に噛み合っている。ピン32と遊び補
償部材36とは雌ねじ山37を有しており、この雌ねじ
山には、スリーブ位置調節ねじ38がねじ込まれてい
る。したがって、このスリーブ位置調節ねじ38はピン
32と遊び補償部材36とを、調節可能な規定の相互間
距離で結合している。遊び補償部材36はピン32とは
反対の側で外周面につば39を有しており、このつばに
よって前記遊び補償部材はスライディングスリーブ8に
設けられた孔31に案内されている。自動的な回動によ
るずれを回避するために、前記つば39の範囲には、さ
らにウェブ40が配置されており、このウェブはスライ
ディングスリーブ8に設けられた長孔41内を移動す
る。同じく孔31に案内されているスリーブ位置調節ね
じ38のヘッド43は、それぞれ同スリーブ位置調節ね
じ38の軸線に向かって円錐状にテーパしている孔44
に、軸方向の移動調節方向に対して横方向に支承された
結合ピン45を収容している。この結合ピンは同じく長
孔41内を案内される。遊び補償部材36に設けられた
つば39の端面46には、遊び補償部材36の周面に案
内されて第1の外側のドラグスプリング34のための受
けを形成するリング47が接触している。このリングは
その外周面で孔31の直径拡大部48に案内されて、孔
31の直径拡大によって生じたつば49に同じく接触す
る。第1の外側のドラグスプリング34はリング47と
は反対の側で、ばね受け50に支持されている。このば
ね受けはその外周面で直径拡大部48に案内されてい
て、その内径を介してピン32に沿って滑動するように
なっている。ばね受け50の軸方向運動は、ドラグスプ
リング33,34とは反対の側で、直径拡大部48に設
けられた支持リング52によって制限される。この支持
リングは外側のスナップリング53によってスライディ
ングスリーブ8の孔31に保持される。それに対して、
ドラグスプリング33,34とは反対の方向で行われる
ピン32に沿った滑り運動は、ピン32に設けられた溝
55に位置する第2のスナップリング54によって制限
されている。ピン32の外周面に案内されている内側の
第2のドラグスプリング33は、第1の外側のドラグス
プリング34に対して平行にばね受け50に支持されて
いる。前記第2のドラグスプリングは他方の側で、つま
り遊び補償部材36に向いた側で、ピン直径の減径によ
って生じた支持面56に接触している。したがって、こ
うして緊縮された第2の内側のドラグスプリング33
は、定置のスライディングスリーブ8において、遠心調
速機構4とは反対の側の方向におけるピン32の運動時
にしか有効とならない。第1の外側のドラグスプリング
34はピン32の両移動調節方向において有効となる。
第1のドラグ機構60、つまりピン32と、遊び補償部
材36と、スリーブ位置調節ねじ38と、このスリーブ
位置調節ねじのヘッド43と、このヘッドに作用する、
フライウェイト5のベルクランク7を第1のドラグ機構
60に結合する結合ピン45とから成る第1のドラグ機
構60と、スライディングスリーブ8から形成された第
2のドラグ機構との軸方向移動距離を制限するために
は、スライディングスリーブ8に設けられた長孔41の
端部制限部によって2つのストッパが構成されている。
これらのストッパのうち、第1のストッパ63は結合ピ
ン45の当接によって遠心調速機構4の方向での第1の
ドラグ機構60の移動距離を制限し、第2のストッパ6
4はウェブ40の当接によって、逆方向での移動距離を
制限する。前記調速機は次のように作動する。図面では
中間位置に位置しているコントロールレバー16は、操
作時にリンクレバー17を介して滑子19を滑子案内2
0に沿ってシフトする。このときに、滑子19は長孔1
8内でも摺動するので、フローティングレバー11の旋
回点とその位置とが変化させられる。しかし、第2の旋
回支承部を成しているスライディングスリーブ8が定置
である場合には、フローティングレバー11が、この第
2の旋回支承部を中心にして旋回させられ、このときに
シャックル12をシフトして、コントロールラック3を
新しい位置にもたらし、この場合、ばね受け23はコン
トロールラック3の移動調節位置において、高い燃料搬
送量の方向でアングライヒスプリング24によってフル
ロードストッパ27に押し当てられる。フライウェイト
5の図示の位置は低い回転数に相当している。たとえば
機関に対する負荷減少に基づき回転数が増大するやいな
や、フライウェイト5はガバナスプリング6のばね力に
抗して、回転数によって生ぜしめられるフライウェイト
5の遠心力と、ガバナスプリング6のばね力との間に平
