JP3303988B2 - ホログラム記録方法 - Google Patents

ホログラム記録方法

Info

Publication number
JP3303988B2
JP3303988B2 JP22396592A JP22396592A JP3303988B2 JP 3303988 B2 JP3303988 B2 JP 3303988B2 JP 22396592 A JP22396592 A JP 22396592A JP 22396592 A JP22396592 A JP 22396592A JP 3303988 B2 JP3303988 B2 JP 3303988B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hologram
hologram recording
correction
light
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22396592A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0667589A (ja
Inventor
植田健治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP22396592A priority Critical patent/JP3303988B2/ja
Publication of JPH0667589A publication Critical patent/JPH0667589A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3303988B2 publication Critical patent/JP3303988B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holo Graphy (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホログラム記録方法に
関し、特に、振動や光源のレーザーの出力変動等によっ
て生じる干渉縞の乱れを低減したホログラム記録方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、ホログラムの製造は、光源
からのレーザー光と物体からのレーザー光の2光束の干
渉によって生じる干渉縞をホログラム記録材料に記録す
ることによって行っている。この際、可干渉性の低下の
原因となる振動やレーザーの出力変動等の外乱によって
生じる2つの可干渉光の光路長差の変化を補正するため
に、図5に示すような光学系が使用されている。この光
学系では、図6(A)、(B)に正面図を示すように、
所望のホログラムを記録する乾板1を固定保持する乾板
ホルダー2とは異なる位置に並列して、補正用ホログラ
ム3を固定保持する補正用ホログラムホルダー4を置
き、この補正用ホログラム3にビームスプリッター9、
ピエゾミラー7、ミラーMを経て乾板1に入射する参照
光又は物体光10の一部と、ビームスプリッター9、ミ
ラーMを経て乾板1の他方の面に入射する物体光又は参
照光11の一部を入射させ、一方の光10の透過光(0
次光)と他方の光11の1つの回折光とを光電素子6上
で干渉させて干渉縞5を形成させ、干渉縞5の動きを光
電素子6により検知し、干渉縞5が移動しないように光
電素子6からの信号をフリンジロッカー(制御回路)8
を介してピエゾミラー7に帰還してピエゾミラー7の位
置を微調節することにより、可干渉性の低下の原因とな
る振動やレーザーの出力変動等の外乱により生ずる2つ
の可干渉光10、11の光路長差の変化を補正して、高
画質のホログラム記録を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来行われ
てきた上記の方法では、確かに可干渉性の低下の原因と
なる振動やレーザーの出力変動等の外乱によって生ずる
2つの可干渉光の光路長差の変化を補正する効果はある
が、補正用ホログラムホルダー4と乾板ホルダー2との
間の微妙な振動のずれを補正することはできず、これが
得られるホログラムの画像低下の原因となっていた。
【0004】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ホログラム記録光路の一部に
配置した補正用ホログラムにより発生した干渉縞を利用
して、可干渉性の低下の原因の外乱を補償することによ
り、高画質のホログラム記録を行う方法において、その
補償作用をより確実にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のホログラム記録方法は、基板上に設けたホログラム
記録材料に対して2つの可干渉性の光束を入射して干渉
縞を形成するホログラム記録方法において、ホログラム
記録材料の所望の領域に本体ホログラムを記録する前
に、本体ホログラム記録領域をマスクした状態でそのホ
ログラム記録材料の別の領域に補正用ホログラムを記録
し、その後、前記マスクを取り除き、本体ホログラム記
録用の2つの光束のそれぞれ一部が補正用ホログラムに
入射するように前記ホログラム記録材料に2つの光束を
入射させながら、補正用ホログラムからの1つの回折光
と別の回折光又は透過光との干渉縞を形成させ、該干渉
縞の移動を補償するように記録光学系を調節することを
特徴とする方法である。
【0006】この場合、ホログラム記録材料として現像
処理のいらないフォトポリマーを用いるのが望ましい。
【0007】
【作用】本発明においては、同一ホログラム記録材料の
本体ホログラム記録領域と別の領域に、本体ホログラム
を記録する前に、本体ホログラム記録領域をマスクした
状態で補正用ホログラムを記録し、その後、このマスク
を取り除いて、記録した補正用ホログラムによる干渉縞
を用いて、可干渉性の低下の原因となる振動やレーザー
の出力変動等の外乱を補償するので、従来の方法で問題
となっていた、補正用ホログラムホルダーと所望のホロ
グラムを記録する乾板ホルダーとの間の微妙な振動のず
れが発生せず、良好な分解能のホログラムを安定して記
録することができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照にして本発明のホログラム
記録方法の実施例について説明する。図1に、本発明の
ホログラム記録方法を実施するのに使用するホログラム
記録光学系を示す。図5の従来の配置と異なるのは、乾
板ホルダーと別体の補正用ホログラムホルダーを用いな
い点にある。すなわち、図示しないレーザーからの光は
ビームスプリッター19により2つに分けられ、一方の
光20は、ピエゾミラー17、ミラーMを経て、ホログ
ラム記録乾板12を固定保持するホルダー14の一方の
面に入射し、他方の光21は、ミラーMを経て、ホルダ
