JP3304047B2 - 小便器のスプレッダー - Google Patents
小便器のスプレッダーInfo
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- JP3304047B2 JP3304047B2 JP35594296A JP35594296A JP3304047B2 JP 3304047 B2 JP3304047 B2 JP 3304047B2 JP 35594296 A JP35594296 A JP 35594296A JP 35594296 A JP35594296 A JP 35594296A JP 3304047 B2 JP3304047 B2 JP 3304047B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は小便器の上部に設
けられ、給水管より供給された洗浄水を勢いよく小便器
内に射水して洗浄を行う小便器のスプレッダーに関す
る。
けられ、給水管より供給された洗浄水を勢いよく小便器
内に射水して洗浄を行う小便器のスプレッダーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7に一例を示すように、小便器200
にはその上部にスプレッダー202が設けられ、給水管
204を通じて供給された洗浄水がこのスプレッダー2
02から勢いよく射水され、小便器200内部が洗浄さ
れるようになっている。
にはその上部にスプレッダー202が設けられ、給水管
204を通じて供給された洗浄水がこのスプレッダー2
02から勢いよく射水され、小便器200内部が洗浄さ
れるようになっている。
【0003】ところでこの種従来のスプレッダー202
の場合、小便器200洗浄後、即ち洗浄水の止水後に主
に給水管204の内部の残留水がスプレッダー202の
射水孔より垂れ落ちる、いわゆる液垂れ現象を生じると
いった問題があった。
の場合、小便器200洗浄後、即ち洗浄水の止水後に主
に給水管204の内部の残留水がスプレッダー202の
射水孔より垂れ落ちる、いわゆる液垂れ現象を生じると
いった問題があった。
【0004】一般に給水管204の上部にはフラッシュ
バルブ等の給水栓が設けられており、その給水栓を開く
ことで洗浄水供給が行われるが、一定量の洗浄水を流し
た後に給水栓を閉じて止水したとき、スプレッダー20
2内部及び給水管204内部に残留している洗浄水がそ
の後もスプレッダー202の射水孔より垂れ落ちる液垂
れ現象を生じるのである。而してこのような液垂れ現象
が生じると、洗浄水内部に含まれている鉄錆等が小便器
200内面に付着し、汚れを生ぜしめてしまう。
バルブ等の給水栓が設けられており、その給水栓を開く
ことで洗浄水供給が行われるが、一定量の洗浄水を流し
た後に給水栓を閉じて止水したとき、スプレッダー20
2内部及び給水管204内部に残留している洗浄水がそ
の後もスプレッダー202の射水孔より垂れ落ちる液垂
れ現象を生じるのである。而してこのような液垂れ現象
が生じると、洗浄水内部に含まれている鉄錆等が小便器
200内面に付着し、汚れを生ぜしめてしまう。
【0005】図8はこの問題を解決するために提案され
たスプレッダーを示したもので(特開平7−18932
9)、図中201はスプレッダー203におけるスプレ
ッダー本体で、205はスプレッダー本体201に形成
された射水孔である。206は給水管208を通じて供
給されてきた洗浄水をスプレッダー本体201内部に導
入する導入管部で、210はその導入管部206の給水
管208側の基端部に装着された一方向性の逆止弁であ
る。この逆止弁210は、弁ケース212と、その内部
に収容された弁体214と、弁体214を弁座216に
着座させる向き、即ち閉弁方向に付勢するスプリング2
18とを有している。
たスプレッダーを示したもので(特開平7−18932
9)、図中201はスプレッダー203におけるスプレ
ッダー本体で、205はスプレッダー本体201に形成
された射水孔である。206は給水管208を通じて供
給されてきた洗浄水をスプレッダー本体201内部に導
入する導入管部で、210はその導入管部206の給水
管208側の基端部に装着された一方向性の逆止弁であ
る。この逆止弁210は、弁ケース212と、その内部
に収容された弁体214と、弁体214を弁座216に
着座させる向き、即ち閉弁方向に付勢するスプリング2
18とを有している。
【0006】この図8に示すスプレッダー203の場
合、給水管208の上流部に設けてあるフラッシュバル
ブ等の給水栓を開くと、給水圧により逆止弁210が開
