JP3303807B2 - 液圧ブレーキ装置 - Google Patents

液圧ブレーキ装置

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JP3303807B2
JP3303807B2 JP31797498A JP31797498A JP3303807B2 JP 3303807 B2 JP3303807 B2 JP 3303807B2 JP 31797498 A JP31797498 A JP 31797498A JP 31797498 A JP31797498 A JP 31797498A JP 3303807 B2 JP3303807 B2 JP 3303807B2
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    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
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    • B60T8/3615Electromagnetic valves specially adapted for anti-lock brake and traction control systems
    • B60T8/3675Electromagnetic valves specially adapted for anti-lock brake and traction control systems integrated in modulator units

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧ブレーキ装置
に関し、特に、ホイルシリンダに対する作動流体の流入
及び流出をそれぞれ制御する流入弁及び流出弁を備える
液圧ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平10−6731
0号に開示される液圧ブレーキ装置が公知である。この
液圧ブレーキ装置は、ホイルシリンダへの作動流体の流
入を制御する流入弁と、ホイルシリンダからの作動流体
の流出を制御する流出弁とが組み付けられた弁ブロック
を備えている。流入弁は、作動流体が弁座側へ流入して
弁子の側部から流出するように構成されている。また、
流出弁は、作動流体が弁子の側部へ流入して弁座側から
流出するように構成されている。
【0003】上記従来の液圧ブレーキ装置において、流
入弁と流出弁とは、それらの軸方向が互いに平行となる
ように、かつ、弁子の側部が弁の組み付け面に対して同
じ深さに配置されるように、弁ブロックに組み付けられ
ている。従って、上記従来の液圧ブレーキ装置では、流
入弁及び流出弁のそれぞれの弁子側部を、弁の組み付け
面に対して平行な一本の油路で互いに接続すると共に、
この油路にホイルシリンダを接続することで、流入弁を
介してホイルシリンダに作動流体を流入させることがで
きると共に、流出弁を介してホイルシリンダから作動流
体を流出させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、上記従来
の液圧ブレーキ装置において、流入弁と流出弁とでは流
体の流れる方向は逆向きである。しかしながら、弁の低
コスト化を図るうえでは、流入弁及び流出弁を同一の構
成、すなわち、流体の流れる方向が同一となる構成とす
ることが望ましい。上記従来の液圧ブレーキ装置におい
て、かかる構成をとった場合には、一方の弁の弁座側と
他方の弁の弁子の側部とを接続するために、複数の油路
よりなる屈曲した経路を設けることが必要となる。この
場合、油路の加工工数が増大すると共に、加工した油路
を閉塞するための埋栓の数も増大することで、却ってコ
スト増を招く。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、流入弁と流出弁とを流体の流れる方向が同一と
なるように構成しつつ、油路及び埋栓の数が増大するの
を防止することで、コストダウンを効果的に図ることが
可能な液圧ブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、ホイルシリンダへの作動流体の流入を
制御する流入弁と、ホイルシリンダからの作動流体の流
出を制御する流出弁とが組み付けられると共に、ホイル
シリンダが接続されるホイルシリンダポートが設けられ
た弁ブロックを備え、前記流入弁及び流出弁は、それぞ
れ、弁座側に連通する第1のポートと弁子側に連通する
第2のポートとを有する液圧ブレーキ装置であって、前
記流入弁の前記第2のポートと、前記ホイルシリンダポ
ートと接続する直線的な接続油路を設けると共に、前記
流出弁の前記第1のポートを前記接続油路上又はその延
長上に配置した液圧ブレーキ装置により達成される。
【0007】請求項1記載の発明において、流入弁及び
流出弁は、それぞれ、弁座側に連通する第1のポート
と、弁子側に連通する弁子ポートとを備える。流入弁の
第2のポートと、弁ブロックのホイルシリンダポートと
が一本の直線的な接続油路で接続されると共に、流出弁
の第1のポートが、この接続油路上又はその延長上に配
置される。このため、流入弁の第2のポートと流出弁の
第1のポートとを一本の油路で接続することが可能とな
る。また、流入弁の第2のポートと流出弁の第1のポー
トとを接続する上記油路を介して、流入弁の第2のポー
トからホイルシリンダへ作動流体を流入させることがで
きると共に、ホイルシリンダから流出弁の第1のポート
へ作動流体を流出させることができる。すなわち、流入
弁及び流出弁の何れにおいても、作動流体は第1のポー
ト側から第2のポート側へ流れる。
【0008】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、ホイルシリンダへの作動流体の流入を制御する流
入弁と、ホイルシリンダからの作動流体の流出を制御す
る流出弁とが組み付けられた弁ブロックを備え、前記流
入弁及び流出弁は、それぞれ、弁座側に連通する第1の
ポートと弁子側に連通する第2のポートとを有する液圧
ブレーキ装置であって、前記流入弁の第2のポートと前
記流出弁の第1のポートとの接続線が、前記弁ブロック
の前記流入弁が組み付けられた面に対して略平行となる
ように、前記流入弁及び前記流出弁を配置した液圧ブレ
ーキ装置により達成される。
【0009】請求項2記載の発明において、流入弁の第
2のポートと流出弁の第1のポートとの接続線が、弁ブ
ロックの流入弁が組み付けられた面に対して略平行とな
るように、流入弁及び流出弁が配置される。このため、
流入弁の第2のポートと流出弁の第1のポートとを、上
記組み付け面に平行な一本の油路で接続することができ
る。この場合、上記油路を介して、流入弁の第2のポー
トからホイルシリンダへ作動流体を流入させると共に、
ホイルシリンダから流出弁の第1のポートへ作動流体を
流出させることができる。すなわち、流入弁及び流出弁
の何れにおいても、作動流体は第2のポート側から第1
のポート側へ流れる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例であ
る液圧ブレーキ装置の構成図である。なお、図1には車
輪一輪分に対応する構成部分のみを示している。図1に
示す如く、液圧ブレーキ装置は、弁ブロック10を備え
ている。弁ブロック10には、流入弁12及び流出弁1
4が組み付けられている。流入弁12及び流出弁14は
同一の構成を有しているため、これらの代表例として流
入弁12の構成について説明する。
【0011】流入弁12はスリーブ22を備えている。
スリーブ22は一端(図1においては右端)が閉じた円
筒状の非磁性部材である。スリーブ22の周囲には、電
磁コイル24及びヨーク26が配設されている。電磁コ
イル24は電子制御ユニット(以下、ECUと称す)2
8に接続されている。ECU28は電磁コイル24に励
磁電流を供給する。また、ヨーク26は磁性材料より構
成された部材である。
【0012】スリーブ22の内部には、閉じ側端部から
順に、コア30、プランジャ32、及びガイド34が挿
入されている。コア30、プランジャ32、及びガイド
34は磁性材料より構成された部材である。コア30及
びガイド34は、スリーブ22の内部に圧入固定されて
いる。ガイド34は、その中央を貫通する貫通孔36を
備えている。また、プランジャ32はスリーブ22の内
部を軸方向に変位できるように挿入されている。
【0013】コア30は、図1中左向きに開口する円筒
開口38を備えている。円筒開口38には、プランジャ
32を図1中左向きに付勢するスプリング40が配設さ
れている。プランジャ32がスプリング40により付勢
されることで、コア30とプランジャ32との間には所
定長のギャップが形成されている。従って、プランジャ
32のスリーブ22内部での変位は、上記所定のギャッ
プ長の範囲内に規制されている。円筒開口38の入口部
には大径部38aが設けられている。一方、プランジャ
32の、コア30と対向する側の底面には突起32aが
設けられている。プランジャ32がコア30側へ変位す
るにつれて、突起32aは大径部38a内へ進入する。
また、プランジャ32には、ガイド34の貫通孔36を
貫通するシャフト42が固定されている。
【0014】ガイド34の一端(図1においては左端)
には、円筒部44が形成されている。円筒部44には、
その内部空間と外部空間とを連通する連通路46が設け
られている。円筒部44の内部には、図1における左端
側からバルブシート48が圧入されている。バルブシー
ト48には、その中央を軸方向に延びる連通路50が設
けられている。連通路50の、円筒部44の内部に連通
する側の端部には、オリフィス52が設けられている。
オリフィス52の、円筒部44への開口部には円錐面状
に形成された弁座54が設けられている。弁座54に
は、シャフト42の一端(図1においては左端)に設け
られた弁子56が対向している。上述の如く、プランジ
ャ32はスプリング40により図1における左向きに付
勢されている。このため、電磁コイル24に通電されな
い状態では、弁子56が弁座54に押圧されることによ
りオリフィス52は閉塞されている。
【0015】上記したガイド34及びバルブシート48
は、弁ブロック10に形成された弁取付穴58に挿入さ
れている。バルブシート48の外周にはカップシール6
0が装着されている。カップシール60は、円筒部44
及びバルブシート48の外周部において、連通路46側
から連通路50側へ向かう流体の流れのみを許容する逆
止弁として機能している。
【0016】弁取付穴58の弁ブロック10の表面への
開口部には、バックアップリング収納スペース61が設
けられている。バックアップスプリング収納スペース6
1にパックアップリング62が掛止されることにより、
流入弁12が弁ブロック10に固定されている。弁取付
穴58の底面には、第1ポート64が開口している。ま
た、弁取付穴58の側面の、連通路46に連通する部位
には、第2ポート66が開口している。従って、第1ポ
ート64及び第2ポート66は、それぞれ、連通路50
及び連通路46に連通している。
【0017】上述の如く、流出弁14は流入弁12と同
一の構成を有している。ただし、流出弁14は弁ブロッ
ク10の弁取付穴68に取り付けられている。上記した
流入弁12及び流出弁14の構成によれば、電磁コイル
24に通電されていない場合には、オリフィス52が弁
子56により閉塞されることで、連通路46と連通路5
0との連通は遮断される。一方、電磁コイル24に通電
されると、電磁コイル24が発生する磁束は、ヨーク2
6、コア30、プランジャ32、及びガイド34からな
る磁気回路を循環し、かかる磁束により、プランジャ3
2に、プランジャ32とコア30との間のギャップを減
少させる向きの電磁力が発生する。この電磁力は、スプ
リング40の付勢力に抗して、シャフト42を介して弁
子56に伝達されることで、弁子46を弁座54から離
座する方向に変位させる。
【0018】この場合、上述したように、プランジャ3
2がコア30側に変位するにつれて、プランジャ32の
突起32aは円筒開口38の大径部38aへ進入する。
突起32aが大径部38a へ進入すると、上記磁気回路
を循環する磁束の一部は突起32aからコア30側へ逃
げるようになる。この磁束の逃げ量は、突起32aの大
径部38aへの進入量が大きくなるほど増大する。その
結果、プランジャ32とコア30との間のギャップの減
少に伴う磁束の増大と、上記磁束の逃げ量の増大とが相
殺することで、電磁コイル24への通電量を一定とした
ときにプランジャ32に作用する電磁力はプランジャ3
2の変位量にかかわらずほぼ一定となる。従って、電磁
コイル24への通電量を変化させることにより、プラン
ジャ32の変位量、すなわち、弁子56の変位量をリニ
アに制御することができる。オリフィス52を通過する
流体の流量は弁子56の弁座54からの変位量が大きく
なるほど増加する。従って、電磁コイル24への通電量
を変化させることで、連通路50と連通路46との間、
すなわち、第1ポート64と第2ポート66との間を流
れる流体の流量をリニアに制御することができる。この
ように、流入弁12及び流体20は、第1ポート64と
第2ポート66との間を流れる流体の流量をリニアに制
御することが可能なリニア制御弁として構成されてい
る。
【0019】弁ブロック10の図中右表面には、段差1
0aが設けられている。段差10aは、段差10aの図
1中下側の第1表面10bが、上側の第2表面10cよ
り図中左側に位置するように設けられている。上記した
弁取付穴58及び68は、共に図1中左右方向に延び、
それぞれ第1表面10b及び第2表面10cに開口して
いる。従って、流入弁12及び流出弁14はその軸が互
いに平行に図1中左右方向に延び、かつ、流入弁12が
流出弁14に対して左方へオフセットするように配置さ
れている。また、段差10aの高さは、流出弁14の第
1ポート64が、流入弁12の第2ポート66を図1に
おける上方に延長した領域上に位置するように設定され
ている。すなわち、本実施例においては、流入弁12の
第2ポート66と流出弁14の第1ポート64との接続
線が、図1における上下方向に延びるように、すなわ
ち、弁ブロック10の第1表面10b及び第2表面10
cに対して略平行となるように構成されている。
【0020】弁ブロック10には、その内部を図1にお
ける上下方向に延在する油路70、72、74が設けら
れている。油路70、72、74は何れも弁ブロック1
0の上表面に開口しており、各開口部は、それぞれ液圧
供給ポート76、ホイルシリンダポート78、及びリザ
ーバポート80を構成している。油路70は弁ブロック
10の内部において、流入弁12の第1ポート64に連
通している。また、油路72の、弁ブロック10の内部
側の端部は、流入弁12の第2ポート66に連通してい
る。上述の如く、流入弁12及び流出弁14は、流出弁
14の第1ポート64が、流入弁12の第2ポート66
を上方に延長した領域上に位置するように配置されてい
る。このため、油路72はその中間部において流出弁1
4の第1ポート64に連通している。更に、油路74
の、弁ブロック10の内部側の端部は、流出弁14の第
2ポート66に連通している。
【0021】液圧供給ポート76には、例えば液圧ポン
プである液圧発生源82が接続されている。従って、油
路70には液圧発生源82が出力する高圧の作動流体が
供給される。また、ホイルシリンダポート78及びリザ
ーバポート80には、それぞれ、ホイルシリンダ84、
及びリザーバ86が接続されている。本実施例の液圧ブ
レーキ装置は、また、ブレーキペダル88を備えてい
る。ブレーキペダル88にはマスタシリンダ90が連結
されている。マスタシリンダ90には、ブレーキペダル
88に付与されるブレーキ踏力に応じたマスタシリンダ
圧PM/C が発生する。マスタシリンダ90には流体通路
92が連通している。流体通路92には液圧センサ94
が配設されている。ECU10は液圧センサ94の出力
信号に基づいてマスタシリンダ圧PM/C を検出する。流
体通路92は制御弁96を介してホイルシリンダ84に
接続されている。制御弁96は常態で開弁状態をとり、
ECU28からオン信号を供給されることにより閉弁す
る常開の電磁開閉弁である。
【0022】上記した液圧ブレーキ装置の構成によれ
ば、流入弁12の電磁コイル24への通電量に応じて、
油路70側から油路72側へ、すなわち、液圧発生源8
2からホイルシリンダ84へ流入するブレーキフルード
の流量が変化する。また、流出弁14の電磁コイル24
への通電量に応じて、油路72側から油路74側へ、す
なわち、ホイルシリンダ84からリザーバ86へ流出す
るブレーキフルードの流量が変化する。従って、液圧ブ
レーキ装置によれば、制御弁96を閉弁した状態で、E
CU28から流入弁12及び流出弁14の各電磁コイル
24へ供給する励磁電流に基づいて、ホイルシリンダ圧
W/C をマスタシリンダ圧に応じた液圧に制御すること
によりブレーキ踏力に応じた制動力を発生させることが
できる。
【0023】上述の如く、本実施例の液圧ブレーキ装置
が備える流入弁12及び流出弁14は同一の構成を有
し、何れの弁においても、ブレーキフルードは第1ポー
ト64側から第2ポート66側へ、すなわち、弁座側か
ら弁子側へ流れる構成とされている。従って、本実施例
によれば、必要とされる弁の種類が低減されることによ
り、装置のコストダウンを図ることが可能となってい
る。
【0024】ところで、流入弁12及び流出弁14の何
れにおいても、ブレーキフルードが第1ポート64側か
ら第2ポート66側へ流れる構成とするためには、流入
弁12の第2ポート66と流出弁14の第1ポート64
とを接続する油路を設けることが必要である。図2は、
比較のため、流入弁12及び流出弁14を軸方向にオフ
セットさせることなく配置した従来の構成において、流
入弁12の第2ポート66と流出弁14の第1ポート6
4とを接続する場合の油路の配置を模式的に示す図であ
る。図2に示す如く、従来の構成では、流入弁12の第
2ポート66と流出弁14の第1ポート64を接続する
油路を、3本の油路100、102、104により構成
することが必要となっている。このため、油路の加工コ
ストが増大すると共に、油路102、104の弁ブロッ
ク表面への開口部を閉塞するための埋栓106、108
を設けることが必要となり部品点数が増大する。
【0025】これに対して、本実施例では、上述の如
く、流入弁12の第2ポート66を図1における上方に
延長した領域に(すなわち、流入弁12の第2ポート6
6とホイルシリンダポート78との接続線上に)流出弁
14の第1ポート64が位置するように、流入弁12と
流出弁14とを軸方向にオフセットして配置することに
より、流入弁12の第2ポート66と流出弁14の第1
ポート64とを、一本の油路72によって接続すること
が可能となっている。このため、本実施例によれば、流
入弁12と流出弁14とを接続するために弁ブロック1
0に加工すべき油路の数を削減することが可能とされて
いる。また、油路72の弁ブロック10表面への開口部
は、ホイルシリンダポート78として用いられるので、
油路72の開口部を閉塞するための埋栓を設けることが
不要となっている。
【0026】このように、本実施例によれば、流入弁1
2及び流出弁14として同一構成の弁を用いつつ、加工
すべき油路の数及び埋栓の数を削減できるので、装置の
コストダウンを効果的に図ることが可能となっている。
また、本実施例によれば、必要な油路数が削減されるこ
とで、弁ブロック10の小型化を図ることができると共
に、必要なブレーキフルード量を抑制することができ、
更に、油路内のブレーキフルードのエア抜き作業を簡単
化できるという効果を得ることもできる。
【0027】ところで、流入弁12及び流出弁14の如
く、流量をリニアに制御し得るリニア制御弁において
は、流量制御を高精度に行う観点から弁子56に常に一
定方向の流体液圧を作用させることが必要である。仮
に、流入弁12及び流出弁14において、ブレーキフル
ードが第2ポート66側から第1ポート64側へ流れる
ものとすると、閉弁時には弁子56に閉弁方向の流体圧
力が作用するのに対して、弁の開度が一定以上になる
と、弁子56に開弁方向の流体圧力が作用するようにな
り、弁子56に作用する流体圧力の方向は一定とならな
い。これに対して、本実施例では、流入弁12及び流出
弁14の何れにおいても、ブレーキフルードが第1ポー
ト64側から第2ポート66側へ流れる構成とされてい
るため、弁子56には常に開弁方向の流体圧力が作用す
る。従って、本実施例の液圧ブレーキ装置によれば、弁
子56に常に一定方向の流体圧力が作用することによ
り、流入弁12及び流出弁14によるホイルシリンダ圧
W/C の制御を高精度に行うことが可能とされている。
【0028】なお、図1に示す構成の変形例として、図
3に示す如く、ホイルシリンダポート78を弁ブロック
10の図中下表面に設け、油路72が流入弁12の取付
穴58を貫通する構成としてもよい。次に、本発明の第
2実施例について説明する。図4は、本実施例の液圧ブ
レーキ装置の構成図である。なお、図4において、図1
と同一の構成部分については同一の符号を付してその説
明を省略する。図4に示す如く、本実施例の液圧ブレー
キ装置は、弁ブロック110を備えている。弁ブロック
110は、その図4における下表面及び右表面に、それ
ぞれ、各表面に対して垂直に設けられた弁取付穴112
及び114を備えている。弁取付穴112及び114に
は、それぞれ、流入弁12及び流出弁14が取り付けら
れている。本実施例において、弁取付穴112及び11
4は、弁取付穴114の軸方向の延長領域上に、弁取付
穴112の、流入弁12の連通路46と連通する部位が
位置するように配置されている。
【0029】弁ブロック110には、図4における上表
面から下向きに延びる油路116及び118が設けられ
ている。油路116は、その下端部において弁取付穴1
12の底面に開口している。すなわち、油路116の弁
取付穴112への開口部は、流入弁12の第1ポート6
4を構成している。一方、油路118は、その下端部に
おいて、弁取付穴114の側面の、流出弁14の連通路
46に連通する部位に開口している。すなわち、油路1
18の弁取付穴114への開口部は流出弁14の第2ポ
ート66を構成している。
【0030】弁ブロック110には、また、その内部を
図4における左右方向に延びる油路120が設けられて
いる。油路120の右端部は、弁取付穴114の底面に
開口している。上述の如く、弁取付穴112及び114
は、弁取付穴114の軸方向の延長領域上に、弁取付穴
112の連通路46と連通する部位が位置するように配
置されている。このため、油路120の左端部は、弁取
付穴112の側面の、流入弁12の連通路46と連通す
る部位に開口している。すなわち、油路120の弁取付
穴112及び弁取付穴114への開口部は、それぞれ、
流入弁12の第2ポート66、及び、流出弁14の第1
ポート64を構成している。
【0031】弁ブロック110には、更に、図4におけ
る上表面から下向きに延びる油路122が設けられてい
る。油路122の下端部は上記した油路120の側面に
開口している。油路116、122、及び118の弁ブ
ロック110の上表面への開口部は、それぞれ、液圧供
給ポート124、ホイルシリンダポート126、及びリ
ザーバポート128を構成している。液圧供給ポート1
24、ホイルシリンダポート126、及びリザーバポー
ト128には、それぞれ、液圧発生源82、ホイルシリ
ンダ84、及びリザーバ86が接続されている。
【0032】本実施例の液圧ブレーキ装置によれば、流
入弁12の電磁コイル24への通電量に応じて、油路1
16から油路120を経て油路122へ、すなわち、液
圧発生源82からホイルシリンダ84へ流入するブレー
キフルードの流量を制御することができる。また、流出
弁14の電磁コイル24への通電量に応じて、油路12
2から油路120を経て油路118へ、すなわち、ホイ
ルシリンダ84からリザーバ86へ流出するブレーキフ
ルードの流量を制御することができる。従って、本実施
例の液圧ブレーキ装置によれば、上記第1実施例の液圧
ブレーキ装置と同様に、ECU28から流入弁12及び
流出弁14の電磁コイル24へ供給する励磁電流に基づ
いてホイルシリンダ圧PW/C を制御することができる。
【0033】上述の如く、本実施例では、弁取付穴11
2及び114が、弁取付穴114の軸方向の延長上に、
弁取付穴112の、流入弁12の連通路46と連通する
部位が位置するように配置されることで、流入弁12の
第2ポート66と流出弁14の第1ポート64との接続
線が図4における左右方向に(すなわち、弁ブロック1
10の下底面に対して略平行に)延びる構成とされてい
る。このため、本実施例では、流入弁12の第2ポート
66と流出弁14の第1ポート64とを一本の油路12
0によって接続することが可能となっている。すなわ
ち、上記図2に示す従来の構成の如く、流入弁12と流
出弁14とを複数の油路よりなる屈曲した通路で接続す
る必要がないので、弁ブロック110に加工すべき油路
数を削減することができる。また、油路120の両端は
それぞれ流入弁12の第2ポート66及び流出弁14の
第1ポート64を構成するため、油路124に埋栓を設
けることも不要である。
【0034】このように、本実施例においても、上記第
1実施例と同様に、流入弁12及び流出弁14の何れに
おいても、第1ポート64側から第2ポート66側へブ
レーキフルードが流れるように構成しつつ、弁ブロック
110に設けるべき油路及び埋栓の数を削減することが
できる。従って、本実施例においても、液圧ブレーキ装
置のコストダウンを効果的に実現することが可能とされ
ている。
【0035】なお、上記図4に示す構成の変形例とし
て、図5に示す如く、ホイルシリンダポート126を弁
ブロック110の図中左表面に設け、油路120が流入
弁12の取付穴112を貫通する構成としてもよい。こ
の場合、油路122が不要となるので、油路数を更に削
減することができる。ところで、上記第1及び第2実施
例では、流入弁12及び流出弁14をリニア制御弁とし
て構成したが、これに限らず、電磁コイルへの通電のオ
ンオフに応じて開閉する開閉弁として構成してもよい。
この場合、例えば開閉弁をデューティ制御することによ
りホイルシリンダ圧PW/C を制御することができる。ま
た、流入弁12及び流出弁14を開閉弁として構成する
と共に、液圧供給ポート76に液圧発生源82に代えて
マスタシリンダ90を接続することとしてもよい。この
場合、流入弁及び流出弁を開閉することによりアンチロ
ックブレーキ制御を実現することができる。
【0036】
【発明の効果】上述の如く、請求項1及び2記載の発明
によれば、流入弁及び流出弁において作動流体の流れる
方向を同一としつつ、油路及び埋栓の数を削減すること
ができる。従って、本発明によれば、液圧ブレーキ装置
の低コスト化を効果的に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である液圧ブレーキ装置の
構成図である。
【図2】従来構成における流入弁及び流出弁の配置を模
式的に示す図である。
【図3】図1に示す構成の変形例を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例である液圧ブレーキ装置の
構成図である。
【図5】図4に示す構成の変形例を示す図である。
【符号の説明】
10、110 弁ブロック 12 流入弁 14 流出弁 64 第1ポート 66 第2ポート 78、124 ホイルシリンダポート 84 ホイルシリンダ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/36 B60T 17/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイルシリンダへの作動流体の流入を制
    御する流入弁と、ホイルシリンダからの作動流体の流出
    を制御する流出弁とが組み付けられると共に、ホイルシ
    リンダが接続されるホイルシリンダポートが設けられた
    弁ブロックを備え、前記流入弁及び流出弁は、それぞ
    れ、弁座側に連通する第1のポートと弁子側に連通する
    第2のポートとを有する液圧ブレーキ装置であって、 前記流入弁の前記第2のポートと、前記ホイルシリンダ
    ポートを接続する直線的な接続油路を設けると共に、前
    記流出弁の前記第1のポートを前記接続油路上又はその
    延長上に配置したことを特徴とする液圧ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 ホイルシリンダへの作動流体の流入を制
    御する流入弁と、ホイルシリンダからの作動流体の流出
    を制御する流出弁とが組み付けられた弁ブロックを備
    え、前記流入弁及び流出弁は、それぞれ、弁座側に連通
    する第1のポートと弁子側に連通する第2のポートとを
    有する液圧ブレーキ装置であって、 前記流入弁の第2のポートと前記流出弁の第1のポート
    との接続線が、前記弁ブロックの前記流入弁が組み付け
    られた面に対して略平行となるように、前記流入弁及び
    前記流出弁を配置したことを特徴とする液圧ブレーキ装
    置。
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