衡が生じるまで外方に移動する。フライウェイト5がこ
のように外方に移動すると、スライディングスリーブ8
はベルクランク7と結合ピン45とを介して燃料噴射ポ
ンプの方向で左側に引っ張られて、環状溝9を介して滑
子10を連行し、このときに滑子19を中心にしてフロ
ーティングレバー11を旋回させるので、シャックル1
2とコントロールラック3とは、スライディングスリー
ブ8とは反対の方向で、より小さな噴射量の方向に移動
させられる。このときに、滑子19はフローティングレ
バー11の旋回支承部として働く。コントロールレバー
16のアイドリング位置では、つまりコントロールレバ
ー16がアイドリングストッパ15に当接している場合
には、アイドリング回転数が、遠心調速機構4に設けら
れたガバナスプリング6を介して制御される。続いて負
荷が受け止められると、運転者によってコントロールレ
バー16はアイドリングストッパ15とフルロードスト
ッパ14との間の特定の位置に任意にもたらされ、この
場合、機関の負荷に応じて、回転数に関連したフライウ
ェイトの力とガバナスプリングのばね力との間の平衡に
基づき平均的な回転数が生じる。全負荷運転時、つまり
コントロールレバー16がフルロードストッパ14に当
接すると、フローティングレバー11は、長孔18内を
摺動可能な、滑子案内20内の滑子19を介して燃料噴
射ポンプの方向にシフトされる。このときにフローティ
ングレバー11はシャックル12を燃料増量方向にシフ
トし、この場合、アングライヒスプリング24は過剰緊
縮され、ばね収容部25は距離aを進んだ後にばね受け
23に当接する。このばね受けは他方では、移動調節可
能なフルロードストッパ27に接触しているので、シャ
ックル12はこれ以上、燃料噴射ポンプの方向にはシフ
トされ得ない。フライウェイト5の位置を規定する内燃
機関の回転数は、コントロールラック3が燃料搬送量増
量の方向で移動した後でしか前記コントロールレバー運
動に従うことができないので、フライウェイト5の位
置、ひいては内側の第1のドラグ機構60の位置は、差
し当たり一定のままとなる。したがって、フローティン
グレバー11は両ドラグスプリング33,34のばね力
に抗して燃料噴射ポンプの方向でスライディングスリー
ブ8をシフトし、このときに前記両ドラグスプリングを
緊縮させる。コントロールラック3が燃料増量方向に移
動調節されたことによって、内燃機関の回転数は上昇
し、フライウェイト5はガバナスプリング6のばね力に
抗して外方に押圧される。この場合に、内側のドラグ機
構60はベルクランク7を介して燃料噴射ポンプの方向
にシフトされる。この運動は緊縮された前記ドラグスプ
リング33,34によって補助され、この場合、これら
のドラグスプリングは弛緩を開始する。緊縮されたドラ
グスプリング33,34のばね力が、スライディングス
リーブ8の外周面に作用するフローティングレバー11
の位置を保持するために充分である場合には、アングラ
イヒスプリング24もコントロールラック3のシャック
ル12で過剰緊縮されたままとなる。引き続き回転数が
上昇すると、内側の第1のドラグ機構60はさらに燃料
噴射ポンプの方向にシフトされ、これにより、緊縮され
たドラグスプリング33,34のばね力は、同ドラグス
プリング33,34のばね力と、緊縮されたアングライ
ヒスプリング24のばね力との間に平衡が得られるまで
減少する。
【0008】さらに回転数が上昇し、これによってドラ
グスプリング33,34のばね力が減少すると、今度は
より強力になったアングライヒスプリング24のばね力
が、ばね収容部25をばね受け23から引き離して、こ
のときに滑子19を中心にしてフローティングレバー1
1と、シャックル12を介して結合されたコントロール
ラック3とを燃料減量方向に旋回させる。内燃機関の回
転数が上昇するにつれて、内側の第1のドラグ機構60
は燃料噴射ポンプの方向にさらにシフトされ、この場
合、ドラグスプリング33,34は標準位置にまで弛緩
する。第2のドラグ機構を形成するスライディングスリ
ーブ8と、第1のドラグ機構60はこの場合、再び1つ
の固い結合部のようにフローティングレバー11と協働
し、この場合、アングライヒスプリング24は同じくそ
の出発位置にまで弛緩されており、フライウェイト5は
ガバナスプリング6のばね力に抗してコントロールレバ
ー16に関連してコントロールラック3の移動調節を規
定する。ドラグスプリング33,34のプレロードを介
して、種々のアングライヒ機能を実現することができ
る。この場合、内側の第2のドラグスプリングを軸方向
