JP3303752B2 - ゴム栓検査装置 - Google Patents

ゴム栓検査装置

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JP3303752B2 JP32352297A JP32352297A JP3303752B2 JP 3303752 B2 JP3303752 B2 JP 3303752B2 JP 32352297 A JP32352297 A JP 32352297A JP 32352297 A JP32352297 A JP 32352297A JP 3303752 B2 JP3303752 B2 JP 3303752B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば防水用コ
ネクタに使用されるゴム栓の検査装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、防水を要求される箇所で使用
されるコネクタには、コネクタハウジングの内部へ挿入
される電線とコネクタハウジングとの間のシール性を確
保するために、電線に嵌着されるゴム栓が用いられてい
る。ゴム栓の一般的な構造は、電線が密挿される筒部と
この筒部の外周面にフランジ状に張り出す複数のシール
縁とを備えたものが多い。
【0003】ところで、防水コネクタは当然ながらコネ
クタハウジング内部への水の浸入を嫌うものであるた
め、ゴム栓は全数について不良チェックがなされてい
る。不良の例としては、欠肉やバリがある。これらは直
接、シール性を阻害する原因となるため、こうした不良
ゴム栓は確実に除去されねばならない。また、ゴム栓に
異物や汚れが付着しているケースもある。付着物の種類
によってはゴム栓の変質を招いて経時的にシール性が劣
化することも考えられるため、このようなゴム栓につい
てもやはり除去されるべきものと言える。
【0004】こうした検査を自動的に行う装置として、
本出願人は平成5年8月2日付けでゴム栓の自動検査装
置を出願した。
【0005】先に出願したゴム栓の検査装置では、検査
を行うためのインデックステーブル上に計4基のチャッ
キング装置を備え、パーツフィーダーで送られて来るゴ
ム栓をチャッキング装置でピックアップし、把持状態の
まま第1,第2の検査工程を経て良否判定を行い、その
判定結果にしたがって良品・不良品毎に選別して取り出
すようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のものに
おいて採用されていたチャッキング装置は、一対のチャ
ック爪を備え、これらチャック爪を開閉することでゴム
栓の保持およびその解除を行うようにしたものであっ
た。このため、チャック爪の開閉のための動作時間に起
因して検査効率が今ひとつ向上しない、という問題点が
指摘されていた。
【0007】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて開
発工夫されたものであり、その目的とするところは、ゴ
ム栓の保持を短時間で行うことで検査効率を向上させる
ことができるゴム栓の検査装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の発明は、ゴム栓を移送する給送部と、ゴ
ム栓に対して所定の検査を行うための検査部と、この給
送部から検査部へゴム栓の受け渡しを行う受け渡し手段
とを備えたゴム栓検査装置であって、前記受け渡し手段
は、前記検査部に配されかつその前縁にはゴム栓の軸部
を挟み込んで保持するゴム栓保持溝の一端が開口して形
成される保持プレートと、前記給送部の先頭にあるゴム
栓に対し、前記ゴム栓の軸部を露出させつつこれを保持
するとともに、このゴム栓を前記ゴム栓保持溝へ押し込
むプッシャー装置とからなることを特徴とするものであ
る。
【0009】また請求項2の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、前記プッシャー装置は、前記ゴム栓保持溝
に対する進入・復帰方向が斜め方向となっていることを
