JP3303463B2 - 面位置設定装置、及び露光装置 - Google Patents

面位置設定装置、及び露光装置

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JP3303463B2 JP22870893A JP22870893A JP3303463B2 JP 3303463 B2 JP3303463 B2 JP 3303463B2 JP 22870893 A JP22870893 A JP 22870893A JP 22870893 A JP22870893 A JP 22870893A JP 3303463 B2 JP3303463 B2 JP 3303463B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面位置設定装置、及び
露光装置に関し、特に、例えば矩形又は円弧状等のスリ
ット状の照明領域に対してレチクル及び感光性の基板を
同期して走査することにより、レチクル上のパターンを
その基板上の各ショット領域に逐次露光する所謂ステッ
プ・アンド・スキャン露光方式での、オートフォーカス
機構又はオートレベリング機構に適用して好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子、液晶表示素子又
は薄膜磁気ヘッド等をフォトリソグラフィー技術を用い
て製造する際に、フォトマスク又はレチクル(以下、
「レチクル」と総称する)のパターンを投影光学系を介
して、フォトレジスト等が塗布されたウエハ(又はガラ
スプレート等)上に露光する投影露光装置が使用されて
いる。一般に投影露光装置では高い解像度が要求され、
装着されている投影光学系の開口数は高いため、投影像
の焦点深度(フォーカスマージン)は開口数の自乗に反
比例して減少している。そこで、ウエハの各ショット領
域を投影光学系の結像面に対して焦点深度の範囲内で合
わせ込むために、従来より投影露光装置には、露光フィ
ールド内の所定の基準点でのウエハのフォーカス位置を
投影光学系による結像面に合わせ込むためのオートフォ
ーカス機構、及び露光フィールド内のウエハの露光面の
傾斜角を結像面に平行に設定するためのオートレベリン
グ機構が設けられている。
【0003】従来のオートフォーカス機構は、ウエハの
各ショット領域内の所定の計測点のフォーカス位置(投
影光学系の光軸方向の位置)の結像面からのデフォーカ
ス量を検出するための焦点位置検出センサー(以下、
「AFセンサー」という)と、Zステージの高さを制御
してそのデフォーカス量を許容範囲内に収めるためのサ
ーボ系とより構成されている。そのAFセンサーの内
で、斜入射方式の検出装置では、露光フィールド内の所
定の計測点に斜めに投射されたスリットパターン像を受
光部で再結像し、ウエハの表面のフォーカス位置が変化
すると、その再結像されたスリットパターン像の位置が
変化することから、その計測点でのフォーカス位置を検
出するものである。
【0004】一方、オートレベリング機構は、ウエハの
各ショット領域上の3点以上の計測点でのフォーカス位
置を検出するレベリングセンサーと、それら3点以上の
計測点でのフォーカス位置により定まる平均的な面の傾
斜角のずれ量を許容範囲内に収めるためのサーボ系とよ
り構成されている。これに関して、従来一般に使用され
ていた一括露光方式の投影露光装置(ステッパー等)で
は、フォーカス位置の検出対象であるウエハが露光中静
止しているため、投影光学系の開口数が更に大きくなっ
た場合でも、デフォーカス量を検出するAFセンサー及
びレベリングセンサーの分解能及び精度を向上し、サー
ボ系内のZステージのメカニズムを高精度化する等によ
り、焦点深度の減少に対応することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近は、半導体素子等
の1個のチップパターンが大型化する傾向にあり、投影
露光装置においては、レチクル上のより大きな面積のパ
ターンをウエハ上に露光する大面積化が求められてい
る。また、半導体素子等のパターンが微細化するのに応
じて、投影光学系の解像度を向上することも求められて
いるが、投影光学系の解像度を向上するためには、投影
光学系の露光フィールドを大きくすることが設計上ある
いは製造上難しいという不都合がある。特に、投影光学
系として、反射屈折系を使用するような場合には、無収
差の露光フィールドの形状が円弧状の領域となることも
ある。
【0006】斯かる転写対象パターンの大面積化及び投
影光学系の露光フィールドの制限に応えるために、例え
ば矩形、円弧状又は6角形等の照明領域(これを「スリ
ット状の照明領域」という)に対してレチクル及びウエ
ハを同期して走査することにより、レチクル上のそのス
リット状の照明領域より広い面積のパターンを逐次ウエ
ハ上の各ショット領域に露光する所謂ステップ・アンド
・スキャン方式の投影露光装置が開発されている。
【0007】この種の投影露光装置においても、走査露
光中のウエハの露光面を結像面に合わせ込むためのオー
トフォーカス機構及びオートレベリング機構が必要であ
る。しかしながら、ステップ・アンド・スキャン方式の
場合には、フォーカス位置の検出対象であるウエハが露
光中に移動し、計測点のフォーカス位置を示すAFセン
サー又はレベリングセンサーの出力信号が走査方向の位
置の関数として変化するために、一括露光方式の投影露
光装置と同様の信号処理及び制御を行った場合には、ウ
エハのフォーカス位置の変動に対する追従性が悪く、ウ
エハの露光面を結像面に対して焦点深度の範囲内で合わ
せ込むことが困難であるという不都合がある。以下、こ
の不都合について詳細に説明する。
【0008】即ち、ステップ・アンド・スキャン方式の
投影露光装置の場合、先に述べたようにフォーカス位置
の検出信号は走査方向の位置の関数として、しかもそれ
が時系列として観測される。このため単にこの信号を偏
差信号として閉ループサーボを動作させた場合には、仮
に系の応答が十分速いものであればZステージはその時
系列信号にダイナミックに追従する形で制御が行われる
ことになる。スリット状の露光領域(露光照野)の走査
方向の幅が走査速度に対して十分に小さいものである場
合には、これで特に不都合はないが、通常スリット状の
露光領域の走査方向の幅は走査速度に対して無視できな
い値を持っている。
【0009】このため、仮に露光領域の中心をフォーカ
ス位置の検出信号に完全に追従させて移動させても、ウ
エハ上の或る一点がスリット状の露光領域内を通過する
間のZステージの動きが、振動としてその点での結像特
性に対して悪影響を及ぼすことになる。また、このこと
は、次のように考えることもできる。スリット状の露光
領域は、走査方向に有限の幅を持っているため、ウエハ
上でその幅内で1周期となる凹凸を限界として、それよ
り細かい凹凸には本質的に追従できないこととなる。こ
の場合の最良の制御は、何の制御も行わないことであ
り、先の例のように細かい凹凸に対して露光領域の中心
を追従させた場合には、却って合焦精度の悪化による像
劣化を招くこととなる。
【0010】本発明は斯かる点に鑑み、ステップ・アン
ド・スキャン露光方式で露光を行うときに、移動してい
るウエハの露光面のフォーカス位置に対する追従性を適
当な状態に制御することによって、焦点深度内にウエハ
の露光面を保持することと像劣化の防止とのバランスを
取り、最適なオートフォーカス及びオートレベリング制
御を行うことができるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による面位置設定
装置は、所定形状の照明領域(8)に対して転写用のパ
ターンが形成されたマスク(7)を所定の方向に走査す
るマスクステージ(9)と、このマスクステージに同期
して感光性の基板(15)を所定の方向に走査する基板
ステージ(20)とを有し、マスク(7)のパターンを
逐次基板(15)上に露光する走査型の露光装置に設け
られ、基板(15)の露光面を所定の基準面に合わせ込
むための装置であって、基板ステージ(20)に設けら
れ基板(15)の露光面の所定の近似平面をその所定の
基準面に合わせ込む面設定手段(17,19,24)
と、マスクのパターンの露光領域(16)及びこの露光
領域の近傍の領域よりなる計測領域内の複数の計測点
(PA1,PB1,PC1)で基板(15)の露光面の
高さを検出する高さ検出手段(25A1,25B1,2
5C1)とを有する。
【0012】更に本発明は、この高さ検出手段により検
出されたそれら複数の計測点の高さを配列して形成され
る面形状(図6(a)の形状)を空間周波数領域上でフ
ィルタリングする低域通過特性(図6(c)の特性)を
有するフィルタ手段(40)と、このフィルタ手段によ
りフィルタリングされた後の面形状(図6(d)の形
状)から、そのマスクのパターンの露光領域(16)内
での基板(15)の露光面の近似平面を求める近似平面
演算手段(40)とを有し、フィルタ手段(40)の振
幅伝達特性(図6(c)の特性)における基板(15)
の走査方向及びこの基板の走査方向に垂直な非走査方向
でのカットオフ空間周波数ωxY を、それぞれそのマ
スクのパターンの露光領域(16)の走査方向の幅W0
及び非走査方向の幅H0 の逆数に比例して設定し、近似
平面演算手段(40)で求められた近似平面をその面設
定手段によりその所定の基準面に合わせ込むようにした
ものである。
【0013】この場合、フィルタ手段(40)の振幅伝
達特性における空間周波数成分の通過領域の形状の一例
(図6(c))は、そのマスクのパターンの露光領域
(16)の形状と相似な形状である。但し、それら形状
の方向は90°回転している。次に、本発明による露光
装置は、マスクと基板とを同期して移動することによっ
て、その基板を走査露光する露光装置において、その走
査露光のためにそのマスクを走査方向に移動するマスク
ステージと、その走査露光のためにその基板を走査方向
に移動する基板ステージと、そのマスクのパターンの像
をその基板上に投影する投影光学系と、その基板の走査
中にその基板のフォーカス情報を検出する検出手段と、
その基板の走査中に、その基板上の露光照野の形状に応
じたフィルタリング特性で、その検出手段で検出される
フォーカス情報をフィルタリング処理するフィルタ手段
と、このフィルタ手段によりフィルタリング処理された
情報に基づいて、その基板上の露光照野内におけるその
基板の露光面とその投影光学系の像面との位置関係を調
整する調整手段とを備えたものである。
【0014】
【作用】斯かる本発明の原理につき説明する。先ず高さ
検出手段は、基板(15)上の各計測点でのマスク方向
の位置(フォーカス位置)を検出するものである。仮に
高さ検出手段で計測したフォーカス位置をリアルタイム
でそのまま使用する場合には、図2に示すように、マス
クパターンのスリット状の露光領域(16)に対して、
フォーカス位置の計測点はその露光領域(16)より広
い検出領域(34)に一様に分布するようにしておく。
また、検出領域(34)は露光領域(16)の中心に対
して対称となっていなければならない。これは、高さ検
出手段による各計測点からの検出信号が次にフィルタ手
段(40)に供給され、フィルタリングされる際に、位
相特性を変化させないで振幅特性のみにフィルタリング
を作用させるために重要な点である。
【0015】但し、例えば基板(15)が図3に示すよ
うに右方向に走査される場合、露光領域(16)の手前
の高さ検出手段(25B1等)により基板(15)の各
計測点でのフォーカス位置を先読みし、このように先読
みした計測点を図2の検出領域(34)内に分布させて
も等価な結果が得られる。その本発明のフィルタ手段
(40)は低域通過フィルタであり、その空間周波数領
域(fX,fY)での振幅伝達特性の一例は図6(c)に示
すような形状である。その形状を表すカットオフ空間周
波数ωxY は、基板(15)上のスリット状の露光領
域(16)の走査方向の幅W0 、及び非走査方向の幅H
0 に対してそれぞれ次の関係を持つように設定する。
【0016】
【数1】ωX =2π/W0, ωY =2π/H0
【0017】また、(数1)と同じカットオフ空間周波
数ωxY を用いて、フィルタ手段(40)の振幅伝達
特性を図7に示すような形状に変形してもよい。このよ
うな空間周波数領域上のフィルタ手段(40)を通すこ
とにより、もとの各計測点のフォーカス位置を示す信号
の内で、合焦範囲である露光領域(16)内で1周期と
なる波長よりも短い波長成分は除去されることになる。
これは或る面積を持った露光領域(16)に対して合焦
を行うことを考えた場合に、その面積内で1周期となる
凹凸の波長よりも短い波長を持つ凹凸に対しては本質的
に合焦動作ができないことに基づくものである。
【0018】また、同時に一般に、離散化システムの場
合に問題とされる折り返しノイズとなる、高さ検出手段
の配置間隔(又は走査方向へのサンプリング間隔)の2
倍以下の波長を持つ成分についてもそのフィルタ手段
(40)により除去される。即ち、このような特性のフ
ィルタ手段(40)をサーボループ内に入れることによ
って高さ検出手段の出力信号の内、追従可能な成分のみ
に選択的にサーボ動作を及ぼすことができる。また、合
焦範囲である露光領域(16)とフィルタ手段(40)
の伝達特性との関係が明快に定式化されているために、
ダイナミックに合焦範囲を変えたい場合に、その時々に
おいて常に最適な追従応答性を持つサーボ系を構成で
き、一種の適応制御系としての動作をさせることもでき
る。
【0019】また、以上は有限面積を持つ合焦範囲を制
御する場合に本質的に生じる、その面積内で1周期とな
る基板(15)の表面の凹凸よりも短い波長を持つ凹凸
による外乱を排除するという点に沿って本発明の作用を
原理的に説明したものである。但し、実際には、基板
(15)の表面の凹凸の空間周波数成分の構成(スペク
トラム)が予め分かっている場合など、意図的に追従さ
せたい合焦範囲を設定した方がよい場合も生ずるが、こ
の場合には、先の(数1)に係数αX 及びαY を付加し
て次のようにカットオフ空間周波数ωxY を一般化す
ればよい。但し、係数αX 及びαY の値の一例はそれぞ
れ0と1との間の実数である。
【0020】
【数2】ωX =2π・αX /W0, ωY =2π・αY /H0
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図面を参照し
て説明する。本実施例は、ステップ・アンド・スキャン
方式の投影露光装置のオートフォーカス機構及びオート
レベリング機構に本発明を適用したものである。図1は
本実施例の投影露光装置の全体構成を示し、この図1に
おいて、光源及びオプティカルインテグレータ等を含む
光源系1からの露光光ILが、第1リレーレンズ2、レ
チクルブラインド(可変視野絞り)3A、第2リレーレ
ンズ4、ミラー5、及びメインコンデンサーレンズ6を
介して、均一な照度でレチクル7上の矩形の照明領域8
を照明する。レチクルブラインド3Aの配置面はレチク
ル7のパターン形成面と共役であり、レチクルブライン
ド3Aの開口の位置及び形状により、レチクル7上の照
明領域8の位置及び形状が設定される。装置全体の動作
を制御する主制御系13が、駆動部3Bを介してレチク
ルブラインド3Aの開口の位置及び形状を設定する。光
源系1内の光源としては、超高圧水銀ランプ、エキシマ
レーザ光源、又はYAGレーザの高調波発生装置等が使
用される。
【0022】レチクル7の照明領域8内のパターンの像
が、投影光学系PLを介してフォトレジストが塗布され
たウエハ15上の矩形の露光領域16内に投影露光され
る。投影光学系PLの光軸AXに平行にZ軸を取り、光
軸AXに垂直な2次元平面内で図1の紙面に平行な方向
にX軸を、図1の紙面に垂直な方向にY軸を取る。本実
施例では、スキャン方式で露光する際のレチクル7及び
ウエハ15の走査方向はX軸に平行である。
【0023】レチクル7はレチクルステージ9上に保持
され、レチクルステージ9はレチクルベース10上に例
えばリニアモータによりX方向に所定速度で駆動される
ように支持されている。レチクルステージ9のX方向の
一端に固定された移動鏡11でレーザ干渉計12からの
レーザビームが反射され、レーザ干渉計12によりレチ
クル7のX方向の座標が常時計測されている。レーザ干
渉計12で計測されたレチクル7の座標情報は主制御系
13に供給され、主制御系13は、レチクル駆動系14
を介してレチクルステージ9の位置及び移動速度の制御
を行う。
【0024】一方、ウエハ15は、ウエハホルダー17
上に保持され、ウエハホルダー17は3個の伸縮自在な
ピエゾ素子等よりなる支点(図5の支点18A〜18
C)を介してZレベリングステージ19上に載置され、
Zレベリングステージ19はXYステージ20上に載置
され、XYステージ20はウエハベース21上に2次元
的に摺動自在に支持されている。Zレベリングステージ
19は、3個の支点を介してウエハホルダー17上のウ
エハ15のZ方向の位置(フォーカス位置)の微調整を
行うと共に、ウエハ15の露光面の傾斜角の微調整を行
う。更にZレベリングステージ19は、ウエハ15のZ
方向への位置の粗調整をも行う。また、XYステージ2
0は、Zレベリングステージ19、ウエハホルダー17
及びウエハ15をX方向及びY方向に位置決めすると共
に、走査露光時にウエハ15をX軸に平行に所定の走査
速度で走査する。
【0025】XYステージ20に固定された移動鏡22
で外部のレーザ干渉計23からのレーザビームを反射す
ることにより、レーザ干渉計23によりXYステージ2
3のXY座標が常時モニターされ、検出されたXY座標
が主制御系13に供給されている。主制御系13は、ウ
エハ駆動系24を介してXYステージ20及びZレベリ
ングステージ19の動作を制御する。スキャン方式で露
光を行う際には、投影光学系PLによる投影倍率をβと
して、レチクルステージ9を介してレチクル7を照明領
域8に対して−X方向(又はX方向)に速度VR で走査
するのと同期して、XYステージ20を介してウエハ1
5を露光領域16に対してX方向(又は−X方向)に速
度VW(=β・VR)で走査することにより、レチクル7の
パターン像が逐次ウエハ15上に露光される。
【0026】次に、本実施例におけるウエハ15の露光
面のZ方向の位置(フォーカス位置)を検出するための
AFセンサー(焦点位置検出系)の構成につき説明す
る。本実施例では、3N(Nは3以上の整数)個の同じ
構成のAFセンサーが配置されているが、図1ではその
内の3個のAFセンサー25A1,25B1,25C1
を示す。先ず中央のAFセンサー25A1において、光
源26A1から射出されたフォトレジストに対して非感
光性の検出光が、送光スリット板27A1内のスリット
パターンを照明し、そのスリットパターンの像が対物レ
ンズ28A1を介して、投影光学系PLの光軸AXに対
して斜めに露光領域16の中央に位置するウエハ15上
の計測点PA1に投影される。計測点PA1からの反射
光が、集光レンズ29A1を介して振動スリット板30
A1上に集光され、振動スリット板30A1上に計測点
PA1に投影されたスリットパターン像が再結像され
る。
【0027】振動スリット板30A1のスリットを通過
した光が光電検出器31A1により光電変換され、この
光電変換信号が増幅器32A1に供給される。増幅器3
2A1は、振動スリット板30A1の駆動信号により光
電検出器31A1からの光電変換信号を同期検波し、得
られた信号を増幅することにより、計測点PA1のフォ
ーカス位置に対して所定範囲でほぼ線形に変化するフォ
ーカス信号を生成し、このフォーカス信号をフォーカス
信号処理系33に供給する。同様に、他のAFセンサー
25B1は、計測点PA1に対して−X方向側の計測点
PB1にスリットパターン像を投影し、このスリットパ
ターン像からの光を光電検出器31B1で光電変換し
て、増幅器32B1に供給する。増幅器32B1は、計
測点PB1のフォーカス位置に対応するフォーカス信号
をフォーカス信号処理系33に供給する。同様に、AF
センサー25C1は、計測点PA1に対してX方向側の
計測点PC1にスリットパターン像を投影し、このスリ
ットパターン像からの光を光電検出器31C1で光電変
換して、増幅器32C1に供給する。増幅器32C1
は、計測点PC1のフォーカス位置に対応するフォーカ
ス信号をフォーカス信号処理系33に供給する。
【0028】この場合、AFセンサー25A1〜25C
1からの光電変換信号から増幅器32A1〜32C1に
より得られたフォーカス信号は、それぞれ計測点PA1
〜PC1が投影光学系PLによる結像面に合致している
ときに0になるようにキャリブレーションが行われてい
る。従って、各フォーカス信号は、それぞれ計測点PA
1〜PC1のフォーカス位置の結像面からのずれ量(デ
フォーカス量)に対応している。
【0029】図2は本例でのウエハ15上の計測点の分
布を示し、この図2において、X方向(走査方向)の幅
がW0 でY方向の幅がH0 の矩形の露光領域16内の中
央のY方向に伸びた直線に沿ってN個の計測点PA1〜
PANが配列され、計測点PA1〜PANからそれぞれ
−X方向に所定間隔だけ離れた位置に計測点PB1〜P
BNが配列され、計測点PA1〜PANからそれぞれX
方向に所定間隔だけ離れた位置に計測点PC1〜PCN
が配列されている。また、外側の計測点PB1〜PBN
及びPC1〜PCNにほぼ接する矩形の領域34のX方
向の幅をW1 、Y方向の幅をH1 とする。その領域34
内の3N個の計測点のフォーカス位置がそれぞれ独立
に、図1のAFセンサー25A1と同じ構成のAFセン
サーにより計測されている。
【0030】本実施例では、図1のレチクルブラインド
3Aの位置及び形状を変えて露光領域16の位置及び形
状を最大限に変えたとしても、その領域34はその露光
領域16よりも所定の割合だけ大きい領域を含むように
設定されている。本実施例では、ウエハ15をX方向に
走査するときには、露光領域16内に対して走査方向に
手前の計測点PB1〜PBNでのフォーカス信号の計測
値を使用し、ウエハ15を−X方向に走査するときに
は、露光領域16内に対して走査方向に手前の計測点P
C1〜PCNでのフォーカス信号の計測値を使用する。
但し、本例とは異なり、3N個の計測点でのフォーカス
信号を同時に使用する方式も考えられるが、この場合に
は3N個の計測点はその領域34内にほぼ均等な密度で
配置されている必要がある。
【0031】以下では、図3に示すようにウエハ15を
X方向に走査する、即ちレチクル7を−X方向に走査す
るものとして説明する。この場合、図2の計測点PB1
〜PBNのフォーカス位置を対応するAFセンサー25
B1〜25BNで検出するようにする。図3はそれらの
内のAFセンサー25B1による位置検出の様子を示
し、この図3に示すように、露光領域16に対して走査
方向(X方向)に手前側の計測点PB1でのフォーカス
位置をAFセンサー25B1で計測し、AFセンサー2
5B1からの光電変換信号を増幅器32B1に通してフ
ォーカス信号SB1を得る。フォーカス信号SB1は、
計測点PB1のフォーカス位置(Z方向の位置)の結像
面からのずれ量に対応する信号である。即ち、フォーカ
ス信号SB1は、図4の曲線35で示すように、ウエハ
15の露光面の凹凸に対応する信号となる。
【0032】図5はこの場合のフォーカス信号処理系3
3及び主制御系13等の構成の一例を示し、この図5に
おいて、露光領域16の走査方向に手前側の計測点のフ
ォーカス位置を検出するN個のAFセンサー25B1〜
25BNが使用される。AFセンサー25B1〜25B
Nからの光電変換信号はそれぞれ増幅器32B1〜32
BNを介して、フォーカス信号としてフォーカス信号処
理系33内の信号処理回路36B1〜36BNに供給さ
れる。信号処理回路36B1〜36BNでは、入力され
たフォーカス信号から外乱光等によるノイズ成分が除去
され、信号成分のコンディショニングが行われる。
【0033】それら信号処理回路36B1〜36BNか
らのフォーカス信号は、それぞれウエハ15の座標位置
を検出するためのレーザ干渉計23の位置信号に基づい
て一定の位置間隔で発生する同期信号をサンプリングク
ロックとして動作するアナログ/デジタル(A/D)変
換器37B1〜37BNによりデジタルデータに変換さ
れる。そして、A/D変換器37B1〜37BNからの
デジタル化されたフォーカス信号は主制御系13内の入
出力部38を経て、主制御系13内のメモリ39に記憶
される。メモリ39内では、レーザ干渉計23により計
測される座標、及び予め記憶されている計測点PB1〜
PBNの配列に基づいて、ウエハ15上の各点でのフォ
ーカス信号を2次元座標(X,Y)に対応させた3次元
マップとして記憶している。また、その3次元マップの
内容は新たにA/D変換器37B1〜37BNでデータ
をサンプリングする毎に書き換えられる。
【0034】そして、主制御系13内の演算部40が後
述のように入出力部38を介してメモリ39から必要な
領域のデータを切り出して空間周波数領域上のフィルタ
リング処理を行う。この演算部40は同時に、図1の駆
動部3Bを介してレチクルブラインド3Aの開口の位置
及び形状を設定する機能を有し、この設定情報からウエ
ハ15上の露光領域16の位置及び形状を正確に知るこ
とができる。後述のフィルタリング処理により高周波成
分をカットしたフォーカス信号を用いて、演算部40は
露光領域16内のウエハ15の露光面の平均的な平面の
フォーカス位置及び傾斜角を決定する。演算部40は、
その平均的な平面のフォーカス位置、及び傾斜角から、
露光領域16内のウエハ15の露光面を結像面に合致さ
せるための、Zレベリングステージ19の3個の支点1
8A〜18Cの伸縮量を算出して、これら3個の伸縮量
の情報をウエハ駆動系24内のデジタル/アナログ(D
/A)変換器41に供給する。
【0035】ウエハ駆動系24では、D/A変換器41
からの伸縮量を示す信号がデマルチプレクサ42に供給
され、デマルチプレクサ42から出力される3個の伸縮
量を示す信号がそれぞれサーボアンプ43A〜43Cを
介してZレベリングステージ19の支点18A〜18C
に供給される。そして、支点18A〜18Cの伸縮量が
調整され、ウエハ15の露光面のフォーカス位置及び傾
斜角が調整される。このウエハ15のフォーカス位置が
AFセンサー25B1〜25BNにより検出されてフィ
ードバックされ、例えばZレベリングステージ19の駆
動により設定される露光領域16内のウエハ15の露光
面の平均的な平面と、投影光学系の結像面との間のフォ
ーカス位置の自乗誤差の和が評価関数とされる。
【0036】そして、この評価関数が所定の許容範囲内
で0になるかどうかで全体の系の収束を判断する。これ
により、図5の系全体が閉ループのサーボ系として動作
し、定状状態ではその評価関数が最小になるところで系
は収束する。これにより、露光領域16内のウエハ15
の露光面の平均的な平面が結像面に合致するように制御
される。なお、その評価関数については、その他に合焦
範囲である露光領域16内のデフォーカス量の最大値を
最小にするという方式も考えられる。この場合には、合
焦対象とする面を平面で近似する際のアルゴリズムが調
整される。
【0037】次に、図6を参照して図5の主制御系13
内の演算部40における空間周波数領域でのフィルタリ
ング処理につき説明する。先ず、演算部40では図1の
レチクルブラインド3Aの開口の情報から、図6(a)
に示すように、合焦範囲としてウエハ上の現在の露光領
域16の位置及び形状を認識する。説明の便宜上、図6
(a)では露光領域16の中心を座標系(X,Y)の原
点として、露光領域16の走査方向(X方向)及び非走
査方向(Y方向)の幅をそれぞれW0 及びH0 としてい
る。また、記憶されているデータはフォーカス信号であ
るが、フォーカス位置ΔZが記憶されているものとす
る。その露光領域16の情報から、演算部40は合焦範
囲としての露光領域16を囲む領域34を設定し、メモ
リ39内の3次元マップからその領域34に相当する部
分のフォーカス位置ΔZのデータを切り出す。
【0038】図6(a)では領域34内のフォーカス位
置ΔZに接する曲面44は連続曲面で表しているが、実
際にはフォーカス位置ΔZは、X方向及びY方向にそれ
ぞれ所定ピッチでサンプリングされている離散的なデー
タであり、曲面44は離散的な点の集合である。その図
6(a)のフォーカス位置ΔZを座標(X,Y)の関数
として考え、座標(X,Y)に対応する空間周波数を
(fX,fY)とすると、フォーカス位置ΔZのフーリエ変
換F{ΔZ}は、例えば図6(b)に示すように、原点
付近で値が大きく原点から離れるに従って値が小さくな
る。但し、実際にはデジタルサンプリングに基づく所謂
折り返し歪みが生ずるが、図6(b)では折り返し歪み
は省略している。
【0039】そして、本例では空間周波数領域上での低
域通過フィルタとして、図6(c)に示すように、空間
周波数fX でのカットオフ空間周波数が±ωX であり、
空間周波数fY でのカットオフ空間周波数が±ωY であ
るような振幅伝達特性|H(jω)|を有するフィルタ
を使用する。但し、図6(c)では空間周波数は正規化
されている。この場合、所定の係数αX 及びαY を用い
てカットオフ空間周波数ωxY を次のように表す。但
し、係数αX 及びαY の値の一例はそれぞれ0より大き
く1以下の実数である。
【0040】
【数3】ωX =2π・αX /W0, ωY =2π・αY /H0 つまり、図6(c)に示す本例の空間周波数領域上のフ
ィルタは、図6(a)に示す露光領域16と相似な矩形
である。但し、カットオフ空間周波数ωx 及びωY はそ
れぞれ幅W0 及びH0 に反比例しているため、厳密には
その空間周波数領域上のフィルタは露光領域16を90
°回転した図形と相似である。その係数αX 及びαY
値は除去したい空間周波数成分の上限値に応じて設定さ
れる。
【0041】その図6(b)で表されるフーリエ変換F
{ΔZ}に、図6(c)の低域通過フィルタを掛けた関
数が、図6(a)の領域34の曲面44のフィルタリン
グ後の面のフーリエ変換関数である。このフーリエ変換
関数を逆フーリエ変換することにより、図6(d)に示
すように、フィルタリング後の露光領域16のフォーカ
ス位置ΔZに接する曲面45が求められる。演算部40
では、その曲面45から最小自乗法により平均的な平面
を決定する。
【0042】但し、実際には演算部40では、フォーカ
ス位置ΔZのフーリエ変換に低域通過フィルタを乗算し
た結果を逆フーリエ変換する演算の代わりに、コンボリ
ューション(畳み込み)演算を実行する。即ち、図6
(a)の領域34内のフォーカス信号のデータを、図6
(c)の低域通過フィルタのフーリエ変換関数でコンボ
リューションすることにより、図6(d)の曲面45に
対応するフォーカス信号を算出する。具体的に、図6
(a)において、合焦範囲である露光領域16の形状を
幅W0 が8mm、幅H0 が18mmとして、その中でY
方向に9個でX方向に7個の合計63(=9×7)個の
計測点を設け、露光領域16を囲む演算対象となる領域
34のX方向の幅を16mm、Y方向の幅を24mmと
する。
【0043】そして、9×3の大きさのコンボリューシ
ョンウインドゥを用いて、図6(c)の特性を有する低
域通過フィルタのフーリエ変換でコンボリューションを
行っている。それ以後の処理は既に説明した通りであ
る。なお、空間周波数領域上の低域通過フィルタの特性
としては、図6(c)のように露光領域(16)と相似
な特性のみならず、例えば図7に示すように空間周波数
の座標(fX,fY)上でほぼ楕円の領域で値が所定の値と
なるような特性を使用してもよい。図7の場合でも、空
間周波数fX でのカットオフ空間周波数は±ωX であ
り、空間周波数fY でのカットオフ空間周波数は±ωY
である。
【0044】また、上述実施例は本発明を投影光学系を
搭載した投影露光装置に適用したものであるが、それ以
外に例えば、反射式の投影露光装置、プロキシミティ方
式の露光装置、又はコンタクト方式の露光装置にも本発
明を適用することができる。更に、露光装置以外、例え
ば検査装置や加工装置であっても、移動体の面位置を設
定するものであれば、本発明を適用して同様の効果を得
ることができる。このように本発明は上述実施例に限定
されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を
取り得る。以上のように、上述実施例によれば、計測さ
れた高さ分布からフィルタ手段によりマスクパターンの
露光領域の幅程度より周期の短い(周波数の高い)空間
周波数成分を除去しているため、ステップ・アンド・ス
キャン方式を始めとする走査型の露光装置において、移
動している基板の露光面でのフォーカス位置に対する追
従性を適当な状態に制御することができる。その適当な
状態とは、マスクパターンの露光領域そのものを焦点深
度の範囲内に収めることと、追従性を高めることによる
不要な振動の抑制とのバランスがとれているという状態
である。更に、その露光領域(露光照野)の大きさが露
光中にダイナミックに変わる場合においても、設定され
た露光領域の大きさに最適な追従性が逐次設定される。
従って、常に最適なオートフォーカス及びオートレベリ
ング制御を行うことができる。本発明は、特に高解像の
投影光学系を搭載したステップ・アンド・スキャン方式
の投影露光装置において、焦点深度及び限界解像性能共
に余裕(マージン)の少なくなった場合に大きな効果を
発揮する。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、ステップ・アンド・ス
キャン方式を始めとする走査型の露光装置において、移
動している基板の露光面でのフォーカス位置に対する追
従性を適当な状態に制御することができる。その適当な
状態とは、マスクパターンの露光領域そのものを焦点深
度の範囲内に収めることと、追従性を高めることによる
不要な振動の抑制とのバランスがとれているという状態
である。更に、その露光領域(露光照野)の大きさが露
光中にダイナミックに変わる場合においても、設定され
た露光領域の大きさに最適な追従性が逐次設定される。
従って、常に最適なオートフォーカス及びオートレベリ
ング制御を行うことができる。
【0046】本発明は、特に高解像の投影光学系を搭載
したステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置に
おいて、焦点深度及び限界解像性能共に余裕(マージ
ン)の少なくなった場合に大きな効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の投影露光装置の全体を示す
概略構成図である。
【図2】図1のウエハ15上の計測点の配置の一例を示
す図である。
【図3】ウエハ15を所定の方向に走査する場合のAF
センサーによるフォーカス位置の検出動作の説明に供す
る模式図である。
【図4】図3のAFセンサーによるフォーカス信号を示
す波形図である。
【図5】実施例のオートフォーカス機構及びオートレベ
リング機構の例を示す要部の構成図である。
【図6】実施例において計測されたフォーカス位置の集
合に空間周波数領域上でフィルタリング処理を施す場合
の説明図である。
【図7】空間周波数領域上での低域通過フィルタの特性
の他の例を示す図である。
【符号の説明】
3A レチクルブラインド 7 レチクル PL 投影光学系 13 主制御系 15 ウエハ 16 露光領域 18A〜18C 支点 19 Zレベリングステージ 20 XYステージ 23 ウエハ側のレーザ干渉計 24 ウエハ駆動系 25A1,25B1〜25BN,25C1 AFセンサ
ー PB1〜PBN 計測点 32B1〜32BN 増幅器 33 フォーカス信号処理系 36B1〜36BN 信号処理回路 39 メモリ 40 演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/207

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状の照明領域に対して転写用のパ
    ターンが形成されたマスクを所定の方向に走査するマス
    クステージと、該マスクステージに同期して感光性の基
    板を所定の方向に走査する基板ステージとを有し、前記
    マスクのパターンを逐次前記基板上に露光する走査型の
    露光装置に設けられ、前記基板の露光面を所定の基準面
    に合わせ込むための面位置設定装置であって、 前記基板ステージに設けられ前記基板の露光面の所定の
    近似平面を前記所定の基準面に合わせ込む面設定手段
    と、 前記マスクのパターンの露光領域及び該露光領域の近傍
    の領域よりなる計測領域内の複数の計測点で前記基板の
    露光面の高さを検出する高さ検出手段と、 該高さ検出手段により検出された前記複数の計測点の高
    さを配列して形成される面形状を空間周波数領域上でフ
    ィルタリングする低域通過特性を有するフィルタ手段
    と、 該フィルタ手段によりフィルタリングされた後の面形状
    から、前記マスクのパターンの露光領域内での前記基板
    の露光面の近似平面を求める近似平面演算手段と、を有
    し、 前記フィルタ手段の振幅伝達特性における前記基板の走
    査方向及び前記基板の走査方向に垂直な非走査方向での
    カットオフ空間周波数を、それぞれ前記マスクのパター
    ンの露光領域の走査方向の幅及び非走査方向の幅の逆数
    に比例して設定し、 前記近似平面演算手段で求められた近似平面を前記面設
    定手段により前記所定の基準面に合わせ込むことを特徴
    とする面位置設定装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ手段の振幅伝達特性におけ
    る空間周波数成分の通過領域の形状が、前記マスクのパ
    ターンの露光領域の形状と相似であることを特徴とする
    請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 マスクと基板とを同期して移動すること
    によって、前記基板を走査露光する露光装置において、 前記走査露光のために前記マスクを走査方向に移動する
    マスクステージと、 前記走査露光のために前記基板を走査方向に移動する基
    板ステージと、 前記マスクのパターンの像を前記基板上に投影する投影
    光学系と、 前記基板の走査中に前記基板のフォーカス情報を検出す
    る検出手段と、 前記基板の走査中に、前記基板上の露光照野の形状に応
    じたフィルタリング特性で、前記検出手段で検出される
    フォーカス情報をフィルタリング処理するフィルタ手段
    と、 該フィルタ手段によりフィルタリング処理された情報に
    基づいて、前記基板上の露光照野内における前記基板の
    露光面と前記投影光学系の像面との位置関係を調整する
    調整手段と、 を備えたことを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタリング特性は、前記基板上
    の露光照野の、前記基板の走査方向の幅に基づいて規定
    されることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタリング特性は、前記基板上
    の露光照野の、前記基板の走査方向に垂直な非走査方向
    の幅に基づいて規定されることを特徴とする請求項3又
    は4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記基板の走査中に前記基板上における
    露光照野の形状が変化することを特徴とする請求項3、
    4、又は5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記基板の走査中に前記基板上における
    露光照野の形状を変更可能なブラインド手段を更に備
    え、 前記ブラインド手段の設定情報から前記基板上における
    露光照野の形状が検知可能であることを特徴とする請求
    項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記露光照野は、前記基板の走査方向と
    直交する非走査方向に延びる矩形状であって、 前記検出手段は、前記露光照野内に前記非走査方向に沿
    って配置された複数の計測点を有することを特徴とする
    請求項3〜7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記露光照野は、前記基板の走査方向と
    直交する非走査方向に延びる矩形状であって、 前記検出手段は、前記露光照野の外側に前記非走査方向
    に沿って配置された複数の計測点を有することを特徴と
    する請求項3〜7のいずれか一項に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記検出手段は、前記露光照野の内側
    と外側に複数の計測点をそれぞれ有することを特徴とす
    る請求項3〜7のいずれか一項に記載の装置。
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