の遊びを持って組み込むことにより、アングライヒの折
れ曲がり曲線を得ることができる。内燃機関の回転数が
コントロールレバー16の位置に相当するよりも大きく
なるケースが生じた場合、フライウェイト5は外方にシ
フトされるが、しかしこの場合、フローティングレバー
11によって固く位置固定されているスライディングス
リーブ8は、燃料噴射ポンプの方向での前記運動には従
わない。外側の第1のドラグスプリング34は緊縮し
て、内側の第1のドラグ機構60の運動を蓄える。第1
のドラグ機構60に配置された第2の内側のドラグスプ
リング33は、このときに無作用のままとなる。なぜな
らば、この第2のドラグスプリングの両ばね受け50,
56は、シフトされたドラグ機構60自体に配置されて
いて、したがってスライディングスリーブ8に対する第
1の内側のドラグ機構60の軸方向相対運動を一緒に実
施するからである。単独で作用する外側の第1のドラグ
スプリング34を介して、スライディングスリーブ8に
おいて第1のドラグ機構60の移動距離全体を蓄えるこ
とが可能となり、しかもこれによってアングライヒ機能
が損なわれることはない。内燃機関の回転数が再び減少
すると、外側の第1のドラグスプリング34は弛緩し、
両ドラグ機構8,60は引き続き、既に説明したように
作動する。このような移動量蓄え機能は、回転数が増大
しても(たとえば燃料を供給したい内燃機関によって駆
動される車両の下り坂走行時)、コントロールラック位
置が変わらない場合に、てこシステムの損傷を回避する
ために必要となる。したがって、燃料噴射ポンプの調速
機に設けられたスライディングスリーブ8のアングライ
ヒ兼移動量蓄え機能を、内燃機関に対するその都度の要
件に対して最適に適合させることが可能となり、しかも
この場合には、付加的に配置された構成部材によって付
加的な構成スペースが必要となることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による調速機の概略図である。
【図2】図1に示したスライディングスリーブを90゜
だけ回転させた位置で示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング、 2 カム軸、 3 コントロールラ
ック、 4 遠心調速機構構、 5 フライウェイト、
6 ガバナスプリング、 7 ベルクランク、 8
スライディングスリーブ、 9 環状溝、 10 滑
子、 11 フローティングレバー、 12 シャック
ル、 14 フルロードストッパ、 15アイドリング
ストッパ、 16 コントロールレバー、 17 リン
クレバー、 18 長孔、 19 滑子、 20 滑子
案内、 21 調節軸、 22ガイドロッド、 23
ばね受け、 24 アングライヒスプリング、 25ば
ね収容部、 26 ストッパ、 27 フルロードスト
ッパ、 28 戻しばね、 29 段部、 31 孔、
32 ピン、 33,34 ドラグスプリング、 3
5 歯列、 36 遊び補償部材、 37 雌ねじ山、
38 スリーブ位置調節ねじ、 39 つば、 40
ウェブ、 41 長孔、 43 ヘッド、 44
孔、 45 結合ピン、 46 端面、 47 リン
グ、 48直径拡大部、 49 つば、 50 ばね受
け、 52 支持リング、 53,54 スナップリン
グ、 55 溝、 56 支持面、 60 ドラグ機構
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−137624(JP,A) 特開 平3−156131(JP,A) 特開 昭60−11636(JP,A) 特開 昭56−64123(JP,A) 特開 昭56−75926(JP,A) 特表 昭63−501888(JP,A) 米国特許3924594(US,A) 米国特許4305363(US,A) 米国特許2986291(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 1/04 F02D 1/04 301 F02D 31/00 301

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃料噴射ポンプに用いられる
    調速機であって、フライウェイト(5)を備えた遠心調
    速機構(4)が設けられており、前記フライウェイト
    が、ガバナスプリング(6)に抗して移動調節可能であ
    って、プレロードをかけられた第1のドラグスプリング
    (34)を有するドラグ機構(8,60)を介してフロ
    ーティングレバー(11)と連結されており、該フロー