ー14の他方の面に入射するようになっている。また、
後述する補正用ホログラム13を直進透過した光20と
そのホログラム13によって回折された1つの回折光と
が干渉して形成された干渉縞15の動きを検知する光電
素子16、光電素子16からの信号を受けてピエゾミラ
ー17に帰還するフリンジロッカー18も、従来の配置
と同様に設けられている。
【0009】ところで、2つの可干渉光20、21の光
路長差の変化を補正するための補正用のホログラム13
は、本発明においては、図2に正面図を示すように、ホ
ルダー14に固定保持されているホログラム記録乾板1
2の一部Bに、本体領域Aへのホログラム記録に先立っ
て記録される。そのために、図3に示すようなマスク2
2をホログラム記録乾板12上にのせて、補正用ホログ
ラムと所望のホログラムを撮影する領域B、A以外の感
度をなくすように、紫外線や可視光を所定量照射する。
次に、図4に示すように、この乾板12をホルダー14
に固定し(同図(a))、所望のホログラム記録領域A
をマスク23により遮光した状態(同図(b))で、図
1の光学系を用いて領域Bに補正用ホログラム13を記
録する。乾板12として、例えばフォトポリマーのよう
なリアルタイムで記録できるものを用いると、領域Bに
は即時に補正用ホログラム13が形成される。次いで、
マスク23を外し、図2(c)の状態で、図1の光学系
を用いて所望の高画質の本体ホログラム24を撮影す
る。その際、この補正用ホログラム13を用いて、一方
の光20の直進光と他方の光21の1つの回折光とによ
り作られる干渉縞15の動きを光電素子16により検知
し、光電素子16と連動するピエゾミラー17を干渉縞
15が移動しないように変動させる制御装置(一般に、
フリンジロッカーと呼ばれる。)18を用いて、光電素
子16の検知信号をピエゾミラー17にフィードバック
させて、光路長の変化を補正する。光路長を補正する制
御装置(フリンジロッカー)18としては、本発明にお
いては、STABILOCK−II(MECCA EL
ECTRIC社製)を用いた。このフリンジロッカー1
8においては、それを構成する光電素子16上に3つの
ピンホールが配置されており、この3つのピンホールの
光量が変化しないように、ピエゾミラー17を前後に微
調節することにより、光路長の変化を補正するものであ
る。
【0010】上記の本発明による方法により記録したホ
ログラムは、従来のものに比べて干渉縞が正確に刻まれ
ているため、像等を投影した場合、歪みやボケがない良
好な像が観測できる。例えば、図5のような従来の光学
系でホログラムミラーを撮影し、それに文字等を投影し
た場合、エッジ部に若干のボケが観測されることがあっ
たが、これに対して、図1の本発明の光学系を用いてホ
ログラムミラーを撮影し、それに文字等を投影した場
合、エッジ部にボケは観測されなかった。このボケを定
量化するために、日本テレビジョン学会の解像度チャー
トを投影し、従来の場合と本発明の場合の解像度を測定
した。各々20サンプルにつき、解像度を測定し、平均
を求めたところ、従来の記録方法では、解像度が120
0TV本ぐらいであるのに対して、本発明の記録方法で
は、1500TV本以上であり、明らかに解像度が向上
していることがわかった。
【0011】実施例1 図1〜図3の光学系を用いてホログラムミラーを記録し
た。ホログラム記録乾板12として、オムニデックス−
352(DuPont社製フォトピポリマー)を300
mm×400mmのガラス基板上に貼り付けたものを用
い、補正用ホログラム領域Bと所望のホログラム記録領
域Aを黒紙22で覆い、紫外線を照射することにより、
周囲の領域の感度をなくした。補正用ホログラム13
は、所望の記録領域Aを黒紙23でマスクした状態で、
フリンジロッカー18による帰還を用いないで、Arレ
ーザーの514.5nmの波長を用いて図1の光学系に
より記録した。次に、光電素子16、フリンジロッカー
18、ピエゾミラー17を接続し、光路長補正装置を最
適の位置に調整し、マスク23を取り除き、光路長変化
を補正しながら領域Aに所望のホログラム24を記録し
た。
【0012】比較例1 光路長変化を補正しない以外は、実施例1と全くと同様
にホログラムを記録した。
【0013】比較例2 図5のような補正用ホログラム3がホログラム記録乾板
1から離れている光学系を用いてホログラムを記録し
た。
【0014】上記のようにして記録された3種類のホロ
グラムミラーについて、各々30個撮影を行い、そのホ
ログラムミラーによる解像度を比較した。その結果、最
も解像度が良かったものは実施例1で、次いで比較例
2、比較例1の順となった。
【0015】なお、本発明の記録方法においては、用い
るホログラム記録乾板には、特に限定がなく、何れの記
録材料も使用できるが、補正用ホログラムを実時間で記
録、顕像化できるフォトポリマーが特に適している。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のホログラム記録方法によると、同一ホログラム記録材
料の本体ホログラム記録領域と別の領域に、本体ホログ
ラムを記録する前に、本体ホログラム記録領域をマスク
した状態で補正用ホログラムを記録し、その後、このマ
スクを取り除いて、記録した補正用ホログラムによる干
渉縞を用いて、可干渉性の低下の原因となる振動やレー
ザーの出力変動等の外乱を補償するので、従来の方法で
問題となっていた、補正用ホログラムホルダーと所望の
ホログラムを記録する乾板ホルダーとの間の微妙な振動
のずれが発生せず、良好な分解能のホログラムを安定し
て記録することができる。
【0017】このホログラム記録方法は、高解像度が要
求されるホログラフィック光学素子の記録に適してお
り、例えば、バーコード読み取り用のホログラムスキャ
ナー、レーザービームプリンター用のホログラムスキャ
ナー、ホログラムミラー、ヘッドアップディスプレー用
コンバイナー等の記録時に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホログラム記録方法を実施するのに使
用するホログラム記録光学系を示す図である。
【図2】図1のホログラム記録乾板を固定保持するホル
ダーの正面図である。
【図3】本発明の記録方法において用いるマスクの形状
の1例を示す図である。
【図4】本発明の記録方法の順番を説明するための図で
ある。
【図5】従来のホログラム記録光学系を示す図である。
【図6】図5の乾板ホルダーと補正用ホログラムホルダ
ーの正面図である。
【符号の説明】
12…ホログラム記録乾板 13…補正用ホログラム 14…ホルダー 15…干渉縞 16…光電素子 17…ピエゾミラー 18…フリンジロッカー 19…ビームスプリッター 20…一方の光 21…他方の光 22…マスク 23…マスク 24…本体ホログラム M …ミラー B …補正用ホログラム記録領域 A …本体ホログラム記録領域