弁して給水管208を通じて送られた洗浄水を導入管部
206を通じスプレッダー本体201に流入させる。ス
プレッダー本体201内部に流入した洗浄水は、射水孔
205より勢いよく小便器内部に射水される。
合、給水管208の上流部に設けてあるフラッシュバル
ブ等の給水栓を開くと、給水圧により逆止弁210が開
弁して給水管208を通じて送られた洗浄水を導入管部
206を通じスプレッダー本体201に流入させる。ス
プレッダー本体201内部に流入した洗浄水は、射水孔
205より勢いよく小便器内部に射水される。
【0007】一方、一定量の洗浄水を流した後に給水栓
を閉じると、逆止弁210に対する給水圧の作用がなく
なるので、逆止弁210が閉弁作動し、給水管208内
部に残留している洗浄水がスプレッダー本体201内部
に流れ込むのを阻止する。
を閉じると、逆止弁210に対する給水圧の作用がなく
なるので、逆止弁210が閉弁作動し、給水管208内
部に残留している洗浄水がスプレッダー本体201内部
に流れ込むのを阻止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのスプ
レッダー203の場合、複雑な機構の逆止弁210を装
着する必要があるため、スプレッダー203の部品点数
が必然的に多くなり、価格も高価なものとなってしまう
問題がある外、弁部へのごみ等の噛込みによって逆止弁
210が正常に作動しなくなる恐れがあり、或いはまた
ごみ等の流入を防ぐための構造が別途に必要になるなど
の問題がある。
レッダー203の場合、複雑な機構の逆止弁210を装
着する必要があるため、スプレッダー203の部品点数
が必然的に多くなり、価格も高価なものとなってしまう
問題がある外、弁部へのごみ等の噛込みによって逆止弁
210が正常に作動しなくなる恐れがあり、或いはまた
ごみ等の流入を防ぐための構造が別途に必要になるなど
の問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の発明のスプレッダ
ーはこのような課題を解決するために案出されたもので
ある。而して請求項1のスプレッダーは、(イ)内部に
洗浄水の流入空間を有するとともに、該流入空間に連通
した射水孔を有し、該射水孔より洗浄水を勢いよく小便
器内部に向けて射水するスプレッダー本体と、(ロ)給
水管を通じて供給された洗浄水を該スプレッダー本体内
に導入する導入管部とを備え、小便器の上部に設けられ
て洗浄水を射水し、小便器洗浄を行うスプレッダーにお
いて、前記射水孔における洗浄水出口を含む洗浄水の流
路上に、止水時に流路を横切る状態に水膜形成して該流
路における上流側の洗浄水を封じる水膜形成手段を設け
たことを特徴とする。
ーはこのような課題を解決するために案出されたもので
ある。而して請求項1のスプレッダーは、(イ)内部に
洗浄水の流入空間を有するとともに、該流入空間に連通
した射水孔を有し、該射水孔より洗浄水を勢いよく小便
器内部に向けて射水するスプレッダー本体と、(ロ)給
水管を通じて供給された洗浄水を該スプレッダー本体内
に導入する導入管部とを備え、小便器の上部に設けられ
て洗浄水を射水し、小便器洗浄を行うスプレッダーにお
いて、前記射水孔における洗浄水出口を含む洗浄水の流
路上に、止水時に流路を横切る状態に水膜形成して該流
路における上流側の洗浄水を封じる水膜形成手段を設け
たことを特徴とする。
【0010】請求項2のスプレッダーは、請求項1にお
いて、前記水膜形成手段が、前記流路を横切る状態に配
設されたメッシュから成っていることを特徴とする。
いて、前記水膜形成手段が、前記流路を横切る状態に配
設されたメッシュから成っていることを特徴とする。
【0011】請求項3のスプレッダーは、請求項2にお
いて、前記メッシュが、前記導入管部の内部に挿脱可能
に装着され、内部に洗浄水の流路の一部を形成する筒部
材に設けられていることを特徴とする。
いて、前記メッシュが、前記導入管部の内部に挿脱可能
に装着され、内部に洗浄水の流路の一部を形成する筒部
材に設けられていることを特徴とする。
【0012】請求項4のスプレッダーは、請求項3にお
いて、前記導入管部は水平方向に形成されるとともに、
前記スプレッダー本体は該導入管部より大径且つ該導入
管部に連続して先端側に形成されていて、該スプレッダ
ー本体内部に突入する状態で前記筒部材が装着され、該
筒部材には該スプレッダー本体内への突入部分に該筒部
材内の洗浄水を該スプレッダー本体の内部且つ外周側の
空間に流出させる半円形状の開口が形成されていて該開
口に前記メッシュが張設されていることを特徴とする。
いて、前記導入管部は水平方向に形成されるとともに、
前記スプレッダー本体は該導入管部より大径且つ該導入
管部に連続して先端側に形成されていて、該スプレッダ
ー本体内部に突入する状態で前記筒部材が装着され、該
筒部材には該スプレッダー本体内への突入部分に該筒部
材内の洗浄水を該スプレッダー本体の内部且つ外周側の
空間に流出させる半円形状の開口が形成されていて該開
口に前記メッシュが張設されていることを特徴とする。
【0013】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1のスプレ
ッダーは、止水時に流路を横切る状態に水膜形成して、
流路における上流側の洗浄水を封じる水膜形成手段を設
けたもので、このスプレッダーの場合、止水後に給水管
内部に残留している洗浄水が小便器内に垂れ落ちる現
象、即ち液垂れ現象を防止でき、従ってその液垂れに基
づく小便器の汚れを防ぐことができる。
ッダーは、止水時に流路を横切る状態に水膜形成して、
流路における上流側の洗浄水を封じる水膜形成手段を設
けたもので、このスプレッダーの場合、止水後に給水管
内部に残留している洗浄水が小便器内に垂れ落ちる現
象、即ち液垂れ現象を防止でき、従ってその液垂れに基
づく小便器の汚れを防ぐことができる。
【0014】請求項2のものは、流路を横切る状態に配
設したメッシュにて上記水膜形成手段を構成したもの
で、この請求項2のスプレッダーの場合、水膜形成手段
を簡単に構成することができるとともに、止水時におい
てメッシュ部における水の表面張力に基づいて水膜を有
効に形成することができる。
設したメッシュにて上記水膜形成手段を構成したもの
で、この請求項2のスプレッダーの場合、水膜形成手段
を簡単に構成することができるとともに、止水時におい
てメッシュ部における水の表面張力に基づいて水膜を有
効に形成することができる。
【0015】請求項3のスプレッダーは、上記導入管部
の内部に挿脱可能に装着され、内部に洗浄水の流路の一
部を形成する筒部材に上記メッシュを設けたもので、こ
の請求項3のスプレッダーの場合、メッシュにごみ等が
噛み込んで目詰りを起こすことがあっても、その筒部材
を外部に取り出して容易に清掃することができ、簡単に
目詰りを解消することができる。
の内部に挿脱可能に装着され、内部に洗浄水の流路の一
部を形成する筒部材に上記メッシュを設けたもので、こ
の請求項3のスプレッダーの場合、メッシュにごみ等が
噛み込んで目詰りを起こすことがあっても、その筒部材
を外部に取り出して容易に清掃することができ、簡単に
目詰りを解消することができる。
【0016】請求項4のスプレッダーは、上記筒部材を
スプレッダー本体内部に突入させた上、その突入部分
に、筒部材内部の洗浄水をスプレッダー本体内部且つ外
周側空間に流出させる半円形状の開口を形成して、その
開口に上記メッシュを張設したもので、この請求項4の
スプレッダーの場合、メッシュの内側の洗浄水を止水時
において良好に封じ込めることができる。
スプレッダー本体内部に突入させた上、その突入部分
に、筒部材内部の洗浄水をスプレッダー本体内部且つ外
周側空間に流出させる半円形状の開口を形成して、その
開口に上記メッシュを張設したもので、この請求項4の
スプレッダーの場合、メッシュの内側の洗浄水を止水時
において良好に封じ込めることができる。
【0017】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1及び図2において、10は小便器の上部
且つ後側の壁部11に取り付けられたスプレッダーであ
って、図2に示しているように大径のスプレッダー本体
12と、スプレッダー本体12の内部の流入空間13に
洗浄水を導入する、断面円形の水平方向の導入管部14
とを有している。
説明する。図1及び図2において、10は小便器の上部
且つ後側の壁部11に取り付けられたスプレッダーであ
って、図2に示しているように大径のスプレッダー本体
12と、スプレッダー本体12の内部の流入空間13に
洗浄水を導入する、断面円形の水平方向の導入管部14
とを有している。
【0018】導入管部14の外周面には、図1(B)に
示しているように雄ねじ18が形成されていてそこに固
定ナット20が螺合され、このナット20とスプレッダ
ー本体12とで壁部11を挾み込む状態で、本例のスプ
レッダー10が小便器上部に取り付けられている。
示しているように雄ねじ18が形成されていてそこに固
定ナット20が螺合され、このナット20とスプレッダ
ー本体12とで壁部11を挾み込む状態で、本例のスプ
レッダー10が小便器上部に取り付けられている。
【0019】図2に示しているように上記スプレッダー
本体12は、導入管部14の先端から半径方向外方にフ
ランジ状に延出する拡開壁部22と、円筒形状の周壁部
24と、周壁部24の前端開口を閉鎖する形態で形成さ
れた前面閉鎖部26とを有している。
本体12は、導入管部14の先端から半径方向外方にフ
ランジ状に延出する拡開壁部22と、円筒形状の周壁部
24と、周壁部24の前端開口を閉鎖する形態で形成さ
れた前面閉鎖部26とを有している。
【0020】このスプレッダー本体12には、また、周
壁部24の略下半部にスリット状の射水孔28が形成さ
れており、この射水孔28より洗浄水を小便器内部に勢
いよく射水するようになっている。
壁部24の略下半部にスリット状の射水孔28が形成さ
れており、この射水孔28より洗浄水を小便器内部に勢
いよく射水するようになっている。
【0021】ここで射水孔28は、図1から明らかなよ
うに正面形状が略半円形状を成しており、また図2に示
しているように断面形状が、後側の壁部11に向かって
角度αで斜めに傾斜する傾斜形状とされている。
うに正面形状が略半円形状を成しており、また図2に示
しているように断面形状が、後側の壁部11に向かって
角度αで斜めに傾斜する傾斜形状とされている。
【0022】図2に示しているように、導入管部14の
内部には円筒部材30が挿脱可能に装着されている。こ
の円筒部材30は、前端側が閉鎖された形態のもので、
その閉鎖部32がスプレッダー本体12における前面閉
鎖部26に当接する位置まで導入管部14内に深く挿入
されている。
内部には円筒部材30が挿脱可能に装着されている。こ
の円筒部材30は、前端側が閉鎖された形態のもので、
その閉鎖部32がスプレッダー本体12における前面閉
鎖部26に当接する位置まで導入管部14内に深く挿入
されている。
【0023】この円筒部材30は、内部通路34が洗浄
水の流路の一部を形成しており、そしてスプレッダー本
体12内部への突入部分には、内部通路34とスプレッ
ダー本体12における円筒部材30の外周側の環状空間
13aとを連通させる半円形状の開口38(図4参照)
がアーム36の上側と下側とにそれぞれ形成されてい
る。即ちこの例において、内部通路34を通じて流入し
てきた洗浄水は、それら開口38を経て環状空間13a
に流れ込んだ上、射水孔28から小便器内部に射出され
る。
水の流路の一部を形成しており、そしてスプレッダー本
体12内部への突入部分には、内部通路34とスプレッ
ダー本体12における円筒部材30の外周側の環状空間
13aとを連通させる半円形状の開口38(図4参照)
がアーム36の上側と下側とにそれぞれ形成されてい
る。即ちこの例において、内部通路34を通じて流入し
てきた洗浄水は、それら開口38を経て環状空間13a
に流れ込んだ上、射水孔28から小便器内部に射出され
る。
【0024】図3及び図4に示しているように、本例に
おいては円筒部材30の上記半円形状の開口38のそれ
ぞれにメッシュ40が水平方向に張設されている。
おいては円筒部材30の上記半円形状の開口38のそれ
ぞれにメッシュ40が水平方向に張設されている。
【0025】次に本例のスプレッダー10の作用を説明
する。本例において、導入管部14に繋がる給水管の上
流部に設けられたフラッシュバルブ等の給水栓が開かれ
ると、その給水管を通じて洗浄水が導入管部14に流れ
込み、更に円筒部材30の内部通路34を流通して、そ
の先端部分の半円形状の開口38を通じてスプレッダー
本体12内部且つ外周側の環状空間13aに流れ込み、
引き続いて射水孔28から小便器内部に勢いよく射水さ
れる。射水孔28から射水された洗浄水は小便器の内面
を伝って流下し、小便器内部を洗浄する。
する。本例において、導入管部14に繋がる給水管の上
流部に設けられたフラッシュバルブ等の給水栓が開かれ
ると、その給水管を通じて洗浄水が導入管部14に流れ
込み、更に円筒部材30の内部通路34を流通して、そ
の先端部分の半円形状の開口38を通じてスプレッダー
本体12内部且つ外周側の環状空間13aに流れ込み、
引き続いて射水孔28から小便器内部に勢いよく射水さ
れる。射水孔28から射水された洗浄水は小便器の内面
を伝って流下し、小便器内部を洗浄する。
【0026】一定量の洗浄水が射水されたところで給水
栓が閉じられると、そこで射水孔28からの射水が停止
する。このとき、本例においては円筒部材30の先端部
分の開口38に設けられたメッシュ40の部分で水の表
面張力に基づいて水膜が形成され、その水膜によって、
メッシュ40の上流部分の洗浄水が内部通路34内及び
給水管内部に封じられる。即ち、給水管内部とスプレッ
ダー10内部、厳密にはメッシュ40よりも上流側の部
分に残留した洗浄水が、射水停止時において射水孔28
より流出せず、そのまま給水管内部或いはスプレッダー
10内部に保持される。
栓が閉じられると、そこで射水孔28からの射水が停止
する。このとき、本例においては円筒部材30の先端部
分の開口38に設けられたメッシュ40の部分で水の表
面張力に基づいて水膜が形成され、その水膜によって、
メッシュ40の上流部分の洗浄水が内部通路34内及び
給水管内部に封じられる。即ち、給水管内部とスプレッ
ダー10内部、厳密にはメッシュ40よりも上流側の部
分に残留した洗浄水が、射水停止時において射水孔28
より流出せず、そのまま給水管内部或いはスプレッダー
10内部に保持される。
【0027】従って本例によれば、止水後において給水
管内部或いはスプレッダー10内部に残留している洗浄
水が小便器内に垂れ落ちる現象、即ち液垂れ現象が防止
され、従ってその液垂れに基づく小便器の汚れが防止さ
れる。
管内部或いはスプレッダー10内部に残留している洗浄
水が小便器内に垂れ落ちる現象、即ち液垂れ現象が防止
され、従ってその液垂れに基づく小便器の汚れが防止さ
れる。
【0028】また本例のスプレッダー10の場合、メッ
シュ40が水平方向に設けられているため、上流側の洗
浄水の流出圧力がメッシュ40全体に均等に働く。つま
りメッシュ40において生じた水膜による堰止作用が上
流側の洗浄水に対してメッシュ40全面に亘って均等に
働き、従ってメッシュ40の上流側の洗浄水が、メッシ
ュ40を通じて漏出するのを有効に防ぐことができる。
シュ40が水平方向に設けられているため、上流側の洗
浄水の流出圧力がメッシュ40全体に均等に働く。つま
りメッシュ40において生じた水膜による堰止作用が上
流側の洗浄水に対してメッシュ40全面に亘って均等に
働き、従ってメッシュ40の上流側の洗浄水が、メッシ
ュ40を通じて漏出するのを有効に防ぐことができる。
【0029】更に本例のスプレッダー10の場合、導入
管部14に挿脱可能に装着された円筒部材30にメッシ
ュ40が設けられているため、そのメッシュ40にごみ
等が噛み込んで目詰りを起すことがあっても、その円筒
部材30を外部に取り出すことで、容易にメッシュ40
を清掃することができ、目詰りを解消することができ
る。
管部14に挿脱可能に装着された円筒部材30にメッシ
ュ40が設けられているため、そのメッシュ40にごみ
等が噛み込んで目詰りを起すことがあっても、その円筒
部材30を外部に取り出すことで、容易にメッシュ40
を清掃することができ、目詰りを解消することができ
る。
【0030】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば図5(A)(ア)に示して
いるように、射水孔28の内面側においてメッシュ40
を部分的に設けることもできるし、或いはまた(A)
(イ)に示しているように射水孔28の内面側において
スプレッダー本体12の内部の流入空間13全幅に亘っ
てメッシュ40を設けるといったことも可能である。
くまで一例示である。例えば図5(A)(ア)に示して
いるように、射水孔28の内面側においてメッシュ40
を部分的に設けることもできるし、或いはまた(A)
(イ)に示しているように射水孔28の内面側において
スプレッダー本体12の内部の流入空間13全幅に亘っ
てメッシュ40を設けるといったことも可能である。
【0031】或いは(B)(ア)に示しているように、
射水孔28における洗浄水出口にメッシュ40を幅方向
に部分的に、或いは(B)(イ)に示しているようにス
プレッダー本体12全幅に亘って設けるといったことも
可能であり、更に図6に示しているように円筒部材30
にメッシュ40を設けるに当って、これを横向きの円筒
部材30における内部通路34を垂直に横切る状態でメ
ッシュ40を設けるといったことも場合により可能であ
る。
射水孔28における洗浄水出口にメッシュ40を幅方向
に部分的に、或いは(B)(イ)に示しているようにス
プレッダー本体12全幅に亘って設けるといったことも
可能であり、更に図6に示しているように円筒部材30
にメッシュ40を設けるに当って、これを横向きの円筒
部材30における内部通路34を垂直に横切る状態でメ
ッシュ40を設けるといったことも場合により可能であ
る。
【0032】その他水膜形成手段として上記メッシュ以
外によることも可能であるなど、本発明はその主旨を逸
脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能
である。
外によることも可能であるなど、本発明はその主旨を逸
脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能
である。
【図1】本発明の一実施例であるスプレッダーを小便器
の壁部に取り付けた状態で示す図である。
の壁部に取り付けた状態で示す図である。
【図2】図1のスプレッダーの内部構造を示す図であ
る。
る。
【図3】図2における円筒部材を装着する前の状態で示
す図である。
す図である。
【図4】図3における円筒部材単体を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す図である。
【図6】本発明の更に他の実施例を示す図である。
【図7】本発明の背景説明のための説明図である。
【図8】従来公知のスプレッダーの一例を示す図であ
る。
る。
10 スプレッダー 12 スプレッダー本体 13 流入空間 13a 環状空間 14 導入管部 28 射水孔 30 円筒部材 34 内部通路 38 開口 40 メッシュ(水膜形成手段)
Claims (4)
- 【請求項1】 (イ)内部に洗浄水の流入空間を有する
とともに、該流入空間に連通した射水孔を有し、該射水
孔より洗浄水を勢いよく小便器内部に向けて射水するス
プレッダー本体と、(ロ)給水管を通じて供給された洗
浄水を該スプレッダー本体内に導入する導入管部とを備
え、小便器の上部に設けられて洗浄水を射水し、小便器
洗浄を行うスプレッダーにおいて前記射水孔における洗
浄水出口を含む洗浄水の流路上に、止水時に流路を横切
る状態に水膜形成して該流路における上流側の洗浄水を
封じる水膜形成手段を設けたことを特徴とする小便器の
スプレッダー。 - 【請求項2】 請求項1において、前記水膜形成手段
が、前記流路を横切る状態に配設されたメッシュから成
っていることを特徴とする小便器のスプレッダー。 - 【請求項3】 請求項2において、前記メッシュが、前
記導入管部の内部に挿脱可能に装着され、内部に洗浄水
の流路の一部を形成する筒部材に設けられていることを
特徴とする小便器のスプレッダー。 - 【請求項4】 請求項3において、前記導入管部は水平
方向に形成されるとともに、前記スプレッダー本体は該
導入管部より大径且つ該導入管部に連続して先端側に形
成されていて、該スプレッダー本体内部に突入する状態
で前記筒部材が装着され、該筒部材には該スプレッダー
本体内への突入部分に該筒部材内の洗浄水を該スプレッ
ダー本体の内部且つ外周側の空間に流出させる半円形状
の開口が形成されていて該開口に前記メッシュが張設さ
れていることを特徴とする小便器のスプレッダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35594296A JP3304047B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 小便器のスプレッダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35594296A JP3304047B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 小便器のスプレッダー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10183727A JPH10183727A (ja) | 1998-07-14 |
JP3304047B2 true JP3304047B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=18446530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35594296A Expired - Fee Related JP3304047B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 小便器のスプレッダー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3304047B2 (ja) |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP35594296A patent/JP3304047B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10183727A (ja) | 1998-07-14 |
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