    ティングレバーが、コントロールレバー(16)によっ
    て移動調節可能な旋回軸(19)を有していて、燃料噴
    射量調節機構(3)と結合されており、該燃料噴射量調
    節機構の移動距離が、燃料噴射量増大方向でフルロード
    ストッパ(27)によって制限可能であり、前記第1の
    ドラグスプリング(34)に対して同軸的に配置された
    第2のドラグスプリング(33)が設けられており、該
    第2のドラグスプリングが、前記第1のドラグスプリン
    グ(34)と共通のばね受け(50)に支持されてお
    り、該ばね受けが、前記フライウェイト(5)と連結さ
    れた第1のドラグ機構(60)と結合されており、さら
    に前記ばね受け(50)が、プレロードをかけられた前
    記第1のドラグスプリング(34)によって、前記フロ
    ーティングレバー(11)に結合された第2のドラグ機
    構(8)に設けられたストッパ(52)に当接状態で保
    持されるようになっており、前記第2のドラグ機構
    (8)が支持面(49)を有しており、該支持面に、前
    記第1のドラグスプリング(34)の他方の端部が支持
    されており、前記フルロードストッパ(27)と前記燃
    料噴射量調節機構(3)との間に、2つのストッパ(2
    5,26)の間を摺動可能なばね受け(23)が設けら
    れており、該ばね受けと前記燃料噴射量調節機構(3)
    との間に、圧縮ばね(24)が緊縮されており、該圧縮
    ばねが、前記フルロードストッパ(27)の方向で前記
    ばね受け(23)を負荷している形式のものにおいて、
    前記第2のドラグ機構(8)に設けられたフローティン
    グレバー枢着点の、フライウェイト(5)に向かう調整
    方向における前記両ドラグ機構(8,60)の相対的な
    移動時では前記両ドラグスプリング(33,34)の両
    方が有効となり、前記両ドラグ機構(8,60)の逆の
    相対移動時では前記両ドラグスプリング(33,34)
    のうちの一方しか有効にならないように前記両ドラグス
    プリング(33,34)が配置されていることを特徴と
    する、内燃機関の燃料噴射ポンプに用いられる調速機。
  2. 【請求項2】 第2のドラグスプリング(33)が、前
    記ばね受け(50)の、第1のドラグスプリングと同じ
    側に作用しており、第1のドラグ機構(60)に、前記
    第2のドラグスプリング(33)の支持面(56)が設
    けられており、該支持面に、前記第2のドラグスプリン
    グ(33)が、少なくとも規定の空移動距離後に当接さ
    せられるようになっている、請求項1記載の調速機。
  3. 【請求項3】 第1のドラグスプリング(34)が、リ
    ング(47)を介して支持面であるつば(49)に支持
    されており、前記リング(47)が、第1のドラグ機構
    (60)に設けられた連行面(46)によって前記つば
    (49)から持ち上げ可能であり、前記ばね受け(5
    0)が、第1のドラグ機構(60)のピン部分(32)
    に沿って摺動可能であり、該ピン部分が、前記ばね受け
    (50)の、前記両ドラグスプリング(33,34)と
    は反対の側に、前記ばね受け(50)のためのストッパ
    (54)を有している、請求項1または2記載の調速
    機。
  4. 【請求項4】 片側でのみ作用する第2のドラグスプリ
    ング(33)が、第1のドラグ機構(60)に設けられ
    た前記支持面(56)に対して軸方向の遊びを持って前
    記ピン部分(32)に案内されている、請求項2記載の
    調速機。
  5. 【請求項5】 第1のドラグ機構(60)が、ピン(3
    2)と遊び補償部材(36)とから成っており、前記ピ
    ンと前記遊び補償部材とが、互いに向いあった端面で異
    形成形部(35)を介して長手方向摺動可能に互いに結
    合されており、前記ピンと前記遊び補償部材とに、雌ね
    じ山(37)を介して調節ねじ(38)がねじ込まれて
    おり、該調節ねじが、前記ピンと前記遊び補償部材との
    相互間距離を規定していて、前記調節ねじのヘッドを介
    して、フライウェイト(5)がドラグ機構(8,60)
    と結合されている、請求項1記載の調速機。
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