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けたホログラム記録材料に対
    して2つの可干渉性の光束を入射して干渉縞を形成する
    ホログラム記録方法において、ホログラム記録材料の所
    望の領域に本体ホログラムを記録する前に、本体ホログ
    ラム記録領域をマスクした状態でそのホログラム記録材
    料の別の領域に補正用ホログラムを記録し、その後、前
    記マスクを取り除き、本体ホログラム記録用の2つの光
    束のそれぞれ一部が補正用ホログラムに入射するように
    前記ホログラム記録材料に2つの光束を入射させなが
    ら、補正用ホログラムからの1つの回折光と別の回折光
    又は透過光との干渉縞を形成させ、該干渉縞の移動を補
    償するように記録光学系を調節することを特徴とするホ
    ログラム記録方法。
  2. 【請求項2】 前記ホログラム記録材料としてフォトポ
    リマーを用いることを特徴とする請求項1記載のホログ
    ラム記録方法。
JP22396592A 1992-08-24 1992-08-24 ホログラム記録方法 Expired - Fee Related JP3303988B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22396592A JP3303988B2 (ja) 1992-08-24 1992-08-24 ホログラム記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22396592A JP3303988B2 (ja) 1992-08-24 1992-08-24 ホログラム記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0667589A JPH0667589A (ja) 1994-03-11
JP3303988B2 true JP3303988B2 (ja) 2002-07-22