特徴とするものである。
【0010】さらに請求項3の発明は、請求項1または
2記載のものにおいて、前記プッシャー装置の周辺に
は、前記ゴム栓を正規の保持位置へ押しつけるためのエ
アー吹き出し口が開口していることを特徴とするもので
ある。
【0011】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、ゴ
ム栓は給送部において整列し、先頭のものから順次プッ
シャー装置へと移送される。プッシャー装置ではゴム栓
に対しその軸部を露出させた状態で保持する。そして、
プッシャー装置が保持プレートへ向けて前進すると、保
持しているゴム栓がゴム栓保持溝の終端部へと押し込ま
れる。その結果、ゴム栓はゴム栓保持溝の縁部に挟まれ
て保持される。
【0012】かくして、請求項1の発明によれば、プッ
シャー装置は保持プレートのゴム栓保持溝へ単に押し込
むだけでゴム栓の受け渡しができる。このため、従来の
ようなチャッキングおよびその解除に伴う動作時間が削
減でき、その結果、作業効率の向上が図れる。
【0013】また、請求項2の発明のように、プッシャ
ー装置が保持プレートに対して斜め方向から接近・復帰
するものでは、この動作方向が保持プレートの設けられ
る方向とは異なるため、プッシャー装置の復帰に伴って
ゴム栓が連れて抜け出してしまうのを緩和することがで
きる。
【0014】請求項3の発明によれば、給送部からプッ
シャー装置へと移動したゴム栓は、エアー吹き出し口か
ら噴出するエアーによって正規の保持位置へ矯正される
ため、プッシャー装置における保持状態が安定し、ひい
ては保持プレートに対する受け渡し動作が安定する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】−ゴム栓の構造− まず、図9によって検査の対象であるゴム栓1について
説明すると、ゴム栓1はゴム材によって一体に成形さ
れ、適度な弾性が保有されている。ゴム栓1は全体とし
て略円筒状に形成され、軸心に沿うようにして電線挿通
孔2が貫通している。さらに、ゴム栓1の軸部におい
て、その一端側は大径軸部3となり、中央部は二条のシ
ール片5が所定間隔をおいて径方向へフランジ状に張り
出し、他端側は小径軸部4となっている。このゴム栓1
を成形する金型は、図示はしないが、その軸線を境に径
方向へ開閉するとともに、その一部にはゴム栓1を中心
軸に沿って貫通する抜きピンが備えられたものとなって
いる。したがって、抜きピンが何らかの原因で折れたり
すると、電線挿通孔2のない不良品が生じる。また、成
形型のゲートはこの実施形態では小径軸部4側の上端面
に設定されているが、ここに凹凸が生じたりする不具合
があり、また成形型のパーティングライン上にばりを生
じさせたり、あるいはシール片5部分等、成形肉が回り
にくい場所に欠肉が生じる等の不具合が出る。以下は、
このような不具合を発見して良品から排除する検査装置
の一実施形態である。
【0017】−検査装置全体の概要構成− 次に、図1によって本実施形態の検査装置の概要を簡単
に説明すると、図において1,1は公知の構成に係る一
対のパーツフィーダ6であり、これらからは本発明の給
送部を構成する給送路7が相互に接近するようにして延
出している。この給送路7はゴム栓1を、小径軸部4が
上位となるような縦向き姿勢で一列に整列し、給送路7
の先端側へ順次送り出すことができるようになってい
る。
【0018】また、両給送路7の先端側には円形の検査
テーブル8と、この検査テーブル8側へゴム栓を2個、
同時に受け渡すための一対のプッシャー装置9が配され
ている。検査テーブル8は図示時計回りに間欠回転可能
に構成され、その周囲には回転の過程で本実施形態では
3台のカメラ10A〜10Cを用いてゴム栓1を上下お
よび側方から、ばりの有無等、所定の検査を行う検査器
具K1〜K3が配されている。各検査器具K1〜K3は
順にゴム栓1の上端面側、側方および下端面側からの各
画像を取り込むように配列され、これらの画像データは
図示しない画像処理装置において処理され、ここで製品
としての良否判別がなされる。そして、これら検査工程
が完了して、良品と判断されたものについて、良品排出
シュート11へ良品の排出を行うようにしている。ま
た、不良品と判断されたものについては、次の工程にお
いて不良品排出シュート12へ排出される。
【0019】−プッシャー装置の構成− 次に、プッシャー装置9について説明すると、前記両給
送路7は検査テーブル8に対しその接線方向から延出し
ており、両プッシャー装置9はこれらの先端部において
給送路7とほぼ直行する向きでかつ検査テーブル8の中
心に向かうようにして配されている。両プッシャー装置
9は同期して動作し、前記したように検査テーブル8側
へのゴム栓1の受け渡しを2個同時に行うことができ
る。
【0020】プッシャー装置9は、支持台13上に一対
のガイドレール14が平行に架設されるとともに、両ガ
イドレール14にはスライド体15が摺動可能に組み付
けられている。また、スライド体15には図示しないエ
アシリンダが接続され、設定されたストロークの範囲内
で検査テーブル8の中心へ向けて前進および後退可能と
なっている(後に説明するが、押し込みブロック16の
ストロークは給送路7から受け取ったゴム栓1を保持プ
レート18へ正規に受け渡すことができる設定となって
いる)。さらに、スライド体15の先端部上面には給送
路7の先頭にあるゴム栓1を受け取って検査テーブル8
側へ移送させる押し込みブロック16が取り付けられて
いる。
【0021】押し込みブロック16は合成樹脂製で略直
方体形状をなしており、その一側面が給送路7の前端面
にほぼ密着するように配されている。この押し込みブロ
ック16は、図3,図4に示すように、その前部は水平
に分割溝17が設けられることで上下に二股に分割され
た形態となっている。この分割溝17は後述する保持プ
レート18の進入を許容するためのスペースを確保する
ためのものであり、押し込みブロック16の前端面から
所定の奥行き寸法をもって形成されている。また、分割
溝17によって分割された上下の壁面のうち給送路7と
面した側の縁部は、給送路7側および検査テーブル8側
と対向する側が開口面となったゴム栓保持部19となっ
ている。
【0022】このゴム栓保持部19において、下側の壁
面16Aには給送路7の先頭にいるゴム栓1の底面の高
さと揃うようにして支持面20が段差状に形成され、給
送路7の先頭のゴム栓1の押し込みブロック16への乗
り移りを可能にしている。但し、この支持面20の幅は
ゴム栓1の大径軸部3の外径とほぼ同じに設定されてい
る。一方、上側の壁面16Bは支持面20よりやや幅狭
の寸法(シール片5の外径より小さい幅寸法)をもって
略J字形状をなして切り欠かれている。また、上下の壁
面16A,16Bにおいてゴム栓保持部19の奥端部の
立ち壁はゴム栓1に対するストッパ縁30となってお
り、後述する保持プレート18側へゴム栓1を押し入れ
る時のゴム栓1の後退動作を規制する。
【0023】なお、後にも詳しく説明するが、この押し
込みブロック16が検査テーブル8側の保持プレート1
8に対する前進・後進の方向は水平線に対して所定の角
度θをなすような設定としてあり、つまり保持プレート
18に対するゴム栓1の受け渡し方向および復帰方向
は、図示斜め下向きになされることになる。
【0024】また、図3に示すように、押し込みブロッ
ク16の前方にはエアー配管21の先端部が臨んでお
り、ここから常時噴出されているエアーによってゴム栓
1はゴム栓保持部19の奥端部、つまり正規の保持位置
に押しつけられるようにして位置の矯正がなされてい
る。
【0025】−検査テーブル− 検査テーブル8は図示しない駆動源に接続されて図1に
示す時計回りに所定角度毎に間欠回転可能となってい
る。そして、その外周縁にはそれぞれ平板状に形成され
た計12個の保持プレート18が、等角度ピッチでかつ
それぞれ放射方向に沿って取り付けられている。各保持
プレート18の前部側は検査テーブル8から外方へ突出
するようにして取り付けられ、さらに前縁部は図4ある
いは図6に示すように薄肉に形成されて、前記した押し
込みブロック16の分割溝17へ容易に進入できるよう
になっている。また、この薄肉部分において前縁中央部
からは径方向内向きにゴム栓保持溝22が凹設されてい
る。このゴム栓保持溝22の溝幅はゴム栓1の両シール
片5間の軸部の外径よりやや狭めに形成され、ゴム栓1
に対し両シール片5間を挟圧しつつ上下に抜け止めした
状態で保持することができるようにしてある。さらに、
ゴム栓保持溝22の入り口部分は拡開状に形成され、ゴ
ム栓1が受け入れやすくなっている。
【0026】図1に示すように、両押し込みブロック1
6に向き合った位置にある2つの保持プレート18から
図示時計回りに2つの保持プレート18を飛ばして、そ
の後の3つの保持プレート18の対応位置においてゴム
栓1の外観検査がなされる。この検査は前述した通り、
ゴム栓1の上端面、側方、下端面からの画像を取り込む
ことによって、ばりの有無等の検査を行うものである。
【0027】3つの検査位置に対応して検査テーブル8
の外方には照明器具(リングライト23A〜23C)と
カメラ10A〜10Cを組み込んだ計3基の検査器具K
1〜K3が配されている。各検査器具K1〜K3はゴム
栓1に対する配置が異なるのみで、同一の構成であるた
め、ゴム栓1の側方からの検査を行うものを図7で代表
させる。
【0028】さて、検査器具K1〜K3のカメラ10A
〜10Cはベース24上に支脚25が立設され、さらに
そこから位置調整用のアーム26を介して取付けがなさ
れている。カメラ10A〜10Cはこの実施形態におい
ては、CCD撮像素子によるものが使用され、ゴム栓1
に対し上方、側方あるいは下方の各方向からの画像を取
り込むことができる。また、各カメラ10A〜10Cの
周囲にはリングライト23A〜23Cが取り付けられ、
ゴム栓1のライトアップを行うようにしている。さら
に、各カメラ10A〜10Cは図示しない画像処理部に
接続されて、この実施形態においてはいわゆるグレー画
像処理を行うことでゴム栓1の良否判定がなされる。
【0029】一般に、ばり、欠肉、汚れ等の検査を行う
画像処理の方法としては、従来より二値化処理とグレー
処理が知られるが、二値化処理はカメラ10A〜10C
からの二値画像を白黒の二値画像に変換して処理するも
のであって、安価・高速ではあるが、薄い汚れや微小な
ばりあるいは微小な欠肉の検査において最適とは言い難
い。そこで、本実施形態ではカメラ10A〜10C画像
の明暗をそのまま取り込み、予め登録されているモデル
画像と新たに取り込んだ画像との間で正規化相関法によ
るマッチングを行うグレー処理法を採用することとした
のである。
【0030】−排出装置− 上記のようにして良否の判定がなされたゴム栓1は、各
検査のいずれもが良品であると判定された場合には次の
二位置において良品として良品排出シュート11へ排出
され、いずれかにおいて不良品であると判定された場合
には、次の二位置において不良品として不良品排出シュ
ート12へ排出される。
【0031】検査テーブル8の中心部には、図1に示す
ように、中心角がほぼ90度をなす扇型形状をした取付
け台27が設けられている。この取付け台27の上面に
はそれぞれ図示しないエアシリンダを内蔵する駆動部2
8A〜28Dが取り付けられるとともに、各駆動部28
A〜28Dの先端にはそれぞれ良品排出位置および不良
品排出位置にある保持プレート18に対応してイジェク
トプレート29A〜29Dが前後進可能に取り付けられ
ており、保持プレート18に保持されているゴム栓1を
押し出して排出可能としている。
【0032】但し、各エアシリンダは前記した画像処理
装置に接続されており、良品排出用のエアシリンダに
は、各検査工程を経て全て良品と判定された場合にの
み、画像処理装置から駆動指令が出力される。したがっ
て、良品排出動作は随時になされるものであるのに対
し、不良品排出用のエアシリンダは、検査テーブル8の
回転動作のタイミングに関連しつつ常時駆動するように
してある。但し、この良品排出および不良品排出の動作
は押し込みブロック16から保持プレート18へのゴム
栓1の受け渡し動作といずれも連動してなされるように
なっているため、それぞれ2個ずつ同時排出となる。
【0033】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用効果を説明すると、両パーツフィーダ6から給送
路7を介して送られてくるゴム栓1は各給送路7に沿っ
て一列に整列し、その先頭にあるゴム栓1は、後方から
の押し出し圧力によって給送路7からプッシャー装置9
の押し込みブロック16へと押し出され、押し込みブロ
ック16のゴム栓保持部19に乗り移る。この場合、ゴ
ム栓1はその大径軸部3側が支持面20上に載置され、
小径軸部4側を上位としかつ両シール片5を分割溝17
内に露出させた状態の縦向き姿勢で保持される。さら
に、このときには、前述したように、エアー配管21か
らのエアーの噴出圧力によってゴム栓1は正規の保持位
置、つまり上下の壁面のストッパ縁30に当接した位置
に矯正されている。
【0034】この後、図示しないエアシリンダによって
両押し込みブロック16が前進すると、対応する保持プ
レート18の前端部が分割溝17内に進入する。そし
て、押し込みブロック16が所定ストロークまで前進す
ると、ゴム栓1は両保持プレート18のゴム栓保持溝2
2内へ押し込まれる。このときには、ゴム栓保持溝22
がゴム栓1の両シール片5間の軸部を僅かに圧縮しつつ
挟み付け、かつ上下のシール片5で保持プレート18を
上下から挟むため、抜け止め状態で保持される。
【0035】ところで、上記したように、ゴム栓1が押
し込みブロック16から保持プレート18のゴム栓保持
溝22へ受け渡されるときの詳細を図10に示した。同
図(a)(b)に示すように、押し込みブロック16が
保持プレート18に対し斜め方向から前進すると、ゴム
栓1はまず、両シール片5の谷間の部分がゴム栓保持溝
22の入り口部分に引掛かり、ゴム栓保持溝22に対し
て直交する方向、つまり縦向きの姿勢に保持される。し
たがって、以後、押し込みブロック16が斜めに前進し
てゆく過程でも、ゴム栓1は縦向き姿勢を保持したまま
ゴム栓保持溝22の奥端部まで押し込められてゆくこと
になり、ゴム栓1が正規位置(ゴム栓保持溝22の奥端
部)に至った時点では、ゴム栓1の下面が押し込みブロ
ック16の支持面20から浮き上がって離間した状態と
なる。したがって、その後押し込みブロック16が復動
しても、押し込みブロック16の復動動作に関連してゴ
ム栓1が位置ずれを生じさせるような事態に至ることは
ない。このため、ゴム栓1はゴム栓保持溝22の正規位
置に確実に保持される。
【0036】また、上記のようにしてゴム栓1の受け渡
しがなされる間は、押し込みブロック16の側面にて給
送路7の出口は塞がれているため、給送路7からゴム栓
1がこぼれ落ちることはない。
【0037】さて、2つの保持プレート18へのゴム栓
1の受け渡しが完了したら、検査テーブル8は所定角度
毎(約30°毎)間欠的に回転する。そして、ゴム栓1
は3台のカメラ10A〜10Cにて三方からの検査を順
に受ける。まず上方からのカメラ10Aにて上方画像が
取り込まれる。図示しない制御装置では、この現実の画
像データに基づいてグレー処理がなされ、電線挿通孔2
の有無、小径軸部4上端面の汚れ、上側のシール片5周
縁部の欠肉、小径軸部4寄りのパーティングラインでの
ばりの有無等を検査項目とした検査がなされ、これらの
項目の全てについての良否判定がなされる。
【0038】さらに、検査テーブル8が回転すると、側
方からのカメラ10Bにてゴム栓1の側方画像が取り込
まれる。そして、上記と同様な手順にて所定の項目につ
いて、つまり小径軸部4の上端面においてゲート位置に
対応する箇所に突起あるいは凹みが生じていないか、パ
ーティングラインにばりが生じていないか、等について
検査がなされる。
【0039】さらに、検査テーブル8が回転すると、下
方からのカメラ10Cにてゴム栓1の下方画像が取り込
まれる。ここにおいても同様な手順にて所定の項目につ
いての検査がなされる。つまり、下側のシール片5の周
縁部のばりの有無、大径軸部3寄りのパーティングライ
ンのばりの有無、大径軸部3の下端面の汚れの有無等に
ついての検査がなされる。
【0040】以上のようにして各方向からの検査がなさ
れ、これらについて全て良品の判定がなされたものにつ
いては、画像処理装置からの出力信号に基づいてかつ押
し込みブロック16の前進動作に連動してイジェクトプ
レート29A,29Bが同期して前進し、同時に良品ゴ
ム栓1を良品排出シュート11へと排出する。また、各
検査項目のうち一つでも不良と判定されたものについて
は、良品判定のステージではイジェクトプレート29
C,29Dの前進動作がなされないため、不良ゴム栓1
はそのまま通過し、次の二位置において常時駆動してい
るイジェクトプレート29A〜29Dによって不良品排
出シュート12へと確実に排出される。
【0041】以上の動作順を繰り返すことで、ゴム栓1
の検査が自動的になされるわけであるが、本実施形態で
はゴム栓1が給送路7から保持プレート18へ至るまで
移送される間に、従来のようなチャッキング機構を経る
ことはなく、単に保持プレート18に対する押し込み動
作のみによって移送が実現されるため、チャッキングに
必要な動作時間を削減でき、ひいては全体の検査時間を
短縮できる。また、エアー配管21によってゴム栓1は
押し込みブロック16の正規位置に矯正されるため、ゴ
ム栓1の保持姿勢が常に安定したものとなって、保持プ
レート18に対する受け渡し動作を安定させることがで
きる。
【0042】なお、本発明は種々の変更が可能であり、
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0043】パーツフィーダ6、プッシャー装置9お
よび保持プレート18の数、配置等については、求めら
れる仕様に応じて変更されるものであり、この実施形態
のものに限定される性質のものではない。
【0044】ゴム栓保持溝22は終端までほぼ同幅で
形成されているが、入り口側は広く、奥端部を狭くして
ここでゴム栓1の抜け防止を図るような形態とすること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴム栓検査装置の全体のレイアウトを示す平面
【図2】給送路の先端部分の周辺を示す平面図
【図3】押し込みブロックにゴム栓が保持されている状
態を示す斜視図
【図4】押し込みブロックと保持プレートとを示す側断
面図
【図5】押し込みブロックから保持プレートへゴム栓を
受け渡すときの状態を示す平面図
【図6】同じく側断面図
【図7】側方検査カメラを示す斜視図
【図8】ゴム栓の排出動作を示す側断面図
【図9】ゴム栓を一部破断して示す側面図
【図10】(a)〜(d)はそれぞれ押し込みブロック
からゴム栓が受け渡される状況を示す断面図
【符号の説明】
1…ゴム栓 5…シール片 7…給送路(給送部) 8…検査テーブル(検査部) 9…プッシャー装置 16…押し込みブロック 18…保持プレート 21…エアー配管 22…ゴム栓保持溝

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム栓を移送する給送部と、ゴム栓に対
    して所定の検査を行うための検査部と、この給送部から
    検査部へゴム栓の受け渡しを行う受け渡し手段とを備え
    たゴム栓検査装置であって、 前記受け渡し手段は、 前記検査部に配されかつその前縁にはゴム栓の軸部を挟
    み込んで保持するゴム栓保持溝の一端が開口して形成さ
    れる保持プレートと、 前記給送部の先頭にあるゴム栓に対し、前記ゴム栓の軸
    部を露出させつつこれを保持するとともに、このゴム栓
    を前記ゴム栓保持溝へ押し込むプッシャー装置とからな
    ることを特徴とするゴム栓検査装置。
  2. 【請求項2】 前記プッシャー装置は、前記ゴム栓保持
    溝に対する進入・復帰方向が斜め方向となっていること
    を特徴とする請求項1記載のゴム栓検査装置。
  3. 【請求項3】 前記プッシャー装置の周辺には、前記ゴ
    ム栓を正規の保持位置へ押しつけるためのエアー吹き出
    し口が開口していることを特徴とする請求項1または2
    記載のゴム栓検査装置。
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