Family

ID=16806467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22396592A Expired - Fee Related JP3303988B2 (ja) 1992-08-24 1992-08-24 ホログラム記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3303988B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100322747B1 (ko) * 2000-02-25 2002-02-07 윤종용 스트레오 영상 기록 장치
JP4531472B2 (ja) * 2004-07-29 2010-08-25 浜松ホトニクス株式会社 ホログラム作成装置および方法
JP4533835B2 (ja) * 2005-11-16 2010-09-01 日本放送協会 デジタルデータ記録波面補正方法および装置
JP4560055B2 (ja) * 2007-01-18 2010-10-13 日本放送協会 デジタルデータ記録波面補正装置及びデジタルデータ記録波面補正方法
JP4941163B2 (ja) * 2007-08-06 2012-05-30 パルステック工業株式会社 ホログラム記録装置及びホログラム記録装置のレーザ光の光路長調整方法
JP5534404B2 (ja) * 2009-12-14 2014-07-02 大日本印刷株式会社 ホログラムの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0667589A (ja) 1994-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2130738A (en) An alignment mark detecting optical system
JP3303988B2 (ja) ホログラム記録方法
US4975717A (en) Apparatus for recording image
US5264869A (en) Electro-optical control apparatus and system for spot position control in an optical output device
US5212381A (en) Method of controlling slow scan direction of spot position in an optical output device employing an electro-optical control apparatus
EP0549204B1 (en) Spot position control in a raster output scanning device
EP1457994A2 (en) Compact holographic recording and reproducing apparatus
JPS6247010A (ja) レ−ザ走査装置
CA2064230A1 (en) Holographic lithography
JP4560055B2 (ja) デジタルデータ記録波面補正装置及びデジタルデータ記録波面補正方法
US4110791A (en) Television projector system
JPS6212484B2 (ja)
US5500326A (en) Method of producing master and working pattern plates for etching and photolithographic apparatus therefor
JP2017041288A (ja) ホログラム記録媒体多重記録再生方法およびホログラム記録媒体多重記録再生装置
JPS61232763A (ja) 複写光学系の光量ムラ補正装置
JP7162337B2 (ja) 位相シフトデジタルホログラフィ装置
US5801833A (en) Method of producing master and working pattern plates for etching and photolithographic apparatus therefor
JP5158328B2 (ja) ホログラム撮影光学系
JP5099319B2 (ja) ホログラム撮影光学系
JP3294018B2 (ja) 光検知器
EP0528543B1 (en) A method and apparatus for controlling the position of a spot of light
JP2007178458A (ja) ホログラム記録方法及び装置
JP2675863B2 (ja) 光ビーム走査装置
JPS58100572A (ja) レ−ザ−記録装置
JP3078680B2 (ja) 光走査装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110510

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120510

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees